JP6455247B2 - モータ制御回路および電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御回路および電子時計に関する。
電子時計では、サイズの制約により低容量のボタン電池が採用されている。このボタン電池はデバイス駆動時の負荷特性が悪く、かつモータの動作電圧には制限がある。そのため、電子時計のモータを駆動するには、各モータの駆動が重ならないような処理が必要である。このように制御するため、モータ制御回路は、各モータに優先順位を付与して駆動し、電子時計の運針処理を行っていた。
特許文献1には段落0066に「優先順位設定手段200は、まず一番優先順位が高いモータA許可信号K1を出力する。よってモータ制御手段A4は、モータA駆動信号MOAを出力し、モータA5が運針する。同時に、モータAモニタ信号M1が出力される。その後、モータA5の運針が終了し、モータAモニタ信号M1が停止すると、優先順位設定手段200は、次に優先順位が高いモータC許可信号K3を出力する。モータC制御手段40は、モータC駆動信号MOCを出力し、モータC41が運針する。同時に、モータCモニタ信号M3が出力される。その後、モータC41の運針が終了し、モータCモニタ信号M3が停止すると、優先順位設定手段200は、最後に優先順位が最も低いモータB許可信号K2を出力する。」と記載されている。
特開2005−147727号公報
特許文献1に記載の技術によれば、優先順位は使用頻度の高いモータを優先的に回すように処理され、使用頻度の高いモータが運針処理されている場合には使用頻度の低いモータは後回しにされる。このように処理すると、処理対象のモータ個数が多い場合には、使用頻度の高いモータの運針処理の合間をソフトウェア管理しながら、使用頻度の低いモータを処理しなければならず、ソフトウェア処理依存性が高くなる。
これにより、ソフトウェア処理の遅延が運針の駆動タイミングに与える影響が大きくなり、更に早い駆動周期で運針しようとする場合には、微妙なデューティの変化が運針の駆動タイミングに影響を与え、よって運針速度が変動するおそれがある。
そこで、本発明は、ソフトウェア処理への依存を低減して、より正確なモータの駆動を可能とするモータ制御回路および電子時計を提供することを課題とする。
本発明は、上記目的を達成するため、
時分割で複数のステッピングモータを駆動するモータ制御回路であって、
前記ステッピングモータごとに、当該ステッピングモータの駆動周期を計時したのちに停止するタイマ、および当該ステッピングモータの駆動許可を設定する許可レジスタを備えており、
各前記ステッピングモータの駆動順序を決定する待ち行列を含み、いずれかのステッピングモータが駆動許可されて、かつ当該ステッピングモータに係るタイマが停止状態ならば、当該ステッピングモータに対する駆動指示を前記待ち行列に追加する優先処理部を更に備える、
ことを特徴とするモータ制御回路である。
本発明によれば、ソフトウェア処理への依存を低減して、より正確なモータの駆動を可能とするモータ制御回路および電子時計を提供することが可能となる。
本実施形態における電子時計を示す概略の構成図である。 本実施形態におけるマイクロコンピュータを示す概略の構成図である。 モータ制御回路の第1動作例を説明する図である。 モータ制御回路の第1動作例のタイミングチャートである。 モータ制御回路の第2動作例を説明する図である。 モータ制御回路の第2動作例を説明する図である。 モータ制御回路の第2動作例を説明する図である。 モータ制御回路の第2動作例のタイミングチャートである。 本実施形態における制御遅延を説明するタイミングチャートである。 比較例におけるマイクロコンピュータを示す概略の構成図である。 比較例の動作を説明するタイミングチャートである。 比較例の動作を説明するタイミングチャートである。
以降、比較例を説明したのち、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態と比較例に共通するアナログ電子時計1の構成を示す図である。
アナログ電子時計1は、6個の指針53−1〜53−6を、それぞれ独立のステッピングモータ51−1〜51−6で各々駆動可能なものであり、特には限られないが、例えば腕に装着するためのバンドを備えた腕時計型の電子時計である。このアナログ電子時計1は、例えば指針53−1と、輪列機構52−1を介して指針53−1を回転駆動するステッピングモータ51−1と、駆動回路5とを備えている。ここでは、指針53−2〜53−6までについても同様に構成される。指針53−1〜53−3は、例えば主文字盤の秒針と分針と時針であり、指針53−4〜53−6は、例えば副文字盤の指針である。
6個の指針53−1〜53−6は、それぞれ独立に回転可能である。以下、指針53−1〜53−6を特に区別しないときには、単に指針53と記載する。各輪列機構52−1〜52−6を特に区別しないときには、単に輪列機構52と記載する。各ステッピングモータ51−1〜51−6を特に区別しないときには、単にステッピングモータ51と記載する。なお、各ステッピングモータ51−1〜51−6を、それぞれPM1〜PM6と省略記載する場合がある。また、PM1〜PM6を総称するときには、PMnと記載する場合がある。
指針53は、文字盤上の回転軸に対して、回転自在に設けられている。輪列機構52は、それぞれ各ステッピングモータ51の駆動力を指針53に伝達して、この指針53を回転動作させる。
アナログ電子時計1は更に、CPU(Central Processing Unit)4と周辺回路3とを含むマイクロコンピュータ2と、振動子61と、このアナログ電子時計1に電力を供給する電源部62とを含んで構成される。CPU4は更に、分周回路41と計時回路42と発振回路43とを含んで構成される。
振動子61は、例えば、水晶振動子であり、後記する発振回路43と組み合わされて固有の周波数信号を生成する。
電源部62は、アナログ電子時計1を長期間に亘って継続的、かつ安定的に動作させることが可能な構成となっており、例えば電池とDC−DCコンバータとの組み合わせである。これにより動作中の電源部62の出力電圧は、所定値を保つ。
駆動回路5は、CPU4から入力された制御信号を適宜増幅し、ステッピングモータ51−1〜51−6を駆動するための駆動電圧信号を出力する。
CPU4は、各種演算処理を行い、アナログ電子時計1の全体動作を統括制御するものであり、分周回路41と、計時回路42と、発振回路43とを含んで構成される。
