JP5904017B2 - 荷重検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両に備えられる各種装置に入力される荷重を検出する荷重検出装置に関する。
従来、このような荷重検出装置に係る技術として下記に出展を示す特許文献1及び2に記載のものがある。
特許文献1に記載のダイヤフラム型荷重検出センサは、設置部に対して取り付けられる固定部と、固定部の中心に検出対象の荷重が加えられる凸状の加重部を有する起歪部と、当該起歪部に配設された歪ゲージとを備えて構成される。歪ゲージは起歪部に対して加重部の中心軸から一定の距離で均等に略全周に亘って配設され、固定部は設置部に対して固定ネジを用いて締結固定される。
特許文献2に記載の荷重センサは、歪検出素子が載置され、歪みに応じて変形する中央に穴を有するベースと、当該ベースに支持され、荷重の入力部となる球体とを備えて構成される。
特開2004−156938号公報 特開2006−194709号公報
特許文献1に記載の技術では、起歪部の中央部に凸状の加重部が形成されているので当該加重部に応力が集中し、荷重が加えられた際に、起歪部の径方向外側の部位に生じる圧縮歪みよりも加重部近傍に生じる引張歪みの方が大きくなる。このため、起歪部に生じる引張歪みと圧縮歪みとの大きさがアンバランスとなり、高感度化が容易ではない。
また、特許文献2に記載の技術では、歪検出素子が設置されるベースが、直接、載置面に設置されている。したがって、ベースには圧縮力しか作用せず、球体に入力された荷重が小さい場合には、歪検出素子が歪み難くなり、検出感度が低くなる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、高感度な荷重検出装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る荷重検出装置の特徴構成は、
筒状の周壁部と、
前記周壁部と同軸上に貫通孔が形成され、前記周壁部が載置される載置面との間に隙間を有して前記周壁部の内周面に支持された円板状の円板状部と、
少なくとも前記貫通孔に対向する側の形状が前記貫通孔の内径よりも大きい直径を有する球形状で形成されると共に前記貫通孔に載置され、検出対象の荷重が入力される荷重入力部と、
前記貫通孔に対して点対称となるように前記円板状部に配設されるとともに、前記円板状部の前記荷重入力部と接する面とは反対の面に設けられ、前記荷重入力部に入力される荷重に応じた歪みを検出するセンサと、
を備え
前記円板状部は、径方向外側の外環部と当該外環部の径方向内側の内環部とを有して構成され、前記内環部は径方向内側になる程、厚さが薄く形成されている点にある。
このような特徴構成とすれば、円板状部を載置面から浮いた状態とすることができるので、円板状部を荷重入力部に入力された荷重に基づいて歪ませ易くすることができる。このため、荷重入力部に入力された荷重が減衰されるのを抑制しつつ、当該荷重を円板状部に配設されたセンサに伝達することができるので、検出感度を高めることが可能となる。また、センサが貫通孔に対して点対称に配設されているので、荷重入力部に入力される荷重の方向に拘らず検出することが可能となる。
また、このような構成とすれば、荷重入力部に入力される荷重により円板状部を歪ませ易くすることができる。したがって、検出感度を高めることが可能となる。
また、前記センサが前記貫通孔の周囲に感度方向を周方向に沿わせて周方向に均等配置された第1のセンサ群と、前記貫通孔の周囲に感度方向を径方向に沿わせて周方向に均等配置された第2のセンサ群と、を備えて構成され、前記第1のセンサ群は、前記第2のセンサ群の径方向内側に配設されてあると好適である。
ここで、センサの感度方向は、荷重を検出可能な検出方向であり、センサの構造によって決定されるものである。荷重入力部に荷重が入力されると、円板状部の径方向中央側部分では周方向に歪みが生じ、径方向外側部分では径方向に歪みが生じる。このため、上述のような構成とすれば、第1のセンサ群で周方向の歪みを検出し、第2のセンサ群で径方向の歪みを検出し易くすることが可能となる。したがって、第1のセンサ群及び第2のセンサ群により、夫々の部分に生じる歪みを検出し易くなるので、検出感度を高めることができる。
また、前記円板状部は、前記周壁部の軸方向中央の側で支持されてあると好適である。
このような構成とすれば、円板状部よりも載置面側の周壁部と、載置面と反対側の周壁部とで円板状部を保持する形態となり、特に円板状部の周辺部と、周壁部との接続部の近傍の剛性が高まる。よって、外部からの荷重によって円板状部を理想的に変形させることが可能となり、検出感度を高めることができる。
