JP5917785B2 - 人件費シミュレーションシステム、人件費シミュレーション方法及び人件費シミュレーションプログラム - Google Patents
人件費シミュレーションシステム、人件費シミュレーション方法及び人件費シミュレーションプログラム Download PDFInfo
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Description
人件費解析装置20は、出力部10や入力部11を備えている。出力部10は各種情報を出力するための手段であり、ディスプレイ等により構成される。また、入力部11は各種情報を入力するための手段であり、キーボードやポインティングデバイス、記録媒体からデータを取得する入力インターフェイス等により構成される。
給与予測部212は、社員に対する給与等の支給額を計算する処理を実行する。
図2(a)に示すように、解析パターン情報記憶部23aには、人件費シミュレーションに用いるパターンについての解析パターンレコード24aが記録されている。この解析パターンレコード24aは、各パターンが登録された場合に記録される。解析パターンレコード24aは、パターンコード、概要、利用状況に関するデータを含んで構成される。
概要データ領域には、このパターンの概要に関するデータが記録される。
雇用保険率データ領域、労災保険料率データ領域には、雇用保険法に基づいて定められた雇用保険率、労働者災害補償保険法に基づいて定められた労災保険料率に関するデータが記録される。
介護保険徴収区分データ領域には、徴収時期(当月又は次月)を識別するための介護保険徴収区分に関するデータが記録される。
基本保険料率_被保険者データ領域には、被保険者における基本保険料率に関するデータが記録される。
特定保険料率_被保険者データ領域には、高齢者医療のための被保険者における特定保険料率に関するデータが記録される。
図2(c)に示すように、パラメータマスタ記憶部23cには、人件費シミュレーションにおいて用いられるパラメータについてのパラメータマスタレコード24cが記録されている。このパラメータマスタレコード24cは、各パラメータが登録された場合に記録される。パラメータマスタレコード24cは、後期高齢者年齢、標準賞与額上限_健康保険、標準報酬月額上限、介護保険年齢_以上、介護保険年齢_以下、厚生年金年齢、厚生年金基金年齢、児童手当拠出金率に関するデータを含んで構成される。
標準賞与額上限_健康保険データ領域には、健康保険において、保険料賦課対象から外れる標準賞与額の上限金額(540万円)に関するデータが記録される。
介護保険年齢_以上データ領域、介護保険年齢_以下データ領域には、介護保険における第2号被保険者に該当する年齢の下限、上限に関するデータが記録される。なお、「介護保険年齢_以下」以上の年齢になった場合には、第1号被保険者に該当する。
厚生年金基金年齢データ領域には、厚生年金基金の年金の支給を開始する年齢に関するデータが記録される。
項目コードデータ領域には、各支給項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
有効開始日データ領域、有効終了日データ領域には、それぞれ、この部門の開始日、終了日に関するデータが記録される。
階層データ領域には、この部門の階層に関するデータが記録される。この階層により、各部門の上位部門や下位部門を特定することができる。そして、各社員が属する下位階層から順番に上位組織を特定することができる。
昇給年月データ領域には、昇給を行なう年月に関するデータが記録される。
昇給内容データ領域には、昇給額を決定するための算出方法に関するデータが記録される。この昇給内容データ領域には、昇給率や昇給金額、支給金額、基本給の月数(賞与の場合)等を設定する。
昇給年月データ領域には、昇給を行なう年月に関するデータが記録される。
昇給内容データ領域には、昇給額を決定するための算出方法に関するデータが記録される。この昇給内容には、手当項目や、各手当項目において昇給を算出するための計算式を特定するための情報が記録される。手当項目には、地域手当、資格手当、役職手当、人事評価がある。
生年月日データ領域、性別区分データ領域には、この社員の生年月日、性別に関するデータが記録される。なお、社員の年齢の判定においては、計算対象月の「1日」で判定する。
