JP5913576B2 - 静電粉体塗装用ハンガー - Google Patents

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Description

本発明は、樋受金具等の被処理物の静電粉体塗装を行う際に、被処理物を吊り下げる静電粉体塗装用ハンガーに関する。
従来のこの種の静電粉体塗装用ハンガーは、被処理物を吊下支持した状態で塗装ライン(レール)に吊下され、移動するレールにより静電塗装装置に搬入され、静電塗装装置内では移動しながら静電塗装処理がなされ、静電塗装装置から搬出される。
塗装ラインには複数の静電粉体塗装用ハンガーが順次吊下され処理されていくが、より多くの被処理物をいちどに処理するために、静電粉体塗装用ハンガーには多数の被処理物を吊下できるようになっている(たとえば特許文献1参照)。
たとえば図11(a)に示すように、静電粉体塗装用ハンガー100は、門形のハンガー枠101と、そのハンガー枠101の2本の縦枠に架設された複数の取付桟体103、103、・・・とを有したハンガー体を備えている。それぞれの取付桟体103には被処理物Wを吊下支持する複数の支持体105(吊下クリップ105b)、105、・・・が取り付けられている。
この支持体105の取付構造として、たとえば図11(b)に示すように、吊下クリップ105bが取付桟体103の下端に溶接で取り付けられたものが一般に知られている。また、取付桟体103が金属板の重合板体にて形成され、それらの重合板体の間に、図11(c)に示すように、2つの吊下クリップ105b、105bを有した支持体105の連結部105aを挟持固定あるいは溶接固定する構造とすることも想定できる。
特開2005−7368号公報
ところで、このような静電粉体塗装用ハンガー100を用いて静電粉体塗装を行う場合、繰り返し使用により静電粉体塗装用ハンガー100の各部の表面に塗装膜が形成されるが、塗装膜による通電不良になると塗装不良が発生するおそれがあるため、それを防止する対策として通例では定期的に塗装膜の剥離処理が行われる。特に、取付桟体103と支持体105の接触部および支持体105と被処理物Wの接触部は被処理物Wへの通電を確実にするために、塗装膜が残らないように剥離する必要がある。
剥離方法としては通例、燃焼により塗装膜を焼き切る方法、薬品に浸して塗装膜を取り除く方法、金属破片をぶつけて塗装膜を物理的に落とす方法(ショットブラスト法)が実施されている。ただし近時では、環境問題の観点から、ショットブラスト法が多く実施されている。
しかしながら、図11(b)のものにおいてショットブラスト法を実施した場合、吊下クリップ105bが破損することがあった。吊下クリップ105bの先端は種々の被処理物を引っ掛けて吊下するため、先端が破損すると、その吊下クリップ105bが使えなくなる場合がある。また、ショットブラスト法を何度も繰り返すうちに、吊下クリップ105bが溶接固定した箇所から外れてしまうこともある。
このように吊下クリップ105bが破損した場合、新しい吊下クリップ105bを溶接にて補修取り付けすればよいが、高度な技能を有した者でないと修理工数がかかってしまい効率的に補修処理を行えない。また、一部の吊下クリップ105bが欠けた状態の静電粉体塗装用ハンガー100を利用することはできるが、そのような使い方では、吊下クリップ105bへの被処理物Wの吊下数が減少するため生産性は当然に低下する。
一方、図11(c)のものは、取付桟体103と支持体105との接触部が重合板体の内部に隠れているため、その部位に塗装膜が形成されるおそれは少ない。また、吊下クリップ105bが破損した場合でも、支持体105が挟持により取り付けてあるため、取り替えは比較的容易に行えるというメリットもある。
しかしながら、このものでも取付桟体103の重合板体の内部に粉体が入り込むおそれがあり、その結果、重合板体内部に塗装膜が形成されるおそれもある。そのような内部の塗装膜は当然にショットブラスト法では剥離することはできず、燃焼や薬品による剥離方法を採らなければならないが、それらの方法を採ったとしても、重合板体内部の剥離が確実になされたかどうかを視認することはきわめて困難である。
