JP5912630B2 - 磁気センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気抵抗素子を有する磁気センサ装置に関する。
従来、工作機械等においてその可動部の位置検出等を行うための磁気センサ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の磁気センサ装置は、読取りヘッドと磁気スケールとを備えている。読取りヘッドは、磁気抵抗素子と、磁気抵抗素子が内部に配置されるハウジングとを備えており、この磁気センサ装置では、磁気抵抗素子からの出力信号に基づいて正弦波信号および余弦波信号が生成される。ハウジングには、LEDランプが取り付けられている。LEDランプは、その一部がハウジングの外部に突出するように、ハウジングに取り付けられている。また、このLEDランプは、LEDランプを構成するLEDに順方向バイアスがかけられると緑色に発光し、LEDに逆方向バイアスがかけられると赤色に発光し、LEDにかけられるバイアスの方向が短時間で切り替えられると黄色に発光する。
磁気抵抗素子からの出力信号に基づいて生成される正弦波信号および余弦波信号の振幅は、磁気スケールと磁気抵抗素子との相対距離や、磁気スケールに対する磁気抵抗素子の相対的なずれや傾きによって変動する。すなわち、正弦波信号および余弦波信号の振幅は、磁気スケールに対する磁気抵抗素子の相対取付位置によって変動する。また、正弦波信号および余弦波信号に基づいて、リサージュ波形を得ることができるが、このリサージュ波形の振幅は、正弦波信号および余弦波信号の振幅によって変動する。
特許文献1に記載の磁気センサ装置では、可動部の適切な位置検出等を行うことが可能な位置に磁気抵抗素子および磁気スケールが取り付けられ、正弦波信号および余弦波信号に基づいて適切なリサージュ波形が形成されるときには、LEDランプは緑色の可視光を発する。一方、可動部の適切な位置検出等を行うことが困難な位置に磁気抵抗素子および磁気スケールが取り付けられて、不適切なリサージュ波形が形成されるときには、LEDランプは赤色の可視光を発する。
そのため、この磁気センサ装置の場合、工作機械等に読取りヘッドを取り付ける際に、LEDランプから発せられる光を確認しながら読取りヘッドの取付位置が調整されて、LEDランプが緑色の光を発する位置で読取りヘッドが工作機械等に取り付けられる。LEDランプが緑色の光を発する位置で読取りヘッドが取り付けられると、正弦波信号および余弦波信号に基づいて適切なリサージュ波形が形成され、可動部の適切な位置検出等を行うことが可能になる。
特開平5−133732号公報
近年、磁気センサ装置は、様々な環境で使用されるようになってきている。たとえば、高温環境下で磁気センサ装置が使用される場合がある。磁気センサ装置を構成する各種の電子部品の許容温度を超える高温環境下で磁気センサ装置が使用されると、電子部品が適切に動作せず、あるいは、電子部品が破壊されて、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがある。また、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われると、磁気センサ装置が取り付けられる工作機械等が暴走して、重大な事故に繋がるおそれがある。
そこで、本発明の課題は、高温環境下で使用されても、取り付けられる工作機械や実装装置等の暴走を防止することが可能で、かつ、構成を簡素化することが可能な磁気センサ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の磁気センサ装置は、磁気抵抗素子を備える磁気センサ装置において、磁気抵抗素子が内部に配置されるヘッド部と、ケーブルを介してヘッド部に接続される本体部とを備え、本体部は、磁気抵抗素子からの出力信号に基づいて生成される正弦波信号および余弦波信号に基づく内挿演算を行う演算部が実装される回路基板と、回路基板に実装される温度センサとを備え、ヘッド部および本体部は、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じた可視光を発する発光体を備え、ヘッド部が備える発光体および本体部が備える発光体は、温度センサによって検出される第1温度が所定の許容温度を超えると、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じた可視光と異なる態様の可視光を発することを特徴とする。
本発明において、発光体では、たとえば、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じて、可視光が点灯し、第1温度が許容温度を超えると、可視光が点滅する。
本発明の磁気センサ装置では、発光体は、温度センサによって検出される第1温度が所定の許容温度を超えると、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じた可視光と異なる態様の可視光を発する。すなわち、本発明では、第1温度が許容温度を超えると、発光体は、磁気スケールに対する磁気抵抗素子の相対取付位置に応じた可視光と異なる態様の可視光を発する。そのため、磁気センサ装置を構成する各種の電子部品の許容温度を超える高温環境下で磁気センサ装置が使用された場合に、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じた可視光と異なる態様の可視光を発光体から発生させて、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがあることをユーザに知らせることが可能になる。したがって、本発明では、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがあることを知ったユーザが所定の処置を行うことで、磁気センサ装置が取り付けられる工作機械や実装装置等の暴走を防止することが可能になる。
