JP5917621B2 - シート材巻き付け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、断面一様の部材の外周面にシート材を巻き付けるシート材巻き付け装置に関する。
従来から、例えば断面が一様のダクトの外周面にシート状の断熱材を巻き付ける作業や、電柱等の長尺の円柱体の外周面に広告ポスターを貼り付ける作業など、断面が一様の部材の外周面にシート材を巻き付ける作業が行われている。
従来、このような部材の外周面へのシート材の巻き付け作業は、手作業により行われるのが一般的であった。
しかしながら、シート材の巻き付け対象となる部材が、例えば多段に段組みして配置され、または壁際の凹み部分に配置されるなど、当該部材の背面側に手が入らない周辺環境が狭隘な場所に配置されている場合では、手作業によって当該部材の外周面にシート材を巻き付けることができないという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、周辺環境が狭隘な部材に対しても、当該部材の外周面にシート材を容易に巻き付けることができるシート材巻き付け装置を提供することにある。
本発明のシート材巻き付け装置は、断面が一様の部材の外周面にシート材を巻き付けるシート材巻き付け装置であって、第1支持体と、前記第1支持体に対向して配置される第2支持体と、前記第1支持体と前記第2支持体とを連結する連結体と、矩形の板ばねにより形成され、前記第1支持体に固定される第1押付け片と、矩形の板ばねにより形成され、前記第1押付け片と対向するように前記第2支持体に固定される第2押付け片と、前記第1支持体に設けられ、第1操作部の操作により前記第1押付け片を前記第2押付け片の側に向けて湾曲させる第1駆動機構と、前記第2支持体に設けられ、第2操作部の操作により前記第2押付け片を前記第1押付け片の側に向けて湾曲させる第2駆動機構と、を有することを特徴とする。
本発明のシート材巻き付け装置では、上記構成において、前記第1駆動機構は、一端に前記第1押付け片への係合部を備えるとともに他端に前記第1操作部への接続部を備えて前記第1支持体に回動自在に装着される第1レバー部材を有し、前記第2駆動機構は、一端に前記第2押付け片への係合部を備えるとともに他端に前記第2操作部への接続部を備えて前記第2支持体に回動自在に装着される第2レバー部材を有するのが好ましい。
本発明のシート材巻き付け装置では、上記構成において、前記第1押付け片の背面および前記第2押付け片の背面のそれぞれに、前記固定辺から自由端に向けて延びる帯状の補強用板ばねが重ねて配置されるのが好ましい。
本発明のシート材巻き付け装置を用いることにより、周辺環境が狭隘な部材に対しても、当該部材の外周面にシート材を容易に巻き付けることができる。
本発明の一実施の形態であるシート材巻き付け装置の斜視図である。 図1に示すシート材巻き付け装置の正面図である。 図1に示すシート材巻き付け装置の側面図である。 図2におけるA−A線に沿う断面図である。 両方の押付け片を湾曲させた状態の断面図である。 シート材送り込み台座の斜視図である。 (a)は図6に示す位置決め機構の詳細を示す正面図であり、(b)はその平面図である。 シート材が巻き付けられる橋梁添架管路群の断面図である。 シート材が配置された状態のシート材送り込み台座の平面図である。 シート材送り込み台座を用いてシート材を橋梁添架管路群の所定の管路の下方に送り込んだ状態を模式的に示す断面図である。 図1に示すシート材巻き付け装置をシート材送り込み台座にセットした状態を示す断面図である。 一方の押付け片を湾曲させてシート材を管路の外周面に巻き付ける様子を示す断面図である。 他方の押付け片を湾曲させてシート材を管路の外周面に巻き付ける様子を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に例示説明する。