図3(d)に示すように、個人所属情報記憶部23jには、各社員の所属(属性)についての個人所属レコード24jが記録されている。この個人所属レコード24jは、人事システム(図示せず)から、社員の個人情報を取得した場合に記録される。個人所属レコード24jは、パターンコード、社員コード、部門コード、所属履歴発令日、所属履歴終了日、兼務区分、分配率に関するデータを含んで構成される。
部門コードデータ領域には、この社員が所属している組織を特定するための識別子に関するデータが記録される。
部門コードデータ領域には、この社員が所属している組織を特定するための識別子に関するデータが記録される。
職位コードデータ領域には、職位を特定するための識別子に関するデータが記録される。
雇用契約開始日データ領域、雇用契約終了日データ領域には、それぞれ、この社員の雇用契約の開始日及び終了日に関するデータが記録される。
図4(a)に示すように、個人就業情報記憶部23nには、各社員の就業状況についての個人就業レコード24nが記録されている。この個人就業レコード24nは、就業システム(図示せず)から、社員の個人情報を取得した場合に記録される。個人就業レコード24nは、社員コード、対象年月、部門コード、勤務時間、割増コード、割増時間、基準単価、応援部門コード、応援作業コード、応援勤務時間、応援基準単価、勤務タイプに関するデータを含んで構成される。
対象年月データ領域には、この就業状況が行なわれる時期に関するデータが記録される。
勤務時間データ領域には、この部門における勤務時間に関するデータが記録される。
割増時間データ領域には、割増金額を支払う勤務時間に関するデータが記録される。
応援部門コードデータ領域には、この社員が応援を行なう部門を特定するための識別子に関するデータが記録される。
応援勤務時間データ領域には、応援を行なう勤務時間を特定するための識別子に関するデータが記録される。
勤務タイプデータ領域には、この応援における勤務形態を特定するための識別子に関するデータが記録される。
健康保険取得日データ領域、健康保険喪失日データ領域には、それぞれ、健康保険の取得日(雇用契約開始日)、喪失日(雇用契約終了日)に関するデータが記録される。
厚生年金取得日データ領域、厚生年金喪失日データ領域には、それぞれ、厚生年金の取得日(雇用契約開始日)、喪失日(雇用契約終了日)に関するデータが記録される。
図4(c)に示すように、給与過去情報記憶部23pには、各社員の属性についての給与過去レコード24pが記録されている。この給与過去レコード24pは、給与システム(図示せず)から、給与過去データ(過去の個人別給与支給明細データ(給与と賞与))を取得した場合に記録される。本実施形態では、例えば、前年度の4月〜3月の給与過去データが記録される。給与過去レコード24pは、社員コード、対象年月、勤怠状況、手当項目コード、手当金額、控除項目コード、控除金額に関するデータを含んで構成される。
対象年月データ領域には、この社員に対して給与が支払われた年月に関するデータが記録される。
手当項目コードデータ領域には、支払われた給与の項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
控除項目コードデータ領域には、給与において控除された項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
図4(d)に示すように、解析結果記憶部23qには、各社員の属性についての解析結果レコード24qが記録されている。この解析結果レコード24qは、人件費シミュレーションが行なわれた場合に記録される。解析結果レコード24qは、パターンコード、社員コード、年月、部門コードにおいて、支給された手当情報、控除情報、保険料における事業主負担情報に関するデータを含んで構成される。手当情報には、手当項目コード、手当金額に関するデータが含まれる。控除情報には、控除項目コード、控除金額に関するデータが含まれる。また、事業主負担情報には、社会保険料対象合計金額、労働保険料対象合計金額、事業主健康保険料、事業主厚生年金保険料、事業主厚生年金基金、事業主雇用保険料、事業主労災保険料に関するデータが含まれる。
年月データ領域には、計算対象期間に含まれる各年月に関するデータが記録される。
手当項目コードデータ領域には、支払われた給与の項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
