JP5907450B2 - 採光具 - Google Patents

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Description

本発明は、採光具に関する。
屋内の照明の照明強度を弱めて二酸化炭素の排出量の削減と消費電力の低減を図る一環として、窓に入射された外光を屋内の天井方向に偏向させて採光効率を向上させる光制御部材が提案されている。例えば、JP2012−255951Aには、一方向に延在する凹状溝が繰り返し作製され、凹状溝への充填材の充填により、透明シート材への入射光を反射する一方向に延長した反射面が凹状溝の少なくとも一方の斜面に形成され、反射面による反射により、窓を透過した直射太陽光を屋内に導入する技術が開示されている。
上述の光制御部材は、透明シート材と充填材との界面での反射や屈折に起因して、ぎらつきや眩しさを感知させることがある。この対策として、光制御部材に凹凸構造を有する防眩層を設けることが考えられる。
しかしながら、本発明者らが検討した結果、例えば、光制御部材を一対のガラス板で挟んだ合わせガラスと呼ばれる構造を採用した場合、防眩層が有する凹凸構造がガラス板と光制御部材とを接合するための接着剤等によって埋まってしまい、所期の防眩効果が得られないということが分かった。また、凹凸構造を有する光散乱層を一対のガラス板の内側に設けた場合、凹凸構造によりガラス板と光制御部材との間の閉鎖空間に気泡や不必要な空隙等が発生してしまい製品上好ましくということが分かった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、一対の透明基材で光制御部材を挟んだ採光具において、所期の防眩効果を発現させることを目的とする。
なお、本願の優先日後に公開されたJP2014−44305には、単一のガラス基材と、光制御部材と、拡散層と、を積層させた採光具が記載されている。しかしながら、本願固有の課題は、上述のように、一対の透明基材で光制御部材を挟む構造を採用した場合に初めて見出されるものである。すなわち、単一のガラス基材を用いるJP2014−44305に記載の採光具から、本願の課題及びその課題を解決する本願固有の手段に想到することは不可能である。
本発明による第1の採光具は、光が入射する第1面、前記第1面に対向し光が出射する第2面、及び、前記第1面と前記第2面との間に存在し、前記第1面から入射した光を前記第2面に向けて偏向する反射面、を含む光制御部材と、
前記光制御部材の前記第1面側に配置された第1透明基材と、
前記光制御部材の前記第2面側に配置された第2透明基材と、
を備え、
前記光制御部材と前記第1透明基材との間、及び前記光制御部材と前記第2透明基材との間の少なくとも一方に、光を散乱する光散乱層が配置されている。
本発明による第1の採光具において、前記光散乱層は、内部に粒子を有していてもよい。
本発明による第1の採光具において、前記光散乱層は、内部に空隙を有していてもよい。
本発明による第2の採光具は、光が入射する第1面、前記第1面に対向し光が出射する第2面、前記第1面と前記第2面との間に存在し、前記第1面から入射した光を前記第2面に向けて偏向する反射面、を含む光制御部材と、
前記光制御部材の前記第1面側に配置された第1透明基材と、
前記光制御部材の前記第2面側に配置された第2透明基材と、
を備え、
前記第1透明基材及び前記第2透明基材のうちの少なくとも一方の、前記光制御部材に対向しない側に、凹凸構造を有する防眩層が配置されている。
本発明による第2の採光具において、前記第1透明基材及び前記第2透明基材の両方の、前記光制御部材に対向しない側に、凹凸構造を有する防眩層が配置されていてもよい。
本発明による第1または第2の採光具において、JIS−K7361−1に準拠して測定されるヘーズ値が30%以上95%以下であってもよい。
本発明による第1または第2の採光具において、前記第1透明基材と前記光制御部材との間に配置され、且つ、前記第1透明基材と前記光制御部材とを接合する第1接合層と、前記第2透明基材と前記光制御部材との間に配置され、且つ、前記第2透明基材と前記光制御部材とを接合する第2接合層と、をさらに備えてもよい。さらに、前記第1接合層及び前記第2接合層の少なくとも一方が光を散乱してもよい。
本発明による第1の採光具において、前記光散乱層が、前記第1透明基材及び前記第2透明基材の少なくとも一方と前記光制御部材とを接合してもよい。