また、前記載置面に平行な方向への前記周壁部の移動を規制するストッパが、前記載置面に付設されてあると好適である。
このような構成とすれば、荷重入力部に入力された荷重により周壁部が移動するのを抑制し、当該荷重による周壁部を歪ませ易くすることができる。したがって周壁部の歪みに応じて円板状部も歪ませ易くすることができるので、検出感度を高めることができる。
荷重検出装置の側方断面を模式的に示す図である。 荷重検出装置を下方から見た図である。 センサの接続形態を示す回路図である。 起歪体の各部の寸法の設定について示す図である。 起歪体のパラメータを設定する際に用いたセンサの接続形態を示す回路図である。 周壁部のパラメータ設定に関する特性図である。 円板状部のパラメータ設定に関する特性図である。 接触径のパラメータ設定に関する特性図である。 ストッパを模式的に示す図である。 ストッパを模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明に係る荷重検出装置100は、外部から入力される荷重を検出する機能を備えている。以下、荷重検出装置100について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る荷重検出装置100の側方断面図が示され、図2は荷重検出装置100を下方から見た模式図である。図1に示されるように、荷重検出装置100は、起歪体10、荷重入力部20、センサ30を備えて構成される。起歪体10は、周壁部11と円板状部15とを備えて構成される。
周壁部11は、筒状からなる。本実施形態では、周壁部11は円筒状で構成されている。すなわち、周壁部11は、軸方向に直交する断面が円形である筒状で構成される。
円板状部15は、周壁部11と同軸上に貫通孔16が形成され、周壁部11が載置される載置面40との間に隙間を有して周壁部11の内周面12に支持された円板状で構成される。すなわち、円板状部15の中心部には貫通孔16が形成され、当該貫通孔16は円板状部15を軸方向に貫通している。したがって、円板状部15は、いわゆるドーナツ状に構成される。このような円板状部15は、当該円板状部15の外周面が周壁部11の内周面12に当接して固定される。この場合、詳細は後述するが、周壁部11と円板状部15の固定は、円板状部15に作用する荷重が周壁部11に伝達される際に減衰されないように行うと好適である。
このため、周壁部11及び円板状部15は、荷重を受けて変形可能な材料、例えば、セラミックやアルミニウム、ステンレス等の材料を用いて、一体で形成されると好適である。しかしながら、円板状部15に作用する荷重が周壁部11に伝達される際に減衰されないようであれば、周壁部11と円板状部15とは別体で形成しても良い。
ここで、本実施形態では、円板状部15は、周壁部11の軸方向中央の側で支持される。すなわち、円板状部15は、周壁部11の双方の軸方向端部から離間して周壁部11の内周面12に支持される。このため、周壁部11を一方の軸方向端部を底部として載置面40に載置すると、円板状部15と載置面40との間に隙間を有するように構成される。したがって、円板状部15よりも載置面40とは反対側の周壁部11を第1周壁部51とし、円板状部15よりも載置面40側の周壁部11を第2周壁部52とすると、第2周壁部52と円板状部15と載置面40とにより空間41が形成される。一方、第1周壁部51の軸方向端面と第1周壁部51と円板状部15とにより空間42が形成される。
また、円板状部15は、外環部17と内環部18とを有して構成される。図2に示されるように、外環部17と内環部18とは、径方向に連続して構成される。円板状部15を軸方向に見て、径方向外側の部位が外環部17に相当する。また、外環部17の径方向内側が内環部18に相当する。本実施形態では、外環部17は厚さが均一に形成される。一方、内環部18は、径方向内側になる程、厚さが薄く形成される。上述のように、円板状部15の径方向中央部には、貫通孔16が形成される。このため、内環部18は、外環部17との境界(図2にあっては、破線で示した部位)から貫通孔16に向かって次第に薄くなるように形成される。本実施形態では、図1に示されるように、円板状部15を径方向から見た場合、円板状部15の載置面40に対向する側の面71が平坦になるように外環部17と内環部18とが形成され、円板状部15の載置面40に対向する側の面71とは反対側の面72の径方向内側にテーパー状部73を有するように形成される。