発振回路43は、振動子61と組み合わされて固有の周波数信号を生成して分周回路41に出力する。発振回路43としては、例えば、水晶発振回路が用いられる。
分周回路41は、発振回路43から入力された信号をCPU4や計時回路42が利用する各種周波数の信号に分周して出力する。
計時回路42は、分周回路41から入力された所定の周波数信号の回数を計数し、初期時刻に加算していくことで現在時刻を計数するカウンタ回路である。計時回路42により計数される現在時刻は、CPU4により読み出されて時刻表示に用いられる。この時刻の計数は、ソフトウェア的に制御されてもよい。
《比較例》
以下の図10から図12において、比較例の構成と動作の説明により、ソフトウェア処理依存によるモータ駆動タイミングへの影響を説明する。この比較例は、タイマ割込によってソフトウェアでパルス周期を制御することが特徴である。
図10は、比較例におけるマイクロコンピュータ2Aを示す概略の構成図である。
マイクロコンピュータ2Aは、例えば大規模集積回路(LSI)として実装され、周辺回路3Aと、この周辺回路3Aを制御するCPU4と、ROM44と、RAM45とを含んで構成される。周辺回路3Aは更に、モータ制御回路7Aと、タイマ31と、割込部32とを含んで構成される。
モータ制御回路7Aは、イネーブルレジスタ71と、優先処理部72Aと、パルスパラメータ部73(図10では、PMn用パルスパラメータと記載)と、PWM(Pulse Width Modulation)処理部75とを含んで構成される。
イネーブルレジスタ71は、各ステッピングモータ51に対応するレジスタ群を含んで構成されており、各ステッピングモータ51への駆動信号の出力許可を設定する許可レジスタである。イネーブルレジスタ71は、CPU4によってイネーブルされ、優先処理部72Aによってディスエーブルされる。
優先処理部72Aは待ち行列を有し、イネーブルレジスタ71がイネーブルされると各ステッピングモータ51の優先度に応じた順序で待ち行列に入れる。優先処理部72Aは更に、この待ち行列の先頭を取り出して順番に各ステッピングモータ51に対するパルスを出力する。ここで優先処理部72Aは、ステッピングモータ51−1(図ではPM1と記載)の優先度を最も高くし、以降はステッピングモータ51−2〜51−6の順に優先度を低くしている。優先処理部72Aが出力するパルス(トリガ)により、後記するPWM処理部75は、PWM処理を起動する。優先処理部72Aの優先度は予め決められているので、優先度の高いステッピングモータ51のパルスを連続して出力し、優先度の低いステッピングモータ51のパルスが遅延するおそれがある。
パルスパラメータ部73は、各ステッピングモータ51に対応する制御パラメータ群を含んで構成されており、優先処理部72Aのトリガに応じて、この制御パラメータを後記するPWM処理部75に送出する。パルスパラメータ部73が含む制御パラメータ群とは、例えばPWM信号のオン・デューティ期間やオフ・デューティ期間などである。
PWM処理部75は、各ステッピングモータ51に対応する制御部を含んで構成され、優先処理部72Aのトリガにより起動し、パルスパラメータ部73から受け取った制御パラメータにより、対応するステッピングモータ51をPWM制御する。モータ端子50は、PWM処理部75の出力側の端子であり、図1に示す駆動回路5に接続される。
タイマ31は、CPU4によって起動されて計時する6組以上のタイマレジスタであり、設定時刻の経過後に、後記する割込部32を介してCPU4にタイマ割込を発生させる。
割込部32は、タイマ31CPU4に割込を発生させる回路である。
CPU4は、振動子61のクロック信号により動作し、各種演算処理を行ってアナログ電子時計1の全体動作を統括制御する。CPU4は、ROM44に保持された制御プログラムを読み出して実行し、継続的に各部に時刻表示に係る動作を行わせると共に、不図示の操作部への入力操作に基づいてリアルタイムで、または、設定されたタイミングで要求された動作を行わせる。
ROM44には、各種制御プログラムや初期設定データが保持されている。不図示の制御プログラムは、アナログ電子時計1の起動時に、CPU4により読み出されて継続的に実行される。
RAM45は、SRAM(Static RAM)とDRAM(Dynamic RAM)といった揮発性メモリであり、CPU4に作業用のメモリ空間を提供する。なお、RAM45の一部は、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリであってもよい。
比較例におけるCPU4は、PMn Pulseの出力と共にタイマ31に含まれるPMn Timerを起動し、このPMn Timerの一致による割込を発生させ、この割込にてイネーブルレジスタ71に含まれるPMn Enableをイネーブルする。優先処理部72Aは、PMn Enableがイネーブルされると、各ステッピングモータ51の優先度に応じた順序で待ち行列に入れると共にこのPMn Enableをディスエーブルする。優先処理部72Aは更に、この待ち行列の先頭を取り出して順番に各ステッピングモータ51に対するパルスを出力する。
図11は、比較例の動作を説明するタイミングチャートである。図11の縦軸はそれぞれ、6台のステッピングモータに関して、駆動許可PMn Enableと、駆動周期を計時するPMn Timerと、パルス出力PMn Pulseとの組み合わせを示し、横軸は経過時間を示している。なお、図ではPMn EnableをPMn Ena、PMn TimerをPMn Ti、PMn PulseをPMn Puと省略記載している。
図11に示す動作は、CPU4が6組のステッピングモータ51−1〜51−6(図1参照)を同時にイネーブルして指針53−1〜53−6(図1参照)を運針し、その後ステッピングモータ51−1だけを連続的に駆動して指針53−1を運針する動作である。
PMn Enableは、イネーブルレジスタ71(図10参照)を構成する6組のレジスタに格納される。PMn Timerは、タイマ31(図10参照)の6組のPMn Timerが計時を実行しているか否かを示している。PMn Pulseは、優先処理部72AがPWM処理部75にトリガを掛けているか否かを示し、よって対応するステッピングモータ51(図1参照)を駆動しているか否かを示している。
CPU4(図10参照)は、PM1 Enable〜PM6 Enableを同時にイネーブル(許可)し、更にPM1 Timerによる計時を開始させる。優先処理部72Aは、イネーブルされたうち優先順位が最も高いステッピングモータ51−1に係るPM1 PulseをHレベルとする。PM1 PulseをトリガとしてPWM処理部75は起動し、ステッピングモータ51−1を駆動する。
