JP5906727B2 - アナログ電子時計 - Google Patents
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Description
複数の指針と、
入力された駆動パルスによりステップ駆動されて、前記複数の指針をそれぞれ正転又は逆転の何れかの回転方向に回転移動させる複数のステッピングモータと、
前記駆動パルスの出力要求に基づいて、前記複数のステッピングモータをそれぞれステップ駆動する所定のパルス幅の前記駆動パルスを重複無く出力する駆動手段と、
前記複数の指針の回転方向に係る情報に基づいて、前記駆動手段に前記駆動パルスの出力要求を行う駆動制御手段と、
前記複数の指針を並列的に早送り移動させる場合に、最先に回転移動する指針に対応するステッピングモータに最初の前記駆動パルスが出力されるタイミングから、前記複数のステッピングモータにそれぞれ最初の前記駆動パルスが出力されるタイミングまでの遅延時間と、前記複数のステッピングモータの駆動周期の長さである所定の周期と、前記複数のステッピングモータ各々の正転又は逆転に対応した前記パルス幅と、を前記複数の指針の組み合わせにより生じうる早送り対象の指針の組み合わせに対応して記憶する記憶手段と、
を備え、
前記駆動制御手段は、
前記記憶手段に記憶された前記遅延時間と前記所定の周期とに基づき前記複数の指針をそれぞれ次に回転移動させるタイミングまでの時間を計数し、
前記複数の指針を並列的に早送り移動させる場合に、前記記憶手段に基づき予め設定された所定の周期の一周期内で前記駆動手段により前記複数のステッピングモータが駆動される順番が当該所定の周期ごとに毎回同一となるように、前記記憶手段に基づき予め設定された各々回転移動させるタイミングで前記駆動パルスの出力要求を行う
ことを特徴とするアナログ電子時計である。
図1は、第1実施形態のアナログ電子時計の内部構成を示すブロック図である。
ROM47は、CPU46が実行する各種プログラムや、各種プログラムで利用される初期設定データを格納する。ROM47に記憶された初期設定データには、指針の早送りを行う際に用いられる早送り設定データ47aが含まれている。これらのプログラムや初期設定データは、アナログ電子時計1の起動時、又は、必要に応じて随時、CPU46により読み出され、RAM48上に展開されて実行、利用される。
なお、ROM47は、書き換え可能なフラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)といった種々の不揮発性メモリであっても良い。
なお、駆動パルスとして出力される電圧を生成するレギュレータの立ち上げ時間などを考慮して、各駆動パルス間や各駆動パルスの出力開始時などに適宜な幅(例えば、1ms程度)を設定することとしても良い。
次に、第2実施形態のアナログ電子時計1について説明する。
第2実施形態のアナログ電子時計1の内部構成は、第1実施形態のアナログ電子時計1の内部構成と同一であるので、同一符号を付して説明を省略する。
なお、駆動回路45では、指針の動作命令は、同一の指針2〜4に対して同時に複数回分設定されない。従って、CPU46は、先に出力した指針の動作命令に基づく駆動パルスの出力が開始される前に次の動作命令を出力しない。
(1)優先度が最も高い指針に対応するステッピングモータに対しては、第1実施形態のアナログ電子時計1と同様に、早送り移動の対象となる全ての指針に対応するステッピングモータへ出力される駆動パルスの幅(駆動パルス間にインターバルを設定する場合には、このインターバルを含む)の合計以上の適宜な長さの駆動設定周期T1を設定する。
(2a)優先度がm番目(m≧2)の指針に対応するステッピングモータに対しては、当該指針よりも優先度が高い(1〜m−1番目)指針に対応するステッピングモータへ出力される駆動パルスの幅と、当該指針の出力禁止期間の幅との合計の長さTmfが駆動設定周期T1よりも短い場合には、このステッピングモータに対する駆動設定周期Tmを駆動設定周期T1と等しい値に設定する。
(2b)一方、長さTmfが駆動設定周期T1よりも長い場合には、駆動設定周期T1の約数のうち何れかの値Tmと、Tm×p>(Tmf−T1)を満たす最小のpとについて、Tm×pと、優先度がこの指針以下(m〜n番目)の指針に対応するステッピングモータへ出力される駆動パルスの幅との合計が駆動設定周期T1以下となるように設定される。