荷重入力部20は、少なくとも貫通孔16に対向する側の形状が貫通孔16の内径よりも大きい直径を有する球形状で形成されると共に貫通孔16に載置され、検出対象の荷重が入力される。図1に示されるように、少なくとも貫通孔16に対向する側とは、円板状部15の面72に対向する側である。荷重入力部20は、このような側の形状が球形状で構成される。したがって、本実施形態では、荷重入力部20は半球状に形成される。
球形状の直径は、貫通孔16の内径よりも大きくなるように構成される。また、円板状部15は径方向中央の側がテーパー状部73を有して構成される。本実施形態では、このようなテーパー状部73に荷重入力部20が載置される。したがって、荷重入力部20は、貫通孔16を貫通することなく、テーパー状部73と円環状に線接触することが可能となる。
図2に示されるように、センサ30は、円板状部15を軸方向に見て、貫通孔16に対して点対象となるように円板状部15に配置される。本実施形態では、センサ30は公知の歪検出素子により構成される。詳細説明は省略するが、歪検出素子は外部から入力される荷重に応じて自己が歪むことにより、抵抗値が変化する。この抵抗値の変化に基づき歪みを検出することが可能となる。このようなセンサ30は、円板状部15の面71に配置される。これにより、荷重入力部20に入力される荷重に応じて円板状部15が変形し、当該変形によりセンサ30に生じた歪みを検出することが可能となる。
本実施形態では、センサ30は長尺状に形成される。すなわち、上面視が長方形の形状を有して構成される。また、本実施形態では、センサ30は複数から構成され、第1のセンサ群31と第2のセンサ群32とを構成する。本実施形態では、第1のセンサ群31及び第2のセンサ群32も、夫々複数の長尺状のセンサ30から構成される。
第1のセンサ群31は、センサ30が貫通孔16の周囲に長尺方向(本実施形態のセンサ30の感度方向は、長尺方向とする)を周方向に沿わせて周方向に均等配置される。センサ30の長尺方向を周方向に沿わせるとは、センサ30の長尺方向が、貫通孔16の外縁の接線と平行になるように配置することをいう。本実施形態では、第1のセンサ群31は、4つのセンサ30を備えて構成される。これら4つのセンサ30は、貫通孔16を中心として均等に、すなわち円板状部15の軸心を回転軸として90度毎に位置をずらして配置される。
これにより、荷重入力部20に外力が作用すると、内環部18は下方に変位する。この時、内環部18では貫通孔16の周方向に沿って引張力が作用する。よって、第1のセンサ群31は主に引張歪みを検出することになる。
また、第2のセンサ群32は、貫通孔16の周囲に長尺方向を径方向に沿わせて周方向に均等配置される。センサ30の長尺方向を径方向に沿わせるとは、センサ30の長尺方向が、円板状部15の径方向に一致させて配置することをいう。本実施形態では、第2のセンサ群32は、4つのセンサ30を備えて構成される。これら4つのセンサ30は、貫通孔16を中心として均等に、すなわち円板状部15の軸心を回転軸として90度毎に位置をずらして配置される。
これにより、荷重入力部20に外力が作用すると、内環部18は下方に変位する。この時、外環部17に曲げが生じ、当該外環部17の裏面には圧縮力が作用する。よって、第2のセンサ群32は主に圧縮歪みを検出することになる。
このような第1のセンサ群31と第2のセンサ群32とは、第1のセンサ群31が第2のセンサ群32の径方向内側になるように配設される。また、本実施形態では、第1のセンサ群31と第2のセンサ群32とが、周方向に位置をずらして配置される。すなわち、図2に示されるように、第1のセンサ群31と第2のセンサ群32とは、円板状部15の軸心を回転軸として45度毎に位置をずらして、第1のセンサ群31を構成する長尺方向が周方向に沿ったセンサ30と、第2のセンサ群32を構成する長尺方向が径方向に沿ったセンサ30とが周方向に交互に並んで配置される。
本実施形態では、センサ30は、公知の歪検出素子を用いて構成される。本実施形態では、第1のセンサ群31及び第2のセンサ群32の夫々を構成する4つの歪検出素子のうち、径方向に互いに対向する2つの歪検出素子を直列接続して図3に示されるようにホイートストンブリッジ回路を構成する。このホイートストンブリッジ回路は、歪検出素子に引張力が作用した場合には抵抗値が増大し、歪検出素子に圧縮力が作用した場合には抵抗値が減少するように構成されている。このような抵抗値の変化を電圧又は電流の変化により求め、荷重を検出している。このような歪検出素子及びホイートストンブリッジ回路については、公知であるので説明は省略する。
このように荷重検出装置100を構成することにより、荷重入力部20に荷重が与えられた場合には、第1のセンサ群31では圧縮歪みが生じ、第2のセンサ群32では引張歪みを生じさせることができる。したがって、感度良く荷重を検出することが可能となる。