PM1 PulseがHレベルからLレベルに立ち下がったとき、優先処理部72Aは、イネーブルされたうち優先順位が最も高いステッピングモータ51−2に係るPM2 PulseをHレベルとする。PM2 PulseをトリガとしてPWM処理部75は起動し、ステッピングモータ51−2を駆動する。
PM2 PulseがLレベルになると、優先処理部72Aは、PM3 PulseをHレベルとする。PM3 PulseをトリガとしてPWM処理部75は起動し、ステッピングモータ51−3を駆動する。このときPM1 Timerが一致して計時を終了し、CPU4に割込を発生させる。この割込にてCPU4は、再びPM1 Timerの計時を開始させると共に、PM1 Enableをイネーブルする。
PM3 PulseがHレベルからLレベルに立ち下がったとき、優先処理部72Aは、イネーブルされたうち優先順位が最も高いステッピングモータ51−1に係るPM1 PulseをHレベルとする。PM1 PulseをトリガとしてPWM処理部75は起動し、ステッピングモータ51−1を駆動する。
その後優先処理部72Aは、PM4 Enableに基づきPM4 PulseをHレベルに設定し、PM5 Enableに基づきPM5 PulseをHレベルに設定する。PM5 PulseをHレベルに設定しているときに、PM1 Timerが再び一致して計時を終了し、CPU4に割込を発生させる。この割込にてCPU4は、再びPM1 Timerの計時を開始させると共に、PM1 Enableをイネーブルする。
パルス出力PM5 PulseがHレベルからLレベルに立ち下がったとき、優先処理部72Aは、イネーブルされたうち優先順位が最も高いステッピングモータ51−1に係るPM1 PulseをHレベルとする。PM1 PulseをトリガとしてPWM処理部75は起動し、ステッピングモータ51−1を駆動する。その後優先処理部72Aは、PM6 Enableに基づきPM6 PulseをHレベルに設定し、ステッピングモータ51−1を駆動させる。
このように、優先処理部72Aは、固定した優先順位で各ステッピングモータ51−1〜51−6を駆動しているので、低い優先順位が付与されたステッピングモータ51−4〜51−6などは制御が遅延し、よって運針速度が遅くなりかつ不均一となるおそれがある。
図12は、比較例の動作を説明するタイミングチャートである。図11の縦軸および横軸はそれぞれ、図11の縦軸および横軸と同様である。図12に示す動作は、周波数の異なる2組のステッピングモータ51−1,51−2を交互かつ連続的に運針する動作である。
CPU4(図10参照)は、PM1 Enableをイネーブル(許可)し、更にPM1のタイマによる計時を開始させる。
PM1 Enableにより優先処理部72Aは、PM1 PulseをHレベルとする。PM1 PulseをトリガとしてPWM処理部75は起動し、ステッピングモータ51−1を駆動する。
PM1 PulseがHレベルからLレベルに立ち下がった前後に、CPU4はPM2 Enableをイネーブル(許可)する。優先処理部72Aは、イネーブルされたうち優先順位が最も高いステッピングモータ51−2に係るPM2 PulseをHレベルとする。PM2 PulseをトリガとしてPWM処理部75は起動し、ステッピングモータ51−2を駆動する。
この動作例にてCPU4は、いずれかのステッピングモータ51を駆動するため、複数のタイマを使用する。PMn Timerが一致して割込が発生したとき、自身のPMn Pulseが確定的なタイミングまで待ったのちに、PMn Enableを設定している。この動作例では、PM1 Timerの2回目の立ち下がりと、PM2 Timerの初回の立ち下がりとは、ほぼ同時である。このとき、PM2 Timer一致による割込処理では、PM1 Enableがディスエーブルとなり、かつPM1 PulseがLレベルになった後に初めてPM2 Enableをイネーブルしている。このように、ソフトウェア割込で優先順位を判断して処理しているので、他のソフトウェア割込による制御遅延が発生するおそれがある。
《本実施形態》
本実施形態のマイクロコンピュータは、周辺回路にモータ制御用の複数のタイマを設けており、これらタイマによりハードウェア回路でパルス周期を制御する。以下の図2から図9において、本実施形態の構成と動作を説明する。
図2は、本実施形態におけるマイクロコンピュータ2を示す概略の構成図である。
マイクロコンピュータ2は、例えば大規模集積回路(LSI)として実装され、比較例とは異なる周辺回路3と、この周辺回路3を制御するCPU4と、ROM44と、RAM45とを含んで構成される。周辺回路3は更に、比較例とは異なるモータ制御回路7と、タイマ31と、割込部32とを含んで構成される。なお、本実施形態のモータ制御では、タイマ31は使用されない。
モータ制御回路7は、イネーブルレジスタ71と、パルスパラメータ部73と、PWM処理部75とを含んで構成され、更に比較例とは異なる優先処理部72と、タイマレジスタ74とを含んでいる。イネーブルレジスタ71、優先処理部72およびタイマレジスタ74は相互に接続される。
イネーブルレジスタ71は、各ステッピングモータ51に対応するレジスタ群を含んで構成されており、各ステッピングモータ51への駆動信号の出力許可を設定する許可レジスタである。イネーブルレジスタ71は、CPU4によってイネーブルされ、優先処理部72によってディスエーブルされる。イネーブルレジスタ71のいずれかをイネーブルにすると、対応するタイマが終了すると共に優先処理部72の待ち行列の優先順位リストに入り、この優先順位リスト順に、順番に各モータに対してパルスが出力される。
優先処理部72は、待ち行列として動作する波形制御レジスタを後段に含んでおり、イネーブル順にパルスを出力し、併せて割込部32を介してCPU4に割込を発生させる。優先処理部72のトリガにより、後記するPWM処理部75はPWM処理を起動する。これにより、各ステッピングモータ51を時分割で駆動することができる。パルス出力時の割込によりCPU4は、このステッピングモータ51を更に駆動するか否かを判断することができる。なお、波形制御レジスタは、優先処理部72ではなく、後記するPWM処理部75の前段に含まれてもよい。優先処理部72はイネーブル順にステッピングモータ51のパルスを出力するので、いずれかのステッピングモータ51のパルスのみが遅延するおそれはない。
