JP2021043090A - 圧力センサ - Google Patents

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【課題】更なる高感度化と高精度化とが実現された圧力センサを提供する。【解決手段】ダイアフラム3と、ダイアフラム3の変形に伴って検出値が変化する半導体チップ7(検出体)とを備えた圧力センサ1である。ダイアフラム3は、略円板状に形成されているとともに、中心部11と周囲部12との間の領域の内部に空洞13が形成されている。半導体チップ7は、ダイアフラム3の中心部11が外周側に対して変位することにより検出値が変化するように構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、ダイアフラムを有する圧力センサに関する。
従来の圧力センサとしては、ダイアフラムの変形や発生応力を感知することにより圧力を測定するものがある。この種の圧力センサにおいては、ダイアフラムの外側形状を最適化することにより、感知部に生じる変化を最大にするとともに、非感知部に生じる変化を最小にして感度および精度の向上が図られている。従来のこの種の圧力センサとしては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
ところで、圧力センサが使用される製造装置においては、製造される製品の品質をより一層向上させることが要請されている。この要請に応えるためには、圧力センサの更なる高感度化・高精度化が必要である。
特開2017−223643
しかしながら、圧力センサのダイアフラムの外側形状を最適化するだけでは、更なる高感度化・高精度化を実現することは難しい。この理由は、感度と精度とがトレードオフの関係だからである。すなわち、感度を高くするためにダイアフラムの厚みを薄くすることと、ダイアフラム内部に生じる応力集中に伴うヒステリシスを軽減して精度を高くするためにダイアフラムの厚みを厚くすることとがトレードオフの関係になる。
本発明の目的は、更なる高感度化と高精度化とが実現された圧力センサを提供することである。
この目的を達成するために本発明に係る圧力センサは、ダイアフラムと、前記ダイアフラムの変形に伴って検出値が変化する検出体とを備えた圧力センサであって、前記ダイアフラムは、略円板状に形成されているとともに、中心部と周囲部との間の領域の内部に空洞が形成され、前記検出体は、前記ダイアフラムの前記中心部が外周側に対して変位することにより前記検出値が変化するように構成されているものである。
本発明は、前記圧力センサにおいて、前記空洞は、前記ダイアフラムの厚み方向に並ぶ複数の空間によって構成されていてもよい。
本発明は、前記圧力センサにおいて、さらに、前記ダイアフラムの前記中心部に立てられた第1の支持部材と、前記中心部より径方向の外側であって前記第1の支持部材の両側に立てられた複数の第2の支持部材とを備え、前記検出体は、複数の抵抗からなるブリッジ回路を有する半導体チップによって構成され、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とに支持されていてもよい。
本発明は、前記圧力センサにおいて、前記検出体は、複数の抵抗からなるブリッジ回路を有するひずみゲージによって構成されているとともに、前記ダイアフラムの外表面であって前記中心部と前記空洞との境界となる位置に設けられていてもよい。
本発明においては、ヒステリシスの発生を防いで精度が高くなるようにダイアフラムの厚みを厚く形成しながら、空洞によってダイアフラムの一部の剛性が低くなって感度が高くなる。
したがって、本発明によれば、更なる高感度化と高精度化とが実現された圧力センサを提供することができる。
第1の実施の形態による圧力センサの断面図である。 要部を拡大して示す断面図である。 ダイアフラムの平面図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 ダイアフラムの変形状態を示す断面図である。 ブリッジ回路の構成を示す図である。 ブリッジ回路の抵抗の配置例を示す模式図である。 ダイアフラム中心からの距離と変形量との関係を示すグラフである。 空洞の変形例による圧力センサの要部を拡大して示す断面図である。 ダイアフラムの平面図である。 図10におけるXI−XI線断面図である。 ダイアフラムの変形状態を示す断面図である。 ダイアフラム中心からの距離と変形量との関係を示すグラフである。 第2の実施の形態による圧力センサの要部を拡大して示す断面図である。 ダイアフラムの平面図である。 図15におけるXVI−XVI線断面図である。 流体からの圧力によってダイアフラムが変形したときのダイアフラムに発生する応力の分布のシミュレーション結果を示す図である。 図17をハッチングによって表現した図である。 ダイアフラム中心から距離と応力値との関係を示すグラフである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る圧力センサの一実施の形態を図1〜図8を参照して詳細に説明する。
