JP5901285B2 - 溶接トーチ位置のキャリブレーション方法および倣い溶接装置 - Google Patents
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Description
図1は、この発明の実施の形態1に係る倣い溶接装置のキャリブレーション方法を説明する斜視図である。また、本実施の形態1に係る倣い溶接装置を表わす平面図を図2(a)および図3(a)に、正面図を図2(a)および図3(b)に示す。図2は被溶接部材100の形状を測定している状態であり、図3は被溶接部材100を溶接している状態である。
軸方向移動部5は、溶接トーチ2と変位計3を所定のオフセット量だけ離間して固定するヘッドに相当する。
図示例の他にも、例えば円板形状の大径部材101と小径部材102等の組み合わせであってもよい。
径方向移動部4は、被溶接部材100の形状を測定する場合には回転テーブル1を図2に示す測定位置に移動させて、被溶接部材100の溶接部を変位計3のセンシング領域に入るように配置し、一方、溶接する場合には回転テーブル1を図3に示す溶接位置に移動させて、被溶接部材100の溶接部を溶接トーチ2から所定距離に配置する。
トーチ回転部6は、溶接トーチ2の電極2aの先端を中心にしてθ’角度回転させ、被溶接部材100の溶接部に対する溶接トーチ2の角度を調整可能である。図2および図3の例では、隅肉溶接のために回転テーブル1の面に対して溶接トーチ2をθ’=45°傾斜させている。また、後述する端部(へり)溶接の場合は、回転テーブル1の面に対して溶接トーチ2をθ’=90°にする。
変位計移動部7は、変位計3をX軸方向に移動可能であり、被溶接部材100の形状を測定する場合には図2に示す測定位置に変位計3を保持し、溶接する場合には図3に示す退避位置へ変位計3を退避させる。
図4はキャリブレーション用の位置決め部材10を示す斜視図である。この位置決め部材10は、先端を尖鋭形状にした針材であり、基端側を冶具11により保持される。位置決め部材10と冶具11を回転テーブル1に載置する際に位置決め部材10の位置精度を高めるために、冶具11を大径にすることが好ましい。他方、変位計3と溶接トーチ2の位置決め精度を高めるために、位置決め部材10の先端を尖鋭形状にして小径にすることが好ましい。例えば溶接トーチ2の電極2a(または電極2aと同形状の部材)を位置決め部材10に用いてもよい。
以上の動作が変位計位置決めステップに相当する。
以上の動作が溶接トーチ位置決めステップに相当する。
また、溶接トーチ2の電極2a先端の位置を、変位計3の投光スポットから修正後のオフセット量Δrだけ離間した位置に位置決めできる。即ち、溶接を実施する都度キャリブレーション動作を行わなくても、溶接トーチ2の電極2a先端のR軸方向およびZ軸方向の位置を常に決められた位置に管理することができる。よって、良好な溶接を実施可能になる。
図5は測定動作を説明する図であり、回転手段および移動手段は図示を省略している。図5において、溶接部位置Rは大径部材101と小径部材102を溶接するR軸方向の一座標、外周端位置R’は大径部材101の外周端の位置座標、オフセット量ΔRは外周端位置R’から溶接部位置RまでのR軸方向の距離である。修正後のオフセット量Δrは、上述したように、変位計3の投光スポットから溶接トーチ2の電極2aまでのR軸方向の距離であり、固定値である。オフセット量ΔZは溶接部位置Rから溶接トーチ2の電極2aまでのZ軸方向の距離である。
また、制御部8は軸方向移動部5を制御して、電極2aから溶接部位置RまでのZ軸方向の距離をオフセット量ΔZにする。
以上の動作が溶接トーチ姿勢変更ステップに相当する。
例えばθ=0°のとき、制御部8が径方向移動部4を制御して被溶接部材100をR軸方向に移動させる。この移動中に、変位計3が被溶接部材100の外周側から内周側へ相対移動しながらZ軸方向の高さを測定し、測定値が所定閾値以上になったとき外周端と判定して、外周端検出信号を出力する。
そして、制御部8が、変位計3が外周端検出信号を出力したときの径方向移動部4のR軸方向の位置座標をθ=0°の外周端位置R’0に設定する。
図7に、溶接部位置Rの計算結果を示す。なお、溶接部位置R0とR45の間、R45とR90の間、R90とR135の間、R135とR180の間、R180とR225の間、R225とR270の間、R270とR315の間の軌道(図7に示す太線)については、溶接時に制御部8が円弧補間、直線補間等の補間動作を行えばよい。
本実施の形態1では、変位計3から外周端位置R’までのR軸方向の正確な距離を測定する必要はなく、単に外周端位置R’を検出できればよいため、変位計3の測定精度は低くてよい。また、外周端位置R’の検出タイミングから直接的に外周端位置R’を求めることができるため、位置計測精度は径方向移動部4の位置精度と略同等の精度が得られる。
