JP5906387B2 - 車両用前照灯装置の調光システム - Google Patents

車両用前照灯装置の調光システム Download PDF

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Description

本発明は、車両用前照灯装置の調光システムに関するものである。
近年、車両用前照灯装置の調光システムは、単に前方を照射するのみでなく、ステアリングに連動して配光を制御するシステムや、先行車又は対向車へのグレアを配慮しながらハイビームライトを常時点灯制御するシステムがあり、運転者及び歩行者における安全性の向上を図っている。
特許文献1の車両用前照灯装置の調光システムは、前照灯装置を構成するハイビームライトやロービームライト以外の補助灯を用い、夕刻時に路面輝度が徐々に低下する際に、暗順応時の視認性を考慮して補助灯を調光することにより、前方の視認性を向上させている。ここで、暗順応とは、明所から暗所へ移行した直後から暗所に順応するまでの状態のことであり、視覚系の暗順応が進行すると共に暗所の視認性が向上するが、暗所での眼の感受性が最大となるまでに30分以上要する。
特許3075027号公報
ところで、上記のような車両用前照灯装置の調光システムでは、夕刻時のような比較的長い時間で路面輝度が徐々に低下する状況に対応するものである。しかしながら、例えば、沢山の道路灯が設置されている交差点(明所)から道路灯が設置されていない道路(暗所)へ移行するような極めて短い時間で急激に路面輝度が変化するような暗順応に対しては、暗所への移行直後の路面輝度を補助することは難しく、運転者の眼の順応状態が追従できない虞がある。また、夜間などでは街路灯が或る間隔で設置されているため、暗所と明所が交互に発生して路面輝度値も変化して、運転者の眼の順応も暗順応と明順応が繰り返し生じ、順応状態を安定させることができない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、路面輝度が短時間で変化しても運転者の順応状態を安定させることが可能な車両用前照灯装置の調光システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用前照灯装置の調光システムは、調光可能な発光素子と、自車両の速度を検出する車速検出部と、前記自車両の進行方向の輝度を撮像する輝度撮像部と、前記車速検出部により検出された車速に応じて輝度撮像部により撮像された撮像情報から前記自車両前方の路面輝度情報を抽出し、前記発光素子の光量を前記路面輝度情報に基づいて走行中における前記自車両の位置の路面輝度よりも前記自車両前方の路面領域の路面輝度が高い場合には減少させ、前記自車両の位置の路面輝度よりも前記自車両前方の路面領域の路面輝度が低い場合には増加させることで、人の目の順応を補完する光量となるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
また上記構成では、前記発光素子による発光状態がロービーム状態かハイビーム状態かを検知する状態検知部を備え、前記制御部は、前記状態検知部による検知結果がロービーム状態である場合、前記自車両から路面輝度を抽出する距離をDlow、前記車速検出部により検出された前記自車両の車速をv、路面輝度抽出から前記発光素子の光量を変更するまでの制御時間をtc、車速vで前記自車両の進行方向のαmに到達するまでの時間をtαとすると、tc≦tαの場合にDlow=αから所定距離間の平均路面輝度を測定し、tc>tαの場合にDlow=α+(tc−tα)×vから所定距離間の平均路面輝度を測定し、前記状態検知部による検知結果がハイビーム状態である場合、前記自車両から路面輝度測定する距離をDhigh、前記車速vで前記自車両の進行方向βmに到達するまでの時間をtβとすると、tc≦tβの場合にDhigh=βから所定距離間の平均路面輝度を測定し、tc>tβの場合にDhigh=β+(tc−tβ)×vから所定距離間の平均路面輝度を測定することが好ましい。
また上記構成では、先行車と自車との距離を検出する車間検出部を備え、前記制御部は、ロービーム状態である場合に前記先行車との距離が少なくともDlow+所定距離よりも短い場合、又は、ハイビーム状態である場合に前記先行車との距離が少なくともDhigh+所定距離よりも短い場合は、前記輝度撮像部にて得られる撮像情報の環境光を含む領域の輝度を路面輝度情報として抽出することが好ましい。
また上記構成では、前記制御部は、前記撮像情報のうちで前記自車両の走行している車道の路面又は前記自車両の走行方向の全車道の路面から前記路面輝度情報を抽出することが好ましい。