図1に示すシート材巻き付け装置1は、断面が一様の部材の外周面にシート材を巻き付けるために用いられるものである。本実施の形態においては、このシート材巻き付け装置1を、ウールワックス等の硬化特性のない油性防錆剤を塗布した矩形形状のシート材(布材)を、橋梁添架管路群を構成する断面円形の管路(鋼管)の外周面に巻き付ける作業に用いるものとした場合を示す。
図1〜図3に示すように、シート材巻き付け装置1は本体フレーム10を有している。本体フレーム10は一対のフレーム体(第1支持体、第2支持体)11と一対のサイドプレート(連結体)12とを備える。なお、シート材巻き付け装置1は、その一方のフレーム体11の側の構成と他方のフレーム体11の側の構成とが左右対称であるが基本的に同一の構成となっている。
これらのフレーム体11は、例えば鋼板やアルミ板等の板材に開放孔11aと肉抜き孔11bとを設けることにより、薄い矩形形状に形成されている。フレーム体11の両側部には、それぞれ外側に向けて直角に折り曲げられた側部フランジ11cが一体に設けられ、下部には外側に向けて折り曲げられた下部フランジ11dが一体に設けられている。一方、フレーム体11の上部には、斜め外側に向けて突出する上部フランジ11eが一体に設けられている。
これら一対のフレーム体11は、互いに各フランジ11c〜11eを反対側に向けるとともに互いに平行となる姿勢で所定の間隔を空けて対向して配置されている。
一対のサイドプレート12は、例えば鋼板やアルミ板等により矩形の板状に形成される。これらのサイドプレート12は、それぞれ一方の側部において一方のフレーム体11の側部フランジ11cの下端側部分にボルトとナット等の締結手段を用いて固定され、他方の側部において他方のフレーム体11の側部フランジ11cの下端側部分にボルトとナット等の締結手段を用いて固定されている。
このように、一対のフレーム体11がその下端側において一対のサイドプレート12により互いに連結されることで本体フレーム10が構成されている。サイドプレート12により互いに連結された一対のフレーム体11の間隔は一定であり、これら一対のフレーム体11に挟まれた部分は、フレーム体11の上端側が開放端となるU字状の配置空間13となっている。また、一対のフレーム体11の間隔はこのシート材巻き付け装置1によりシート材を巻き付ける対象となる管路の直径よりも僅かに大きくされている。したがって、シート材巻き付け装置1は配置空間13に管路を挿通することができる。
なお、本実施の形態においては、一対のフレーム体11を、その一端側(下端側)において一対のサイドプレート12により連結するようにしているが、これに限らず、一対のフレーム体11の間に配置空間13が区画形成されれば、フレーム体11を何れの部位においてサイドプレート12で連結するようにしてもよい。
また、各フレーム体11は、配置空間13が橋梁添架管路群の直列に並ぶ複数本の管路を同時に収容することができる高さ寸法に形成されるのが好ましい。本実施の形態においては、各フレーム体11は、配置空間13に、橋梁添架管路群の直列に並ぶ3本の管路を同時に収容することができる高さ寸法に形成されている。
各フレーム体11の下端側の外面には、それぞれ外向きに突出する取っ手14が取り付けられている。これらの取っ手14を両手で把持することで、本体フレーム10を両手で容易に取り扱うことができる。
フレーム体11には、それぞれ押付け片(第1押付け片、第2押付け片)20が取り付けられている。これらの押付け片20は、例えばステンレス鋼板等の弾性変形可能な板ばねにより横長の矩形形状に形成される。これらの押付け片20は、それぞれ対応するフレーム体11の開放孔11aにフレーム体11と平行な姿勢で配置される。押付け片20のサイドプレート12の側を向く辺つまり下方側の辺は固定辺20aとなっており、押付け片20はこの固定辺20aの側において対応するフレーム体11の開放孔11aの下縁部分にボルトとナット等の締結部材を用いて固定されている。押付け片20の固定辺20aと平行な上辺つまり上端は自由端となっている。押付け片20は、その自由端が、これが固定されるフレーム体11とは別の他方のフレーム体11に接近するように、当該他方のフレーム体11の側つまり配置空間13の内部に向けて湾曲することができるようになっている。