控除項目コードデータ領域には、給与において控除された項目を特定するための識別子に関するデータが記録される。
社会保険料対象合計金額データ領域、労働保険料対象合計金額データ領域には、それぞれ社会保険料、労働保険料の対象合計金額に関するデータが記録される。
図1に示すメモリ25には、人件費シミュレーションに用いる組織や人員に関する情報が記録される。このメモリ25には、組織変更情報、人員異動情報、人員増減情報が記録される。これらの情報は、入力部11を介して、人件費解析装置20に入力された場合に記録される。
人員異動情報は、人員の部門異動に関する情報が記録され、人員増減情報は、人員の新規採用、退職に関する情報が記録される。人員異動情報、人員増減情報には、個人基本レコード24h〜個人雇用レコード24mと同じ項目に関する情報が記録される。
まず、人件費シミュレーションに先立ち、これまでの人件費の見える化処理を行なう。ここでは、過去〜現在の人件費を視覚的に確認できるようにして、未来のシミュレーション条件を決める材料を得る。
まず、人件費解析装置20の制御部21は、出力対象期間の指定処理を実行する(ステップS0−1)。具体的には、制御部21の管理部211は、出力部10に期間設定画面を出力する。この期間設定画面には、出力対象とする過去の期間の始期と終期を設定する入力欄が設けられている。
雇用別の場合には、各期間における各雇用形態に属する社員を特定し、雇用別に人件費を集計する。
年齢別の場合には、各期間における年齢範囲(10代、20代…)に属する社員を特定し、年齢範囲別に人件費を集計する。
勤続年数別の場合には、各期間における勤続年数範囲に属する社員を特定し、勤続年数範囲別に人件費を集計する。
次に、人件費解析装置20の制御部21は、出力処理を実行する(ステップS0−7)。具体的には、制御部21の管理部211は、出力形式指定画面において指定された出力形式(グラフ表示又はクロス集計)で、出力部10に出力する。グラフ表示の場合には、各期間と出力種別のキーに対して、人件費を表した棒グラフを出力する。クロス集計の場合には、出力種別のキー項目をドリルダウン/ドリルアップできるようにした表を出力する。更に、キー項目以外の他の項目の選択画面を出力する。そして、選択画面において指定された条件に基づいてフィルタリングできるようにする。
次に、図6を用いて、人件費シミュレーションを説明する。
まず、人件費解析装置20の制御部21は、計算対象期間の指定(開始月〜終了月)処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部21の管理部211は、出力部10に期間指定画面を表示する。この期間画面には、計算対象期間の開始月及び終了月の指定欄が設けられている。そして、管理部211は、期間指定画面において入力された開始月及び終了月に関するデータを取得し、メモリ25に仮記憶する。
まず、人件費解析装置20の制御部21は、計算対象期間の個人の給与支給予測の算出処理を実行する(ステップS1−8)。ここでは、処理対象年月の「個人別」の昇給設定情報が存在する場合、設定されている支給項目については、その昇給設定情報を使用する。この昇給設定は、シミュレーション開始月、又は前年同月翌月から、計算対象月までが対象となる。なお、昇給設定は、複数回(例えば、4月、10月)、設定されている場合もあり、この場合は累積となる。一方、昇給設定がなかった支給項目については、上位部門の昇給設定の有無を順に検索し、設定されていれば、その昇給設定を使用する。なお、昇給設定が存在しない支給項目は昇給しない。そして、個人の昇給前の支給金額と各支給項目の昇給設定から、各支給項目の昇給後の金額を算出する。更に、支給金額の増額金額を算出する。ただし、計算対象月が入社月の場合、組織の昇給設定は適用しない。具体的には、図7を用いて後述する。
更に、すべての計算対象期間の年月について終了するまで処理を繰り返す。
次に、図7を用いて、個人の給与支給予測の算出処理を説明する。
まず、人件費解析装置20の制御部21は、入社月かどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、制御部21の給与予測部212は、処理対象年月とメモリ25の個人情報の入社年月日とを比較する。両者の年月が一致する場合には、入社月と判定する。
