JP5902728B2 - 二輪車用収納庫 - Google Patents

二輪車用収納庫 Download PDF

Info

Publication number
JP5902728B2
JP5902728B2 JP2014016264A JP2014016264A JP5902728B2 JP 5902728 B2 JP5902728 B2 JP 5902728B2 JP 2014016264 A JP2014016264 A JP 2014016264A JP 2014016264 A JP2014016264 A JP 2014016264A JP 5902728 B2 JP5902728 B2 JP 5902728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage body
plate
side plates
storage
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014016264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015143412A (ja
Inventor
田村 智
智 田村
Original Assignee
田村 智
智 田村
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 田村 智, 智 田村 filed Critical 田村 智
Priority to JP2014016264A priority Critical patent/JP5902728B2/ja
Publication of JP2015143412A publication Critical patent/JP2015143412A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5902728B2 publication Critical patent/JP5902728B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明はバイク、自転車などの二輪車の収納庫に関するものである。
従来の二輪車を使用しない時に収納するものとして一般に知られているのは、防水加工が施された合成繊維製の車体カバーである。このカバーは二輪車を雨や風、塵埃などから防ぐ目的で使用されているが、幾多の問題を抱えている。すなわち陽射しや風雨にさらされ劣化が激しく損傷しやすいということのほかに、使用している素材が二輪車のエンジンや排気管などの高温部分に接すると溶けやすいということもあり、これらの箇所が冷えるまで二輪車に取り付けられない(冷却させるための時間がかかる)という問題を有していた。また使用素材が柔軟なため取り付け取り外しに時間がかかったり、取り付け後の表面に無数の窪みが全面に生じて、その窪みに雨水が貯まったり埃などの塵埃が付着して車体カバーの外観を見苦しくしてしまうという欠陥を有していた。
そこでこのような車体カバーのほかに二輪車をそのまま収納する箱型の二輪車収納庫が考えられている。たとえば(特許文献1で示したように)、下箱4と開閉可能の上蓋5から成るハウジング本体と、このハウジング本体の前面部に取り付けられた開閉、施錠可能な扉体8で構成した二輪車用車庫が知られている。
しかし、この二輪車用車庫は車高の高さ、幅を小さくする目的から、二輪車のハンドル部、バックミラー部を逃すための切り欠き9を設けることを必須とするものであった。そのためこの先行技術においては、切り欠き9によって収納した二輪車が車庫の外から見え、手などを差し込むことが可能な空間(窓)を作製してしまったことになるため、風雨の侵入や悪意ある者による悪戯によって大事な二輪車に損傷を許す可能性を有するものであった。
またこの先行技術においては、上記切り欠き9を設けることで横方向の寸法を縮小させることができているが、縦方向については二輪車後半部の車高が前半部より低くなっていることについて、なんの考慮が払われていない。すなわち二輪車のハンドルやバックミラーの取り付け箇所よりサドルを含めた後半部は車高が低くなっており、これに注意を向ければ車高全体の高さを低くしその小型化を図ることができるものであった。しかし、この先行技術ではこのことに意を用いることなく、車高は前部から後部まで同一の高さの四角柱形状に作製し、全体形状が大きなものになってしまっている。そのためこの車庫を設ける場所は高さの余裕のある場所に限定されるという欠点を有するものであった。