本発明によれば、一対の透明基材で光制御部材を挟んだ採光具において、所期の防眩効果を発現させることができる。
光制御部材の構成の一例を説明する断面図である。 光制御部材の構成の他の例を説明する断面図である。 第1の実施の形態による採光具を説明する断面図である。 図2に示す採光具の一変形例を説明する断面図である。 図2に示す採光具の別の変形例を説明する断面図である。 第2の実施の形態による採光具を説明する断面図である。 図5に示す採光具の一変形例を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更したり、誇張したりすることがある。
まず一実施の形態による採光具の説明をするに先立ち、光制御部材について詳述する。図1A及び図1Bは、光制御部材の一例を説明する断面図である。図1A及び図1Bに示すように、光制御部材10は、光が入射する第1面10aと、第1面10aに対向し光が出射する第2面10bと、第1面10aと第2面10bとの間に存在し、第1面10aから入射した光を第2面10bに向けて偏向する反射面10cと、を含む。
光制御部材10は、典型的には、一方向(図1A、図1Bにおいて紙面の表裏方向)に延在する複数の低屈折率媒質部11と、低屈折率媒質部11同士を離隔する高屈折率媒質部12と、を有する。図1A及び図1Bに示す例では、複数の低屈折率媒質部11と複数の高屈折率媒質部12とが、前記一方向に直交して第1面10a内を延びる配列方向Pに沿って交互に繰り返し並べられている。
低屈折率媒質部11は、高屈折率媒質部12の屈折率に比べて低い屈折率を有する媒質により構成される。例えば、高屈折率媒質部12が、樹脂である場合、低屈折率媒質部11は空気あるいは高屈折率媒質部12を構成する樹脂よりも低い屈折率を有する樹脂を用いることができる。
上述のように、低屈折率媒質部11が高屈折率媒質部12に比べて低い屈折率を有する媒質により構成されることから、低屈折率媒質部11と高屈折率媒質部12との界面に、反射面10cが形成されている。上述のように、複数の低屈折率媒質部11と複数の高屈折率媒質部12とは、配列方向Pに交互に繰り返し配列されている。したがって、複数の反射面10cは、配列方向Pに沿って配列されることになる。本明細書でいう反射面10cとは、光制御部材10に取り込まれることが意図された光に対して全反射作用を及ぼすことが期待された面をいう。図1A及び図1Bに示す例では、反射面10cは、第1面10aへの法線方向ndに対して紙面の上側に傾斜した方向から入射する光L1を反射させることが意図されている。この場合、反射面10cは、低屈折率媒質部11と、当該低屈折率媒質部11と紙面における上側で隣接する高屈折率媒質部12の部分と、の界面となる。
第1面10aへの法線方向ndに対して紙面の上側に傾斜した方向から入射する光L1は、反射面10cで反射しその進行方向を大きく変化させられる。その一方で、第1面10aへの法線方向ndに概ね沿った方向から入射する光L2は、主として反射面10cに入射させずに高屈折率媒質部12内を透過していく。これらの光L1、L2は、第1面10aに対向する第2面10bから出射し、光制御部材10外に進む。
なお、反射面10cは上記に限らず、例えば、金属などの反射率の高い材料を光制御部材10内に配置して形成してもよい。
さらに光制御部材10は、必要に応じて他の層を第1面10a側及び/又は第2面10b側に備えていてもよい(図1B参照)。例えば、光制御部材10を光硬化により形成する場合に、賦型前の樹脂を支持するための支持層13を有していてもよい。
(第1の実施の形態)
次に、本発明の第1の実施の形態による採光具について説明をする。図2は、本発明の第1の実施の形態による採光具を説明する断面図である。採光具100は、光制御部材10と、光制御部材10の第1面10a側に配置された第1透明基材20と、光制御部材の第2面10b側に配置された第2透明基材30と、を有し、光制御部材10と第1透明基材20との間、及び光制御部材10と第2透明基材30との間の少なくとも一方に、光を散乱する光散乱層40を有する。この例では、光制御部材10は、第1透明基材20と第2透明基材30とに挟まれて封止され、光制御部材10と第2透明基材30との間に光散乱層40が配置されている。また、典型的には第1透明基材20側が室外に面し、第2透明基材30側が室内に面する。
