JP5901875B2 - 等速自在継手用シャフト - Google Patents

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    • F16F15/021Decoupling of vibrations by means of point-of-contact supports, e.g. ball bearings

Description

本発明は、駆動系に発生する捩り振動を抑制することが出来る等速自在継手用シャフトに関する。
自動車用における駆動輪への動力伝達手段は、ハーフシャフトにより連結された固定型等速自在継手と摺動型等速自在継手により、トルク変動することなく滑らかに伝達されている。このように、等速自在継手を含む駆動系では、エンジンからの振動を主に摺動型等速自在継手が吸収し、車体に不快な振動として伝えないようにしている。
しかし、摺動型等速自在継手における振動の吸収方向は、スライド方向(軸方向)が全てであり、捩り方向(回転方向)の変位を吸収することができない。つまり、エンジン側からの回転変動を伴ったトルクの変動、いわゆる捩り振動を吸収することができない。
このため、従来には、外側継手部材(外輪)を、外筒部と内筒部の2層構造とし、この外筒部と内筒部との間に、軸方向の相対移動及び軸心廻りの相対回転とを許容する案内装置を介在した等速自在継手がある(特許文献1)。また、この等速自在継手は、外筒部と内筒部との軸方向の相対移動及び軸心廻りの相対回転を抑制する抑制装置(ゴム素材からなる)を備えている。
この特許文献1に記載の案内装置102は、図8と図9に示すように、外筒部76と内筒部82との間に配設される摺動体106を備え、外筒部76と摺動体106との間に軸方向溝108が形成されるとともに、内筒部82と摺動体106との間に周方向溝110が形成され、各溝108、110に転動体112,114が嵌合されるものである。
また、図9に示すように、案内装置102における摺動体106の近傍には、摺動板100、100間に介在される第1ばね96と第2ばね98を有する相対抑制装置が配設されている。この相対抑制装置は、外筒部76と内筒部82との軸心廻りの相対回転を抑制する。
特許文献1に記載の等速自在継手では、前記のように構成することによって、「駆動系の一部である車両用等速自在継手のねじり剛性が低下して駆動系の共振周波数が低下し、ドライブシャフトのねじり共振が抑制されることになって、ロックアップこもり音等の騒音の発生を抑制しつつロックアップクラッチのロックアップ回転速度の低回転化が図れる」というものである。さらには、「外筒部と内筒部との軸心まわりの相対回転速度に応じて相対移動抵抗を発生する減衰要素を備えることになり、その減衰要素において駆動系に発生するねじり振動が吸収されるので、駆動系に発生する振動を十分に抑制することができる」というものである。
特開2010-144763号公報
しかしながら、前記特許文献1では、外輪の回転方向に対する相対変位量は転動体114の稼動範囲により規制され、この間の捩り剛性は相対抑制装置のバネ力により決まり、このバネ特性により狙いの捩り剛性が得られるように、チューニングすることになる。
また、ゴム素子(相対回転抑制装置)が、外筒部76と内筒部82との周方向の間隙に設けられていることから、駆動系に発生するねじり振動は必ずそのゴム素子を介して外筒部76と内筒部82との間を伝播するようになっている。このため、駆動系にて発生するねじり振動を抑制することができる。
ところが、前記特許文献1に記載のねじり振動吸収構造では、低トルク領域で回転方向に大きく捩れる構造であるため、トルク入力が正負で変わる状況においては回転方向の変位が大きくなる。このため、加減速を繰り返す(負荷トルクが正負で入れ替わる)ような走行状態では、剛性感(=ダイレクト感)が損なわれてしまう。
本発明の課題は、捩り振動(回転方向の振動)を吸収しつつ剛性感を損なうことのない等速自在継手用シャフトを提案することにある。
本発明の等速自在継手用シャフトは、出力側端部および入力側端部にそれぞれ等速自在継手が接続される等速自在継手用シャフトであって、出力側端部と入力側端部との間の等速自在継手用シャフト中央部に、入力側端部からのトルク変動を回転方向の抵抗により抑制する減衰機構を設け、前記減衰機構は、少なくとも、シャフト本体にて構成される第1部材と、この第1部材を構成するシャフト本体に外嵌される筒状の外方部材にて構成される第2部材を備え、前記第2部材の一端側は前記第1部材の捩れ変位と同期し、他端側は前記第1部材と、結合されず、相対変位するものであって、この他端側の相対変位部において、位相差が生じることで摩擦抵抗を発生させ、前記相対変位部に、前記第1部材と前記第2部材との間に締め代が付与されて嵌合される第3部材を配置し、前記第3部材は周方向に沿って所定ピッチで配設される3個以上の球状部材であるものである。
