JP5909615B2 - クラウド型三次元モデル構築システム及びその構築方法 - Google Patents

Description

本発明は、三次元（３Ｄ）モデル構築の技術に関し、より詳しくは、リアルタイムに送信するクラウド型三次元モデル構築システム及びその構築方法に関するものである。

科学技術の進歩に伴い、従来の二次元（２Ｄ）走査及びプリントでは、ユーザの要求を満たすことができなくなっている。現在、新たに登場した三次元走査及びプリントでは、立体オブジェクトを走査分析することにより対応する三次元モデルを生成し、その後、三次元オブジェクト構築装置により、立体オブジェクトと同様または類似の三次元オブジェクトを生成することができる。

従来の三次元モデル構築技術において、立体オブジェクトを走査して得られたデータをローカル側の三次元モデル構築装置に送信し、分析・演算を行うことで、三次元モデルを構築し、最後に、走査された立体オブジェクトを当該三次元モデルに基づいて改めて具体的に表現する。より詳しくは、従来の三次元モデル構築技術において、ユーザは、通常まず立体オブジェクトに対して走査を行い、その後、解析して当該立体オブジェクトに対応する複数のオブジェクトデータを生成する。それらのオブジェクトデータが三次元モデル構築装置に送信された後、当該三次元モデル構築装置は、三次元モデルの構築や後続の三次元オブジェクトの再構築を行う。ここで、三次元モデルが構築された後に、ユーザは、不十分なまたは補完すべき箇所があることに気付いた場合、さらに走査を行い、当該三次元モデルを再構築することができる。従って、従来の技術では、オブジェクトデータが三次元モデル構築装置に送信されなければ三次元モデルの構築を行うことができず、しかも、三次元モデルに不十分なまたは補強すべき箇所がないことを確認する際に初めて三次元オブジェクトの再構築が行われる。このように、ユーザは、より長い構築時間を必要とするのみならず、三次元モデルの構築状態をリアルタイムに知ることができず、ユーザにとって使用上の不便があった。

さらに、従来の三次元走査は、立体オブジェクトを三次元プリントすることにより、立体オブジェクトに合致する三次元オブジェクトを生成することを目的とする。しかしながら、生成された三次元オブジェクトがその他の応用と組み合わせることができるものであれば、三次元オブジェクトに多大な効果をもたらすことが可能となり、三次元走査及びプリント技術がより広範に利用されるようになる。

上記のように、従来の三次元モデル構築技術には三次元モデルのリアルタイム送信が重要であり、しかも、構築過程においてユーザが三次元モデルの構築中の状態を観察することができれば、三次元モデルが実体オブジェクトと同一であるか否かをユーザが理解するのに資することができる。従って、三次元モデル構築に対する上記各要求は、実際にこの分野における技術者が求める目標になっている。

上記の従来技術の欠点を解決するために、本発明は、クラウド型三次元モデルの構築技術を提供し、ユーザ側とクラウド型三次元モデルプラットフォームとの間のリアルタイム送信及びフィードバックにより、リアルタイム的かつ多用途のクラウド型三次元モデル構築システムを提供することを目的とする。

上記の目的を達成するために、本発明は、実体オブジェクトの三次元オブジェクトデータをリアルタイムに送信するためのクライアント装置と、クライアント装置にネットワーク接続されるクラウド型三次元モデルプラットフォームであって、前記クライアント装置からの三次元オブジェクトデータを受信するための受信ユニットと、前記実体オブジェクトに対応する三次元モデルを生成するために、前記三次元オブジェクトデータに基づいて、構築中三次元モデルを構築するとともに、前記構築中三次元モデルをリアルタイムに更新することで前記構築中三次元モデルを持続的に構築するための処理ユニットと、前記クライアント装置が前記構築中三次元モデルの平面画像をリアルタイムに観察できるように、前記構築中三次元モデルの平面画像を前記クライアント装置にリアルタイムに送信するためのフィードバックユニットとを含むクラウド型三次元モデルプラットフォームを備えることを特徴とするクラウド型三次元モデル構築システムを提供する。

一つの実施形態において、前記クライアント装置は、内蔵イメージキャプチャーまたは外部に接続される携帯型三次元スキャナーにより前記三次元オブジェクトデータを取得する。