各透明基材20、30は、典型的にはガラスであるが、ガラスのみならずアクリル樹脂などの強化プラスチックといった一般的にガラスの如く用いられるものをも包含し、さらにこれらの単層、あるいはこれらが積層されたものを用いることができる。各透明基材20、30は、一般的な窓材として用いられる程度の透過性を有していればよく、例えば、ヘーズメーター(スガ試験機(株)社製 蛍光分光光度計 F−4500)で測定した全光線透過率がそれぞれ80%以上であるとよい。また、各透明基材20、30の厚みは、特に制限はないが、採光具100全体として窓材としての強度や取り扱い性を確保できる厚みであることが好ましく、例えば、それぞれ1mm〜10mmであることが好ましい。
各透明基材20、30の光制御部材10と対向しない側の面20a、30aは、室外に面している。その一方で、各透明基材20、30の光制御部材10と対向する側の面20b、30bには、当該透明基材20、30と光制御部材10とを接合する接合層50、60が配置されている。図2に示す例では、第1透明基材20と光制御部材10との間に第1接合層50が配置され、当該第1透明基材20と光制御部材10とを接合している。また、第2透明基材30と光制御部材10との間に第2接合層60が配置され、当該第2透明基材30と光制御部材10とを接合している。各接合層50、60は、例えば、公知の接着剤を用いて形成することができる。なお、後述する光散乱層40と同様の方法で粒子や空隙を含むことによって、接合層50、60が光を散乱するようにできる。
光散乱層40は、少なくとも光制御部材10と第1透明基材20との間、及び光制御部材10と第2透明基材30との間のいずれか一方に配置され、層内に入射した光を散乱する。この例では、光散乱層40は、光制御部材10と第2透明基材30との間に配置されている。なお、光散乱層40は、光制御部材10と第1透明基材20との間に配置されていてもよい。光散乱層40を設けることにより、採光具100を通じて室外から室内に導かれる光が光散乱層40により拡散され、観察者に与えるギラツキを低減することができる。なお、光散乱層40が接着剤を含むことによって、接合層60を設けずに、光散乱層40が、第1透明基材20及び第2透明基材30の少なくとも一方と光制御部材10とを接合するようにできる。
光散乱層40の第1の態様としては、層の内部に粒子を含むものを挙げることができる。粒子としては、例えば、シリカ、炭酸カルシウム、アクリル等の中空粒子や、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、タルク等のフィラーや、アクリル、ウレタン、ガラス等のビーズを用いることができる。球状の粒子が好ましい。
光散乱層40は、これらの粒子を樹脂に適宜分散して形成することができる。可視域の光を効率良く散乱させるために、粒子の平均最大幅を200nm〜50μmの範囲のものを主に用いることが好ましい。なお、粒子の平均最大幅は、走査型電子顕微鏡(SEM)により測定した値である。
光散乱層40の第2の態様としては、層内に空隙を含むものを挙げることができる。層内に空隙を形成するには、例えば、樹脂を溶融押出成形法によりフィルム成膜し冷却後に、二軸延伸させて配向して、熱固定により結晶化させて微細な気泡を生じさせるようにしてもよい。このような光散乱層40としては、空隙を有する白色ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが好適に用いられる。
光散乱層40の厚みは、特に制限はないが、加工性や光学特性の観点から0.5μm〜100μmであることが好ましい。なお、光散乱層40は、上述の第1の態様と第2の態様との両方の性質を備えていてもよい。
光散乱層40としては、上述以外の態様として、擦りガラスや型板ガラスを用いてもよい。
このように構成された採光具100は、JIS−K7361−1に準拠して測定されるヘーズ(ヘイズ、Haze)値が30%以上95%以下に設定されることが好ましい。ヘーズ値が30%未満であると防眩性が不足する場合があり、またヘーズ値が95%を越えると採光性が不足する場合があるからである。なかでも、ヘーズ値を35%以上80%以下とすることがより好ましい。一例として、採光具100のヘーズ値は、ヘーズメーター(スガ試験機(株)社製 蛍光分光光度計 F−4500)を用いて測定可能である。
