JP5914043B2 - 連結具 - Google Patents

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Description

本発明は、工場出荷後、搬入先にてユーザあるいは施工者が組み立てを行う、いわゆるノックダウン式の家具に用いる連結具であって、特に、部品点数が少なく、家具に対して容易に設置可能な連結具に関する。
従来、ノックダウン式の家具において、底板や棚板と側板などの2つの平板を連結する連結具として、以下に示すものが知られている。例えば、二つの平板において、一方の平板の側端部と、他の平板の平面とを連結するに当たり、一方の平板の側端部側に、平面側から側端部側に連通した連通孔を有する円筒形の穴を設け、この円筒形の穴に、穴と同大の連結具本体を挿入して固定するとともに、連結具の側面部分に設けた棒状部材(ピボット、ほぞ)を連通孔から突出させ、他方の平板の平面に設けた細孔に挿入して行うものである(例えば、特許文献1又は2参照)。
この際、一つの連結具の例(特許文献1参照)では、連結具の棒状部材(ピボット)は、スリットを備えたスリーブに覆われており、棒状部材をスリーブの先端方向に移動させることで、スリーブが外側に開くように構成するとともに、棒状部材が連結具本体の上面に設けたロッキングレバーを動かすことによりスリーブ先端方向に移動するように構成している。これにより、棒状部材が他方の平板の細孔に挿入された状態で、ロッキングレバーを動かすことで、棒状部材がスリーブの先端側に移動し、スリーブが細孔内でスリットを境にして開くことで、細孔の壁面に当接し、スリーブが細孔内で固定されるようになっている。
他の連結具の例(特許文献2参照)では、棒状部材(ほぞ)に偏心の切り刃ねじを設け、この棒状部材が連結具本体の上面に設けた操作レバーを動かすことにより回転するように構成している。このような操作レバーの操作により、棒状部材が回転して他方の平板の細孔内にねじ込まれて固定されるものである。
特開2000−320517号公報 特開平11−241711号公報
ところで、上記従来の連結具は、棒状部材が挿入される他方の平板の細孔は、木製の平板自体に設けた穴で形成されるか又は木製のナット型の受けで構成されるのが一般的である。このような場合、棒状部材の挿入により棒状部材外側に拡がるスリーブや、棒状部材に設けられた偏心のネジは、この木製の穴や木製の受けに対して、食い込むことにより固定されることとなる。
このような従来技術では、ロッキングレバーや操作レバーを起こすという簡単な操作により連結具の固定が可能となるというメリットはある。しかしながら、このレバーの操作は、結果として棒状部材のスリーブやネジを受け側の細穴の内周面に食い込ませるためのものであるため、レバーの操作自体に力を要する。そのため、従来の連結具におけるレバーの操作は、比較的力の弱い女性、子供又は高齢者などには難しく、男性であっても工具を用いなければ操作が難しい場合もあった。
本発明は、以上のような従来技術の課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、工具や力を要せず容易かつ確実に取り付けることができる、ノックダウン式の家具に用いる連結具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、2つの板状部材を連結する連結具であって、一方の板状部材の面上に設けられた穴に固定して設置されるハウジングと、 前記ハウジングに回動可能に固定され、少なくとも連結時に前記ハウジングに収容されるレバーと、前記ハウジングから突出して設けられ、前記ハウジングが前記一方の板状部材に固定された状態で当該一方の板状部材の側端から突出して他方の板状部材と係合することで2つの板状部材を固定する係合部と、前記ハウジング内部から前記係合部の内部を貫通して設けられ、前記レバーの回動に伴って、前記係合部の内部を移動するシャフトと、前記他方の板状部材の連結部分に埋設され、前記係合部と係合される受けと、を備え、前記係合部は、可撓性ある素材により形成され、先端に、外周方向に突出した鍔部を備え、通常状態において外周面からの加圧に対して内側に撓んで外径を縮めるように構成され、前記受けは、前記鍔部と噛み合う段部を備え、前記シャフトは、連結時において、前記レバーの回動に伴って移動して前記係合部の内周に当接することで当該係合部の内側方向への撓みを規制し、前記レバーは、板状で形成され、略中央付近で棒状のピンを介して前記シャフトと連結され、かつ前記ハウジングに回動可能に固定されており、前記ハウジングにおける前記ピンの固定部分には、前記シャフトの移動方向に向かって縦長に形成された溝が設けられ、前記レバーは、前記ピンが前記縦長の溝を移動することで、連結時と解放時とで異なる位置に固定されるようになっており、前記シャフトの前記係合部の内周に当接する部分は、前記レバーの移動に伴って連結時に前記係合部の内部に収納され、解放時に前記係合部の先端の前記鍔部から突出することを特徴とする。
以上の態様では、ハウジングから突出して設けられた係合部は、通常状態では、外部からの圧力に対して内側に撓むように構成され、連結時には、レバーの移動によりシャフトが係合部内周に当接することで、内側方向への撓みを規制する。これにより、一方の板材にハウジングを設置し、他方の板材に、挿入側に細径部分を備えその奥に太径部分を備えた穴が設けられているような場合に、当該細穴に対して、係合部を挿入する際には、係合部は規制されていない自由状態であるので、径を細くしながら挿入され、奥側の太径部分に達した際に元の径に復帰する。このとき、レバーの操作に伴ってシャフトが移動し、シャフトが係合部内周に当接して係合部の内側への撓みを規制することで、係合部が穴の細径部分に逆行しなくなり、一方の板材と他方の板材は連結される。
