JP5914264B2 - オイルポンプ配置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、伝動装置におけるオイルポンプ配置構造に関する。
従来、車両の伝動装置において、オイルポンプに連結されたオイルポンプ駆動軸上のオイルポンプ駆動歯車によりオイルが撹拌されるのを極力防止するために、オイルポンプ駆動歯車を囲むバッフルプレートを設けることが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1の伝動装置では、オイルポンプ駆動歯車としてドリブンスプロケットが用いられる。オイルポンプ駆動軸は、片持ち式であって、片持ち側端部がオイルポンプに連結される。ドリブンスプロケットは、伝動装置を収容するハウジング内の油溜りのオイルに浸漬され、エンジンからの動力が入力される入力軸上に固定されたドライブスプロケットにより駆動される。
特開2012−102818号公報
しかしながら、上記の従来技術によれば、オイルポンプ駆動軸として、上述の片持ち式のものに代えて、両端で支持する両持ち式のものを用いる場合、オイルポンプ駆動軸の一端を支持するための支持孔をバッフルプレートに設ける必要がある。この支持孔は、オイルについてのシール性を確保するために、バッフルプレートの形状を工夫して設ける必要がある。すなわち、バッフルプレートとして、特別な支持孔を設けた専用のものが必要となる。
本発明の目的は、かかる従来技術の課題に鑑み、両持ち式のオイルポンプ駆動軸上のオイルポンプ駆動歯車によるオイルの撹拌を、バッフルプレートを設けることなく防止できるオイルポンプ配置構造を提供することにある。
本発明のオイルポンプ配置構造は、伝動装置を収容するハウジングのエンジン側を構成する第1ケースと、前記ハウジングの前記エンジンとは反対側を構成する第2ケースと、前記第2ケース側に配置され、前記伝動装置の油圧を制御する制御ボディと、前記制御ボディ内に設けられ、該制御ボディにオイルを供給するオイルポンプと、前記オイルポンプと前記ハウジング底部のオイルとの間に介在するオイルストレーナと、一端側が前記第1ケースで支持され、他端側が前記制御ボディで支持されて、前記オイルポンプに結合されたオイルポンプ駆動軸と、前記オイルポンプ駆動軸上に固定されたオイルポンプ駆動歯車と、前記オイルポンプ駆動歯車に対して動力を伝達する動力伝達歯車と、前記オイルポンプ駆動歯車を覆う歯車室とを備え、前記制御ボディは、該制御ボディの油路を区画するセパレートプレートを介して前記第1ケースに結合され、前記オイルポンプ駆動歯車は、前記制御ボディの下端より低い部分を有し、前記歯車室は、前記オイルポンプ駆動歯車の前記エンジン側の側面と外周の下方とを覆う前記第1ケースの部分と、該オイルポンプ駆動歯車の前記エンジンと反対側の側面を覆う前記セパレートプレートとで形成され、前記セパレートプレートは、前記制御ボディの下端よりも下方に延出した延出部を備え、該延出部により、前記オイルポンプ駆動歯車の前記低い部分を覆うものであり、前記歯車室は、前記動力伝達歯車から前記オイルポンプ駆動歯車への動力伝達に支障を生じない範囲で該オイルポンプ駆動歯車をその外形に沿って覆うものであることを特徴とする。
本発明において、ハウジング底部に溜まったオイルは、オイルストレーナを介してオイルポンプにより吸引され、制御ボディに供給され、ハウジング底部に戻る。このとき、オイルポンプ駆動歯車は、オイルポンプを駆動するために回転されるが、歯車室により覆われているので、ハウジング底部のオイルを撹拌して撹拌抵抗を生じさせたり、オイルストレーナから吸引されるオイルにエアを混入させたりすることが抑制される。
そして本発明では、歯車室を、セパレートプレートを介して制御ボディを第1ケースに結合し、さらにセパレートプレートの下端に延出部を設けることにより形成している。これにより、オイルポンプ駆動歯車の外周を覆う第1ケースの部分により制御ボディの取付け剛性を向上させることができる。このため、適切な剛性を確保しながら、適切な歯車室を形成しつつ、制御ボディの取付けを行うことができる。また、その際、オイルポンプ駆動軸を、制御ボディの位置決め用のノックとして利用することができる。
さらに、本発明によれば、歯車室が、動力伝達歯車からオイルポンプ駆動歯車への動力伝達に支障を生じない範囲でオイルポンプ駆動歯車をその外形に沿って覆っているので、オイルポンプ駆動歯車の第1ケース側と外周を覆う第1ケースの形状によって、第1ケースの剛性を向上させ、かつ制御ボディの取付け剛性を向上させることができる。