次に、このような構成からなる採光具100の作用について説明する。
光制御部材10の第1面10aへの法線方向ndに対して紙面の上側に傾斜した方向から入射する光L1は、反射面10cで反射しその進行方向を大きく変化させられる。その一方で、第1面10aへの法線方向ndに概ね沿った方向から入射する光L2は、主として反射面10cに入射せずに高屈折率媒質部12内を透過していく。
その後、これらの光L1、L2は、光散乱層40にて拡散されて第2ガラス基材30から屋内に向かって出射していく。
以上のように、本実施の形態による採光具100は、光散乱層40を有している。この場合、光制御部材10内で反射や屈折をした光を光散乱層40にて拡散して室内に取り込むことができる。これにより、室内にいる観察者が採光具100を介して室外を観たときに、光制御部材10による反射や屈折に起因して生じ得るぎらつきや眩しさを感じることを緩和することができる。
(第1の実施の形態の変形例)
次に、第1の実施の形態に係る採光具の変形例について説明をする。以下の説明では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図3は、第1の実施の形態に係る採光具の一変形例を説明する断面図である。図3に示す採光具200は、光散乱層40が光制御部材10に直接接して支持層の役割を担う点が異なり、その他の点については図2に示す採光具100と略同様である。
採光具200は、光制御部材10と、光制御部材10の第1面10a側に配置された第1透明基材20と、光制御部材10の第2面10b側に配置された第2透明基材30と、を有し、光制御部材10と第1透明基材20との間、及び光制御部材10と第2透明基材30との間の少なくとも一方に、光を散乱する光散乱層40が配置され、光制御部材10と光散乱層40とが直接接している。
以上のように、採光具200は、光散乱層40を有することにより、採光具200を通じて室外から室内に導かれる光が光散乱層40により拡散され、観察者に与えるギラツキを低減することができ、かつ、光散乱層40が、光制御部材10に直接接し支持層の役割を担うことにより、採光具200の構成を簡便化でき、かつ厚みを低減することができる。
さらに、図4を参照して第1の実施の形態に係る採光具の別の変形例について説明をする。図4は、第1の実施の形態に係る採光具の別の変形例を説明する断面図である。図4に示す採光具300は、光散乱層40が光制御部材10と第1透明基材20の間にも配置されている点が異なり、その他の点については図2に示す採光具100と略同様である。
採光具300は、光制御部材10と、光制御部材10の第1面側10aに配置された第1透明基材20と、光制御部材10の第2面10b側に配置された第2透明基材30と、を有し、光制御部材10と第1透明基材20との間、及び光制御部材10と第2透明基材30との間の両方に、光を散乱する光散乱層40(第1光散乱層40a、第2光散乱層40b)が配置されている。
第1光散乱層40aと第2光散乱層40bとは、略同様に構成されてもよいが、とりわけ、第1光散乱層40aのヘーズの値が第2光散乱層40bのヘーズの値よりも低いことが好ましい。このような構成にすると、採光性と防眩性を両立できるからである。
以上のように、採光具300は、光散乱層として第1光散乱層40a及び第2光散乱層40bを有することにより、採光具300を通じて室外から室内に導かれる光が第1光散乱層40a及び第2光散乱層40bにより拡散され、観察者に与えるギラツキを低減することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図5を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。図5は、第2の実施の形態による採光具を説明する断面図である。図5を参照して説明する第2の実施の形態は、光散乱層40の代わりに防眩層140が配置されている点で異なるが、その他の構成は、第1の実施形態と同様に構成することができる。
図5に示す採光具400は、光制御部材10と、光制御部材10の第1面側10aに配置された第1透明基材20と、光制御部材10の第2面10b側に配置された第2透明基材30と、を有し、第1透明基材10及び第2透明基材20のうちの少なくとも一方の、光制御部材10に対向しない側に、凹凸構造を有する防眩層140が配置されている。光制御部材10、第1透明基材20及び第2透明基材30については、上述した第1の実施の形態と略同様なため、ここでは詳細な説明を省略する。
