JP5899056B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の転動体を、ラジアル方向から外輪及び内輪に圧接する圧接機構を有した転がり軸受に関する。
従来、転がり軸受として図1Aのような円筒ころ軸受10’が使用されている。この円筒ころ軸受10’は、内輪20’と外輪30’との間に、円柱形状の複数の転動体50’を有する。そして、その円柱形状に基づいて転動体50’と内輪20’及び外輪30’との間の周速差が小さいことから転がり摩擦係数が低く、また転動体50’と内輪20’及び外輪30’との接触が線接触であることからラジアル荷重の支持能力に長けており、これらの理由から、工作機械の主軸5の支持構造によく使用されている。
このような円筒ころ軸受10’に対し、スミアリング(転動体50’と内輪20’及び外輪30’との間の相対滑りに起因した損傷)の防止、回転剛性や回転精度の向上などを目的として、ラジアル方向に予圧を付与することが行われる。すなわち、転動体50’を内輪20’及び外輪30’に予め所定の圧接力でラジアル方向に圧接しておくことがなされている。
ここで、図1Aを参照しながら、この予圧付与の一般的手法について説明すると、先ず、円筒ころ軸受10’の外輪30’は、装置のハウジング3の取り付け孔3hに相対移動不能に固定されており、また、内輪20’の内周面20i’はテーパー面に形成されていて、当該内周面20i’は、軸支対象の軸部材5のテーパー状の外周面5gに当接している。そして、軸部材5におけるアキシャル方向の端部5eに螺着された押しねじとしてのナット部材6n’が締め込み方向に螺合回転されると、アキシャル方向に移動するナット部材6n’によって内輪20’がアキシャル方向に押し込まれるが、その際には、上記テーパー面20i’,5g同士の当接によるくさび効果に基づき、押し込み量に応じて内輪20’がラジアル方向に拡径変形して当該内輪20’は転動体50’をラジアル方向の外方たる外輪30’の方へ押圧し、その結果、転動体50’は内輪20’及び外輪30’に圧接された状態たる予圧状態になる。
しかしながら、かかる内輪20’の押し込みの際には、内輪20’のテーパー面20i’と軸部材5のテーパー面5gとの間の金属接触に起因して所謂スティックスリップ現象を生じ得る。すなわち、アキシャル方向に内輪20’を押し込むと、軸部材5のテーパー面5gに対して内輪20’のテーパー面20i’が相対移動するが、その際には、動いたり止まったりを繰り返す。
図1Bは、この様子を示すグラフである。縦軸には内輪30’に与えるアキシャル方向の押し力の大きさを取っており、横軸にはハウジング3に対する内輪20’の相対移動量を取っている。そして、このグラフを見てわかるように、押し力を増やしているのに相対移動しないスティック域Astがあったり、押し力を増やしていないのに相対移動するスリップ域Aslipがあったりする。そのため、このようなテーパー面20i’,5g同士を滑らせながら予圧する方法では、内輪20’及び外輪30’に対する転動体50’の圧接力を所期の適正範囲に設定するのは困難である。
この点につき、特許文献1には、予圧付与時のスティックスリップ現象を回避可能な円筒ころ軸受210が開示されている。図2は、その概略中心断面図である。円筒ころ軸受210の外輪230のラジアル方向の外方には、予圧調整リング240が設けられており、また予圧調整リング240とハウジング3との間には、圧力室R240が設けられている。そして、この圧力室R240に外部から加圧流体を供給することで、予圧調整リング240のラジアル方向の縮径変形を介して外輪230を縮径し、これにより転動体250を外輪230及び内輪220に圧接するように構成されている。
特開平8−174306号公報
そして、かかる圧接力が円筒ころ軸受210に付与された後、工作機械は切削加工等に使用されるが、その使用中に軸部材5にラジアル荷重が作用した際には、このラジアル荷重は、軸部材5から内輪220→転動体250→外輪230→予圧調整リング240の順番で順次ラジアル方向の外方に伝達され、最終的にはハウジング3に確実に伝達されなければならない。
しかしながら、ハウジング3と予圧調整リング240との間には圧力室R240が存在し、そして、この圧力室R240は、その両側に位置する一対のOリング242,242で支えられている。つまり、低剛性のOリング242でラジアル荷重を支える構成になっている。よって、大きなラジアル荷重の作用下にあっては、当該ラジアル荷重にOリング242が負けて容易且つ大きく圧縮変形してしまう虞があって、その結果、かかる円筒ころ軸受210は、工作機械などの大きなラジアル荷重が想定される装置には適用困難なものと考えられる。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、複数の転動体を、ラジアル方向から外輪及び内輪に圧接する圧接機構を有した転がり軸受において、圧接力の管理を行い易くしながらも、ラジアル荷重を確実に支持可能にすることにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
外輪と、内輪と、ラジアル方向から前記外輪及び前記内輪に接触して転動する複数の転動体と、を有した転がり軸受であって、
前記外輪は、
前記転動体が転動する転動面を内周面に有する環状部と、
前記外輪を所定の固定対象部材に固定するための固定部として、前記環状部におけるアキシャル方向の端部に一体に連続しつつ前記ラジアル方向の外方に突出して設けられた突出部と、を有し、
