JP5913203B2 - 炊飯が可能な調理装置及び炊飯方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炊飯装置に関する。
従来、特許文献1のように、外鍋と内鍋を使って米を炊き上げる装置が提案されている。
特開平05−161540号公報
しかし、カルキ成分の除去を考慮した構成であって、内鍋の孔を介した水の流れで美味しく炊き上げる観点からは望ましい構成にはなっていない。
したがって本発明の目的は、内鍋の孔を介した水の流れを使って美味しく炊き上げる炊飯が可能な調理装置を提供することである。
本発明に係る炊飯が可能な調理装置は、外鍋と、外鍋の内側に配置される第1内鍋と、第1内鍋の内側に配置され、底部に孔が設けられた第2内鍋とを備え、外鍋の側部と底面、第1内鍋の側部と底面、及び第2内鍋の側部には、孔が設けられず、炊飯を含む調理を行う時に、外鍋と第1内鍋の間が、加熱用の水を投入する領域として使用され、炊飯を行う時に、第2内鍋の内側が、炊飯対象の米と炊飯用の水を投入する領域として使用され、第1内鍋と第2内鍋の間は、炊飯用の水の一部が第2内鍋の底部の孔を介して進入する領域として使用される。
炊飯が完了したときには、米と水から生じた澱粉糊の殆どは第1内鍋と第2内鍋の間の空間に流れ落ち、かかる澱粉糊が殆ど無い状態で、第2内鍋に炊き上がった米が残り、澱粉糊が混ざった米と比較して美味しい米を炊き上げることが可能になる。
また、外鍋からの熱は、加熱用の水、第1内鍋、炊飯用の水を介して、間接的に第2内鍋に伝えられるので、熱の伝わり方が柔らかで、直接的に熱を伝える形態に比べてふっくらとした米に仕上げやすくなる。
澱粉糊は、第1内鍋の底部にたまるが、加熱装置から直接の加熱を受ける外鍋の底部にはたまらないため、澱粉糊の滞留によって第1内鍋や第2内鍋が焦げる可能性は少ない。また、外鍋と第1内鍋の間は加熱用の水が投入されているので、外鍋が焦げたり、調理対象物で汚れたりする可能性も少ない。
第2内鍋は、底部に孔が設けられていること以外は、通常の炊飯装置の釜と略同じ形状を有するので、特別な動作を加えずに、炊き上がった米の取り出しなどが可能になる。また、外鍋、第1内鍋、第2内鍋が別体構造なので、洗浄も簡単に行える。
孔は、第2内鍋の側部に設けられず、底部にだけ設けられるので、側部を介しての水の流出入が無い状態で、第2内鍋の外側の水を底部の下から流入させて、下方向から上方向への大きな対流を起こして、勢いで米を撹拌し、澱粉糊の殆どを洗い流して排出させることが可能になる。すなわち、第2内鍋の孔を介した水の流れを使って美味しく炊き上げることが可能になる(側部にも孔があると、澱粉糊が洗い流されずに第2内鍋内に残った状態で、水などが孔から排出される可能性があるが、側部に孔が無いのでそういった問題が起きにくい)。
外鍋と第1内鍋の間に投入された炊飯用の水を使って、炊飯以外の他の調理を行っても良い。例えば、外鍋と第1内鍋の間には炊飯用の水を投入し、第2内鍋には、加熱用の水を投入せずに、調理対象物(例えば野菜)を載置し、外鍋を加熱する形態が考えられる。炊飯用の水が加熱されて発生した蒸気によって、調理対象物が蒸され、調理対象物の雑味は水分とともに孔を介して空間に滞留するため、雑味の少ない状態で調理対象物を仕上げることが可能になる。
好ましくは、第1内鍋の側部の内側の上部と、第2内鍋の側部の外側の上部に接してこれらの間に配置され、第1内鍋の側部の内側と第2内鍋の側部との間を一定に保つために使用され、リング形状を有する緩衝部材を更に備える。