また箱型の二輪車用車庫(二輪車格納庫)として、(特許文献2で示したように)本体1とこの本体1の前端に蝶番を使用して取り付けた掩蓋とから成る二輪車格納庫が知られている。この格納庫は二輪車を格納するとき、また格納した二輪車を取り出すときに、掩蓋後端を手に持って高く引き上げることをしなければならないものであった。
この二輪車用格納庫においては、二輪車を格納する際には、人も二輪車とともに格納庫に入るため掩蓋を立てたときに人が入るのに十分な高さが確保されなければならない。そのため掩蓋は広角度で開くことになるが、掩蓋の長さは格納庫の全長すなわち二輪車を格納するのに必要な二輪車の全長に及ぶ長さ(大型バイクで約2400mm、小型バイクでも約1500mm程度)であるため、開放させた掩蓋の上端の高さは極めて高い位置に達することになる。
また前記した先行技術と同じように、この格納庫は二輪車の構造的特性(ハンドル、バックミラーより後方は車高が低くなる構造)を考慮しないで前後方向の高さを同じ高さとした四角柱形状としているため、掩蓋のハンドル、バックミラーに対応する位置から後方の形状が不要の高さに作製されたものになっている、という問題を有している。したがってこの先行技術においては、二輪車格納時に掩蓋を開き高く立ち上げたときその先端が極めて高い位置に達すること、格納庫自体が四角柱形状であることからその設置場所が限られてしまうという問題を有していた。
特開2006−82711号公報 実開昭51−80935号公報
以上のように従来の二輪車保管用の保護カバーや箱型格納庫などは、種々の課題を有していた。すなわち保護カバーにおいては、取り付け取り外しが煩雑なことと、陽射しや風雨による劣化問題、また取り付け後の全周に亘って生ずる窪みに貯まった雨水の処理やそこに集積した塵埃の処理などの問題があった。
これらの課題を解消したかともいえる箱型の車庫(格納庫)などにおいても、二輪車のハンドル、バックミラーなどの横方向突出部材に対する逃げ用としての内外透け穴(切り欠き)が設けられていることから、風や雨水の侵入を許すとともに悪意ある者の悪戯を防止できないなどの課題を有しており、また車庫(格納庫)の全体を四角柱形状に作製し二輪車を格納するときに開ける上蓋を前端から後端に亘る長さとしているため、格納時には上端が極めて高い位置に達することから、この車庫(格納庫)を設ける場所が限定されるという課題をも有するものであった。
また別の箱型格納庫においては、二輪車を格納するときに開閉する掩蓋が大きいことと、そのため重量も大きくなることから、前記した車庫(格納庫)と同じく格納庫設置場所には、掩蓋を開くのに支障とならない高い空間があって、この格納庫が前記した車庫と同じく総体が四角柱形状であるため、前後左右ともに十分なスペースが確保されることが必須要件となる、という課題を有するものであった。
本発明は上記の課題について以下のように解決したものである。
先ず本発明では、二輪車は収納庫に完全に収納されるため、従来みられた保護カバーのような取り付け、取り外しの煩雑さや陽射しや風雨による劣化、取り付け後に生ずる窪みに貯まる雨水の処理などに煩わされるというようなことは完全に解消されている。
また二輪車を収納する従来知られた箱型の収納庫においては、庫外に連通している内外透け穴(切り欠き)があって外からの風雨に曝され、悪意ある者の悪戯に会うという危険があったが、本発明で二輪車は、完全に収納庫内に収納され、このような危険が生ずることはない。また従来の箱型収納庫では、全体を同一の高さにした四角柱形状にしたり、開閉する上蓋の長さが全長にわたるため、収納庫を設ける場所が広い場所であること、上方の空間が大きく(高く)取れる場所であることという限定があったが、本発明では、二輪車の大きさ(長さ、高さ、横幅)に準じた空間がとれるように2個の収納体を結合し、しかも二輪車の後半部分(サドルより後方)を収納する収納体は小さく(縦、横、高さともに小さい)作製するものであるため、前記従来の問題を解消しているものである。
そしてその課題解決手段は下記に示すものである。
先ず本発明は、内部に空間部を有する前側収納体と、総体が前側収納体の空間部よりも小さくその内部に形成する空間部も前側収納体よりも小さい後側収納体という二つの構成部材から成り、前側収納体と後側収納体とを結合することにより作製される空間に、二輪車の前半部分を前側収納体側に、その後半部分を後側収納体側に位置させて二輪車を収納する二輪車用収納庫を提案する。