このような連結具では、レバーの操作に伴うシャフトの移動だけで、板材同士の連結を行うことができる。レバーの移動は、シャフトをスライド移動させるだけで、従来技術のようにねじ込みや木材への食い込みを伴うものではないので、工具や力を必要とせず、簡単な操作で板材の連結を行うことが可能である。
以上の態様では、鍔部は、段部に係合するに当たって、受けへの挿入時に、内側方向に撓んで径を狭めるので、受けの軸方向への挿入は容易である。また、係合部の外周方向に突出した鍔部が、受けに設けられた段部と噛み合うことで、板材同士の連結を確実に行うことができるようになる。さらに、他方の板材に、予め係合部とマッチングする受けを作製し埋設することで、連結精度が高くなる。
以上の態様では、レバーがハウジングに回動可能かつ軸方向に移動可能に支持され、このレバーを回転させることによりシャフトを軸方向へ移動させることで、連結具を連結状態にすることができるので、連結操作が非常に容易である。
請求項の発明は、請求項に記載の発明において、前記レバーは、連結時と解放時とのそれぞれの位置において、前記ハウジングの面から突出しない状態で、前記ハウジングに固定される固定部を備えることを特徴とする。
以上の態様では、レバーを解放時の位置と連結時の位置とのいずれの位置においても、ハウジングに固定させることができるので、連結具の使用時はもちろん、工場出荷時や輸送時においても、レバーがハウジング内に収まった状態で飛び出すことがない。したがって、解放時及び連結時を含めて、取扱い易い連結具を提供することが可能である。
請求項の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記係合部は、前記ハウジングと一体に成形されたことを特徴とする。
以上の態様では、ハウジングと係合部を一体に成形することで、部品点数を減らすことができ、量産性に優れ、コストパフォーマンスが高い。
以上の本発明によれば、工具や力を要せず容易かつ確実に取り付けることができるノックダウン式の家具に用いる連結具を提供することができる。
本発明の第1実施の形態に係る連結具の全体構成を示す斜視図(a)及び分解斜視図(b)。 本発明の第1実施の形態に係る連結具の作用を示す平面模式図(a)及び(b)。 本発明の第1実施の形態に係る連結具の解放時と連結時とを示す斜視図(a)及び(b)。 本発明の第1実施の形態に係る連結具の板材への設置手順を示す側断面図(a)〜(c)。 本発明の第1実施の形態に係る連結具の使用手順を示す模式図(a)〜(d)。 本発明の第1実施の形態に係る連結具の使用手順を示す模式図(a)〜(c)。 本発明の第2実施の形態に係る連結具の全体構成を示す斜視図(a)及び分解斜視図(b)。 本発明の第2実施の形態に係る連結具の作用を示す側断面図(a)〜(d)。 本発明の他の実施の形態に係る連結具の構成を示す部分拡大図(a)〜(c)。
以下、本発明の実施の形態について、第1の実施形態と第2の実施形態に分けて、図1〜図8を参照しながら説明する。
[1.第1の実施形態]
[1−1.構成]
(全体構成)
本発明の第1の実施形態に係る連結具10は、2つの平板を連結するものであって、図1に示すように、ジョイント本体11(以下、単に「本体11」という場合もある。)と、本体11に設けられた係合部15と係合して連結される受け12と、を備える。本体11は、一方の平板の面上に設けられた穴に固定して設置されるものであり、受け12は他方の平板に埋設されるものである(図5及び図6により後述)。
図1(a)に示すように、本体11は、略円筒形状のハウジング13と、ハウジング13に回動可能に軸固定されたレバー14と、ハウジング13から突出して設けられ、一方の平板の側端から突出して他方の平板と係合することで2つの板状部材を固定する役割を担う係合部15と、ハウジング13内部から係合部15の内部を貫通して設けられ、レバー14の回動に伴い軸方向に移動するシャフト16と、を備える。
(ハウジング13の構成)
図1(b)に示すように、ハウジング13は、上述の通り、全体が略円筒形状で、上面側に開口13aを有する。この開口13aの部分に、後述するレバー14と、シャフト16が挿入される。また、ハウジング13の開口13aから、外周の一端に設けられた係合部15側に向かって、シャフト16の先端が突出可能な円形の貫通孔13bが設けられている。
ハウジング13の外周における一端である係合部15側の側面は、係合部15の軸方向に対して垂直の方向に面取されている(面13c)。これは、後述する受け12の挿入端12b面が、この面取された面13cに当接するための部分である。
なお、ハウジング13を略円筒形で形成することや、その円筒側面に、複数のリブを設けているのは、本体11を挿入する平板に設けた穴への挿入し易さや固定度合、設計個体差の調整等のために従来より常套的に行われていることであるので、ここではこれらの構成についての詳細な説明は省略する。
本実施形態において、ハウジング13は、円筒形の直径方向で、係合部15の中心軸線上に二分割され、二つのオンとメンからなる部品を、切断面の両端部に設けた嵌合部13d,13eにおいて嵌め合わせて固定することにより一体に構成される。
ハウジング13の開口13aは、中央の切断面と平行な垂直側面13fを備えており、この垂直側面13fに、固定ピン13gを介してレバー14及びシャフト16を固定する固定溝13hが設けられている。この固定溝13hは、切断面と平行な方向で、シャフト16及び係合部15の軸方向に向かって縦長略楕円形状に形成される。