パルスパラメータ部73は、各ステッピングモータ51に対応する制御パラメータ群を含んで構成されており、優先処理部72のトリガに応じて、この制御パラメータを後記するPWM処理部75に送出する。パルスパラメータ部73が含む制御パラメータ群とは、例えばPWM信号のオン・デューティ期間やオフ・デューティ期間などである。
タイマレジスタ74は、各ステッピングモータ51に対応するタイマ群を含んで構成されており、各ステッピングモータ51の駆動周期を決定する。
PWM処理部75は、各ステッピングモータ51に対応する制御部を含んで構成され、優先処理部72のトリガにより起動し、パルスパラメータ部73から受け取った制御パラメータにより、対応するステッピングモータ51をPWM制御する。モータ端子50は、PWM処理部75の出力側の端子であり、図1に示す駆動回路5に接続される。図2では、モータ端子50は1個であるが、実際には各ステッピングモータ51−1〜51−6に対応する6個で構成されていてもよい。
割込部32は、例えばタイマレジスタ74の各タイマの一致により、CPU4に割込を発生させる回路である。
CPU4は、振動子61のクロック信号により動作し、各種演算処理を行ってアナログ電子時計1の全体動作を統括制御する。このCPU4と、ROM44と、RAM45とは、図10に示す比較例と同様である。
図3(a)〜(d)は、モータ制御回路7の第1動作例を説明する図であり、適宜図1と図2とを参照しつつ説明する。この第1動作例は、CPU4がイネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−1に係る部分をイネーブルしたのち、優先処理部72がPM1 Pulseを出力してステッピングモータ51−1を駆動させるまでの一連の動作である。
図3(a)は、イネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−1がイネーブルされた最初の状態を示す図である。なおイネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−1〜51−6に対する各イネーブル状態を格納している。タイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−1〜51−6に対するPM1 TimerからPM6 Timerの計時状態を示している。優先処理部72は、ステッピングモータ51−1〜51−6に対する処理の順番を示す待ち行列を格納している。
イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−1がイネーブルされたPM1 ONの状態である。このときタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−1に係る計時中であり、PM1 RUNの状態である。優先処理部72の待ち行列には何も格納されていない。
図3(b)は、ステッピングモータ51−1に対するPM1 Timerが一致し、計時を終了したときの状態を示す図である。
矢印で示すように優先処理部72の待ち行列には、ステッピングモータ51−1のイネーブルが追加される。このときタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−1に対する計時を終了し、PM1 OFFの状態となる。なお、同時に複数イネーブルが実行されたときの優先度はPM1からPM6までの順とするが、これに限られず、任意の順番であってもよい。
図3(c)は、イネーブルレジスタ71のイネーブルが優先処理部72の待ち行列に追加されたことを示す説明図である。
優先処理部72の待ち行列には、ステッピングモータ51−1のイネーブルPM1が追加される。イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−1が新たにディスエーブルされ、PM1 OFFの状態となる。このときタイマレジスタ74はすべて停止中の状態である。
つまり優先処理部72は、待ち行列にステッピングモータ51−1のイネーブルPM1を追加し、イネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−1をディスエーブルしてPM1 OFFとする。
図3(d)は、優先処理部72の待ち行列の先頭がパルスとして出力に追加されたことを示す説明図である。
優先処理部72の待ち行列の先頭はPM1 Pulseとして出力され、この待ち行列は空となる。タイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−1に対する計時を開始し、PM1 RUNの状態である。イネーブルレジスタ71は、全てがディスエーブルされた状態となる。
つまり優先処理部72は、待ち行列の先頭をPM1 Pulseとして出力してステッピングモータ51−1を駆動させると同時に、タイマレジスタ74によるステッピングモータ51−1に対する計時を開始させる。この図3(a)から図3(d)を繰り返すことにより、ステッピングモータ51−1が回転駆動する。
図4は、モータ制御回路7の第1動作例のタイミングチャートである。このチャートの縦軸はPM1 PulseとPM1 TimerとPM1 EnableとPM1割込とを示し、横軸は共通する時間を示している。なお、図4ではPM1 EnableをPM1 Enaと省略記載している。
第1動作例では当初、PM1 Pulseは出力されておらず、PM1 Timerは計時しており、PM1 Enableはディスエーブルであり、PM1割込は発生していない。
時刻t1にて、図3(a)で示したように、PM1 Enableがイネーブルされる。このときPM1 Timerが計時中なので、イネーブルは実行されない。
時刻t2にて、図3(b)で示したように、PM1 Timerの一致により計時を終了する。これにより、図3(c)で示した状態に遷移する。
時刻t3にて、図3(d)で示したように、PM1 Pulseが出力されると同時にPM1 Timerが計時を開始し、PM1割込が発生する。この割込にて、CPU4は、PM1 Enableを再びイネーブルするか否かを判断する。なお、第1動作例にてCPU4は、PM1 Enableをイネーブルしていない。
その後、時刻t4にてPM1 Pulseのオン・デューティ期間が終了し、時刻t5にてPM1 Timerが計時を終了する。
CPU4は、PM1割込が発生したのちPM1 Timerが計時を終了する時刻t5までの間にPM1 Enableをイネーブルすれば、PM1 Timerの計時間隔でPM1 Pulseを出力することができる。よって、ソフトウェア処理による運針周波数への影響を防ぐことができる。