前記環状部の外周面の外方には、前記外周面を全周に亘って覆いつつ該外周面との間に環状空間を区画するリング状部材が設けられており、
前記環状空間に供給された加圧流体によって、前記環状部が前記ラジアル方向に弾性縮径変形されて、前記転動体が前記外輪及び前記内輪に圧接されることを特徴とする転がり軸受である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、複数の転動体を、ラジアル方向から外輪及び内輪に圧接する圧接機構を有した転がり軸受において、圧接力の管理を行い易くしながらも、ラジアル荷重を確実に支持可能になる。
図1Aは、従来の予圧付与可能な円筒ころ軸受10’の概略中心断面図であり、図1Bは、予圧付与時に生じ得るスティックスリップ現象の説明用グラフである。 予圧付与時のスティックスリップ現象を回避可能な円筒ころ軸受210の概略中心断面図である。 図3Aは、本実施形態の転がり軸受10の概略中心断面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。 図3A中のIV部拡大図である。 図5Aは、圧力室40Rが非加圧状態の場合の転がり軸受10の概略中心断面図であり、図5Bは、同加圧状態の場合の転がり軸受10の概略中心断面図である。 図6Aは、外輪30の環状部32の厚さの検討に供した円筒体モデルの説明図であり、図6Bは、環状部32の剛性の検討に供した支持構造モデルの説明図である。 本実施形態の転がり軸受10の適用例の概略中心断面図である。 その他の実施の形態の転がり軸受10aの概略中心断面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
外輪と、内輪と、ラジアル方向から前記外輪及び前記内輪に接触して転動する複数の転動体と、を有した転がり軸受であって、
前記外輪は、
前記転動体が転動する転動面を内周面に有する環状部と、
前記外輪を所定の固定対象部材に固定するための固定部として、前記環状部におけるアキシャル方向の端部に一体に連続しつつ前記ラジアル方向の外方に突出して設けられた突出部と、を有し、
前記環状部の外周面の外方には、前記外周面を全周に亘って覆いつつ該外周面との間に環状空間を区画するリング状部材が設けられており、
前記環状空間に供給された加圧流体によって、前記環状部が前記ラジアル方向に弾性縮径変形されて、前記転動体が前記外輪及び前記内輪に圧接されることを特徴とする転がり軸受。
このような転がり軸受によれば、加圧流体の供給に基づいて環状部がラジアル方向に弾性縮径変形されることにより、転動体は外輪及び内輪に圧接される。よって、圧接過程でのスティックスリップ現象の発生は有効に回避され、これにより、概ね加圧流体の供給圧の増減に連動して、転動体の外輪及び内輪との圧接力は円滑且つ速やかに変化するようになる。その結果、圧接力を正確に付与することができて、圧接力の管理(つまり予圧管理)を容易に行うことができる。
また、加圧流体の供給圧に追随して速やかに圧接力は変化するので、圧接力を任意の目標値に自在に増減調整可能となり、そのような圧接力の変更のニーズのあるような場合にも何等問題なく対応可能である。
更に、外輪は、転動体が転動する環状部に一体に設けられた固定部を有し、この固定部を介して、適宜な装置のハウジングなどの固定対象部材に外輪は固定される。よって、転動体を介して環状部に伝達されるラジアル荷重を、固定部を通して速やかに固定対象部材に伝達可能であり、これにより、ラジアル荷重を確実に支持することができる。
また、加圧流体が供給される環状空間は、外輪の環状部の外周面に隣接しているので、供給圧は環状部に直接作用する。よって、加圧流体の供給によって環状部の縮径変形を確実に行うことができて、結果、転動体を外輪及び内輪に確実に圧接可能となる。
かかる転がり軸受であって、
前記環状部と前記リング状部材との間にこれら両者に当接しつつ介装されて、前記環状空間からの前記加圧流体の漏出を防ぐ環状のシール部材を有し、
前記シール部材は、前記リング状部材における前記アキシャル方向の両端部にそれぞれ配置されており、
前記シール部材は、ゴム製又は樹脂製であるのが望ましい。
このような転がり軸受によれば、シール部材によって環状空間の密閉性が高められるので、加圧流体の外部漏出は確実に防止されるようになる。また、圧接力の付与過程で環状部が弾性縮径変形する際には、当該環状部はシール部材と若干摺動することになるが、かかるシール部材は、ゴム製或いは樹脂製であるので、金属接触に起因したスティックスリップ現象の発生は有効に回避される。
かかる転がり軸受であって、
前記環状空間における前記アキシャル方向の中央位置よりも、前記アキシャル方向に関して前記固定部の逆側に寄った位置に、前記転動体の中央位置が位置しているのが望ましい。
このような転がり軸受によれば、転動体は、外輪の固定部から離れた位置に配されており、これにより、当該転動体は、環状部のうちで固定部から離れた部分の縮径変形によってラジアル方向の圧接力が付与されることになる。そして、このときには、固定部から離れているために、上記の離れた部分には、固定部を介して環状部に及び得る取り付け対象部材起因のラジアル方向の拘束力が作用し難く、結果、当該離れた部分は、同部分のアキシャル方向の全長に亘って略均等に縮径変形する。これにより、転動体に作用するラジアル方向の圧接力が、片当たり状の偏りを持つことを有効に防ぐことができて、つまり、当該圧接力を、アキシャル方向に関して略均等分布で付与可能となり、その結果、当該転がり軸受の回転精度及び回転剛性を高めることができる。