次に、起歪体10の各部の寸法の設定について図4を用いて説明する。図4に示されるように、荷重入力部20が球形状で球半径Sとして構成され、貫通孔16の内径がφdとし、円板状部15の外径、すなわち周壁部11の内径がφDとする。また、円板状部15の外環部17の厚さをTとする。円板状部15の面71から載置面40の側の周壁部11の一方の軸方向端部までの軸方向長さ(第2周壁部52の軸方向長さ)をH2とし、円板状部15の面72から周壁部11の他方の軸方向端部までの軸方向長さ(第1周壁部51の軸方向長さ)をH1とする。
円板状部15の面71には、センサ30が設けられる。図5の例では、第1のセンサ群31は抵抗値R1及びR3を有するセンサ30から構成され、周方向に発生する歪みを検出する。また、第2のセンサ群32は抵抗値R2及びR4を有するセンサ30から構成され、径方向に発生する歪みを検出する。これらのセンサ30のより、図5のようなブリッジ回路が形成されている。センサ30に引張歪み及び圧縮歪みが生じると、センサ30は引張歪み及び圧縮歪みに応じて抵抗値が変化し、当該変化に応じた出力電圧が増幅器(Amp.)70から出力される。
この場合も、センサ30は、周壁部11の軸心に対して点対称(回転対象)に配置し、ブリッジ回路の4辺に均等に接続することにより、荷重の傾斜による起歪体10に発生する歪みの偏りの影響による荷重検出誤差が含まれることを回避できる。
ここで、S=50mm、φD=40mm、T=3mm、φd=17mmとして起歪体10を構成し、H1及びH2を変化させた場合に、センサ30に発生する歪みの大きさ比への影響について調べた。このような結果が、図6に示される。図6では、横軸はH1/Tの比であり、縦軸は径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比である。なお、図4におけるS、φD、T、φd等の符号は、理解を容易にし易くするために示したものであり、上記サイズに合わせたものではない。
図6に示されるように、H1及びH2を円板状部15の厚さTに対して大きくするにつれて、径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が大きくなっていることがわかった。ここで、荷重検出装置100の感度は、径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が1に近づくと高感度となる。高感度な荷重検出装置100の基準として、径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が例えば0.8とすると、H1/Tの比が0.6以上、H2/Tの比が1.3以上であると望ましいことがわかった。
次に、S=50mm、φD=40mm、T=3mm、H1=4mm、H2=5mmとして起歪体10を構成し、φdを変化させた場合に、センサ30に発生する歪みの大きさ比への影響について調べた。このような結果が、図7に示される。図7では、横軸はφD/φdの比であり、縦軸は径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比である。
図7に示されるように、φD/φdの比を大きくするにつれて、径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が小さくなっていることがわかった。すなわち、φD/φdの比を調整することにより、荷重検出装置100の感度が調整されることがわかった。ここで、荷重検出装置100の感度は、上述のようには径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が1に近づくと高感度となる。高感度な荷重検出装置100の基準として、径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が例えば0.9以上1.1以下とすると、φD/φdの比が1.6〜2.1程度が良いことがわかった。
次に、φD=40mm、T=3mm、H1=4mm、H2=5mm、φd=21mmとして起歪体10を構成し、荷重入力部20の球径Sを変化させて荷重入力部20と円板状部15とが円環状に接触する接触径φLを変化させた場合に、センサ30に発生する歪みの大きさ比への影響について調べた。このような結果が、図8に示される。図8では、横軸はφD/φLの比であり、縦軸は径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比である。