本発明の等速自在継手用シャフトは、減衰機構を設けたことによって、入力トルクの変動に伴う回転変動を抑制することができる、つまり捩り方向の振動を吸収することができる。
前記第1部材は前記入力側端部と前記出力側端部とが一体成形されているのが好ましい。
また、第2部材は、トルク入力側又はトルク出力側において第1部材に結合され、第1部材に結合されていないトルク出力側又はトルク入力側において、第1部材と相対変位するように設定される。
第1部材と第2部材との相対変位部に、締め代が付与されて嵌合される第3部材を配置し第3部材は周方向に沿って所定ピッチで配設される3個以上の球状部材である。また、前記球状部材を周方向に沿って所定ピッチで配設した状態を保持するための保持器を備えてもよい。
前記減衰機構は、出力側端部と入力側端部とを連結する中実状シャフトからなる第1部材と、この第1部材に外嵌される円筒状の外方部材からなる第2部材と、第1部材と外方部材との相対変位部に締め代をもって嵌合する摺動部材としての球状部材からなる第3部材と、第3部材を保持する保持器とを備え、前記第2部材である外方部材が前記第1部材のトルク入力側又はトルク出力側に結合されるとともに、第2部材と結合されない側のトルク出力側又はトルク入力側に前記第3部材が配設される相対変位部としたものであってもよい。
また、第3部材を等速自在継手用シャフト軸心に沿って複数列配置したものであっても、第1部材と第2部材との結合はセレーション結合であっても、第1部材と第2部材との結合は溶接による結合であってもよい。
第1部材の外径面に前記球状部材からなる第3部材の軸方向の抜けを規制する係止部を設けたものであっても、第2部材の内径面に前記球状部材からなる第3部材の軸方向の抜けを規制する係止部を設けたものであってもよい。さらには、相対変位部における第2部材の開口端が内径側へ加締られてなる抜け止め部を設けてもよい。
入力側端部に摺動型等速自在継手を取り付け、出力側端部に固定式等速自在継手を取り付けたものとすることができ、入力側端部及び出力側端部に摺動型等速自在継手を取り付けたものとできる。
本発明の等速自在継手用シャフトでは、トルク変動を減衰させる機構を設けたことによって、トルク変動による捩り振動を吸収することができる。この等速自在継手用シャフトを、自動車における駆動輪への動力伝達手段に用いれば、加減速を繰り返すような走行状態においても剛性感(=ダイレクト感)を損なうことなく優れた運転性が発揮され、しかも捩り振動を抑制することができる。
減衰機構が第1部材と第2部材を備え第1部材が一体成形されたトルク伝達シャフトからなるため、構成の簡略化を図ることができる。第2部材はトルク伝達シャフトとして機能する第1部材に対して外嵌されるものでは、コンパクト化を図ることができる。
第2部材は、一端側を第1部材に結合し、他端側を第1部材と相対変位するように設定でき、捩り方向の振動を吸収する機能を有効に発揮できる。また、第3部材を備えたものでは、捩り方向の振動を吸収する機能の信頼性の向上を図ることができる。特に、第3部材を周方向に沿って所定ピッチで配設される3個以上の球状部材とすることによって、より信頼性の向上を図ることができる。さらに、保持器を備えたものでは、球状部材を保持が安定する。
このように、第1部材と第2部材と第3部材等を備えたものでは、捩り方向の振動を吸収する機能を有効に発揮でき、信頼性の高い機能を発揮できる。
第3部材を等速自在継手用シャフト軸心に沿って複数列配置することで回転方向の抵抗力を調整できることから、大きなトルク変動も抑制することが可能となる。また、第1部材と第2部材との結合はセレーション結合であっても、溶接による結合であってもよく、この結合手段に公知・公用のものを用いることができ、低コスト化を図ることができる。
係止部や抜け止め部を設けたものでは、第1部材と第2部材との間からの第3部材の抜けを防止でき、長期にわたって安定して振動吸収機能を発揮できる。
入力側端部に摺動型等速自在継手を取り付け、出力側端部に固定型等速自在継手を取り付けたものとすることができ、また、入力側端部及び出力側端部に摺動型等速自在継手を取り付けたものとできので、種々のタイプの動力伝達手段を構成でき、汎用性に優れる。