かかる転がり軸受であって、
前記リング状部材は、前記環状空間への前記加圧流体の供給によって弾性拡径変形をし、
前記突出部のうちで該突出部の外周面が、前記固定対象部材に当接して固定される部分であり、
前記突出部を前記固定対象部材に固定した際に、前記リング状部材の外周面に隣接してその外方に、前記リング状部材の弾性拡径変形を許容する空間が形成されるような大きさに、前記突出部の外径が設定されているのが望ましい。
このような転がり軸受によれば、突出部を固定対象部材に固定した際に、リング状部材の外周面に隣接してその外方に、リング状部材の弾性拡径変形を許容する空間が形成された状態になっている。つまり、リング状部材の外周面の外方には、反力を取り得る部材が何も存在しない状態になっている。よって、環状空間内の加圧流体の供給圧が忠実にラジアル方向の圧接力に変換されることとなる。これにより、環状部は、加圧流体の供給圧のみに基づいて縮径変形するので、同環状部は、その全周に亘って概ね均等に縮径変形するようになり、結果、転動体に付与される圧接力も、転がり軸受の全周に亘って略均等化される。そして、転がり軸受の回転精度及び回転剛性の向上を図ることができる。
===本実施形態===
図3Aは、本実施形態の転がり軸受10の概略中心断面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。また、図4は、図3A中のIV部拡大図である。
なお、以下の説明では、転がり軸受10の軸方向のことを「アキシャル方向」又は「前後方向」と言い、転がり軸受10の半径方向のことを「ラジアル方向」又は「内外方向」と言う。また、転がり軸受10の周方向のことを、単に「周方向」と言う。更に、以下で用いる断面図については、本来断面部に示すべきハッチングの一部を、図の錯綜防止目的で省略していることがある。
転がり軸受10は、工作機械等の適宜な装置のハウジング3に、主軸などの軸部材5を回転自在に支持するものである(図7を参照)。そして、その使用状態にあっては、例えば転がり軸受10の外輪30がハウジング3の取り付け孔3hに嵌合され、また、内輪20の内周側には、軸支対象の軸部材5が嵌合され、これにより転がり軸受10は軸部材5を回転自在に支持する。
図3A及び図3Bに示すように、本実施形態の転がり軸受10は、所謂単列円筒ころ軸受の範疇に属する。すなわち、単列であることから、内輪20と外輪30との間には、複数の転動体50が周方向に一列に並んだ状態で配置されている。また、円筒ころ軸受10であることから、転動体50として、断面形状が正円形状の円柱体が使用されているとともに、転動体50の回転軸C50はアキシャル方向と平行になっている。これにより、ラジアル荷重の高い支持能力を発揮する。なお、周方向に互いに隣り合う転動体50,50同士の接触は、環状の保持器60によって回避されている。例えば、保持器60は、転動体50を収容する孔部を転動体50毎に有し、これにより転動体50,50同士の接触を回避する。
ここで、この転がり軸受10は、予圧機構、すなわちラジアル方向から転動体50を内輪20及び外輪30に圧接する圧接機構を有している。詳細には後述するが、圧接機構は、外輪30の環状部32の外周面32bとの間に隙間Gを空けて対向配置されたリング状部材40を有し、かかる環状部32とリング状部材40との間には環状の圧力室R40(環状空間に相当)が区画されている。また、環状部32の内周面には転動体50の転動面30aが形成されている。よって、圧力室R40に加圧流体を供給して環状部32をラジアル方向に縮径変形することにより、転動体50は内輪20の方へと押圧されて、その結果、転動体50は外輪30の環状部32及び内輪20に圧接される。
以下、転がり軸受10の各構成について詳細に説明する。
図4に示すように、内輪20は、断面正円形状の鋼製円筒体を本体とする。内輪20の外周面には、凹状に溝部20tが周方向の全周に亘って形成されており、そして、この溝部20tの底面20tbを転動面20aとして転動体50が転動する。転動面20aは、アキシャル方向に平行である。また、転動面20aのアキシャル方向の両脇には、それぞれ溝部20tの側面20ts,20tsが有るので、各側面20ts,20tsに転動体50の端面が当接して転動体50のアキシャル方向の移動が規制される。
なお、かかる内輪20の素材は、何等上記の鋼製に限らない。例えば超硬等の非鉄金属でも良いし、或いはセラミック等の非金属でも良い。
外輪30は、全体として断面正円形状の円筒体をなしており、詳しくは、転動体50が転動する転動面30aを内周面に有する円環状の環状部32と、上記ハウジング3(固定対象部材に相当)に外輪30を固定するための固定部36と、を有する。固定部36は、上記の環状部32におけるアキシャル方向の後端部32ebに一体に連続しつつラジアル方向の外方に円環状に突出した突出部36であり、例えば、突出部36の外周面36aをハウジング3の取り付け孔3h(図7)の内周面に全周に亘って当接させながら同孔3hに嵌合され、これにより外輪30はハウジング3に固定される。そして、この固定状態においては、軸部材5に作用するラジアル荷重は、内輪20及び転動体50を介して外輪30の環状部32及び固定部36に順次伝達され、当該固定部36を通して速やかにハウジング3に伝達される(図7を参照)。よって、軸部材5に作用するラジアル荷重をハウジング3に確実に支持させることができる。