また、図11(c)のものは、支持体105の上部(連結部105a)を重合板体内部に収容する構造であるため、図例のように取付桟体103の幅寸法を大きくせざるを得ず、コンパクトに形成できないというデメリットもある。
本発明は、上記の種々の問題を考慮して提案されたもので、その目的は、取付桟体等を含むハンガー体に付着した塗装膜の剥離が確実に行え、かつ支持体の取り替えが簡単に行える利便性の高い静電粉体塗装用ハンガーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る静電粉体塗装用ハンガーは、ハンガー体に、被処理物を吊下支持する支持体が取り外し可能に取り付けられた静電粉体塗装用ハンガーであって、ハンガー体は、ハンガー枠と、ハンガー枠の2本の縦枠に架設された複数の取付桟体と、塗装ラインのレールから通電を受ける通電用フック部とを有し、通電用フック部を介して、レールから支持体に通電される構成となっており、支持体は、被処理物を吊下支持する複数の吊下クリップが連結され、該複数の吊下クリップのうちのすくなくとも1組の吊下クリップが被係止部を有した構成とされる一方、ハンガー体の外面には、支持体の被係止部を弾性係止させる係止部が取付桟体に設けられており、被係止部は、すくなくとも1組の吊下クリップの脚部に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る他の静電粉体塗装用ハンガーは、支持体を複数の係止部に架設して係止するようにしたことを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーは、係止部が、ハンガー体の外面より突出した係止凸部よりなることを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーは、ハンガー体の係止凸部は柱状体よりなる一方、支持体の被係止部には、係止凸部に係止される湾曲形状の係止凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーは、係止凸部が、支持体が係止される首部と、該首部よりも径大とした頭部とを有していることを特徴とする。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーは、支持体がハンガー体の前後両側に被処理物を吊下できるようになっていることを特徴とする。
本発明に係る静電粉体塗装用ハンガーによれば、ハンガー体の外面に設けた係止部に支持体が取り外し可能に取り付けてあるため、ショットブラスト法により塗装膜の剥離を実施する場合でも、支持体を外した状態で行えば、ハンガー枠や取付桟体の一部に塗装膜が残ることなく塗装膜の剥離を確実に行うことができる。また、取り外した支持体は、薬品により塗装膜を剥離することができる。
さらに、支持体はその被係止部がハンガー体の外面の係止部に弾性係止される構成であるため、支持体を取り付けた状態でショットブラスト法による剥離を実施して、かりに支持体が破損した場合でも、取り替えが容易に行える。
また、この静電粉体塗装用ハンガーは支持体をハンガー体の外面の係止部に対して取り付けする構成であり、支持体上部を隠すように挟み込んだり、支持体上部をハンガー体に固着したりして固定する構成ではないため、ハンガー体を幅広に形成する必要がなく、静電粉体塗装用ハンガーをコンパクトに形成することができる。
また、支持体が被処理物を吊下支持する複数の吊下クリップを備えているため、支持体の取り付け、取り外しを迅速に効率的に行える。
本発明に係る他の静電粉体塗装用ハンガーによれば、支持体を複数の係止部に架設して弾性係止する構成であるため、簡易に支持体の取り付け、取り外しができ、また弾性係止によって支持体をしっかりと固定することができる。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーによれば、係止部がハンガー体の外面より突出した係止凸部よりなるので、支持体を2つの係止凸部間に、または係止凸部に跨るように弾性係止させることができる。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーによれば、支持体の被係止部には係止凸部に係止される湾曲形状の係止凹部が形成されているので、支持体をずれや移動がないように係止させることができる。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーによれば、係止凸部は、支持体が係止される首部と、首部よりも径大とした頭部とを有した構造であるため、支持体の脱落を防止できる。係止凸部をリベットで構成すれば製造コストの低減が図れる。