第1内鍋の側部と第2内鍋の側部の間は緩衝部材によってふさがれているため、第1内鍋と第2内鍋の間の空間からの熱水や蒸気は、第2内鍋の底部の孔を介してだけ噴出する。
また、好ましくは、外鍋の底部の上面は、中央部が縁部よりも凹み、縁部から中央部にかけて傾斜を有し、第1内鍋の底部の下面は、外鍋の底部の上面の凹みに略収まるように、中心部が縁部よりも盛り上がった略円錐形状を有し、第1内鍋の底部の下面の略円錐形状部分には、中央部の頂点から放射状に延びる溝が設けられる。
加熱用の水は、水蒸気となって、米の蒸らしに利用されたり、蓋の穴や隙間を介して外部に放出されたりする。加熱用の水は、加熱により少しずつ減って、外鍋の底部の中央部の凹んだ部分を除いて加熱用の水が蒸発した状態になり、かかる凹んだ部分の水も、溝と外鍋の底部の間、外鍋の側部と第1内鍋の側部の間を介して、蒸発する。すなわち、蒸発が完了するまで、外鍋の底部の中央部の凹んだ部分には加熱用の水が残った状態になる。
外鍋の底部の中央部の凹んだ部分の水が無くなると、外鍋の底部の温度が上昇するため、加熱装置の外鍋の底部の中央部と対向する位置に温度センサーを設け、温度センサーによる温度情報に基づいて、炊飯が完了したかどうかの判断を行い、加熱装置の運転を制御することも可能になる。
さらに好ましくは、第1内鍋の底部の上面は、第2内鍋の底部と第1内鍋の底部との間に空間が出来るように、段差が設けられ、一部が他の部分に比べて上方に盛り上がった形状を有する。
第1内鍋の底面の上面や下面の形状を工夫することで、外鍋の底部との間の空間(加熱用の水を外鍋の中央部に集める目的)や第2内鍋の底部との間の空間(澱粉糊を滞留させる目的)を形成出来、外鍋や第2内鍋の形状を簡素化出来る。
また、好ましくは、外鍋の底部を加熱することで、外鍋と第1内鍋の間に投入された加熱用の水を介して、第1内鍋の内側に熱が伝えられて炊飯が行われる。
本発明に係る炊飯方法は、外鍋と、外鍋の内側に配置される第1内鍋との間に、加熱用の水を投入し、第1内鍋の内側に配置され、底部に孔が設けられた第2内鍋に、炊飯対象の米と炊飯用の水を投入し、第1内鍋と第2内鍋の間に、第2内鍋の底部に設けられた孔を介して、炊飯用の水の一部を投入し、外鍋の底部を加熱することで、加熱用の水を介して、第1内鍋の内側に熱を伝えて炊飯を行う。
以上のように本発明によれば、内鍋の孔を介した水の流れを使って美味しく炊き上げる炊飯が可能な調理装置を提供することができる。
炊飯を行う時の本実施形態における調理装置の断面構成図である。 外鍋を上から見た斜視図である。 外鍋の断面構成図である。 第1内鍋を下から見た斜視図である。 第1内鍋を上から見た斜視図である。 第1内鍋の断面構成図である。 第2内鍋を下から見た斜視図である。 第2内鍋の断面構成図である。 調理装置を加熱装置に載置した状態の側面図である。 炊飯以外の調理を行う時の本実施形態における調理装置の断面構成図である。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。本実施形態における炊飯が可能な調理装置1は、外鍋10、内鍋20(第1内鍋20a、第2内鍋20b)、緩衝部材30、蓋40を備える(図1〜図9参照)。
外鍋10は、孔が設けられていない側部11と孔が設けられていない底部13を有し、上部が開口する(図2、図3参照)。また、外鍋10は、図1や図3や図9で示すように、取っ手を設けた形態であってもよいし、図2で示すように取っ手を設けない形態であってもよい。
外鍋10の底部13の上面(第1内鍋20aと対向する側の面)は、中央部が縁部(側部11に近い部分)よりも凹み、縁部から中央部にかけてなだらかな傾斜を有する。