図5(a)〜(d)と図6(e)〜(h)と図7(i),(j)とは、モータ制御回路7の第2動作例を説明する図である。
この第2動作例は、CPU4がイネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−3に係る部分とステッピングモータ51−5,51−6に係る部分とを交互にイネーブルする一連の動作である。
図5(a)は、第2動作例を説明する最初の状態を示す図である。
イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−3がイネーブルされたPM3 ONの状態である。このときタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−3,51−5に係る計時中であり、PM3 RUNとPM5 RUNの状態であり、かつ優先処理部72の待ち行列には何も格納されていない。
図5(b)は、CPU4によりステッピングモータ51−5,51−6がイネーブルされた状態を示す図である。
イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−5,51−6が新たにイネーブルされて、PM3 ON,PM5 ON,PM6 ONの状態となる。このときタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−3,51−5に係る計時中であり、PM3 RUNとPM6 RUNの状態となる。かつ優先処理部72の待ち行列には何も格納されていない。
タイマレジスタ74はPM3 RUNとPM6 RUNの状態なので、イネーブルレジスタ71のPM3 ONとPM5 ONとは実行されない。これに対してタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−6に係る計時を実行していないPM6 OFFの状態なので、イネーブルレジスタ71のPM6 ONは、即時に実行されて待ち行列に反映される。
図5(c)は、イネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−6に係る部分が待ち行列に反映された状態を示す図である。
優先処理部72の待ち行列には、ステッピングモータ51−6のイネーブルPM6が追加されている。イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−6が新たにディスエーブルされ、PM3 ON,PM5 ONの状態となる。このときタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−3,51−5に係る計時中であり、PM3 RUNとPM5 RUNの状態である。
つまり優先処理部72は、待ち行列にステッピングモータ51−6のイネーブルPM6を追加し、イネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−6をディスエーブルしてPM6 OFFとする。
図5(d)は、優先処理部72の待ち行列の先頭がパルスとして出力に追加されたことを示す説明図である。
優先処理部72の待ち行列の先頭はPM6 Pulseとして出力され、この待ち行列は空となる。タイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−6に対する計時を開始し、PM3 RUNとPM5 RUNとPM6 RUNの状態である。イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−6が新たにイネーブルされ、PM3 ON,PM5 ON,PM6 ONの状態となる。
つまり優先処理部72は、待ち行列の先頭をPM6 Pulseとして出力してステッピングモータ51−6を駆動させると同時に、タイマレジスタ74によるステッピングモータ51−6に対する計時を開始させる。並行してCPU4は、イネーブルレジスタ71のステッピングモータ51−6を新たにイネーブルする。
図6(e)は、ステッピングモータ51−5に対するPM5 Timerが一致し、計時を終了したときの状態を示す図である。
イネーブルレジスタ71は変化せず、PM3 ON,PM5 ON,PM6 ONの状態である。このときタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−3,51−6に係る計時中であり、ステッピングモータ51−5に係る一致により計時を終了してPM3 RUNとPM6 RUNの状態となる。かつ、優先処理部72の待ち行列には何も格納されていない。
図6(f)は、ステッピングモータ51−5に対するイネーブルが優先処理部72の待ち行列に追加されたことを示す説明図である。
優先処理部72の待ち行列には、ステッピングモータ51−5のイネーブルPM5が追加されている。イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−5が新たにディスエーブルされ、PM3 ON,PM6 ONの状態となる。このときタイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−3,51−6に係る計時中であり、PM3 RUNとPM6 RUNの状態である。
つまり優先処理部72は、矢印で示すように待ち行列にステッピングモータ51−5のイネーブルPM5を追加し、イネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−5をディスエーブルしてPM5 OFFとする。
図6(g)は、優先処理部72の待ち行列の先頭がパルスとして出力に追加されたことを示す説明図である。
優先処理部72の待ち行列の先頭はPM5 Pulseとして出力され、この待ち行列は空となる。タイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−5に対する計時を開始し、PM3 RUNとPM5 RUNとPM6 RUNの状態である。イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−5が新たにイネーブルされ、PM3 ON,PM5 ON,PM6 ONの状態となる。
つまり優先処理部72は、待ち行列の先頭をPM5 Pulseとして出力してステッピングモータ51−6を駆動させ、タイマレジスタ74によるステッピングモータ51−5に対する計時を開始させる。このとき同時にCPU4は、イネーブルレジスタ71のステッピングモータ51−5を新たにイネーブルする。