図1に示す圧力センサ1は、円筒状のハウジング2と、ハウジング2の一端部2aの中に設けられたダイアフラム3と、ダイアフラム3に複数の支持部材4〜6を介して支持された半導体チップ7などを備えている。この圧力センサ1は、測定対象の流体の圧力によってダイアフラム3が撓んだときのダイアフラム3の変位を複数の支持部材4〜6を介して半導体チップ7に伝達することにより流体の圧力を検知する装置である。なお、図1中には、圧力センサ1におけるダイアフラム3の撓みを半導体チップ7に伝達する機構が図示されており、半導体チップ7から出力される信号を処理する回路等のその他の機能部については図示を省略している。
ハウジング2は、金属材料によって形成されており、ダイアフラム3が測定流体の圧力を受けるように、測定流体が流れる配管(図示せず)に接続される。
ダイアフラム3は、金属材料によって円板状に形成されており、外周部の全域がハウジング2の内周面2bに隙間なく接合されてハウジング2の開口部分を閉塞している。ダイアフラム3によって閉塞されたハウジング2の中空部内には大気圧が導入される。この実施の形態によるダイアフラム3は、図3に示すように、厚み方向から見て真円となるように形成されている。なお、ダイアフラム3の厚み方向から見た形状は、ハウジング2の中空部を閉塞できる形状であればどのような形状でもよい。ダイアフラム3の形状は、例えば楕円状や、円に近い多角形状などでもよい。すなわち、略円板状でよい。
ダイアフラム3の厚みは、受圧面3aに測定流体の圧力が加えられてダイアフラム3が変形したときに塑性変形が起こることがないような厚みに設定されている。また、ダイアフラム3は、図4に示すように、中心部11と周囲部12との間の領域の内部に空洞13が形成されている。この実施の形態による空洞13は、図3に示すように、ダイアフラム3の厚み方向から見て円環状に形成され、円板状のダイアフラム3と同一軸線上に配置されている。すなわち、図3に示された各円は同心円の関係になる。ダイアフラム3の厚み方向における空洞13の幅は、空洞13の内周縁から外周縁まで略一定である。空洞13内は、所定の圧力の気体で満たすことができるし、真空状態とすることができる。なお、空洞13の形状も略円環状でよい。
このような空洞13を有するダイアフラム3は、円板状の複数の薄膜を重ね、薄膜どうしを拡散接合により接合させることによって形成することができる。また、ダイアフラム3は、金属素材を使用した3Dプリンタ(図示せず)によって形成することもできる。
このように形成されたダイアフラム3は、空洞13が形成されている部分の剛性が低くなるために、受圧面3aに測定対象の流体の圧力が加えられることにより図5に示すようにダイアフラム3の中心部11が平行移動するように大きく変位する。
ダイアフラム3の受圧面3aとは反対側の裏面3bであって、ダイアフラム3の中心位置には、後述する第1の支持部材4が立てて設けられている。また、ダイアフラム3の中心位置より径方向の外側であって第1の支持部材4の両側には、二つの第2の支持部材5,6が立てて設けられている。これらの第1および第2の支持部材4〜6は、ダイアフラム3の中心を通ってダイアフラム3を径方向に横切る仮想線L(図3参照)に沿って配置されている。
二つの第2の支持部材5,6は、図2に示すように、ダイアフラム3の裏面3bであって空洞13の外周縁より径方向の外側となる位置に配置されている。
第1および第2の支持部材4〜6は、電気的な絶縁性を有する材料によって四角柱状に形成されている。第1および第2の支持部材4〜6を形成する材料としては、例えばガラスを用いることができる。これらの第1および第2の支持部材4〜6の先端に半導体チップ7が接合されている。