また、本発明では、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じた可視光を発する発光体(すなわち、磁気スケールに対する磁気抵抗素子の相対取付位置に応じた可視光を発する発光体)を用いて、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがあることをユーザに知らせることが可能であるため、誤った位置検出が行われるおそれがあることを知らせるための手段を磁気センサ装置に別途、設ける必要がない。したがって、本発明では、磁気センサ装置が取り付けられる工作機械や実装装置等の暴走を防止することが可能であっても、磁気センサ装置の構成を簡素化することが可能になる。また、本発明では、回路基板に実装される温度センサによって、第1温度が検出されるため、回路基板に実装される温度センサによって、回路基板に実装される各種の電子部品の許容温度を超える高温環境下で磁気センサ装置が使用されているか否かを精度良く判別することが可能になる。さらに、本発明では、ヘッド部および本体部の両方が発光体を備えているため、仮にヘッド部または本体部の一方の発光体が見えにくい場所に設置されても、ヘッド部または本体部の他方の発光体によって、磁気センサ装置の状態を確認することが可能になる。
本発明において、発光体では、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じて、緑色、赤色または橙色の可視光が点灯し、第1温度が許容温度を超えると、赤色の可視光が点滅することが好ましい。この場合には、第1温度が許容温度を超えると、赤色の可視光が点滅するため、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがあることにユーザが気づきやすくなる。
本発明において、磁気センサ装置は、所定の上位装置に取り付けられ、第1温度が許容温度を超えると、正弦波信号および余弦波信号に基づいて算出される位置情報の、上位装置への出力を停止することが好ましい。このように構成すると、誤った位置情報が上位装置に入力されるのを防止することが可能になる。したがって、磁気センサ装置が取り付けられる工作機械や実装装置等の暴走を効果的に防止することが可能になる。
本発明において、発光体は、演算部で処理異常が発生すると、第1温度が許容温度を超えたときと同様の態様の可視光を発することが好ましい。内挿演算を行う演算部で処理異常が発生すると、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがあるため、このように構成すると、演算部で処理異常が発生した場合に、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じた可視光と異なる態様の可視光を発光体から発生させて、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがあることをユーザに知らせることが可能になる。したがって、磁気センサ装置で誤った位置検出が行われるおそれがあることを知ったユーザが所定の処置を行うことで、磁気センサ装置が取り付けられる工作機械や実装装置等の暴走を防止することが可能になる。
本発明において、発光体は、発光色の異なる複数の発光素子と、複数の発光素子が収容される1個のケースとを備えることが好ましい。このように構成すると、複数の発光素子が共通のケースに収容されるため、発光体を小型化することが可能になる。また、このように構成すると、たとえば、発光体が2個の発光素子を備えている場合には、ケース内で2個の発光素子同士を近くに配置することが可能になるため、2個の発光素子を個別に、または、同時に発光させることで、発光体によって3色の可視光を発生させることが可能になる。また、このように構成すると、たとえば、発光体が3個の発光素子を備えている場合には、ケース内で3個の発光素子同士を近くに配置することが可能になるため、3個の発光素子を個別に、または、同時に、あるいは、3個の発光素子のうちの任意に選択される2個の発光素子を同時に発光させることで、発光体によって7色の可視光を発生させることが可能になる。
また、この場合には、たとえば、発光体は、発光素子として、赤色に発光する赤色LED(Light Emitting Diode)と緑色に発光する緑色LEDとを備え、赤色LEDのみが発光すると赤色の可視光を発し、緑色LEDのみが発光すると緑色の可視光を発し、赤色LEDおよび緑色LEDが発光すると橙色の可視光を発する。このように構成すると、2個の発光素子を用いて、発光体で3色の可視光を発生させることが可能になる。
以上のように、本発明では、磁気センサ装置が高温環境下で使用されても、磁気センサ装置が取り付けられる工作機械や実装装置等の暴走を防止することが可能になる。また、本発明では、磁気センサ装置が取り付けられる工作機械や実装装置等の暴走を防止することが可能であっても、磁気センサ装置の構成を簡素化することが可能になる。
本発明の実施の形態にかかる磁気センサ装置の一部の斜視図である。 図1に示すヘッド部を底面側から示す斜視図である。 図2に示すヘッド部の断面図である。 図3のE部の拡大図である。 図1に示す磁気センサ装置を構成する本体部の平面図である。 図5に示す本体部の断面図である。 図6のF部の拡大図である。 図3に示すLEDランプおよび図6に示す回路基板およびLEDランプの構成を説明するための図である。 図1に示す磁気スケールに対する磁気抵抗素子の相対取付位置とリサージュ波形の振幅との関係を説明するための図である。 図1に示す磁気センサ装置の制御フローの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(磁気センサ装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる磁気センサ装置1の一部の斜視図である。図2は、図1に示すヘッド部4を底面側から示す斜視図である。図3は、図2に示すヘッド部4の断面図である。図4は、図3のE部の拡大図である。図5は、図1に示す磁気センサ装置1を構成する本体部6の平面図である。図6は、図5に示す本体部6の断面図である。図7は、図6のF部の拡大図である。
