JP5904865B2 - 電動機制御装置 - Google Patents

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本発明は、機械、特に剛性の低い機械を駆動する電動機を制御する電動機制御装置に関するものである。
位置決め駆動した時に残留振動やオーバーシュートが発生するような機械を駆動する電動機制御装置では、そのパラメータの調整方法として、ある所定の駆動パターンで制御対象を駆動させながら、その時の挙動に基づいて調整する方法がある。
第1の従来技術として、残留振動からその振動の周波数などの特性を推定し、残留振動を抑制する制振制御機能を調整する技術がある(例えば、特許文献1)。
また、調整過程または調整後の電動機制御装置のパラメータを評価する方法として、ある所定の駆動パターンで駆動させたときの整定時間やオーバーシュート、残留振動などにより調整結果を評価する方法がある。第2の従来技術としては、連続的に変化する調整運転用の指令パターンを生成し、パラメータを調整する(例えば、特許文献2)。このようにすることで、位置決め時の性能に影響を与える反共振周波数で十分加振できるようになる。そして、反共振周波数でほとんど加振しないような特異な指令で駆動させたときのオーバーシュートや残留振動などに基づいて制御性能の評価を行い、特異的な制御パラメータの自動調整結果を得てしまうことを防ぐことができる。
特開2004−5469号公報 特開2007−135344号公報
しかしながら、上記従来の技術、例えば、特許文献1に代表される従来の電動機制御装置では、振動しやすい周波数の信号成分をほとんど含まないような駆動指令で制御対象を駆動させた場合、制御対象で残留振動がほとんど発生しないため、残留振動の特性を精度よく推定できず、制振制御の調整が行えないという問題があった。
また、特許文献2に開示されている方法では、連続的に変化する調整運転用の指令パターンを生成し、それらの指令パターンを用いて制御対象を駆動し制御器の制御パラメータを自動調整するため、調整時間が長くなるという問題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、位置指令に対する制御対象の位置の追従特性を決定する制御パラメータ適正調整を行う電動機制御装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、時間的に変化する位置指令信号に対して、設定した制御パラメータに応じた追従特性で電動機または電動機に連結された機械系の位置検出信号が追従するように、当該電動機への駆動力指令を生成する位置制御部と、前記制御パラメータの調整を自動的に行う調整モードにおいて調整用位置指令信号を生成する調整用指令生成部と、前記調整モードにおいて、前記調整用位置指令信号に対して前記電動機を駆動したときの前記調整用位置指令信号に対する当該位置検出信号の追従特性と、その時の前記駆動力指令が、所望の特性となるように前記制御パラメータを自動的に変更する追従特性調整部と、前記電動機及び前記機械系で構成される制御対象に固有の振動周期を求める振動周期設定部と、前記調整用位置指令信号の指令継続時間が前記振動周期の奇数倍となるよう決定する調整用指令決定部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、制御対象で発生する振動を励起するような調整用位置指令信号で位置決め駆動することにより、位置決め時に制御対象の振動が大きく励起し、その時の位置検出信号や駆動力指令の波形から指令に対する制御対象の追従特性を評価し、適正な制御パラメータの調整を行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の電動機制御装置の実施の形態1の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の電動機制御装置の実施の形態1の自動調整モード時の動作を説明するフローチャートである。 図3は、本発明の電動機制御装置の実施の形態2の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の電動機制御装置の実施の形態2の自動調整モード時の動作を説明するフローチャートである。 図5は、本発明の電動機制御装置の自動調整モード時の調整用位置指令信号の効果を説明するグラフである。 図6は、本発明の電動機制御装置の自動調整モード時の調整用位置指令信号の効果を説明するグラフである。 図7は、本発明の電動機制御装置の自動調整モード時の調整用位置指令信号の効果を説明するグラフである。