図8に示されるように、φD/φLの比を大きくするにつれて、径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が大きくなっていることがわかった。すなわち、φD/φLの比を調整することにより、荷重検出装置100の感度が調整されることがわかった。ここで、荷重検出装置100の感度は、上述のようには径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が1に近づくと高感度となる。高感度な荷重検出装置100の基準として、径方向の発生歪εrと周方向の発生歪εθとの比が例えば0.9以上1.1以下とすると、φD/φLの比が1.45〜1.7程度が良いことがわかった。すなわち、接触径φLは貫通孔16よりやや外側で高感度となる。また、貫通孔16の周辺に配置されるセンサ30は設置の都合上、貫通孔16に沿って配置することは困難で、貫通孔16よりやや外側に配置される。したがって、接触径φLと貫通孔16の周辺に配置されるセンサ30との距離が近い場合に高感度になることがわかった。
このように本荷重検出装置100によれば、円板状部15を載置面40から浮いた状態にするので、円板状部15を荷重入力部20に入力された荷重に基づいて歪ませ易くすることができる。このため、荷重入力部20に入力された荷重が減衰されるのを抑制しつつ、当該荷重を円板状部15に配設されたセンサ30に伝達することができる。したがって、検出感度を高めることが可能となる。また、センサ30が貫通孔16に対して点対称に配設されているので、荷重入力部20に入力される荷重の方向に拘らず検出することが可能となる。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、荷重入力部20が球形状であるように図示した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。荷重入力部20は、円板状部15に対向する側のみ球形状であれば良く、円板状部15に対向しない側の形状は、球形状でなくても良い。すなわち、半球状であっても良い。
上記実施形態では、センサ30が、円板状部15の面71に配設されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。すなわち、センサ30が円板状部15の面72に配設される構成とすることも当然に可能である。また、第1のセンサ群31を面71に配設し、第2のセンサ群32を面72に配設する構成とすることも当然に可能である。
上記実施形態では、センサ30が、第1のセンサ群31と第2のセンサ群32とにより構成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。第1のセンサ群31及び第2のセンサ群32の一方からセンサ30を構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、第1のセンサ群31が第2のセンサ群32の径方向内側に配設されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。第1のセンサ群31と第2のセンサ群32との径方向の位置を互いに同じように配設することも可能であるし、第1のセンサ群31を第2のセンサ群32の径方向外側に配置するように構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、第1のセンサ群31と第2のセンサ群32とは、互いに周方向の位置を代えて配設されるように図示した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。第1のセンサ群31と第2のセンサ群32とは、夫々のセンサ30が径方向の位置を一致させて配設することも当然に可能である。
上記実施形態では、第1のセンサ群31及び第2のセンサ群32が、夫々4つのセンサ30から構成されているように図示した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。第1のセンサ群31及び第2のセンサ群32を、4つ以外の数からなるセンサ30から構成することも可能であるし、第1のセンサ群31が有するセンサ30と、第2のセンサ群32が有するセンサ30とが夫々異なる数で構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、円板状部15の内環部18が径方向内側になる程、厚さが薄くなるよう形成されているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。内環部18も、外環部17と同様に一様な厚さで構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、円板状部15は、周壁部11の軸方向中央の側で支持されているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。円板状部15を、載置面40と設置する側とは反対側の周壁部11の軸方向端部に支持するよう構成することも当然に可能である。