本形態の磁気センサ装置1は、電子部品の実装装置や工作機械等においてその可動側の部材の位置や速度を検出するための磁気式リニアエンコーダであり、実装装置や工作機械等の上位装置に取り付けられて使用される。この磁気センサ装置1は、磁気スケール2と、磁気抵抗素子3(図3参照)が内部に配置されるヘッド部4と、ケーブル5を介してヘッド部4に接続される本体部6(図5参照)とを備えている。磁気スケール2には、その長さ方向において、N極とS極とが交互に着磁されている。また、磁気スケール2の所定の箇所には、磁気スケール2の長さ方向におけるヘッド部4の基準位置を検出するための磁極が着磁されている。
磁気センサ装置1では、たとえば、実装装置等の可動側の部材に磁気スケール2が取り付けられ、実装装置等の固定側の部材にヘッド部4および本体部6が取り付けられる。また、磁気スケール2に対向するようにヘッド部4内の磁気抵抗素子3が配置されており、磁気抵抗素子3から出力される信号に所定の処理を行うことで、実装装置等の可動側の部材の位置や速度が検出される。
ヘッド部4は、上述の磁気抵抗素子3に加えて、磁気センサ装置1の状態を表示するための発光体としてのLEDランプ8と、LEDランプ8の端子が固定される基板9と、磁気抵抗素子3、LEDランプ8および基板9が内部に配置される(収容される)筺体10とを備えている。ケーブル5の一端側は、筺体10の中に引き込まれている。なお、以下のヘッド部4の説明では、図2、図3に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX1方向、Y1方向およびZ1方向とする。また、X1方向を「前後方向」、Y1方向を「左右方向」、Z1方向を「上下方向」とする。
筺体10は、アルミニウム合金等の導電性を有する金属材料で形成される筺体本体11と、鋼板等の導電性を有する金属材料で形成されるカバー12とによって構成されている。筺体本体11は、略直方体状に形成されるとともに、中空状に形成されている。また、筺体本体11の上下両側面は、開口している。カバー12は、薄板状に形成され、筺体本体11の上下両側面の一方(図3の下面)に固定されている。このカバー12は、筺体本体11に接触するように固定されており、図1に示すように、筺体本体11の上下両側面の一方に形成される開口を塞いでいる。
筺体本体11の上下両側面の他方(図3の上面)は、磁気スケール2に対向配置されるセンサ面となっており、筺体本体11の内部の、上下方向の他方側(図3の上側)に磁気抵抗素子3が配置されている。筺体本体11の上下両側面の他方には、アルミニウム箔等の導電性を有する薄い金属箔からなるシールドカバー13が固定されている。シールドカバー13は、筺体本体11の上下両側面の他方に形成される開口を塞いでおり、磁気抵抗素子3は、シールドカバー13によって覆われている。シールドカバー13には、導電性の粘着層が形成されており、この粘着層を介して、シールドカバー13が筺体本体11に固定されている。なお、磁気抵抗素子3は、たとえば、シリコンやセラミックス等で形成された剛性基板である基板14に形成される磁気抵抗パターンによって構成されている。
筺体本体11の前後方向の一方の側面には、LEDランプ8から発せられる可視光が筺体本体11の外部から見えるように開口する開口部11aが形成されている。開口部11aは、筺体本体11の前後方向の一方の側面を貫通している。また、ケーブル5の一端側は、筺体本体11の前後方向の他方の側面から筺体10の内部に引き込まれている。
開口部11aは、図4に示すように、LEDランプ8の一部が配置されるLED配置部11bと、LED配置部11bよりも内径の大きな第1拡径部11cと、第1拡径部11cよりも内径の大きな第2拡径部11dと、第2拡径部11dよりも内径の大きな第3拡径部11eとから構成されている。LED配置部11b、第1拡径部11c、第2拡径部11dおよび第3拡径部11eは、前後方向において、筺体本体11の内側から外側に向かってこの順番に形成されている。LED配置部11b、第1拡径部11cおよび第2拡径部11dの内径は、一定となっている。一方、第3拡径部11eの内径は、前後方向の外側に向かうにしたがって、次第に大きくなっている。また、LED配置部11bの内径は、LED配置部11bに配置されるLEDランプ8の一部の外径よりもわずかに大きくなっている。なお、LEDランプ8の先端側部分は、第1拡径部11cの内部にも配置されている。
基板9は、ガラスエポキシ樹脂等で形成された剛性基板である。基板9には、上述のようにLEDランプ8の端子が固定されて、電気的に接続されている。LEDランプ8の詳細な構成については後述する。また、基板9には、ケーブル5の一端が固定されて、電気的に接続されている。また、基板14には、ケーブル5の一端が、直接、あるいは、基板9を介して電気的に接続されている。
本体部6は、ヘッド部4から出力される信号を処理する回路基板17と、磁気センサ装置1の状態を表示するための発光体としてのLEDランプ18と、電子部品の実装装置や工作機械等へ本体部6を電気的に接続するためのコネクタ19と、回路基板17およびLEDランプ18が内部に配置される(収容される)筺体20とを備えている。ケーブル5の他端側は、筺体20の中に引き込まれている。なお、以下の本体部6の説明では、図5、図6に示すように、互いに直交する3方向のそれぞれをX2方向、Y2方向およびZ2方向とする。また、X2方向を「前後方向」、Y2方向を「左右方向」、Z2方向を「上下方向」とする。
筺体20は、アルミニウム合金等の導電性を有する金属材料によって形成されている。また、筺体20は、上下方向に分割可能な第1筺体21と第2筺体22とによって構成されている。筺体20は、上下方向に扁平な略直方体状に形成されるとともに、中空状に形成されている。第1筺体21の上下方向の一方の側面(図6の下面)は開口しており、第2筺体22が第1筺体21に固定されることで、第1筺体21の開口が塞がれている。コネクタ19は、たとえば、D−sub型コネクタであり、筺体20の前後方向の一方の側面に配置されている。また、ケーブル5の他端側は、筺体20の前後方向の他方の側面から筺体20の内部に引き込まれている。
第1筺体21の上下方向の他方の側面(図6の上面)には、LEDランプ18から発せられる可視光が第1筺体21の外部から見えるように開口する開口部21aが形成されている(図7参照)。開口部21aは、第1筺体21の上下方向の他方の側面を貫通している。