ここでは、人件費解析装置20の制御部21は、個人別の昇給設定の検索処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の給与予測部212は、メモリ25において、昇給年月として処理対象年月が記録されている昇給設定_個人レコード24gを検索する。
(保険料の算出処理)
次に、図8を用いて、保険料の算出処理を説明する。ここでは、計算対象期間が、個人社保情報記憶部23oに記録された各保険の取得日〜喪失日に含まれる社員について、各年月を処理対象年月として順次、特定し、以下の処理を繰り返す。
(健康保険料(事業主負担)の算出処理)
次に、図9を用いて、健康保険料(事業主負担)の算出処理を説明する。
ここで、計算対象年月が10月の場合(ステップS4−6において「YES」の場合)、人件費解析装置20の制御部21は、9月分に基づいて負担額の計算処理を実行する(ステップS4−7)。具体的には、制御部21の負担予測部213は、同年9月の給与過去レコード24pを、解析結果記憶部23qにおいて検索する。ここで、同年9月の給与過去レコード24pを取得できた場合には、この給与過去レコード24pの実績金額(健康保険(個人負担))を9月分として取得する。一方、同年9月の給与過去レコード24pの実績金額(健康保険(個人負担))を取得できない場合には、負担予測部213は、解析結果記憶部23qに記録された同年9月の解析結果レコード24qの健康保険の負担額を9月分として取得する。そして、負担予測部213は、9月分に対する増額金額を算出する。ここでは、手当項目に関わらず、昇給の設定で増額となった金額を、すべて増額金額として用いる。そして、負担予測部213は、算出した増額金額に対して、保険料率(事業主)を乗算し、9月分の金額に加算した事業主負担額を算出する。更に、負担予測部213は、負担予測部213は、パラメータマスタ記憶部23cに記録された標準報酬月額上限(健康保険)に保険料率(事業主)を乗算した上限金額を算出する。ここで、事業主負担額が上限金額以上の場合には、この上限金額を用いる。そして、負担予測部213は、解析結果記憶部23qにおいて、パターンコード、社員コード、計算対象年月(10月)の解析結果レコード24qに負担額として記録する。
(b)同年4月からの賞与支給累積額と今回の賞与金額との合計額が、パラメータマスタ記憶部23cの「標準賞与額上限_健康保険」以上の場合、準賞与金額は「540万円−同年4月からの賞与支給累積額」とする。
次に、人件費解析装置20の制御部21は、賞与における負担額の計算処理を実行する(ステップS4−11)。具体的には、制御部21の負担予測部213は、会社設定マスタ記憶部23bに記録されている保険料率(事業主)を、標準賞与額に乗算して、賞与の保険料(事業主)を算出する。そして、負担予測部213は、解析結果記憶部23qにおいて、パターンコード、社員コード、計算対象年月の解析結果レコード24qに、賞与に関する負担額を記録する。
次に、図10を用いて、厚生年金保険料(事業主負担)の算出処理を説明する。厚生年金基金保険料についても、厚生年金保険料と同様に算出することができる。
ここで、計算対象年月が4月〜9月の場合(ステップS5−4において「YES」の場合)、人件費解析装置20の制御部21は、3月分に基づいて負担額の計算処理を実行する(ステップS5−5)。ここでは、個人と会社とが折半を前提として、個人負担額を事業主負担額として取り扱う。具体的には、制御部21の負担予測部213は、同年3月の給与過去レコード24pを、解析結果記憶部23qにおいて検索する。ここで、同年3月の給与過去レコード24pを取得できた場合には、この給与過去レコード24pの実績金額(厚生年金保険料(個人負担))を3月分として取得する。一方、同年3月の給与過去レコード24pの実績金額(厚生年金保険料(個人負担))を取得できない場合には、負担予測部213は、解析結果記憶部23qに記録された同年3月の解析結果レコード24qの厚生年金保険の負担額を3月分として取得する。そして、負担予測部213は、解析結果記憶部23qにおいて、パターンコード、社員コード、計算対象年月(4月〜9月)の解析結果レコード24qに負担額として、3月分の金額を記録する。
(b)同年4月からの賞与支給累積額と今回の賞与金額との合計額が、パラメータマスタ記憶部23cの「厚生年金基金賞与限度額」以上の場合、準賞与金額は「150万円−同年4月からの賞与支給累積額」とする。
