JP5918294B2 - ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法 - Google Patents

ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5918294B2
JP5918294B2 JP2014077269A JP2014077269A JP5918294B2 JP 5918294 B2 JP5918294 B2 JP 5918294B2 JP 2014077269 A JP2014077269 A JP 2014077269A JP 2014077269 A JP2014077269 A JP 2014077269A JP 5918294 B2 JP5918294 B2 JP 5918294B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vortex mixer
vortex
chamber
mixer
mixing chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014077269A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014128807A (ja
Inventor
ヨハネス アントニウス ウィルヘルムス ヴォラゲ マルクス
ヨハネス アントニウス ウィルヘルムス ヴォラゲ マルクス
ラデノヴィク−ペレティエ ネダ
ラデノヴィク−ペレティエ ネダ
エエルケ ヴィッセー ジルデルト
エエルケ ヴィッセー ジルデルト
ソラヤ ガルゾン ロペス パオラ
ソラヤ ガルゾン ロペス パオラ
Original Assignee
ピュラック バイオケム ビー. ブイ.
ピュラック バイオケム ビー. ブイ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ピュラック バイオケム ビー. ブイ., ピュラック バイオケム ビー. ブイ. filed Critical ピュラック バイオケム ビー. ブイ.
Publication of JP2014128807A publication Critical patent/JP2014128807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5918294B2 publication Critical patent/JP5918294B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J8/00Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes
    • B01J8/18Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles
    • B01J8/20Chemical or physical processes in general, conducted in the presence of fluids and solid particles; Apparatus for such processes with fluidised particles with liquid as a fluidising medium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F23/00Mixing according to the phases to be mixed, e.g. dispersing or emulsifying
    • B01F23/40Mixing liquids with liquids; Emulsifying
    • B01F23/45Mixing liquids with liquids; Emulsifying using flow mixing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F25/00Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
    • B01F25/10Mixing by creating a vortex flow, e.g. by tangential introduction of flow components
    • B01F25/104Mixing by creating a vortex flow, e.g. by tangential introduction of flow components characterised by the arrangement of the discharge opening
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/24Stationary reactors without moving elements inside
    • B01J19/2405Stationary reactors without moving elements inside provoking a turbulent flow of the reactants, such as in cyclones, or having a high Reynolds-number
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J19/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J19/24Stationary reactors without moving elements inside
    • B01J19/2455Stationary reactors without moving elements inside provoking a loop type movement of the reactants
    • B01J19/246Stationary reactors without moving elements inside provoking a loop type movement of the reactants internally, i.e. the mixture circulating inside the vessel such that the upward stream is separated physically from the downward stream(s)
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01FMIXING, e.g. DISSOLVING, EMULSIFYING OR DISPERSING
    • B01F25/00Flow mixers; Mixers for falling materials, e.g. solid particles
    • B01F2025/91Direction of flow or arrangement of feed and discharge openings
    • B01F2025/915Reverse flow, i.e. flow changing substantially 180° in direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2219/00Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
    • B01J2219/19Details relating to the geometry of the reactor
    • B01J2219/194Details relating to the geometry of the reactor round
    • B01J2219/1941Details relating to the geometry of the reactor round circular or disk-shaped
    • B01J2219/1946Details relating to the geometry of the reactor round circular or disk-shaped conical