開口部21aは、図7に示すように、LEDランプ18の一部が配置される第1LED配置部21bと、第1LED配置部21bよりも内径が大きくかつLEDランプ18の先端側の一部が配置される第2LED配置部21cと、第2LED配置部21cよりも内径の大きな第1拡径部21dと、第1拡径部21dよりも内径の大きな第2拡径部21eとから構成されている。第1LED配置部21b、第2LED配置部21c、第1拡径部21dおよび第2拡径部21eは、上下方向において、第1筺体21の内側から外側に向かってこの順番に形成されている。第1LED配置部21b、第2LED配置部21cおよび第2拡径部21eの内径は、一定となっている。一方、第1拡径部21dの内径は、上下方向の外側に向かうにしたがって、次第に大きくなっている。また、LED配置部21bの内径は、LED配置部21bに配置されるLEDランプ18の一部の外径よりもわずかに大きくなっている。なお、LEDランプ18の先端側部分は、第1拡径部21dの内部にも配置されている。
回路基板17は、ガラスエポキシ樹脂等で形成された剛性基板である。回路基板17には、LEDランプ18の端子が固定されて、電気的に接続されている。前後方向における回路基板17の一端には、コネクタ19が固定されて、電気的に接続され、前後方向における回路基板17の他端には、ケーブル5の他端が固定されて、電気的に接続されている。回路基板17およびLEDランプ18の詳細な構成については後述する。
(回路基板およびLEDランプの構成)
図8は、図3に示すLEDランプ8および図6に示す回路基板17およびLEDランプ18の構成を説明するための図である。図9は、図1に示す磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置とリサージュ波形の振幅Vとの関係を説明するための図である。
回路基板17には、磁気抵抗素子3から出力される信号を処理するデジタル信号処理部27と、実装装置等の上位装置と情報の通信を行うための通信用のドライバIC28と、温度センサ29とが実装されている。また、回路基板17には、デジタル信号処理部27、ドライバIC28および温度センサ29以外にも各種の電子部品が実装されている。デジタル信号処理部27には、ドライバIC28が電気的に接続されており、デジタル信号処理部27は、ドライバIC28を介して上位装置と情報のやりとりを行う。また、デジタル信号処理部27には、温度センサ29と、LEDランプ8、18とが電気的に接続されている。温度センサ29は、サーミスタである。すなわち、温度センサ29は、温度変化に対する電気抵抗の変化が大きな抵抗体である。なお、温度センサ29は、回路基板17の、デジタル信号処理部27が実装された面に実装されている。
LEDランプ8、18は、赤色に発光する赤色LED31と、緑色に発光する緑色LED32とを備えている。すなわち、LEDランプ8、18は、発光色の異なる2個の発光素子を備えている。また、LEDランプ8、18は、赤色LED31と緑色LED32とが収容される(より具体的には、赤色LED31の発光部分と緑色LED32の発光部分とが収容される)1個のケース33(図3、図6参照)を備えている。赤色LED31のカソード端子と緑色LED32のカソード端子とは共通であり、このカソード端子は接地されている。赤色LED31のアノード端子および緑色LED32のアノード端子のそれぞれは、デジタル信号処理部27に接続されている。
LEDランプ8、18は、赤色LED31のみが発光すると赤色の可視光を発し、緑色LED32のみが発光すると緑色の可視光を発し、赤色LED31および緑色LED32が一緒に発光すると橙色の可視光を発する。なお、LEDランプ8、18は、赤色LED31および緑色LED32が一緒に発光したときに黄色の可視光を発しても良い。
デジタル信号処理部27は、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor(DSP))である。デジタル信号処理部27には、磁気抵抗素子3からの出力信号に基づいて生成されるアナログ状の正弦波信号および余弦波信号(A相信号およびB相信号)が入力される。また、デジタル信号処理部27には、磁気抵抗素子3からの出力信号に基づいて生成されるアナログ状のヘッド部4の基準位置検出信号(Z相信号)が入力される。また、デジタル信号処理部27には、温度センサ29から出力される温度検出信号が入力される。
デジタル信号処理部27は、正弦波信号および余弦波信号に基づくリサージュ波形に基づき内挿演算を行って、実装装置等の可動側の部材の位置を算出し、算出された位置の情報(位置情報)をドライバIC28を介して実装装置等の上位装置へ出力する。本形態のデジタル信号処理部27は、正弦波信号および余弦波信号に基づく内挿演算を行う演算部である。また、デジタル信号処理部27は、正弦波信号、余弦波信号および温度検出信号に基づいて、LEDランプ8、18の駆動用信号を生成して、LEDランプ8、18に向かって出力する。
磁気抵抗素子3からの出力信号に基づいて生成される正弦波信号および余弦波信号の振幅は、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対距離、および、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対的なずれや傾きによって変動する。すなわち、正弦波信号および余弦波信号の振幅は、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置によって変動する。また、リサージュ波形の振幅Vは、正弦波信号および余弦波信号の振幅によって変動する。
本形態では、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置が、磁気センサ装置1による適切な位置検出が可能な推奨取付範囲内にあるときには、図9に示すように、リサージュ波形の振幅Vは、振幅V2〜振幅V3の範囲内となる。このときには、デジタル信号処理部27からの駆動用信号によって、緑色LED32のみが発光して、LEDランプ8、18は、緑色の可視光を発する。具体的には、LEDランプ8、18では、緑色の可視光が点灯する。すなわち、LEDランプ8、18は、緑色の可視光を連続的に発する。なお、図9に示すように、振幅V1〜V4および振幅Vmaxは、この順番で大きくなる値である。