本発明において、前記オイルポンプ駆動歯車として、異なる経路を経て駆動力が伝達される第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車を備え、前記オイルポンプ駆動軸及びオイルポンプとして、前記第1オイルポンプ駆動歯車に対応する第1オイルポンプ駆動軸及び第1オイルポンプと、前記第2オイルポンプ駆動歯車に対応する第2オイルポンプ駆動軸及び第2オイルポンプとを備え、前記第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車のうち、回転速度がより大きくなる方について前記歯車室を備えてもよい。
これによれば、第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車のうち、撹拌抵抗やオイルへのエア混入が生じ易い回転速度の高いオイルポンプ駆動歯車について歯車室が設けられるので、上述の撹拌抵抗の抑制効果やエア混入の防止効果について、費用対効果の適切化を図ることができる。
本発明において、前記第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車の双方について前記歯車室を備えてもよい。これによれば、第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車の双方について、上述の撹拌抵抗の抑制効果やエア混入の防止効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る動力伝達系のスケルトン図である。 図1の動力伝達系における第1オイルポンプ駆動ギヤ周辺の斜視図である。 図1の動力伝達系におけるフライホイールケース部分を示す図である。 図1の動力伝達系におけるトランスミッションをエンジン側から見た様子を示す図である。 図4の一部を、図4のやや右側から見た様子を示す斜視図である。 図1の動力伝達系における第1オイルポンプ駆動軸近傍の断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るオイルポンプ配置構造を適用したハイブリッド車両の動力伝達系のスケルトン図である。図1に示すように、この動力伝達系は、動力源としてのエンジン1及びモータ2と、これらの動力を車輪3に伝達する伝動装置としてのトランスミッション4とを備える。
トランスミッション4は、フライホイール5を介してエンジン1のクランクシャフト6に連結された入力軸7と、入力軸7に対して平行に配置された出力軸8とを備える。出力軸8は、ファイナル駆動ギヤ9、ファイナル従動ギヤ10、ディファレンシャルギヤ11、及び左右の駆動軸12を介して左右の車輪3に接続される。
入力軸7は、クラッチ13を介して第1駆動ギヤ14を支持する。第1駆動ギヤ14は、出力軸8に固定された従動ギヤ15に噛合する。
モータ2と同軸上にジェネレータ16が配置される。中空のモータ軸17の内部にジェネレータ軸18が相対回転自在に嵌合する。モータ軸17に固定された第2駆動ギヤ19と、従動ギヤ15とが噛合し、入力軸7に固定されたジェネレータ駆動ギヤ21と、ジェネレータ軸18に固定されたジェネレータ従動ギヤ22とが噛合する。
また、トランスミッション4は、各部にオイルを供給するための第1オイルポンプ23及び第2オイルポンプ24を備える。第1オイルポンプ23の第1オイルポンプ駆動軸25に固定された第1オイルポンプ駆動ギヤ26がジェネレータ駆動ギヤ21に噛合する。したがって、エンジン1が回転しているときには、その駆動力により第1オイルポンプ23が駆動する。
また、第2オイルポンプ24の第2オイルポンプ駆動軸27に固定された第2オイルポンプ駆動ギヤ28と、ファイナル従動ギヤ10とが噛合する。したがって、車輪3が回転しているときには、その駆動力により第2オイルポンプ24が駆動する。なお、ジェネレータ駆動ギヤ21及びファイナル従動ギヤ10は、本発明における動力伝達歯車に対応する。
この構成において、モータ2を駆動すると、モータ軸17の駆動力が、第2駆動ギヤ19、従動ギヤ15、出力軸8、ファイナル駆動ギヤ9、ファイナル従動ギヤ10、ディファレンシャルギヤ11、及び駆動軸12をこの順で経由して、左右の車輪3に伝達される。
モータ2は、正逆両方向に回転可能であるため、その回転方向に応じて車両を前進走行及び後進走行させることができる。また、車両の減速時に、車輪3から伝達される駆動力でモータ2を駆動してジェネレータとして機能させれば、車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回収することができる。
一方、クラッチ13を締結した状態でエンジン1を駆動すると、クランクシャフト6の駆動力が、フライホイール5、入力軸7、クラッチ13、第1駆動ギヤ14、従動ギヤ15、出力軸8、ファイナル駆動ギヤ9、ファイナル従動ギヤ10、ディファレンシャルギヤ11、及び駆動軸12をこの順で経由して左右の車輪3に伝達される。