他の実施形態において、クラウド型三次元モデル構築システムは、前記クラウド型三次元モデルプラットフォームに接続されたソーシャルプラットフォームをさらに備え、前記クラウド型三次元モデルプラットフォームの前記三次元モデルは、画像と組み合わされることで三次元マッピングモデルが生成され、さらに前記三次元マッピングモデルの平面画像が生成されることで、前記三次元マッピングモデルの平面画像が前記ソーシャルプラットフォームに送信される。

さらに他の実施形態において、前記クライアント装置は、前記クラウド型三次元モデルプラットフォームに接続されることで前記三次元マッピングモデルの平面画像を観察し、インタラクティブインターフェースを介して前記三次元マッピングモデルの拡大縮小または視点変更を制御する。

また、本発明は、クラウド型三次元モデルプラットフォームにおいて三次元モデルの構築を行うためのクラウド型三次元モデル構築方法であって、クライアント装置からの実体オブジェクトの三次元オブジェクトデータをリアルタイムに受信する工程と、前記三次元オブジェクトデータに基づいて、構築中三次元モデルを構築するとともに、前記構築中三次元モデルの平面画像を前記クライアント装置にリアルタイムに送信する工程と、前記実体オブジェクトに対応する三次元モデルを生成するために、前記構築中三次元モデルをリアルタイムに更新することで前記構築中三次元モデルを持続的に構築する工程と、を備えることを特徴とするクラウド型三次元モデル構築方法をさらに提供する。

一つの実施形態において、前記クラウド型三次元モデル構築方法におけるクライアント装置は、内蔵イメージキャプチャーまたは外部に接続される携帯型三次元スキャナーにより前記三次元オブジェクトデータを取得する。

また、他の実施形態において、前記三次元モデルが画像と組み合わされることで三次元マッピングモデルが生成され、さらに前記三次元マッピングモデルの平面画像が生成されることで、前記三次元マッピングモデルの平面画像がソーシャルプラットフォームに送信される。

従来技術と比較すると、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システム及びその構築方法では、クライアント装置が、三次元スキャナーによって走査された内容をクラウド型三次元モデルプラットフォームにリアルタイムに送信することで三次元モデルの構築を行うことができ、クラウド型三次元モデルプラットフォームも、三次元モデルの構築状態をクライアント装置にリアルタイムに送信することができるため、ユーザは、現在の構築状況を十分に把握することができる。このように、三次元モデルの構築に対して、ユーザは、受動的に待つのではなく積極的に観察し、必要な場合に設定をリアルタイムに変更することができるため、リアルタイム性や参加意識が大幅に向上する。さらに、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムは、ソーシャルプラットフォームとの相互接続を行うことができる。即ち、ソーシャルプラットフォームにおいて格納されまたはキャプチャーされたキャラクタイメージ画像をクラウド型三次元モデル構築システムによって構築された三次元モデルにマッピングすることにより、キャラクタイメージを有する三次元マッピングモデルを完成させる。従って、個人観察用にも商業用にも極めて有利である。

本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムを模式的に示した図である。 本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムの他の具体的な実施形態を模式的に示した図である。 本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムにおけるクライアント装置の具体的な実施形態を模式的に示した図である。 本発明に係るクラウド型三次元モデル構築方法のフローを示す。 本発明に係るクラウド型三次元モデル構築方法における三次元モデル構築のフローを示す。 本発明に係るクラウド型三次元モデル構築方法におけるソーシャルプラットフォームとの双方向処理のフローを示す。 本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムが三次元マッピングと組み合わせられた模式図を示す。

以下、具体的な実施例を用いて本発明の実施形態を説明する。この技術分野に精通した者は、本明細書の記載内容によって簡単に本発明のその他の利点や効果を理解できる。本発明は、その他の異なる実施例によって応用を加えることが可能である。

図１は、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムを模式的に示した図である。図１に示すように、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システム１において、クライアント装置１０とクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１とは、インターネット１２を介してネットワーク接続され、クライアント装置１０は、実体オブジェクト１３の三次元情報を取り出し、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に送信するとともに分析を行うことで、実体オブジェクト１３に対応する三次元モデルを構築する。