したがって本発明は、大小二つで、小さい方(後側収納体)は総体が大きい方(前側収納体)の空間部よりも小さいという収納庫から成るものであるため、構成が簡単であって、二輪車の収納時にはその収納作業を容易に行うことができ、二輪車を収納しないときにも小さな収納体(後側収納体)を大きな収納体(前側収納体)内に収めておけるため、小さなスペースに保管できるものである。また本発明は、二輪車の収納についても、ハンドル、バックミラーのような嵩張る部位(前半部分)は大きな収納体(前側収納体)側に、嵩が小さい部位の部分(後半部分)は小さな収納体(後側収納体)側に収納できる、という有効適切な構成を有するものである。
また本発明は前記二輪車用収納庫において、前側収納体は、上端部の前側を水平部分とし後側を斜め下方に傾斜させた傾斜部分とした左右の側板と、この両側板の前端部に固着した前板、この前板と両側板の水平部分に架け渡して固着した前覆い板および両側板の傾斜部分に前記前覆い板に隣接して回動可能に枢着した扉板から成り、後側収納体は、左右の側板、この両側板の後端部に固着した後板、左右の側板と後板に固着した後覆い板および両側板の前端部に左右方向に直角に回動する縦扉を設けて成るもので、縦扉を開いたときのその左右両端間の寸法は前側収納体の両側板内側に設けた後側収納体と係合を行う部材に接触しないものとしたもので、前側収納体では前記後側収納体の総体よりも大きく、かつ左右の側板、前板、前覆い板、扉板により形成された空間部を形成するとともに、後側収納体では左右の側板、後板、後覆い板により空間部が形成され、前側収納体の空間部に二輪車の前半部分を収納し、後側収納体の空間部に二輪車の後半部分を収納させて、前側収納体の扉板と後側収納体の後覆い板との施錠および前側収納体の側板と後側収納体の縦扉との係合をすることで前側収納体と後側収納体とを結合したことを特徴とした二輪車用収納庫を提案するものである
したがって本発明では上記記載のほか、前側収納体に開閉可能の扉板を作製し収納後に内部の二輪車の状態を確認できるようにするとともに、前側収納体の扉板と後側収納体の後覆い板との間に施錠構造を、また前側収納体の側板と後側収納体の縦扉との間に係合構造を採用することで、前側収納体と後側収納体との結合を確実なものとし盗難防止を図っているものである。
また本発明は前記二輪車用収納庫において、前側収納体の扉板の後端に設けた鍵板と後側収納体の後覆い板の前部に設けた受け体とを施錠するとともに、前側収納体の左右両側板の内側に設けた可動ロック体と後側収納体の左右両縦扉に設けた受け板とを係合することで前側収納体と後側収納体とを結合させた二輪車用収納庫を提案するものである。
したがって本発明では上記記載のほか、前側収納体の扉板に鍵板、この鍵板に対応して後側収納体の後覆い板に受け体を設けることで前側収納体と後側収納体との施錠を行い、また前側収納体の両側板内側に設けた可動ロック体と、このロック体に対応して後側収納体の縦扉に設けた前記ロック体を受ける受け板を設けることで、前側収納体と後側収納体との係合を行わせるもので、前側収納体と後側収納体との結合を確実なものとして二輪車の盗難を防止するものである。
さらに本発明は前記二輪車用収納庫において、前側収納体底部の前側両端部位に固定も可能なキャスターを、またこの底部の後側両端部位に可動キャスターを設けるとともに、後側収納体の前側両端部位に可動キャスターを、またこの底部の後側両端部位に固定も可能なキャスターも設けた二輪車用収納庫を提案するものである。
したがって本発明では上記記載のほか、前側収納体、後側収納体を使用して二輪車を収納する際には、(収納作業中には)前後4か所のキャスターは自在に移動方向を選べるものとし、収納を完了した後は、移動が不可能な固定可能なキャスターを(固定設定作業が容易な)先端側と後端側に配したもので、二輪車収納の作業を円滑に進めるのに適切なものである。
本発明では、それぞれ空間部を形成するとともに一方の収納体を他方の収納体に収まる大きさにした大小2個の収納体で収納庫を構成しているため、二輪車の収納はその2個の収納体の空間部相互を連通させる(収納体を結合させる)という簡単な作業で行うことができ、また二輪車の取り出しもこれら2個の収納体を離脱させるだけで良いという簡単な作業で行うことができるものである。
また本発明では、二輪車の収納に際して、従来の箱型収納庫のように上蓋(掩蓋)を高く上方に開く必要がないため、収納庫を作製する場所に高い空間を必要とせず設置場所に特別な条件を必要としないものである。(本発明では収納した二輪車の状態を確認するときのために、前側収納体に開閉可能の扉板を設けているが、これは下方傾斜部分に設けているものであるため、収納庫の高さにほとんど影響はない)