第1内鍋20aの外形は、外鍋10の内径よりも小さく、第1内鍋20aは、外鍋10の内側に載置される。第1内鍋20aは、孔が設けられていない側部21aと孔が設けられていない底部23aを有し、上部が開口する(図4〜図6参照)。
第1内鍋20aの底部23aの下面(外鍋10と対向する側の面)は、外鍋10の底部13の上面の凹みに略収まるように、中心部が縁部よりも盛り上がった略円錐形状を有する。
また、第1内鍋20aの底部23aの下面の略円錐形状部分には、中央部の頂点から放射状に延びる溝24が設けられる。
第1内鍋20aの底部23aの上面(第2内鍋20bと対向する側の面)は、第2内鍋20bの底部23bと第1内鍋20aの底部23aとの間に空間が出来るように、段差が設けられ、縁部が縁部以外の部分に比べて上方に盛り上がった形状を有する。ただし、盛り上がった形状の位置は、縁部に限らず、第1内鍋20aの底部23aの一部が他の部分よりも上方に盛り上がった形状であってもよい。第1内鍋20aの底面23aの上面や下面の形状を工夫することで、外鍋10の底部13との間の空間(加熱用の水を外鍋の中央部に集める目的)や第2内鍋20bの底部23bとの間の空間(孔25を介して落ちてくる澱粉糊を滞留させる目的)を形成出来、外鍋10や第2内鍋20bの形状を簡素化出来る。
ただし、第1内鍋20aの底部23aと第2内鍋20bの底部23bの間を一定に保つように、後述する緩衝部材30とは別の緩衝部材を設けて、かかる空間を形成する形態であってもよい。
第2内鍋20bの外形は、第1内鍋20aの内径よりも小さく、第2内鍋20bは、第1内鍋20aの内側(第1内鍋20aの縁部の盛り上がった部分)に載置される。第2内鍋20bは、孔が設けられていない側部21bと孔が設けられた底部23bを有し、上部が開口する(図7、図8参照)。
第2内鍋20bの底部23bに設けられた孔25は、第2内鍋20bに入れられた米が通過しないように、0.1mm〜2.0mmの径を有する。
炊飯を含む調理を行う時に、外鍋10と第1内鍋20aの間が、加熱用の水を投入する領域として使用され、炊飯を行う時に、第2内鍋20bの内側が、炊飯対象の米と炊飯用の水を投入する領域として使用され、第1内鍋20aと第2内鍋20bの間が、炊飯用の水の一部が第2内鍋20bの底部23bの孔25を介して進入する領域として使用される。
緩衝部材(挟まれ部材)30は、第1内鍋20aの側部21aの内側の上部と第2内鍋20bの側部21bの外側の上部に接してこれらの間に配置され、第1内鍋20aの側部21aの内側と第2内鍋20bの側部21bの外側との間を一定に保つ(図1参照)。緩衝部材30は、リング形状を有し、当該リング形状は、シリコンなど耐熱性を有し且つ弾性変形が可能な材料で構成され、第2内鍋20bの側部21bに装着した時に、外径が第1内鍋20aの側部21aの内径と略同じ寸法を有する。
緩衝部材30によって、第1内鍋20aと、第2内鍋20bとの間に空間100が形成され、第2内鍋20bの底部23bの孔25を除いて、空間100は第1内鍋20aと第2内鍋20bと緩衝部材30によって密閉される。
蓋40は、外鍋10の内側に内鍋20(第1内鍋20a、第2内鍋20b)を載置した状態で、外鍋10の上部を覆う(図1参照)。ただし、水蒸気を外部に放出するための穴や隙間を有する。従って、蓋40は、外鍋10の上部を当該穴若しくは隙間を除いて略密閉する。蓋40は、外鍋10の内部の圧力を高い状態で炊飯を行う圧力鍋用の蓋であってもよいし、圧力を高めずに炊飯を行う通常の炊飯用の蓋であってもよい。