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、ボルテックスミキサーであって、軸方向出口および少なくとも実質的に接線方向を向く少なくとも1つの入口、すなわち接線方向成分が半径方向および軸方向成分よりも大きい方向に向いて延在する入口を有する混合室を備えるミキサーに関する。また本発明は、反応生成物の過飽和溶液またはスラリーを得る方法であって、少なくとも第1と第2の反応物質が前記ボルテックスミキサーの中へ導入される方法に関する。
欧州特許第646407号明細書は、ボルテックスミキサーを開示しており、該ミキサーは、軸方向の出口と複数の入口とを有する円筒形混合室を含み、該入口は、流体が該入口を介して該混合室へ入れられたときに、渦流が該混合室内で作られるように配置されている。この配置は、2以上の液体試薬が該混合室に入れられことを可能にし、または単一の試薬若しくは添加剤が該ミキサーを通してメインの液体の流れに加えられうるようになしうる。
ボルテックスミキサーから流出した液体は、渦流の形をとる。その結果、この渦流の内側に沿うある程度の逆流が存在する。この逆流は、出口パイプの直径の数十倍に等しい、混合室から離れた場所に延在し得る。欧州特許第646407号明細書は、「操作」およびボルテックスミキサーから出た混合流体中の逆流を最小にする手段(符号5によって図面中に示されている)に関する。
国際公開第02/04125号は、物質粒子の粉砕、混合および処理のためのシステムと方法、並びに高圧流体エネルギーミルに使う添加剤を開示する。ミルは、物質粒子、添加剤およびエネルギー伝達流体から成るスラリーを出力する。スラリーは、粒子径によって粒子を分別するための水力サイクロンに導かれる。スラリーは、噴霧乾燥機に導かれる。噴霧乾燥機は、スラリーを噴霧し、スラリーは熱領域を落下し、その結果流体を蒸発する。収集器は、乾燥した落下粒子を収集する。
米国特許出願公開第2005/0155541号明細書は、如何に小さい結晶が所望の物質の溶液をアンチ溶剤と滞留時間が1秒以下、例えば10ミリ秒である流体ボルテックスミキサーの中で混合することによって作られるかを開示する。流体ボルテックスミキサー(12)内の液体は、トランスデューサ(20、22)からの強い強度の超音波にさらされる。溶液は非常に急速に過飽和になり、超音波は、結晶成長のための非常に多くの核を誘起しうる。例えば5μm未満の小さな結晶が形成される。得られる懸濁液は、不純物を添加又は除去するように扱われ、その後、各液滴は一以下の結晶を含むようなやり方で小さな液滴を生み出すように調整されたアトマイザーを使って噴霧乾燥される。
米国特許第4734109号明細書は、放流河川の状態をある処理範囲内に調整するのに適した廃水処理装置を開示する。装置は、少なくとも1つの注入ノズルを含む注入システムを備え、該注入ノズルは、加圧された流体がそこから流出するとき、その曲げの共振振動の固有波長に少なくとも等しい実効的な長さの可撓性排出チューブを有する。図1および2によって示される装置は、「一般的に従来のサイクロン構成に基づいて」いる。この米国特許第4734109号明細書に従う空気処理装置は、「効率的な分離の領域を拡張し、領域16を介して導かれた流出物からのミクロンまたはサブミクロン規模の粒子の分類を許容する」。すなわち、この装置はセパレータであってミキサーではない。
本発明の目的は、改善されたボルテックスミキサーを提供することである。
上記目的のために、本発明に従うボルテックスミキサーは、軸方向出口と反対方向の混合室側で軸方向に延在する滞留室によって特徴付けられる。滞留室は、操作中に、外側渦流を出口から離れた方向に生成し、かつ内側渦流を出口の方向に生成するような寸法である。
さらに、滞留室は閉じられた室であることが好ましい、すなわち、ミキサーに導入された全ての液体は、同じ側に、典型的には単一の出口を介して、ミキサーを出ていくことが好ましい。
2重渦流が成分の強い混合を維持し、これにより長期に渡る混合を可能にすることが発見された。すると、例えば、過飽和溶液及び/又はスラリーを生み出す反応物質の場合には、長期に渡る強い混合は、反応物質がより完全に反応するようにでき、及び/又は種晶の数の増大をもたらす。
滞留室の内部の長さ(L)は10cmから2mの範囲であり、好ましくは15cmから1mの範囲であり、より好ましくは20cmから70cmの範囲であり、滞留室の内直径(D)は1cmから20cmの範囲であり、好ましくは2cmから10cmの範囲であり、及び/又はアスペクト比(L/D)は、0.5から50の範囲であり、好ましくは3から15の範囲であることが好ましい。
もし、ミキサーに流入される成分の調節可能な流量に加えて、滞留室の長さが調節可能であり、及び/又はミキサーが、少なくとも2つの交換可能な、異なる長さの滞留室を備えたキットの一部であれば、混合物のせん断時間及び滞留時間が独立に選択可能である。
また本発明は、反応生成物の過飽和溶液またはスラリーを得る方法であって、