上記実施形態では、荷重検出装置100は載置面40に載置されるとして説明した。例えば、荷重入力部20に対して斜め上方向から荷重が入力された場合に周壁部11に荷重に応じた歪みが伝達され易いように、載置面40に平行な方向への周壁部11の移動を規制するストッパ90が、載置面40に付設されている構成とすると好適である。このようなストッパ90は、例えば図9に示されるように、周壁部11の内径を外径とする円環状の突起にて構成すると好適である。或いは、図10に示されるように、周壁部11の外径を内径とする円環状の突起にて構成することも可能である。このようなストッパ90は、周壁部11の側方への移動を規制すると共に、周壁部11が歪むことを妨げることがないように、高さは高くする必要はない。もちろん、円環状の突起でなく、円環状の凹部で構成し、周壁部11を嵌め込んで配置するような構成とすることも可能であるし、周方向に不連続な複数の突起にてストッパ90を構成することも可能である。
上記実施形態では、周壁部11が円筒状であるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。周壁部11が多角形状であっても良い。係る場合、荷重入力部20に入力される荷重により、円板状部15が歪みやすいように、円板状部15の外周の一部が周壁部11の内周面から離間するように構成すると好適である。すなわち、周壁部11の内周面の角部には、円板状部15が当接しないように構成すると好適である。更には、円板状部15を、例えば多角形状で構成することも可能である。すなわち、円板状部15の軸方向視における断面形状を六角形や八角形で構成することにより、周壁部11の内周面の角部と、円板状部15とが当接しないように構成することも可能である。
上記実施形態では、センサ30が貫通孔16の周囲に長尺方向を周方向に沿わせて周方向に均等配置されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。すなわち、センサ30の感度方向が短尺方向である場合は、センサ30が貫通孔16の周囲に短尺方向を周方向に沿わせて周方向に均等配置される構成とすることも当然に可能である。
本発明は、歪検出素子の歪みに応じて荷重を検出する荷重検出装置に用いることが可能である。
11:周壁部
12:内周面
15:円板状部
16:貫通孔
17:外環部
18:内環部
20:荷重入力部
30:センサ
31:第1のセンサ群
32:第2のセンサ群
40:載置面
90:ストッパ
100:荷重検出装置

Claims (4)

  1. 筒状の周壁部と、
    前記周壁部と同軸上に貫通孔が形成され、前記周壁部が載置される載置面との間に隙間を有して前記周壁部の内周面に支持された円板状の円板状部と、
    少なくとも前記貫通孔に対向する側の形状が前記貫通孔の内径よりも大きい直径を有する球形状で形成されると共に前記貫通孔に載置され、検出対象の荷重が入力される荷重入力部と、
    前記貫通孔に対して点対称となるように前記円板状部に配設されるとともに、前記円板状部の前記荷重入力部と接する面とは反対の面に設けられ、前記荷重入力部に入力される荷重に応じた歪みを検出するセンサと、
    を備え
    前記円板状部は、径方向外側の外環部と当該外環部の径方向内側の内環部とを有して構成され、前記内環部は径方向内側になる程、厚さが薄く形成されている荷重検出装置。
  2. 前記センサが前記貫通孔の周囲に感度方向を周方向に沿わせて周方向に均等配置された第1のセンサ群と、前記貫通孔の周囲に感度方向を径方向に沿わせて周方向に均等配置された第2のセンサ群と、を備えて構成され、
    前記第1のセンサ群は、前記第2のセンサ群の径方向内側に配設されてある請求項1に記載の荷重検出装置。
  3. 前記円板状部は、前記周壁部の軸方向中央の側で支持されてある請求項1又は2に記載の荷重検出装置。
  4. 前記載置面に平行な方向への前記周壁部の移動を規制するストッパが、前記載置面に付設されてある請求項1からのいずれか一項に記載の荷重検出装置。
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