環状部32の転動面30aは、環状部32の全周に亘ってアキシャル方向と平行に形成されている。また、環状部32の厚さは、少なくとも転動面30aの形成部分については一定厚さに設定されており、図4の例では、アキシャル方向の前端部32efの面取り部を除き、環状部32の全長且つ全周に亘って一定厚さに設定されている。なお、この厚さは、例えば後述する設計式1等に基づいて計算され、これにより環状部32は、加圧流体の供給圧に基づいてラジアル方向に円滑に弾性縮径変形可能に設計されている。
かかる外輪30の素材としては、鋼製が望ましい。そして、鋼製にすれば、その機械的性質に基づいて、上記の供給圧に応じて円滑に弾性縮径変形し、またラジアル荷重を確実に受けてハウジング3に速やかに伝達することができる。
環状部32の外周面32bには、転動体50を内輪20及び外輪30に圧接する圧接機構が設けられている。圧接機構は、外輪30の環状部32の外周面32bとの間に所定の隙間Gをあけながら対向配置されたリング状部材40を本体とし、かかるリング状部材40と環状部32との間には円環状の圧力室R40が区画されている。よって、図5A及び図5Bに示すように、圧力室R40に加圧流体を供給して環状部32を縮径変形することにより、環状部32の転動面30aにて転動体50は内輪20の転動面20aの方へ押圧されて、その結果、転動体50は外輪30及び内輪20に圧接された状態となる。
そして、上述から明らかなように、かかる圧接過程においては、金属接触部分同士の相対移動はほぼ皆無であり、スティックスリップ現象は概ね生じない。そのため、加圧流体の供給圧の増減に連動して、転動体50と外輪30及び内輪20との圧接力は円滑且つ速やかに変化するようになる。その結果、圧接力を正確に付与することができて、圧接力の管理(つまり予圧管理)を容易且つ正確に行うことができる。
図4に示すように、かかるリング状部材40は、アキシャル方向の長さが環状部32とほぼ同長の円環状部材であり、これにより、環状部32のアキシャル方向の略全長に亘って円環状の圧力室R40が区画されている。また、リング状部材40のアキシャル方向に沿った断面の形状は、周方向の全周に亘って同形状に揃っている。よって、縮径変形の際の変形の偏りは全周に亘って概ね発生せず、これにより、転動体50と外輪30及び内輪20との圧接力は、周方向の全周に亘ってほぼ均等に作用する。
また、リング状部材40におけるアキシャル方向の両端部には、それぞれ、圧力室R40から外部への加圧流体の漏出を防ぐパッキン47,47(シール部材に相当)が設けられている。すなわち、リング状部材40の内周面の両端部には、それぞれ全周に亘って溝40t,40tが形成され、各溝40tには環状のパッキン47が挿入され、同パッキン47は、環状部32の外周面32bと溝40tの底面との両者に当接されつつ若干弾性圧縮変形した状態でこれら環状部32とリング状部材40との間に介装されており、これにより、圧力室R40からの加圧流体の漏出は有効に防止される。また、かかるパッキン47の介装によって、環状部32とリング状部材40とは非接触状態に保持されており、これにより、環状部32とリング状部材40との接触に起因したスティックスリップ現象も有効に回避されている。
ここで、望ましくは、かかるパッキン47は、ゴム製或いは樹脂製であると良い。そうすれば、金属接触に起因したスティックスリップ現象の発生を確実に回避可能となる。すなわち、上述の圧接過程において環状部32が縮径変形する際には、環状部32とパッキン47とは若干摺動することになるが、パッキン47はゴム製或いは樹脂製であるので、スティックスリップ現象は、より発生し難くなる。より詳しく説明すると、ゴム製或いは樹脂製のパッキン47の弾性変形内の変形量では、スティックスリップ現象の発生は無いが、弾性変形を超える変形量では、スティックスリップ現象は生じ得る。但し、その変形量は、ゴムや樹脂の弾性変形量に対して微量であるため、それに起因したスティックスリップ現象は、概ね無視できる。
なお、かかるリング状部材40の素材としては、加圧流体の供給圧に耐えられれば、一般的な金属材料で構わない。
圧力室R40への加圧流体の供給は、リング状部材40に穿孔された供給孔40hを通して行われる。図4の例では、ラジアル方向に沿って供給孔40hがリング状部材40を貫通して形成されている。そして、かかる供給孔40hにリング状部材40の外方から、加圧流体の流路となる配管やマニホールド部材等を接続することで、圧力室R40へ加圧流体を供給可能となる。供給孔40hの数は、図3Bの例のように一つでも良いし、複数でも良い。また、加圧流体としては、油圧に用いる作動油が一般的であるが、圧縮空気でも良いし、これら以外の流体でも良い。
また、不図示であるが、本実施形態では、上記の加圧流体の流路に、加圧流体の供給源となるポンプが接続されており、また、同流路のうちでポンプと供給孔40hとの間の部分には圧力調整弁が配置されている。そして、圧力調整弁は、圧力室R40への供給圧を調整する。よって、かかる供給圧の調整により、転動体50と外輪30及び内輪20との圧接力を所望の任意値に調整することができる。
