JP5907413B2 - 回転体 - Google Patents

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Description

本発明は、各々別の部品である胴部と軸部とを組み立てた構成の組立構造のロール・ローラその他の回転体において、胴部がセラミックスで形成された回転体に関する発明である。
上記技術分野に関連する従来技術の一例が下記特許文献1および2に開示されている。特許文献1に開示された回転体である圧延用組立式スリーブロールは、「強靭な材料からなるロール軸に、耐摩耗性等に優れた材料からなる中空円筒状のスリーブを同軸的かつロール軸と一体回転可能に固定してなる圧延用組立式スリーブロールにおいて、スリーブとロール軸とを嵌着するとともに、スリーブ側面とロール軸との間に滑り防止用キーを設けた」、圧延用組立式スリーブロールである。
また、特許文献2に開示された回転体である圧延用組立ロールは、「複数個のスリーブが夫々内周面を位置させてロール軸上に固定された圧延用組立ロールに於いて、圧延に供するスリーブは小さな焼嵌め代でロール軸上に焼嵌めされていると共に、該スリーブの側部に隣接する圧延に供しないスリーブは固定具を介してロール軸上に固定されており、該圧延に供しないスリーブを介して前記圧延に供するスリーブにロール軸からトルクが伝達できるように両者のスリーブに係合部を設けて係合させた」、圧延用組立ロールである。具体的には、圧延に供するスリーブの側部には凹孔状の係合部が、圧延に供しないスリーブの側部には前記凹孔状の係合部に挿着可能な凸状の係合部が設けられ、両者は係合されている。
特開2001−87806号公報 特開昭54−86462号公報
かかる従来技術の回転体によれば、軸部であるロール軸と胴部であるスリーブとを結合するキーまたは係合部を回り止めとして備えることにより、過大な回転トルクが胴部に作用した場合でも、胴部の内周面が軸部の外周面上において滑り、胴部が回転することを防止することができる。しかしながら、セラミックスで形成された胴部を有する組立構造の回転体の場合には、次のような問題点がある。すなわち、セラミックスは難削材であるため、キーを挿着するキー溝や係合部を構成する凹孔や凸部を形成することが極めて困難であり、これを採用すると回転体のコストが高くなる。また、セラミックスは靭性に乏しい脆性材であるため、キー溝・凹孔・凸部のように急峻な角部が存在すると、当該角部が破壊の起点となり胴部が破損するおそれがある。
本発明は、上記従来技術の問題点を発明者が鋭意鑑みてなされたものであり、軸芯を有する外観が略円柱形状のセラミックスで形成され、軸芯に沿う方向に形成された挿着孔部を有する胴部と、胴部と同軸に当該胴部の挿着孔部に挿着され固定された軸部と、軸部に固定されるとともに胴部に当接する固定部を有する組立構造の回転体において、胴部の破損を回避しつつ軸部上で胴部が回転することを防止可能な回り止めを有する、より簡素な構成の回転体を提供することを目的としている。
上記目的を達成する本発明の一態様は、軸芯を有する外観が略円柱形状のセラミックスで形成され、前記軸芯に沿う方向に形成された挿着孔部を有する胴部と、前記胴部と同軸に当該胴部の挿着孔部に挿着され固定された軸部と、前記軸部に固定されるとともに前記胴部に当接する固定部を有する組立構造の回転体であって、前記胴部は、その端の外周縁の一部に形成された切欠状の被係合部を備え、前記固定部は、前記胴部の軸芯に沿う方向において一方側に配置された側面を有する本体部と、前記本体部の側面から突起するように配置された係合部を有し、前記胴部の被係合部と前記固定部の係合部とが係合している回転体である。
上記回転体において、前記被係合部および前記係合部は、いずれも互いに接触する一面を有することが望ましく、その一面がいずれも平面であることが特に好ましい。
さらに、前記被係合部の一面は、前記胴部の軸芯に沿う方向において、前記胴部の端面から中央に向かい上方に傾斜する傾斜面であることが望ましい。
さらに加えて、前記軸芯に沿う断面視において、前記本体部の側面と前記係合部の一面との交点には凹部が形成されていることが望ましい。
前記被係合部および前記係合部は、前記胴部の軸芯回りに等角度で複数個設けられていれば、なお好適である。
