JP5911691B2 - サッシ - Google Patents
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Description
図2に示すように、左竪框9と左竪枠17との間及び右竪框9と左竪枠17との間には各々障子3を室外側に吊り出すステー(支持具)19が設けてある。
図1に示すように、障子3の下框7の上部には、ガラス4の下端部を保持するガラス保持溝21が設けてあり、ガラス保持溝21の下方には中空部23が形成されている。ガラス保持溝21にはガラス4の下端部を覆うスチール製のガラス保持溝補強材25が配置されており、中空部23には、スチール製の下框補強材27が設けてあり、ガラス保持溝補強材25は、下框補強材27にねじ28で固定してある。ガラス保持溝補強材25の上面には、ガラス下端面に対向する第1熱膨張耐火材32aがガラス保持溝補強材25の長手方向に全体に亘って設けてある。ガラス保持溝補強材25は下框7の左右端部を除いてガラス保持溝21内に載置されており、下框7のガラス保持溝21の溝底において、ガラス保持溝補強材25がない左右端部には各々水抜き孔7dが形成されている。下框補強材27の左右端部において、下框7の水抜き孔7dが対向する位置に第2熱膨張耐火材32bが配置されている。
下框7の下面の室内側には、スチール製の下補助板29がねじ30で固定してある。下補助板29は下框7に取付けてある樹脂製形材6の長手方向に亘って樹脂製形材6の下面を覆っている。
また、下框7の下面の室外側には、左右端部に水抜き孔7bが形成されている。
上框5の上面には、スチール製の上補助板31がねじ34により上框5に固定してある。上補助板31は、上框5に取付けてある樹脂製形材6の長手方向に亘って樹脂製形材6の上面を覆っているが、下記する反り防止金具33が設けてある位置は除いてある。
上框5に取付けてある樹脂製形材6には、中空部6aが形成してあり、この中空部6a内には、スチール製の反り防止金具33が設けてある。
反り防止金具33は、図3に示すように、台座34と、係止部材35と、スプリング37とを備えており、係止部材35の基端部35aを台座34に回動自在に軸支してありスプリング37により、係止部材35の先端部35bが上方に向けて回動するように付勢している。
また、各竪框9のガラス保持溝21の室内側壁には、その室外側面にガラス保持溝補強材25に対向する第12熱膨張耐火材32mが設けてある。
下枠15には、第4熱膨張耐火材32dを保持する熱膨張耐火材保持具43が下枠15の見込方向略中央でねじ固定されている。熱膨張耐火材保持具43は室内側で枠内周側に延出する保持部43aが形成してあり、保持部43aは下框7の室内側見付面と見込面とのコーナ部7c且つ近接するように傾斜している。下枠15の第4熱膨張耐火材32dは下補助板29の下面に対向して設けてあると共に、下框7の室内側見付面と見込面とのコーナ部7cに室内側で対向している。
下枠15には、室外側壁の長手方向一端部側に排水穴42が設けてあり、この排水穴42に対応する位置に断面略L字形状を成す熱膨張耐火材保持具44が設けてあり、排水穴42に対向する位置に第5熱膨張耐火材32eが設けてある。
障子3において、ガラス4の各コーナ部には、図5に示すコーナ金具47が設けてある。コーナ金具47のガラス4側面には、図1及び図2に示すように、第13熱膨張耐火材32nが設けてある。
尚、上述した第1熱膨張耐火材32a及び下述する第12熱膨張耐火材32m、第13熱膨張耐火材32nには熱が伝わり難い箇所に設けてあるので低温熱発泡体(約160℃で発泡を開始する)が用いられており、その他の熱膨張耐火材、即ち第2熱膨張耐火材32b〜第11熱膨張耐火材32kには一般的は熱発泡体(約200℃で発泡を開始する)が用いられている。
図1に示すように、火災時に、アルミ樹脂複合障子3の樹脂形材6が焼け落ちた場合でも、火災の熱により下枠15に設けた第4熱膨張耐火材32dが膨張して下框7の下補助板29に当接して、下框7と下枠15との間の空間を塞ぐ。これにより、火災時にアルミ樹脂複合障子3の下框7と下枠15との間から外気が室内に入り込んだり、室内の炎を外に噴出するのを防止できる。