図6(h)は、タイマレジスタ74のPM3 TimerとPM5 Timerとが一致した状態を説明する図である。
イネーブルレジスタ71は変化せず、PM3 ON,PM5 ON,PM6 ONの状態である。このとき、タイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−6に係る計時中でかつステッピングモータ51−3,51−5に係る一致により計時を終了し、PM6 RUNの状態となる。優先処理部72の待ち行列には何も格納されていない。
図7(i)は、ステッピングモータ51−3,51−5に対するイネーブルが優先処理部72の待ち行列に追加されたことを示す説明図である。
優先処理部72の待ち行列には、ステッピングモータ51−3,51−5のイネーブルPM3,PM5が追加されている。イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−3,51−5が新たにディスエーブルされ、タイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−6に係る一致により計時を終了している。
つまり優先処理部72は、矢印で示すように待ち行列にステッピングモータ51−3,51−5のイネーブルPM3,PM5を追加し、イネーブルレジスタ71のうちステッピングモータ51−3,51−5をディスエーブルしてPM3 OFF,PM5 OFFとする。優先処理部72は、同時にイネーブルされた追加順序をPM1からPM6の順とする。
図7(j)は、優先処理部72の待ち行列の先頭がパルスとして出力に追加されたことを示す説明図である。
優先処理部72の待ち行列の先頭はPM3 Pulseとして出力され、この待ち行列にステッピングモータ51−6のイネーブルPM6が追加される。よって待ち行列には、ステッピングモータ51−5,51−6のイネーブルPM5,PM6が追加されている。タイマレジスタ74は、ステッピングモータ51−3に対する計時を開始し、PM3 RUNの状態である。イネーブルレジスタ71は、ステッピングモータ51−6がディスエーブルされると共にステッピングモータ51−3が新たにイネーブルされ、PM3 ONの状態となる。
つまり優先処理部72は、待ち行列の先頭をPM3 Pulseとして出力してステッピングモータ51−3を駆動させ、タイマレジスタ74によるステッピングモータ51−3に対する計時を開始させる。このとき同時にCPU4は、イネーブルレジスタ71のステッピングモータ51−3を新たにイネーブルする。
このように制御することにより、優先処理部72の待ち行列(波形処理レジスタ)には、Timer終了してかつイネーブルされているPM1〜PM6のいずれかが追加される。よって、比較例のように、優先順位の低いステッピングモータ51の運針が妨げられることはない。
図8は、モータ制御回路7の第2動作例のタイミングチャートである。このチャートの縦軸はPMn PulseとPMn TimerとPMn EnableとPMn割込とを示し、横軸は共通する時間を示している。なお、図8でもPMn EnableをPMn Enaと省略記載している。
第2動作例では当初、図5(a)で示したように、いずれのパルスも出力されておらず、PM3 TimerとPM5 Timerとは計時しており、PM3 Enableはイネーブルであり、いずれの割込も発生していない。
時刻t10にて、図5(b)で示したように、PM5 EnableとPM6 Enableが同時イネーブルされる。
時刻t11にて、図5(c)で示したように、PM6 EnableがディスエーブルされてPM6 Pulseが出力される。更にPM6 Timerが計時を開始し、PM6割込が発生する。
時刻t12にて、PM6 Enableが、破線矢印で示したPM6割込の処理によりイネーブルされ、図5(d)で示した状態となる。
時刻t13にて、PM6 Pulseのオン・デューティ期間が終了する。
時刻t14にて、図6(e)で示したように、PM5 Timerが一致して計時を終了し、時刻t15にてPM5 Enableがディスエーブルされて図6(f)の状態となる。更にPM5 Pulseが出力されると共にPM5 Timerが計時を再開し、PM5割込が発生する。
時刻t16にて、PM5 Enableが、破線矢印で示したPM5割込の処理によりイネーブルされ、図6(g)の状態となる。
時刻t17にて、図6(h)に示すように、PM3 TimerとPM5 Timerとが一致して計時を終了し、時刻t18にてPM3 Pulseが出力されると共にPM3 Timerが計時を再開し、PM3割込が発生する。これと並行してPM6 Timerが一致して計時を終了する。
時刻t19にて、図6(j)に示すように、PM3 Enableが、破線矢印で示したPM3割込の処理によりイネーブルされる。
時刻t20にて、PM3 Pulseのオン・デューティ期間が終了し、同時にPM5 EnableがディスエーブルされてPM5 Pulseが出力される。それと共にPM5 Timerが計時を再開し、PM5割込が発生する。
時刻t21にて、PM5 Pulseのオン・デューティ期間が終了し、同時にPM6 EnableがディスエーブルされてPM6 Pulseが出力される。それと共にPM6 Timerが計時を再開し、PM6割込が発生する。
時刻t22にて、PM6 Pulseのオン・デューティ期間が終了する。
図9は、本実施形態における制御遅延を説明するタイミングチャートである。図9の縦軸と横軸は、それぞれ図11または図12と同様である。
図9に示す動作は、CPU4が6組のステッピングモータ51−1〜51−6を、それぞれ異なる周期でイネーブルして指針53−1〜53−6を運針する動作である。
PMn Enableは、イネーブルレジスタ71(図2参照)を構成する6組のレジスタに格納される。PMn Timerは、タイマレジスタ74(図2参照)のPMn Timerが計時を実行しているか否かを示している。PMn Pulseは、優先処理部72がPWM処理部75にトリガを掛けているか否かを示し、よって対応するステッピングモータ51(図1参照)を駆動しているか否かを示している。
CPU4(図2参照)は、当初PM1 Enable〜PM5 Enableを同時にイネーブル(許可)する。これらイネーブルは、優先処理部72の待ち行列に順番に追加され、追加された順番で出力される。なお、図9の破線矢印は、イネーブルの設定からパルスの出力までの間の遅延を示している。