なお、それぞれの押付け片20の固定辺20aから自由端までの高さ寸法(長さ寸法)は、シート材を巻き付ける対象となる管路の外周の1/4以上の長さに設定されるのが好ましい。
また、フレーム体11の押付け片20が固定される部位の外側面には、それぞれ当該部位の剛性を高めるために、アングル材21を固定することができる。これらのアングル材21は、押付け片20をフレーム体11に固定する締結部材を用いてフレーム体11に固定する構成とすることができる。
押付け片20は、その背面つまり配置空間13とは反対側を向く面に、その固定辺20aから自由端に向けて延びる帯状に形成された補強用板ばね22を重ねて配置した構成とすることもできる。本実施の形態においては、押付け片20の背面に、4本の補強用板ばね22を、幅方向に間隔を空けて配置した場合を示す。この場合、一対の補強用板ばね22は押付け片20の幅方向両端部分に配置され、他の一対の補強用板ばね22を前記一対の補強用板ばね22の間に等間隔に配置するのが好ましい。このように、押付け片20の背面に補強用板ばね22を重ねて配置することにより、押付け片20を湾曲させるのに必要な操作力を過度に高めることなく、押付け片20の曲げ剛性を所望の剛性にまで高めることができる。
各フレーム体11には、それぞれ作業者の操作により押付け片20を他方のフレーム体11の側に向けて湾曲させる駆動機構(第1駆動機構、第2駆動機構)30が設けられる。これらの駆動機構30は、それぞれレバー部材(第1レバー部材、第2レバー部材)31を備えている。
レバー部材31は一対のレバー本体32と押付けロッド33とを備えている。図4からも解るように、一対のレバー本体32は、それぞれ係合アーム部32aと接続アーム部32bとを備えたL字の板状に形成されており、係合アーム部32aと接続アーム部32bとの中間部分においてフレーム体11の側部フランジ11cの内側面に支軸34により回動自在に取り付けられている。なお、支軸34は、開放孔11aの上縁と下縁との間に隣接し、その軸方向は押付け片20の固定辺20aに平行とされている。また、係合アーム部32aは、このレバー本体32が支軸34を中心として回動したときに開放孔11aを通して配置空間13に向けて突出可能な長さ寸法に形成される。
一方、押付けロッド33は断面円形に形成され、その一端は一方のレバー本体32の係合アーム部32aの先端に固定され、他端は他方のレバー本体32の係合アーム部32aの先端に固定されている。つまり、押付けロッド33により一対のレバー本体32が互いに連結されている。押付けロッド33はレバー部材31の係合部を構成するものであり、その外周面において対応する押付け片20の自由端側における背面に当接している。
レバー本体32の接続アーム部32bは係合アーム部32aに対して直角に突出している。接続アーム部32bは、その先端に接続用ワイヤ35の一端が接続される接続部となっている。
駆動機構30は、レバー本体32の接続アーム部32bに接続された接続用ワイヤ35が下方に向けて引き下げられることにより作動して押付け片20を配置空間13の内部に向けて湾曲させる。より具体的には、接続用ワイヤ35が下方に向けて引き下げられると、レバー本体32が支軸34を中心として回動し、これにより押付けロッド33が配置空間13の内部に向けて旋回移動して押付け片20の自由端を配置空間13の内部に向けて押し、押付け片20を配置空間13の内部に向けて湾曲させる。
フレーム体11の一対の側部フランジ11cの内側には、それぞれレバー本体32よりも下方側に位置してガイドレール36が取り付けられている。これらのガイドレール36は、それぞれ側部フランジに11c沿って上下に延びるガイド孔36aを備えている。