これにより、車両の前進走行時にエンジン1の駆動力でモータ2の駆動力をアシストすることができる。このとき、モータ2を空転させれば、エンジン1の駆動力だけで車両を前進走行させることもできる。
また、エンジン1が駆動されているとき、クランクシャフト6の駆動力は、フライホイール5、入力軸7、ジェネレータ駆動ギヤ21、ジェネレータ従動ギヤ22、及びジェネレータ軸18をこの順で経由してジェネレータ16に伝達される。これにより、ジェネレータ16で発電することができる。逆にエンジン1の停止中にジェネレータ16をモータとして駆動すれば、その駆動力でエンジン1を始動することができる。
図2は、第1オイルポンプ駆動ギヤ26の周辺におけるオイルポンプ配置構造を示す斜視図である。図2では、一部を省略又は切断して示しており、後述する制御ボディ34の主要部の図示も省略している。
図2に示すように、このオイルポンプ配置構造は、トランスミッション4を収容するハウジングのエンジン1側を構成する第1ケースとしてのフライホイールケース29と、該ハウジングのエンジン1とは反対側を構成する第2ケースとしてのトランスミッションケース30とを備える。
第1オイルポンプ23は、トランスミッションケース30側に配置される。第1オイルポンプ23を駆動する第1オイルポンプ駆動ギヤ26は、フライホイールケース29により一方の側面及び外周が覆われる。第1オイルポンプ駆動軸25の一端は、フライホイールケース29により支持される。第1オイルポンプ23とハウジング底部のオイル溜り31との間に、オイルストレーナ32が介在する。
図3は、エンジン1とは反対側から見たフライホイールケース29部分を示す。第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28は、一方の側面がフライホイールケース29で覆われる。
また、第1オイルポンプ駆動ギヤ26の場合、ジェネレータ駆動ギヤ21から第1オイルポンプ駆動ギヤ26への動力伝達に支障を生じない範囲、すなわちジェネレータ駆動ギヤ21と噛み合っている部分を除く外周全体が、その外形に沿って、フライホイールケース29に設けられた撹拌防止リブ33により覆われる。
第2オイルポンプ駆動ギヤ28の場合、ファイナル従動ギヤ10と噛み合っている部分を除く外周の一部が、撹拌防止リブ33により覆われる。第1オイルポンプ駆動軸25及び第2オイルポンプ駆動軸27は、いずれもフライホイールケース29側の端部が、フライホイールケース29により支持される。
オイル溜り31(図2参照)におけるオイルレベル(静油面レベル)は、ラインU及びラインLの間に維持される。すなわち、オイルレベルは、第1オイルポンプ駆動ギヤ26又は第2オイルポンプ駆動ギヤ28のほぼ上端と同じレベルである。したがって、第1オイルポンプ駆動軸25及び第2オイルポンプ駆動軸27は、常にオイルレベルよりも低位置に位置する。
図4は、トランスミッション4をエンジン1側から見た様子を示す。図5は、図4の一部を、図4のやや右側から見た様子を示す斜視図である。図4及び図5において、フライホイールケース29、トランスミッションケース30等の図示は省略している。
図4及び図5に示すように、トランスミッション4は、その油圧を制御する制御ボディ34を備える。制御ボディ34は、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28のフライホイールケース29とは反対側において、トランスミッションケース30内に配置される。制御ボディ34の下端は、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28の下部よりも高い位置に位置する。
また、制御ボディ34のフライホイールケース29側は、制御ボディ34の油路を区画するセパレートプレート35を介してフライホイールケース29に結合される。これにより、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28のエンジン1と反対側の側面の一部が、セパレートプレート35の一部により覆われる。
したがって、フライホイールケース29とセパレートプレート35とにより、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第1オイルポンプ駆動ギヤ26のそれぞれを覆うようにして収容するそれぞれのギヤ室が形成される。
セパレートプレート35は、第1オイルポンプ駆動ギヤ26の制御ボディ34よりも低い部分を覆うために、制御ボディ34の下端よりも下方に延びた延出部35aを有する。これにより、第1オイルポンプ駆動ギヤ26については、その下部を完全に覆うより完全なギヤ室が形成される。