また本発明は、ハンドル、バックミラーなどの背の高い部品がある(嵩張る)前半部分と、サドルより後方の背の低い部品で構成される(嵩張らない)後半部分とから成るという二輪車の構造的特性に対応して、前半部分は大きな収納部材(前側収納体)に収納し、後半部分は小さな収納部材(後側収納体)に収納させるようにしているので、過度に大きな収納庫とならないという利点を有するものである。
さらに本発明は、一方の収納体(後側収納体)が他方の収納体(前側収納体)の空間部に収まる大きさであることから、二輪車を取り出したあとに小さい方の収納体(後側収納体)を大きい収納体(前側収納体)の空間部に収めることで収納庫全体の大きさを小さくすることができるため、収納庫の不使用時における片づけ場所の選定に煩わせられるということがない。
また本発明では、前側収納体と後側収納体との間を、前側収納体の扉板と後側収納体の後覆い板との間の施錠構造および前側収納体の側板と後側収納体の縦扉との係合構造とによって結合しているため、二輪車の盗難防止が確実にはかられている。
また本発明では、各収納体の二輪車収納時の移動や取り出し後の移動のためにキャスターを使用しているが、このキャスターの一部に、移動時には通常のキャスターとして機能し、停止状態を継続するときは移動できないようにする機能を働かせるものを採用しているため、収納庫の設置を確実なものにすることができる。
本発明二輪車用収納庫の実施形態を示す斜視図 同二輪車用収納庫の平面図 同二輪車用収納庫の底面図 同二輪車用収納庫の前側収納体を示すもので(A)は斜視図、(B)は右側面図、 同二輪車用収納庫の後側収納体を示すもので(A)は斜視図、(B)は左側面図、 同二輪車用収納庫の前側収納体および後側収納体を展開してその内側を示すもので、(A)は前側収納体の内側展開図、(B)は後側収納体の内側展開図 同二輪車用収納庫の前側収納体の扉板と後側収納体の後覆い板との施錠構造を示すもので、(A)はその全体構造の斜視図(B)は扉板に設ける鍵板の斜視図、(C)は受け体の斜視図 同二輪車用収納庫の前側収納体の側板と後側収納体の縦扉との係合構造を示すもので、(A)はその係合状態の平面図、(B)は可動ロック体の斜視図、(C)は受け板の斜視図
以下図1から図8により本発明二輪車用収納庫の実施形態を説明する。前側収納体1は、この収納体1の斜視図である図4の(A)、右側面図である(B)およびこれを展開して内側を示した内側展開図である図6の(A)で示したように、左右両側の側板3(この側板3の後記水平部分8の高さは、後記するキャスター13,14を含めて収納する二輪車のハンドルやバックミラーの高さより高い位置になるよう作製する)、この両側板3前端に固着した前板4(この前板4の高さは、前記した側板3前側の後記水平部分8の高さと等しくする)、前板4と両側板3の上端に固着した前覆い板5(この前覆い板5の横幅は前板4の横幅と等しく作製する)および両側板3の上端に位置し前覆い板5の後端部に蝶番7により回動可能に取り付けた扉板6(この扉板6の横幅は前覆い板5の横幅と等しくする)とから構成する。また図6(A)は、両側板3を左右に開き、前覆い板5と扉板6を上方に開いて示したもので、前側収納体1の各部材が、補強効果を持たせた木製もしくは金属製の梁材12に木製の板材を固着させて作製していることを示している。
両側板3の上端は、その前側を水平部分8とし、その後側を約15〜20度の角度で斜め下方に傾斜させた傾斜部分9とするもので、前記前覆い板5(この前覆い板5の長さは水平部分8の長さと等しくする)は水平部分8に固着させ、前記扉板6(この扉板6の長さは側板3の傾斜部分9の長さより僅か長く作製する)は傾斜部分9に対応させて設ける。なお扉板6の中央先端部に図7(B)で示した鍵板24を取り付ける。
そのため前板4、両側板3、前覆い板5、扉板6によって囲まれた空間が形成され、その空間部10に二輪車を収納するとき、その二輪車の前半部分(主に燃料タンクより前方の部分を指しハンドル、バックミラーなどが位置する)が収納される。また両側板3の傾斜部分9と前覆い板5の後端部とで、扉板6を回動することで開閉する開放部11が形成される。図1では扉板6で開放部11を閉鎖した状態を示し、図4の(A)では扉板6を上方に回動させて開放部11を開放させた状態を示しているが、扉板6を回動させることで、この開放部11から空間部10内(および後記する後側収納体2の空間部20内)に収納させた二輪車の状態を確認することができる。また図6の(A)で梁材12を示しているが、側板3の一部に設けた梁材12のうちの一部に、図示していないが二輪車に係合させた鎖やワイヤーを固定させることで二輪車の盗難防止を図ることができる。