ガイドレール36には操作部(第1操作部、第2操作部)37が取り付けられている。操作部37は、アングル材により形成されてガイドレール36に沿って配置される一対のスライダ38と、これらのスライダ38の下端にブラケットを介して取り付けられて左右のスライダ38を連結する操作ロッド39とを有している。操作ロッド39はフレーム体11の下端に取り付けられた取っ手14に平行に隣接している。
スライダ38には、ガイドレール36のガイド孔36aの上下方向長さよりも短い間隔で上下に離れて一対の係合ねじ38aが固定され、これらの係合ねじ38aがガイド孔36aに係合することによりスライダ38はガイドレール36に上下方向に移動自在に装着されている。なお、スライダ38つまり操作部37の移動ストロークは、上側の係合ねじ38aがガイド孔36aの上縁に当接する位置と、下側の係合ねじ38aがガイド孔36aの下縁に当接する位置との間で規制される。
レバー本体32の接続アーム部32bに接続された接続用ワイヤ35の他端は、それぞれ対応するスライダ38の上端部分に接続されている。したがって、図5に示すように、それぞれの駆動機構30の操作ロッド39を下方に引き下げることにより、接続用ワイヤ35を介してレバー部材31を回動させて押付け片20を配置空間13の内部に向けて湾曲させることができる。
このようなシート材巻き付け装置1を用いて橋梁添架管路群を構成する断面円形の管路の外周面にシート材を巻き付ける作業を行う場合には、その作業を補助するために、シート材送り込み台座40を用いることができる。以下に、シート材送り込み台座40の構成について説明する。
図6に示すシート材送り込み台座40は、多段に段組された橋梁添架管路群の所定の管路の下方の狭隘箇所に、その管路に巻き付けるシート材を送り込むためのものであり、例えば鋼板やアルミ板等の板材により矩形の板状に形成された台座本体41を備えている。台座本体41の両側部には、上方に向けて折り曲げられたフランジ部41aが設けられている。シート材送り込み台座40の橋梁添架管路群への送り込み方向は、これらのフランジ部41aが延びる方向とされる。台座本体41の上面の送り込み方向についての一端側には一対の取っ手42が幅方向(送り込み方向に直交する方向)に間隔を空けて並べて取り付けられている。これらの取っ手42を両手で把持することで、シート材送り込み台座40を橋梁添架管路群へ送り込む作業を容易にすることができる。
シート材送り込み台座40には、このシート材送り込み台座40を橋梁添架管路群のシート材を巻き付ける対象となる所定の管路に対して正確に位置決めするために、位置決め機構43が設けられている。位置決め機構43は台座本体41の両方のフランジ部41aに設けられている。
図7に示すように、位置決め機構43は、一対の支持片44を有している。例えば樹脂製とされるこれらの支持片44は、フランジ部41aの内側面に互いに間隔を空けてボルトとナット等の締結手段を用いて固定されている。また、それぞれの支持片44には、その一部が段差状に切り欠かれることによりフランジ部41aに間隔を空けて対向する支持部44aが一体に設けられている。また、これらの支持部44aには台座本体41の上面に対して接近・離反する方向に延びる案内溝44bが設けられている。
一対の支持片44の間にはガイド本体45が設けられている。例えば樹脂製とされるガイド本体45は、その上面に管路の外周面に対応した曲率で凹む凹部45aを有している。また、ガイド本体45の凹部45aの両側部分は、送り込み方向に沿って凹部45aから離れるに連れて台座本体41の上面からの高さが低くなるように傾斜した傾斜面45bとなっている。ガイド本体45の長手方向(送り込み方向)の両端部は段差状に切り欠かれて厚みが薄く形成され、支持片44の支持部44aとフランジ部41aとの間に配置されている。ガイド本体45の両端部にはそれぞれピン部材46が固定され、これらのピン部材46が対応する支持部44aの案内溝44bに挿通されている。ピン部材46は案内溝44bの長手方向に沿って移動自在であり、また、その直径が案内溝44bの溝幅よりも小さいことにより案内溝44b内で長手方向に垂直な幅方向にも若干の移動することができる。したがって、ガイド本体45は、台座本体41の上面に対して接近・離反する方向に移動することができるとともに、送り込み方向の両端部が、それぞれ別々に上下に移動するように若干傾動することができる。