以下に、本発明にかかる電動機制御装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1による電動機制御装置について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1による電動機制御装置を適用した機械駆動システムを示すブロック図である。
図1に示すように、制御対象4の電動機4aや機械系4bの位置が、時間的に変化する位置指令信号に対して追従するように、位置制御部2は入力された位置指令信号と制御対象4の検出器4cが出力した位置検出信号Xに応じて比例や積分等の演算に基づいて計算した駆動力指令F*をスイッチ12を通過して電力変換器3に出力する。電力変換器3は駆動力指令F*に応じた駆動力を電動機4aに供給し、電動機4aは駆動力をトルクや推力に変換して機械系4bを駆動させ、検出器4cは電動機4aの位置を検出し位置検出信号Xとして出力する。
位置制御部2は、その制御パラメータにより位置指令信号に対する制御対象4の電動機4aや機械系4bの位置の追従性が決まり、この制御パラメータの調整を自動的に行う自動調整モードにおいて、調整用指令生成部1は調整用位置指令信号X*を位置制御部2に出力する。
加振信号生成部6は、制御対象4の周波数特性同定用の加振信号としてM系列波形の信号を生成し、スイッチ12をb)側に切り替えることでM系列波形を駆動力指令F*として電動機4aを駆動できる。機械特性演算部5は、M系列波形を駆動力指令F*として電動機4aを駆動させたときの駆動力指令F*や位置検出信号Xから、即ち、加振信号で制御対象4を駆動した時の制御対象4の位置の値に相当する動作検出信号と加振信号に基づいて、制御対象4の機械特性(周波数特性)を演算する。
振動周期設定部7は、機械特性演算部5が演算した制御対象4の機械特性(周波数特性)から整定に影響するような低い周波数の反共振特性を抽出し、その反共振特性の周波数から求めた制御対象4に固有の振動周期を記憶する。
調整用指令決定部8は、振動周期設定部7に記憶された振動周期の奇数倍が指令継続時間となるように、調整用指令生成部1が出力する調整用位置指令信号X*の形状を決定する。調整用位置指令信号X*は、設定された最大加減速度で加速と減速を行い、加速時間と減速時間が等しく、加速時間と減速時間の和が指令継続時間となる速度三角パターンであり、調整用位置指令信号X*の最大速度と移動距離が、設定された許容最大速度と許容移動範囲を超える場合は、速度三角パターンで最大速度と移動距離が許容範囲内となるように加減速度を制限する。
追従特性調整部9は、自動調整モードにおいて、調整用指令生成部1が生成した調整用位置指令信号X*で電動機4aを駆動したときの駆動力指令F*や位置検出信号Xに応じて、制御対象4の電動機4aの位置が、調整用位置指令信号X*に対して所望の追従特性となるように位置制御部2の制御パラメータを自動的に調整する。
次に、本発明の実施の形態1にかかる電動機制御装置の自動調整モード時の動作について説明する。図2は、実施の形態1にかかる電動機制御装置による自動調整モード時の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに従い、図1の機械駆動システムの各部の動作を以下に説明する。
まず、追従特性調整部9に機械駆動システムの目標整定時間と位置決め時の許容整定幅・駆動力の最大値といった目標追従特性、また調整用指令決定部8に調整用位置指令信号X*の最大加減速度、許容最高速度、許容移動範囲といった駆動条件をそれぞれ設定する(図2:ステップS001)。
次に、機械特性演算部5は、スイッチ12をb)側に切り替えて、加振信号生成部6で生成した信号に基づく駆動力指令F*で電動機4aを駆動したときの駆動力指令F*と位置検出信号Xから、制御対象4の機械特性を演算する(ステップS002)。
続いて、振動周期設定部7は、機械特性演算部5が演算した制御対象4の機械特性から整定に影響するような低い周波数の反共振特性を抽出し、その周波数から計算した制御対象4に固有の振動周期を記憶する。そして、調整用指令決定部8は、振動周期設定部7に記憶された振動周期の奇数倍を指令継続時間と設定する。この条件のもと調整用指令決定部8は、設定された最大加減速度、許容最高速度、許容移動範囲を超えない範囲で、最大の加減速度で加速と減速を行い、加速時間と減速時間が等しく、加速時間と減速時間の和が指令継続時間となる速度三角パターンとなる調整用位置指令信号X*を決定し、調整用指令生成部1に設定する(ステップS003)。
続いて、調整用指令生成部1は、設定された調整用位置指令信号X*を出力し、電動機4aを駆動する(ステップS004)。なお、このときスイッチ12はa)側に切り替えてある。
そして、追従特性調整部9は、調整用位置指令信号X*で駆動したときの駆動力指令F*と位置検出信号Xを取得する(ステップS005)。