また後側収納体2は図1のほか、この収納体2の斜視図である図5の(A)、左側面図である図5の(B)およびこれを展開して内側を示した内側展開図である図6の(B)で示したように、左右両側の側板15(この両側板15の縦の長さおよび奥行きの長さは前側収納体1の両側板3の縦の長さおよび奥行き長さより小さく作製する)、この両側板15の後端に固着した後板16(この後板16の縦長さは側板15の高さに等しく作製する)、両側板15と後板16の各上端に固着した後覆い板17(この後覆い板17の横幅は後板16の横幅と等しく、奥行きの長さは両側板15の奥行きの長さに等しい)および両側板15の前端上下に設けた蝶番18により、両側板15外面に回動可能(90度の角度まで回動可能)に取り付けた縦扉19(この縦扉19の縦長さは側板15の縦長さに等しく作製する)で構成したものである。
そして縦扉19を側板15に対して横方向に90度拡げたときの、後板16と縦扉19の横幅(両側板15の間隔に相当する)に両側板15の板厚を加えた後側収納体2の横幅は、前側収納体1の左右の側板3に固着した後記可動ロック体28相互間の寸法より小さくなるようにする。すなわち縦扉19を横に広げても後側収納体2総体の縦寸法、横幅寸法、奥行き寸法が前側収納体1の空間部10より小さいものにし、後側収納体2が総体として前側収納体1の空間部10を円滑に移動できるようにする。
また図6(B)は、両側板15を左右に開き、後覆い板17を上方に開いて示したもので、後側収納体2の各部材が、補強効果を持たせた木製もしくは金属製の梁材21に木製の板材を固着させて作製していることを示している。
縦扉19は左右両側板15の外面に蝶番18を使用して取り付けられているが、後側収納体2を使用しないときは両側板15の外面に当接していて、使用時に側板15とは90度回動させて使用する。したがって後側収納体2は、前端部に回動可能な縦扉19を配した両側板15、後覆い板17、後板16により形成される、二輪車の後半部分(主にサドルより後方の部分を指す)を収納する空間部20が形成される。この空間部20は前側収納体1の空間部10よりも小さく、前側収納体1と後側収納体2とを結合したときに連通して使用する。
そして前側収納体1と後側収納体2との関係を説明すると、先ず後側収納体2の左右両側の側板15の両側に設けた縦扉19を90度横に開いたときの、この両縦扉19の両端間の横幅寸法は、前側収納体1の両側板3間の横幅寸法(空間部10内側の横幅寸法)より僅か(約5〜6mm)小さく作製し、後側収納体2の両側板15、両縦扉19の縦長寸法は、前側収納体1の両側板3の縦長寸法よりも小さく作製する。そのため前側収納体1と後側収納体2を結合するとき、後側収納体2の総体が前側収納体の空間部10よりも小さいため、後側収納体2が前側収納体1の内側に差し込めるようになっている。
そして後側収納体2の両側板15と両縦扉19の縦長さは、(前側収納体1の扉板6が両側板3の傾斜部分9の長さより僅か大きいことから、その先端が傾斜部分9の後端より僅か下方に傾斜して突出するため)前側収納体1の両側板3の後側部分すなわち傾斜部分9の後端の高さより僅か低くなるように作製し、扉板6で開放部9を覆った(閉鎖した)とき扉板6の下端部が後側収納体2の後覆い版17の前端部上面に接するようにしている。
またこの前側収納体1と後側収納体2には内部に収納した二輪車の盗難防止策として二つの構造を備えている。その一つは前側収納体1の扉板6の下端部と後側収納体2の後覆い板17の前端部とに施錠構造を設けたことである。この構造は図7の(A)、(B)、(C)で示しており、前側収納体1の扉板6下端部に(B)で示した蝶番構造で屈曲可能にした鍵板24の固定部分を固着するとともに、後側収納体2の後覆い板17に(C)で示した逆U字状の突出部25aを有する受け体25を設けたものである。受け体25の取り付け位置は、扉板6の下端部が接したときに受け体25の突出部25aが鍵板24の鍵穴27に挿入する位置に設ける。そこで扉板6を回動して開放部11を閉鎖したとき、これら鍵板24に受け体25の突出部25aを係合させ、適宜の、例えば南京錠26を使用して施錠するものである。逆にこの施錠を外すときは、南京錠26を開錠し、鍵板24を受け体25から外せば良い。
また別の盗難防止の構造は図8で示し、その(A)はこの構造による係合状態の平面図であり、(B)は前側収納体1の両側板3の後端部分内側に設ける可動ロック体28の斜視図を示し、(C)は後側収納体2の縦扉19の内面側に設ける受け板29を示すものである。