ガイド本体45と台座本体41の上面との間には弾性体47が装着され、この弾性体47によりガイド本体45は台座本体41の上面から離れる方向に付勢されている。図示する場合では、弾性体47として2つのスプリング(圧縮コイルばね)を装着した場合を示す。なお、弾性体47はスプリングに限らず、例えば、ゴム片や板ばねなどの他の形態のものとすることもできる。ガイド本体45は、弾性体47の弾性力に抗して台座本体41の上面に接近する方向に移動することができる。
台座本体41には一対の挿通用スリット41bが設けられている。これらの挿通用スリット41bは、それぞれ送り込方向に直交するとともに互いに平行に延びて設けられている。また、一対の挿通用スリット41bは、一対のガイド本体45の凹部45aの中心を結ぶ仮想線を中心として対称に設けられている。これらの挿通用スリット41bは、シート材巻き付け装置1の一対のフレーム体11を挿入可能な大きさおよび間隔に形成されており、台座本体41の下面側からシート材巻き付け装置1の一対のフレーム体11を同時に挿通させることができる。
なお、シート材巻き付け装置1の各フレーム体11の側部フランジ11cの外側面には、それぞれストッパ片48が取り付けられている。これらのストッパ片48のフレーム体11の上端を基準とした取付け高さは全て同一である。シート材巻き付け装置1の一対のフレーム体11を台座本体41の下面側から挿通用スリット41bに挿入し、当該ストッパ片48を台座本体41の下面に当接させることにより、シート材巻き付け装置1のシート材送り込み台座40に対する挿入量を所定量に規制することができ、これにより、シート材巻き付け装置1をシート材の巻き付け対象となる管路に対して所定位置にセットすることができる。
台座本体41の上面の一対の挿通用スリット41bの間の部分に、矩形で薄い板状のスポンジ49を貼り付けた構成とすることもできる。
次に、このような構成のシート材巻き付け装置1およびシート材送り込み台座40を用いて、図8に示す橋梁添架管路群50を構成する断面円形の管路51の外周面にシート材52を巻き付ける手順について説明する。なお、図8においては、便宜上、9条設けられる管路のうち1つの管路51にのみ符号を付している。
図8に示す橋梁添架管路群50は、通信用や電力用のケーブルを橋梁53に添架するためのものであり、例えば、橋梁53の橋桁53aの下部に3条、3段に段組して設置された9条の管路51を有した構成とされる。これらの管路51は、それぞれ断面円形で長尺の鋼管で形成されており、橋桁53aの長手方向に沿って延び、その内部に通信用や電力用のケーブル(不図示)を収容している。本実施の形態においては、各管路51の直径は75mmとされ、隣り合う管路51の間隔はそれぞれ12.5mmとされている。
上記橋梁添架管路群50を構成する管路51の、特に中央列の上2段の管路51は、その作業スペースに手を入れることができないため、当該管路51に手作業でシート材52を巻き付けることは困難であるが、上記したシート材巻き付け装置1およびシート材送り込み台座40を用いることで、このような周辺環境が狭隘な管路51に対してもシート材52を容易に巻き付けることができる。
シート材52は、その一面にウールワックス等の硬化特性(経年変化によって硬化する特性)のない油性防錆剤を塗布した矩形形状の布材とされ、これらの管路51を防錆処理するために当該管路51の外周面に巻き付けられる。なお、シート材52は、管路51の全周を覆うことができるように、その一辺の長さが管路51の外周長に対応した長さに設定される。このようなシート材52を用いた管路51の防錆処理は、例えば、経年変化によりその外周面に錆びが生じた既設の管路51を補修する際に行うことができるが、新設された管路51に対して行うこともできる。