クライアント装置１０は、実体オブジェクト１３の三次元オブジェクトデータをリアルタイムに送信するためのものである。具体的には、クライアント装置１０は、内蔵イメージキャプチャー（例えば写真撮影機能を有するクライアント装置１０）または外部に接続される携帯型三次元スキャナーにより三次元オブジェクトデータを取得することができる。当該三次元オブジェクトデータは、実体オブジェクト１３について例えば三次元スキャナーにより実世界での実体や環境を検知分析して得られた幾何構造または外観、例えば色、形状または表面曲線等を表すものであり、取得されたデータが三次元構築／再構築計算に用いられることにより、バーチャル環境において実体の三次元デジタルモデルが確立される。

上述したように、三次元オブジェクトデータは、実体オブジェクト１３の外形を表すものであり、複数の方法で取得することができる。例えば、三次元グラフィックデザイナーによって製図された三次元画像、若しくは三次元走査により取得された実体オブジェクト１３の一部のビットまたはオブジェクトブロックは、例えば実体オブジェクト１３に対応する実際の外形のオブジェクトコードを予め設計し、関連する画像またはデータを取得し判断を行ってから、該オブジェクトコードを用いて対応する三次元モデルが何であるかを探し出してもよい。一つの例を挙げると、鉛筆に対応する実際の外形のオブジェクトコードを予め０１０５として設計したとすると、当該鉛筆の画像を取得しオブジェクトコードが０１０５であると判断した後、当該オブジェクトコードを用いてデータベースから対応する三次元モデルである当該鉛筆を探し出す。

クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１は、インターネット１２を介してクライアント装置１０とネットワーク接続されることが可能であり、受信ユニット１１１と、格納ユニット１１２と、処理ユニット１１３と、フィードバックユニット１１４とを含む。

受信ユニット１１１は、クライアント装置１０からの三次元オブジェクトデータを受信するためのものである。それらの三次元オブジェクトデータは、後続の三次元モデルが構築されるまで格納ユニット１１２に格納される。

処理ユニット１１３は、各クライアント装置１０及び実体オブジェクト１３からの三次元オブジェクトデータに基づいて構築することで構築中三次元モデルを形成する。また、複数のクライアント装置１０がその取得した三次元オブジェクトデータをクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１にアップロードする可能性があるため、処理ユニット１１３は、異なるクライアント装置１０及び各クライアント装置１０によってアップロードされた実体オブジェクト１３の複数の三次元オブジェクトデータを分類・格納することで、三次元モデルを構築する。

三次元オブジェクトデータが所定の数量に達すると、処理ユニット１１３は、三次元オブジェクトデータがすべてアップロードされるのを待つことなく、構築を開始することができる。従って、処理ユニット１１３は、一部の三次元オブジェクトデータを用いることで構築中三次元モデルを形成することができる。上記構築中三次元モデルは、リアルタイムに更新することで新たに送信されてきた三次元オブジェクトデータに対して構築を持続的に行い、三次元オブジェクトデータがすべてアップロードされた後に、実体オブジェクト１３に対応する三次元モデルを生成することができる。

フィードバックユニット１１４は、構築中三次元モデルの平面画像をクライアント装置１０にリアルタイムに送信することができる。これにより、ユーザは、クライアント装置１０を介して構築中三次元モデルの平面画像、即ち三次元モデルの構築状態をリアルタイムに観察することができる。言い換えれば、ユーザは、構築中三次元モデル自体ではなく、構築中三次元モデルのある特定平面画像をクライアント装置１０を介してリアルタイムに観察することができる。従って、三次元モデル構築の処理に影響を及ぼすことはなく、特定平面画像が正しいか否かをリアルタイムに確認することができる。

上記方法により、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１では、全ての三次元オブジェクトデータ収集の完了を待つことなく、構築を開始することができるため、三次元モデル構築のスケジュールを早めることができる。また、フィードバックユニット１１４が構築中三次元モデルの平面画像をクライアント装置１０に送信することができるため、ユーザは、三次元モデル全体の完成を待つことなく観察することができる。このため、ユーザが三次元モデル全体の構築を全面的に理解するのに役立ち、三次元モデル構築過程に不具合がある場合には構築を直ちに停止または補正することができ、資源や時間の無駄を回避することができる。