障子の上框5と上枠13との間では、第3熱膨張耐火材32cが膨張して上補助板31に当接して、上框5と上枠13との間の空間を塞ぐ。したがって、上框5と上枠13との間においても、火災時にこれらの間から外気が室内に入り込んだり、室内の炎を外に噴出するのを防止できる。
上枠13に設けた第3熱膨張耐火材32c及び下枠15に設けた第4熱膨張耐火材32dは、室内側において各々障子3の見込面と室内側見付面とのコーナ部5c、7cに対向して設けてあると共に火災の熱により膨張して室内側からコーナ部5c、7cに当接する。これらの熱膨張耐火材32c、32dは、火災の熱により膨張して室内側からコーナ部5c、7cに当接する位置にあるから、障子との距離が最も近い位置に配置でき、火災時に膨張したときに上枠13及び下枠15と、障子3との間を確実に且つ容易に塞ぐことができる。
更に、各ガラス保持溝補強材25にはガラス端面に対向して第1熱膨張耐火材32aが設けてあり、火災時に第1熱膨張耐火材32aが熱膨張してガラス4の端面との間を塞ぐから、ガラス保持溝補強材25とガラス端面との間から、外気が室内に入り込んだり室内の炎を外に噴出するのを防止できる。
また、コーナ金具47に設けた第13熱膨張耐火材32nがガラスコーナ部との間を塞ぎ、竪框9ではガラス保持溝21の室内側面に設けた第12熱膨張耐火材32mが竪框9の室内側壁とガラス保持溝補強材25との間を塞ぐ。
図1に示すように、上框5の樹脂製形材6の中空部6a内には、反り防止金具33が設けてあり、樹脂製形材6が焼け落ちると、図3に二点鎖線で示すように、係止部材35がスプリング37に付勢されて起立し、上枠13のロック受け41の室内側に対向する。これにより、火災時に障子が熱により反ろうとすると係止部材35がロック受け41に当接して障子の反りを防止し、枠11と障子3との間に大きな隙間できるのを防止できる。
下枠15では第5熱膨張耐火材32eが膨張して排水穴42を塞ぐので、かかる排水穴42から外気が室内に入り込んだり、室内の炎を外に噴出するのを防止できる。また、下框7のガラス保持溝21の溝底に設けた水抜き孔7dは、第2熱膨張耐火材32bで塞ぐことができる。
図2に示すように、竪框9と竪枠17との間では、第6熱膨張耐火材32fが膨張して竪框9と竪枠17との間を塞ぐので、竪框9と竪枠17との間を熱膨張耐火材32fにより塞ぎ、外気が室内に入り込んだり、室内の炎を外に噴出するのを防止できる。
図6〜図17を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。第2実施の形態にかかるアルミ樹脂複合障子のサッシ1は、たてすべり出しサッシであり、図6に示すように、上框5と上枠13との間と、下框7と下枠15との間にステー19が設けてある。
上框5には中空内に断面コ字形状のスチール製の補強材49が設けてあり、この補強材49は、上端部49aがねじ46によりステー19に固定してあり、下端部49bがねじ48によりガラス保持溝補強材25に固定されている。上框5の室外側上面には上枠13との間を塞ぐ第8熱膨張耐火材32hが設けてある。
下框7の上面には、左右側端部に水抜き孔7dが形成されており、ガラス保持溝補強材25には、下框7の水抜き孔7dが形成してある位置に対応して切除部が形成されている。 また、下框7には、中空内にスチール製の断面コ字状の補強材51が設けてあり、補強材51の上端部51aは下框7のガラス保持溝補強材25にねじ50で固定してあり、下端部51bは下補助板29にねじ30で固定されている。図15に示すように、補強材51が配置されている下框7の下面7aには、その長手方向一端部に水抜き孔7bが形成されており、図6及び図16に示すように、補強材51には、水抜き孔7bの位置に対応して穴51dが形成されていると共に穴51dの横にある側壁51cに第11熱膨張耐火材32kが設けてある。
図7及び図8に示すように、左右の竪框9、9の外周側面の室外側には、対向する竪枠17との間を塞ぐ第8熱膨張耐火材32hが設けてある。第8熱膨張耐火材32hは、竪框9に嵌合してあり、経年劣化により第8熱膨張耐火材32hが剥がれ落ちるのを防止している。