加熱装置90を使って、本実施形態にかかる調理装置1を加熱することにより炊飯などの調理が行われる(図9参照)。加熱装置90による外鍋10の加熱は、図9に示すように、ガスによるものであってもよいし、電気によるものであってもよい。加熱装置90は、図9に示すように調理装置1と別体構成であってもよいし、調理装置1に内臓させる形態であってもよい。
次に、炊飯する手順を説明する。第2内鍋20bに炊飯対象の米を入れる(ステップS11)。第2内鍋20bの側部21bには、緩衝部材30が取り付けられる。外鍋10の底部13の上面に、第1内鍋20aを載置する(ステップS12)。洗米後、緩衝部材30が取り付けられた第2内鍋20bを、第1内鍋20aの底部23aの上面(第1内鍋20aの縁部の盛り上がった部分)に載置する(ステップS13)。第1内鍋20aの側部21aと第2内鍋20bの側部21bとの間に、緩衝部材30が挟まれた状態になる。
外鍋10と第1内鍋20aの間に、加熱用の水を投入し、第2内鍋20bに、炊飯用の水を投入する(ステップS14)。炊飯用の水は、孔25を介して、空間100にも進入する。
加熱用の水の投入量は、第2内鍋20bに投入する米の量や炊きあがり具合に応じて変動するため、外鍋10の側部11の内側に、米の量や炊きあがり具合に応じて投入する水量に合わせた目印線を設けるのが望ましい。
炊飯用の水の投入量は、第2内鍋20bに投入する米の量や炊きあがり具合に応じて変動するため、第2内鍋20bの側部21bの内側に、米の量や炊きあがり具合に応じて投入する水量に合わせた目印線を設けるのが望ましい。
蓋40を閉じ、加熱装置90を使って、外鍋10を加熱する(ステップS15)。
加熱により、外鍋10と第1内鍋20aの間に投入された加熱用の水が熱せられ、間接的に、第1内鍋20aと第2内鍋20bの間や第2内鍋20bに投入された炊飯用の水が熱せられる。空間100の炊飯用の水は、外鍋10の底部13を介して強く加熱されて沸騰し、孔25を介して空間100から第2内鍋20bの内部に向けて熱水や蒸気が噴出する。噴出された熱水や蒸気によって、第2内鍋20b内の米と水が攪拌され、第2内鍋20bの内部温度も略均一にされる。第1内鍋20aの側部21aと第2内鍋20bの側部21bの間は緩衝部材30によってふさがれているため、空間100からの熱水や蒸気は、第2内鍋20bの底部23bの孔25を介してだけ噴出する。
攪拌後、第2内鍋20b内の炊飯用の水が孔25を介して空間100に滞留する。この際、糊化したデンプン(澱粉糊)も、炊飯用の水と一緒に孔25を介して空間100(第1内鍋20aの底部23a)に滞留する。
炊飯の際に米と水から生じる澱粉糊は、第2内鍋20bの底部23bに設けられた孔25を介して、第1内鍋20aの底部23aに流れ落ちるが、第2内鍋20bの底部23bに設けられた孔25は、米よりも小さい径なので、米が第1内鍋20aの底部23aに流れ落ちることはない。
炊飯用の水は、第2内鍋20bの米に浸水したり、水蒸気となって、米の蒸らしに利用されたり蓋40の穴や隙間を介して外部に放出されたりする。
加熱用の水は、水蒸気となって、米の蒸らしに利用されたり、蓋40の穴や隙間を介して外部に放出されたりする。加熱用の水は、加熱により少しずつ減って、外鍋10の底部13の中央部の凹んだ部分を除いて加熱用の水が蒸発した状態になり、かかる凹んだ部分の水も、溝24と外鍋10の底部13の間、外鍋10の側部11と第1内鍋20aの側部21aの間を介して、蒸発する。すなわち、蒸発が完了するまで、外鍋の底部の中央部の凹んだ部分には加熱用の水が残った状態になる。