ところで、上述において簡単に触れたように、環状部32と固定部36とを有する外輪30は単一部材で構成されている。つまり、当該外輪30は、別部材同士が溶接等で接合・連結などされて形成されたものではない。そして、かかる単一部材の場合には、この外輪30を、無垢材から旋盤による削り出しで形成することができて、そうすれば、外輪30の取り付け基準面をなす固定部36の外周面36aと、環状部32の転動面30aとを互いに同一の加工チャンスで切削加工することができる。よって、転動面30aの加工を、外輪30の仮想中心C30に対して高い同芯度で施すことができて、回転精度の高い転がり軸受10を製造可能となる。また、図4に示すように、外輪30の断面形状をラジアル方向の片側だけ見た場合には、L字型をなしている。よって、その内径や外径に係る基準面が明確であり、これにより、その加工を容易に行うことができる。
また、図3Aの下部に示すように、圧接機構の本体をなすリング状部材40の外周面40aは、外輪30のうちで最大径をなす固定部36の外周面36aの位置よりもラジアル方向の内方に位置している。よって、固定部36の外周面36aを含めこの外周面36aを仮想的にアキシャル方向に延長してなる包絡面36vを転がり軸受10の外形面10vとした場合には、この転がり軸受10の外形面10vよりも内方にリング状部材40は収まっており、つまり転がり軸受10内にリング状部材40たる圧接機構が内蔵されていると言うこともできる。そして、このように圧接機構が転がり軸受10に内蔵されている場合には、転がり軸受10の外形形状を一般の転がり軸受の標準規格や業界規格等の各種規格に準拠させることができる。
例えば、転がり軸受10の外形面10vを上述のように捉えた場合には、図3Aの下部の三点鎖線を参照してわかるように、本実施形態の転がり軸受10の断面形状は、一般的な転がり軸受の断面形状と同様に略矩形形状をなしていることになる。より詳しくは、転がり軸受10の内周面10iを規定する内輪20の内径は、アキシャル方向の全長に亘って同径であり、転がり軸受10の上記外形面10vの外径も、アキシャル方向の全長に亘って同径である。また、外輪30のアキシャル方向の両端の位置と、内輪20のアキシャル方向の両端の位置とは互いに揃っており、更に、保持器60も、外輪30のアキシャル方向の両端から突出しておらず両端の内方に収まっている。よって、転がり軸受10の取り付け関係寸法を、図3A及び図3Bに示すように、一般に転がり軸受10で用いられる軸受外径D、軸受内径d、及び幅W(アキシャル方向の長さW)で規定することができて、これにより、標準品の転がり軸受と同じ容易さで、本実施形態の如き圧接機構を有した転がり軸受10を工作機械等の各種装置に使用することができる。
なお、図4に示すように、望ましくは、圧力室R40におけるアキシャル方向の中央位置PCR40よりも、アキシャル方向に関して固定部36の逆側に寄った位置(図4では、前方に寄った位置)に、転動体50の中央位置PC50が位置するように転動体50を配置すると良い。つまり、転動体50を、外輪30の固定部36から離れた位置に配置すると良い。そうすれば、当該転動体50は、環状部32のうちで固定部36から離れた部分32pの縮径変形によってラジアル方向の圧接力が付与されることになる。そして、そのときには、固定部36から離れているため、上記の離れた部分32pには、固定部36を介して環状部32に及び得る固定対象部材3起因のラジアル方向の拘束力が作用し難く、結果、当該離れた部分32pは、同部分32pのアキシャル方向の全長に亘って略均等に縮径変形する。これにより、転動体50に作用するラジアル方向の圧接力が、片当たり状の偏りを持つことを有効に防ぐことができて、つまり、当該圧接力を、アキシャル方向に関して略均等分布で付与可能となり、その結果、当該転がり軸受10の回転精度及び回転剛性を高めることができる。
ところで、先に、「環状部32の厚さは、加圧流体の供給圧に基づいて縮径変形可能になるように設計される」旨を述べたが、ここで、これについて説明する。先ず、外輪30の環状部32は、図6Aのようなラジアル方向の外方から圧力Pを受ける円筒体32としてモデル化することができる。そして、この圧力Pを受ける円筒体32において半径rの位置での縮径量Z(mm)は、下式1で表される。
Figure 0005899056
なお、式1中及び図6A中の各パラメータの意味は、次の通りである。Pは、ラジアル方向の外方から円筒体32に作用する圧力(MPa)であり、r1は円筒体32の内半径(mm)であり、r2は円筒体32の外半径(mm)であり、nは内半径と外半径との比(=r1/r2)であり、Eは円筒体32の縦弾性係数(MPa)である。
そして、例えば、上式1のPに市販の密封容器の耐圧仕様を代入するとともに、rにr1を代入し、そして、r1及びr2をパラメータとして変化させて、圧接に必要な縮径量Zとなるr1の値及びr2の値を算出すれば、その減算値(=r2―r1)として環状部32の厚さの設計値が求められる。
ちなみに、式1中の各パラメータに、転がり軸受10の実現に必要な諸条件、すなわち外輪30の環状部32の必要寸法(内径、外径)や圧接に必要な縮径量Zを代入することで、当該必要な条件を満足する圧力Pの値を試算してみたところ、当該圧力Pの試算値は、市販の密封容器の耐圧仕様の範囲内であった。よって、圧接に必要な縮径量Zが実現可能な数値であることは確認済みである。
また、上述の縮径量Zの実現可否の検討に併せて、環状部32の剛性を確保可能か否かについても検討している。図6Bはその説明図であり、ハウジング3に転がり軸受10の外輪30及び転動体50を介して軸部材5が支持された状態をモデル化したものである。先ず、軸部材5にラジアル荷重W(N)が作用した際の外輪の環状部32の撓み量δ(mm)は、下式2で表される。