垂直側面13fには、レバー14を開口部13a内で位置決め固定する位置決め棚13i,13jを備える。位置決め棚13i,13jは、ハウジング13の開口13aに設けた固定溝13hから前後にずれた位置(ここでいう前後とは、シャフト16及び係合部15の軸方向で、シャフト16の移動方向前後をいう)に、一対ずつ設けられている。位置決め棚13i,13jは、後述のレバー14の両側に設けた位置決めピンが当接することにより、ハウジング13の開口13a内におけるレバー14の位置決めを行うものである。
なお、この位置決め棚13i,13jのうち、図1の奥側に設けられた解放時に用いる位置決め棚13jは、レバー14の位置決めの役割だけでなく、レバー14の仮固定の役割も担う。そのため、図1をはじめ後述の図4等にも示すように、手前側に設けた連結時用の位置決め棚13iに比較して、解放時用の位置決め棚13jは、レバー14両側に設けたピンが位置決め棚13j内で保持されるように円形に深く抉れた形状を有している。
(レバー14の構成)
レバー14は、図2の(a)と(b)に示すように、外形は方形で、図2中の縦方向中央部分O近傍で、肉厚部14aと肉薄部14bとが切り替わって構成され、肉厚部14aは、図2(a)中左右二股に分かれて2本の脚をなすように構成されている。
肉厚部14aには、肉厚部14aの2本の脚を貫通する貫通穴14cが設けられており、この2本の脚の間隙に、後述するシャフト16の端部16aを間挿し、貫通穴14cとシャフト16の固定穴16cとに、固定ピン13gを通過させて用いる。この貫通穴14cは、図2に示すように、レバー14全体において、縦方向の中央部分Oより、上下にずれて設けられている(図2において解放時(a)には下方向に、連結時(b)には上方向にずれることになる)。
ここで、図1(b)において、ハウジング13の垂直側面13fに設けられた位置決め棚13i,13jについて説明したように、ハウジング13の垂直側面13fには、レバー14が連結時と解放時において180度回動した場合でも、レバー14の前後の規制位置(ここでいう前後も、シャフト16及び係合部15の軸方向で、シャフト16の移動方向前後をいう)の幅は共通である。
このように、固定ピン13gを貫通させる貫通穴14cの位置がレバー14の上下(図2における上下)方向のセンターOからずれて設けられ、一方で、ハウジング13の開口13a内におけるレバー14の解放時と連結時の上下方向が位置決め棚13i,13jにより規制されている。これにより、レバー14は、図2(a)に示す解放時から、図2(b)に示す連結時に向かって、貫通穴14cの位置が係合部15と反対に移動する(図中矢印参照)。すなわち、解放時に係合部15に近づく方向に位置し、連結時には係合部15から遠ざかる方向に移動するように構成されている。なお、この貫通穴14cの移動は、上述のように、開口13aの垂直側面13fに設けた固定溝13hが、シャフト16及び係合部15の軸方向に向かって縦長略楕円形状に形成されていることにより可能となっているものである。
レバー14の肉薄部14bには、左右側面に、レバー14を解放時と連結時においてハウジング13に固定又は仮固定する突出棒14dと、嵌合穴14eとが設けられている(図1参照)。
突出棒14dは、レバー14の解放時(図3(a))に、ハウジング13の上面からレバー14が突出することのないようにするためのものであり、嵌合穴14eは、レバー14の連結時(図3(b))に、ハウジング13の上面からレバー14が突出することのないようにするためのものである。
すなわち、図3(a)に示す解放時において、レバー14は、突出棒14dをハウジング13の垂直側面における位置決め棚13j(図1(b)参照)に嵌め込むことで、仮固定するように構成されている。
また、図3(b)に示す連結時においては、図1に示すレバー14の肉薄部14bの先端に設けられた嵌合穴14eと、ハウジング13の切断面の近傍で、開口13a内で係合部15と背中合わせに設けられた突起13k(図1(a)、(b)参照)とが、嵌合することで固定されるように構成されている。
このような構成により、図3に示すように、解放時と連結時と、いずれの場合においても、レバー14はハウジング13の上面から突出せず、上面と面一またはハウジング13内に収納された状態となっている。
(係合部15の構成)
係合部15は、図1に示すように、ハウジング13の一端部に、突出して設けられている。係合部15は、先端に、外周に向けて傘状に開いた鍔部15aを備え、この鍔部15aの段返り部分が、後述する受け12の内周面に設けられた段部12aに係合して、本体11と受け12との連結をなす部分である。
より具体的な構成として、係合部15は、可撓性ある合成樹脂で形成され、通常状態において外周面からの加圧に対して内側に撓むよう構成される。本実施形態においては、係合部15の外周上に4箇所のスリット15bを設けることで、係合部15に外部から圧力が加わった場合に、係合部15が内側に撓み、この4つのスリット15bを埋める方向に移動することで、係合部15が開いた状態から閉じた状態となって、その外周が縮小される。
(シャフト16の構成)
シャフト16は、図1(b)に示すように、一方の端部に固定ピン13gを介してハウジング13に固定される固定部16aと、他方の端部に係合部15の内周を貫通し連結時には係合部15の内側への撓みを規制して形状を保持させる保持部16bを備える。