半導体チップ7は、平面視矩形状に形成され、Si等の半導体基板から構成されている。半導体チップ7には、この半導体チップ7のひずみを抵抗値の変化として検知するひずみゲージ14(図6参照)が設けられている。この実施の形態においては、ひずみゲージ14を有する半導体チップ7が本発明でいう「検出体」に相当する。
ひずみゲージ14は、図6に示すように、4つの抵抗R1〜R4からなるブリッジ回路15によって構成されている。このブリッジ回路15において、抵抗R1と抵抗R2とは、電流が供給される端子Cと端子Dとの間に直列に接続されている。抵抗R4と抵抗R3とは、電流が供給される端子Cと端子Dとの間に直列に接続されている。
抵抗R1と抵抗R2とが接続されるノードは、出力端子Aであり、抵抗R3と抵抗R4とが接続されるノードは、出力端子Bである。圧力センサ1では、ブリッジ回路15の端子Cと端子Dとの間に一定の電流Iを流した状態において、半導体チップ7内部に応力が発生した場合、その応力による抵抗R1〜R4の抵抗値の変化を出力端子Aの電圧Vaと出力端子Bの電圧Vbの差電圧(スパン電圧)として出力することにより、測定対象の流体の圧力を測定することができる。
抵抗R1〜抵抗R4は、例えば図7に示すように、半導体チップ7の側面7aに設けたり、図示してはいないが第1および第2の支持部材4〜6とは反対側に位置する主面7bに設けることができる。このように抵抗R1〜R4が半導体チップ7に設けられることにより、ダイアフラム3の中心部11が外周側に対して変位することによりひずみゲージ14の検出値が変化する。
このように構成された圧力センサ1においては、ダイアフラム3の受圧面3aに測定対象の流体の圧力が加えられてダイアフラム3が図5に示したように変形することによって、第1の支持部材4に対して二つの第2の支持部材5,6が傾斜するようになり、半導体チップ7の主面7bに引っ張り応力が生じ、半導体チップ7の裏面7c(図2参照)に圧縮応力が生じる。圧力センサ1は、このときの半導体チップ7のひずみに基づいて測定対象の流体の圧力を測定する。
この実施の形態によるダイアフラム3は、空洞13が形成されている部分の剛性が低くなる。このため、ダイアフラムが図5に示すように変形するときには、空洞13が形成されていない場合と較べて中心部11が大きく変位するようになる。このことは、第2の支持部材5,6に対して第1の支持部材4が大きく変位し、ダイアフラム3の感度が高くなることを意味する。この実施の形態によるダイアフラム3の変形量と、空洞13が設けられていないダイアフラム3の変形量とを比較すると図8に示すようになる。図8において、実線は、この実施の形態(第1の実施の形態)によるダイアフラム3の変形量を示し、破線は、空洞を有していないダイアフラムの変形量を示す。
図8から分かるように、この実施の形態によるダイアフラム3の中心部11の変形量と、空洞13が設けられていないダイアフラムの中心部の変形量とが同一である場合、第2の支持部材5,6が設けられている部位の変形量は、この実施の形態によるダイアフラム3の方が変形量aだけ少なくなる。すなわち、この実施の形態によるダイアフラム3を使用することにより、半導体チップ7が大きくひずむようになり、感度が高くなる。
この実施の形態によるダイアフラム3においては、空洞13が形成されているために変形し易いから、変形時にダイアフラム3の外周縁に生じる応力を小さくすることができる。空洞13が形成されていない従来のダイアフラムで感度向上を図るために厚みを薄く形成すると、変形時に外周縁に応力が集中して塑性変形が発生することがあった。しかし、この実施の形態によるダイアフラム3は、空洞13が形成されているために、ダイアフラム3の厚みを外周縁に塑性変形が起こることがないような厚みとしても、感度の向上を図ることができる。このことは、ヒステリシスが生じることがなくなり、圧力の検出精度が高くなることを意味する。
したがって、この実施の形態によれば、更なる高感度化と高精度化とが実現された圧力センサを提供することができる。なお、上記のように中心部と外周縁の周囲部との間の領域において、中心部と周囲部よりも剛性が低くなるようにすることが、空洞を形成することの目的であるので、中心部と周囲部の間の領域に主たる空洞が形成されていることが特徴である。例えば、別の目的で剛性の大小関係に影響しない程度の空洞が、中心部あるいは周囲部に形成されてもよい。
(空洞の変形例)