次に、人件費解析装置20の制御部21は、賞与における負担額の計算処理を実行する(ステップS5−11)。具体的には、制御部21の負担予測部213は、会社設定マスタ記憶部23bに記録されている保険料率(事業主)を、標準賞与額に乗算して、賞与の保険料(事業主)を算出する。そして、負担予測部213は、解析結果記憶部23qにおいて、パターンコード、社員コード、計算対象年月の解析結果レコード24qに、賞与に関する負担額を記録する。
次に、図11を用いて、労働保険料(事業主負担)の算出処理を説明する。
ここでは、人件費解析装置20の制御部21は、加入条件の年齢以下かどうかについての判定処理を実行する(ステップS7−1)。具体的には、制御部21の負担予測部213は、個人基本情報記憶部23hから生年月日を取得し、処理対象年月における社員の年齢を算出する。次に、負担予測部213は、雇用保険の加入条件の年齢(64歳)以下かどうかを判定する。
(1)本実施形態においては、人件費解析装置20は、見える化処理、人件費シミュレーション処理を実行する。これにより、過去〜現在までの労務コストを把握した上で、将来の労務コストを予測することができる。更に、過去〜将来の労務コストに基づいて、企業における人的資源の競争力向上や生産性向上を検討し、企業のあるべき労務コスト低減を図ることができる。
・上記実施形態では、見える化処理と人件費シミュレーション処理とを実行する。ここで、過去から現在までの人件費の集計と、将来の人件費の予測とをシームレスに表示させるようにしてもよい。この場合には、人件費解析装置20の制御部21は、計算対象期間において、過去〜現在の年月については、給与過去情報記憶部23pに記録されている人件費を用いて集計を行なう。一方、計算対象期間において、将来の年月については、解析結果記憶部23qに記録されている人件費を用いて集計を行なう。これにより、これまでの実績を振り返りながら、将来予測を行なうことができる。また、年度途中において、年度内の見える化処理と、年度末までの人件費シミュレーション処理とを実行するようにしてもよい。これにより、今年度の着地見込みを算出することができる。
図12(a)に示すように、増員マスタ記憶部23rには、組織単位で増員するときの増員モデルについての増員マスタレコード24rが記録される。この増員マスタレコード24rは、各モデルが登録された場合に記録される。増員マスタレコード24rは、パターンコード、モデルコード、モデル名、このモデルに含まれる人員毎に雇用区分コード、ランク、人数に関するデータを含んで構成される。
モデル名データ領域には、このモデルの名称に関するデータが記録される。
人数データ領域には、この雇用区分、ランクにおいて増員する人数に関するデータが記録される。
ランクデータ領域には、この雇用区分におけるランクを特定するための識別子に関するデータが記録される。
賞与月(1)データ領域、賞与(1)データ領域には、それぞれ、1回目の賞与月、支払われる賞与金額に関するデータが記録される。
健康保険加入データ領域、厚生年金加入データ領域、雇用保険加入データ領域、労災保険加入データ領域には、それぞれ、保険や年金への加入要否を特定するためのフラグに関するデータが記録される。
まず、人件費解析装置20の制御部21は、月額金額マスタ登録処理を実行する(ステップS8−1)。具体的には、制御部21の管理部211は、出力部10に月額金額マスタ登録画面を出力する。この月額金額マスタ登録画面には、雇用区分、ランク、月額金額、賞与月、賞与、健康保険加入、厚生年金加入、雇用保険加入、労災保険加入を入力するための設定欄が設けている。そして、入力部11を用いて各設定欄への入力が行なわれた場合、管理部211は、月額金額マスタレコード24sを生成し、月額金額マスタ記憶部23sに登録する。
・上記実施形態では、社員の将来の給与支給、保険料を予測することにより、人件費のシミュレーションを行なう場合を想定する。人件費のシミュレーションの予想対象はこれらに限定されるものではない。
更に、教育研修費、採用・募集費、健康診断費用を含めるようにしてもよい。教育研修費は、個人毎に、個人負担、事業主負担を、増額金額や増額率を用いて計算する。採用・募集費は、事業主単位で計算する。健康診断費用は、個人毎に、事業主単位で計算し、解析結果記憶部23qに記録する。
Claims (11)
- 組織において、社員毎に所属部門情報を記憶した属性情報記憶部と、