また、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置が、磁気センサ装置1による位置検出は可能であるが推奨取付範囲から外れた推奨取付範囲外にあるときには、図9に示すように、リサージュ波形の振幅Vは、振幅V1〜振幅V2の範囲内、または、振幅V3〜振幅V4の範囲内になる。このときには、デジタル信号処理部27からの駆動用信号によって、赤色LED31および緑色LED32が一緒に発光して、LEDランプ8、18は、橙色の可視光を発する。具体的には、LEDランプ8、18では、橙色の可視光が点灯する。すなわち、LEDランプ8、18は、橙色の可視光を連続的に発する。
また、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置が、磁気センサ装置1による位置検出が不可能な異常範囲内にあるとき(たとえば、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対距離が遠すぎるときまたは近すぎるとき)には、図9に示すように、リサージュ波形の振幅Vは、振幅0〜振幅V1の範囲内、または、振幅V4〜振幅Vmaxの範囲内になる。このときには、デジタル信号処理部27からの駆動用信号によって、赤色LED31のみが発光して、LEDランプ8、18は、赤色の可視光を発する。具体的には、LEDランプ8、18では、赤色の可視光が点灯する。すなわち、LEDランプ8、18は、赤色の可視光を連続的に発する。
このように本形態では、LEDランプ8、18は、リサージュ波形の振幅Vに応じた(すなわち、正弦波信号および余弦波信号の振幅に応じた)可視光を発する。すなわち、LEDランプ8、18は、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置に応じた可視光を発する。具体的には、LEDランプ8、18では、リサージュ波形の振幅Vに応じて、緑色、橙色または赤色の可視光が点灯する。
また、本形態では、温度センサ29で検出される温度が、デジタル信号処理部27、ドライバIC28およびその他各種の電子部品の許容温度を超えると、デジタル信号処理部27からの駆動用信号によって、赤色LED31のみが発光して、LEDランプ8、18は、赤色の可視光を発する。具体的には、LEDランプ8、18では、赤色の可視光が点滅する。すなわち、LEDランプ8、18は、赤色の可視光を間欠的に発する。このように、温度センサ29で検出される温度が所定の許容温度を超えると、LEDランプ8、18は、リサージュ波形の振幅Vに応じた可視光(点灯する可視光)と異なる態様の可視光(点滅する可視光)を発する。また、温度センサ29で検出される温度が所定の許容温度を超えると、デジタル信号処理部27は、実装装置等の上位装置への位置情報の出力を停止する。
なお、温度センサ29で検出される温度が所定の許容温度を超えたか否かは、デジタル信号処理部27において、温度センサ29から出力される温度検出信号のレベルVthが所定の閾値(第1閾値)Vth2を超えたか否かを判断することで判断される。また、デジタル信号処理部27では、温度センサ29から出力される温度検出信号のレベルVthが第1閾値Vth2よりも低い閾値(第2閾値)Vth1を超えたか否か(すなわち、温度センサ29で検出される温度が許容温度よりも低い所定の基準温度を超えたか否か)も判断されており、温度センサ29で検出される温度が所定の基準温度を超えると、デジタル信号処理部27は、ドライバIC28を介して実装装置等の上位装置へアラーム(温度異常アラーム)を出力する。本形態では、温度センサ29で検出される温度は、磁気センサ装置1の所定箇所の温度である第1温度である。
さらに、本形態では、デジタル信号処理部27で処理異常が発生すると(具体的には、後述のウォッチドッグエラーが発生すると)、デジタル信号処理部27からの駆動用信号によって、赤色LED31のみが発光して、LEDランプ8、18は、赤色の可視光を発する。具体的には、LEDランプ8、18では、赤色の可視光が点滅する。すなわち、LEDランプ8、18は、赤色の可視光を間欠的に発する。このように、デジタル信号処理部27で処理異常が発生すると、LEDランプ8、18は、温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えたときと同様の態様の可視光(点滅する可視光)を発する。また、後述のウォッチドッグエラーが発生すると、デジタル信号処理部27は、実装装置等の上位装置への位置情報の出力を停止する。
(磁気センサ装置の制御方法)
図10は、図1に示す磁気センサ装置1の制御フローの一例を示すフローチャートである。
以上のように構成された磁気センサ装置1は、たとえば、以下のように制御される。すなわち、まず、デジタル信号処理部27は、以下に説明するステップS2〜S10までの処理が一定周期内に終了しないウォッチドッグエラー(すなわち、デジタル信号処理部27のウォッチドッグに一定周期内に所定の信号が送られてこないウォッチドッグエラー)が発生したか否かを判定する(ステップS1)。ステップS1において、ウォッチドッグエラーが発生していない場合には、デジタル信号処理部27は、入力される正弦波信号、余弦波信号および温度検出信号のデジタル値を取得し(ステップS2)、取得された正弦波信号および余弦波信号のデジタル値からリサージュ波形の振幅Vを算出する(ステップS3)。
その後、デジタル信号処理部27は、リサージュ波形の振幅Vと振幅V1〜V4とを比較して、リサージュ波形の振幅Vが振幅V2〜振幅V3の範囲内にあれば(すなわち、ステップS4において“No”で、かつ、ステップS5において“Yes”であれば)、LEDランプ8、18を緑色に点灯させて、その後、内挿演算を行う(ステップS6)。また、デジタル信号処理部27は、リサージュ波形の振幅Vが振幅V1〜振幅V2の範囲内、または、振幅V3〜振幅V4の範囲内にあれば(すなわち、ステップS4、S5において“No”であれば)、LEDランプ8、18を橙色に点灯させて、ステップS6へ進む。また、デジタル信号処理部27は、リサージュ波形の振幅Vが振幅0〜振幅V1の範囲内、または、振幅V4〜振幅Vmaxの範囲内にあれば(すなわち、ステップS4において“Yes”であれば)、LEDランプ8、18を赤色に点灯させて、ステップS6へ進む。