また上記構成では、前記制御部は、前記輝度撮像部の撮像情報から自車両の走行している車道の路面の白線を検出し、前記白線内において前記路面輝度情報を抽出することが好ましい。
また上記構成では、前記制御部は、走行中における前記自車両の位置の路面輝度値Lp、前記自車両より前方の路面領域の路面輝度測定した路面輝度値Lfとした場合に、Lf/Lp≧10の際は前記自車両より前方の路面輝度を測定したエリアに到達した時に(Lf−Lp)cd/mだけ減光し、Lf/Lp≦0.1の際は前記自車両より前方の路面輝度測定したエリアに到達した時に(Lf−Lp)cd/mだけ増光することが好ましい。
本発明によれば、路面輝度が短時間で変化しても運転者の順応状態を安定させることが可能な車両用前照灯装置の調光システムを提供することができる。
実施形態における車両用前照灯装置の調光システムの概略構成を示すブロック図である。 調光システムの動作例を説明するためのフローチャートである。 ロービーム状態での自車両の進行方向における路面輝度検出位置を説明するための説明図である。 ハイビーム状態での自車両の進行方向における路面輝度検出位置を説明するための説明図である。 (a)は自車両の進行方向において自車両が走行している車線の路面輝度検出位置を説明するための説明図であり、(b)は自車両の進行方向の全車線の路面輝度検出位置を説明するための説明図である。 (a)(b)は、先行車が存在する場合の路面輝度検出位置を説明するための説明図である。 調光システムの白線検知に基づく路面輝度検出位置を説明するための説明図である。 調光システムによる半導体発光素子の照度の変更の一例を説明するための説明図である。 別例における調光システムによる半導体発光素子の光束量と順応との関係について説明するための説明図である。 別例における調光システムによる半導体発光素子の光束量と順応との関係について説明するための説明図である。 別例における調光システムによる半導体発光素子の光束量と順応との関係について説明するための説明図である。 別例における調光システムによる半導体発光素子の光束量と順応との関係について説明するための説明図である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の調光システムは、車両用前照灯装置として用いられるものである、調光システムは、車両MC(図3及び図4参照)の車両幅方向両側前方にそれぞれ車両用前照灯装置を構成する半導体発光素子11を備えている。
図1に示す半導体発光素子11は、調光可能に構成されるものであり、調光制御装置12と電気的に接続され、調光制御装置12によって図示しないバッテリからの電力供給量を変化させることで調光量が制御される。
図1に示すように、調光制御装置12は、コンピューター13(例えばECU:Electronic Control Unit)と電気的に接続される。コンピューター13は、タイマ14と、車速センサー15と、輝度センサー16と電気的に接続される。また、コンピューター13は、使用者による操作スイッチ(図示略)による操作に基づいて、調光制御装置12を介して半導体発光素子11の点灯・非点灯させるものである。
図1に示すように、タイマ14は、輝度センサー16からコンピューター13に出力される輝度情報(輝度を含む画像等)のサンプリング時間を管理するものである。
図1に示すように、車速センサー15は、前記自車両MCの速度を検出し、検出した車速情報を車速信号としてコンピューター13に出力するものである。
図1に示すように、輝度センサー16は、自車両MCの進行方向(前方側)の輝度を撮像し、その撮像情報をコンピューター13に出力するものである。そして、コンピューター13は、輝度センサー16から出力される撮像情報から路面の輝度情報を抽出して、例えば後述する調光制御に関する情報を演算処理する。その一例としては、コンピューター13は、図5(a)(b)に示すように、前記撮像情報から白線WL1〜WL3を抽出し、白線WL1及びWL2間の自車両MCの走行している車道の路面X1、又は、白線WL1及びWL3間の自車両MCの走行方向の全車道の路面X2から必要な路面輝度情報を抽出する。
次に、上記のように構成された調光システムの動作例(作用)について図2を用いて説明する。
コンピューター13は、半導体発光素子11を前記操作スイッチからオン信号が入力されると(ステップS10:YES)、輝度センサー16及び車速センサー15を作動させるとともに、輝度センサー16を用いて路面上の白線WL(図5参照)検知を行う(ステップS11)。