なお、(2b)において、分周回路52で設定が困難な周波数信号が必要な場合などで、適切な駆動設定周期Tmの値が存在しない場合には、駆動設定周期T1を延長して再設定すればよい。
最後に、秒針4の駆動パルス幅13msと、分針3の駆動パルス幅4msと、時針2の出力禁止期間31.25msと、3回分のインターバルとの合計50.25msは、40msより大きい。従って、時針2の駆動設定周期T3は、40msの約数、ここでは、20msに設定される。このとき、この駆動設定周期T3の20msと、ステッピングモータ42への駆動パルス幅19msと、インターバル1回分1msとの合計は、40msであり、駆動設定周期T1以下となる。
例えば、上記実施の形態では、ステッピングモータ42〜44の駆動がこれらステッピングモータ42〜44に対して設定された駆動優先度に基づいて行われる場合について説明したが、例えば、指針の動作命令の入力順に基づいて行われる場合であっても、本願発明を適用することが可能である。
その他、上記の実施の形態で示した具体的な指針の本数、種類、形状といった構成、駆動優先度の順番や、最大早送り速度やパルス幅といった数値などの細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
複数の指針と、
入力された駆動パルスによりステップ駆動されて、前記複数の指針をそれぞれ正転又は逆転の何れかの回転方向に回転移動させる複数のステッピングモータと、
前記駆動パルスの出力要求に基づいて、前記複数のステッピングモータをそれぞれステップ駆動する所定のパルス幅の前記駆動パルスを重複無く出力する駆動手段と、
前記複数の指針の回転方向に係る情報に基づいて、前記駆動手段に前記駆動パルスの出力要求を行う駆動制御手段と、
を備え、
前記駆動制御手段は、
前記複数の指針を並列的に早送り移動させる場合に、予め設定された所定の周期の一周期内で前記駆動手段により前記複数のステッピングモータが駆動される順番が当該所定の周期ごとに毎回同一となるように、予め設定されたタイミングで前記駆動パルスの出力要求を行う
ことを特徴とするアナログ電子時計。
<請求項2>
前記駆動手段は、前記駆動制御手段による前記駆動パルスの出力要求が前記複数のステッピングモータのうち2個以上に対してなされている場合には、前記複数の指針に対して予め設定された優先度に基づいて、当該出力要求がなされているステッピングモータの中でこの優先度が最も高い指針に対応するステッピングモータに前記駆動パルスを出力し、
前記駆動制御手段は、移動対象の指針に対応するステッピングモータへの前記駆動パルスの出力要求を、当該移動対象の指針より前記優先度が低く、且つ、前記移動対象の指針より前に回転移動される指針に対応する前記ステッピングモータへの前記駆動パルスの出力が開始されてから、前記移動対象の指針を回転移動させるタイミングまでの間に行う
ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。
<請求項3>
前記駆動制御手段は、前記複数の指針を各々回転移動させるタイミングで前記駆動手段に前記駆動パルスの出力要求を行う
ことを特徴とする請求項1又は2記載のアナログ電子時計。
<請求項4>
前記複数の指針を並列的に早送り移動させる場合に、最先に回転移動する指針に対応するステッピングモータに最初の前記駆動パルスが出力されるタイミングから、前記複数のステッピングモータにそれぞれ最初の前記駆動パルスが出力されるタイミングまでの遅延時間と、前記所定の周期とを記憶する記憶手段を備え、
前記駆動制御手段は、
当該記憶手段に記憶された前記遅延時間と前記所定の周期とに基づき前記複数の指針をそれぞれ次に回転移動させるタイミングまでの時間を計数する
ことを特徴とする請求項3記載のアナログ電子時計。
<請求項5>
前記パルス幅は、前記複数の指針の各々に対し、回転方向に応じて予め設定され、
前記遅延時間及び前記所定の周期は、早送り対象となる前記複数の指針及び当該複数の指針の回転方向の組み合わせ毎に各々設定される
ことを特徴とする請求項4記載のアナログ電子時計。
<請求項6>
前記記憶手段は、前記複数の指針に、前記所定の周期内において所定の駆動周期で複数回回転移動する指針が含まれる場合には、当該指針の識別情報と当該駆動周期とを関連付けて更に記憶し、