図２は、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムの他の具体的な実施形態を模式的に示した図である。図２に示すように、この実施形態において、クラウド型三次元モデル構築システム１の完全な組成及びクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１において生成された三次元モデルの応用を説明する。ソーシャルプラットフォーム１４とクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１とは、インターネットを介して接続することができるとともに、ユーザも、クライアント装置１０を介してソーシャルプラットフォーム１４と接続されることができる。また、ソーシャルプラットフォーム１４は、特に限定されないが、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１と同一のシステムに構築することができる。

上述したように、クライアント装置１０は、複数の方法で実体オブジェクト１３の三次元オブジェクトデータを取得し、その後、三次元オブジェクトデータをクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に送信し、三次元モデルの構築を行うことができる。三次元モデルは、実体オブジェクト１３に対応しており、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１は、構築中三次元モデルの平面画像または構築が完了した三次元モデルの画像をクライアント装置１０にリアルタイムに送信することができる。

クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１によって構築された三次元モデルは、三次元プリント装置１７により直接プリントすることができ、それによって実体オブジェクト１３と同様または類似の物品を生成することができる。三次元プリントの応用は、例えば人体器官、家具等広範である。また、三次元モデルは、三次元ゲームにおける三次元キャラクタまたは三次元物体の形態として、三次元ゲーム／三次元動画１５に応用することができ、若しくは三次元動画作成のための素材にも用いることができる。

また、三次元モデルは、さらに特定の製造メーカにおいて、三次元モデル広告ラベル１６と組み合わせるように応用されることができる。簡単に言えば、画像またはイメージのような広告ラベルを三次元モデルに貼着することにより広告ラベル付き三次元モデルを生成することができる。広告メーカは、この三次元モデルを用いてプリントを行うことで三次元オブジェクトを生成したり、この三次元モデルを広告に応用したり、若しくはこの三次元モデルを三次元ゲーム／三次元動画１５に応用することができ、これにより広告効果を達成することができる。

ソーシャルプラットフォーム１４は、ソーシャルプラットフォーム１４内の画像または写真（或いは外部の画像または写真）をクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に送信するとともに、三次元モデルと組み合わせることで三次元マッピングモデルを生成し、さらに三次元マッピングモデルの平面画像を生成するとともに、三次元マッピングモデルの平面画像をソーシャルプラットフォーム１４に送信することができる。より具体的に言えば、三次元モデルは、簡単なものに過ぎない可能性があるが、個人要素が加えられれば、より多くの応用を為すことができる。三次元モデルが三次元人形であることを例に挙げると、ソーシャルプラットフォーム１４内におけるユーザの顔写真を三次元人形の顔にマッピングした場合、三次元人形の画像は、ソーシャルウェブサイトの双方向処理に利用することができる。以下、このマッピングの実施形態を具体的に説明する。

また、ソーシャルプラットフォーム１４は、三次元マッピングモデルの平面画像を外部リンクと組み合わせる。この外部リンクは、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１の三次元マッピングモデルまたはその他の広告ウェブサイト等に接続することができる。さらに、クライアント装置１０は、ソーシャルプラットフォーム１４に接続することができる。これにより、ユーザは、ソーシャルプラットフォーム１４から、外部リンクと組み合わされた三次元マッピングモデルの平面画像をクライアント装置１０にダウンロードすることで、外部リンクを介してクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に接続することができる。または、クライアント装置１０は、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に直接接続することにより三次元マッピングモデルの平面画像を観察することができ、ユーザは、クライアント装置１０のインタラクティブインターフェースを介して三次元マッピングモデルの拡大縮小及び／または視点変更等を制御することができる。これにより、ソーシャルプラットフォーム１４またはクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１は、変更された三次元マッピングモデルの平面画像をクライアント装置１０に送信することができる。

図３は、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムにおけるクライアント装置１０の具体的な実施形態を模式的に示した図である。この実施形態は、主としてクライアント装置１０の具体的な実施内容を説明するものである。図３に示すように、クライアント装置１０にはイメージキャプチャー１０１が内蔵されるとともに、それぞれクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１及びソーシャルプラットフォーム１４との接続や双方向処理を行うための三次元モデルアプリケーション１０２及びソーシャルアプリケーション１０３が設けられている。また、三次元モデルアプリケーション１０２及びソーシャルアプリケーション１０３は、特に限定されないが、一つのアプリケーションに組み込むことができる。