左右の竪枠17、17には、第8熱膨張耐火材32hに対向する位置に第7熱膨張耐火材32gが設けてあり、火災の熱により第7熱膨張耐火材32gと第8熱膨張耐火材32hが膨張して互いに当接することにより、竪枠17、17と対向する竪框9,9との間を塞ぐようにしてある。尚、第7熱膨張耐火材32gは竪枠17に嵌合してあり、経年劣化により第8熱膨張耐火材32gが剥がれ落ちるのを防止している。
図7に示すように、ハンドル53側の竪框(図7及び図8において右側框)9には、デッドボルト54が設けてある。ハンドル53は樹脂製であり、ハンドル53の取付け部には、図13に示すハンドル台座55が取付けてある。図7及び図8に示すように、ハンドル台座55には、その内周側に第9熱膨張耐火材32iが固定されている。
ハンドル53を取り付けていない側の竪框9には、図7及び図8に示すように、スチール製の開き防止金具61が設けてあり、対向する竪枠17にはスチール製の受け金具63が取付けてある。開き防止金具61は、図12に示すように竪枠側に突出した突片61aを有し、受け金具63は、図11に示すように室外側壁63a、上壁63b及び下壁63cを有し、開き防止具61が受け金具63から室外側に外れるのを阻止している。開き防止金具61及び受け金具63は、図17に示すように、上下方向の3箇所に設けている。
また、上框5の室外側、下框7の室外側、左右の竪框9、9の室外側には第8熱膨張耐火材32hが設けてあり、火災時に室外側における障子3と枠11との間を塞いで、外気が室内に入り込んだり、室内の炎を外に噴出するのを更に防止できる。
図7に示すように、ハンドル台座55に第9熱膨張耐火材32iが設けてあるから、火災時に、樹脂製ハンドル53が溶け落ちても、ハンドル53を取付けてあるハンドル台座55の穴55aを塞ぐことができる。
更に、火災時に、下框7の下面7a形成されている水抜き孔7bを補強材51に設けた第11熱膨張耐火材32kで塞ぐことができる。
また、他方の竪框9bには、図7及び図8に示すように、開き防止金具61を設けてあり、対向する竪枠17には受け金具63が設けてあるので、火災時に障子3が回転して開くのを防止できる。
第1実施の形態において、第2熱膨張耐火材32bを設けた下框補強材27を、下框7に設置することにより、下框7を下框補強材27で補強すると同時に熱膨張耐火材を設けることができるので施工性が良い。同様に、第2実施の形態においても、第11熱膨張耐火材32kを設けた補強材51を下框7に設置することにより下框7を補強すると同時に熱膨張耐火材を設けることができる。
第1実施の形態において下框7の水抜き孔7dを塞ぐ第2熱膨張耐火材32b及び第2実施の形態において、水抜き孔7bを塞ぐ第11熱膨張耐火材32kは、下框7の内部に設けてあるので劣化し難い。
例えば、第1及び第2実施の形態において、下框7の補助板29はスチール材に限らず、アルミニウム等の他の金属材やカーボン材であっても良く、樹脂製形材6よりも融点が高いものであれば良い。
第1実施の形態において、上框5には上補助板31を設けずに、下框7にのみ下補助板29を設けるものであっても良い。
サッシ1はすべり出しサッシや、横すべり出しサッシに限らず、外倒しサッシ、突き出しサッシ、開きサッシ、回転サッシ、引き違いサッシ、片引きサッシ等のサッシであっても良い。
第1及び第2実施の形態において下框7の底面に設けた水抜き孔7bを塞ぐ熱膨張耐火材は、障子の底面、障子の垂下片や下枠等に後付して、火災時に水抜き孔7bを塞ぐようにしても良い。
3 障子
11 枠
7 下框
7a 上面
7b、7d 水抜き孔
32b 第2熱膨張耐火材
32k 第11熱膨張耐火材
Claims (1)
- 障子と、枠とを備え、障子はガラスとガラスを保持する框とを備え、障子の下框はガラス保持溝と中空部と中空部内に設けた補強材とを有し、中空部の上壁がガラス保持溝の底壁を形成しており、中空部の上壁及び下壁に水抜き孔が形成してあり、補強材には、中空部の上壁及び下壁の少なくとも一方の水抜き孔に対向又は隣接する位置に、火災の熱により膨張して水抜き孔を塞ぐ熱膨張耐火材が設けてあることを特徴とするサッシ。
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