少なくとも、第1の反応物質を含む第1の液状ストリーム及び第2の反応物質を含む第2の液状ストリームは、上述のボルテックスミキサーの中へ導入され、該ミキサーは、ミキサーの出口から離れた方向に外側渦流を生成し、かつ出口の方向に内側渦流を生成し、及び複数の反応物質は反応して飽和溶液を形成する方法に関する。
第1のストリームは、例えば乳酸、グルコン酸およびクエン酸から選択された、有機酸の溶液であり、及び/又は第2のストリームは、例えば(水)酸化マグネシウム(水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを意味する)、(水)酸化カルシウム、(水)酸化亜鉛および(水)酸化アルミニウムから選択された、塩基の懸濁物であることが好ましい。生成物の例は、例えばマグネシウム、カルシウム、亜鉛およびアルミニウムの乳酸塩、グルコン酸塩およびクエン酸塩である。また、それ以外の有機酸または無機酸の塩、例えばMg、Ca、ZnおよびAl塩、も得られうる。
本発明に従う方法は、反応物質の消耗および比較的小さな結晶の生成を促進し、該結晶は、例えば、1μmから100μmの範囲、好ましくは1μmから20μmの範囲の平均寸法を有し、及び/又は反応物質をより少なく含む若しくは全く含まない結晶の生成を促進する。
ミキサー内の圧力は、少なくとも0.3バール(大気圧を超えて)、好ましくは少なくとも0.5バールが好ましい。したがって、典型的には攪拌容器又は晶析装置内に過飽和溶液を集めることにより、結晶が所望の粒子径分布に到達するために必要な時間は、著しく減少させられる。勿論、圧力は、使用されるミキサーの機械的な強度によって、例えば5バールまたは10バールまでに制限される。
ボルテックスミキサーの出口で、非常に高い固形分含量、例えば、25重量%を越える、または30重量%を越えかつ例えば80重量%までの若しくは50重量%までを有する高度に過飽和の溶液が、低い粘度を維持しながら生成されうることが見出された。この場合におけるボルテックスミキサーの利点は、小さな結晶を多量に含むスラリーが形成される前に、混合が生じることである。小さな結晶を多量に含むこれらスラリーは、高固形分濃度での高粘度としてよく知られている。低粘度の液体の混合は、高粘度の液体またはスラリーの混合よりも遥かに速くかつエネルギー消費が少ない。したがって、該ボルテックスミキサーの使用によって、非常に高い固形分濃度を有するスラリーの生成が可能であり、このことは、攪拌された槽反応器の構成では得ることが不可能ではないにしても困難である。
本発明で得られる生成物は、様々な応用、例えば化粧用及びパーソナルケアへの応用、歯又は口内の手入れへの応用および技術的な応用にとって非常に好適であることが見出された。
また、本発明で得られる生成物、特に乳酸マグネシウム、乳酸亜鉛およびクエン酸カルシウムは、多様な食品(ビタミン及びミネラルのサプリメント及び飲料を含む)に使用されることができ、それらの錠剤を作るにも適している。このことは、従来、乳酸またはクエン酸金属塩を使用できなかった新しい用途を創造する。
円筒形滞留室を備える本発明に係るボルテックスミキサーの第1の実施態様の透視図である。 円筒形滞留室を備える本発明に係るボルテックスミキサーの第2の実施態様の透視図である。 円錐形滞留室を備える本発明に係るボルテックスミキサーの第3の実施態様の透視図である。 円錐形滞留室を備える本発明に係るボルテックスミキサーの第4の実施態様の透視図である。
本発明は以下、本発明に従うボルテックスミキサーのいくつかの実施態様を示す図面を参照してより詳細に説明される。
図面は、必ずしも寸法および詳細までを示すものではなく、寸法および詳細は本発明を理解するために必ずしも必要ではなく、省略されうる。さらに、少なくとも実質的に同一である要素、または少なくとも実質的に同一の機能を示す要素は同一の符号で表示される。さらに、用語「下方に」「上」および「水平に」などは、図面に示している方向である。
図1は、本発明に従うボルテックスミキサーの第1の実施態様を示し、該ボルテックスミキサーは、下方を向いた軸方向出口(3)および混合室(2)の周面に対して接するように延在する2つの水平の入口(4A、4B)を有する混合室(2)を備えている。この例では、混合室(2)は、内部の高さが20mmであり、直径が35mmである。入口(4A、4B)は互いに180°で配置される。
閉じられた滞留室(5)は、混合室(2)に取り外し可能なように、例えば、フランジ、クランプまたはネジ式結合の手段(図示しない)によって接続され、かつ軸方向出口(3)から反対方向の混合室(2)側にかつ入口(4)と混合室(2)を超えて軸方向に延在する。一般に、出口(3)は、パイプから成ることが好ましく、該パイプは混合室(2)を通過して軸方向に延在し、混合室(2)と滞留室(5)または滞留室(5)の内部との間の遷移部分で若しくはその近くで終わり、その結果として入口(4A、4B)から出口(3)への反応物質の短絡が避けられる。
滞留室(5)は、円筒形のメイン部分と円錐形のトップ部分(5A)備えている。本例では、滞留室(5)は、35mmの内径(D)と25cmの内部長を有する。