前記社員毎に給与支払履歴情報を記憶した給与過去情報記憶部と、
社員毎の昇給設定情報と、部門毎の昇給設定情報が記録された昇給設定情報記憶部と、
将来の人件費予想額を算出する制御部とを備えた人件費シミュレーションシステムであって、
前記制御部が、
複数の部門からなる組織に属する社員毎に、計算対象期間における所属部門を特定し、
前記所属部門における前記社員の昇給情報及び給与支払履歴情報に基づいて、前記計算対象期間の給与予想額を計算し、
前記計算対象期間の支払予想額に基づいて、事業主負担分の保険料予想額を算出し、
前記給与予想額及び保険料予想額に基づいて、所属部門毎に、前記計算対象期間の人件費予想額を算出するとともに、
前記社員について個別の昇給設定情報を取得した場合には、前記昇給設定情報に基づいて、前記社員の給与予想額を算出し、
前記個別の昇給設定情報を取得できない場合には、前記属性情報記憶部を用いて、前記社員が所属する部門を特定し、前記部門の昇給設定情報を用いて、前記社員の給与予想額を算出することを特徴とする人件費シミュレーションシステム。 - 組織において、社員毎に所属部門情報を記憶した属性情報記憶部と、
前記社員毎に給与支払履歴情報を記憶した給与過去情報記憶部と、
階層化された部門情報が記録された組織情報記憶部と、
将来の人件費予想額を算出する制御部とを備えた人件費シミュレーションシステムであって、
前記制御部が、
複数の部門からなる組織に属する社員毎に、計算対象期間における所属部門を特定し、
前記所属部門における前記社員の昇給情報及び給与支払履歴情報に基づいて、前記計算対象期間の給与予想額を計算し、
前記計算対象期間の支払予想額に基づいて、事業主負担分の保険料予想額を算出し、
前記給与予想額及び保険料予想額に基づいて、所属部門毎に、前記計算対象期間の人件費予想額を算出するとともに、
前記社員が所属する昇給情報を用いて給与予想額を算出する場合には、前記組織情報記憶部を用いて、前記社員が属する部門を下層から順次特定し、昇給情報が記録されている最下層の部門の昇給情報を用いて、給与予想額を算出することを特徴とする人件費シミュレーションシステム。 - 前記属性情報記憶部には、所属について発令日及び終了日が記録されており、
前記制御部が、前記発令日及び終了日に基づいて、計算対象月の組織構成を算出し、
前記組織構成に基づいて、給与予想額を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の人件費シミュレーションシステム。 - 前記制御部が、各社員の給与の昇給額に対して社会保険料の料率を乗算して、保険料の増額金額を算出し、前記社員の社会保険料の支払実績額に前記増額金額を加算して、事業主負担分を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の人件費シミュレーションシステム。
- 前記制御部が、前記給与過去情報記憶部において、各社員の社会保険料について、個人負担額を特定できた場合には、前記個人負担額を事業主負担分として用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の人件費シミュレーションシステム。
- 前記属性情報記憶部には、複数の所属部門に兼務する社員について、前記所属部門の兼務割合情報が記録されており、
前記制御部が、前記兼務割合情報を用いて、前記人件費予想額を前記所属部門に按分することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の人件費シミュレーションシステム。 - 前記制御部が、前記属性情報記憶部に記憶された所属部門情報を用いて、各組織に属する社員を特定し、前記社員についての給与支払履歴情報を前記給与過去情報記憶部から取得し、
所属部門毎の給与過去情報を集計して、出力することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の人件費シミュレーションシステム。 - 組織において、社員毎に所属部門情報を記憶した属性情報記憶部と、
前記社員毎に給与支払履歴情報を記憶した給与過去情報記憶部と、
社員毎の昇給設定情報と、部門毎の昇給設定情報が記録された昇給設定情報記憶部と、
将来の人件費予想額を算出する制御部とを備えた人件費シミュレーションシステムを用いる人件費シミュレーション方法であって、