図6は、第1オイルポンプ駆動軸25に沿って鉛直方向に切断した第1オイルポンプ駆動軸25近傍の断面図である。図6に示すように、第1オイルポンプ23は、制御ボディ34内に設けられ、制御ボディ34にオイルを供給する。
第1オイルポンプ駆動軸25は、ベアリング36を介して、一端がフライホイールケース29で支持され、他端側が制御ボディ34で支持され、他端が第1オイルポンプ23に結合される。したがって、第1オイルポンプ駆動ギヤ26は、フライホイールケース29と制御ボディ34との間で、挟み込むようにして支持される。
制御ボディ34は、セパレートプレート35を介してフライホイールケース29に結合されるので、セパレートプレート35は、その延出部35aも含めて、フライホイールケース29の撹拌防止リブ33に密接する。これにより、第1オイルポンプ駆動ギヤ26が収容された上述のギヤ室37が形成される。ギヤ室37は、本発明における歯車室に対応する。
第2オイルポンプ24や、第2オイルポンプ駆動ギヤ28、第2オイルポンプ駆動軸27の近傍についても同様に構成される。ただし、第2オイルポンプ駆動ギヤ28の制御ボディ34よりも低い部分は、撹拌防止リブ33や延出部35aで覆われてはいない。
第1オイルポンプ23は、エンジン1が駆動しているとき、ジェネレータ駆動ギヤ21及び第1オイルポンプ駆動ギヤ26を介して常時駆動される。このとき、エンジン1の回転方向は一定であるため、第1オイルポンプ23は、常に一定方向にオイルを供給する。
一方、第2オイルポンプ24は、車輪3が回転しているとき、ファイナル従動ギヤ10及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28を介して常時駆動される。車両の後退時には、第2オイルポンプ24のオイル吐出方向も反転するので、オイルの供給は行われない。このため、第2オイルポンプ24がオイルを供給することができない車両の停止時や後進時には、エンジン1の駆動力により第1オイルポンプ23から必要部分にオイルが供給される。
このようにして第1オイルポンプ23及び第2オイルポンプ24によりオイルの供給が行われるとき、第1オイルポンプ23を駆動する第1オイルポンプ駆動ギヤ26と、第2オイルポンプ24を駆動する第2オイルポンプ駆動ギヤ28は、回転速度が異なる。
第1オイルポンプ駆動ギヤ26の回転速度は、ジェネレータ駆動ギヤ21及び第1オイルポンプ駆動ギヤ26のギヤ比と、ジェネレータ駆動ギヤ21の回転速度とによって定まる。また、第2オイルポンプ駆動ギヤ28の回転速度は、ディファレンシャルギヤ11及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28のギヤ比と、ディファレンシャルギヤ11の回転速度とによって定まる。
したがって、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28のうちのいずれがより大きな回転速度で回転するかを想定することができる。本実施形態の場合には、第1オイルポンプ駆動ギヤ26の方が、第2オイルポンプ駆動ギヤ28よりも大きな回転速度で回転することが想定される。そこで、上述のように、第2オイルポンプ駆動ギヤ28よりも第1オイルポンプ駆動ギヤ26の方をより完全なギヤ室37で覆うようにしている。
この場合、第1オイルポンプ駆動ギヤ26は、大きな回転速度で回転するときでも、ギヤ室37により大部分が覆われ、特にオイルストレーナの吸い込み口に近い下部は、フライホイールケース29の撹拌防止リブ33及びセパレートプレート35の延出部35aにより完全に覆われているので、第1オイルポンプ駆動ギヤ26によるオイルの撹拌は効果的に抑制され、オイルストレーナ32から吸引されるオイルにエアが混入することもない。
また、第2オイルポンプ駆動ギヤ28も、撹拌防止リブ33を含むフライホイールケース29及びセパレートプレート35により覆われているので、第2オイルポンプ駆動ギヤ28の回転によるオイルの撹拌やエア混入も抑制される。
以上のように、本実施形態によれば、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28が撹拌防止リブ33を含むフライホイールケース29及びセパレートプレート35により覆われており、特に第1オイルポンプ駆動ギヤ26は、下部が完全に覆われているので、オイルの撹拌の抑制やオイルへのエア混入の防止を図ることができる。これにより、トランスミッション4の伝動効率の向上や、燃費の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1オイルポンプ駆動軸25及び第2オイルポンプ駆動軸27をフライホイールケース29と制御ボディ34とで支持し、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28をフライホイールケース29と制御ボディ34との間に配置し、制御ボディ34を、セパレートプレート35を介してフライホイールケース29に結合するようにしている。