ユーザは、三次元モデルを構築しようとする場合に、クライアント装置１０の三次元モデルアプリケーション１０２を起動することができる。この場合、三次元モデルアプリケーション１０２は、イメージキャプチャー１０１または外部に接続された携帯型三次元スキャナー１８を駆動することで実体オブジェクトのイメージまたは三次元オブジェクトデータを取得することができる。その後、三次元モデルアプリケーション１０２は、それらのデータをクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１にアップロードすることで三次元モデルの構築を行うとともに、三次元モデルのイメージをクライアント装置１０に返送する。

三次元モデルが生成された後、ユーザは、ソーシャルアプリケーション１０３を起動しソーシャルプラットフォーム１４に接続することができる。この場合、ソーシャルプラットフォーム１４は、ソーシャルプラットフォーム１４における画像または写真（或いは外部の画像または写真）をクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に送信するとともに、三次元モデルと組み合わせることで三次元マッピングモデルを生成し、さらに三次元マッピングモデルの平面画像を取得するとともに三次元マッピングモデルの平面画像をソーシャルプラットフォーム１４に送信することができる。その後、三次元マッピングモデルの平面画像は、クライアント装置１０に返送することができる。このように、ユーザは、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に直接接続し、三次元マッピングモデルの平面画像を直接観察することができ、観察過程において、クライアント装置１０を介して三次元マッピングモデルに対して反転または拡大縮小を行うことができる。また、ユーザは、ソーシャルプラットフォーム１４から三次元マッピングモデルの平面画像をダウンロードすることもできる。若しくは、ソーシャルプラットフォーム１４は、ユーザがダウンロードして使用できるように、三次元マッピングモデルの平面画像を外部リンクと組み合わせることができる。これにより、ユーザは、三次元モデルの平面画像または三次元マッピングモデルの平面画像または三次元プリント装置１７によってプリントされた三次元オブジェクトのみを所有することができ、三次元モデルまたは三次元マッピングモデルを所有するこができない。このため、原著者の知的財産権を保護することができる。

図４は、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築方法のフローを模式的に示した図である。図４に示すように、ステップＳ４０１において、クライアント装置からの実体オブジェクトの三次元オブジェクトデータをリアルタイムに受信する。具体的には、クライアント装置は、内蔵イメージキャプチャーまたは外部に接続された携帯型三次元スキャナーにより、実体オブジェクトの三次元オブジェクトデータまたはイメージを取得することができる。次に、ステップＳ４０２に進む。

ステップＳ４０２において、三次元オブジェクトデータに基づいて構築を行うことで構築中三次元モデルを形成するとともに、構築中三次元モデルの平面画像をクライアント装置にリアルタイムに送信する。簡単に言えば、受信された三次元オブジェクトデータを構築することで、構築中三次元モデルを形成する。ここで説明しておくが、本発明は、全ての三次元オブジェクトデータが揃ってからモデル構築を行う必要はなく、三次元オブジェクトデータが所定の数量に達すれば、三次元モデルの構築を開始することができる。従って、構築中三次元モデル（即ち完全な三次元モデルではない）が形成され、構築中三次元モデルの平面画像がクライアント装置にリアルタイムに送信され、クライアント装置側にあるユーザは、構築中三次元モデルの平面画像、即ち三次元モデルの構築状態を観察することができる。次に、ステップＳ４０３に進む。

ステップＳ４０３において、実体オブジェクトに対応する三次元モデルを生成するために、構築中三次元モデルをリアルタイムに更新することで構築中三次元モデルを持続的に構築する。より詳しくは、新たな三次元オブジェクトデータが受信された後、新たな構築中三次元モデルを生成するために、前記構築中三次元モデルとの更新及び組み合わせがリアルタイムに行われ、この過程は、三次元モデル全体が完成されるまで繰り返される。また、三次元モデルは、その前の寸法比例に基づいて実体オブジェクトと類似するように設定することができる。