Figure 0005899056
なお、式2中及び図6B中の各パラメータの意味は、次の通りである。Wは、転動体50の中央位置PC50から環状部32に入力されるラジアル荷重(N)であり、Lは外輪30の固定部36と転動体50の中央位置PC50との間のアキシャル方向の距離(mm)であり、Eは外輪30の環状部32の縦弾性係数(MPa)である。また、D1は外輪30の環状部32の外径(mm)であり、d1は環状部32の内径(mm)である。
そして、この式2中の各パラメータに、転がり軸受10の実現に必要な諸条件、すなわち転がり軸受10の外輪30の環状部32の必要寸法(外径D1、外径d1)やラジアル荷重Wの想定値、外輪30の固定部36と転動体50の中央位置PC50との間の距離Lの想定値等を代入して、その撓み量δを試算したところ、ラジアル荷重Wが10000(N)の場合に、撓み量δは数ミクロンであるとの結果を得た。よって、環状部32の剛性も、十分使用に耐え得るレベルに設定可能なことが確認された。
図7は、本実施形態の転がり軸受10の適用例の概略中心断面図である。この例では、工作機械において軸部材5としての主軸5をハウジング3に支持する支持構造に本実施形態の転がり軸受10が適用されている。ちなみに、同図では、当該支持構造が、軸部材5の軸芯C5に関して鏡像関係にあることから、当該軸芯C5に関してラジアル方向の片側(図7中では上側)だけを図示し、もう片側については不図示としている。また、軸部材5の軸芯C5は、転がり軸受10のアキシャル方向に沿っており、以下では、アキシャル方向の両端のうちで工具が取り付けられる側(図7中では左側)のことを「一端側」と言い、その逆側(図7中では右側)のことを「他端側」と言う。
本実施形態の転がり軸受10は、既述のように単列円筒ころ軸受の範疇に属するものである。そのため、当該転がり軸受10は、ラジアル荷重の支持に特化しており、アキシャル荷重については支持することができない。よって、この適用例では、アキシャル荷重を支持可能にすべく一対の単列アンギュラ玉軸受110,110が組み合わせられて、工作機械の主軸5を支持している。そして、かかる工作機械では、主軸5におけるアキシャル方向の一端部5eaに、不図示の工具が取り付けられることから、当該一端部5eaに大きなラジアル荷重が作用する。そのため、一端側に本実施形態の転がり軸受10たる円筒ころ軸受10が設けられ、その逆側の他端側には一対の単列アンギュラ玉軸受110,110が設けられている。
なお、図7の例では、一対の単列アンギュラ玉軸受110,110が背面組み合わせで配置されているが、何等これに限るものではない。すなわち、背面組み合わせと同様に、両方向のアキシャル荷重を受け止め可能な正面組み合わせで一対の単列アンギュラ玉軸受110,110を配置しても良い。ちなみに、単列アンギュラ玉軸受110は、内輪120と、外輪130と、これら内輪120及び外輪130の両者に所定の接触角αで接触する複数の球状の転動体150と、を有する。
以下、この適用例の構成について説明する。
ハウジング3は、軸支対象の軸部材5を収容する収容孔3hとしてアキシャル方向の一端から他端に沿った貫通孔3hを有する。そして、かかる貫通孔3h内に軸部材5を収容した状態で、円筒ころ軸受10及び一対の単列アンギュラ玉軸受110,110を介して軸部材5をその軸芯C5回りに回転自在に支持している。なお、以下では、ハウジング3の一端面3eaに露出した貫通孔3hの開口部3heaのことを「第1開口部3hea」と言い、他端面3ebに露出した開口部3hebのことを「第2開口部3heb」と言う。
図7に示すように、円筒ころ軸受10の外輪30は、ハウジング3の一端面3eaの第1開口部3heaから貫通孔3h内に挿入されている。ここで、この貫通孔3hの内径は、一端側の第1開口部3heaからアキシャル方向の所定位置までの範囲Aeaに亘り外輪30の固定部36の外径とほぼ同径であり、その嵌め合い公差は、この装置(工作機械)の運転下において貫通孔3hの内周面と外輪30の固定部36の外周面36aとが全周に亘って当接するような公差に設定されている。これにより、貫通孔3hに挿入された外輪30は、ハウジング3に対してラジアル方向に相対移動不能に固定される。また、貫通孔3hの上記所定位置には、貫通孔3hの内径が縮径してなる段差面3hs1が形成されている。よって、この段差面3hs1に外輪30の固定部36の他端面が当接し、そして、第1開口部3heaの側からは、抜け止め用の押さえ部材4aに押されたカラー部材4cが外輪30の固定部36の一端面に当接し、これにより外輪30はハウジング3に対してアキシャル方向に相対移動不能に固定される。なお、押さえ部材4aは、螺着やボルト止め等でハウジング3に移動不能に固定されている。
一方、円筒ころ軸受10の内輪20の内周側には、軸支対象の軸部材5が挿通されている。ここで、軸部材5の外径は、同軸部材5の略他端からアキシャル方向の一端側の所定位置までの範囲に亘って内輪20の内径とほぼ同径であり、その嵌め合い公差は、この装置の運転下において内輪20の内周面と軸部材5の外周面とが全周に亘って当接するような公差に設定されている。これにより、軸部材5が挿入された内輪20は、軸部材5に対してラジアル方向に相対移動不能に固定される。また、軸部材5の上記所定位置には、軸部材5の外径が拡径してなる段差面5s1が形成されている。よって、この段差面5s1に内輪20の一端面が当接し、更に内輪20の他端面には、後述のスペーサー9aが当接し、これにより内輪20は軸部材5に対してアキシャル方向に相対移動不能に固定される。