上述した部分(2、5)は、1バールを超える、例えば5または10バールの内部圧力に耐えられる十分な強度を備える、かつ内部の流れの乱れと堆積物の形成を減少させ若しくは避けるように滑らかな内部表面を備えている材料でできている。適切な材料は、例えば、ステンレス鋼、エンジニアリングポリマー、例えば、ポリエーテルエステルケトン(PEEK)、ガラスおよびガラスでライニングされた鋼鉄を含む。同じ理由のために、混合室と滞留室との境界で、これらの室の断面は少なくとも実質的に同一であり位置が合っていることが好ましい。
使用中、第1の反応物質を含む溶媒の第1の液体ストリーム、例えば水に溶けた乳酸、および第2の反応物質を含む第2の液体ストリーム、例えば、水中の(水)酸化マグネシウムの懸濁液は、例えば、高圧ポンプという手段によって、1.5バールで、温度60℃で、およびそれぞれ0.5および1m/hの流量で、ボルテックスミキサーへ供給される。2重渦流、すなわち滞留室(5)を昇る外側渦流(6)および滞留室(5)を下方へ強制され出口(3)へ向かう内側渦流(7)が生成される。
2重渦流は、長期に渡る滞留時間の間、本例では0.5秒間、強い混合を維持し、この時間は、一方において全ての反応物質を実質的に使い果たしかつ種晶を形成するのに十分に長く、他方においてミキサー内での結晶成長を妨げるのに十分に短い。本例では、過飽和溶液は攪拌された容器に集められ、その結果として、平均寸法が15μmで狭い寸法分布を有しかつ本質的に反応物質を含まない結晶を含むスラリーを生み出す。
スラリー中のまたは結晶に付着した反応物質の存在は、滞留時間が短すぎることを示している可能性がある。この場合には、滞留室は、より長いけれども他の点では同一の滞留室によって置き換えられうる。逆に、より大きな結晶またはより幅広い粒子径分布の存在は、結晶成長がミキサー内ですでに始まっていることを示している可能性がある。この場合には、滞留室は、より短いけれども他の点では同一の滞留室によって置き換えられうる。本発明に従う方法においては、滞留時間は、典型的には0.1秒から2秒の範囲であり、より具体的には0.2秒から1秒の範囲である。
もう一つの例として、再び直径35mmのボルテックスミキサーを使用して、70重量%で水に溶けたクエン酸の第1の液体ストリームおよび28重量%の水中の水酸化カルシウムの懸濁液(「石灰のミルク」)の第2の液体ストリームは、配量ポンプによって、1バールで、60℃の温度で、それぞれ0.310m/hrおよび0.900m/hrの流量で、ボルテックスミキサーに供給される。渦流の内部での0.5秒の滞留時間の間の混合は、全ての反応物質を実質的に使い切り、種晶を形成するのに十分である。ボルテックスミキサーの出口で、約89℃の温度が計測され、(発熱の)中和反応が完全であることを示している。
ボルテックスミキサーを出る過飽和溶液は、攪拌された容器に集められ、わずかに酸性の環境(pH=4.3)において、スラリーを形成しうる。続く4時間の間に、粘度が10Pa.s(パスカル・秒)まで増加し、スラリーが平均粒子径7.7μmのクエン酸カルシウム4水和物(calciumcitrate.4.aq)の結晶を含んで形成された。このスラリーは噴霧乾燥に適していた。
比較例として、0.2バールの圧力以外は同様の条件下で実施されたが、20時間以内には同様の平均粒子径が得られなかった。
より長い滞留室及び/又はより高い圧力を使って、噴霧乾燥に適した平均粒子径を有するスラリーが、混合の間に、すなわちボルテックスミキサー内部ですでに得られうる。そのような構成及び/又はそのような条件の下のそれぞれで、ボルテックスミキサーは、直接に若しくは少なくとも連続工程で噴霧乾燥器に接続されうる。
ボルテックスミキサーの複数の入口は異なった断面を持つことができ、例えば、比較的高い粘度を有する液体用の入口のアスペクト比は、ミキサー内に液体を比較的薄い層または膜の形で導入するように、より高く選択されうる。
2つの分離した入口の替わりに、入口(4A、4B)は、図2に示すように、混合室(2)の共通入口(4)を形成するよう結合されうる。さらに、代替案は、3以上の入口、例えば混合室に沿って120°間隔の3つの入口、及び/又は半径成分を有する方向に延在する入口を備える混合室を含むが、しかしこれらに限定されるものではない。
円錐形の頂上部分(5A)は、第2の渦流の生成を強化する。図3は、図1に示したものと同様のボルテックスミキサー(1)を示すが、その全長に渡って円錐形をしている滞留室(5)を持っている。円錐形部分の(相対的)長さの増大は、外側渦流における液体のより緩やかな加速をもたらす。図4は、共通入口(4)及び滞留室(5)を有するボルテックスミキサー(1)を示し、この滞留室(5)はその全長に渡って円錐形をしている。
本発明は、上述した実施態様に制限されず、請求項の範囲内で数多くのやり方で変形されうる。例えば、本ボルテックスミキサーは、非反応物質、例えば、冷水および熱水を完全に混合して、ある選択された温度の生ぬるい温水を得るため、または油および水を徹底的に混合して、例えば薬剤用若しくは化粧品目的のエマルジョンを作るために採用されうる。