前記制御部が、
複数の部門からなる組織に属する社員毎に、計算対象期間における所属部門を特定し、
前記所属部門における前記社員の昇給情報及び給与支払履歴情報に基づいて、前記計算対象期間の給与予想額を計算し、
前記計算対象期間の支払予想額に基づいて、事業主負担分の保険料予想額を算出し、
前記給与予想額及び保険料予想額に基づいて、所属部門毎に、前記計算対象期間の人件費予想額を算出するとともに、
前記社員について個別の昇給設定情報を取得した場合には、前記昇給設定情報に基づいて、前記社員の給与予想額を算出し、
前記個別の昇給設定情報を取得できない場合には、前記属性情報記憶部を用いて、前記社員が所属する部門を特定し、前記部門の昇給設定情報を用いて、前記社員の給与予想額を算出することを特徴とする人件費シミュレーション方法。 - 組織において、社員毎に所属部門情報を記憶した属性情報記憶部と、
前記社員毎に給与支払履歴情報を記憶した給与過去情報記憶部と、
階層化された部門情報が記録された組織情報記憶部と、
将来の人件費予想額を算出する制御部とを備えた人件費シミュレーションシステムを用いる人件費シミュレーション方法であって、
前記制御部が、
複数の部門からなる組織に属する社員毎に、計算対象期間における所属部門を特定し、
前記所属部門における前記社員の昇給情報及び給与支払履歴情報に基づいて、前記計算対象期間の給与予想額を計算し、
前記計算対象期間の支払予想額に基づいて、事業主負担分の保険料予想額を算出し、
前記給与予想額及び保険料予想額に基づいて、所属部門毎に、前記計算対象期間の人件費予想額を算出するとともに、
前記社員が所属する昇給情報を用いて給与予想額を算出する場合には、前記組織情報記憶部を用いて、前記社員が属する部門を下層から順次特定し、昇給情報が記録されている最下層の部門の昇給情報を用いて、給与予想額を算出することを特徴とする人件費シミュレーション方法。 - 組織において、社員毎に所属部門情報を記憶した属性情報記憶部と、
前記社員毎に給与支払履歴情報を記憶した給与過去情報記憶部と、
社員毎の昇給設定情報と、部門毎の昇給設定情報が記録された昇給設定情報記憶部と、
将来の人件費予想額を算出する制御部とを備えた人件費シミュレーションシステムに用いる人件費シミュレーションプログラムであって、
前記制御部を、
複数の部門からなる組織に属する社員毎に、計算対象期間における所属部門を特定し、
前記所属部門における前記社員の昇給情報及び給与支払履歴情報に基づいて、前記計算対象期間の給与予想額を計算し、
前記計算対象期間の支払予想額に基づいて、事業主負担分の保険料予想額を算出し、
前記給与予想額及び保険料予想額に基づいて、所属部門毎に、前記計算対象期間の人件費予想額を算出するとともに、
前記社員について個別の昇給設定情報を取得した場合には、前記昇給設定情報に基づいて、前記社員の給与予想額を算出し、
前記個別の昇給設定情報を取得できない場合には、前記属性情報記憶部を用いて、前記社員が所属する部門を特定し、前記部門の昇給設定情報を用いて、前記社員の給与予想額を算出する手段として機能させることを特徴とする人件費シミュレーションプログラム。 - 組織において、社員毎に所属部門情報を記憶した属性情報記憶部と、
前記社員毎に給与支払履歴情報を記憶した給与過去情報記憶部と、
階層化された部門情報が記録された組織情報記憶部と、
将来の人件費予想額を算出する制御部とを備えた人件費シミュレーションシステムに用いる人件費シミュレーションプログラムであって、
前記制御部を、
複数の部門からなる組織に属する社員毎に、計算対象期間における所属部門を特定し、
前記所属部門における前記社員の昇給情報及び給与支払履歴情報に基づいて、前記計算対象期間の給与予想額を計算し、
前記計算対象期間の支払予想額に基づいて、事業主負担分の保険料予想額を算出し、
前記給与予想額及び保険料予想額に基づいて、所属部門毎に、前記計算対象期間の人件費予想額を算出するとともに、
前記社員が所属する昇給情報を用いて給与予想額を算出する場合には、前記組織情報記憶部を用いて、前記社員が属する部門を下層から順次特定し、昇給情報が記録されている最下層の部門の昇給情報を用いて、給与予想額を算出する手段として機能させることを特徴とする人件費シミュレーションプログラム。
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