前記駆動制御手段は、前記遅延時間、前記所定の周期、及び、前記駆動周期に基づいて、前記複数の指針をそれぞれ次に回転移動させるタイミングまでの時間を計数する
ことを特徴とする請求項4又は5記載のアナログ電子時計。
<請求項7>
前記記憶手段は、前記複数の指針に、前記所定の周期内で複数回回転移動する指針が含まれる場合には、当該指針の識別情報と前記所定の周期の開始タイミングから、各周期において2度目以降にこの指針を回転移動させるタイミングまでの時間間隔とを関連付けて更に記憶し、
前記駆動制御手段は、前記遅延時間、前記所定の周期、及び、前記時間間隔に基づいて、前記複数の指針をそれぞれ次に回転移動させるタイミングまでの時間を計数する
ことを特徴とする請求項4又は5記載のアナログ電子時計。
<請求項8>
前記複数のステッピングモータのそれぞれに対し、当該ステッピングモータの回転方向毎に出力可能な駆動パルスの最短間隔を示す最短駆動間隔が設定され、
前記所定の周期の間に前記複数のステッピングモータに順番に出力される前記駆動パルスのパルス幅の合計よりも、当該出力された駆動パルスに対応する前記最短駆動間隔のうち最長のものの方が長い場合には、当該所定の周期の長さは、前記最長の最短駆動間隔以上に設定される
ことを特徴とする請求項2〜7の何れか一項に記載のアナログ電子時計。
<請求項9>
前記駆動制御手段は、
前記複数の指針を早送り動作させる場合に、当該複数の指針に対して各々定められた駆動設定周期の一又は複数周期ごとに前記駆動パルスの出力要求を前記駆動手段に出力する
ことを特徴とする請求項2記載のアナログ電子時計。
<請求項10>
前記複数のステッピングモータのそれぞれに対し、当該ステッピングモータの回転方向毎に出力可能な駆動パルスの最短間隔を示す最短駆動間隔が設定され、
前記駆動制御手段は、
前記複数のステッピングモータに駆動パルスを前回出力したタイミングから当該ステッピングモータに対して設定された前記最短駆動間隔が経過したか否かを判別する判別手段を備え、
当該判別手段による判別は、各ステッピングモータの前記駆動設定周期ごとに行われ、当該判別により前記最短駆動間隔が経過していると判別された場合には、当該ステッピングモータに対する前記駆動パルスの出力要求を前記駆動手段に出力する
ことを特徴とする請求項9記載のアナログ電子時計。
<請求項11>
前記駆動制御手段は、前記複数の指針を早送り移動させる場合に、前記複数の指針の各々に対する最初の動作命令を同一のタイミングで設定する
ことを特徴とする請求項10に記載のアナログ電子時計。
<請求項12>
前記パルス幅は、前記複数の指針の各々に対し、回転方向に応じて予め設定され、
前記所定の周期は、早送り対象となる前記複数の指針及び当該複数の指針の回転方向の組み合わせ毎に各々設定され、
前記駆動設定周期は、前記優先度と、前記所定の周期と、前記最短駆動間隔とに基づいて各々設定される
ことを特徴とする請求項11記載のアナログ電子時計。
<請求項13>
早送り対象となる前記複数の指針及び当該複数の指針の回転方向の組み合わせと、前記駆動設定周期とを対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記駆動制御手段は、
当該記憶手段から読み出された前記駆動設定周期を計数することで、前記駆動パルスの出力要求の出力タイミングを制御する
ことを特徴とする請求項9〜12の何れか一項に記載のアナログ電子時計。
<請求項14>
前記優先度が最も高い指針に対する前記駆動設定周期は、前記所定の周期をこの所定の周期内での当該指針の移動回数で除した長さに設定される
ことを特徴とする請求項9〜13の何れか一項に記載のアナログ電子時計。
2 時針
3 分針
4 秒針
32 輪列機構
33 輪列機構
34 輪列機構
42 ステッピングモータ
43 ステッピングモータ
44 ステッピングモータ
45 駆動回路
46 CPU
47 ROM
47a 設定データ
48 RAM
50 電源部
51 発振回路
52 分周回路
53 計時回路
54 操作部
Claims (5)
- 複数の指針と、
入力された駆動パルスによりステップ駆動されて、前記複数の指針をそれぞれ正転又は逆転の何れかの回転方向に回転移動させる複数のステッピングモータと、
