JP5898859B2 - 樹脂軸受とその製造方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態の樹脂軸受の立体断面図、図2は図1のA−A’部分の断面図である。
この仕上げ加工として、一体化した樹脂軸受の円筒端部を機械加工して平坦にする工程がある。治具99から取り外した時に、プレート105がアルミ中間材103と一体化していることがあるが、この端部の機械加工の際にプレート105も同時に除去する。また樹脂摺動部材101の内径を、図11に示すような工具111を用いて機械加工し、既定寸法に加工する。
また主だった製造工程は、摩擦熱によって発生させた塑性流動による金属中間材103の形成であるため、製造工程の雰囲気に配慮する必要も、樹脂を加熱する必要も、ワイヤカット等の複雑な工程を行う必要もないため、製造コストが高くなることがなく、安価な樹脂軸受とすることができる。
本発明の第2の実施形態の樹脂軸受について図14を用いて説明する。本実施形態における樹脂軸受も、第1の実施形態における樹脂軸受の場合と同様、樹脂摺動部材と金属製裏金とを備え、摩擦熱によって発生させた塑性流動によって金属中間材を充填し、この金属中間材によって金属製裏金と樹脂摺動部材を一体化したものであり、樹脂摺動部材以外の構成は第1の実施形態の樹脂軸受と略同じであり、詳細は省略する。
本発明の第3の実施形態の樹脂軸受について図15を用いて説明する。本実施形態における樹脂軸受も、第1の実施形態における樹脂軸受の場合と同様、樹脂摺動部材と金属製裏金とを備え、摩擦熱によって発生させた塑性流動によって金属中間材を充填し、この金属中間材によって金属製裏金と樹脂摺動部材を一体化したものであり、樹脂摺動部材以外の構成は第1の実施形態の樹脂軸受と略同じであり、詳細は省略する。
上記の実施の形態では、樹脂摺動部材101は、直径方向と高さ方向の少なくとも一方で肉厚が異なる例を外周面に溝が形成されたものとしたが、樹脂摺動部材101の肉厚を異ならせる具体例はこれに限定されない。例えば、樹脂摺動部材の外周面に突起や窪みを設ける、樹脂摺動部材の外周面の表面を曲面形状とする、ことが挙げられる。
以下、本発明の樹脂軸受を備えるすべり軸受装置が適用された建設機械について図面を用いて説明する。図16は本発明の樹脂軸受が用いられている建設機械の一例である油圧ショベルの側面図である。
なお、以上の説明では、油圧ショベルのアーム8とアームシリンダ9との間、及びブーム6とアーム8との間に設けられるすべり軸受装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばブーム6、アーム8、バケット10、ブームシリンダ7、アームシリンダ9、バケットシリンダ11等のフロント部材のいずれかの連結部に設けられたすべり軸受装置に適用してもよい。また、本発明の樹脂軸受を油圧ショベルの下部走行体1のローラ部分にも利用することができる。図16におけるA部やB部のフロント作業機5に用いられるすべり軸受装置12は、図19に示すように、例えば面圧10MPa以下、周速度0.05m/sec以下の条件で使用される。また、図16における下部走行体1のローラ部に用いられるすべり軸受装置は、図19に示すように、例えば面圧3MPa以下、周速度0.8m/sec以下の条件で使用される。
2 上部旋回体
3 運転室
4 エンジン室
5 フロント作業機
6 ブーム
7 ブーム用シリンダ
8 アーム
9 アーム用シリンダ
10 バケット
11 バケット用シリンダ
12,12A,12B すべり軸受装置
13 ブラケット
13A 軸挿通孔
13B 端面
14 ストッパ筒
15 樹脂軸受
15A 軸挿通穴
16 軸
16A ボルト挿通穴
17 固定ボルト
17A ナット
18 ダストシール
19 摺動板
21 ボス
21A 端面
24 ブラケット
24A 軸挿通孔
25 ボス
26 樹脂軸受
27 摺動板
29 軸
30 固定具
31 ダストシール
32 潤滑油溜め
33 油孔
34 給脂ニップル
99 治具
101 樹脂摺動部材
101a 溝
101b 底面
102 金属製裏金
103 金属中間材
104 治具本体
105 ガイド
106 プレート
106a 突起
107 把持手段
108 アルミパイプ材
108a 先端部
111 工具
201 樹脂摺動部材
201a 溝
301 樹脂摺動部材
301a 溝
Claims (5)
- 円筒形状の金属製裏金と円筒形状の樹脂摺動部材とを備える樹脂軸受において、
前記金属製裏金と前記樹脂摺動部材との間に、摩擦熱によって塑性流動を発生させて金属中間材を充填し、この金属中間材が軸受の全周方向に渡って前記金属製裏金と前記樹脂摺動部材との間に介在して一体化したことを特徴とする樹脂軸受。 - 請求項1記載の樹脂軸受において、
前記樹脂摺動部材は、直径方向と高さ方向の少なくとも一方で肉厚が異なることを特徴とする樹脂軸受。 - 請求項2記載の樹脂軸受において、
前記樹脂摺動部材は、外周面に少なくとも1本以上の溝を有することにより、肉厚が異なることを特徴とする樹脂軸受。 - 請求項1〜3のいずれか1項記載の樹脂軸受において、
前記樹脂摺動部材は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)のいずれか1つの樹脂からなることを特徴とする樹脂軸受。 - 円筒形状の樹脂摺動部材と円筒形状の金属製裏金とを備える樹脂軸受の製造方法において、
前記樹脂摺動部材として外周面に少なくとも1本以上の溝を有するものを用い、この樹脂摺動部材を内側に、前記金属製裏金を外側にして、前記樹脂摺動部材と前記金属製裏金を治具上に同軸に配置固定する第1手順と、
前記樹脂摺動部材と前記金属製裏金との間の空間に金属パイプを回転しながら供給し、この金属パイプの先端部を前記治具上に配置した金属プレートに対して押し付けることで、金属パイプの先端部を軟化させて前記空間に前記金属製裏金及び前記樹脂製摺動部材の軸方向に金属中間材を肉盛・積層させて充填する第2手順と、
この金属中間材の冷却固化後、前記治具から一体となった樹脂摺動部材及び金属製裏金を取り出し、前記一体となった樹脂摺動部材及び金属製裏金における前記樹脂摺動部材の円筒内面を機械加工で仕上げる工程を含む仕上げ加工を施すことにより、前記樹脂摺動部材の前記溝部分の内周面側に凹部を形成する第3手順とを有することを特徴とする樹脂軸受の製造方法。
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