本発明の等速自在継手用シャフトの縦断面図である。 前記等速自在継手用シャフトの要部横断面図である。 前記等速自在継手用シャフトの要部拡大断面図である。 前記等速自在継手用シャフトの簡略断面図である。 図4のY−Y線拡大断面図である。 図4のZ−Z線拡大断面図である。 本発明の等速自在継手用シャフトの他の実施形態を示す要部拡大断面図である。 従来の車両用等速自在継手の要部断面図である。 前記図8に示す車両用等速自在継手の要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は本発明に係る等速自在継手用シャフトの縦断面図を示し、この等速自在継手用シャフトは、シャフト本体1と、このシャフト本体1に外嵌される外方部材2とを備え、シャフト中央部3には減衰機構4が設けられている。
シャフト本体1は、出力側端部1aと、入力側端部1bと、本体部1cと、出力側端部1aと本体部1cとの間に配設される小径部1d及び大径部1eと、入力側端部1bと本体部1cとの間に配設される小径部1f及び大径部1gとを有するものである。
この場合、出力側端部1aに図示省略の固定式等速自在継手が連結され、入力側端部1bに図示省略の摺動式等速自在継手が連結される。なお、固定式等速自在継手としては、トラック溝底が円弧部のみであるバーフィールド型やトラック溝底の一部に直線部分を有するアンダーカットフリー型等の種々のタイプものを用いることができる。また、摺動式等速自在継手としては、ダブルオフセット型、トリポード型、又はクロスグルーブ型等の種々のタイプものを用いることができる。
このため、出力側端部1aはその外径面に雄スプライン5が形成されるとともに、止め輪(図示省略)が嵌合される周方向溝6が形成されている。また、入力側端部1bも同様に、その外径面に雄スプライン7が形成されるとともに、止め輪(図示省略)が嵌合される周方向溝8が形成されている。
出力側端部1a側の大径部1eは図示省略の固定式等速自在継手の開口部を塞ぐためのブーツ(図示省略)の装着部を構成する。このため、大径部1eには周方向溝9が形成されている。また、入力側端部1b側の大径部1gは図示省略の摺動式等速自在継手の開口部を塞ぐためのブーツ(図示省略)の装着部を構成する。このため、大径部1gには周方向溝10が形成されている。
また、本体部1cは、中央本体12と、入力側端部1b側の大径部1gに連設される大径部13とを有する。そして、外方部材2は、本体筒状部2aと、この本体筒状部2aの入力側の支持用小径部2bとからなる。この支持用小径部2bが、本体部1cの大径部13に結合される。この場合の結合はいわゆるセレーション結合15である。すなわち、大径部13の外周面に雄セレーションを形成して雄形結合部を構成するとともに、支持用小径部2bの内周面に雌セレーションを形成して雌形結合部を構成し、雄形結合部と雌形結合部とを嵌合(係合)させることによって、結合するものである。なお、大径部13と支持用小径部2bとの結合手段は、セレーション結合15に限るものではなく、溶接等の他の手段であってもよい。また、このセレーション結合15における雄形結合部における雄セレーションには雄スプラインを含み、セレーション結合15における雌形結合部における雌セレーションには雌スプラインを含むものとする。このため、セレーション結合15にはスプライン結合を含む。
また、外方部材2の本体筒状部2aの反支持用小径部側の開口部には、摺動部材としての球状部材(球体)20が、図2に示すように、周方向に沿って所定ピッチで複数個(図例では、60度ピッチで6個)配設されている。この場合、反支持用小径部側の開口部側において、本体部1cの中央本体12と外方部材2の本体筒状部2aとの間に保持器21が介装され、この保持器21に前記球状部材20が保持される。すなわち、保持器21は短円筒体であって、その周壁に周方向に沿って60度ピッチでポケット22が形成され、各ポケット22に球状部材20が嵌合保持されている。この球状部材20は締め代をもって嵌合される。
ところで、図3に示すように、シャフト本体1側および外方部材2側にそれぞれ係止部25,26が設けられている。シャフト本体1側の係止部25は、出力側端部1a側の大径部1eと中央本体12との間に設けられる拡径部25aにて構成することができる。この拡径部は断面凹曲面状である。また、外方部材2側の係止部26は、外方部材2の開口部側の内径面を大径部27とし、この大径部27の奥側に設けられる凹曲部27aにて構成することができる。
このように、係止部25,26を設けることによって、摺動部材としての球状部材20の軸方向に抜けを防止できる。すなわち、係止部25が球状部材20の出力側への移動を規制し、係止部26が球状部材20の入力側への移動を規制する。なお、大径部27の開口端には出力側に向かって拡径するテーパ部27bが形成されている。
ところで、前記減衰機構4は、シャフト本体1の中央本体12である第1部材31と、外方部材2である第2部材32と、保持器21にて保持されている球状部材20である第3部材33等にて構成される。