一対のアンギュラ玉軸受110,110の各外輪130は、それぞれハウジング3の他端面3ebの第2開口部3hebから貫通孔3h内に挿入される。ここで、この貫通孔3hの内径は、第2開口部3hebからアキシャル方向の所定位置までの範囲Aebに亘り各外輪130の外径とほぼ同径であり、その嵌め合い公差は、この装置の運転下において貫通孔3hの内周面と各外輪130の外周面とが全周に亘って当接するような公差に設定されている。これにより、貫通孔3hに挿入された各外輪130は、ハウジング3に対してラジアル方向に相対移動不能に固定される。また、貫通孔3hの上記所定位置には、貫通孔3hの内径が縮径してなる段差面3hs2が形成されている。よって、この段差面3hs2に、一対のアンギュラ玉軸受110,110のうちで一端側に位置するアンギュラ玉軸受110の外輪130の一端面が当接し、そして、第2開口部3hebの側からは、抜け止め用の押さえ部材6aが、他端側に位置するアンギュラ玉軸受110の外輪130の他端面に当接し、これにより一対のアンギュラ玉軸受110,110の各外輪130はハウジング3に対してアキシャル方向に相対移動不能に固定される。なお、押さえ部材6aは、螺着やボルト止め等でハウジング3に移動不能に固定されている。また、図示例では、外輪130,130同士の間に環状のカラー部材8cが介装されているが、このカラー部材8cは無くても良い。
一方、一対のアンギュラ玉軸受110,110の各内輪120の内周側には、軸支対象の軸部材5が挿通されている。ここで、軸部材5の外径は、少なくとも同軸部材5の他端から上記所定位置までの範囲に亘って内輪20の内径とほぼ同径であり、その嵌め合い公差は、この装置の運転下において各内輪20の内周面と軸部材5の外周面とが全周に亘って当接するような公差に設定されている。これにより、軸部材5が挿入された各内輪120は、軸部材5に対してラジアル方向に相対移動不能に固定される。また、軸部材5における円筒ころ軸受10の内輪20とアンギュラ玉軸受110の内輪120との間の部分には、筒状のスペーサー9aが軸部材5の外周面を覆って配されており、かかるスペーサー9aのアキシャル方向の全長は、上述した貫通孔3hの段差面3hs1と段差面3hs2との間の距離Lsと概ね同値に設定されている。よって、このスペーサー9aの一端面に円筒ころ軸受10の内輪20の他端面が当接し、同スペーサー9aの他端面には、一対のうちで一端側に位置するアンギュラ玉軸受110の内輪120の一端面が当接し、更に一対のうちで他端側に位置するアンギュラ玉軸受110の内輪120の他端面には、ナット部材6nやカラー部材6c等を有した適宜な抜け止め用の押さえ部材6bが当接し、これにより各内輪120は軸部材5に対してアキシャル方向に相対移動不能に固定される。なお、押さえ部材6bは、螺着等で軸部材5に移動不能に固定されている。また、図示例では、内輪120,120同士の間に筒状のカラー部材9cが介装されているが、前述の外輪130,130同士の間の環状のカラー部材8cが省略される場合には、この内輪120,120同士の間のカラー部材9cも省略される。
ところで、図7に示すように、円筒ころ軸受10の外輪30の環状部32の外方には、既述の圧接機構をなすリング状部材40が設けられている。そして、図7の下部に示すように、リング状部材40の外周面40aは、ハウジング3の貫通孔3hの内方に位置する押さえ部材4a及びカラー部材4cの各内周面4aa,4caと対向しているが、図示例では、これら各内周面4aa,4caとリング状部材40の外周面40aとの間には、環状の隙間G3が設けられている。すなわち、リング状部材40の外周面40aの外方には、その全面に亘って空間SP3が隣接している。
ここで、この空間SP3は、リング状部材40の弾性拡径変形を許容する空間(以下、許容空間SP3とも言う)として機能する。すなわち、転動体50にラジアル方向の圧接力を付与すべく圧力室R40に加圧流体を供給する際には、外輪30の環状部32の縮径変形に伴ってリング状部材40は弾性拡径変形するが、その際の弾性拡径変形が、当該許容空間SP3内に収まるように同空間SP3のサイズが予め設定されており、これにて、リング状部材40の外周面40aが押さえ部材4a及びカラー部材4cの各内周面4aa,4caと接触しないようにされている。よって、リング状部材40の外周面40aの外方には、ハウジング3などの反力を取り得る部材が何も存在していない状態となっており、それ故に、圧力室R40に加圧流体を供給した際には、かかる圧力室R40内の加圧流体の供給圧が忠実にラジアル方向の圧接力に変換されることとなる。そして、これにより、環状部32は、加圧流体の供給圧のみに基づいて縮径変形するので、同環状部32は、その全周に亘って概ね均等に縮径変形するようになり、結果、転動体50に付与される圧接力も、円筒ころ軸受10の全周に亘って略均等化される。そして、円筒ころ軸受10の回転精度及び回転剛性の向上を図ることができる。
ちなみに、同図に示すように、外輪30の固定部36の外周面36aがハウジング3の貫通孔3hの内周面に当接されて固定されていることから、上述の許容空間SP3のサイズは、固定部36の外径に応じて変化する。よって、上述のような許容空間SP3を確保する設定の仕方については、次のように表現することができる。すなわち、「固定部36を固定対象部材たるハウジング3に固定した際に、リング状部材40の外周面40aに隣接してその外方にリング状部材40の弾性拡径変形を許容する空間SP3が形成されるような大きさに、固定部36の外径が設定される」と表現することができる。