この盗難防止構造(係合構造)は両側板3の後端部分内側に設けた可動ロック体28と、後側収納体2の縦扉19の内面側に設けた受け板29とから成るものであるが、可動ロック体28は取付板30に2本の固定脚31を立設し、その固定脚31間に棒状のロック棒32の下端部を保持(適宜の芯棒を遊嵌合する)して上端部側を回動可能にさせたもので、前記ロック棒32を側板3の内面と直角方向(横開きにした縦扉19側)に起倒可能となるように、取付版30を両側板の内面後端部分に固着したものである。また後側収納体2の縦扉19内面側には、前記ロック棒32を回動させたときに、これを受ける位置に上向きU字形の保持部を形成するL字形支え部33が位置するように受け板29を設けたものである。そのため前側収納体1の両側板3に設ける可動ロック体28と、後側収納体3の縦扉19に設ける受け板29とは、二輪車を収納するため前側収納体1の後端部と後側収納体2の前端部とを差し込んで組み合わせたときに、相互が対応できる位置に設けておく。
したがって、前側収納体1の可動ロック体28のロック棒32を回動させて、後側収納体2の受け板29の支え部33に係合させることで、可動ロック体28を受け板29に係合させ、反対にこの係合を解除するときは、可動ロック体28のロック棒32を回動して受け板29の支え部33から離脱させれば良い。なお、前記ロック棒32を回動させるときは、扉板6を上方に開き開放部11から手を差し入れてロック棒32を操作することで行う。
したがってこの盗難防止構造は、その空間部10、20に二輪車を収納するため前側収納体1と後側収納体2とを組み合わせたときに、前側収納体1の扉板6の鍵板24と後側収納体2の後覆い板17の受け体26とを施錠し、また前側収納体1の両側板3に設けた可動ロック体28と後側収納体2の縦扉19に設けた受け板29とを係合させることで、両者(前側収納体1、後側収納体2)を結合させることができる。したがって前側収納体1と後側収納体2とは、上記2箇所の施錠、係合という容易な作業により強固な結合状態を楽々作ることができる。
また図3は前側収納体1と後側収納体2の底面図であるが、360度の方向のいずれかに進行させることが可能な可動キャスターと、360度方向の進行が可能であるが、停止させておくこともできる固定可能なキャスターとを、それら収納体1,2の底部に設けたものであることを示している。すなわち前側収納体1では前側の左右に固定可能なキャスター13を、後側の左右に可動キャスター14を取り付け、後側収納体2の前側には可動キャスター22を、後側には固定可能なキャスター23を取り付けている。
このキャスター13、14、22、23を取り付けることで、二輪車を収納するときには前側収納体1は二輪車に対して後側を先にし、後側収納体2は前側を先頭にして進ませ、前側収納体1は二輪車の前側から、また後側収納体2は二輪車の後側から収納してゆく。
このときそれぞれの進行方向は二輪車を最適の位置に収納できるように移動させるため、前側収納体1の後側の可動キャスター14と後側収納体2の前側の可動キャスター22とは360度進行方向を変えられる可動キャスターにする。
このとき前側収納体1前側の固定可能キャスター13および後側収納体2後側の固定可能キャスター23も進行停止措置を施していないため、進行方向前側の可動キャスター14、22と同じ方向に追随して進行し、両収納体1,2の移動を円滑に行うようにしている。そして二輪車を両収納体1,2に収納させた後には、両収納体1,2の固定可能キャスター13、23を移動停止状態にして、両収納体1,2が移動できないように固定する。また二輪車を使用するため両収納体1,2の結合を離すときは、上記両収納体1,2の施錠、係合による結合状態を開放した後、固定可能キャスター13、23の固定状態を開放して通常の可動キャスターとしての機能に戻すことで、両収納体1,2を分離させ二輪車を収納庫から取り出して使用可能の状態に戻すことができる。
以上のように本発明は、空間部10を有する前側収納体1と、この空間部10よりも総体が小さく同じく空間部20を有する後側収納体2という二つの収納体1、2から成り、二輪車を収納するときには、両収納体1,2の空間部10、20内に二輪車を収納するため、二輪車を移動してその前後から空間部10、20に収めるという簡単な作業で行うことができる。
しかも両収納体1,2は二輪車収納時に従来例のような上方に大きく開ける上蓋(掩蓋)のようなものはないため、収納庫を設ける場所について高い空間が必要というような設置場所について特別な制約を受けることはない。
また本発明では、二輪車を使用しないとき(収納庫不使用時)には、後側収納体2を前側収納体1の空間部10の内部に収めることが可能であるため、収納庫全体の大きさを小さくすることができるため、収納庫の不使用時における片づけ場所の選定に煩わせられることがない。