防眩層140は、少なくとも第1透明基材20と第2透明基材30のいずれか一方に配置され、透明基材に接しない側に凹凸構造を有する。この例では、防眩層140は、第2透明基材30の光制御部材10と対向しない側の面30aに配置されている。なお、防眩層140を第1透明基材20側に配置してもよい。防眩層140を設けることにより、採光具100を通じて室外から室内に導かれる光が防眩層140により拡散され、観察者に与えるギラツキを低減することができる。
防眩層140としては、表面にビーズ等を配した凹凸構造を有する市販のフィルム(いわゆるヘーズフィルム(Haze Film)と呼ばれるもの;恵和(株)社製OPALUS等)、表面をエンボス加工したフィルムなどを用いることができる。防眩層140が有する凹凸構造としては、例えば、走査型白色干渉計 Zygo( キヤノン(株)社製NewView6300)で測定したRa(算術平均粗さ)が0.01μm以上であることが好ましい。より好ましくは0.05μm〜1.0μmであるとよい。防眩層140の厚みは、特に制限はないが、加工性や光学特性の観点から0.5μm〜100μmであることが好ましい。
防眩層140としては、擦りガラスや型板ガラスを用いてもよい。擦りガラスは片側又は両側の表面に擦り模様が付されたガラスであり、その擦り模様は例えばガラスの表面にサンドブラスト処理および化学処理をすることによって伏すことができる。また、型板ガラスは片側又は両側の表面に型模様が付けられたガラスであり、その型模様は例えば溶融ガラスを一方又は両方に型を有するロールどうしの間を通すことよって付すことができる。
このように構成された採光具400は、JIS−K7361−1に準拠して測定されるヘーズ(Haze)値が30%以上95%以下に設定されることが好ましい。ヘーズ値が30%未満であると防眩性が不足する場合があり、またヘーズ値が95%を越えると採光性が不足する場合があるからである。なかでも、ヘーズ値を35%以上80%以下とすることがより好ましい。
次に、このような構成からなる採光具400の作用について説明する。
光制御部材10の第1面10aへの法線方向ndに対して紙面の上側に傾斜した方向から入射する光L1は、反射面10cで反射しその進行方向を大きく変化させられる。その一方で、第1面10aへの法線方向ndに概ね沿った方向から入射する光L2は、主として反射面10cに入射せずに高屈折率媒質部12内を透過していく。
その後、これらの光L1、L2は、防眩層140にて拡散されて屋内に向かって出射していく。
以上のように、本実施の形態による採光具100は、防眩層140を有している。この場合、光制御部材10内で反射や屈折をした光を防眩層140にて拡散して室内に取り込むことができる。これにより、室内にいる観察者が採光具100を介して室外を観たときに、光制御部材10による反射や屈折に起因して生じ得るぎらつきや眩しさを感じることを緩和することができる。
なお、第1透明基材20および第2透明基材30として、防眩性を有する基材、例えば、擦りガラス、型板ガラスなどを用いてもよい。この場合、光制御部材10の防眩機能をさらに高めることができる。
(第2の実施の形態の変形例)
次に、第2の実施の形態に係る採光具の変形例について説明をする。以下の説明では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
図6は、第2の実施の形態に係る採光具の一変形例を説明する断面図である。図6に示す採光具500は、防眩層が第1透明基材20側にも配置されている点が異なり、その他の点については図5に示す採光具400と略同様である。
採光具500は、光制御部材10と、光制御部材10の第1面側10aに配置された第1透明基材20と、光制御部材10の第2面10b側に配置された第2透明基材30と、を有し、第1透明基材20及び第2透明基材30の両方の、光制御部材10に対向しない側に凹凸構造を有する防眩層140(第1防眩層140a、第2防眩層140b)が配置されている。
第1防眩層140aと第2防眩層140bとは、略同様に構成されてもよいが、とりわけ、第1防眩層140aのヘーズ値が、第2防眩層140bのヘーズ値よりも低いことが好ましい。このような構成にすると、採光性と防眩性を両立できるからである。