次いで、コンピューター13は、前記操作スイッチによる半導体発光素子11の状態がロービーム状態(すれ違い前照灯)かハイビーム状態(走行用前照灯)かを判定する(ステップS12)。
(ロービームの場合)
例えば、半導体発光素子11の状態がロービーム状態であると、コンピューター13は、Dlow関数による路面輝度計測を行う(ステップS13)。ここで、Dlow関数は、ロービーム状態の路面輝度計測領域、特に自車両MCの進行方向の路面輝度計測長さを示している。
ここで、自車両MCから路面輝度計測する位置までの距離をDlow、その時の車速センサー15により検出される自車両MCの速度をv、路面輝度を計測してからコンピューター13による半導体発光素子11の調光制御を行うまでの制御時間をtcontrol、速度vで車両前方αmに到達するまでの時間をtαとする。このとき、路面輝度計測長さは、tcontrol≦tαの場合、Dlow=αから少なくともその前方3mの間の路面領域Ar1とされる。また、tcontrol>tαの場合、Dlow=α+(tcontrol−tα)×vから少なくともその前方3mの間の路面領域Ar1とされる。なお、tcontrol≦tαは、自車両MCがαmに到達する時間が、路面輝度を計測してからコンピューター13による半導体発光素子11の調光制御を行うまでの制御時間以上であることを示している。また、tcontrol>tαは、路面輝度を計測してからコンピューター13による半導体発光素子11の調光制御を行うまでの制御時間よりも自車両MCがαmに到達する時間が早いことを示している。
そして、コンピューター13は、前述の撮像したデータを用いて前記路面領域Ar1の平均路面輝度を計測する。なお、路面領域Ar1の走行方向と直交する方向(車幅方向)における抽出距離は、ステップS11で抽出した白線WL1〜WL3の内で、白線WL1及びWL2間の自車両MCの走行している車道の路面X1、又は、白線WL1及びWL3間の自車両MCの走行方向の全車道の路面X2のいずれかである。これにより、例えば図7に示すように自車両MCがコーナーに進入して自車両MCの進行方向を変化させても、そのコーナーに応じて路面輝度の抽出エリアを変更することが可能となる。
(ハイビームの場合)
例えば、半導体発光素子11の状態がハイビーム状態であると、コンピューター13は、Dhigh関数による路面輝度計測を行う(ステップS14)。ここで、Dhigh関数は、ハイビーム状態の路面輝度計測領域、特に車両の進行方向の路面輝度計測長さを示している。
ここで、自車両MCから路面輝度計測する位置までの距離をDhigh、その時の車速センサー16により検出される車両の速度をv、路面輝度を計測してからコンピューター13による半導体発光素子11の調光制御を行うまでの制御時間をtcontrol、速度vで車両前方βmに到達するまでの時間をtβとする。このとき、路面輝度計測長さは、tcontrol≦tβの場合、Dhigh=βから少なくともその前方3mの間の路面領域Ar2とされる。また、tcontrol>tβの場合、Dhigh=β+(tcontrol−tβ)×vから少なくともその前方3mの間のエリアAr2とされる。
そして、コンピューター13は、前述の撮像したデータを用いて前記エリアAr2の平均路面輝度を計測する。なお、エリアAr2の走行方向と直交する方向(車幅方向)における抽出距離は、ステップS11で抽出した白線WL1〜WL3の内で、白線WL1及びWL2間の自車両MCの走行している車道の路面X1、又は、白線WL1及びWL3間の自車両MCの走行方向の全車道の路面X2のいずれかである。これにより、例えば図7に示すように自車両MCがコーナーに進入して自車両MCの進行方向を変化させても、そのコーナーに応じて路面輝度の抽出エリアを変更することが可能となる。
次いで、コンピューター13は、走行中の路面輝度値をLpとし、前記Dlow関数又はDhigh関数に設定された路面領域Ar1,Ar2の路面輝度を平均化した路面輝度値Lfとした場合に、0.1<Lf/Lp<10であるか否かを判定する(ステップS15)。
例えば、0.1<Lf/Lp<10である場合(ステップS15:YES)、コンピューター13は、車両前方の路面輝度値に大きな変化が無いと判定し、前照灯装置の半導体発光素子11の光量を維持させて順応状態を維持させる(ステップS16)。
また、0.1<Lf/Lp<10でない場合(ステップS15:NO)、コンピューター13は、Lf/Lp≧10であるか否かを判定する(ステップS17)。
Lf/Lp≧10でない場合(ステップS17:NO)、コンピューター13は、0.1≧Lf/Lpとなるため、車両前方の路面領域Ar1,Ar2における路面輝度値が減少していると判定し、調光制御装置12を介して半導体発光素子11の光量を増光させる。このとき、コンピューター13は、(Lp−Lf)cd/m分だけ増光させて暗順応の補完を行う(ステップS18)。