ステップS6での内挿演算によって、位置情報が算出されると、デジタル信号処理部27は、記憶されている位置情報を更新する(ステップS7)。その後、デジタル信号処理部27は、温度検出信号のレベルVthが第1閾値Vth2を超えているか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8において、温度検出信号のレベルVthが第1閾値Vth2を超えていない場合には、デジタル信号処理部27は、温度検出信号のレベルVthが第2閾値Vth1を超えているか否かを判定する(ステップS9)。
ステップS9において、温度検出信号のレベルVthが第2閾値Vth1を超えていない場合には、デジタル信号処理部27は、ドライバIC28を介して実装装置等の上位装置と通信を行って、位置情報を上位装置へ出力し(ステップS10)、ステップS1へ戻る。一方、ステップS9において、温度検出信号のレベルVthが第2閾値Vth1を超えている場合には、デジタル信号処理部27は、アラーム情報を更新してから(ステップS11)、ステップS10へ進み、温度異常アラームを位置情報と一緒に上位装置へ出力する。
また、ステップS8において、温度検出信号のレベルVthが第1閾値Vth2を超えている場合には、デジタル信号処理部27は、LEDランプ8、18を赤色に点滅させる(ステップS12)。また、ステップS1において、ウォッチドッグエラーが発生している場合にも、デジタル信号処理部27は、LEDランプ8、18を赤色に点滅させる(ステップS13)。ステップS12、S13の処理は、無限ループ処理であり、所定の処置が取られるまで継続される。すなわち、温度検出信号のレベルVthが第1閾値Vth2を超えると、また、ウォッチドッグエラーが発生すると、デジタル信号処理部27は、所定の処置が取られるまで実装装置等の上位装置への位置情報の出力を停止する。
なお、上述の制御フローでは、リサージュ波形の振幅Vと振幅V1〜V4との比較およびLEDランプ8、18の点灯と、内挿演算および位置情報の更新と、第1閾値Vth2および第2閾値Vth1と温度検出信号のレベルVthとの比較の、3つの処理がこの順番で行われているが、これらの3つの処理はどの順番で行われても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のLEDランプ8、18では、リサージュ波形の振幅Vに応じて、緑色、橙色または赤色の可視光が点灯するのに対して、温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えると、赤色の可視光が点滅する。そのため、点滅する赤色の可視光によって、デジタル信号処理部27、ドライバIC28およびその他各種の電子部品がその許容温度を超える高温環境下で使用されており、磁気センサ装置1で誤った位置検出が行われるおそれがあることをユーザに知らせることが可能になる。また、ウォッチドッグエラーが発生すると、デジタル信号処理部27が正常に動作しておらず、磁気センサ装置1で誤った位置検出が行われるおそれがあるが、本形態では、ウォッチドッグエラーが発生すると、LEDランプ8、18で赤色の可視光が点滅するため、磁気センサ装置1で誤った位置検出が行われるおそれがあることをユーザに知らせることが可能になる。したがって、本形態では、磁気センサ装置1で誤った位置検出が行われるおそれがあることを知ったユーザが所定の処置を行うことで、実装装置等の上位装置の暴走を防止することが可能になる。
特に本形態では、温度センサ29で検出される温度が所定の許容温度を超えると、また、ウォッチドッグエラーが発生すると、所定の処置が取られるまでデジタル信号処理部27が実装装置等の上位装置への位置情報の出力を停止するため、誤った位置情報が上位装置に入力されるのを防止することができる。したがって、本形態では、上位装置の暴走を確実に防止することが可能になる。
また、本形態では、リサージュ波形の振幅Vに応じた可視光を発するLEDランプ8、18を用いて、磁気センサ装置1で誤った位置検出が行われるおそれがあることをユーザに知らせることが可能であるため、誤った位置検出が行われるおそれがあることを知らせるための手段を磁気センサ装置1に別途、設ける必要がない。したがって、本形態では、上位装置の暴走を防止することが可能であっても、磁気センサ装置1の構成を簡素化することが可能になる。
本形態では、デジタル信号処理部27は、回路基板17に実装される温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えているか否かを判別している。そのため、本形態では、回路基板17に実装されるデジタル信号処理部27、ドライバIC28およびその他各種の電子部品がその許容温度を超える高温環境下で使用されているか否かを精度良く判別することが可能になる。
本形態では、ヘッド部4にLEDランプ8が設けられ、本体部6にLEDランプ18が設けられている。そのため、本形態では、仮にLEDランプ8またはLEDランプ18の一方が見えにくい場所に設置されても、LEDランプ8またはLEDランプ18の他方によって、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置や、回路基板17の周囲温度を確認することが可能になる。