追従特性調整部9は、取得した駆動力指令F*と位置検出信号Xから、位置決め時の残留振動やオーバーシュートが整定幅内に収まっているか、駆動力が最大値以下に収まっているか、整定時間を満たしているか等の位置決め駆動時の特性を評価し、目標追従特性を満たしているか否かを判定する(ステップS006)。目標追従特性を満たしていれば(ステップS006:Yes)、自動調整モードを終了する。一方、目標追従特性を満たしていない場合(ステップS006:No)は、所望の追従特性となるように位置制御部2の制御パラメータを以下のような指針で自動的に調整する(ステップS007)。
1.残留振動やオーバーシュートが整定幅を超えたり、駆動力が最大値以上の場合は応答性を下げるように制御パラメータを調整する。
2.整定時間の目標を満たしていない場合は、残留振動やオーバーシュート、駆動力の制約を満たす限りにおいて応答性を上げるように制御パラメータを調整する。
ステップS007の後は、ステップS004に戻り、そこからのフローを繰り返す。
図5、図6、および図7に、振動周期0.048[s]で振動する制御対象を、同じ加減速度の速度三角パターンとなる速度指令で駆動した時の位置偏差信号(位置指令信号X*−位置検出信号X)の波形(各図の下の図)を速度指令の波形(各図の上の図)と共に示す。図5は指令継続時間が振動周期の1倍である0.048[s]の場合を示し、図6は指令継続時間が振動周期の1.5倍である0.072[s]の場合を示し、図7は指令継続時間が振動周期の2倍である0.096[s]の場合を示している。指令継続時間が振動周期の奇数倍である図5では振動が大きく励起している。すなわち、調整用位置指令信号X*が値を持つ期間である指令継続時間を制御対象4に固有な振動周期の奇数倍とすることにより制御対象4に固有の振動を効率的に励起することが可能となる。
以上で説明したように、本発明の実施の形態1による電動機制御装置は、その自動調整モード時において、制御対象4の反共振特性から計算した振動周期の奇数倍が指令継続時間となる速度三角パターンの調整用位置指令信号X*で電動機4aを駆動させるため、反共振特性の影響で発生する制御対象4の振動を励起することになる。
そのため、制御対象4の反共振特性による振動をほとんど励起しないような位置指令信号で電動機4aを駆動させたために、機械駆動システムの追従特性の正確な評価ができず、特異な条件で位置制御部2の制御パラメータを調整してしまうといったことを避けることができる。すなわち、制御対象4の固有の振動を励起する位置指令信号で電動機4aを駆動させることで、機械駆動システムの追従特性を正確に評価でき、位置制御部2の制御パラメータを適正な値とする調整が行える。
なお、本実施の形態においては、加振信号生成部6はM系列波形の信号を生成しているとして説明したが、これに限定されず、様々な周波数成分を含んだ信号であれば掃引波形といった波形を生成するようにしても構わない。
また、本実施の形態においては、電動機4aの位置を検出する検出器4cが出力する位置検出信号Xに基づいて、機械特性演算部5は制御対象4の機械特性(周波数特性)を演算していたが、機械系4bの位置に関する検出器や、電動機4aの速度に関する検出器や、機械系4bの速度に関する検出器や、電動機4aの加速度に関する検出器や、機械系4bの加速度に関する検出器などを備え、その検出器の出力、つまり制御対象4の位置または速度もしくは加速度の値に相当する動作検出信号に基づいて、制御対象4の機械特性(周波数特性)を演算してもよい。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2による電動機制御装置について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2による電動機制御装置を適用した機械駆動システムを示すブロック図である。
図3に示すように、実施の形態2は、実施の形態1から加振信号生成部6、スイッチ12を省略し、機械特性演算部5が振動特性推定部11に置き換わった構成となっている。また位置制御部2の機能にも変更がある。その他、実施の形態1の図1と同じ符号のブロックは同等の機能を有するため、説明を省略する。
位置制御部2は、設定された制振周波数に対する制振制御の演算を行うフィードフォワード制御部2a(以降ではFF制御部2aとする)とフィードバック制御部2b(以降ではFB制御部2bとする)を備え、FF制御部2aは位置指令に対して設定された制振周波数の信号成分を小さくするような演算を行ったフィードフォワード信号Xr*(以降ではFF信号Xr*とする)をFB制御部2bに出力する。FB制御部2bは、制御対象4の電動機4aや機械系4bの位置が、位置指令信号に対して制振制御を行った上で追従するように、FF信号Xr*と検出器4cが出力した位置検出信号Xに応じて比例や積分等の演算に基づいて計算した駆動力指令F*を電力変換器3に出力する。
