JP2018013444A - 差圧センサ - Google Patents
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Abstract
Description
図1乃至図3Bを参照して、第1の実施形態に係る差圧センサについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る差圧センサの断面構成を示す断面図、図2は、本実施形態の差圧センサを正面から見た外観構成を示す図である。図3Aは、圧力測定時にカンチレバーが傾動した状態を示す断面図、図3Bは、圧力測定時にカンチレバーが傾動した状態を斜め上から見た概念的な状態を示す図である。尚、本実施形態の差圧センサは、測定対象を気体とした例について説明するが、液体においても測定可能であるため、以下の説明においては、流体と称して説明している。
この差圧センサ1の構成において、カンチレバー5aは、気体室2aの内外で生じた圧力差により上下に傾動する場合、正確に圧力を検出するためには、図3A、図3Bに示すように、付け根の部分となる傾動の支持箇所nのみで変形することが好ましい。さらに、圧力差を無駄に損失しないように、カンチレバー5aは、撓まずに直線性を維持する必要がある。そこで、後述する第2乃至第5の実施形態において、カンチレバー5aの付け根の部分となる傾動の支持箇所n1のみで変形しやすくなる構成例を示し説明する。
本実施形態の差圧センサ1に用いているカンチレバー部6は、シリコン薄膜を活性層とするSOI基板に対して、MEMS加工技術及び半導体製造技術による微細加工を用いて作製する。例えば、厚さ1μmのカンチレバー部6を形成する場合には、Si活性層とBOX層とSi基板層の積層構造のSOI基板を用いる。本実施形態に用いるSOI基板は、活性層Siの厚さ1μm、BOX層の厚さ1μm、Si基板層の厚さ300μmの仕様であり、市販されているため容易に入手することができる。
センサ筐体2は、気体室2a内部の気体または液体を側壁及び底部から透過せず、また検知する圧力で形状が変形しない材料で形成されることが必要であり、例えば、金属材料、金属合金材料、セラミックス材料又は、硬質樹脂材料を用いることができる。カンチレバーチップ6と同様に、シリコン基板を微細加工して作製することも可能である。
図3A及び図3Bに示すように、外部から差圧センサ1に圧力が加わった場合(気体室と外気との間で圧力差(差圧)が生じた場合、カンチレバー5aが傾動されて、気体室2aと外気との間で気体が隙間を通過する。カンチレバー5aの傾動により、付け根部分に配置したピエゾ抵抗素子7の抵抗値が変化する。予め、圧力と抵抗値との関係を明らかにして検量線を作成しておけば、この抵抗値変化から圧力を算出することができる。前述したように、カンチレバー5aの形状及び材質は、4つともすべて同一であり、開口部2bの中央Oで回転対称(又は、点対称)に配置されているため、圧力(圧力差)による傾動量は、4つのカンチレバー5aとも同じである。図3Aに示すように、カンチレバー5aが気体室2aの外側へ向かい傾動する、即ち、気体室2aの外側の圧力が低下した場合、カンチレバー5aは、気体室2aから外側に向かって傾動する。
カンチレバーが圧力を受けて、カンチレバーの傾動量が5μm傾動した場合、図5Aのように、傾動できるカンチレバー101が1つであれば、隙間t1が5.13μmになり、傾動前の1μmから5倍以上に大きく変化する。一方、本実施形態の4つのカンチレバー5aが同様に傾動する場合は、隙間Sは1.25μmと計算できる。
また、差圧センサ1が、4つ以外の構成であっても、偶数個のカンチレバーを有する構成であれば、対向する位置の一対のカンチレバーは、形成されたピエゾ抵抗層におけるシリコン結晶方向が同一となる。つまり、対向配置された一対のカンチレバーにおいては、ピエゾ抵抗値の変化量も同じとなるため、2つの変化量の平均値を求めることができる。これにより、何れか1つの検出値を選択しなければならない奇数個のカンチレバーによるセンサ構成よりも、ショットノイズによる影響を低減し、精度よく圧力差を算出することができる。さらに、ひずみによる抵抗値の変化量の異なる隣のカンチレバーからの出力は、温度変化の補正等の信号補正に用いることもできる。
図7は、第2の実施形態の差圧センサを正面から見た外観構成を示す図である。
本実施形態は、差圧センサ1のカンチレバー部6のカンチレバー5aの付け根の部分となる傾動の支持箇所n1のみが変形しやすくなる構成例である。
前述した図7に示した切り込み溝11a及び貫通穴11b,11cの幅や形状を変更することで、カンチレバー5aの傾動しやすさを変更させることもできる。従って、カンチレバー5aは、切り込み溝11a及び貫通穴11b,11cの幅を拡げることで、より低圧力領域の圧力差を検知することができる。反対に、切り込み溝11a及び貫通穴11b,11cの幅を狭くすることで、高圧力領域側を検知することができる。