Claims (11)

  1. 混合室(2)を備えた物質を混合するためのボルテックスミキサー(1)であって、該混合室(2)は、軸方向出口(3)および少なくとも実質的に接線方向を向く少なくとも1つの入口(4)を有し、かつ該ボルテックスミキサー(1)は、該混合室(2)と流体連絡し、該軸方向出口(3)と反対方向の該混合室(2)側で軸方向に延在する閉じられた滞留室(5)を備え、ここで、該滞留室(5)の長さは調節可能であり、該ボルテックスミキサーに導入された実質上全ての該物質は、上記と同じ側で、該軸方向出口(3)を介して、該ボルテックスミキサーを出ていくことを特徴とする、上記ボルテックスミキサー。
  2. 該滞留室(5)は、操作中に、外側渦流(6)を該出口(3)から離れた方向に生成し、かつ内側渦流(7)を該出口(3)の方向に生成するような寸法である、請求項1に記載のボルテックスミキサー。
  3. 該滞留室(5)の少なくとも端部(5A)は円錐形である、請求項1又は2に記載のボルテックスミキサー。
  4. 該滞留室(5)の内部の長さ(L)は10cmから2mの範囲であり、該滞留室(5)の内直径(D)は、1cmから20cmの範囲であり、及び/又はアスペクト比(L/D)は、0.5から50の範囲である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のボルテックスミキサー。
  5. 該混合室(2)と該滞留室(5)との境界において、該2つの室(2、5)の断面は少なくとも実質的に同一でありかつ位置が合っている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のボルテックスミキサー。
  6. ミキサー(1)は、少なくとも2つの交換可能な、異なる長さの滞留室(5)を備えたキットの一部である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のボルテックスミキサー。
  7. 該出口(3)はパイプを備え、該パイプは、該混合室(2)を通して延在し、かつ該混合室(2)と該滞留室(5)との間の遷移部分で若しくはその近くで終わり、または該滞留室(5)の内部で終わる、請求項1〜6のいずれか1項に記載のボルテックスミキサー。
  8. 反応生成物の過飽和の溶液またはスラリーを得る方法であって、
    少なくとも、第1の反応物質を含む第1の液状ストリーム及び第2の反応物質を含む第2の液状ストリームが、ボルテックスミキサー(1)の中へ導入され、該ボルテックスミキサー(1)は、混合室(2)を備えた物質を混合するものであって、該混合室(2)は、軸方向出口(3)および少なくとも実質的に接線方向を向く少なくとも1つの入口(4)を有し、かつ該ボルテックスミキサー(1)は、該混合室(2)と流体連絡し、該軸方向出口(3)と反対方向の該混合室(2)側で軸方向に延在する閉じられた滞留室(5)を備え、該ボルテックスミキサーに導入された実質上全ての該物質は、上記と同じ側で、該軸方向出口(3)を介して、該ボルテックスミキサーを出ていく、かつ
    ボルテックスミキサー(1)は、該ボルテックスミキサー(1)の該出口(3)から離れた方向に外側渦流(6)を生成し、かつ該出口(3)の方向に内側渦流(7)を生成し、該複数の反応物質は反応して該飽和溶液を形成する、前記方法。
  9. 該第1のストリームは、有機酸の溶液であり、及び/又は該第2のストリームは、塩基の懸濁物である、請求項8に記載の方法。
  10. 該ミキサー内の圧力は、少なくとも0.3バールである、請求項8または9に記載の方法。
  11. 該過飽和溶液は、25重量%を越える固形分を有する、請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
JP2014077269A 2008-02-08 2014-04-03 ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法 Active JP5918294B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP08101405 2008-02-08
EP08101405.2 2008-02-08