また、三次元モデルが完成された後、この三次元モデルがソーシャルプラットフォームにおける写真または画像（或いは外部の写真または画像）と組み合わされることで三次元マッピングモデルが生成され、さらに三次元マッピングモデルの平面画像が生成されるとともに、三次元マッピングモデルの平面画像がソーシャルプラットフォームに送信されることができる。ユーザは、三次元マッピングモデルの平面画像を観察するために、クライアント装置を介して三次元マッピングモデルの平面画像をダウンロードすることができ、またはクライアント装置のインタラクティブインターフェースを介して三次元マッピングモデルの拡大縮小及び／または視点変更等を制御することができる。

図５は、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築方法における三次元モデル構築のフローを説明する図である。図５に示すように、ステップＳ５０１において、クライアント装置内における三次元モデルアプリケーションを起動し、設定を入力及び／または選択するとともに三次元スキャナーまたは内蔵イメージキャプチャーに接続する。このステップでは、三次元モデル構築を行おうとする場合、クライアント装置内における三次元モデルアプリケーションを起動し、例えば低多辺形表示／高多辺形表示／髪型／完全なオブジェクト走査／一部のオブジェクト走査といった関連する設定を予め入力することができ、その後、外部の三次元スキャナーまたは内蔵イメージキャプチャーに接続することで走査を行うことができる。次に、ステップＳ５０２、Ｓ５０３に進む。

ステップＳ５０２において、三次元スキャナーは、走査情報をクライアント装置に送信する。即ち、三次元スキャナーは、実体オブジェクトに対して三次元走査を行うことで走査情報を取得し、走査情報を持続的にクライアント装置に返送することができる。走査情報は、座標（ｃｏｏｒｄｉｎａｔｅ）／織地／色／一部走査に対応するオブジェクトコード（例えば髪型）等を含んでもよい。

また、ステップＳ５０３において、クライアント装置は、その内蔵イメージキャプチャーによって取得された写真または三次元スキャナーによって取得された走査情報を受信し、３Ｇ／ＷｉＦｉ／ＡＤＳＬ／ＬＴＥ等の有線または無線ネットワークにより写真または走査情報をクラウド型三次元モデルプラットフォームに送信する。次に、ステップＳ５０４に進む。

ステップＳ５０４において、アプリケーションに基づいてレンダリング（ｒｅｎｄｅｒｉｎｇ）の実行を設定するとともに、レンダリング状態／三次元モデルイメージをクライアント装置に返送し、クライアント装置が表示を行う。このステップでは、三次元モデルが構築され、イメージがユーザ側のクライアント装置に返送される。ステップＳ５０４の後、ステップＳ５０５に進み、即ち、ユーザからの停止指令を受信したか否かを判断し、否である場合は、持続的に走査し、ステップＳ５０２に戻り、即ち新たな三次元オブジェクトデータ（取得された実体オブジェクトの一部のデータ）を取得し、その後、ステップＳ５０４において三次元モデルの構築が持続的に行われる。逆に、ユーザからの停止指令を受信した場合は、ステップＳ５０６に進み、この構築方法のフローが完了する。

上記のステップにより、実体オブジェクトに対してイメージまたは三次元オブジェクトデータを取得するとともに、設定に基づいて三次元モデルレンダリングを完了することができる。これにより三次元モデルを生成することができる。

図６は、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築方法におけるソーシャルプラットフォームとの双方向処理のフローを示す。図６に示すように、ステップＳ６０１において、クライアント装置内のソーシャルアプリケーションを起動し、マッピングシリーズを予約購入または選択し、スキャナーに接続することで人の像を走査しまたは予め格納された人の像を直接選択する。具体的には、ユーザは、クライアント装置内におけるソーシャルアプリケーションを起動し、予約購入することまたは生成されたマッピングを選択することができ、予約購入である場合には、スキャナーに接続することで人の像の走査を行うことができ、マッピングが既に存在している場合には、それを選択して使用することができる。次に、ステップＳ６０２に進む。

ステップＳ６０２において、ソーシャルプラットフォームは、マッピングを作成し、完成後にプレビュー及び選択購入を提供し、ユーザは、選択した後、ダウンロードして代金を支払う。ソーシャルプラットフォームは、ユーザの予約購入または選択に基づいてマッピング製造を行い、完成後には、ユーザがプレビューまたは選択購入し、ダウンロードして代金を支払うことができるように、ソーシャルプラットフォームに置くことができる。次に、ステップＳ６０３に進む。