また、上記回転体において、前記係合部には二の突部が形成されており、前記二の突部は、その先端が、前記被係合部に接触している形態とすることもできる。
本発明は上記のように構成されているので、下記で詳細に説明するように、上記目的を達成することができる。
本発明に係る第1態様の回転体の一部断面を示す正面図である。 図1のA部拡大図である。 図1のB矢視図である。 本発明に係る第2態様の回転体の一部を拡大した正断面図である。 図2のD矢視図である。 本発明に係る第3態様の回転体の一部を拡大した図である。 被係合面1gに対し垂直な方向に沿い上方から図4(b)を見た平面図である。 本発明に係る第4態様の回転体の一部を拡大した図である。 図5(a)を上方から見た平面図である。 本発明に係る第5態様の回転体の一部を拡大した図である。 図5(c)を上方から見た平面図である。
以下、本発明について、その第1〜第5実施形態に基づき図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、鋼板を熱処理する加熱炉に当該鋼板を搬送するために組み込まれる搬送ロールであって、加熱炉中において高温雰囲気に晒されるため胴部をセラミックスで形成した搬送ロールを回転体の例として説明するが、本発明は搬送ロールに限定されることなく、例えば酸洗浄設備などに組み込まれて腐食雰囲気中で使用されるロール、圧延設備に組み込まれて使用されるロール、その他各種の回転体に適用することが可能である。
[第1実施形態]
以下、本発明の好ましい実施態様である第1態様の搬送ロールについて、図1、図2および図3(a)を参照しつつ説明する。
一部断面を示す正面図である図1に示すように、第1態様の搬送ロール(以下、単にロールと言う場合がある。)1は、軸芯Iを有する外観が略円柱形状のセラミックスで形成され、軸芯Iに沿う方向(以下、軸心方向と言う場合がある。)に形成された挿着孔部1jを有する胴部1aと、胴部1aと同軸に当該胴部1aの挿着孔部1jに挿着され固定された軸部1bと、軸部1bに固定されるとともに胴部1aに当接する固定部2を、基本的な構成として有している。そして、図1のA部拡大図である図2(a)に示すように、本態様のロール1の胴部1aは、その端の外周縁の一部に形成された切欠状の被係合部1fを備え、固定部2は、軸芯方向において一方側に配置された側面2cを有する本体部2dと、本体部2dの側面2cから突起するように配置された係合部2bを有し、胴部1aの被係合部1fと固定部2の係合部2bとが係合するよう構成されている。
かかるロール1によれば、セラミックスで構成された胴部1aの破損を防止しつつ胴部1aの回り止めを簡素な構成で実現することができる。すなわち、固定部2を軸部1bに固定し、当該固定部2の係合部2bを胴部1aに形成された被係合部1fに係合させ回り止めを構成したので、胴部1aに過大な回転トルクが作用した場合や胴部1aと軸部1bとの固定が緩んだ場合でも、胴部1aは軸部1b上で回転することはない。ここで、胴部1aの被係合部1fは、胴部1aの端の外周縁において切欠き状に形成されているので急峻な角部が形成されず、応力の集中による胴部1aの破損が抑制され、さらに被係合部1fの形成も容易である。以下、胴部1a、軸部1bおよび固定部2の構成を説明し、その後、上記被係合部1fおよび係合部2bの構成について詳細に説明する。なお、図1に示すように、固定部2は、胴部1aの右端側と左端側に各々1個配置されているが、双方の構造および胴部1aと軸部1bとの関係は同一であるので、右端側に配置された固定部2についてのみ説明し、左端側に配置された固定部2の説明は省略する。
[胴部]
本態様の略円筒形状をなす胴部1aは、図1のB矢視図である図2(b)に示すように、軸心Iに直交する方向(以下、半径方向と言う。)に沿う断面において中央に形成された貫通孔状の挿着孔部1jを有している。なお、軸部1bが挿着され固定される挿着孔部1jは、軸心方向に形成されていればよく、例えば胴部1aの両端に円形凹孔状の挿着孔部を設け、2本の軸部を夫々の挿着孔部に挿着し固定するようにしてもよい。