前記駆動パルスの出力要求に基づいて、前記複数のステッピングモータをそれぞれステップ駆動する所定のパルス幅の前記駆動パルスを重複無く出力する駆動手段と、
前記複数の指針の回転方向に係る情報に基づいて、前記駆動手段に前記駆動パルスの出力要求を行う駆動制御手段と、
前記複数の指針を並列的に早送り移動させる場合に、最先に回転移動する指針に対応するステッピングモータに最初の前記駆動パルスが出力されるタイミングから、前記複数のステッピングモータにそれぞれ最初の前記駆動パルスが出力されるタイミングまでの遅延時間と、前記複数のステッピングモータの駆動周期の長さである所定の周期と、前記複数のステッピングモータ各々の正転又は逆転に対応した前記パルス幅と、を前記複数の指針の組み合わせにより生じうる早送り対象の指針の組み合わせに対応して記憶する記憶手段と、
を備え、
前記駆動制御手段は、
前記記憶手段に記憶された前記遅延時間と前記所定の周期とに基づき前記複数の指針をそれぞれ次に回転移動させるタイミングまでの時間を計数し、
前記複数の指針を並列的に早送り移動させる場合に、前記記憶手段に基づき予め設定された所定の周期の一周期内で前記駆動手段により前記複数のステッピングモータが駆動される順番が当該所定の周期ごとに毎回同一となるように、前記記憶手段に基づき予め設定された各々回転移動させるタイミングで前記駆動パルスの出力要求を行う
ことを特徴とするアナログ電子時計。 - 前記駆動手段は、前記駆動制御手段による前記駆動パルスの出力要求が前記複数のステッピングモータのうち2個以上に対してなされている場合には、前記複数の指針に対して予め設定された優先度に基づいて、当該出力要求がなされているステッピングモータの中でこの優先度が最も高い指針に対応するステッピングモータに前記駆動パルスを出力し、
前記駆動制御手段は、移動対象の指針に対応するステッピングモータへの前記駆動パルスの出力要求を、当該移動対象の指針より前記優先度が低く、且つ、前記移動対象の指針より前に回転移動される指針に対応する前記ステッピングモータへの前記駆動パルスの出力が開始されてから、前記移動対象の指針を回転移動させるタイミングまでの間に行う
ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。 - 前記記憶手段は、前記複数の指針に、前記所定の周期内において所定の駆動周期で複数回回転移動する指針が含まれる場合には、当該指針の識別情報と当該駆動周期とを関連付けて更に記憶し、
前記駆動制御手段は、前記遅延時間、前記所定の周期、及び、前記駆動周期に基づいて、前記複数の指針をそれぞれ次に回転移動させるタイミングまでの時間を計数する
ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。 - 前記記憶手段は、前記複数の指針に、前記所定の周期内で複数回回転移動する指針が含まれる場合には、当該指針の識別情報と前記所定の周期の開始タイミングから、各周期において2度目以降にこの指針を回転移動させるタイミングまでの時間間隔とを関連付けて更に記憶し、
前記駆動制御手段は、前記遅延時間、前記所定の周期、及び、前記時間間隔に基づいて、前記複数の指針をそれぞれ次に回転移動させるタイミングまでの時間を計数する
ことを特徴とする請求項1記載のアナログ電子時計。 - 前記複数のステッピングモータのそれぞれに対し、当該ステッピングモータの回転方向毎に出力可能な駆動パルスの最短間隔を示す最短駆動間隔が設定され、
前記所定の周期の間に前記複数のステッピングモータに順番に出力される前記駆動パルスのパルス幅の合計よりも、当該出力された駆動パルスに対応する前記最短駆動間隔のうち最長のものの方が長い場合には、当該所定の周期の長さは、前記最長の最短駆動間隔以上に設定される
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のアナログ電子時計。
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JP2011285602A JP5906727B2 (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | アナログ電子時計 |
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