また本発明では、前側収納体1と後側収納体2との間を、前側収納体1の扉板6と後側収納体2の後覆い板17との間の施錠構造および前側収納体1の側板3と後側収納体2の縦扉19との係合構造とによって結合しているため、二輪車の盗難防止が確実にはかられているものである。
1 前側収納体
2 後側収納体
3 側板
4 前板
5 前覆い板
6 扉板
7 蝶番
8 水平部分
9 傾斜部分
10 空間部
11 開放部
12 梁材
13 固定可能のキャスター
14 可動キャスター
15 側板
16 後板
17 後覆い板
18 蝶番
19 縦扉
20 空間部
21 梁材
22 可動キャスター
23 固定可能のキャスター
24 鍵板
25 受け体
25a 逆U字状の突出部
26 南京錠
27 鍵穴
28 可動ロック体
29 受け板
30 取付版
31 固定脚
32 ロック棒
33 L字形支え部

Claims (2)

  1. 内部に空間を有する前側収納体と、総体が前記前側収納体の空間部よりも小さく且つ内部に空間部を有する後側収納体という二つの構成部材から成り、前側収納体と後側収納体とを結合することにより形成される空間に二輪車を収納する二輪車用収納庫において、
    前記前側収納体は、上端部の前側を水平部分とし後側を斜め下方に傾斜させた傾斜部分とした左右の側板と、この両側板の前端部に固着した前板、この前板と両側板の水平部分に架け渡して固着した前覆い板および両側板の傾斜部分に前記前覆い板に隣接して回動可能に枢着した扉板から成り、
    前記後側収納体は、左右の側板と、この両側板の後端部に固着した後板、左右の側板と後板に固着した後覆い板および両側板の前端部に左右方向に回動する縦扉を設けて成り、
    前記前側収納体は前記後側収納体の総体よりも大きく、且つ左右の側板、前板、前覆い板、扉板により空間部を形成するとともに前記後側収納体は左右の側板、後板、後覆い板により空間部を形成し、
    前記前側収納体の空間部に二輪車の前半部分を収納するとともに前記後側収納体の空間部に二輪車の後半部分を収納し、
    前記前側収納体と前記後側収納体とを結合するとともに前側収納体と後側収納体との間で施錠することを特徴とする二輪車用収納庫。
  2. 前側収納体の扉板の後端に設けた鍵板と後側収納体の後覆い板の前部に設けた受け体とで施錠するとともに、前側収納体の左右両側板の内側に設けた可動ロック体と後側収納体の左右両縦扉に設けた受け板とを係合することで前側収納体と後側収納体とを結合させたことを特徴とする請求項1記載の二輪車用収納庫。
JP2014016264A 2014-01-31 2014-01-31 二輪車用収納庫 Active JP5902728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014016264A JP5902728B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 二輪車用収納庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014016264A JP5902728B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 二輪車用収納庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015143412A JP2015143412A (ja) 2015-08-06
JP5902728B2 true JP5902728B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=53888625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014016264A Active JP5902728B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 二輪車用収納庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5902728B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202015105869U1 (de) 2015-11-04 2016-01-07 Norbert Wieferig Sektionale Wetterschutzvorrichtung