図1に示すように、軸心方向における胴部1aの肉厚は、被係合部1fが形成された端部を除きほぼ一定である。なお、例えば胴部1aにカリバー(溝)が形成されたロールのように、胴部1aの肉厚は変化するように構成してもよく、厚肉部および薄肉部を適宜配置してもよい。しかしながら、胴部1aは脆性材であるセラミックスで形成されるため、肉厚の急変部が存在すると急熱・急冷された場合に、急変部に過大な熱応力が生じ、胴部1aが破損する可能性がある。このため、胴部1aの厚みは、軸心方向において一定の厚みであることが望ましい。また、胴部1aの中空部1jの形状も略円柱形状である必要はないが、上記と同様な理由から略円柱形状であることが望ましい。
上記胴部1aを形成するセラミックスとしては、ロール1が使用される雰囲気その他の操業条件の要請による耐熱衝撃性・耐蝕性などに応じ、アルミナ・ジルコニア・シリカその他の酸化物系セラミックス、硼化ジルコニウム・硼化チタン・硼化ボロンその他の硼化物系セラミックス、炭化シリコン・炭化ボロンその他の炭化物系セラミックス、窒化珪素・窒化アルミその他の窒化物系セラミックスまたはカーボンを使用することができる。
[軸部]
図1に示すように、略円柱形状をなす本態様の軸部1bは、例えば工具鋼またはステンレス鋼など金属から形成されており、胴部1aの挿着孔部1jに挿着され、胴部1aに固定されている。なお、軸部1bは、図1に示すように、軸心方向において全体が同一外径である必要はなく、胴部1aの挿着孔部1jに挿着される部分が略円柱形状であればよい。また、その胴部1aの挿着孔部1jに挿着される部分にも小径部分を形成し、その外周面の一部で挿着孔部1jに接触していてもよい。
上記のように挿着孔部1jに挿着された軸部1bの軸芯方向における胴部1aとの固定方法は特段限定されないが、本態様のロール1では固定部材1cで固定している。具体的には、略円管形状をなす固定部材1cは、軸心方向において内方に配置された大径部1iと、大径部1iの外方に配置された大径部1iよりも外径の小さな小径部1hを有しており、小径部1hの外周面には不図示の螺子溝が形成されている。ここで、軸心方向において内方とは、軸心方向において胴部1aの端面から中心に向かう方向ことを言い、外方とは中心から端面に向かう方向のことを言う。そして、固定部材1cが螺合される軸部1bの外周面に形成された螺子に通された固定部材1cは、上記説明した状態で軸部1bが挿着された胴部1aの端面1eに、その大径部1iの端面が接する状態となるよう軸部1bに位置決めされ、不図示のボルトで固定されることにより、軸芯方向において軸部1bを固定している。
セラミックス製の胴部1aよりも熱膨張率の大きな金属で軸部1bを形成する場合には、好ましくは、常温の状態では緩み嵌めの状態で胴部1aに挿着され、加熱炉において加熱されて半径方向に軸部1bが熱膨張したときに、胴部1aの挿着孔部1jと締り嵌めの状態となり胴部1aに固定されるように、軸部1bの外径が調整されていることが望ましい。これにより、胴部1aと軸部1bとの熱膨張差による胴部1aの破損を防止するとともに、操業中、半径方向において胴部1aが動かないよう胴部1aを固定することができる。
軸部1bを、胴部1aと同一の熱膨張率を有するセラミックスで構成すれば、上記熱膨張差に起因する胴部1aの破損を防止することができる。しかしながら、軸部1bには、モータ等と結合される不図示の継手部や螺子などの要素を形成するため加工を施すことも多く、難削材であるセラミックスを用いて軸部1bを構成した場合にはコストが高くなるため、軸部1bは金属で構成することが望ましい。
[固定部]
好ましくは金属で構成された固定部2は、図2(a)に示すように、軸心方向において外方に配置された、内方側(一方側)に配置された側面2cを有する本体部2dと、本体部2dの側面2cから内方(一方)に向かい突起するように配置された係合部2bとを有している。
固定部2の軸部1bへの固定方法は特段限定されないが、本態様のロール1では上記のように軸部1bに螺合された固定部材1cを介し、締付部材1dにより軸部に固定されている。具体的には、略円環形状をなす固定部2の本体部2dは、その中空孔2gに、固定部材1cの大径部1iが挿通された状態となるよう配置される。