ステップＳ６０３において、ユーザは、自分の画像を用いて三次元モデルと組み合わせることで三次元マッピング人形画像を生成し、または三次元プリント装置により自分の三次元マッピング人形をプリントアウトする。この前のステップにおいて、ユーザは、所要のマッピングを取得することができる。その後、ユーザは、それらのマッピング及び三次元モデル（例えば人形）を用いて組み合わせることで三次元マッピング人形の平面画像を生成し、または外付けの三次元プリント装置に接続することで自己の三次元マッピング人形をプリントアウトすることができる。

また、ユーザは、ソーシャルプラットフォームにおいてビデオファイルを送信しようとする場合も、上記技術を用いて三次元マッピング人形の平面画像によりユーザのビデオファイルに対する特殊な感情または表情（例えば喜怒哀楽等）を表すことができ、ユーザ間の双方向処理をより豊かにすることができる。

図７は、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システムと三次元マッピングとの組み合わせ応用を模式的に示した図である。図７に示すように、クラウド型三次元モデルプラットフォーム１１は、構築された三次元モデル（例えば人形）を三次元モデル広告ラベル１６の製造メーカに応用することができる。この場合、製造メーカは、三次元モデル広告ラベル１６をクラウド型三次元モデルプラットフォーム１１に送信して三次元モデル１１５とラベル画像１６１とを組み合わせることで、ラベル画像を有する三次元人形１１５’を形成することができる。このように、広告業者は、この人形を用いて平面広告、立体実物を生成し、または電子フォーマットでアナログまたはデジタルの広告に組み込むことができる。このように、三次元モデルが広告ラベルと組み合わせられたマッピングは、より大きな効果を奏する。また、上記三次元人形１１５’を三次元ゲーム／三次元動画１５に応用することもできる。

上述したように、本発明に係るクラウド型三次元モデル構築システム及びその構築方法によれば、クライアント装置は、走査された内容をクラウド型三次元モデルプラットフォームにリアルタイムに送信することで三次元モデルの構築を行うことができ、また、クラウド型三次元モデルプラットフォームも、三次元モデルの構築状態をクライアント装置にリアルタイムに返送することができる。このため、ユーザは、現在の構築状況を知ることができる。従来技術では、走査内容がアップロードされなければ構築や後続作業を行うことができなかったが、本発明では、全体の時間を短縮することができるのみならず、ユーザは構築過程において構築内容を能動的に観察することができる。このように、構築時間の無駄を回避することができるとともに、ユーザの参加意識を高めることができる。また、クラウド型三次元モデル構築システムは、ソーシャルプラットフォームと組み合わせることで有用な応用を提供することができる。例えば、ソーシャルプラットフォームにおいて格納されまたはリアルタイムに取得されたキャラクタイメージを用いて、それらを三次元モデルにマッピングすることによりキャラクタイメージを有する三次元モデルを完成させることができる。従って、三次元モデルに複数の異なる応用を提供することができる。

上記の実施形態は本発明の原理および効果・機能を例示的に説明するものに過ぎず、本発明は、これらによって限定されるものではない。本発明は、この技術分野に精通した者により本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の修正や変更を行なうことが可能であり、そうした修正や変更は、本発明の特許請求の範囲に入るものである。

１ クラウド型三次元モデル構築システム
１０ クライアント装置
１０１ イメージキャプチャー
１０２ 三次元モデルアプリケーション
１０３ ソーシャルアプリケーション
１１ クラウド型三次元モデルプラットフォーム
１１１ 受信ユニット
１１２ 格納ユニット
１１３ 処理ユニット
１１４ フィードバックユニット
１１５ 三次元モデル
１１５’ 三次元人形
１２ インターネット
１３ 実体オブジェクト
１４ ソーシャルプラットフォーム
１５ 三次元ゲーム／三次元動画
１６ 三次元モデル広告ラベル
１６１ ラベル画像
１７ 三次元プリント装置
１８ 携帯型三次元スキャナー
Ｓ４０１〜Ｓ４０３ ステップ
Ｓ５０１〜Ｓ５０６ ステップ
Ｓ６０１〜Ｓ６０３ ステップ