シート材52を構成する布材としては種々のものを用いることができるが、特に不織布を用いるのが好ましい。なお、シート材52としては、布材に限らず、塗布された油性防錆剤を定着させることができるものであれば、例えば紙など種々の材質のものを用いることもできる。
また、シート材52の表面に塗布される硬化特性のない油性防錆剤としては、例えばゲル状のウールワックス(ユウレカ防錆剤)を用いるのが好ましい。この場合、油性防錆剤は、ヘラ等を用いて、500μm以上の膜厚となるようにシート材52の表面全体に均一に塗布されるのが好ましい。
油性防錆剤が塗付されたシート材52は、図9に示すように、シート材送り込み台座40の台座本体41の上面に配置される。このとき、シート材52は、その送り込方向の中心位置が、一対の挿通用スリット41bの中間位置に一致するように配置される。
図10に示すように、シート材52を載せたシート材送り込み台座40を、巻き付け対象となる管路51とその下側の管路51との間に向けて橋梁添架管路群50の側方から水平に挿入することで、シート材52を巻き付け対象となる管路51の下側に送り込むことができる。以下では、図10〜図13に示すように、橋梁添架管路群50を構成する9条の管路51のうち、その中央列の最上段の管路51にシート材52を巻き付ける場合を示す。
シート材送り込み台座40に設けられた位置決め機構43は、そのガイド本体45の上端から台座本体41の下面までの距離が、上下に並ぶ管路51の間隔よりも大きくなっている。したがって、シート材送り込み台座40を管路51の間に挿入すると、ガイド本体45は傾斜面45bが管路51の外周面に当接することにより、徐々に弾性体47の弾性力に抗して下方に押し下げられる。そして、シート材52が管路51の真下に配置される位置にまでシート材送り込み台座40が移動すると、ガイド本体45の凹部45aに管路51の外周面が係合する。作業者は、ガイド本体45の凹部45aに管路51の外周面が係合する際の手応えにより、シート材送り込み台座40に載せられたシート材52の送り込み方向の中心位置が巻き付け対象となる管路51の中心と鉛直方向で一致するように当該管路51の真下に配置されたことを認識することができる。また、ガイド本体45の凹部45aが管路51の外周面に係合することにより、シート材送り込み台座40は管路51に対して所定位置に保持されることになる。したがって、シート材送り込み台座40を、橋梁添架管路群50の内側の段に配置される管路51に対しても正確に位置決めすることができる。
シート材巻き付け装置1は、シート材送り込み台座40により管路51の真下に配置されたシート材52を、当該管路51の外周面の全周に巻き付けることができる。すなわち、図11に示すように、シート材巻き付け装置1を、その両方の取っ手14を掴んで、巻き付け対象となる管路51の下方側から橋梁添架管路群50に挿入し、一対のフレーム体11を台座本体41の挿通用スリット41bに挿通させることにより、台座本体41に乗せられているシート材52を挿通用スリット41bから台座本体41の上面に突出する一対のフレーム体11の上端で上方に持ち上げ、管路51の下半分における外周面に巻き付けることができる。
このとき、台座本体41の上面にスポンジ49を設けた構成とすれば、フレーム体11に持ち上げられる際にシート材52を安定して管路51の下側の外周面に押し付けることができるとともに、シート材52を管路51の下側の外周面に対してより確実に押し付けることができる。したがって、シート材52を管路51の下側の外周面に確実に巻き付けることができる。
ストッパ片48が台座本体41の下面に当接する所定位置にまでシート材巻き付け装置1を上方に押し上げると、シート材52は、管路51の下半分における外周面に巻き付けられ、その両側方部分はフレーム体11に沿って上方に延びた状態とされる。このとき、シート材巻き付け装置1の配置空間13には3つの管路51が縦に並んで収容されるので、シート材巻き付け装置1を下方側の管路51に干渉させることなく所定の管路51に達する位置にまで押し上げることができる。