本発明に係るさらに他の静電粉体塗装用ハンガーによれば、支持体がハンガー体の前後両側に前記被処理物を吊下できるようになっているため、より多くの支持体を取り付けることができ、生産性を高めることができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る静電粉体塗装用ハンガーの概略正面図、(b)(c)は同静電粉体塗装用ハンガーの係止部(係止凸部)の説明図であり、(b)は係止凸部の成形前の拡大縦断面図、(c)は係止凸部の成形後の拡大縦断面図である。 (a)は同静電粉体塗装用ハンガーの支持体(取り付け前)の正面図、(b)は取付桟体(支持体の取り付け前)の部分正面図、(c)は同縦断面図、(d)は支持体の取り付け状態を示す部分正面図である。 (a)(b)はそれぞれ、他の支持体の取り付け状態を示す部分正面図である。 (a)はさらに他の支持体(取り付け前)の正面図、(b)は支持体の取り付け状態を示す部分正面図である。 (a)さらに他の支持体(取り付け前)の正面図、(b)は支持体の取り付け状態を示す部分正面図、(c)は(b)の変形例を示す部分正面図である。 (a)はさらに他の支持体の取り付け状態を示す部分斜視図、(b)は同縦断面図、(c)はさらに他の支持体の取り付け状態を示す部分斜視図、(d)は同縦断面図である。 (a)は他の取付桟体の部分平面図、(b)は同部分正面図、(c)(d)は支持体の取り付け状態2例を示す部分正面図である。 (a)はさらに他の取付桟体の部分平面図、(b)は同部分正面図、(c)は支持体の取り付け状態を示す部分正面図である。 (a)はさらに他の取付桟体の部分斜視図、(b)は同部分正面図、(c)は支持体の取り付け状態を示す部分正面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ、さらに他の取付桟体への取り付け例を示す部分斜視図である。 (a)は従来の静電粉体塗装用ハンガーの概略正面図、(b)(c)は従来2例の支持体の取り付け状態を示す部分正面図である。
以下に、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る静電粉体塗装用ハンガーの各部について、図1〜図6にもとづいて説明する。
この静電粉体塗装用ハンガー10(以下、ハンガー10と略す)は、被処理物Wを吊下支持した状態で塗装ライン(レール)(不図示)に吊下され、移動するレールにより静電塗装装置(不図示)に搬入され、静電塗装装置内では移動しながら静電塗装処理がなされ、処理終了後に静電塗装装置から搬出されるものである。
ハンガー10は、門形のハンガー枠11と、そのハンガー枠11の2本の縦枠11b、11bに架設された複数の取付桟体13、13、・・・とを有したハンガー体10Aを備えるとともに、それぞれの取付桟体13には複数の支持体20、20、・・・が着脱自在に吊下できる構成となっている。ハンガー体10Aの各部および支持体20、20、・・・は通電可能なように通電部材を素材としている。
ハンガー枠11は、外郭を構成する枠体であり、レールより通電を受ける通電用フック部12が一体に形成された上枠11aと、上枠11aの両端から下方に延びた縦枠11b、11bとよりなる。
また、両縦枠11b、11bには上下方向に所定の間隔をおいて1または複数(図例では3本)の取付桟体13、13が架設されている。なお、取付桟体13はハンガー枠11と一体成形されたものでもよいし、別体として取り付けられるものでもよい。
この取付桟体13は、角柱材または角筒材よりなり、その前面には等間隔に係止凸部14、14、・・・が突設されており、その係止凸部14に支持体20が取り外し可能に弾性係止されている。
