JP5918571B2 - X線照射源 - Google Patents

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Description

本発明は、X線管を筐体内に備えたX線照射源に関する。
従来、X線を発生させるX線発生源を有する複数のX線照射源を備えたX線照射装置がある。このようなX線照射装置は、例えばIC(集積回路)、LCD(液晶表示装置)、又はPDP(プラズマディスプレイパネル)等の製造工程において、例えば空気などの気体にX線を照射してイオンガスを生成することにより対象物の除電を行う除電装置として用いられる場合がある。
除電装置としてのX線照射装置としては、例えば特許文献1に記載の光除電装置がある。この光除電装置は、軟X線発生器と高圧電源回路と制御部とを備え、高圧電源回路によって生じる電子発生電圧と加速電圧とが制御部によって個別に可変制御されている。また、軟X線発生器をカーテンレールのような支持部材に一定間隔で取り付け、被照射物の幅方向に一度に軟X線を照射できるようになっている。支持部材は、装置の取り付け後の耐久性といった観点から金属等の部材を用いることが好ましい。
特開2006−66075号公報
上述したような光除電を目的としたX線照射源においては、被照射物に対向するX線照射源の対向面、すなわち、X線照射窓が形成されている面は、導電性部材とする必要がある。これは、対向面を絶縁性部材とすると、X線源を駆動するための高圧電源や外部に存在する電位の影響を受けて対向面が帯電してしまい、これにより、静電誘導現象が生じて被処理物の除電が不十分となるおそれがあるためである。しかしながら、何ら対策を施さずに対向面を導電性部材とすると、支持部材に流れる誘導電流の影響によって対向面の電位が不安定となり、結局のところ、静電誘導現象が生じて被処理物の除電が不十分となることが考えられる。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり、支持部材に流れる誘導電流の影響を抑制することによって対向面を電気的に安定させ、被処理物の除電を十分に実施できるX線照射源を提供することを目的とする。
上記課題の解決のため、本発明に係るX線照射源は、X線を出力するX線管と、X線管を内部に収容すると共に、X線を外部に向けて出射させるX線出射窓が形成された筐体と、を備え、金属からなる保持部材に固定された状態で被照射物にX線を照射するX線照射源であって、筐体は、X線出射窓が形成された面が被照射物に対向する第1の対向面となっており、少なくとも当該第1の対向面が導電性部材からなり、絶縁性部材を介して前記保持部材に保持されていることを特徴としている。
このX線照射源では、筐体と保持部材とが絶縁性部材を介して結合されており、導電性を有する第1の対向面及び保持部材が互いに電気的に絶縁されている。支持部材に流れる誘導電流の影響が第1の対向面に及ぶことを抑制でき、静電誘導現象を生じさせずに被処理物の除電を十分に実施できる。また、このX線照射源では、第1の対向面が導電性部材からなることで、X線源を駆動するための高圧電源や外部に存在する電位の影響によって第1の対向面が帯電することを抑制でき、被処理物の除電効果を向上できる。
また、筐体は、保持部材と対向する第2の対向面を有し、保持部材と第2の対向面とは、絶縁性部材によって離間していることが好ましい。保持部材と第2の対向面とが離間することで、第1の対向面と保持部材との間をより確実に絶縁でき、被処理物の除電を十分に実施できる。
また、保持部材は、断面コの字状のチャネル部と、チャネル部から側方に突出するフランジ部とを有し、絶縁性部材は、第2の対向面に対して固定される本体部と、本体部に設けられ、フランジ部に着脱自在かつ摺動自在に嵌合する爪部とを有していることが好ましい。これにより、簡単な構成で筐体と保持部材とを結合できる。また、筐体を保持部材に対して着脱自在かつ摺動自在とすることで、位置調整や交換といった作業を簡単に行うことができ、より効率的に被処理物の除電を実施できる。
また、保持部材は、長手方向に分割された分割部材を結合してなることが好ましい。この場合、保持部材を被処理物に合わせた所望の形状や大きさとすることができ、より効率的に被処理物の除電を実施できる。
本発明によれば、支持部材に流れる誘導電流の影響を抑制することによって対向面を電気的に安定させ、被処理物の除電を十分に実施できる。