円環形状をなす締付部材1dは、その内周面に、上記固定部材1cの小径部1hに螺合可能な不図示の螺子溝を有している。そして、外周面に螺子が形成された小径部1hに回転しつつ挿通される締付部材1dは内方に移動し、その内方端面が、本体部2dの外方端面に当接するように配置される。ここで、大径部1iの外径と本体部2dの内径は、大径部1iの外周面に固定部2の内周面が接触するとともに軸心方向に固定部2が滑動可能な程度に調整されている。しかして、締付部材1dを回転させつつ内方へ移動せしめることで、締付部材1dが当接して内方に押圧される固定部2は胴部1aと当接し、軸心方向における固定部2の位置決めがなされることとなる。そして、本体部2dに設けた螺子穴に取り付けた螺子2eを大径部1iの外周面に押し付けることにより、固定部材1cを介し固定部2は軸部1bに固定される。
なお、上記固定部材1cおよび締付部材1dは、固定部2の位置決めと固定とを容易ならしめるための好ましい構成要素であり必ずしも必要ではない。すなわち、固定部材1cを介さず固定部2の中空孔2gに軸部1bを挿通し、固定部2を胴部1aに押し付けた状態で軸部1bに直接接合した構成とてもよい。
[被係合部および係合部]
胴部1aに形成された被係合部1fおよび固定部2に形成された係合部2bについて、詳細に説明する。図2(a)、図2(b)および図2(a)のC部のD矢視図である図4(a)に示すように、胴部1aには、軸心方向において、その端の外周縁の一部に、切欠状の被係合部1fが形成されている。ここで、「切欠状」とは、胴部1aの端の外周縁の一部が除去された形態のことを言い、胴部1aの製造方法として切り欠くことを意味せず、被係合部1fは、例えば成形工程でその形態を造形し、形成してもよい。
上記のように胴部1aに当接するように配置された固定部2には、その本体部2dの側面2cから突起するように配置された係合部2bが形成されており、当該係合部2bは、上記胴部1aに形成された被係合部1fに係合するよう配置されている。ここで、本態様の被係合部1fおよび係合部2bは、各々一面1gおよび一面2a(以下、理解のため被係合部の一面1gを被係合面1g、係合部2bの一面2aを係合面2aと言う場合がある。以下説明する第2〜第5態様のロールについて同様である。)を有し、係合部2bの下方に形成された係合面2aと胴部1aの外周縁に形成された被係合面1gとが接触することにより、被係合部1fと係合部2bとが係合する構成となっている。なお、後述する第3〜第5態様のロールにおいて説明するように、被係合部1fおよび係合部2bが面で接触する必要は必ずしもないが、被係合部1gと係合部2bとに作用する力を面で受けることで分散させ、それらの破壊や変形を防止するためには面で接触することが好ましい。さらに、被係合面1fおよび係合面2bを平面とすれば、その形成が容易であり、工業生産上コストを低減することができ好ましい。
さらに、好ましい形態である本態様の被係合面1gは、軸芯方向において内方、すなわち胴部1aの端面から中央に向かい上方に傾斜する傾斜面となるよう形成されており、当該被係合面1gに接触する係合面2aも、軸心Iに対する傾斜角度がほぼ同一の傾斜角度となる傾斜面としてある。このように被係合面1gおよび当該被係合面1gに接触する係合面2aを傾斜面とし、両者がいわゆるテーパ合せとなるよう構成することにより、固定部2を胴部1aに押し付けて被係合面1gに係合面2aを接触させた際に、両者の間に隙間が形成されることなく密着し、胴部1aの固定をより確実になさしめることができ好ましい。
軸芯Iに沿う断面視において、本体部2dの側面2cと係合部2bの係合面1aとの交点には凹部2fが形成されていることが好ましい。かかる構成とすることにより、過負荷によりロール1が撓み、胴部1aや軸部1bが変形した場合であっても、上記凹部2fが形成された係合部2bは、胴部1aや軸部1bの変形に倣い弾性的に変形するので、胴部1bの回り止めの機能を果たしつつ胴部1aの破損を抑制することが可能となる。なお、このような胴部1aや軸部1bの変形に対する対応は、上記のような係合部2b自身を弾性的に変形させる構成以外に、係合部2bと被係合部1fとの間に弾性部材を介在させることにより実現することができる。また、凹部2fが設けられた係合部2bは、凹部2fを中心とし、その回りに変形しやすくなるので、加工精度の問題や固定部2の取付精度の問題で被係合面1gおよび係合面2aの傾斜角度が完全に同一で無い場合でも、被係合面1gと係合面2bとの密着性を向上することができる。