係止凸部14は、支持体20が係止される柱状体の首部14aと、首部14aよりも径大とした頭部14bとを有した形状となっている。このような係止凸部14は、図1(b)(c)に示すように、取付桟体13に開設した孔13aにリベットRをかしめ止めすることで形成すればよい。
また、係止凸部14の首部14aの高さLは、支持体20を一定に係止するために略一定の寸法となっている。図1(b)(c)に示すように、かしめ部R1がその先端部R1bよりも基端部R1aを径大として、その径大の基端部R1aを孔13aに挿入できないようにしてかしめ止めすれば、一定の高さLの首部14aを形成することができる。
一方、支持体20は、棒状体より一体に形成され、両側端に配された吊下クリップ22、22と、吊下クリップ22の上部間をつなぐ連結部21とを備えて、正面視で略門形をなしている。
吊下クリップ22は、塗装対象である被処理物W(本例では樋受金具)を吊下する部位であり、脚部22aと、その下端に斜め上向きに延出した針状のフック22bとを有した形状となっている。そして、その脚部22a、22aの上部には相互に凸部が向かい合うように湾曲状に形成された、係止凸部14、14に固定するための係止凹部22c、22c(被係止部)が形成されている。
なお、図2の支持体20は両フック22b、22bが同一方向を向いているが、反対方向を向いていてもよい。
この支持体20は、図2(a)に示すように、1組の吊下クリップ22、22が相互に近接、離反するように変形するように弾性を有している。そのように吊下クリップ22、22間を狭めた状態で、支持体20は取付桟体13に設けた2つの係止凸部14、14に上方あるいは前方より嵌め入れられ、係止凹部22cが係止凸部14の首部14aに係止されて、上下方向に移動できないようになる(図2(a)〜(d)参照)。
さらに、支持体20を取り付けた後、2つの吊下クリップ22、22の脚部22a、22aは、図2(d)に白抜き矢印で示すように弾発力が作用するので、それらの弾発力と、係止凸部14と係止凹部22cとの係止とがあいまって、支持体20はずれることなく取付桟体13に固定される。なお、他の各図においても、吊下クリップ22、22等の弾発力の作用する方向を白抜き矢印で示している。
このように、支持体20は2つの係止凸部14、14に架設状態に弾性係止されるので、いったん取り付けられると、被処理物Wを吊下した状態でも支持体20のずれや外れは発生しない。
さらに、係止凸部14には首部14aより径大な頭部14bが形成されているため、支持体20の前方への脱落も防止できる。また、首部14aを、吊下クリップ22が取付桟体13と頭部14bとの間に抜け出ないような高さ寸法とすることが望ましい。
以上のようにして取り付けされた支持体20は、図2(d)に示すように、連結部21が取付桟体13よりも上方に突出した状態となる。
このように、支持体20の係止凹部22cが取付桟体13に設けた係止凸部14に係止される構造であるため、支持体20の連結部21等を取付桟体13に溶接等で固着させなくてもよく、取付桟体13として幅寸法の小さなものを利用できる。
取付桟体13の幅寸法を小さくできるから、ハンガー10の上下方向の寸法を小さくでき、多くの取付桟体13を設けることができ、そのため多くの支持体20を取り付けて、より多くの被処理物Wを同時処理することができる。
また、支持体20が取り外し可能に取付桟体13に取り付けてあるため、塗装膜の剥離をショットブラスト法により行う際には、支持体20を外した状態で行えば、ハンガー枠11や取付桟体13の一部に塗装膜が残ることなく塗装膜の剥離を確実に行うことができる。また、取り外した支持体20は、薬品により塗装膜を剥離することができる。
さらに、支持体20は取付桟体13の外面の係止凸部14に取り外し可能に弾性係止される構成であるため、支持体20を取り付けた状態でショットブラスト法による剥離を実施して、かりに支持体20が破損した場合でも、その部位に対して取り替えすればよい。つまり、支持体20が歯抜け状態にはならないように支持体20を補充でき、生産性の高い塗装処理を行える。