本発明に係るX線照射源を含んで構成されるX線照射装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示したX線照射装置の機能的な構成要素を示すブロック図である。 図1に示したX線照射源の斜視図である。 図3の平面図である。 図4におけるV−V線断面図である。 X線管と第1の回路基板との固定構造の一例を示す図である。 筐体と支持部材との固定構造の一例を示す図である。 図7に示した固定構造に用いられる絶縁性部材を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るX線照射源の好適な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係るX線照射源を含んで構成されるX線照射装置の一実施形態を示す斜視図である。同図に示すX線照射装置1は、例えば大型ガラスを取り扱う製造ラインにおいてクリーンルーム等に設置され、X線の照射によって大型ガラスの除電を行うフォトイオナイザ(光照射式除電装置)として構成されている。
このX線照射装置1は、X線を照射する複数のX線照射源2と、X線照射源2を制御するコントローラ3と、X線照射源2を並べて保持するレール部材(保持部材)4とを備えて構成されている。レール部材4は、X線照射源2から離間する方向に凹部が形成された断面略コの字状のチャネル部4aと、チャネル部4aの端部から側方に突出するフランジ部4b,4bとを有している。レール部材4は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金、或いは鉄や鉄合金などの導電性を備えた金属によって形成されており、複数のX線照射源2を保持するために十分な強度と耐久性が確保されている。なお、レール部材4は、一体的に形成されたものに限られず、長手方向(延在方向)に沿って分割された分割部材を着脱自在に連結したものであってもよい。この場合、被処理物の大きさや数、配置等に合わせて、所望の形状や大きさの保持構造を得ることができるので、より効率的なX線照射による除電が可能となる。
図2は、X線照射装置1の機能的な構成要素を示すブロック図である。同図に示すように、コントローラ3は、制御回路11を含んで構成されている。制御回路11は、例えばX線照射源2に内蔵されるX線管21に向けて電力を供給する電源回路、X線管21に向けて駆動及び停止を制御する制御信号を送信する制御信号送信回路、X線管21が寿命に至ったことを示す寿命報知信号をX線管21から受信する寿命報知信号受信回路などを含んで構成されている。この制御回路11は、入出力端子12によってX線照射ユニット2等との外部接続が可能となっている。
一方、X線照射源2は、X線を発生させるX線管21と、電源回路からの電圧を昇圧させる高圧発生モジュール22と、X線管21及び高圧発生モジュール22を駆動する駆動回路23とを含んで構成されている。駆動回路23には、幹配線24が接続されており、幹配線24は、その両端に設けられた入力端子25及び出力端子26によって他のX線照射ユニット2やコントローラ3等と外部接続が可能となっている。
そして、X線照射装置1では、図1及び図2に示すように、一のX線照射源2の出力端子26が、中継ケーブルCを介して隣接する他のX線照射源2の入力端子25に着脱自在に接続される。先端のX線照射ユニット2に至るまで、各X線照射ユニット2同士が同様に接続されていく一方で、コントローラ3の入出力端子12が、中継ケーブルCを介して基端のX線照射源2の入力端子25に着脱自在に接続されている。これにより、各X線照射源2の幹配線24が制御回路11に対して直列に接続され、各X線照射源2の駆動回路23が制御回路11に対して並列に接続されている。
この構成により、一のX線照射ユニット2の入力端子25から入力される電圧の値と出力端子26から出力される電圧の値とが等しくなり、一のX線照射ユニット2の出力端子26から出力される電圧の値と、一のX線照射ユニット2と電気的に接続される他のX線照射ユニット2の入力端子25から入力される電圧の値及び出力端子26から出力される電圧の値ともいずれも等しくなる。このため、複数のX線照射ユニット2を一列に連結する場合においても、全てのX線照射ユニット2に等しい値の電圧を供給できる。したがって、各X線照射ユニット2同士を電気的に接続した場合に、各X線照射ユニット2ごとに電源回路を含むコントローラ3の制御回路11を接続させる必要がなくなり、配線を煩雑化させることなくX線照射ユニット2の連結数の増減が可能となる。