本形態では、赤色LED31と緑色LED32とが共通のケース33に収容されている。そのため、本形態では、LEDランプ8、18が赤色LED31および緑色LED32の2個のLEDを備えていても、LEDランプ8、18を小型化することが可能になる。また、赤色LED31と緑色LED32とが共通のケース33に収容されており、赤色LED31と緑色LED32とが近い位置に配置されているため、赤色LED31および緑色LED32を個別に、または、同時に発光させることで、LEDランプ8、18から3色の可視光を発生させることができる。したがって、本形態では、LEDランプ8、18によって、磁気センサ装置1の様々な状態を表示することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、温度センサ29は、回路基板17に実装されている。この他にもたとえば、温度センサ29は、本体部6の、回路基板17以外の箇所に取り付けられても良いし、ヘッド部4に取り付けられても良い。また、磁気抵抗素子3の周囲温度が高くなると、磁気抵抗素子3からの出力信号に基づいて生成される正弦波信号および余弦波信号の振幅が小さくなり、その結果、リサージュ波形の振幅Vが小さくなるため、ヘッド部4の周囲温度を検出してこの温度が所定の許容温度を超えたときに、LEDランプ8、18で赤色の可視光を点滅させる場合には、リサージュ波形の振幅Vに基づいてヘッド部4の周囲温度を検出しても良い。この場合には、温度センサ29が不要になるため、磁気センサ装置1の構成を簡素化することができる。なお、この場合には、リサージュ波形の振幅Vに基づいて検出されるヘッド部4の周囲温度は、磁気センサ装置1の所定箇所の温度である第1温度である。
上述した形態では、リサージュ波形の振幅Vに応じて、LEDランプ8、18で緑色、橙色または赤色の可視光が点灯し、温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えたとき、および、ウォッチドッグエラーが発生したときに、LEDランプ8、18で赤色の可視光が点滅している。この他にもたとえば、リサージュ波形の振幅Vに応じて、LEDランプ8、18で緑色、橙色または赤色の可視光が点滅し、温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えたとき、および、ウォッチドッグエラーが発生したときに、LEDランプ8、18で赤色の可視光が点灯しても良い。
上述した形態では、温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えたとき、および、ウォッチドッグエラーが発生したときに、LEDランプ8、18で赤色の可視光が点滅している。この他にもたとえば、温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えたとき、および/または、ウォッチドッグエラーが発生したときに、LEDランプ8、18で緑色または橙色の可視光が点滅しても良い。
上述した形態では、LEDランプ8、18における緑色、橙色または赤色の可視光の点灯によって、磁気スケール2に対する磁気抵抗素子3の相対取付位置を表示するとともに、LEDランプ8、18における赤色の可視光の点滅によって、温度センサ29で検出される温度が許容温度を超えたことおよびウォッチドッグエラーが発生したことを表示しているが、LEDランプ8、18における緑色の可視光の点滅と、橙色の可視光の点滅とを利用して、磁気センサ装置1のその他の状態を表示しても良い。たとえば、デジタル信号処理部27に含まれるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)の状態、磁気センサ装置1の検出速度(応答周波数)、および、正弦波信号および余弦波信号のオフセット電圧レベル等のいずれかが正常でない場合や、ケーブル5等に断線が生じている場合等の不具合が発生している状態を、LEDランプ8、18における緑色の可視光の点滅と橙色の可視光の点滅とを利用して表示しても良い。この場合には、LEDランプ8、18を用いて、磁気センサ装置1の、6種類の異なる状態を表示することが可能になる。
上述した形態では、赤色LED31と緑色LED32とが共通のケース33に収容されている。この他にもたとえば、赤色LED31と緑色LED32とが個別のケースに収容されても良い。すなわち、分離された2個の赤色LED31と緑色LED32とによって、LEDランプ8、18が構成されても良い。また、LEDランプ8、18は、上述の特許文献1に開示されたLEDランプと同様に、順方向バイアスがかけられると緑色に発光し、逆方向バイアスがかけられると赤色に発光し、バイアスの方向が短時間で切り替えられると、橙色に発光するように構成されても良い。
上述した形態では、LEDランプ8、18は、赤色LED31と緑色LED32とを備えている。この他にもたとえば、LEDランプ8、18は、赤色LED31または緑色LED32に代えて、赤色および緑色以外に発光するLEDを備えていても良い。たとえば、LEDランプ8、18は、赤色LED31または緑色LED32に代えて、青色LEDを備えていても良い。また、LEDランプ8、18は、赤色LED31および緑色LED32に加え、赤色および緑色以外に発光する1個または2個以上のLEDを備えていても良い。たとえば、LEDランプ8、18は、赤色LED31および緑色LED32に加え、青色LEDを備えていても良い。この場合には、赤色LED31、緑色LED32および青色LEDを利用して、LEDランプ8、18で7色の可視光を発生させることが可能になるため、LEDランプ8、18を用いて、磁気センサ装置1の様々な状態を表示することが可能になる。
上述した形態では、ヘッド部4および本体部6の両者がLEDランプ8、18を備えている。この他にもたとえば、ヘッド部4または本体部6のいずれか一方のみがLEDランプ8、18を備えていても良い。また、上述した形態では、ヘッド部4と本体部6とが別体で形成されているが、ヘッド部4と本体部6とが一体で形成されても良い。すなわち、磁気抵抗素子3が内部に配置されるヘッド部は、本体部付きのヘッド部であっても良い。この場合には、磁気センサ装置1は、LEDランプ8またはLEDランプ18のいずれか一方を備えていれば良い。また、上述した形態では、本体部6は、実装装置等へ本体部6を電気的に接続するためのコネクタ19を備えているが、コネクタ19を有するコネクタ部が所定のケーブルを介して本体部6に接続されても良い。すなわち、コネクタ19を有するコネクタ部と本体部6とが別体で形成されても良い。