さらに、図2(b)に示すように、被係合部1fおよび係合部2bは、胴部の軸芯Iの回りに等角度で複数個設けられていることが好ましい。なお、図2(b)に示す被係合部1fおよび係合部2bは、180度の角度で各々2個設けられている例であるが、その数は複数あればよい。かかる構成によれば、被係合部1fおよび係合部2bを、胴部の軸芯Iの回りに等角度で複数個設けることにより、胴部1aの外周縁上においてその被係合部1fに作用する係合部2bからの押圧力を、当該外周縁において等角度に配置せしめ、半径方向において胴部1aに作用する押圧力のバランスを取っている。その結果、半径方向において胴部1aが一方のみに押圧されることがなく、胴部1aの偏心を防止できる。
[第2実施形態]
本発明に係る第2態様のロール3について図3を参照しつつ説明する。なお、図3において、上記第1態様のロール1と同一の構成要素については同一符号を付しており、詳細な説明を省略する(以下説明する第3〜第5態様のロールについても同様である。)
第2態様のロール3の固定部周辺を拡大した断面図である図3に示すように、第2態様のロール3は、基本的には第1態様のロール1とほぼ同一の構成を有しているが、被係合部1fと係合部4bとの係合により接触する被係合面1gおよび係合面4aが傾斜面ではなく、軸心Iと平行に形成された平面であるという点で相違している。かかる構成のロール3によれば、本発明の目的を達成することができ、さらに被係合部1fと係合部2bとの係合のために被係合面1gと係合面4aとの間に部分的に形成される隙間が許容できる場合には、比較的低コストでロール3を形成できるので有利である。なお、被係合部1fの角部1LにはR部を形成しておけばよい。
[第3実施形態]
本発明に係る第3態様のロール5について、その被係合部1fおよび係合部6bの部分拡大図である図4(b)および図4(c)を参照しつつ説明する。ここで、図4(b)は、第3態様のロール5の被係合部1fおよび係合部5bについて、図2(a)に示したD矢視方向から見た図であり、図4(c)は図4(b)を上方から見た平面図である。
図4(b)・(c)に示すように、第3態様のロール5は、係合部5bの下方に設けられた二の突部5aを有し、被係合部1fと係合部5bとが係合したとき、当該二の突部5aの先端が、被係合部1fの被係合面1gに接触することで、胴部1aの回り止めを構成している点で、上記第1態様のロール1と相違している。なお、被係合面は平面に限ることなく、例えば曲面や屈曲面であってもよい。
ここで、本態様の図4(b)に対応する第1態様のロール1の図である図4(a)に示すように、第1態様のロール1では、ともに平面である被係合面1gおよび係合面2aの接触により被係合部1fと係合部2bとが係合し、その結果、符号Hで示す方向の軸芯Iの回りの胴部1aの回転を防止する回り止めが構成されていた。一方で、上記のように二の突部5aが被係合部5bに設けられた第3態様のロール5では、図4(b)に示すように、被係合部1fと係合部5bとの係合により係合部5bの二の突部5aが被係合面1fに接し、被係合面1fにおいて二の接点F・Gが形成される。そして、この二の接点F・Gのうち一方の接点Fは、図4(c)に示すように、上方から見たとき被係合面1gを通る胴部1aの軸芯Iにより分割された被係合面1gの二の領域J1・J2のうち一方の領域J1に、他の接点Gは他方の領域J2に配置される。このように、軸芯Iを挟んで二の接点F・Gが配置されるよう二の突部5aを係合部5bに設けることにより、第1態様のロール1と同様に、符号Hで示す方向の軸芯Iの回りの胴部1aの回転を防止可能な回り止めを構成することができる。なお、上記した軸芯Iと二の接点F・Gとの位置関係を満たす限り、二の突部5aの配置位置は適宜設定することができ、図4(c)に示すように軸芯Iを介し対称に配置する必要はなく、三以上の突部を配置してもよい。また、二の突部5aの先端は平坦面としてもよく、この場合には、当該平坦面と被係合面1gとの接触面に含まれるいずれかの点を接点として考えればよい。
[第4実施形態]
本発明に係る第4態様のロール6について、その被係合部1fおよび係合部6bの部分拡大図である図5(a)および図5(a)を上方から見た平面図である図5(b)を参照しつつ説明する。ここで、図5(a)は、第4態様のロール6の被係合部1fおよび係合部6bについて、図2(a)に示したD矢視方向から見た図である。