ストッパ片48が台座本体41の下面に当接する所定位置にまでシート材巻き付け装置1が上方に押し上げられると、各押付け片20のフレーム体11への固定辺20aはシート材52の巻き付け対象となる管路51の中心位置よりも僅かに下方に位置する。また、シート材52のフレーム体11に沿って上方に延びる両側方部分はそれぞれ各押付け片20に対向する。
次に、図11に示す状態から、図12に示すように、一方(図中左側)の駆動機構30の操作ロッド39を手で押し下げることにより、一方(図中左側)の押付け片20を配置空間13の内部に向けて湾曲させる。押付け片20が配置空間13の内部に向けて湾曲すると、シート材52の一方の側方部分が押付け片20により管路51の外周面に押し付けられる。そして、押付けロッド33が管路51の頂点付近に達するまでレバー部材31が回動すると、シート材52の一方の側方部分の全体が押付け片20の全面によって管路51の上方一方側の外周面に押し付けられて管路51の外周面に巻き付けられる。
次に、一方の駆動機構30の操作ロッド39の操作を解除し、図13に示すように、他方(図中右側)の駆動機構30の操作ロッド39を手で押し下げることにより、他方(図中右側)の押付け片20を配置空間13の内部に向けて湾曲させる。他方の押付け片20が配置空間13の内部に向けて湾曲すると、シート材52の他方の側方部分が押付け片20により管路51の外周面に押し付けられる。そして、押付けロッド33が管路51の頂点付近に達するまでレバー部材31が回動すると、シート材52の他方の側方部分の全体が押付け片20の全面によって管路51の上方他方側の外周面に押し付けられて管路51の外周面に巻き付けられる。
このとき、押付け片20の背面に複数の帯状の補強用板ばね22が重ねて配置されることにより、押付け片20を湾曲させるのに必要な操作力を過度に高めることなく、押付け片20の曲げ剛性を所望の剛性にまで高めて、押付け片20によりシート材52を管路51の外周面に強く押し付けることができる。したがって、シート材52の表面に塗布された油性防錆剤を管路51の外周面に確実に塗付させることができる。また、押付け片20の背面に複数の帯状の補強用板ばね22が重ねて配置されることにより、押付け片20を複数回に亘って湾曲させても、押付け片20に曲がり癖が付くのを防止することができる。これにより、シート材巻き付け装置1を橋梁添架管路群50に挿入する際に、押付け片20の上端が管路51に引っ掛かかることを防止することができる。
上記のように、板ばね式のシート材巻き付け装置1を用い、その操作ロッド39を操作して押付け片20を配置空間13の内部に向けて湾曲させることにより、シート材52の管路51から上方に突出した両側方部分を管路51の外周面の上方側部分に巻き付けることができる。なお、シート材52は、その表面に塗布された油性防錆剤の粘性により管路51の外周面に付着し、当該管路51に巻き付けられた状態に保持される。
上記のように、左右の押付け片20を交互に湾曲させることにより、シート材52の両端を互いに重ねて配置することができるが、左右の押付け片20を同時に湾曲させてシート材52の両側方部分を同時に管路51の外周面に巻き付けるようにしてもよい。
橋梁添架管路群50を構成する9条の管路51の外周面の所望の範囲の全てに、上記と同様の手順によりシート材52を巻き付けることができる。なお、図8、図10〜図13においては、便宜上、1つの管路51にのみ符号を付してある。
全ての管路51にシート材52を巻き付けた後には、橋梁添架管路群50の全体を板状の外装材(外装カバー)により覆うのが好ましい。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、上記シート材巻き付け装置1は、橋梁添架管路群50を構成する管路51の外周面に、油性防錆剤が塗付されたシート材52を巻き付けるために用いられているが、これに限らず、例えば、背面側に手が入らない周辺環境が狭隘な場所に配置されたダクト等の管路の外周面にシート状の断熱材を巻き付けるために用いることもできる。その他にも、例えば、背面側に手が入らない場所に設置された電柱等の長尺円柱状部材の外周面に広告ポスター等を巻き付ける作業にも上記シート材巻き付け装置1を用いることができる。また、例えば四角形や楕円形等の断面が円形ではない部材の外周面にシート材を巻き付ける作業に上記シート材巻き付け装置1を用いることもできる。つまり、断面が一様の部材の外周面にシート材を巻き付ける作業であれば、種々の作業に上記シート材巻き付け装置1を用いることができる。