上述した形態では、磁気センサ装置1は、リサージュ波形の振幅Vに応じた可視光を発する発光体として、LEDランプ8、18を備えているが、磁気センサ装置1は、リサージュ波形の振幅Vに応じた可視光を発する発光体として、LEDランプ8、18以外の発光体を備えていても良い。また、上述した形態では、磁気センサ装置1は、磁気式のリニアエンコーダであるが、本発明の構成が適用される磁気センサ装置は、磁気式のロータリーエンコーダであっても良い。
上述した形態において、筺体本体11に形成される開口部11aは、カバー部材によって塞がれても良い。この場合には、たとえば、カバー部材は、円板状に形成され、開口部11aを塞ぐように第2拡径部11dに取り付けられる。また、カバー部材は、第1拡径部11cと第2拡径部11dとの間の段差面に接触した状態で、この段差面に固定される。このカバー部材は、透明な樹脂製の樹脂フィルムにITO膜が蒸着されたフィルムであり、可視光を透過させる可視光透過性と、可視光を拡散させる可視光拡散性と、導電性とを有している。たとえば、カバー部材は、透明なPET(Polyethylene Terephthalate)製の樹脂フィルムにITO膜が蒸着されたフィルムである。また、カバー部材を構成する樹脂フィルムは、特殊な粒子で光を多重屈折させて全体に拡散させる光拡散フィルムである。このカバー部材は、第1拡径部11cと第2拡径部11dとの間の段差面にITO膜が蒸着された面が接触して、筺体本体11とカバー部材との間で導通が取れるように、第2拡径部11dに取り付けられている。なお、このカバー部材の可視光の透過率は60%以上となっており、また、カバー部材の、ITO膜が蒸着された面の表面抵抗値は500Ω以下となっている。具体的には、このカバー部材の可視光の透過率は85%であり、カバー部材の、ITO膜が蒸着された面の表面抵抗値は20Ωである。
同様に、上述した形態において、第1筺体21に形成される開口部21aは、カバー部材によって塞がれても良い。この場合には、たとえば、カバー部材は、円板状に形成され、開口部21aを塞ぐように第2拡径部21eに取り付けられる。また、カバー部材は、第1拡径部21dと第2拡径部21eとの間の段差面に接触した状態で、この段差面に固定されている。このカバー部材は、透明な樹脂フィルムにITO膜が蒸着されたフィルムであり、可視光を透過させる可視光透過性と、可視光を拡散させる可視光拡散性と、導電性とを有している。たとえば、カバー部材は、透明なPET製の樹脂フィルムにITO膜が蒸着されたフィルムである。また、カバー部材を構成する樹脂フィルムは、特殊な粒子で光を多重屈折させて全体に拡散させる光拡散フィルムである。このカバー部材は、第1拡径部21dと第2拡径部21eとの間の段差面にITO膜が蒸着された面が接触して、第1筺体21とカバー部材との間で導通が取れるように、第2拡径部21eに取り付けられている。なお、このカバー部材の可視光の透過率は60%以上となっており、また、カバー部材の、ITO膜が蒸着された面の表面抵抗値は500Ω以下となっている。具体的には、このカバー部材の可視光の透過率は85%であり、カバー部材の、ITO膜が蒸着された面の表面抵抗値は20Ωである。
1 磁気センサ装置
3 磁気抵抗素子
4 ヘッド部
5 ケーブル
6 本体部
8、18 LEDランプ(発光体)
17 回路基板
27 デジタル信号処理部(演算部)
29 温度センサ
31 赤色LED(発光素子)
32 緑色LED(発光素子)
33 ケース

Claims (7)

  1. 磁気抵抗素子を備える磁気センサ装置において、
    前記磁気抵抗素子が内部に配置されるヘッド部と、ケーブルを介して前記ヘッド部に接続される本体部とを備え、
    前記本体部は、前記磁気抵抗素子からの出力信号に基づいて生成される正弦波信号および余弦波信号に基づく内挿演算を行う演算部が実装される回路基板と、前記回路基板に実装される温度センサとを備え、
    前記ヘッド部および前記本体部は、前記正弦波信号および前記余弦波信号の振幅に応じた可視光を発する発光体を備え、
    前記ヘッド部が備える前記発光体および前記本体部が備える前記発光体は、前記温度センサによって検出される第1温度が所定の許容温度を超えると、前記正弦波信号および前記余弦波信号の振幅に応じた可視光と異なる態様の可視光を発することを特徴とする磁気センサ装置。
  2. 前記発光体では、前記正弦波信号および前記余弦波信号の振幅に応じて、可視光が点灯し、前記第1温度が前記許容温度を超えると、可視光が点滅することを特徴とする請求項1記載の磁気センサ装置。
  3. 前記発光体では、前記正弦波信号および前記余弦波信号の振幅に応じて、緑色、赤色または橙色の可視光が点灯し、前記第1温度が前記許容温度を超えると、赤色の可視光が点滅することを特徴とする請求項2記載の磁気センサ装置。
  4. 所定の上位装置に取り付けられ、
    前記第1温度が前記許容温度を超えると、前記正弦波信号および前記余弦波信号に基づいて算出される位置情報の、前記上位装置への出力を停止することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の磁気センサ装置。
  5. 前記発光体は、前記演算部で処理異常が発生すると、前記第1温度が前記許容温度を超えたときと同様の態様の可視光を発することを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の磁気センサ装置。
  6. 前記発光体は、発光色の異なる複数の発光素子と、複数の前記発光素子が収容される1個のケースとを備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の磁気センサ装置。
  7. 前記発光体は、前記発光素子として、赤色に発光する赤色LED(Light Emitting Diode)と緑色に発光する緑色LEDとを備え、前記赤色LEDのみが発光すると赤色の可視光を発し、前記緑色LEDのみが発光すると緑色の可視光を発し、前記赤色LEDおよび前記緑色LEDが発光すると橙色の可視光を発することを特徴とする請求項記載の磁気センサ装置。
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