第4態様のロール6は、係合部6bの下方に、軸芯Iに沿い形成された二の突条部6aを有し、被係合部1fと係合部6bとが係合したとき、当該二の突条部6aの先端が、被係合部1fの被係合面1gに接触することで、胴部1aの回り止めを構成している点で、上記第1態様のロール1と相違している。そして、二の突条部6aの配置態様は、上記第3態様のロール5の二の突部5a・5aと基本的に同一である。すなわち、図5(a)・(b)に示すように、被係合部1fと係合部6bとの係合により係合部6bの二の突条部6aが被係合面1fに接することで形成された二の接線J・Kうち一方の接線Jは、上方から見たとき被係合面1gを通る胴部1aの軸芯Iにより分割された被係合面1gの二の領域J1・J2のうち一方の領域J1に、他の接線Kは他方の領域J2に配置される。なお、突条部6aの方向は、図5(b)に示すように軸芯Iと平行になっている必要はなく、上記した軸芯Iと二の接線J・Kとの位置関係を満たす限り、軸芯Iに対し傾斜していてもよく、湾曲していてもよい。また、二の突条部6aの先端は平坦面としてもよく、この場合には、当該平坦面と被係合面1gとの接触面に含まれるいずれかの直線を接線として考えればよい。
[第5実施形態]
本発明に係る第5態様のロール7について、その被係合部1fおよび係合部7bの部分拡大図である図5(c)および図5(c)を上方から見た平面図である図5(d)を参照しつつ説明する。ここで、図5(c)は、第5態様のロール7の被係合部1fおよび係合部7bについて、図2(a)に示したD矢視方向から見た図である。
第4態様のロール6は、係合部7bの下方に、軸芯Iに交差するよう形成された一の突条部7aを有し、被係合部1fと係合部7bとが係合したとき、当該突条部7aの先端が、被係合部1fの被係合面1gに接触することで、胴部1aの回り止めを構成している点で、上記第1態様のロール1と相違している。ここで、突条部7aの配置態様は、上記第3態様のロール5の二の突部5aと基本的に同一である。すなわち、図5(c)・(d)に示すように、被係合部1fと係合部6bとの係合により係合部7bの突条部7aが被係合面1fに接することで形成された接線Lは、上方から見たとき被係合面1gを通る胴部1aの軸芯Iと交差し、当該軸芯Iより分割された被係合面1gの二の領域J1・J2の相方に含まれるよう配置される。なお、突条部7aの方向は、図5(d)に示すように軸芯Iと直交している必要はなく、上記した軸芯Iと接線Lとの位置関係を満たす限り、軸芯Iに対し所定の角度で交差するよう配置すればよく、湾曲していてもよい。
1(3、5、6、7) 搬送ロール
1a 胴部
1b 軸部
1c 固定部材
1d 締付部材
1f 被係合部
1g 被係合部の一面(被係合面)
2(4) 固定部
2a 係合部の一面(係合面)
2b(4b,5b,6b,7b) 係合部
2d 本体部
2f 凹部
5a 突部
6a(7a) 突条部

Claims (6)

  1. 軸芯を有する外観が略円柱形状のセラミックスで形成され、前記軸芯に沿う方向に形成された挿着孔部を有する胴部と、前記胴部と同軸に当該胴部の挿着孔部に挿着され固定された軸部と、前記軸部に固定されるとともに前記胴部に当接する固定部を有する組立構造の回転体であって、前記胴部は、その端の外周縁の一部に形成された切欠状の被係合部を備え、前記固定部は、前記胴部の軸芯に沿う方向において一方側に配置された側面を有する本体部と、前記本体部の側面から突起するように配置された係合部を有し、前記胴部の被係合部と前記固定部の係合部とが係合している回転体。
  2. 前記被係合部および前記係合部は、いずれも互いに接触する一面を有する請求項1に記載の回転体。
  3. 前記被係合部および前記係合部の一面が平面である請求項2に記載の回転体。
  4. 前記被係合部の一面は、前記胴部の軸芯に沿う方向において、前記胴部の端面から中央に向かい上方に傾斜する傾斜面である請求項3に記載の回転体。
  5. 前記被係合部および前記係合部は、前記胴部の軸芯回りに等角度で複数個設けられている請求項1乃至のいずれかに記載の回転体。
  6. 前記係合部には二の突部が形成されており、前記突部は、その先端が前記被係合部に接触している請求項1に記載の回転体。






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