次にこのシャフトの組立方法について説明する。まず、シャフト本体1に球状部材20と保持器21とを組み付ける。この場合、保持器21をシャフト本体1の本体部1cの中央本体12に外嵌した後、この保持器21の各ポケット22の球状部材20を嵌合することになる。次に、球状部材20と保持器21とを組み付けたシャフト本体1に、入力側から第2部材32である外方部材2を挿入する。この際、第3部材33である摺動部材に対して外方部材2の開口部側を圧入するとともに、シャフト本体1の大径部13の雄形結合部に対して外方部材2の支持用小径部2bの雌形結合部を圧入することになる。これによって、図1に示す等速自在継手用シャフトが完成する。なお、外方部材2の開口端縁には前記したようにテーパ部27bが形成されているので、外方部材2の挿入時にこのテーパ部27bがガイドとなって滑らかに組み立てることができる。
次に図4から図6を用いて、減衰機構4の機能を説明する。なお、入力側のセレーション結合15と出力側の相対変位部との間は、任意の所定寸Aに設定される。入力側において、第1部材31と第2部材32とがセレーション15にて結合されているので、入力側において、図4に示すように、トルク負荷が付与された場合、図5に示すように、第2部材32は第1部材31の捩れ変位(θt)と同期する。図5において、P1は、トルク負荷時の第1部材31と第2部材32の位相を示す。これに対して、出力側において、結合されていないので、図6に示すように、第1部材31と第2部材32とには位相差(θt)が生じる。しかしながら、出力側において第1部材31と第2部材32との間に、締め代をもって球状部材20が嵌合されているので、発生する摩擦力(抵抗力)によって、瞬間的に変動する捩り方向の変動エネルギーが相殺(吸収)されることになる。このため、捩り振動を抑制(減衰)することができる。図6において、P2はトルク負荷時の第1部材31の位相を示し、P3はトルク負荷時の第2部材32の位相を示す。
このように、本発明では、トルク変動を抑制するための減衰機構4を設けたことによって、トルク変動による捩り振動を吸収することができる。このため、この等速自在継手用シャフトを、自動車における駆動輪への動力伝達手段に用いれば、加減速を繰り返すような走行状態においての剛性感(=ダイレクト感)を損なうことなく優れた運転性が発揮される。
減衰機構4が第1部材31と第2部材32を備え第1部材31が一体成形されたトルク伝達用シャフトから成るため、構成の簡略化を図ることができる。第2部材32はトルク伝達シャフトとして機能する第1部材31に対して外嵌するため、コンパクト化を図ることができる。
第2部材32は、一端側を第1部材31に結合し、他端側を第1部材31と相対変位するように設定できるので、捩り方向の振動を吸収する機能を有効に発揮できる。また、第3部材33を備えたものでは、球状部材20が締め代をもって嵌合されているので、この締め代に摩擦力を発生させることができ、捩り方向の振動を吸収する機能の信頼性の向上を図ることができる。このため、この締め代としては、第1部材31と第2部材32との間に、この相対変位部において位相差が生じる摩擦抵抗を発生させるものであればよい。さらに、保持器21を備えたものでは、球状部材20の保持が安定する。
このように、第1部材31と第2部材32と第3部材33等を備えたものでは、捩り方向の振動を吸収する機能を有効に発揮でき、信頼性の高い機能を発揮できる。
次に、図7では、外方部材2の出力側の開口端部が内径側へ縮径されて(加締られて)なる抜け止め部40が形成されている。これによって、球状部材20の出力側への抜けを規制している。このように、前記係止部25,26やこの抜け止め部40を設けたものでは、第1部材31と第2部材32との間からの第3部材33の抜けを防止でき、長期にわたって安定して振動吸収機能を発揮できる。
ところで、前記実施形態では、複数個(図例では、6個)の球状部材20を周方向に沿って60°ピッチで配設したもの、つまり、第3部材33が等速自在継手用シャフト軸心に沿って1列のみ配置したものであった。これに対して、このような複数の球状部材20からなる第3部材33を等速自在継手用シャフト軸心に沿って複数列配置するようにしてもよい。この場合、複数列の数としては任意に設定できる。また、各列の間隔としても任意であり、3列以上である場合、配置ピッチとしては、等ピッチであっても、不等ピッチであってもよい。このように、第3部材33を周方向に沿って所定ピッチで配設される3個以上の球状部材とすることによって、より大きなトルク変動を抑制することができる。
また、この等速自在継手用シャフトは、前記実施形態では、入力側端部1bに摺動式等速自在継手を取付け、出力側端部1aに固定式等速自在継手を取付けるものであったが、他の実施形態として、出力側端部1aおよび入力側端部1bに摺動式等速自在継手を取付けるものとすることができる。また、この場合の摺動式等速自在継手としても、ダブルオスセット型、トリポード型、又はクロスグルーブ型等の種々のタイプものを用いることができる。このように、本発明の等速自在継手用シャフトは、種々のタイプの動力伝達手段を構成でき、汎用性に優れる。