Lf/Lp≧10である場合(ステップS17:NO)、コンピューター13は、Lp−(Lf−Lp)≧Lrであるか否かを判定する(ステップS19)。なお、前記Lrは例えばハロゲンランプ光源を用いたロービームライトの路面輝度値であり、発光素子11の照度の下限を表している。
Lp−(Lf−Lp)≧Lrである場合(ステップS19:YES)、コンピューター13は、車両前方の路面輝度値が増加していると判定し、調光制御装置12を介して半導体発光素子11の光量を(Lf−Lp)cd/m分だけ減光させる(ステップS20)。
また、Lp−(Lf−Lp)≧Lrでない場合(ステップS19:NO)、コンピューター13は、調光制御装置12を介して半導体発光素子11の光量をLrcd/mまで減光させる(ステップS21)。なお、ハロゲンランプ光源を用いたロービーム状態の輝度値をLrと定義した理由は、法規上、ハロゲンランプ光源を用いたロービーム状態の照度が最も低く、この照度規格を下回る車両は法規外の設定となるためである。
本実施形態の調光システムでは、上述したような処理を行うことで、例えば図8に示すように自車両MC前方の路面輝度情報に基づいて人の目の順応を補完することができる。より具体的には、コンピューター13は、車両前方の路面領域Ar1,Ar2の路面輝度が自車両MCの位置の路面輝度よりも高い場合には、図8中「前照灯照度」として示す発光素子11の照度を減少させる。このとき、コンピューター13は、下限値Lrを下回らないように照度を減少させる。また、コンピューター13は、車両前方の路面領域Ar1,Ar2の路面輝度が自車両MCの位置の路面輝度よりも低い場合には、図8中「前照灯照度」として示す発光素子11の照度を増加させる。このように、車両前方の路面輝度情報を先読みすることで、自車両MCの路面輝度が急激に変化しても車両前方の路面輝度情報に基づいて発光素子11の照度(光量)を変更して、車両中の路面輝度値Lfを図8に「Lc」として示すように、走行中の路面輝度を略一定に保ち、運転者の眼の順応を補完することができる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)調光可能な半導体発光素子11と、自車両MCの速度vを検出する車速センサー15と、前記自車両MCの進行方向の輝度を撮像する輝度センサー16とを備える。また車速センサー15により検出された車速vに応じて輝度センサー16により撮像された撮像情報から前記自車両MC前方の路面輝度情報を抽出し、半導体発光素子11の光量を前記路面輝度情報に基づいて人の目の順応を補完する光量となるように制御する制御部としてのコンピューター13及び調光制御装置12とを備える。このように、車両前方の路面輝度情報に基づいて半導体発光素子11の光量を人の目の順応を補完する光量となるように制御することで、急激な輝度の変化が発生しても半導体発光素子11により人の目の順応を補完することができる。このため、人(運転者)の眼の順応状態を安定させることができる。
(2)発光素子11による発光状態がロービーム状態かハイビーム状態かを検知する状態検知部としてのコンピューター13を備える。コンピューター13は、ロービーム状態である場合、自車両から路面輝度を抽出する距離をDlow、その時の車速をv、路面輝度抽出から前記発光素子の照度変更を行うまでの制御時間をtc、車速vで前記自車両の進行方向のαmに到達するまでの時間をtαとすると、tc≦tαの場合にDlow=αから3m間の平均路面輝度を測定し、tc>tαの場合にDlow=α+(tc−tα)×vから3m間の平均路面輝度を測定する。また、コンピューター13は、ハイビーム状態である場合、自車両から路面輝度測定する距離をDhigh、前記車速vで前記自車両の進行方向βmに到達するまでの時間をtβとすると、tc≦tβの場合にDhigh=βから3m間の平均路面輝度を測定し、tc>tβの場合にDhigh=β+(tc−tβ)×vから3m間の平均路面輝度を測定する、このような構成とすることで、ロービームとハイビームの状態に応じて、適切に路面輝度の抽出箇所を変更することができる。
(3)コンピューター13は、走行中の路面輝度値Lp、自車両より前方の路面輝度測定した路面輝度値Lfとした場合に、Lf/Lp≧10の際は自車両より前方の路面輝度を測定したエリアに到達した時に(Lf−Lp)cd/mだけ減光する。また、コンピューター13は、Lf/Lp≦0.1の際は自車両より前方の路面輝度測定したエリアに到達した時に(Lf−Lp)cd/mだけ増光する。このような構成とすることで、運転者の眼の順応をより確実に補完することができる。