炊飯が完了したときには、米と水から生じた澱粉糊の殆どは空間100に流れ落ち、かかる澱粉糊が殆ど無い状態で、第2内鍋20bに炊き上がった米が残り、澱粉糊が混ざった米と比較して美味しい米を炊き上げることが可能になる。
また、外鍋10からの熱は、加熱用の水、第1内鍋20a、炊飯用の水を介して、間接的に第2内鍋20bに伝えられるので、熱の伝わり方が柔らかで、直接的に熱を伝える形態に比べてふっくらとした米に仕上げやすくなる。
澱粉糊は、第1内鍋20aの底部23aにたまるが、加熱装置90から直接の加熱を受ける外鍋10の底部13にはたまらないため、澱粉糊の滞留によって第1内鍋20aや第2内鍋20bが焦げる可能性は少ない。また、外鍋10と第1内鍋20aの間は加熱用の水が投入されているので、外鍋10が焦げたり、調理対象物で汚れたりする可能性も少ない。
第2内鍋20bは、底部23bに孔25が設けられていること以外は、通常の炊飯装置の釜と略同じ形状を有するので、特別な動作を加えずに、炊き上がった米の取り出しなどが可能になる。また、外鍋10、第1内鍋20a、第2内鍋20b、緩衝部材30が別体構造なので、洗浄も簡単に行える。
孔25は、第2内鍋20bの側部21bに設けられず、底部23bにだけ設けられるので、側部21bを介しての水の流出入が無い状態で、第2内鍋20bの外側の水を底部23bの下から流入させて、下方向から上方向への大きな対流を起こして、勢いで米を撹拌し、澱粉糊の殆どを洗い流して排出させることが可能になる。すなわち、第2内鍋20bの孔25を介した水の流れを使って美味しく炊き上げることが可能になる(側部21bにも孔があると、澱粉糊が洗い流されずに第2内鍋20b内に残った状態で、水などが孔から排出される可能性があるが、本実施形態では、側部21bに孔が無いのでそういった問題が起きにくい)。
炊飯が完了したかどうかの判断は、調理装置1に設けられた所定のセンサー(不図示)が、炊飯時間、加熱温度、外鍋10や内鍋20に残った水分の量などに基づいて行われる。
若しくは、外鍋10の底部13の中央部の凹んだ部分の水が無くなると、外鍋10の底部11の温度が上昇するため、加熱装置90の外鍋10の底部11の中央部と対向する位置に温度センサー91を設け、温度センサー91による温度情報に基づいて、炊飯が完了したかどうかの判断を行い、加熱装置90の運転を制御する形態であってもよい(図9参照)。
本実施形態における調理装置1を炊飯に用いる形態を説明したが、外鍋10と第1内鍋20aの間に投入された加熱用の水を使って、他の調理を行っても良い。例えば、外鍋10と第1内鍋20aの間には加熱用の水を投入し、第2内鍋20bには、炊飯用の水を投入せずに、調理対象物(例えば野菜)を載置し、外鍋10を加熱する形態が考えられる(図10参照)。この場合、緩衝部材30は使わない。加熱用の水が加熱されて発生した蒸気によって、調理対象物が蒸され、調理対象物の雑味は水分とともに孔25を介して空間100に滞留するため、雑味の少ない状態で調理対象物を仕上げることが可能になる。
また、第1内鍋20aが、外鍋10の底部13の上に載置される形態を説明したが、第1内鍋20aの側部21aの一部を外鍋10の側部11に掛け止めするなど、他の方法で、外鍋13の内側に第1内鍋20aを配置する形態であってもよい。同様に、第2内鍋20bが、第1内鍋20aの底部23aの底部の上に載置される形態を説明したが、第2内鍋20bの側部21bの一部を第1内鍋20aの側部21aに掛け止めするなど、他の方法で、第1内鍋20aの内側に第2内鍋20bを配置する形態であってもよい。
1 調理装置
10 外鍋
11 外鍋の側部
13 外鍋の底部
20 内鍋
20a 第1内鍋
20b 第2内鍋