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4944740Y1 (ja) * 1967-03-03 1974-12-07
JPS6055172A (ja) * 1983-09-06 1985-03-30 株式会社杉原設計事務所 バイク用駐車装置
JP2002004615A (ja) * 2000-06-21 2002-01-09 Suzuki Shoji:Kk 伸縮性車庫
DE102004044937B4 (de) * 2004-09-16 2014-07-03 Wilhelm Hertle Box
FR2921400A1 (fr) * 2007-09-21 2009-03-27 Jacques Bois Garage a volume variable destine aux motocyclettes et engins equivalents

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015143412A (ja) 2015-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8752745B2 (en) Enclosed weatherproof firearm case
JP3816290B2 (ja) スクータ型車両のシート取付け構造
EP0037345A1 (fr) Coffre pour la protection d'objets de taille importante
CA2548067A1 (en) Collapsible tool/utility box
US7644544B2 (en) Compact security shelter device for motorcycles, bicycles, four-wheelers and other small personal transportation vehicles
US11104262B2 (en) Cable and lock for securing cargo in vehicles with a locking tailgate
EP1655213A2 (fr) Dispositif antivol de maintien en stationnement d'un véhicule à deux roues
JP2022519119A (ja) 電子ロックを備えるスタンドに自転車をロックするための駐輪スタンド
JP5902728B2 (ja) 二輪車用収納庫
US20220234668A1 (en) Pannier and vehicle including the same
JPH10203443A (ja) スクータ型車両のシート取付け構造
EP0034554A1 (fr) Anti-vol pour motocyclettes, bicyclettes et similaires
KR101106984B1 (ko) 박스형 2단 자전거 주차대
JPH04183690A (ja) 自動二輪車の物品収納装置
JPH0789472A (ja) 自動2輪車の車両ロック装置収納構造
EP3409569B1 (en) Bike lock
JPS6055172A (ja) バイク用駐車装置
JP5001371B2 (ja) 自動車用ハンドルロック
JP2007302302A (ja) 地中埋め込み型タイヤ収納ボックス
JP2021194922A (ja) 二輪車用車体カバー
JP3140389U (ja) ロック装置
TWM653928U (zh) 防盜籠車
JP3103204U (ja) 金庫用固定フレーム台
JP3105888U (ja) 自動車のハンドルロック構造
NL1020739C1 (nl) Inrichting en werkwijze voor het beveiligen van een voertuig.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150907

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20150907

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20151028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5902728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250