図9は、第3の実施形態の差圧センサにおける1つのカンチレバーの構成例を示す図である。本実施形態は、差圧センサ1のカンチレバー5a自体の剛性を高めた構成例である。
本実施形態においては、カンチレバー5aに貫通穴や切り込み等を形成していないため、圧力測定に寄与しない流体の漏れが少なくなり高圧力領域で精度よく圧力計測ができる。
本実施形態は、前述した第2の実施形態における切り込み溝11aと貫通穴11b,11cのうちの角括弧形状の2つの貫通穴11cを、図10Bに示すような測定する流体による圧力及び傾動による破れが生じない程度の膜厚の溝底を有する有底溝13に変更した例である。
図11は、第5の実施形態の差圧センサにおける1つのカンチレバーの構成例を示す図である。
本実施形態は、差圧センサ1のカンチレバー部6のカンチレバー5aの付け根の部分となる傾動の支持箇所n1のみが変形しやすくなる構成例である。図11に示すように、カンチレバー5a内で支持箇所n1より先端側に、長丸(トラック形状)の貫通孔14を支持箇所n1の長手方向に沿って、2列で千鳥配置した例である。
この第5の実施形態の変形例として、貫通孔14を有底溝に変更することにより流体の漏れを無くしてもよい。有底溝に変更することで、流体の漏れが無く正確な計測ができる。
Claims (8)
- 内部に気体を含む気体室及び、当該気体室の内外を連通する開口を形成する開口部が設けられるセンサ筐体と、
前記センサ筐体の前記開口部に片持ち支持され、前記開口部を通過する前記気体の移動に従い傾動する、3つ以上となる複数のカンチレバーを有するカンチレバー群と、
前記開口部から、前記複数のカンチレバーの各々の接続箇所に掛かるように形成された検知部と、
を有し、
前記カンチレバー群は、それぞれの前記カンチレバーを外縁同士が近接して前記開口を塞ぐように、前記開口の周囲に配置され、
前記カンチレバーの一体的な傾動に伴って、前記外縁の間を含む隙間から前記気体が前記気体室の内外へ流通され、
前記検知部は、前記気体室の内側又は外側へ傾動する前記カンチレバーの傾動量を検出し、検出した傾動量に基づいて前記気体室の内外の差圧を検出する差圧センサ。 - 前記複数のカンチレバーは、前記センサ筐体の前記開口の中央を中心として回転対称に配置されることを特徴とする請求項1に記載の差圧センサ。
- 前記複数のカンチレバーは、それぞれの前記傾動により、前記カンチレバーの接続箇所が変形し、先端側は直線性が維持されることを特徴とする請求項1に記載の差圧センサ。
- 前記複数のカンチレバーは、気体又は液体の流通による傾動量による位置の変動がすべて同じであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1つに記載の差圧センサ。
- 前記検知部は前記複数のカンチレバーのそれぞれの表面に形成されたピエゾ抵抗層からなることを特徴とする請求項1に記載の差圧センサ。
- 前記複数のカンチレバーの材質及び剛性は、互いにほぼ同じであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れか1つに記載の差圧センサ。
- 前記カンチレバー群は、前記開口の中央を中心として対称な形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れか1つに記載の差圧センサ。
- 前記複数のカンチレバーは、全てが同一形状又は、対向するカンチレバー毎に同一形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れか1つに記載の差圧センサ。
Priority Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112284513A (zh) * | 2019-07-22 | 2021-01-29 | 罗斯蒙特航天公司 | 具有悬臂结构的压电mems装置 |
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US20140084396A1 (en) * | 2012-09-24 | 2014-03-27 | Wolfson Microelectronics Plc. | Mems device and process |
JP2014089183A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-05-15 | Seiko Instruments Inc | 圧力センサ |
WO2015111581A1 (ja) * | 2014-01-24 | 2015-07-30 | 国立大学法人 東京大学 | センサ |
-
2016
- 2016-07-22 JP JP2016144225A patent/JP2018013444A/ja active Pending
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