21a 第1内鍋の側部
21b 第2内鍋の側部
23a 第1内鍋の底部
23b 第2内鍋の底部
24 溝
25 孔
25 脚
30 緩衝部材
40 蓋

Claims (6)

  1. 外鍋と、
    前記外鍋の内側に配置される第1内鍋と、
    前記第1内鍋の内側に配置され、底部に孔が設けられた第2内鍋とを備え、
    前記外鍋の側部と底面、前記第1内鍋の側部と底面、及び前記第2内鍋の側部には、孔が設けられず、
    炊飯を含む調理を行う時に、前記外鍋と前記第1内鍋の間が、加熱用の水を投入する領域として使用され、
    炊飯を行う時に、前記第2内鍋の内側が、炊飯対象の米と炊飯用の水を投入する領域として使用され、前記第1内鍋と前記第2内鍋の間は、前記炊飯用の水の一部が前記第2内鍋の底部の孔を介して進入する領域として使用され
    前記第1内鍋の側部の内側と、前記第2内鍋の側部の外側に接してこれらの間に配置され、リング形状を有する緩衝部材を更に備え、
    前記緩衝部材によって、前記第1内鍋と前記第2内鍋との間に空間が形成され、
    前記孔を除いて、前記空間は前記第1内鍋と前記第2内鍋と前記緩衝部材によって密閉されることを特徴とする炊飯が可能な調理装置。
  2. 前記緩衝部材は、前記第1内鍋と前記第2内鍋と別体で構成され、前記第1内鍋の側部の内側の上部と、前記第2内鍋の側部の外側の上部に接してこれらの間に配置され、前記第1内鍋の側部の内側と前記第2内鍋の側部との間を一定に保つために使用され、耐熱性を有し且つ弾性変形が可能な材料で構成され、
    前記第2内鍋に装着した時に、外径が前記第1内鍋の側部の内径と同じ寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
  3. 前記外鍋の底部の上面は、中央部が縁部よりも凹み、縁部から中央部にかけて傾斜を有し、
    前記第1内鍋の底部の下面は、前記外鍋の底部の上面の凹みに略収まるように、中心部が縁部よりも盛り上がった略円錐形状を有し、
    前記第1内鍋の底部の下面の略円錐形状部分には、中央部の頂点から放射状に延びる溝が設けられることを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
  4. 前記第1内鍋の底部の上面は、前記第2内鍋の底部と前記第1内鍋の底部との間に空間が出来るように、段差が設けられ、一部が他の部分に比べて上方に盛り上がった形状を有することを特徴とする請求項3に記載の調理装置。
  5. 前記外鍋の底部を加熱することで、前記外鍋と第1内鍋の間に投入された加熱用の水を介して、前記第1内鍋の内側に熱が伝えられて炊飯が行われることを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
  6. 外鍋と、前記外鍋の内側に配置される第1内鍋との間に、加熱用の水を投入し、
    リング形状を有する緩衝部材を介して、前記第1内鍋の内側に配置され、底部に孔が設けられた第2内鍋に、炊飯対象の米と炊飯用の水を投入し、
    前記第1内鍋と前記第2内鍋の間に、前記第2内鍋の底部に設けられた孔を介して、前記炊飯用の水の一部を投入し、
    前記第1内鍋と前記第2内鍋と前記緩衝部材の間に形成された空間が、前記孔を除いて密閉された状態で、前記外鍋の底部を加熱することで、前記加熱用の水を介して、前記第1内鍋の内側に熱を伝えて炊飯を行うことを特徴とする炊飯方法。
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