固定部16aは、略L字形に形成され、L字形の端部に、前述した固定ピン13gを介してハウジング13に固定される固定穴16cが設けられている。ここで、固定部16aにおける固定穴16cの配置をL字状とし、シャフト16の軸位置よりハウジング13の上面側に位置させるようにしているのは、レバー14を回動させるスペースを考慮した設計的な理由による。したがって、例えば、連結具10を設置する平板の厚みが本実施形態で示すものより厚く、それに伴ってハウジング13全体の厚みがあり、ハウジング13においてシャフト16より下方のスペースが本実施形態の場合より大きくとれるような場合には、固定部をシャフト16の摺動軸と同軸上に設ける構成もとり得る。
一方、保持部16bは、固定部16aとの結合部分から円筒状に円筒部16dを形成した後、延伸して先端に向かって先細り形状の先細り部16eを形成し、さらにこの先細り部16eの先端には、断面扇状に拡がった作用部16fを形成する。
シャフト16は、図1(a)に示すように、その全体が、ハウジング13内において係合部15の内周を貫通して設置されるところ、先細り部16eは、その先細り分のスペースが、通常状態において係合部15が外周面からの圧力を受け内側に撓む際の退避スペースになっている。
一方、作用部16fは、断面扇状で、先端が最も広径で形成されるが、この最大径の部分が、係合部15の先端内周の径とほぼ一致するように形成される。したがって、この作用部16f先端の最大径部分が、係合部15先端部分に位置した場合には、係合部15内周面と作用部16fとの間のクリアランスがなくなり、この状態で、外周面からの加圧を受けても内側に撓まないように規制される。
このようなシャフト16は、前述のように、レバー14が、図3(a)に示す解放時から、図3(b)に示す連結時に向かって、ピンの位置を係合部15と反対に移動する動作に伴って移動する。すなわち、シャフト16の軸方向への移動に関わるレバー14の貫通穴14cの位置が、解放時に係合部15側に位置し、連結時に係合部15側から遠ざかる方向に位置することで、シャフト16先端の作用部16fは、ハウジング13から遠ざかった位置から、連結時にハウジング13に近づく方向に移動する。より具体的には、シャフト16先端の作用部16fは、解放時に係合部15の先端から突出した状態にあり、連結時には係合部15内に収納され、係合部15の内周に当接する。なお、レバー14の動作に伴う、シャフト16及び係合部15の作用については、図4を用いて後に詳しく説明する。
(受け12の構成)
受け12は、円筒形状で構成され、外周面には、受け12を取り付ける材木に対して埋め込まれた際に引っ掛かりとなる突起が複数設けられている。一方、受け12の内周面には、細径部分と太径部分とが設けられ、係合部15が挿入される挿入端12b側から中央部分程度までは細径部分を形成し、中央部分から先は太径部分となっている。この細径部分から太径部分への切り替わりにより、係合部15の鍔部15aと噛み合って連結を保持するための段部12aが形成される。また、係合部15が受け12内部に挿入された場合には、受け12の挿入端12bが、前述のとおり、係合部15とハウジング13との切り替わる部分の面取された部分に当接するように設計されている。
なお、本実施形態においては、受けは、挿入対象として材木を想定しているので、外周に材木との係合用の突起を複数備えているものを用いているが、これは例示に過ぎず、内周面に段付き形状を有する限り、例えば、挿入対象が樹脂成型品の場合に外周面が螺子切りされたものを用いるなど、インサートナットの外周面形状のように状況に応じて適宜変更することが可能である。
[1−2.作用]
以上の構成からなる本実施形態の連結具10の作用について、まず、図4を用いてレバー14の操作によるシャフト16の作用と係合部15との関係を説明した上で、図5及び図6を用いて連結具10の使用例について説明する。
(レバー14操作によるシャフト16の作用と係合部15との関係)
レバー14の移動とそれに伴うシャフト16の移動及び係合部15の作用について、図4(a)〜(c)を用いて説明する。
まず、図4(a)は、解放時のレバー14位置とシャフト16の位置を示す図である。ここにいう解放時とは工場出荷時から連結具10を平板に取り付けた時までを広く含む。この図に示すように、解放時には、レバー14は図中右側、すなわち係合部15と反対の側に位置しており、レバー14に設けられた突出棒14dが、ハウジング13の垂直側面13fに設けられた解放時用の位置決め棚13jに仮固定されている。
また、このとき、図2を用いて説明したレバー14における突出棒14dと貫通穴14cとの位置関係から、突出棒14dが位置決め棚13jに当接した場合、固定ピン13gが固定溝13h上を図4中の左方向である係合部15側に移動することで、レバー14も同じく左方向に移動する。このようなレバー14の移動に伴い、固定ピン13gの貫通によってレバー14の移動と連動したシャフト16も、同じく左方向に移動した状態となる。その結果、シャフト16先端の作用部16fが、係合部15の先端から突出した状態となっている。
この状態では、シャフト16に先細り部16eが形成されていることもあって、係合部15は外部から加圧されることにより、スリット15b(図1参照)を埋めるようにして内側に撓んで外周を縮めることが可能な状態にある。
続いて、図4(b)に、係合部15を受け12に挿入する段階を示す。
上述のように、解放時には、係合部15は外部からの加圧により内側に撓んで外周を縮めることが可能な状態になっているので、係合部15を、受け12に向かって挿入していくと、図4(b)に示すように、係合部15は、受け12の挿入端12bに当接し、外側からの力を受けるので、スリット15bを埋めるようにして内側に撓む。このとき、内側に位置するシャフト16に先細り部16eが設けられているため、係合部15は、この先細り部16eに退避する。