空洞は図9〜図13に示すように形成することができる。図9〜図13において、図1〜図8によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図9〜図11に示すダイアフラム3の空洞13は、ダイアフラム3の厚み方向に並ぶ複数の環状空間21,22によって構成されている。以下において、環状空間21,22を有するダイアフラム3を単に「空洞の変形例によるダイアフラム」といい、図1〜図5に示したダイアフラム3を単に「第1の実施の形態によるダイアフラム」という。
環状空間21,22のうち、ダイアフラム3の受圧面3aに近い第1の環状空間21は、ダイアフラム3の厚み方向の幅が一定になる円環状に形成されている。また、複数の環状空間21,22のうち、ダイアフラム3の裏面3bに近い第2の環状空間22は、第1の環状空間21とは内径が略同一で、外径が第1の環状空間21より小さい円環状に形成されている。
第1の環状空間21と第2の環状空間22は、ダイアフラム3と同一軸線上に位置付けられている。また、ダイアフラム3の厚み方向における第2の環状空間22の幅は、内周部から外周部に向かうにしたがって段階的に広くなっている。詳述すると、第1の環状空間21と隣り合う第2の環状空間22の底面22aは、内周縁から外周縁まで段差が形成されることなく平坦に形成されている。底面22aと対向する第2の環状空間22の天井面22bは、内周縁と外周縁との間に2箇所の段部23,24を有する階段状に形成されている。このような空洞13を有するダイアフラム3においては、図1〜図5に示すダイアフラム3と較べると、中心部11を支持する部分の剛性が低くなる。
第1および第2の環状空間21,22をダイアフラム3に設ける場合、図9に示すように、第1の支持部材4がダイアフラム3の裏面3bの中心に配置され、二つの第2の支持部材5,6がダイアフラム3の径方向において第2の環状空間22の外周縁より径方向の外側に配置される。このように形成された空洞の変形例によるダイアフラム3の受圧面3aに流体の圧力が加えられると、図12に示すように、ダイアフラム3の厚みを第1の実施の形態によるダイアフラム3より厚く形成したとしても、中心部11が容易に変位するようになる。
すなわち、図13に示すように、第2の支持部材5,6が取り付けられている部分の変形量が少ないにもかかわらず、中心部11が大きく変形するようになる。図13において、実線は、空洞の変形例によるダイアフラム3の変形量を示し、二点鎖線は、第1の実施の形態によるダイアフラム3の変形量を示し、破線は、空洞を有していないダイアフラムの変形量を示す。図13から分かるように、上述した3種類のダイアフラムをそれぞれ中心部11の変形量が同一になるように変形させた場合、空洞の変形例によるダイアフラム3は、第1の実施の形態によるダイアフラム3と較べて、第2の支持部材5,6を有する部分の変形量が変形量bだけ少なくなる。このため、空洞の変形例によるダイアフラム3を使用することにより、更なる高感度化と高精度化とが実現された圧力センサを提供することができる。
空洞13を複数の環状空間によって構成する場合、環状空間の数は上述したように2つに限定されることはなく、3つ以上とすることができる。
第1の実施の形態および空洞の変形例においては、第2の支持部材を2本使用する例を示した。しかし、第2の支持部材の本数は、2本に限定されることはなく、適宜変更することができる。
(第2の実施の形態)
ダイアフラムの変形に伴って検出値が変化する検出体は、図14〜図16に示すように構成することができる。図14〜図16において、図1〜図13によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。
図14に示すダイアフラム3は、円環状の空洞13を一つだけ有している。この空洞13は、円板状のダイアフラム3と同一軸線上に配置されている。このダイアフラム3の裏面3b(外表面)であって、中心部11と空洞13との境界となる位置(境界部分31)にひずみゲージ14が設けられている。この実施の形態においては、ひずみゲージ14が本発明でいう「ダイアフラム3の変形に伴って検出値が変化する検出体」に相当する。
ダイアフラム3の裏面3bであって中心部11と空洞13との境界部分31は、ダイアフラム3に流体の圧力が加えられてダイアフラム3が変形するときに応力が集中する。この応力は、図17および図18に示すように、ダイアフラム3の中心部11と空洞13の内周縁部との境界部分31と、ダイアフラム3の周囲部12と空洞13の外周縁部との境界部分31とに大きく発生し、これらの境界部分31,32から離れるにしたがって次第に小さくなる。図17と図18は、ダイアフラム3の一部を破断して斜め上方から見た状態を表している。図17においては、応力の大きさを段階的に変化する色によって示している。応力が最大になる部分の色は黒で、応力が最小になる部分の色は白である。図18においては、応力の大きさをハッチングの平行線の間隔によって表現している。図18は、応力が大きくなるにしたがって平行線の間隔が狭くなるように描いてある。