最初、PM1 Enableがディスエーブルされると共にPM1 Pulseが出力され、PM1 Timerが計時を開始する。
PM1 Pulseの第1回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM2 EnableがディスエーブルされてPM2 Pulseが出力され、PM2 Timerが計時を開始する。これと並行にPM1Timerと同時に発生した割り込み処理によりPM1 Enableがイネーブルされ、その所定期間後にPM2 Enableはイネーブルされる。
PM2 Pulseの第1回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM3 EnableがディスエーブルされてPM3 Pulseが出力され、PM3 Timerが計時を開始する。その所定期間後にPM3 Timerと同時に発生した割り込み処理によりPM3 Enableはイネーブルされる。このPM3 Pulseが出力されている期間に、PM1 Timerは一致して計時を終了する。
PM3 Pulseの第1回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM4 EnableがディスエーブルされてPM4 Pulseが出力され、PM4 Timerが計時を開始する。その所定期間後にPM4 Timerと同時に発生した割り込み処理によりPM4 Enableはイネーブルされる。
PM4 Pulseの第1回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM5 EnableがディスエーブルされてPM5 Pulseが出力され、PM5 Timerが計時を開始する。その所定期間後にPM5 Timerと同時に発生した割り込み処理によりPM5 Enableはイネーブルされる。
PM5 Pulseの第1回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM1 EnableがディスエーブルされてPM1 Pulseが出力され、PM1 Timerが計時を再開する。このときにPM3 Timerは一致して計時を終了する。
PM1 Pulseの第2回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM2 EnableがディスエーブルされてPM2 Pulseが出力され、PM2 Timerが計時を再開する。このとき、PM1 Enableはイネーブルされ、その所定期間後にPM2 Enableはイネーブルされる。
PM2 Pulseの第2回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM3 EnableがディスエーブルされてPM3 Pulseが出力され、PM3 Timerが計時を再開する。このときPM6 Enableがイネーブルされる。
PM3 Pulseの第2回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM6 EnableがディスエーブルされてPM6 Pulseが出力され、PM6 Timerが計時を開始する。このPM6 Pulseが出力されている期間に、PM2 Timerは一致して計時を終了する。その所定期間後にPM6 Timerと同時に発生した割り込み処理によりPM6 Enableはイネーブルされる。
PM6 Pulseの第1回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM1 EnableがディスエーブルされてPM1 Pulseが出力され、PM1 Timerが計時を再開する。
PM1 Pulseの第3回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM2 EnableがディスエーブルされてPM2 Pulseが出力され、PM2 Timerが計時を再開する。このときPM4 Timerは一致して計時を終了する。その所定期間後にPM2 Enableはイネーブルされる。
PM2 Pulseの第3回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM4 EnableがディスエーブルされてPM4 Pulseが出力され、PM4 Timerが計時を再開する。このときPM5 Timerは一致して計時を終了する。その所定期間後にPM4 Enableはイネーブルされ、PM1 Timerは一致して計時を終了する。
PM4 Pulseの第2回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM3 EnableがディスエーブルされてPM3 Pulseが出力され、PM3 Timerが計時を再開する。その所定期間後にPM3 Enableはイネーブルされる。
PM3 Pulseの第3回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM5 EnableがディスエーブルされてPM5 Pulseが出力され、PM5 Timerが計時を再開する。その所定期間後にPM5 Enableはイネーブルされる。
PM5 Pulseの第2回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM1 EnableがディスエーブルされてPM1 Pulseが出力され、PM1 Timerが計時を再開する。
PM1 Pulseの第4回目のオン・デューティ期間が終了すると共に、PM2 EnableがディスエーブルされてPM2 Pulseが出力され、PM2 Timerが計時を再開する。これと並行してPM1 Enableはイネーブルされ、PM6 Timerは一致して計時を終了する。
以降も同様にモータ制御回路7は、PMn Enableをイネーブルした順番で、このイネーブルを優先処理部72の待ち行列に追加し、この待ち行列の先頭を順番に取り出してパルス出力する。モータ制御回路7は、ハードウェア回路によって上記の処理を実行する。本実施形態によれば、優先順位の待ち行列に追加したのちは、ハードウェア回路であるモータ制御回路7が処理を実行するので、ソフトウェアの処理の依存性を減らして、容易にモータ制御プログラムを作成することができる。