また、支持体20が被処理物Wを吊下支持する2つの吊下クリップ22、22を備えた一体形状であるため、支持体20の取り付け、取り外しを迅速に効率的に行える。
支持体20が複数の吊下クリップ22、22を備えた例として、たとえば図3(a)のように、吊下クリップ22、22間の距離が長いものも挙げられる。
このような支持体20を取り付け、両吊下クリップ22、22間に位置する係止凸部14には支持体20を取り付けないようにすれば、横幅寸法の大きな被処理物Wを、隣接する吊下クリップ22がじゃまになることなく吊下させることができる。
また、図3(b)に示すように、1組の吊下クリップ22、22間にさらなる吊下クリップ22、22を配した支持体20を用いてもよい。この支持体20は、両端の吊下クリップ22、22間の吊下クリップ22、22は係止凸部14に係止されるようにはなっておらず、両端の吊下クリップ22、22のみに係止凹部22c、22cが形成され、それらの係止凹部22c、22cが係止凸部14、14に係止される構成となっている。もちろん、両端の1組の吊下クリップ22、22に加えてさらに他の吊下クリップ22も係止される構成としてもよい。
このような支持体20を用いれば、3つ以上の吊下クリップ22が一体として製造できるので支持体20の製造コストを低減できる。また、係止凸部14も少なくすることができるので、ハンガー10全体の製造コストをさらに低減できる。さらに、支持体20の取り付け、取り外しを迅速かつ効率的に行うこともできる。
図2、図3の例は、支持体20の吊下クリップ22、22を2つの係止凸部14、14の内側に挟み込む構造となっているが、図4(a)(b)に示すように、支持体20が吊下クリップ22、22が2つの係止凸部14、14を外側より挟み込むように架設されるものでもよい。
この支持体20は、各吊下クリップ22、22の外側に凸部が突出するように係止凹部22c、22cが各吊下クリップ22、22の内側上部に形成されている。
この支持体20は、吊下クリップ22、22を相互に離反する方向に弾性変形させた状態で、係止凹部22c、22cを係止凸部14、14に弾性係止させて、上方より取り付けすることができる(図4(b)参照)。
支持体20を係止凸部14、14に取り付けた状態では、支持体20の係止凹部22c、22cが係止凸部14、14により係止され、さらに図4(b)の矢印で示すように弾発力が作用するため、支持体20はしっかりと固定される。
この支持体20は、係止凹部22c、22cが吊下クリップ22、22の基端部(連結部21から脚部22aへ折曲した部位)に形成されている形状であるため、連結部21の取付桟体13から上方への突出がなく、すっきりした外観とすることができ、支持体20の材料コストを低減化することもできる。
さらに、図5(a)(b)に示すように、1つの係止凸部14に、2つの吊下クリップ22、22を有した支持体20を取り付けるようにしてもよい。
この支持体20は、複数の係止凸部14、14に架設するための架橋状の連結部21(図2等参照)を備えておらず、2つの吊下クリップ22、22がヘアピン状に連結され、その連結部21より二股状に延びた吊下クリップ22、22の脚部22a、22aの上端が湾曲して係止凹部22cが形成され、その直下には吊下クリップ22、22間が狭まったネック部22dが形成され、相互に離反した下端には斜め上向きの針状のフック22b、22bが相反する方向に突出するように形成されている。
この支持体20は、図5(b)の右側に示すように、支持体20を係止凸部14の上方より矢印のように嵌め入れれば、係止凹部22cが係止凸部14の首部14aに弾性係止される。
このような支持体20によれば、架橋状の連結部21を備えなくてもよく、2つの吊下クリップ22、22を有した支持体20を少ない材料で形成でき、製造コストを低減することができる。
また、図5(c)に示すように、1つの係止凹部22cに対して1つの吊下クリップ22を有した支持体20を、係止凸部14に対する弾性係止によって取り付けるようにしてもよい。
ついで、係止凸部14を取付桟体13の前後両外面に設けた例について、図6を参照しながら説明する。