受け12は、上述のように、係合部15が挿入される側から中央部分程度までは細径部分を形成し、中央部分から先は太径部分となっているので、係合部15は、細径部分を通過し、太径部分に達したところで、外部からの加圧から解放され、元の径に復帰する。この際、係合部15の鍔部15aが、受け12に設けられた段部12aと噛み合うようになる。
図4(b)は、さらに仮想線でレバー14を仮固定状態からリリースして、90°起こした状態を示している。同図に示すように、係合部15を受け12に挿入し、係合部15の鍔部15aが受け12の段部12aと噛み合った段階で、レバー14を回転させつつ、レバー14を係合部15側と反対方向に移動させることで、それと連動して移動するシャフト16を係合部15内に引き込む。
図4(c)は、以上のような動作の結果として、連結状態を示す図であり、図4(b)に仮想線で示したレバー14の起立状態から、さらに90°回転させて、レバー14の突出棒14dを位置決め棚13iに押し込んだ状態を示す。突出棒14dがこの位置決め棚13iに当接することで、レバー14の貫通穴14cの位置は、固定溝13hの最も右側に移動し、これに伴って連動してシャフト16も図中右側に移動することで、作用部16fの先端が係合部15内に引き込まれる。
これにより、作用部16f先端の最大径部分が、係合部15先端部分に位置し、係合部15内周面と作用部16fとの間のクリアランスがなくなり、係合部15は、外周面からの加圧を受けても内側に撓まないように規制され、連結具10の連結が維持されるようになる。
(連結具10の使用例)
次に以上のように作用する本実施形態の連結具10を、平板の連結に用いる際の使用例について図5及び図6を用いて説明する。
図5は、一方の平板B1に連結具10のジョイント本体11を取り付け、他方の平板B2に受け12を埋設させ、一方の平板B1の側部から突出した係合部15を、他方の平板B2に設けた受け12に挿入するまでの例を示した図である。
まず、図5(a)に示すように、一方の平板B1には、平面の側端部に本体11のハウジング13と同大の円筒形の穴H1が設けられており、その穴H1に、図5(b)に示すように、係合部15側が側端部から突出するようにして、本体11を挿入し固定する。
続いて、図5(c)に示すように、他方の平板B2に設けた穴H2に受け12を埋設し(同図では、説明の便宜上、受け12の全体イメージを実線で示しているが、埋設した状態を表すものである。)、この受け12に対して、図4(a)から図4(b)への変移で示したように、係合部15を挿入する。これにより、図5(d)に示すように、一方の平板B1と他方の平板B2が結合した状態となる。
なお、受け12の構成に関する説明の欄で記載したように、係合部15を受け12に挿入した場合、受け12の挿入端12bは、係合部15とハウジング13との切り替わる部分に面取された部分に当接するように設計されている。このため、係合部15を受け12に奥まで挿入すると、図5(d)に示すように、一方の平板B1と他方の平板B2とは、隙間なく結合した状態となる。
図6を用いて、係合部15を受け12に挿入した後、ジョイント本体11と受け12が連結されるまでの例を説明する。図6(a)に示す係合部15が受け12に挿入され、一方の平板B1と他方の平板B2が結合した状態で、図6(b)に示すように、レバー14を解放時の仮固定状態から解除して立ち上げる。これにより、レバー14とそれに連動するシャフト16は、図示しない固定ピン13gと固定溝13hとの作用により図中左右方向に対して固定溝13hの横幅の範囲で自由状態となる。
この状態から、図6(c)に示すように、レバー14を連結時の位置、すなわち図中左側の係合部15側に倒し込む。この際、上述のように、図中左右方向に所定範囲(ハウジング開口13aの固定溝13hの左右幅)で自由状態となったレバー14を、倒しながら図中右方向、すなわち係合部15や他方の平板B2と反対の方向に移動させるか、または、レバー14の端部をハウジング13の開口13aの端部に当接させる。これによりR状にカットされたレバー14の端部が、レバー14及びそれに連動するシャフト16を、図中右方向の係合部15と逆方向に移動させることが可能である。
このシャフト16の移動に伴って、シャフト16の作用部16f先端が、係合部15の先端位置と一致する位置に移動し、図4(c)に示すように、作用部16fの先端鍔部15aが係合部15内に引き込まれ、作用部16f先端の最大径部分が、係合部15先端部分に位置した場合には、係合部15内周面と作用部16fとの間のクリアランスがなくなる。この結果、係合部15は、外周面からの加圧を受けても内側に撓まないように規制され、連結具10の連結が維持されるようになる。
なお、以上のような使用例では、一方の平板B1をノックダウン式家具、例えばキャビネットの底板とし、平板B2を側板としたような場合の例であるので、平板B1に対して、本体11を上面側から挿入する例を示しているが、平板B1を底板でなく棚板とする場合には、本体11を、平板の底面側から挿入する場合もある。また、家具の設計やスペースの都合によって、本体11と受け12とは、適宜配置を変更して用いることも可能である。
[1−3.効果]
以上のような本実施形態の連結具10によれば、本体11のハウジング13から突出して設けられた係合部15は、通常状態では、外部からの圧力に対して内側に撓むように構成され、連結時には、レバー14の移動によりシャフト16の作用部16fが、係合部15内周に当接することで、内側方向への撓みを規制する。
これにより、他方の平板B2に埋設した受け12に対して、係合部15を挿入する際には、係合部15は規制されていない自由状態においては、スリット15bを埋めるように細径になって受け12の細径部分に挿入され、奥側の太径部分に達した際に元の径に復帰する。