次に、上述したX線照射源2の構成について説明する。
図3は、図1に示したX線照射源の斜視図である。また、図4は、図3の平面図であり、図5は、図4におけるV−V線断面図である。図3〜図5に示すように、X線照射源2は、ステンレスやアルミニウムなどを用いた金属製の略直方体形状の筐体31内に、上述のX線管21及び高圧発生モジュール22と、X線管21及び駆動回路23の少なくとも一部が搭載される第1の回路基板32と、高圧発生モジュール22が搭載される第2の回路基板33とを有している。
筐体31は、図3に示すように、X線管21から発生したX線を外部に向けて出射させるX線出射窓34が形成された長方形状の壁部31a、及びこの壁部31aの各辺に設けられた側壁部31bを有して一面側が開口する本体部35と、壁部31aに対向し、本体部35の開口部分を塞ぐように取り付けられた蓋部31cとを備え、接地電位とされている。X線出射窓34は、壁部31aの略中央部分において、筐体31の長手方向に沿って長方形状に形成された開口部によって構成されている。壁部31aの外面は、X線の被照射物に対向する対向面(第1の対向面)P1となっており、蓋部31cの外面は、レール部材4に対向する対向面(第2の対向面)P2となっている。
X線管21は、筐体31に比べて十分に小さい略直方体形状の真空容器51内に、電子ビームを発生させるフィラメント52と、電子ビームを加速させるグリッド53と、電子ビームの入射に応じてX線を発生させるターゲット54とを有している。真空容器51は、後述の出力窓57が設けられた導電性材料(例えばステンレス等の金属板)からなる長方形状の壁部51aと、当該壁部51aに対向し、長方形状の絶縁性材料(例えばガラス)からなる壁部51bと、壁部51a,51bの外縁に沿う絶縁性材料(例えばガラス)からなる側壁部51cとを備えている。側壁部51cの高さは、壁部51a,51bの短手方向の長さよりも小さくなっている。つまり、真空容器51は、高さを構成する辺の長さが最も短く、壁部51a,51bを平板平面に見立てることができるような、平板状の略直方体形状となっている。壁部51aの略中央部分には、X線出射窓34に比べて一回り小さい開口部51dが真空容器51の長手方向(壁部51a,51bの長手方向)に沿って長方形状に形成されている。この開口部51dは、後述の出力窓57を構成する。
フィラメント52は、壁部51b側に配置され、グリッド53は、フィラメント52とターゲット54との間に配置されている。フィラメント52及びグリッド53には、それぞれ複数の給電ピン55(図4参照)が接続されている。給電ピン55は、側壁部51cと壁部51bとの間を通り、真空容器51の幅方向の両側にそれぞれ突出した状態となっている。また、壁部51aの外面側には、図5に示すように、開口部51dを封止するように、例えばベリリウムやシリコン、チタンなどのX線透過性が良く、導電性を備えた材料からなる長方形状の窓材56が密着固定され、ターゲット54で発生したX線をX線管21から外部へ出力させる出力窓57が構成されている。なお、例えばタングステンなどからなるターゲット54は、窓材56の内面に形成されている。
X線管21と第1の回路基板32との固定にあたり、図6(a)及び図6(b)に示すように、第1の回路基板32の略中央部分には、X線管21の壁部51b側の最外縁で構成される平面形状に比べて僅かに大きい長方形状の貫通孔32aが形成されている。この貫通孔32aの深さ、すなわち、第1の回路基板32の厚みは、真空容器51における壁部51bの厚みと略同一になっている。そして、X線管21は、壁部51bが貫通孔32a内に位置し、かつ各給電ピン55が第1の回路基板32の一面側における貫通孔32a周りの縁部にロウ材等の導電性部材で接続されることによって、第1の回路基板32に保持されると共に、第1の回路基板32上の回路と電気的に接続されている。さらに、各給電ピン55と第1の回路基板32との接続部を覆うように、絶縁性樹脂によるポッティング部58が設けられている。ポッティング部58は、真空容器51と第1の回路基板32とに跨った状態で真空容器51の全周にわたって形成されており、第1の回路基板32に対するX線管21の固定に対する補助も兼ねている。一方、高圧発生モジュール22と第2の回路基板33との固定にあたっては、図5に示すように、第2の回路基板33には貫通孔等が形成されておらず、高圧発生モジュール22は、第2の回路基板33において第1の回路基板32と対向する一面側に接着等によって固定されている。
