JP5900156B2 - 圧電ダイヤフラムおよびそれを備えたインクジェット記録ヘッド - Google Patents
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Description
d1>d2
である。
1<L1/W1<2
であることが望ましい。
d1<W1/4
であることが望ましい。
図1は、本実施形態に係る圧電ダイヤフラム10の概略の構成を示す平面図と断面図とを併せて示したものである。圧電ダイヤフラム10は、基板1上に、絶縁膜2と、下部電極3と、圧電薄膜4と、上部電極5とをこの順で積層して構成されている。
次に、上記した圧力室1aおよび圧電薄膜4の形状の設定について説明する。本実施形態では、圧力室1aの断面の縦横比が異なっている。ここで、圧力室1aの断面とは、基板1の厚さ方向に垂直な断面を指し、以下でもこの意味で用いるものとする。また、圧力室1aの断面の縦横比が異なるとは、圧力室1aの断面内で互いに垂直な2方向において、圧力室1aの最大幅(直径、内径)が互いに異なっていることを意味する。
d1>d2
となるように、圧力室1aおよび圧電薄膜4の形状が設定されている。より具体的には、圧電薄膜4の直線部21a・21bの長さをL2(μm)とし、圧電薄膜4のY軸方向の幅をW2(μm)として、L1=330μm、W1=230μm、L2=76μm、W2=190μmである。このとき、圧電薄膜4のX軸方向の幅P1(μm)は、L2+W2で表され、266μmである。よって、d1=(L1−P1)/2=32μmであり、d2=(W1−W2)/2=20μmである(すなわちd1>d2)。なお、本実施形態のこのような数値例を実施例1とする。
比較例2:L1=330μm、W1=230μm、P1=290μm、W2=190μm、d1=d2=20μm
比較例3:L1=W1=230μm、P1=W2=170μm、d1=d2=30μm
パターンII:L1=330μm、W1=230μm、P1=290μm、W2=190μm、d1=d2=20μm(上記各寸法はパターンIと同じであるが、上部電極5の寸法がパターンIよりも20μm小さい)
パターンIII :L1=330μm、W1=230μm、P1=270μm、W2=170μm、d1=d2=30μm
パターンV :L1=330μm、W1=230μm、P1=270μm、W2=190μm、d1=30μm、d2=20μm(上記各寸法はパターンIVと同じであるが、上部電極5の寸法がパターンIVよりも20μm小さい)
パターンVI:L1=330μm、W1=230μm、P1=244μm、W2=170μm、d1=43μm、d2=30μm
図4は、表2のパターンV(d1=30μm、d2=20μm)においてL1/W1を変化させたときの、L1/W1と圧力室1aの変位体積(インク吐出量)との関係を示すグラフである。なお、このときの圧力室1aの断面の面積は一定とし、駆動電圧も一定とする。また、図4の縦軸の変位体積は、圧力室1aの断面の縦横比が1の場合の変位体積を1として規格化して示している。
図5は、表2のパターンV(L1=330μm、W1=230μm)においてd1を変化させたときの、そのd1と、X軸方向の端部Aにおける圧電薄膜4の剥離応力の振幅Δσとの関係を示すとともに、d1と、所定量のインク滴を吐出するために必要な駆動電圧との関係を示すグラフである。
次に、上記した圧電ダイヤフラム10を有するインクジェット記録ヘッド50の製造方法について説明する。図6〜図9は、インクジェット記録ヘッド50の製造方法における各製造工程を示す断面図である。なお、以下で示す膜厚等の数値は全て一例であり、これらの数値に限定されるわけではない。
図10は、圧電ダイヤフラム10の他の構成を示す平面図および断面図である。同図に示すように、圧電薄膜4は、圧力室1aの上方から、圧力室1aのX軸方向の一端側の側壁1bの上方に引き出されていてもよい。この構成では、圧電薄膜4上に形成される上部電極5を、圧力室1aの上方から、圧力室1aのX軸方向の一端側の側壁1bの上方に引き出すことが可能となる。
1a 圧力室
1b 側壁
4 圧電薄膜
10 圧電ダイヤフラム
11 直線部
11a 直線部
11b 直線部
12 曲線部
12a 曲線部
12b 曲線部
13 直線部
13a 第1直線部
13b 第2直線部
32 ノズル基板
32a ノズル孔
50 インクジェット記録ヘッド
Claims (11)
- 圧力室が形成された基板と、
前記基板上に設けられて、少なくとも一部が前記圧力室の上方に位置する圧電薄膜とを有し、
前記圧力室の、前記基板の厚さ方向に垂直な断面の縦横比が異なり、前記圧力室の前記断面の外形の少なくとも一部が、該圧力室の外側に凸となる形状の曲線部を含む圧電ダイヤフラムであって、
前記圧電薄膜は、結晶構造がペロブスカイト型のチタン酸ジルコン酸鉛で構成されており、
前記圧力室の上方において、前記圧電薄膜の少なくとも一部は、前記圧力室の前記曲線部に沿うように形成されており、
前記圧力室の前記断面の長軸方向における、前記圧力室の側壁と前記圧電薄膜との最短距離をd1μm、前記断面の短軸方向における、前記圧力室の側壁と前記圧電薄膜との最短距離をd2μmとしたときに、
d1>d2
であることを特徴とする圧電ダイヤフラム。 - 前記圧力室の前記長軸方向の幅をL1μmとし、前記短軸方向の幅をW1μmとしたときに、
1<L1/W1<2
であることを特徴とする請求項1に記載の圧電ダイヤフラム。 - d1<W1/4
であることを特徴とする請求項2に記載の圧電ダイヤフラム。 - 前記圧力室の前記断面の外形が、前記長軸方向に平行に位置して互いに対向する2本の直線部を含み、
前記曲線部は、前記2本の直線部の一方の端部同士を連結する第1曲線部と、他方の端部同士を連結する第2曲線部とを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の圧電ダイヤフラム。 - 前記第1曲線部および前記第2曲線部は、半円状であることを特徴とする請求項4に記載の圧電ダイヤフラム。
- 前記圧力室の前記断面の外形が、直線部と前記曲線部とを交互に連結して形成されており、
前記直線部は、前記長軸方向に平行に位置して互いに対向する2本の第1直線部と、前記短軸方向に平行、または前記長軸方向および前記短軸方向の両方向に対して傾斜するように位置する第2直線部とを含んでいることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の圧電ダイヤフラム。 - 前記圧力室の前記断面の外形が、全て前記曲線部で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の圧電ダイヤフラム。
- 前記曲線部は、楕円形状であることを特徴とする請求項7に記載の圧電ダイヤフラム。
- 前記圧電薄膜は、前記圧力室の上方から、前記圧力室の前記長軸方向の一端側の側壁上方に引き出されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の圧電ダイヤフラム。
- 前記圧力室の前記長軸方向の幅をL 1 μmとし、前記短軸方向の幅をW 1 μmとし、
前記圧電薄膜の前記長軸方向の幅をP 1 μmとし、前記短軸方向の幅をW 2 μmとしたとき、
d 1 =(L 1 −P 1 )/2
d 2 =(W 1 −W 2 )/2
であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の圧電ダイヤフラム。 - 請求項1から10のいずれかに記載の圧電ダイヤフラムと、
前記圧電ダイヤフラムの前記圧力室に収容されたインクを吐出するノズル孔が形成されたノズル基板とを有していることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
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JP2012119768A JP5900156B2 (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | 圧電ダイヤフラムおよびそれを備えたインクジェット記録ヘッド |
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JP2013244663A JP2013244663A (ja) | 2013-12-09 |
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Family Applications (1)
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