図6(a)(b)のものは、前外面の係止凸部14と後外面の係止凸部14とが交互に異なる位置に形成されており、それに応じて支持体20、20は両面でずれた位置に取り付けられるようになっている。
この例で使用する支持体20は、フック22bが前方または後方に突出するように形成されており、そのためハンガー10の前後両外面に被処理物Wを吊下できるようになっている。
なお、係止凸部14は前後外面で同位置に設けてもよいが、前後外面で同一形状の支持体20を用いる場合、塗装効率を向上させるためには、図6(a)の例のように異なる位置に設けることが望ましい。
また、図6(c)(d)のものは、前外面の係止凸部14と後外面の係止凸部14とが正面視で同位置に形成されており、前後で吊下クリップ22、22の長さの異なる支持体20、20が取り付けられている。
このように吊下クリップ22、22の長さが異なる支持体20、20を前後に取り付ければ、被処理物Wを異なる高さ位置に吊下できるので、前後外面両側からの塗装を効率的に行うことができる。
このように係止凸部14、14を取付桟体13の両外面に設けた構成によれば、1つのハンガー10に、より多くの支持体20、20を設けることができ、塗装効率を高めることができる。
以上の種々の実施形態では、支持体20を弾性部材で形成し、係止凸部14に取り付ける際に支持体20の弾発力によって弾性係止されるものを示したが、係止凸部14の弾発力で支持体20を弾性係止する構造としてもよい。
また、係止凸部14を取付桟体13の上下面のいずれかに設けて、それに支持体20を係止するようにしてもよい。
以上の実施形態では係止部を柱状体の係止凸部14で構成したものを例示したが、そのような形状には限定されない。たとえば、図7〜図10に示すように取付桟体13を様々な形状としてもよい。これらの図に示した支持体20の係止構造は、支持体20に係止凹部22c(図2等参照)を設けず、支持体20の吊下クリップ22、22の脚部22a、22aで係止部に係止されるようにしたものである。
図7に示した取付桟体13はその前面が凹凸形状となっている。すなわち、取付桟体13には左右幅寸法の大きい複数の係止凸部14、14が設けられており、それらの間には上下に連通した凹溝15が形成されている。
支持体20の2つの吊下クリップ22、22の脚部22a、22aのそれぞれは係止凸部14の両隣の凹溝15、15に挿通され、図7(c)の例では、吊下クリップ22、22の脚部22a、22aの弾発力が係止凸部14を両側より締め付けるように作用する。また、図7(d)の例では、吊下クリップ22、22の脚部22a、22aの弾発力が各外側の係止凸部14を押圧するように作用する。
なお、これらの例では支持体20の吊下クリップ22には湾曲形状の係止凹部22cが形成されておらず、吊下クリップ22の脚部22aの適宜な部位を被係止部として係止されるようにすればよい。
このような係止構造によれば、湾曲形状の係止凹部22cを支持体20に設けなくてもよいため、支持体20をシンプルな形状にすることができ、製造コストを低減することもできる。
また、図8に示した取付桟体13は、図7と同様に取付桟体13の前面に係止凸部14と凹溝15が交互に形成され、その凹溝15に支持体20の全体を嵌め入れる構成となっている。すなわち、図8(c)に示すように、吊下クリップ22、22の脚部22a、22aの弾発力が凹溝15の両側に配された係止凸部14、14を押圧するように作用して、支持体20が係止される。
このような係止構造によれば、図7のものと同様に、支持体20をシンプルな形状にすることができる。また、支持体20を凹溝15に嵌め入れる構成であるから、凹溝15の幅寸法を大きくする必要があり、そのため取付桟体13の省材料化が図れる。
また、図9に示したものは、取付桟体13が、断面倒L字状の板体で形成されており、その上板部13bには切り起こし形成により下方に垂下形成された垂下片18が対設されている。垂下片18は弾性を有し、切り起こしてできた凹状部17の両端から垂下した両垂下片18、18は、下端が上端よりも相近接するように傾斜しており、それを略垂直状態とするように押圧するとそれに反発する弾発力が発生する構成となっている。