以上のように、採光具500は、防眩層として第1防眩層140a及び第2防眩層140bを有することにより、採光具500を通じて室外から室内に導かれる光が第1防眩層140a及び第2防眩層140bにより拡散され、観察者に与えるギラツキを低減することができる。

Claims (10)

  1. 光が入射する第1面、前記第1面に対向し光が出射する第2面、及び、前記第1面と前記第2面との間に存在し、前記第1面から入射した光を前記第2面に向けて偏向する反射面、を含む光制御部材と、
    前記光制御部材の前記第1面側に配置された第1透明基材と、
    前記光制御部材の前記第2面側に配置された第2透明基材と、
    を備え、
    前記光制御部材の前記第1面は、隣接する他の層と面で接触しており、
    前記光制御部材の前記第2面は、隣接する他の層と面で接触しており、
    前記光制御部材と前記第1透明基材との間、及び前記光制御部材と前記第2透明基材との間の少なくとも一方に、光を散乱する光散乱層が配置され、
    前記光制御部材と前記第1透明基材との間に第1光散乱層が配置され、前記光制御部材と前記第2透明基材との間に第2光散乱層が配置され、
    前記第1光散乱層のヘーズ値は、前記第2光散乱層のヘーズ値よりも低い、採光具。
  2. 前記光散乱層は、内部に粒子を有する、請求項1に記載の採光具。
  3. 前記光散乱層は、内部に空隙を有する、請求項1または2に記載の採光具。
  4. 光が入射する第1面、前記第1面に対向し光が出射する第2面、及び、前記第1面と前記第2面との間に存在し、前記第1面から入射した光を前記第2面に向けて偏向する反射面、を含む光制御部材と、
    前記光制御部材の前記第1面側に配置された第1透明基材と、
    前記光制御部材の前記第2面側に配置された第2透明基材と、
    を備え、
    前記光制御部材の前記第1面は、隣接する他の層と面で接触しており、
    前記光制御部材の前記第2面は、隣接する他の層と面で接触しており、
    前記第1透明基材及び前記第2透明基材のうちの少なくとも一方の、前記光制御部材に対向しない側に、凹凸構造を有する防眩層が配置され、
    前記第1透明基材の前記光制御部材に対向しない側に、凹凸構造を有する第1防眩層が配置され、前記第2透明基材の前記光制御部材に対向しない側に、凹凸構造を有する第2防眩層が配置され、
    前記第1防眩層のヘーズ値は、前記第2防眩層のヘーズ値よりも低い、採光具。
  5. 当該採光具は、JIS−K7361−1に準拠して測定されるヘーズ値が30%以上95%以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の採光具。
  6. 前記第1透明基材と前記光制御部材との間に配置され、且つ、前記第1透明基材と前記光制御部材とを接合する第1接合層と、
    前記第2透明基材と前記光制御部材との間に配置され、且つ、前記第2透明基材と前記光制御部材とを接合する第2接合層と、
    をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の採光具。
  7. 前記第1接合層及び前記第2接合層の少なくとも一方が光を散乱する、請求項6に記載の採光具。
  8. 前記光散乱層が、前記第1透明基材及び前記第2透明基材の少なくとも一方と前記光制御部材とを接合する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の採光具。
  9. 前記第1透明基材及び前記第2透明基材は、ガラスであり、
    採光具は合わせガラスを構成する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の採光具。
  10. 前記光制御部材は、各々が一方向に延び且つ前記一方向と直交する方向に配列された複数の低屈折率媒質部と、各々が前記一方向に延び且つ前記一方向と直交する前記方向に前記低屈折率媒質部と交互に配列された複数の高屈折率媒質部と、を有し、
    前記低屈折率媒質部は、前記高屈折率媒質部よりも低屈折率である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の採光具。
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