本実施形態において、優先処理部72の波形処理レジスタは、待ち行列にPM1〜PM6の6個のイネーブルを格納する。本実施形態では、待ち行列への追加順序によってパルスの出力順序を決定しているので、比較例のように優先順位が高いステッピングモータだけが連続して駆動されることはない。本実施形態のステッピングモータは、運針処理が重なっている場合においても6番目には必ず運針処理を行うので、比較例よりも制御遅延を小さくすることができる。
本実施形態では、運針処理に同期したタイマレジスタ74を設けている。ステッピングモータの駆動処理をイネーブル順とし、かつ駆動処理に同期したタイマレジスタ74を併用することで、ハードウェアによる好適な処理を実現することができ、ソフトウェアの開発工数を低減可能である。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) ステッピングモータの数は、6個に限定されない。
(b) PM1 PulseからPM6 Pulseが出力されたのち、PWM処理部75がステッピングモータに出力する駆動信号は、特に限定されない。
(c) 本実施形態では、ステッピングモータを時分割で1台ずつ駆動しているが、時分割でn台(nは自然数)ずつ駆動してもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
時分割で複数のステッピングモータを駆動するモータ制御回路であって、
前記ステッピングモータごとに、当該ステッピングモータの駆動周期を計時したのちに停止するタイマ、および当該ステッピングモータの駆動許可を設定する許可レジスタを備えており、
各前記ステッピングモータの駆動順序を決定する待ち行列を含み、いずれかのステッピングモータが駆動許可されて、かつ当該ステッピングモータに係るタイマが停止状態ならば、当該ステッピングモータに対する駆動指示を前記待ち行列に追加する優先処理部を更に備える、
ことを特徴とするモータ制御回路。
<請求項2>
前記優先処理部が前記待ち行列の先頭の駆動指示を取り出して、当該駆動指示に係るステッピングモータに対して駆動を実行する際に、当該ステッピングモータに係るタイマは計時を開始する、
ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御回路。
<請求項3>
前記優先処理部が前記待ち行列の先頭の駆動指示を取り出して、当該駆動指示に係るステッピングモータに対して駆動を実行する際に、中央処理装置に対して当該ステッピングモータに係る割込を発生させる割込部、
を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御回路。
<請求項4>
各前記タイマが計時する駆動周期は、当該タイマに係るステッピングモータの駆動期間と非駆動期間とを含んで構成される、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のモータ制御回路。
<請求項5>
前記ステッピングモータごとに、当該ステッピングモータを駆動するPWM信号を生成するPWM処理部、および前記PWM信号を生成するパラメータを前記PWM処理部に出力するパラメータ出力部、
を更に備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のモータ制御回路。
<請求項6>
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のモータ制御回路と、
前記モータ制御回路が駆動する複数のステッピングモータと、
各前記ステッピングモータにより、それぞれ駆動されて運針する複数の指針と、
を備えることを特徴とする電子時計。
1 アナログ電子時計
2,2A マイクロコンピュータ (集積回路)
3,3A 周辺回路
31 タイマ
32 割込部
4 CPU
41 分周回路
42 計時回路
43 発振回路
44 ROM
45 RAM
5 駆動回路
50 モータ端子
51 ステッピングモータ
52 輪列機構
53 指針
61 振動子
62 電源部
7,7A モータ制御回路
71 イネーブルレジスタ
72,72A 優先処理部
73 パルスパラメータ部
74 タイマレジスタ
75 PWM処理部

Claims (6)

  1. 時分割で複数のステッピングモータを駆動するモータ制御回路であって、
    前記ステッピングモータごとに、当該ステッピングモータの駆動周期を計時したのちに停止するタイマ、および当該ステッピングモータの駆動許可を設定する許可レジスタを備えており、
    各前記ステッピングモータの駆動順序を決定する待ち行列を含み、いずれかのステッピングモータが駆動許可されて、かつ当該ステッピングモータに係るタイマが停止状態ならば、当該ステッピングモータに対する駆動指示を前記待ち行列に追加する優先処理部を更に備える、
    ことを特徴とするモータ制御回路。
  2. 前記優先処理部が前記待ち行列の先頭の駆動指示を取り出して、当該駆動指示に係るステッピングモータに対して駆動を実行する際に、当該ステッピングモータに係るタイマは計時を開始する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御回路。
  3. 前記優先処理部が前記待ち行列の先頭の駆動指示を取り出して、当該駆動指示に係るステッピングモータに対して駆動を実行する際に、中央処理装置に対して当該ステッピングモータに係る割込を発生させる割込部、
    を更に備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御回路。
  4. 各前記タイマが計時する駆動周期は、当該タイマに係るステッピングモータの駆動期間と非駆動期間とを含んで構成される、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のモータ制御回路。
  5. 前記ステッピングモータごとに、当該ステッピングモータを駆動するPWM信号を生成するPWM処理部、および前記PWM信号を生成するパラメータを前記PWM処理部に出力するパラメータ出力部、
    を更に備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のモータ制御回路。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のモータ制御回路と、
    前記モータ制御回路が駆動する複数のステッピングモータと、
    各前記ステッピングモータにより、それぞれ駆動されて運針する複数の指針と、
    を備えることを特徴とする電子時計。
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