その後、レバー14の操作に伴ってシャフト16がハウジング13に対して引っ込む方向に移動し、シャフト16の作用部16fが係合部15内周に当接する。これにより、係合部15の鍔部15aが、受け12内部の段部12aと噛み合うことで、係合部15が受け12の細径部分に逆行しなくなり、一方の平板B1と他方の平板B2は連結される。
以上のような本実施形態の連結具10では、レバー14の操作に伴うシャフト16の移動だけで、平板B1及びB2の連結を行うことができる。レバーの14移動は、シャフト16を軸方向にスライド移動させるだけなので、従来技術のようにねじ込みや木材への食い込みを伴うものではない。したがって、連結具10による連結に当たって、工具や力を必要とせず、簡単な操作で板材の連結を行うことが可能である。また、連結具10による1回の連結によって係合部を受ける受け12側の木材へのダメージがないので、木材に対する食い込みによって連結していた従来のものに比較して、繰り返しの連結によっても連結強度が低下することがなく、再利用性に優れる。
また、鍔部15aが、段部12aに係合するに当たって、受け12への挿入時に、内側に撓んで径を狭めるので、受け12の軸方向への挿入は容易である。さらに、係合部15の外周方向に突出した鍔部15aが、受け12に設けられた段部12aと噛み合うことで、平板B1及びB2の連結を確実に行うことができるようになる。また、他方の平板B2に、予め係合部15とマッチングする受け12を作製し埋設することで、連結精度が高い。
レバー14は、ハウジング13に回動可能かつ軸方向に移動可能に支持され、このレバー14を回転させることによりシャフト16を軸方向へ移動させることが可能である。したがって、連結具10の連結状態にする操作が非常に容易である。
さらに、レバー14を解放時の位置と連結時の位置とのいずれの位置においても、ハウジングに固定又は仮固定することができる。すなわち、解放時には、突出棒14dをハウジング13の垂直側面における位置決め棚13jに嵌め込むことで仮固定し、連結時には、レバー14の肉薄部14bの先端に設けられた嵌合穴14eと、ハウジング13の切断面の近傍で、開口13a内の突起13kに嵌合することで固定する。このように、レバー14は、連結具の使用時はもちろん、工場出荷時や輸送時においても、ハウジング13内に収まった状態で飛び出すことがない。したがって、解放時及び連結時を含めて、取扱い易い連結具を提供することが可能である。
また、本実施形態では、ハウジング13と係合部15とを一体に成形することで、部品点数を減らすことが可能で、量産性に優れ、コストパフォーマンスも高い連結具を提供することができる。
[2.第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る連結具20は、第1の実施形態の連結具10におけるレバーとシャフトとの連動構造について変更を加えたものである。その他のシャフトと係合部との連関構成や、ハウジングの基本構成、受けの構成など、特に説明しない点については第1の実施形態と共通するものとする。
図7に示すように、ジョイント本体21(以下、単に「本体21」という。)に設けたレバー24は、ハウジング23に端部が軸固定され、解放時には、図7(a)に示すように、固定された端部と反対の端部が前記ハウジング23の面から起きあがった状態にあり、連結時にこの起きあがった状態からハウジング23の面と面一になるように押し込むようになっている。一方、シャフト26は、レバー24の押し込みにより、レバー24の下端部によって押し込まれてハウジング23に近づく方向に移動する。
これにより、第1の実施形態で説明したのと同様、作用部26f先端の最大径部分が、係合部25先端部分に位置し、係合部25内周面と作用部26fとの間のクリアランスがなくなり、係合部25が、外周面からの加圧を受けても内側に撓まないように規制され、連結具20の連結が維持されるようになる。
そこで、以下、本体21におけるハウジング23、レバー24及びシャフト26の構成及び作用について、主として第1の実施形態との変更点を説明する。
図7(b)の分解斜視図に示すように、ハウジング23は、中央に開口23aを備え、この開口23aの垂直側面の係合部25側端部には、レバー24を回動自在に軸固定する固定穴23bを備える。また、この固定穴23bと係合部25の軸方向反対の端部には、レバー24が連結状態にある際にレバー24をハウジング23内に収容されるように固定する固定溝23cを備える。この固定溝23cは、V字状に形成された挿入口と下端部に固定棒24bの嵌挿される円形部分とを有する。
さらに、開口23aの底面には、係合部の軸方向と垂直の向きに複数の山型のリブ23dが設けられている。このリブ23dは、後述するシャフト26の底面側と引っ掛かって、シャフト26の軸方向の移動及び逆行を防止する役割を担う。
レバー24は、一端部に、ハウジング23に設けられた固定穴23bに挿入して、ハウジング23に対して回動可能にする突出ピン24aを備える。また、この回動軸となる突出ピン24aと反対の端部には、ハウジング23に設けられた固定溝23cに嵌入されて、レバー24を連結時においてハウジング23に固定するための固定棒24bを備える。
レバー24の底面側で、突出ピン24aと固定棒24bとの中間部分には、シャフト26に当接して、シャフト26をハウジング23内で移動させる当接部24cを有する。この当接部24cは、レバー24の底面側で山型を成している。この山型を形成する斜面のうち、固定棒24b側の斜面24c1が、後述するシャフト26の傾斜部26gと当接し、シャフト26を、ハウジング23内部に引き込むように作用する部分である。