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010545470A Division JP2011510813A (ja) 2008-02-08 2009-02-06 ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014128807A JP2014128807A (ja) 2014-07-10
JP5918294B2 true JP5918294B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=39581811

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010545470A Pending JP2011510813A (ja) 2008-02-08 2009-02-06 ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法
JP2014077269A Active JP5918294B2 (ja) 2008-02-08 2014-04-03 ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010545470A Pending JP2011510813A (ja) 2008-02-08 2009-02-06 ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP2252391B1 (ja)
JP (2) JP2011510813A (ja)
CN (1) CN101939087B (ja)
BR (1) BRPI0907475B1 (ja)
DK (1) DK2252391T3 (ja)
WO (1) WO2009098274A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2577052T3 (es) * 2012-04-25 2016-07-12 Purac Biochem Bv Proceso de fermentación que incluye el uso de un hidrociclón
CN102698625A (zh) * 2012-07-04 2012-10-03 中国石油大学(华东) 一种高压旋流混合装置
CN103537250B (zh) * 2013-10-10 2015-07-15 彭伟明 一种涡旋化学反应方法及装置
EP3302810A4 (en) * 2015-06-01 2018-12-19 Cetamax Ventures Ltd. Systems and methods for processing fluids
AU2016421105B2 (en) * 2016-08-24 2021-05-27 Emco Water Patent Gmbh Device for the energy-optimised production of fluid eddies in a reaction chamber
WO2018100554A1 (en) * 2016-12-01 2018-06-07 Cetamax Ventures Ltd. Apparatus and method for generating hydrogen by electrolysis
WO2018100552A1 (en) * 2016-12-01 2018-06-07 Cetamax Ventures Ltd. Manufacture of graphene materials using a cavitation reactor
CN106975377A (zh) * 2017-03-29 2017-07-25 湘潭正宇节能科技有限公司 一种液体混合装置
CN106964269A (zh) * 2017-03-29 2017-07-21 湘潭正宇节能科技有限公司 一种燃油添加剂混合添加装置
JP6896230B2 (ja) * 2017-10-03 2021-06-30 ニプロ株式会社 混合用チャンバ
CN114029013B (zh) * 2021-11-01 2023-03-10 浙江海洋大学 一种用于液液反应制取多尺度微颗粒的涡流反应器
JP7457193B1 (ja) 2023-08-18 2024-03-27 旭有機材株式会社 渦流式流体混合器