また、前記実施の形態では、本体フレーム10は、その配置空間13に橋梁添架管路群50を構成する3本の管路51を収容できる寸法に形成されているが、これに限らず、配置空間13の大きさは任意に設定することができる。
さらに、前記実施の形態では、駆動機構30は、操作ロッド39の操作によりレバー部材31を回動させて押付け片20を湾曲させる構成となっているが、これに限らず、操作部の操作により押付け片20を湾曲させることができる構成であれば、例えば、操作部をスライド式に変えてレバー式としたり、リンク機構を用いて操作部の操作を押付け片20に伝達する構成としたりするなど、その機構は種々変更可能である。
1 シート材巻き付け装置
10 本体フレーム
11 フレーム体(第1支持体、第2支持体)
11a 開放孔
11b 肉抜き孔
11c 側部フランジ
11d 下部フランジ
11e 上部フランジ
12 サイドプレート(連結体)
13 配置空間
14 取っ手
20 押付け片(第1押付け片、第2押付け片)
20a 固定辺
21 アングル材
22 補強用板ばね
30 駆動機構(第1駆動機構、第2駆動機構)
31 レバー部材(第1レバー部材、第2レバー部材)
32 レバー本体
32a 係合アーム部
32b 接続アーム部
33 押付けロッド
34 支軸
35 接続用ワイヤ
36 ガイドレール
36a ガイド孔
37 操作部(第1操作部、第2操作部)
38 スライダ
38a 係合ねじ
39 操作ロッド
40 シート材送り込み台座
41 台座本体
41a フランジ部
41b 挿通用スリット
42 取っ手
43 位置決め機構
44 支持片
44a 支持部
44b 案内溝
45 ガイド本体
45a 凹部
45b 傾斜面
46 ピン部材
47 弾性体
48 ストッパ片
49 スポンジ
50 橋梁添架管路群
51 管路
52 シート材
53 橋梁
53a 橋桁

Claims (3)

  1. 断面が一様の部材の外周面にシート材を巻き付けるシート材巻き付け装置であって、
    第1支持体と、
    前記第1支持体に対向して配置される第2支持体と、
    前記第1支持体と前記第2支持体とを連結する連結体と、
    矩形の板ばねにより形成され、前記第1支持体に固定される第1押付け片と、
    矩形の板ばねにより形成され、前記第1押付け片と対向するように前記第2支持体に固定される第2押付け片と、
    前記第1支持体に設けられ、第1操作部の操作により前記第1押付け片を前記第2押付け片の側に向けて湾曲させる第1駆動機構と、
    前記第2支持体に設けられ、第2操作部の操作により前記第2押付け片を前記第1押付け片の側に向けて湾曲させる第2駆動機構と、を有することを特徴とするシート材巻き付け装置。
  2. 前記第1駆動機構は、一端に前記第1押付け片への係合部を備えるとともに他端に前記第1操作部への接続部を備えて前記第1支持体に回動自在に装着される第1レバー部材を有し、
    前記第2駆動機構は、一端に前記第2押付け片への係合部を備えるとともに他端に前記第2操作部への接続部を備えて前記第2支持体に回動自在に装着される第2レバー部材を有する、請求項1に記載のシート材巻き付け装置。
  3. 前記第1押付け片の背面および前記第2押付け片の背面のそれぞれに、前記固定辺から自由端に向けて延びる帯状の補強用板ばねが重ねて配置される、請求項1または2に記載のシート材巻き付け装置。
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