この実施の形態によるダイアフラム3の変形時の応力分布は、図19に示すようになる。図19において、実線は、この実施の形態(第2の実施の形態)によるダイアフラム3の応力値を示し、破線は、空洞を有していないダイアフラムの応力値を示す。図19から分かるように、この実施の形態によるダイアフラム3が変形したときに中心部11と空洞13との境界部分31に生じる応力は、周囲部12と空洞13との境界部分32に生じる応力より大きい。応力が最大になる位置、すなわち中心部11と空洞13との境界部分31に、ひずみゲージ14の抵抗R1〜R4を設けることにより、ひずみゲージ14の感度を最大にすることができる。この場合、図15に示すように、抵抗R1〜R4は、中心部11と空洞13との境界部分31を周方向に4等分する位置に設けることが望ましい。なお、抵抗R1〜R4を設ける位置は、図15に示す位置に限定されることはなく、適宜変更可能である。
このため、この実施の形態を採ることにより、ダイアフラム3に空洞13が設けられることにより生じる作用(ヒステリシスが生じることなく容易に変形すること)と、応力集中部にひずみゲージ14の抵抗R1〜R4が設けられることにより生じる作用(抵抗R1〜R4)が大きくひずむこと)とが相俟って、感度がより一層高くかつ精度がより一層高い圧力センサを実現することができる。
上述した各実施の形態においては、空洞13をダイアフラム3の周方向に途切れることなく延びる円環状に形成する例を示した。しかし、空洞13は、図示してはいないが、ダイアフラム3の周方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の空間によって構成することができる。
1…圧力センサ、3…ダイアフラム、4…第1の支持部材、5,6…第2の支持部材、7…半導体チップ(検出体)、11…中心部、12…周囲部、13…空洞、14…ひずみゲージ、15…ブリッジ回路、21…第1の環状空間、22…第2の環状空間、31…境界部分、R1〜R4…抵抗。

Claims (4)

  1. ダイアフラムと、
    前記ダイアフラムの変形に伴って検出値が変化する検出体とを備えた圧力センサであって、
    前記ダイアフラムは、略円板状に形成されているとともに、中心部と周囲部との間の領域の内部に空洞が形成され、
    前記検出体は、前記ダイアフラムの前記中心部が外周側に対して変位することにより前記検出値が変化するように構成されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 請求項1記載の圧力センサにおいて、
    前記空洞は、前記ダイアフラムの厚み方向に並ぶ複数の空間によって構成されていることを特徴とする圧力センサ。
  3. 請求項1または請求項2記載の圧力センサにおいて、
    さらに、前記ダイアフラムの前記中心部に立てられた第1の支持部材と、
    前記中心部より径方向の外側であって前記第1の支持部材の両側に立てられた複数の第2の支持部材とを備え、
    前記検出体は、複数の抵抗からなるブリッジ回路を有する半導体チップによって構成され、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とに支持されていることを特徴とする圧力センサ。
  4. 請求項1または請求項2記載の圧力センサにおいて、
    前記検出体は、複数の抵抗からなるブリッジ回路を有するひずみゲージによって構成されているとともに、前記ダイアフラムの外表面であって前記中心部と前記空洞との境界となる位置に設けられていることを特徴とする圧力センサ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113959327A (zh) * 2021-10-14 2022-01-21 中国科学院力学研究所 一种具有高灵敏度的多层结构应变传感器

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