また、加圧流体の圧力室R40への供給は、既述のようにリング状部材40に穿孔された供給孔40hを介してなされるが、この供給孔40hまでの加圧流体の供給は、ハウジング3及び外輪30の固定部36に穿孔された加圧流体の流路3k、及び、この流路3kとリング状部材40の供給孔40hとを接続するホース等の可撓変形可能な管部材95を用いて行われる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図4に示すように、加圧流体の供給孔40hをリング状部材40に形成していたが、何等これに限るものではない。例えば、図8の概略中心断面図に示すように、外輪30内に圧力室R40に連通する流路30hを穿孔し、この流路30hを加圧流体の供給孔30hとして用いて、加圧流体を圧力室R40へ供給しても良い。
上述の実施形態では、転動体50や保持器60の素材について述べていなかったが、転動体50については、使用中に遠心力の影響を直接受けるので、鋼製に代えてセラミック製としても良い。一方、保持器60については、転動体50からの負荷が軽微なことや、遠心力の影響を考慮すると、その素材として、金属以外に、プラスチックやカーボンファイバーなどの非金属を使用することもできる。
上述の実施形態では、転がり軸受10として円筒ころ軸受を例示し、つまり転動体50として円柱体を使用していたが、何等これに限るものではない。例えば、転動体50として球体を用いても良く、つまり、本発明を、玉軸受(アンギュラ玉軸受、四点接触玉軸受、深溝玉軸受等)に適用しても良い。
3 ハウジング(固定対象部材)、3ea 一端面、3eb 他端面、
3h 貫通孔、3hea 第1開口部、3heb 第2開口部、
3hs1 段差面、3hs2 段差面、3k 流路、
4a 押さえ部材、4aa 内周面、
4c カラー部材、4ca内周面、
5 主軸(軸部材)、5ea 一端部、5s1 段差面、
6a 押さえ部材、
6b 押さえ部材、6c カラー部材、6n ナット部材、
8c カラー部材、
9a スペーサー、9c カラー部材、
10 円筒ころ軸受(転がり軸受)、10i 内周面、10v 外形面、
20 内輪、20a 転動面、20t 溝部、20tb 底面、20ts 側面、
30 外輪、30a 転動面、
30h 流路、
32 環状部、32b 外周面、32ef 前端部、32eb 後端部(端部)、
32p 固定部から離れた部分、
36 固定部(突出部)、36a 外周面、36v 包絡面、
40 リング状部材、40a 外周面、40h 供給孔、
40t 溝、
47 パッキン(シール部材)、
50 転動体、
60 保持器、95 管部材、
C5 軸芯、C30 仮想中心、C50 回転軸、
G 隙間、G3 隙間、
110 アンギュラ玉軸受、120 内輪、130 外輪、150 転動体、
R40 圧力室(環状空間)、
SP3 空間、
PC50 中央位置、PCR40 中央位置、

Claims (4)

  1. 外輪と、内輪と、ラジアル方向から前記外輪及び前記内輪に接触して転動する複数の転動体と、を有した転がり軸受であって、
    前記外輪は、
    前記転動体が転動する転動面を内周面に有する環状部と、
    前記外輪を所定の固定対象部材に固定するための固定部として、前記環状部におけるアキシャル方向の端部に一体に連続しつつ前記ラジアル方向の外方に突出して設けられた突出部と、を有し、
    前記環状部の外周面の外方には、前記外周面を全周に亘って覆いつつ該外周面との間に環状空間を区画するリング状部材が設けられており、
    前記環状空間に供給された加圧流体によって、前記環状部が前記ラジアル方向に弾性縮径変形されて、前記転動体が前記外輪及び前記内輪に圧接されることを特徴とする転がり軸受。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受であって、
    前記環状部と前記リング状部材との間にこれら両者に当接しつつ介装されて、前記環状空間からの前記加圧流体の漏出を防ぐ環状のシール部材を有し、
    前記シール部材は、前記リング状部材における前記アキシャル方向の両端部にそれぞれ配置されており、
    前記シール部材は、ゴム製又は樹脂製であることを特徴とする転がり軸受。
  3. 請求項1又は2に記載の転がり軸受であって、
    前記環状空間における前記アキシャル方向の中央位置よりも、前記アキシャル方向に関して前記固定部の逆側に寄った位置に、前記転動体の中央位置が位置していることを特徴とする転がり軸受。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の転がり軸受であって、
    前記リング状部材は、前記環状空間への前記加圧流体の供給によって弾性拡径変形をし、
    前記突出部のうちで該突出部の外周面が、前記固定対象部材に当接して固定される部分であり、
    前記突出部を前記固定対象部材に固定した際に、前記リング状部材の外周面に隣接してその外方に、前記リング状部材の弾性拡径変形を許容する空間が形成されるような大きさに、前記突出部の外径が設定されていることを特徴とする転がり軸受。
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