図9(c)に示すように、支持体20で凸状部16よりなる係止部を挟み込むように支持体20を取り付けると、垂下片18の弾発力と支持体20の吊下クリップ22の弾発力との相互作用によって、支持体20は強固に係止される。
このような係止構造によれば、支持体20の強固な取り付けができるとともに、取付桟体13を板体の切り起こしにより、簡易にかつ低コストで形成することができる。
なお、支持体20を凸状部16、16間の凹状部17に嵌め込んで係止されるようにしてもよい。
また、図10(a)〜(c)には、さらに他の例を示している。
図10(a)に示した取付桟体13は、板体を交互に折り畳むように折り曲げて形成されており、その前後面には交互に凹凸が表れている。この係止凸部14よりなる係止部を、図7(c)と同様に、1対の吊下クリップ22、22で挟み込むようにして、支持体20が取付桟体13に係止されるようになっている。
また、図10(b)に示した取付桟体13は、その前後面の異なる位置に凹溝15を設けたものであり、支持体20を図例のように取付桟体13を挟むように、前面の凹溝15と後面の凹溝15とよりなる係止部に架設したものである。
さらに、図10(c)に示した取付桟体13は、その上面に係止凸部14を設けたものであり、一対の吊下クリップ22、22の脚部22a、22aを中途で折り曲げてなる支持体20が係止凸部14に引っ掛けられて弾性係止されるようになっている。
なお、以上の種々の実施形態では、支持体20は取付桟体13に取り付けられるようにしたものを例示したが、ハンガー枠11(図1参照)に係止部を設けて支持体20を取り付けられるようにしてもよい。たとえば、ハンガー枠11の前後面、側面に支持体20を着脱自在に取り付けできるようにしてもよい。
10 静電粉体塗装用ハンガー(略して、ハンガー)
10A ハンガー体
11 ハンガー枠
12 通電用フック部
13 取付桟体
13a 孔
13b 上板部
14 係止凸部
14a 首部
14b 頭部
15 凹溝
16 凸状部
17 凹状部
18 垂下片
20 支持体
21 連結部
22 吊下クリップ
22a 脚部
22b フック
22c 係止凹部
22d ネック部
W 被処理物

Claims (6)

  1. ハンガー体に、被処理物を吊下支持する支持体が取り外し可能に取り付けられた静電粉体塗装用ハンガーであって、
    前記ハンガー体は、ハンガー枠と、該ハンガー枠の2本の縦枠に架設された複数の取付桟体と、塗装ラインのレールから通電を受ける通電用フック部とを有し、該通電用フック部を介して、前記レールから前記支持体に通電される構成となっており、
    前記支持体は、被処理物を吊下支持する複数の吊下クリップが連結され、該複数の吊下クリップのうちのすくなくとも1組の吊下クリップが被係止部を有した構成とされる一方、前記ハンガー体の外面には、前記支持体の被係止部を弾性係止させる係止部が前記取付桟体に設けられており、
    前記被係止部は、前記すくなくとも1組の吊下クリップの脚部に設けられていることを特徴とする静電粉体塗装用ハンガー。
  2. 請求項1において、
    前記支持体を複数の係止部に架設して係止するようにしたことを特徴とする静電粉体塗装用ハンガー。
  3. 請求項1または2において、
    前記係止部は、前記ハンガー体の外面より突出した係止凸部よりなることを特徴とする静電粉体塗装用ハンガー。
  4. 請求項3において、
    前記ハンガー体の係止凸部は柱状体よりなる一方、前記支持体の被係止部には、前記係止凸部に係止される湾曲形状の係止凹部が形成されていることを特徴とする静電粉体塗装用ハンガー。
  5. 請求項3または4において、
    前記係止凸部は、前記支持体が係止される首部と、該首部よりも径大とした頭部とを有していることを特徴とする静電粉体塗装用ハンガー。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記支持体は、前記ハンガー体の前後両側に前記被処理物を吊下できるようになっていることを特徴とする静電粉体塗装用ハンガー。
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