(4)コンピューター13は、輝度センサー16の撮像情報から自車両MCの走行している車道の路面の白線WL1〜WL3を検出し、前記白線WL1〜WL3内において前記路面輝度情報を抽出する。このような構成とすることで、自車両MCがコーナーに進入して自車両MCの進行方向を変化させても、そのコーナーに応じて路面輝度の抽出エリアを変更することが可能となる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、距離Dlowから3m間の路面領域Ar1又は距離Dhighから3m間のエリアAr2の路面輝度を抽出する構成としたが、3mに限らず、適宜変更しても良い。
・上記実施形態では、特に言及していないが、例えば図6(a)(b)に示すように、先行車ACが存在し、車間距離がDlow+所定距離(3m)よりも短い場合、又は、車間距離がDhigh+所定距離(3m)よりも短い場合は、前記輝度センサー16にて得られる撮像情報の環境光を含む空間領域Ar3,Ar4の輝度を路面輝度情報として抽出する。車間距離の検出方法としては、輝度センサー16にて得られる撮像情報から先行車ACのバックライトBLを検出して、その撮像情報に対するバックライトの輝度領域の大きさから車間距離をコンピューター13により推定することが可能である。
・上記実施形態では、特に言及していないが、輝度センサー16の撮像情報からコンピューター13により抽出した自車両MCの路面輝度情報により、所定時間以上、暗順応補完が必要である場合、次に示す構成(A)〜(D)を採用してもよい。
(A)例えば図9に示すように、暗順応補完が必要な時間が30分程度ある場合、暗順応曲線L1に基づいて前記発光素子を減光させる。なお、図9中「L1a」で示す曲線が錐体の暗順応曲線であり、同図中「L1b」で示す曲線が桿体の暗順応曲線である。
(B)例えば図10に示すように、暗順応補完が必要な時間が30分程度ある場合、「L2」で示すように暗順応曲線L1を直線近似した関数に基づいて前記発光素子を減光させる。
(C)例えば図11に示すように、暗順応補完が必要な時間が30分程度ある場合、「L3」で示すように暗順応曲線L1の錐体の暗順応曲線L1aと桿体の暗順応曲線L1bを1つの曲線として近似した関数に基づいて前記発光素子を減光させる。
(D)例えば図12に示すように、暗順応補完が必要な時間が30分程度ある場合、「L4」で示すように暗順応曲線L1の光覚閾強度が1/10小さくなる毎に段階的に前記発光素子11を減光させる。
以上のいずれかのような構成とすることで、運転者の眼の順応速度に応じて発光素子11を適切に減光させることができる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
前記制御部は、一定の暗順応補完量を連続して維持して走行している場合、暗順応曲線に基づいて前記発光素子を減光させることを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
これにより、運転者の眼の暗順応の順応速度に応じて発光素子を減光させることができる。
(ロ) 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
前記制御部は、一定の暗順応補完量を連続して維持して走行している場合、暗順応曲線を直線近似した関数に従って前記発光素子を減光することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
これにより、運転者の眼の暗順応の順応速度に応じて発光素子を減光させることができる。
(ハ) 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
前記制御部は、一定の暗順応補完量を連続して維持して走行している場合、錐体の暗順応曲線と桿体の暗順応曲線を1つの曲線にて近似した関数に従って前記発光素子を減光することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
これにより、運転者の眼の暗順応の順応速度に応じて発光素子を減光させることができる。
(ニ) 請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
前記制御部は、一定の暗順応補完量を連続して維持して走行している場合、暗順応曲線に従い、光覚閾強度が1/10となる毎に前記発光素子を減光することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