位置制御部2は、その制御パラメータによりFF制御部2aとFB制御部2bの応答特性が変化し、位置指令信号に対する制御対象4の電動機4aや機械系4bの位置の追従性が決まる。
振動特性推定部11は、位置検出信号Xに生じている制御対象4の振動特性を最小二乗法などの同定手法を用いて推定する機能を有し、推定結果に基づいてFF制御部2aの制振周波数の設定を行う。制御対象4の振動特性は、位置の他に、速度または加速度に基づいて推定してもよい。また、振動周期設定部7は、推定した振動特性から求めた振動周期を記憶する。
次に、本発明の実施の形態2にかかる電動機制御装置の自動調整モード時の動作について説明する。図4は、実施の形態2にかかる電動機制御装置による自動調整モード時の動作を示すフローチャートである。このフローチャートに従い、図3の機械駆動システムの各部の動作を以下に説明する。
まず、追従特性調整部9に機械駆動システムの目標整定時間と位置決め時の許容整定幅・駆動力の最大値といった目標追従特性、また調整用指令決定部8に調整用位置指令信号X*の最大加減速度、許容最高速度、許容移動範囲といった駆動条件をそれぞれ設定する(図4:ステップS101)。
次に、調整用指令生成部1は適当な調整用位置指令信号X*を出力し、電動機4aを駆動する(ステップS102)。
振動特性推定部11は、位置検出信号Xを取得し(ステップS103)、振動特性の推定を行う(ステップS104)。
続いて、振動周期設定部7は、振動特性推定部11が推定した振動特性から制御対象4に固有の振動周期を計算し記憶する。そして、調整用指令決定部8は、振動周期設定部7に記憶された振動周期の奇数倍を指令継続時間と設定する。この条件のもと調整用指令決定部8は、設定された最大加減速度、許容最高速度、許容移動範囲を超えない範囲で、最大の加減速度で加速と減速を行い、加速時間と減速時間が等しく、加速時間と減速時間の和が指令継続時間となる速度三角パターンとなる調整用位置指令信号X*を決定し、調整用指令生成部1に設定する(ステップS105)。
続いて、振動特性の推定が収束しているか否かを確認する(ステップS106)。収束していない場合(ステップS106:No)は、調整用指令生成部1は調整用位置指令信号X*を生成し、位置制御部2および電力変換器3を介して電動機4aを駆動し(ステップS107)、ステップS103からのフローを繰り返す。収束している場合(ステップS106:Yes)は、所望の追従特性を得られるように位置制御部2の制御パラメータを調整するフロー(ステップS108以降)に進む。ステップS106の収束の判定は、例えば今回と前回の振動特性の推定結果の差について閾値判定する等といった方法で行えばよい。
FF制御部2aの調整フローでは、まず推定した振動特性からFF制御部2aに制振周波数を設定する(ステップS108)。
続いて、調整用指令生成部1は、設定された調整用位置指令信号X*を出力し、電動機4aを駆動する(ステップS109)。
そして、追従特性調整部9は、調整用位置指令信号X*で駆動したときの駆動力指令F*と位置検出信号Xを取得する(ステップS110)。
追従特性調整部9は、取得した駆動力指令F*と位置検出信号Xから、位置決め時の残留振動やオーバーシュートが整定幅内に収まっているか、駆動力が最大値以下に収まっているか、整定時間を満たしているか等の位置決め駆動時の特性を評価し、目標追従特性を満たしているか否かを判定する(ステップS111)。目標追従特性を満たしていれば(ステップS111:Yes)、自動調整モードを終了する。一方、駆動条件を満たしていない場合を含め目標追従特性を満たしていない場合(ステップS111:No)は、所望の追従特性となるように位置制御部2の制御パラメータを以下のような指針で自動的に調整する(ステップS112)。
1.残留振動やオーバーシュートが整定幅を超えたり、駆動力が最大値以上の場合は応答性を下げるように制御パラメータを調整する。
2.整定時間の目標を満たしていない場合は、残留振動やオーバーシュート、駆動力の制約を満たす限りにおいて応答性を上げるように制御パラメータを調整する。
ステップS112の後は、ステップS109に戻り、そこからのフローを繰り返す。
以上で説明したように、本発明の実施の形態2による電動機制御装置は、その自動調整モード時において、制御対象4の振動特性から計算した振動周期の奇数倍が指令継続時間となる速度三角パターンの調整用位置指令信号X*で電動機4aを駆動させるため、制御対象4で発生する固有の振動を励起することになる。
そのため、制御対象4で発生する固有の振動をほとんど励起しないような位置指令信号で電動機4aを駆動させたために、機械駆動システムの追従特性の正確な評価ができず、特異な条件で位置制御部2の制御パラメータを調整してしまうといったことを避けることができる。すなわち、制御対象4の固有の振動を励起する位置指令信号で電動機4aを駆動させることで、機械駆動システムの追従特性を正確に評価でき、位置制御部2の制御パラメータを適正な値とする調整が行える。