筐体31内でのX線管21、高圧発生モジュール22、第1の回路基板32、及び第2の回路基板33の固定には、図4及び図5に示すように、スペーサ部材61,62による2段構造が採用されている。スペーサ部材61,62は、例えばセラミックや、ポリイミド・ナイロン・エポキシなどの各種樹脂材料によって棒状に形成され、非導電性を呈している。スペーサ部材61,62は、真空容器51を長手方向に挟むように2箇所に配置されている。
1段目のスペーサ部材61は、ネジ63の締結によって筐体31における蓋部31cの内面側に立設され、2段目のスペーサ部材62は、高圧発生モジュール22を搭載した第2の回路基板33を挟み込んで固定した状態で1段目のスペーサ部材61の先端に連結されている。また、2段目のスペーサ部材62の先端には、X線管21を搭載した第1の回路基板32がネジ64の締結によって第2の回路基板33と略平行に固定されている。
このような構造が設けられた蓋部31cは、X線管21の出力窓57が筐体31のX線出射窓34から露出するように位置合わせされ、ネジ65の締結によって本体部35に固定されている。このネジ65の締結により、X線管21は、第1の回路基板32によって筐体31における壁部31aの内面に押圧された状態となっている。なお、2段目のスペーサ部材62の長さは、1段目のスペーサ部材61の数倍程度の長さとなっており、第1の回路基板32と高圧発生モジュール22とは互いに離間している。第1の回路基板32と高圧発生モジュール22との接続は、有線接続であっても無線接続であってもよい。
また、図4及び図5に示すように、X線管21と壁部31aとの間には、例えばスチールウール、導電マット、導電性ゴムといった導電性及びクッション性を有する緩衝部材67が配置されている。緩衝部材67は、出力窓57を露出させる開口部と、窓材56の周縁部に接するように出力窓57の周りを囲む矩形枠状部を備え、筐体31と出力窓57とを電気的に接続している。また、筐体31に設けられたX線出射窓34は、X線管21の出力窓57に比べて一回り大きく、対向面P1側から見て、出力窓57全体を露出させるようになっている。このため、出力窓57から発散角を持って放出されるX線が、X線出射窓34の縁部によって遮断されることを抑制することができる。さらに、窓材56、壁部51a、緩衝部材67といったX線出射窓34から露出する可能性のある材料は全て導電性となっており、かつ筐体31と電気的に接続されている。
次に、上述した筐体31とレール部材4との固定構造について説明する。
この筐体31とレール部材4との取り付けには、図3に示すように、複数の継手部材(絶縁性部材)41が用いられる。継手部材41は、例えば絶縁性及び弾性を有する樹脂材料によって形成され、筐体31の長手方向の両端部にそれぞれ配置されている。この継手部材41は、図7及び図8にも示すように、レール部材4の幅方向(レール部材4の延在方向と直交する方向)の長さと略等長で断面矩形の棒状をなす本体部41aと、本体部41aの両端にそれぞれ形成された爪部41b,41bとを有している。本体部41aの略中央部分には、ネジ42を挿入するための挿入孔43が形成されている。この挿入孔43にネジ42を螺入すると共に、蓋部31cの内側でネジ42の先端にナット44を取り付けることにより、本体部41aが蓋部31cに対して固定されている。なお、本体部41aの蓋部31cに対する固定方法としては、ネジの螺合の他にも接着や溶着などでもよい。
また、爪部41bの先端は、肉厚に形成され、フランジ部4bの裏側まで回り込むように本体部41aの端部から折れ曲がっており、爪部41bの基端は、先端よりも肉薄に形成され、爪部41bの弾性による変形を許容している。この爪部41b,41bをレール部材4のフランジ部4b,4bの端部にそれぞれ係合させることで、X線照射源2がレール部材4に対して着脱自在かつ摺動自在に取り付けられ、筐体31とレール部材4とが互いに電気的に絶縁されている。
また、爪部41bがフランジ部4bに係合している状態において、本体部41aの端部はフランジ部4bに当接している。これにより、本体部41aの厚みの分だけ筐体31の第2の対向面P2とレール部材4との間が離間し、筐体31の蓋部31cには、継手部材41の本体部41aのみが接触することとなる。なお、図1に示すように、X線照射源2,2間に継手部材41を更に取り付け、X線照射源2,2間を結ぶ中継ケーブルCの中間部分を継手部材41によってレール部材4に結束させてもよい。