シャフト26は、スライド部26aと保持部26bとから構成される。このスライド部26aは、角柱状の本体部分と傾斜部26gとからなり、保持部26bは、円筒部26d、先細り部26e及び作用部26fからなる。
保持部26bの構成は第1の実施形態と同様であるが、スライド部26aの傾斜部26gの構成及びスライド部26aの底面側に設けられた嵌合片26hは、本実施形態における変更点である。傾斜部26gは、図8の側断面図に示すように、シャフト26の作用部26fと反対の端部から、中央方向に向かって傾斜をなす。この傾斜部26gは、レバー24の斜面24c1と当接し、起きあがったレバー24の角度が、徐々にハウジング23の上面と同様な傾斜に移行していくにしたがって、斜面24c1の角度も小さくなっていく。これに従って、この斜面24c1に当接する傾斜部26gがシャフト26の根元方向に押され、シャフト26がハウジング23内部へ引き込まれていくものである。
嵌合片26hは、上述のハウジング23の底面に設けられたリブ23dと噛み合って、シャフト26がレバー24の下端への押し込みによって着実にハウジング23内部に引き込まれるようにするとともに、一度ハウジング23内に引き込まれたシャフト26を逆行させないようにする機能を有する。
[2−2.作用]
以上の構成からなる本実施形態の連結具20の解放状態から連結状態への遷移について、図8を参照して説明する。
図8(a)に示すように、解放状態において、レバー24は、突出ピン24aにおいて軸支されて、固定棒24b側の端部をハウジング23の面上に跳ね上げた状態となっている。このとき、レバー24の傾斜面24c1の下端部が、シャフト26の傾斜部26gの上端に接した状態である。シャフト26の軸方向の位置は、初期位置として、図中最も左側の係合部25側に寄ってセットされており、この状態では、シャフト26の嵌合片26hがハウジング23底部のリブ23dのうち最も左側のものと噛み合った状態となっている。また、シャフト26先端の作用部26fは、係合部25先端の鍔部25aから外部に突出した状態になっている。
上記の初期の解放状態から、図8(b)に示すように、本体21を、係合部25から受け22に挿入する。このときの作用は、第1の実施形態と変更なく、係合部25は、そのスリット25b埋めるようにして内側に撓んで径を縮小し、受け22内部に挿入される。この際、シャフト26の位置に変更はない。
続いて、図8(c)に受け22に対して本体21の挿入を完了した状態を示す。この状態では、第1の実施形態と同様、係合部25は、細径部分を通過し、太径部分に達したところで外部からの加圧から解放され、元の径に復帰する。この際、係合部25の鍔部25aが、受け22に設けられた段部22aと噛み合うようになる。
ここで、図に示すように、レバー24を下方向に押圧すると、固定棒24bが、固定溝23cのV字状部分に移動するとともに傾斜面24c1の角度が徐々に小さくなっていき、これに伴って、傾斜部26gが、傾斜面24c1に押圧されシャフト26は、図中右方向に移動する。図8(c)に示すレバー24の押し込み具合で、シャフト26の底部における嵌合片26hは、ハウジング23底部のリブ23dのうち、最も右側のリブに引っ掛かった状態となっている。
図8(c)の状態から、さらに、レバー24を下に押し込み、固定棒24bが固定溝23cの下端部円形部分まで移動した状態を図8(d)に示す。この状態では、レバー24の面は、ハウジング23内に収まった状態となっており、傾斜面24c1は、シャフト26の傾斜部26gを押圧し切った状態になる。これにより、シャフト26の作用部26f先端が、係合部25の先端位置と一致する位置に移動し、作用部26fの先端鍔部25aが係合部25内に引き込まれ、作用部26f先端の最大径部分が、係合部25先端部分に位置した場合には、係合部25内周面と作用部26fとの間のクリアランスがなくなる。この結果、係合部25は、外周面からの加圧を受けても内側に撓まないように規制され、連結具20の連結が維持されるようになる。
[2−3.効果]
以上のような本実施形態の連結具20によれば、レバー24をハウジング23面に向かって押し込むという非常に簡単な操作により、連結具を連結状態にすることができる。また、このレバー24の押し込みに際しては、レバー24の操作に伴うシャフト26の移動だけで、板材の連結を行うことができる。レバーの24移動は、シャフト26を軸方向にスライド移動させるだけなので、従来技術のようにねじ込みや木材への食い込みを伴うものではない。したがって、連結具20による連結に当たって、工具や力を必要とせず、簡単な操作で板材の連結を行うことが可能である。
[3.他の実施形態]
本発明は、上記実施形態において示した態様に限定されるものではなく、例えば以下の態様も包含する。
上記実施形態の連結具では、シャフト16の軸方向への移動に関わるレバー14の貫通穴14cの位置が、解放時に係合部15側に位置し、連結時に係合部15側とから遠ざかる方向に位置することで、シャフト16先端の作用部16fは、解放時に係合部15の先端から突出した状態にあり、連結時には係合部15内に収納され、係合部15の内周に当接する構成を示した。
この点、本発明はこのような形態に限定されるものではなく、連結時において、シャフトの先端(シャフトの作用部)が係合部先端に位置することで、シャフト先端と係合部内周面との間のクリアランスがなくなり、係合部が外周面からの加圧を受けても内側に撓まないように規制される構成であれば、他の態様も含み得る。
例えば、図9に示すように、解放時(図9(a))には、シャフト36が図示しないレバーの作用によりハウジング側に引き込まれ、シャフト36先端が係合部35内側に退避した状態になっており、連結時(図9(c))には、シャフト36がレバー(図示せず)の作用により、ハウジング側から係合部35の先端側に押し出され、シャフト36の係合部に当接する部分である先端が係合部35先端部分に位置する態様である。