Claims (10)

1. 実体オブジェクトの三次元オブジェクトデータをリアルタイムに送信するためのクライアント装置と、
   前記クライアント装置にネットワークで接続されるクラウド型三次元モデルプラットフォームであって、前記クライアント装置からの前記三次元オブジェクトデータを受信するための受信ユニットと、
   前記実体オブジェクトに対応する三次元モデルを生成するために、前記三次元オブジェクトデータに基づいて構築中三次元モデルを構築するとともに、前記構築中三次元モデルをリアルタイムに更新することで前記構築中三次元モデルを持続的に構築するための処理ユニットと、
   前記クライアント装置が前記構築中三次元モデルの平面画像をリアルタイムに観察することができるように、前記構築中三次元モデルの平面画像を前記クライアント装置にリアルタイムに送信するためのフィードバックユニットと、を含むクラウド型三次元モデルプラットフォームと、
   を備えることを特徴とするクラウド型三次元モデル構築システム。
2. 前記三次元オブジェクトデータは、三次元画像、オブジェクトビット、オブジェクトブロックまたはオブジェクトコードを含むことを特徴とする請求項１に記載のクラウド型三次元モデル構築システム。
3. 前記クライアント装置は、内蔵イメージキャプチャーまたは外部に接続される携帯型三次元スキャナーにより前記三次元オブジェクトデータを取得することを特徴とする請求項１に記載のクラウド型三次元モデル構築システム。
4. 前記クラウド型三次元モデルプラットフォームに接続されたソーシャルプラットフォームをさらに備え、前記クラウド型三次元モデルプラットフォームの前記三次元モデルが画像と組み合わされることで三次元マッピングモデルが生成され、さらに前記三次元マッピングモデルの平面画像が生成されることで、前記三次元マッピングモデルの平面画像が前記ソーシャルプラットフォームに送信されることを特徴とする請求項１に記載のクラウド型三次元モデル構築システム。
5. 前記ソーシャルプラットフォームが前記三次元マッピングモデルの平面画像を外部リンクと組み合わせ、さらに前記クライアント装置に接続することで、前記クライアント装置は、前記外部リンクに組み合わされた前記三次元マッピングモデルの平面画像を前記ソーシャルプラットフォームからダウンロードすることを特徴とする請求項４に記載のクラウド型三次元モデル構築システム。
6. 前記クライアント装置は、前記クラウド型三次元モデルプラットフォームに接続されることで前記三次元マッピングモデルの平面画像を観察し、インタラクティブインターフェースを介して前記三次元マッピングモデルの拡大縮小または視点変更を制御することを特徴とする請求項４に記載のクラウド型三次元モデル構築システム。
7. クライアント装置からの実体オブジェクトの三次元オブジェクトデータをリアルタイムに受信する工程と、
   前記三次元オブジェクトデータに基づいて構築中三次元モデルを構築するとともに、前記構築中三次元モデルの平面画像を前記クライアント装置にリアルタイムに送信する工程と、
   前記実体オブジェクトに対応する三次元モデルを生成するために、前記構築中三次元モデルをリアルタイムに更新することで前記構築中三次元モデルを持続的に構築する工程と、
   を備えることを特徴とするクラウド型三次元モデル構築方法。
8. 前記クライアント装置は、内蔵イメージキャプチャーまたは外部に接続される携帯型三次元スキャナーにより前記三次元オブジェクトデータを取得することを特徴とする請求項７に記載のクラウド型三次元モデル構築方法。
9. 前記三次元モデルを画像と組み合わせることで三次元マッピングモデルを生成し、さらに前記三次元マッピングモデルの平面画像を生成することで、前記三次元マッピングモデルの平面画像をソーシャルプラットフォームに送信することを特徴とする請求項７に記載のクラウド型三次元モデル構築方法。
10. 前記クライアント装置は、前記クライアント装置のインタラクティブインターフェースを介して前記三次元マッピングモデルの拡大縮小または視点変更を制御することを特徴とする請求項９に記載のクラウド型三次元モデル構築方法。

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