溶接開始時、図4に示すように、制御部8は変位計移動部7を制御して変位計3を退避位置に移動させる。また、制御部8は、径方向移動部4を制御して回転テーブル1と被溶接部材100を修正後のオフセット量Δrだけ移動させると共に、軸方向移動部5を制御して溶接トーチ2をZ軸方向下側に所定量移動させて、溶接トーチ2の電極2aが被溶接部材100の溶接部に対して所定の位置関係になるよう配置する。
図8は、端部(へり)溶接時の測定動作を説明する図であり、回転手段および移動手段は図示を省略している。端部(へり)溶接の場合は、溶接トーチ2をθ’=90°、即ちキャリブレーション動作時と同じ姿勢とする。
図8において、被溶接部材100は、円筒形状の大径部材101と、この大径部材101より外径の小さい円筒形状の小径部材102とを入れ子にして成る。この場合、溶接部位置Rは、大径部材101の外周端位置R’よりオフセット量ΔR(即ち、大径部材101の肉厚)だけ内側の位置になる。
あるいは、変位計3が、大径部材101の外周端位置R’を検出した後のディップ(図8のRに相当する位置)を検出し、制御部8がディップ位置をそのまま溶接部位置Rに用いてもよい。この場合、オフセット量ΔR=0と等価である。
あるいは、変位計3が、小径部材102の内周端を検出し、制御部8がその検出時の径方向移動部4のR軸方向の位置座標より所定のオフセット量だけ外側に溶接部位置Rを求めてもよい。
この修正後のオフセット量Δrに基づいて溶接の都度キャリブレーション動作を行わなくても溶接部位置Rを容易に求めることができるようになり、溶接の都度キャリブレーション動作を行わなくても溶接点を容易に求めることができる。また、被溶接部材100と位置決め部材10を共通の径方向移動部4で移動させることにより、被溶接部材100と位置決め部材10の移動特性を同一にすることができるようになり、変位計3と溶接トーチ2の位置合わせを高精度に行うことができる。その結果、溶接を良好に実施可能となる。
いずれの構成であっても、溶接トーチ2と変位計3は修正後のオフセット量Δrだけ離間した位置関係で固定されるため、キャリブレーション動作時に溶接トーチ2と変位計3を精度よく位置合わせでき、かつ、測定動作時と溶接動作時に変位計3と溶接トーチ2を置換した場合の位置ずれを抑制できる。
2 溶接トーチ
2a 電極
3 変位計
4 径方向移動部
5 軸方向移動部
6 トーチ回転部
7 変位計移動部
8 制御部
10 位置決め部材
11 冶具
100 被溶接部材
101 大径部材
102 小径部材
Claims (3)
- 被溶接部材の形状を測定する変位計および前記被溶接部材を溶接する溶接トーチが所定のオフセット量だけ離間してヘッドに固定され、所定の測定位置において移動部に保持された前記被溶接部材を前記変位計により形状測定した後、前記移動部が前記被溶接部材を前記測定位置から前記オフセット量だけ離間した溶接位置に移動させ、当該溶接位置において前記移動部が前記変位計の測定結果に倣って移動して前記溶接トーチから前記被溶接部材の溶接部までの距離を一定に保って溶接を行うための、溶接トーチ位置のキャリブレーション方法であって、
前記移動部が、前記被溶接部材に代えて先端が尖鋭形状の位置決め部材を保持し、前記測定位置において前記位置決め部材を基準にして前記変位計の投光スポットと位置決めされる変位計位置決めステップと、
前記移動部が、前記位置決め部材を保持したまま前記溶接位置に相対移動され、前記溶接位置において前記位置決め部材を基準にして前記溶接トーチの電極先端と位置決めされる溶接トーチ位置決めステップとを備えることを特徴とする溶接トーチ位置のキャリブレーション方法。 - 溶接トーチ位置決めステップで位置決めした溶接トーチをその電極先端を中心に回転し、任意の傾斜角度で倣い溶接を行う溶接トーチ姿勢変更ステップを備えることを特徴とする請求項1記載の溶接トーチ位置のキャリブレーション方法。
- 被溶接部材を保持し、所定の測定位置、および当該測定位置から所定のオフセット量だけ離間した溶接位置に移動する移動部と、
前記測定位置で前記被溶接部材の形状を測定する変位計と、
前記溶接位置で前記被溶接部材を溶接する溶接トーチと、
前記変位計および前記溶接トーチが前記オフセット量だけ離間して固定されたヘッドと、
前記溶接位置において前記移動部を前記変位計の測定結果に倣って移動させ、前記溶接トーチから前記被溶接部材の溶接部までの距離を一定に保って溶接を行う制御部と、
前記被溶接部材に代えて前記移動部に保持され、前記測定位置で前記変位計の投光スポットと位置決めされると共に、前記溶接位置で前記溶接トーチの電極先端と位置決めされる、先端が尖鋭形状の位置決め部材とを備える倣い溶接装置。
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