これにより、図9(b)に示すように、係合部35を受け22内に挿入するに当たっては、係合部35が受け22の挿入端をはじめとした外周面からの加圧を受けることで内側に撓み、これにより係合部35の受け22への挿入が可能となる。また、図9(c)に示すように、連結時には係合部35の鍔部35aが、受け22の段部22aに係合した状態で、係合部35内周面とシャフト36先端との間のクリアランスがなくなり、係合部35が外周からの加圧を受けても内側に撓まないように規制される。これにより、連結具の連結が維持されるようになる。
このように、連結時において係合部の内周面に当接して係合部が外周からの加圧を受けても内側に撓まないような構成を取り得る限りは、上記実施形態で示した態様とは逆に、シャフトの係合部に当接する部分が、連結時にハウジング内側からハウジングの外側へ移動する態様によっても、本発明の連結具は実現し得る。
このような態様を実現する具体的な構成として、図9に示すように、係合部35内周面を、その外周に設けた鍔部35aの傾斜と同様に、係合部35先端に向かって先細った形状にし、シャフト36の先端もこれに合わせて先細り形状とする。また、シャフト36の先端36fも先細り形状とする。これにより、シャフト36が、図9(a)荷示すように係合部35の内側に引き込まれた位置にあっても、係合部35が外部からの加圧により内側に撓んで外周を縮めることが可能な状態にすることができる。
上記実施形態では、連結具10,20の構成要素として受け12,22を示しているが、例えば、他方の平板に段付き穴が設けられているなど、本体11,21の係合部15,25と係合できる構成を板自体に設けた場合には、2つの板状部材を連結するという連結具10,20の機能は達成されるから、受け12,22は必須の構成要素ではなく、あくまでも最適な実施形態を示すものである。
また、第1の実施形態では、レバーの説明において、肉厚部と肉薄部とを特定し、これらを分けて説明したが、これは説明の便宜と、本実施形態において、レバーにシャフトを接続するという設計に基づくものであり、必ずしもレバーに肉厚部と肉薄部とを設ける必要はない。
また、上記実施形態において、係合部は、ハウジングと一体に形成しているが、これは部品点数を少なくしてコストダウンや組み立て便宜性を図ることを目的とした最適な実施形態を示すもので、例えばハウジングに対して嵌め込んで形成するなど、別体に形成しても構わない。
10,20,30…連結具
11,21…ジョイント本体
12,22…受け
12a…段部
13,23…ハウジング
13a,23a…開口
13b…貫通孔
13c…面
13d,13e…嵌合部
13f…垂直側面
13g…固定ピン
13h…固定溝
13i,13j…位置決め棚
14,24…レバー
14a…肉厚部
14b…肉薄部
14c…貫通穴
14d…突出棒
14e…嵌合穴
15,25,35…係合部
15a,25a,35a…鍔部
15b…スリット
16,26,36…シャフト
16a…固定部
16b,26b…保持部
16c…固定穴
16d…円筒部
16e…先細り部
16f,26f…作用部
23b…固定穴
23c…固定溝
24a…突出ピン
24b…固定棒
24c…当接部
24c1…斜面
36f…シャフト先端
B1,B2…平板
H1,H2…穴

Claims (3)

  1. 2つの板状部材を連結する連結具であって、
    一方の板状部材の面上に設けられた穴に固定して設置されるハウジングと、
    前記ハウジングに回動可能に固定され、少なくとも連結時に前記ハウジングに収容されるレバーと、
    前記ハウジングから突出して設けられ、前記ハウジングが前記一方の板状部材に固定された状態で当該一方の板状部材の側端から突出して他方の板状部材と係合することで2つの板状部材を固定する係合部と、
    前記ハウジング内部から前記係合部の内部を貫通して設けられ、前記レバーの回動に伴って、前記係合部の内部を移動するシャフトと、
    前記他方の板状部材の連結部分に埋設され、前記係合部と係合される受けと、を備え、
    前記係合部は、可撓性ある素材により形成され、先端に、外周方向に突出した鍔部を備え、通常状態において外周面からの加圧に対して内側に撓んで外径を縮めるように構成され、
    前記受けは、前記鍔部と噛み合う段部を備え、
    前記シャフトは、連結時において、前記レバーの回動に伴って移動して前記係合部の内周に当接することで当該係合部の内側方向への撓みを規制し、
    前記レバーは、板状で形成され、略中央付近で棒状のピンを介して前記シャフトと連結され、かつ前記ハウジングに回動可能に固定されており、
    前記ハウジングにおける前記ピンの固定部分には、前記シャフトの移動方向に向かって縦長に形成された溝が設けられ、
    前記レバーは、前記ピンが前記縦長の溝を移動することで、連結時と解放時とで異なる位置に固定されるようになっており、
    前記シャフトの前記係合部の内周に当接する部分は、前記レバーの移動に伴って連結時に前記係合部の内部に収納され、解放時に前記係合部の先端の前記鍔部から突出することを特徴とする連結具。
  2. 前記レバーは、連結時と解放時とのそれぞれの位置において、前記ハウジングの面から突出しない状態で、前記ハウジングに固定される固定部を備えることを特徴とする請求項に記載の連結部。
  3. 前記係合部は、前記ハウジングと一体に成形されたことを特徴とする請求項1または2に記載の連結部。
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