これにより、運転者の眼の暗順応の順応速度に応じて発光素子を減光させることができる。
11…半導体発光素子、12…制御部を構成する調光制御装置、13…制御部及び車間検出部を構成するコンピューター、15…車速検出部としての車速センサー、16…輝度撮像部としての輝度センサー、AC…先行車、MC…自車両、X1,X2…路面、Ar1,Ar2…エリアとしての路面領域、Ar3,Ar4…空間領域、WL1,WL2,WL3…白線。

Claims (6)

  1. 調光可能な発光素子と、
    自車両の速度を検出する車速検出部と、
    前記自車両の進行方向の輝度を撮像する輝度撮像部と、
    前記車速検出部により検出された車速に応じて輝度撮像部により撮像された撮像情報から前記自車両前方の路面輝度情報を抽出し、前記発光素子の光量を前記路面輝度情報に基づいて走行中における前記自車両の位置の路面輝度よりも前記自車両前方の路面領域の路面輝度が高い場合には減少させ、前記自車両の位置の路面輝度よりも前記自車両前方の路面領域の路面輝度が低い場合には増加させることで、人の目の順応を補完する光量となるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
  2. 請求項1に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
    前記発光素子による発光状態がロービーム状態かハイビーム状態かを検知する状態検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記状態検知部による検知結果がロービーム状態である場合、前記自車両から路面輝度を抽出する距離をDlow、前記車速検出部により検出された前記自車両の車速をv、路面輝度抽出から前記発光素子の光量を変更するまでの制御時間をtc、車速vで前記自車両の進行方向のαmに到達するまでの時間をtαとすると、tc≦tαの場合にDlow=αから所定距離間の平均路面輝度を測定し、tc>tαの場合にDlow=α+(tc−tα)×vから所定距離間の平均路面輝度を測定し、
    前記状態検知部による検知結果がハイビーム状態である場合、前記自車両から路面輝度測定する距離をDhigh、前記車速vで前記自車両の進行方向βmに到達するまでの時間をtβとすると、tc≦tβの場合にDhigh=βから所定距離間の平均路面輝度を測定し、tc>tβの場合にDhigh=β+(tc−tβ)×vから所定距離間の平均路面輝度を測定することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
  3. 請求項2に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
    先行車と自車との距離を検出する車間検出部を備え、
    前記制御部は、ロービーム状態である場合に前記先行車との距離が少なくともDlow+所定距離よりも短い場合、又は、ハイビーム状態である場合に前記先行車との距離が少なくともDhigh+所定距離よりも短い場合は、前記輝度撮像部にて得られる撮像情報の環境光を含む領域の輝度を路面輝度情報として抽出することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
    前記制御部は、前記撮像情報のうちで前記自車両の走行している車道の路面又は前記自車両の走行方向の全車道の路面から前記路面輝度情報を抽出することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
    前記制御部は、前記輝度撮像部の撮像情報から自車両の走行している車道の路面の白線を検出し、前記白線内において前記路面輝度情報を抽出することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
  6. 請求項1に記載の車両用前照灯装置の調光システムにおいて、
    前記制御部は、走行中における前記自車両の位置の路面輝度値Lp、前記自車両より前方の路面領域の路面輝度測定した路面輝度値Lfとした場合に、
    Lf/Lp≧10の際は前記自車両より前方の路面輝度を測定したエリアに到達した時に(Lf−Lp)cd/mだけ減光し、
    Lf/Lp≦0.1の際は前記自車両より前方の路面輝度測定したエリアに到達した時に(Lf−Lp)cd/mだけ増光することを特徴とする車両用前照灯装置の調光システム。
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