前記実施形態では、第2部材32を第1部材31の入力側に結合していたが、別の実施形態として、第2部材32を第1部材31の出力側に結合し、第2部材32の入力側に第3部材33を配置するようにしてもよい。このような場合であっても、入力側端部からのトルク負荷による回転変動を抑制することができ、捩り方向の振動を吸収することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、第3部材33を構成する球状部材20の数の増減は任意で、少なくとも周方向に沿って120度ピッチで配設される3個あればよい。また、球状部材20を複数列配設する場合、各列の球状部材20の数としては、同数であっても、異数であってもよい。
1a 出力側端部
1b 入力側端部
2 外方部材
3 シャフト中央部
4 減衰機構
15 セレーション結合
20 球状部材
21 保持器
25,26 係止部
31 第1部材
32 第2部材
33 第3部材
40 抜け止め部

Claims (12)

  1. 出力側端部および入力側端部にそれぞれ等速自在継手が接続される等速自在継手用シャフトであって、
    出力側端部と入力側端部との間の等速自在継手用シャフト中央部に、入力側端部からのトルク変動を回転方向の抵抗により抑制する減衰機構を設け、前記減衰機構は、少なくとも、シャフト本体にて構成される第1部材と、この第1部材を構成するシャフト本体に外嵌される筒状の外方部材にて構成される第2部材を備え、前記第2部材の一端側は前記第1部材の捩れ変位と同期し、他端側は前記第1部材と、結合されず、相対変位するものであって、この他端側の相対変位部において、位相差が生じることで摩擦抵抗を発生させ
    前記相対変位部に、前記第1部材と前記第2部材との間に締め代が付与されて嵌合される第3部材を配置し、前記第3部材は周方向に沿って所定ピッチで配設される3個以上の球状部材であることを特徴とする等速自在継手用シャフト。
  2. 前記第1部材は前記入力側端部と前記出力側端部とが一体成形されていることを特徴と
    する請求項1に記載の等速自在継手用シャフト。
  3. 前記一端側がトルク入力側であって、前記他端側がトルク出力側であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の等速自在継手用シャフト。
  4. 前記球状部材を周方向に沿って所定ピッチで配設した状態を保持する保持器を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  5. 前記第3部材を等速自在継手用シャフト軸心に沿って複数列配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  6. 前記一端側において、前記第1部材と前記第2部材とセレーション結合による結合されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  7. 前記一端側において、前記第1部材と前記第2部材とが溶接により結合されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  8. 前記第1部材の外径面に前記球状部材からなる第3部材の軸方向の抜けを規制する係止部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  9. 前記第2部材の内径面に前記球状部材からなる第3部材の軸方向の抜けを規制する係止部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に等速自在継手用シャフト。
  10. 相対変位部における前記第2部材の開口端が内径側へ加締られてなる抜け止め部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  11. 入力側端部に摺動型等速自在継手を取り付け、出力側端部に固定式等速自在継手を取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
  12. 入力側端部及び出力側端部に摺動型等速自在継手を取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の等速自在継手用シャフト。
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