以上説明したように、X線照射源2では、筐体31とレール部材4とが絶縁性を有する継手部材41を介して結合されており、第1の対向面P1とレール部材4とが互いに電気的に絶縁されている。これにより、外部設備に接続された際にレール部材4を流れる誘導電流の影響が筐体31の第1の対向面P1に及ぶことを抑制でき、静電誘導現象を生じさせずに被処理物の除電を十分に実施できる。また、X線照射源2では、第1の対向面P1が金属からなることで、X線管21を駆動するための高圧電源モジュール22や外部に存在する電位の影響によって第1の対向面P1が帯電することを抑制でき、被処理物の除電効果を向上できる。さらに、本実施形態においては、第1の対向面P1に加え、窓材56、壁部51a、緩衝部材67といったX線出射窓34から露出する可能性のある材料もすべて導電性となっており、かつ筐体31と電気的に接続されている。つまり、X線照射ユニット2の対向面P1側は、全て導電性部材かつ同電位となっている。これにより、被処理物の除電効果を一層向上できる。
また、本実施形態では、レール部材4が、断面コの字状のチャネル部4aと、チャネル部4aから側方に突出するフランジ部4bとを有し、継手部材41は、筐体31の第2の対向面P2に対して固定される本体部41aと、フランジ部4bに着脱自在かつ摺動自在に嵌合する爪部41bとを有している。これにより、簡単な構成で筐体31とレール部材4とを結合できる。また、筐体31をレール部材4に対して着脱自在かつ摺動自在とすることで、X線照射源2の位置調整や交換といった作業を簡単に行うことができるので、より効率的に被処理物の除電を実施できる。さらに、継手部材41とレール部材4との接触部分を低減できるので、より確実な絶縁を行うことができる。
また、継手部材41を用いることにより、筐体31の第2の対向面P2が、本体部41aの厚みの分だけレール部材4から離間している。このように、第2の対向面P2がレール部材4から離間することで、第1の対向面P1とレール部材4との間をより確実に絶縁できるので、被処理物の除電を十分に実施できる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、筐体31における第1の対向面P1とレール部材4とが絶縁性部材によって互いに電気的に絶縁されていれば、種々の変形を適用できる。例えば上述した実施形態では、筐体31の本体部35及び蓋部31cが共に金属によって形成されているが、蓋部31c(或いは蓋部31cにおける継手部材41との接合部分)を絶縁性の樹脂材料によって形成することによって第1の対向面P1とレール部材4との絶縁を実現してもよい。この場合、継手部材41は、樹脂製であってもよく、金属製であってもよい。
2…X線照射源、4…レール部材(保持部材)、4a…チャネル部、4b…フランジ部、21…X線管、31…筐体、34…X線照射窓、41…継手部材、41a…本体部、41b…爪部、P1…第1の対向面、P2…第2の対向面。

Claims (4)

  1. X線を出力するX線管と、前記X線管を内部に収容すると共に、前記X線を外部に向けて出射させるX線出射窓が形成された筐体と、を備え、金属からなる保持部材に固定された状態で被照射物にX線を照射するX線照射源であって、
    前記筐体は、前記X線出射窓が形成された面が前記被照射物に対向する第1の対向面となっており、少なくとも当該第1の対向面が導電性部材からなり、前記筐体の外面に配置された絶縁性部材を介して前記保持部材に保持されることにより、前記第1の対向面と前記保持部材とが電気的に絶縁されていることを特徴とするX線照射源。
  2. 前記筐体は、前記保持部材と対向する第2の対向面を有し、
    前記保持部材と前記第2の対向面とは、前記絶縁性部材によって離間していることを特徴とする請求項1記載のX線照射源。
  3. 前記保持部材は、断面コの字状のチャネル部と、チャネル部から側方に突出するフランジ部とを有し、
    前記絶縁性部材は、前記第2の対向面に対して固定される本体部と、前記本体部に設けられ、前記フランジ部に着脱自在かつ摺動自在に嵌合する爪部とを有していることを特徴とする請求項2記載のX線照射源。
  4. 前記保持部材は、長手方向に分割された分割部材を結合してなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のX線照射源。
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