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE544123A (ja) * 1954-12-31
US2942043A (en) * 1955-01-03 1960-06-21 Hoechst Ag Process for carrying out endothermic chemical reactions
JPS5031471A (ja) * 1973-07-21 1975-03-27
FR2241333A1 (en) * 1973-08-23 1975-03-21 Dannequin Robert Liq. turbulence mixer having off-centre side entries - with cylindrical inserts with a preset bore to ensure correct liq. proportions
US3960175A (en) * 1974-08-16 1976-06-01 Veb Chemieanlagenbau Und Montagekombinat Leipzig Installation for charging liquids, particularly fermentation liquids, with gas
JPS5251757A (en) * 1975-10-23 1977-04-25 Asou Cement Kk Method of and apparatus for neutralizing alkaline wastewater
JPS5639121U (ja) * 1979-08-29 1981-04-13
JPS5670824A (en) * 1979-11-12 1981-06-13 Hitachi Ltd Method of mixing and heating condensable gas
US4734109A (en) * 1982-01-04 1988-03-29 Cox James P Effluent treatment apparatus and method of operating same
US4498819A (en) * 1982-11-08 1985-02-12 Conoco Inc. Multipoint slurry injection junction
JPS60161721A (ja) * 1984-01-31 1985-08-23 Mita Ind Co Ltd 粉体の気流混合方法およびその装置
JPS6448157U (ja) * 1987-09-17 1989-03-24
JPH0250678U (ja) * 1988-09-30 1990-04-09
JPH04141204A (ja) * 1990-09-28 1992-05-14 Idemitsu Petrochem Co Ltd 高純度有機酸の回収方法
US6467947B1 (en) * 1997-08-19 2002-10-22 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Method and apparatus for mixing
GB9816707D0 (en) * 1998-08-01 1998-09-30 Eastman Kodak Co Mixing device
US6207064B1 (en) * 1999-07-12 2001-03-27 Joseph Gargas Ozone contact chamber
AU2002368451A1 (en) * 2002-12-11 2004-06-30 Hydrotreat, Inc. Method and apparatus for mixing fluids, separating fluids, and separating solids from fluids
JP4748584B2 (ja) * 2003-01-31 2011-08-17 水ing株式会社 晶析法による液中イオンの除去方法及び装置
WO2007049377A1 (ja) * 2005-10-28 2007-05-03 Ikeda, Yoshiaki 機能水生成器と機能水生成方法
PL2020260T3 (pl) * 2006-05-23 2016-12-30 Urządzenie do wytwarzania drobnych pęcherzyków gazu

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009098274A1 (en) 2009-08-13
EP2252391A1 (en) 2010-11-24
DK2252391T3 (da) 2013-07-29
BRPI0907475B1 (pt) 2019-04-24
CN101939087A (zh) 2011-01-05
JP2014128807A (ja) 2014-07-10
CN101939087B (zh) 2014-01-22
JP2011510813A (ja) 2011-04-07
BRPI0907475A2 (pt) 2015-07-14
EP2252391B1 (en) 2013-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5918294B2 (ja) ボルテックスミキサーおよび過飽和溶液またはスラリーを得る方法
US8771524B2 (en) Vortex mixer and method of obtaining a supersaturated solution or slurry
JP5084266B2 (ja) 向流混合反応装置
RU2389689C2 (ru) Способ и устройство для производства продукта, содержащего карбонат кальция, данный продукт и его применение
KR100586850B1 (ko) 나노분말 및 나노입자 루스집합체 분말의 제조방법
EP1147061B1 (en) Production of concentrated carbonate suspensions
RU2491266C2 (ru) Способ получения гуминовых препаратов и вещество - ультрагумат, полученное этим способом
FI105179B (fi) Menetelmä ja laitteisto saostetun kalsiumkarbonaatin valmistamiseksi
CN102897815B (zh) 一种纳米碳酸钙碳酸化反应釜
US20150158752A1 (en) Methods for treating biosolids sludge with cavitation
US10654738B2 (en) Apparatus for salt separation under supercritical water conditions
CN103130356A (zh) 废液处理装置和废液处理方法
CN101679115B (zh) 用于从二水硫酸钙生产α-半水硫酸钙的方法
DK200200567A (da) Process and plant for evaporative concentration and crystallization of a viscous lactose-containing aqueous liquid
He et al. Application of microbubbles in chemistry, wastewater treatment, medicine, cosmetics, and agriculture: a review
CN100462304C (zh) 特定晶型的氢氧化铝晶粒的制备方法
EP0416089A1 (en) Process and apparatus for producing calcium sulfate microfibers
JP2006116503A (ja) 低濃度ガスハイドレートスラリーの濃縮器およびガスハイドレート製造プラント
CN106396311B (zh) 一种泥浆状物料动力波洗涤装置及其洗涤方法
RU86114U1 (ru) Устройство для контакта газа с жидкостью
TW564184B (en) Apparatus and method for use in removing solids from a liquid
CN214422396U (zh) 一种多相超重力微反应废水处理装置
RU2464082C1 (ru) Центробежный массообменный аппарат
RU2293600C2 (ru) Аппарат для проведения процессов в системах жидкость - жидкость и жидкость-твердые частицы (варианты)
CN110862370A (zh) 一种增强乳化合成3,4-亚甲二氧基苯乙醇酸的方法及装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141015

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150115

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150216

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150909

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20151208

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5918294

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250