なお、本実施の形態においては、振動特性の推定が収束してから、位置制御部2の制御パラメータの調整を行なっているが、振動特性の推定と制御パラメータの調整を同時に行なうようにしても構わない。
また、本実施の形態においては、電動機4aの位置を検出する検出器4cが出力する位置検出信号Xに基づいて、振動特性推定部11は制御対象4の機械特性(周波数特性)を演算していたが、機械系4bの位置に関する検出器や、電動機4aの速度に関する検出器や、機械系4bの速度に関する検出器や、電動機4aの加速度に関する検出器や、機械系4bの加速度に関する検出器などを備え、その検出器の出力、つまり制御対象4の位置または速度もしくは加速度の値に相当する動作検出信号に基づいて、制御対象4の機械特性(周波数特性)を演算してもよい。
さらに、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、上記実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。更に、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上のように、本発明にかかる電動機制御装置は、制御対象を駆動する電動機制御装置に有用であり、特に、初期立上時において調整を行うことが必要とされる制御対象を駆動する電動機制御装置に適している。
1 調整用指令生成部
2 位置制御部
2a FF制御部
2b FB制御部
3 電力変換器
4 制御対象
4a 電動機
4b 機械系
4c 検出器
5 機械特性演算部
6 加振信号生成部
7 振動周期設定部
8 調整用指令決定部
9 追従特性調整部
11 振動特性推定部
12 スイッチ
S001〜S112 ステップ

Claims (5)

  1. 時間とともに変化する位置指令信号に対して、設定した制御パラメータに応じた追従特性で電動機または電動機に連結された機械系の位置検出信号が追従するように、当該電動機への駆動力指令を生成する位置制御部と、
    前記制御パラメータの調整を行う調整モードにおいて調整用位置指令信号を生成する調整用指令生成部と、
    前記調整モードにおいて、前記調整用位置指令信号に対して前記電動機を駆動したときの前記調整用位置指令信号に対する当該位置検出信号の誤差が設定された許容整定幅以下であること、前記駆動力指令が設定された最大値以下であることを満たし且つ前記誤差が前記許容整定幅以下となる整定時間が設定された目標整定時間以下になるように前記制御パラメータを変更する追従特性調整部と、
    前記電動機及び前記機械系で構成される制御対象に固有の振動周期を求める振動周期設定部と、
    前記調整用位置指令信号の指令継続時間が前記振動周期の奇数倍となるよう決定する調整用指令決定部と、
    を備えることを特徴とする電動機制御装置。
  2. 調整用指令決定部は、前記指令継続時間が、前記調整用位置指令信号による加速時間と、前記加速時間と時間が等しい前記調整用位置指令信号による減速時間とからなるように前記調整用指令生成部に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 周波数特性同定用の加振信号を生成する加振信号生成部と、
    前記加振信号で前記電動機を駆動した時の前記電動機または前記機械系の位置または速度と前記加振信号とに基づいて、前記制御対象の周波数特性を求める機械特性演算部と、 をさらに備え、
    前記振動周期設定部は、前記周波数特性の反共振特性から前記振動周期を求める
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動機制御装置。
  4. 前記加振信号は、M系列波形の信号である
    ことを特徴とする請求項3に記載の電動機制御装置。
  5. 前記電動機または前記機械系の位置、速度または加速度に基づいて、前記制御対象の振動特性を逐次的に推定する振動特性推定部と、
    をさらに備え、
    前記振動周期設定部は、推定された前記振動特性から前記振動周期を逐次求め、
    前記調整用指令決定部は、逐次求められた前記振動周期に基づいて、前記指令継続時間を逐次決定し、
    前記調整用指令生成部は、逐次決定された前記指令継続時間に基づいて、前記調整用位置指令信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電動機制御装置。
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