これにより、フライホイールケース29の撹拌防止リブ33を、制御ボディ34の取付け剛性やフライホイールケース29の剛性の向上に役立てることができる。また、第1オイルポンプ駆動軸25及び第2オイルポンプ駆動軸27を、制御ボディ34を取り付けるときの位置決め用のノックとして利用することができる。これにより、制御ボディ34を取り付けるための従来のノック孔やノックピンを廃止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1オイルポンプ駆動ギヤ26の下部に限らず、第2オイルポンプ駆動ギヤ28の下部についても、フライホイールケース29の撹拌防止リブ33及びセパレートプレート35の延出部により完全に覆うようにしてもよい。
また、実施形態においては、第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車として、第1オイルポンプ駆動ギヤ26及び第2オイルポンプ駆動ギヤ28を用いているが、これらの代わりに、チェーンにより駆動力が伝達される鎖歯車(スプロケット)を用いてもよい。また、第1オイルポンプ駆動ギヤ26に限らず、第2オイルポンプ駆動ギヤ28の方も、より完全なギヤ室37で覆うようにしてもよい。
1…エンジン、4…トランスミッション(伝動装置)、23…第1オイルポンプ、24…第2オイルポンプ、25…第1オイルポンプ駆動軸、26…第1オイルポンプ駆動ギヤ(第1オイルポンプ駆動歯車)、27…第2オイルポンプ駆動軸、28…第2オイルポンプ駆動ギヤ(第2オイルポンプ駆動歯車)、29…フライホイールケース(第1ケース)、30…トランスミッションケース(第2ケース)、32…オイルストレーナ、34…制御ボディ、35…セパレートプレート、35a…延出部、37…ギヤ室(歯車室)。

Claims (3)

  1. 伝動装置を収容するハウジングのエンジン側を構成する第1ケースと、
    前記ハウジングの前記エンジンとは反対側を構成する第2ケースと、
    前記第2ケース側に配置され、前記伝動装置の油圧を制御する制御ボディと、
    前記制御ボディ内に設けられ、該制御ボディにオイルを供給するオイルポンプと、
    前記オイルポンプと前記ハウジング底部のオイルとの間に介在するオイルストレーナと、
    一端側が前記第1ケースで支持され、他端側が前記制御ボディで支持されて、前記オイルポンプに結合されたオイルポンプ駆動軸と、
    前記オイルポンプ駆動軸上に固定されたオイルポンプ駆動歯車と、
    前記オイルポンプ駆動歯車に対して動力を伝達する動力伝達歯車と、
    前記オイルポンプ駆動歯車を覆う歯車室とを備え、
    前記制御ボディは、該制御ボディの油路を区画するセパレートプレートを介して前記第1ケースに結合され、
    前記オイルポンプ駆動歯車は、前記制御ボディの下端より低い部分を有し、
    前記歯車室は、前記オイルポンプ駆動歯車の前記エンジン側の側面と外周の下方とを覆う前記第1ケースの部分と、該オイルポンプ駆動歯車の前記エンジンと反対側の側面を覆う前記セパレートプレートとで形成され、
    前記セパレートプレートは、前記制御ボディの下端よりも下方に延出した延出部を備え、該延出部により、前記オイルポンプ駆動歯車の前記低い部分を覆うものであり、
    前記歯車室は、前記動力伝達歯車から前記オイルポンプ駆動歯車への動力伝達に支障を生じない範囲で該オイルポンプ駆動歯車をその外形に沿って覆うものであることを特徴とするオイルポンプ配置構造。
  2. 前記オイルポンプ駆動歯車として、異なる経路を経て駆動力が伝達される第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車を備え、
    前記オイルポンプ駆動軸及びオイルポンプとして、前記第1オイルポンプ駆動歯車に対応する第1オイルポンプ駆動軸及び第1オイルポンプと、前記第2オイルポンプ駆動歯車に対応する第2オイルポンプ駆動軸及び第2オイルポンプとを備え、
    前記第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車のうち、回転速度がより大きくなる方について前記歯車室を備えることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ配置構造。
  3. 前記第1オイルポンプ駆動歯車及び第2オイルポンプ駆動歯車の双方について前記歯車室を備えることを特徴とする請求項2に記載のオイルポンプ配置構造。
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