JP5897668B1 - 乗客コンベアの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より安全に点検作業ができる乗客コンベアの制御装置を提供すること。【解決手段】実施形態の乗客コンベアの制御装置1は、上階側操作盤20、下階側操作盤30と点検SW43と操作盤選択SW44と制御部45を備える。上階側操作盤20、下階側操作盤30は、乗客コンベア1の運転開始SW22を有する。点検SWは、乗客コンベア1の通常運転と点検時運転とを切り替える。操作盤選択SW44は、乗客コンベア1の運転開始操作を許可する操作盤を選択可能である。制御部45は、点検SW43における操作に基づいて、通常運転、点検時運転させる制御をし、操作盤選択SW45における操作に基づいて、選択された操作盤による運転開始操作を許可し、選択されていない操作盤による運転開始操作を不可とする制御をし、選択された操作盤の運転開始SW22における操作に基づいて、運転開始を制御する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、乗客コンベアの制御装置に関する。
従来、乗客コンベアには、上階側、下階側のいずれの乗降口にも操作盤が配設されており、運転キーを挿入して乗客コンベアの運転、停止を制御する。また、乗客コンベアの保守・点検作業時(以下、点検作業時)は、機械室内の制御盤に配設された安全スイッチを入状態として、安全回路を投入する。
特開平06−100281号公報
しかしながら、上階側、下階側のいずれの乗降口の操作盤でも乗客コンベアの制御が可能であるため、複数の作業者で点検作業をする場合は、安全を十分確認する必要がある。また、専用の運転キーを所持していれば、誰でも操作盤を操作して乗客コンベアを制御することが可能である。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、より安全に点検作業ができる乗客コンベアの制御装置を提供することを目的とする。
実施形態の乗客コンベアの制御装置は、複数の操作盤と、点検スイッチと、操作盤選択スイッチと、制御部とを備える。操作盤は、乗客コンベアを運転開始させる運転開始スイッチを有する。点検スイッチは、前記乗客コンベアの通常運転と点検時運転とを切り替える。操作盤選択スイッチは、前記複数の操作盤の中で、前記乗客コンベアの運転開始操作を許可する、いずれかの前記操作盤、またはすべての前記操作盤を選択可能である。制御部は、前記点検スイッチにおける操作に基づいて、前記乗客コンベアを通常運転または点検時運転させる制御をし、前記操作盤選択スイッチにおける操作に基づいて、選択された前記操作盤による前記乗客コンベアの運転開始操作を許可し、選択されていない前記操作盤による前記乗客コンベアの運転開始操作を不可とし、すべての前記操作盤が選択されている場合には、いずれの前記操作盤による前記乗客コンベアの運転開始操作を許可とする制御をし、選択された前記操作盤の前記運転開始スイッチにおける操作に基づいて、前記乗客コンベアの運転開始を制御する。
図1は、実施形態に係る乗客コンベアの制御装置を備えた乗客コンベアの全体構成を示す概略図である。 図2は、実施形態に係る乗客コンベアの制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は、実施形態に係る乗客コンベアの操作盤を示す図である。 図4は、実施形態に係る乗客コンベアの制御盤を示す図である。 図5は、実施形態に係る乗客コンベアの制御装置における情報処理を示すフロー図である。
以下、実施形態に係る乗客コンベアの制御装置(以下、制御装置40)について、図面を参照して詳細に説明する。なお、下記の実施形態は例示であり、発明の範囲がそれらに限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施形態では、無端状に連結された複数の踏段を周回(循環)移動させて動作する乗客コンベアの一例としてエスカレータ1を挙げて説明する。
エスカレータ1は、図1に示すように、トラス(構造フレーム)2の内部に配置されている駆動輪3および従動輪4と、駆動輪3と従動輪4との間を無端状に連結されている複数の踏段(ステップ)5と、を備えるものである。駆動輪3は上階側に配置され、従動輪4は下階側に配置される。なお、図1においては、3個の踏段5を示す。駆動輪3と減速機6との間には、駆動チェーン7が設けられている。減速機6には、モータ8が設けられている。駆動輪3と従動輪4との間には、踏段チェーン9が掛け渡されている。踏段チェーン9には、乗客(図示省略)が乗る複数の踏段5がそれぞれ連結されている。モータ8を駆動させることにより、踏段チェーン9が駆動して、複数の踏段5が駆動輪3と従動輪4との間を周回移動する。モータ8の回転方向を正回転と逆回転とが切り替わることにより、踏段チェーン9の駆動方向が切り替わり、踏段5の上昇運転、下降運転が切り替わる。
エスカレータ1が下降方向(図1中の実線矢印方向)に稼動する場合、複数の踏段5は、上階側乗降口10において進行方向に向けて隣接する踏段5同士が水平状でトラス2内から進出され、上部遷移カーブにおいて隣接する踏段5間の段差を拡大してゆき階段状に遷移され、中間傾斜部において階段状で下降され、下部遷移カーブにおいて隣接する踏段5間の段差を縮小してゆき水平状に遷移され、下階側乗降口11において再び水平状となってトラス2内に進入する。トラス2内に進入された複数の踏段5は、上方に反転され、帰路側を水平状で上昇され、再度反転されて上階側乗降口10においてトラス2内から進出される。エスカレータ1が上昇方向(図1中の実線矢印方向と反対方向)に稼動する場合は、上記の逆の動作となる。上階側乗降口10と下階側乗降口11とには、乗降板(図示省略)が設けられている。乗降板には、櫛形状のコム(図示省略)が設けられている。また、エスカレータ1は、複数の踏段5の進行方向における両脇に一対の欄干20を備える。
前述した構成のエスカレータ1は、図1に示すように、駆動機構(図示省略)が踏段チェーン9を駆動輪3と従動輪4との周りに循環走行させて、踏段5を下階と上階とに亘って移動させて、踏段5上の乗客を下階と上階とに亘って運搬する。
操作盤は、エスカレータ1を上昇運転開始、下降運転開始させるスイッチを有しており、複数が配設されている。ここでは、操作盤は、上階側乗降口10のスカートガードに配設されている上階側操作盤20と、下階側乗降口11のスカートガードに配設されている下階側操作盤30とがある。
上階側操作盤20は、図2に示すように、主として、操作盤制御部21と、運転開始スイッチ(運転開始SW)22とを有する。上階側操作盤20は、操作盤制御部21を介して後述する制御装置40と制御信号を授受可能に接続されている。運転開始SW22は、図3に示すように、運転キーをキー孔に挿入して、エスカレータ1を上昇運転開始させる場合は運転キーを「UP」位置に回動し、エスカレータ1を下降運転開始させる場合は運転キーを「DN」位置に回動する。上階側操作盤20は、運転キーの位置(「UP」位置、「DN」位置)に基づいてエスカレータ1の上昇運転開始、下降運転開始の制御信号を制御装置40に伝送する。これにより、運転キーの位置が「UP」位置にされると、エスカレータ1は制御装置40によって上昇運転開始する。また、運転キーの位置が「DN」位置にされると、エスカレータ1は制御装置40によって下降運転開始する。
下階側操作盤30は、上階側操作盤20と同様に構成されている。このように、上階側操作盤20、下階側操作盤30は、同様に、エスカレータ1の上昇運転開始、下降運転開始を制御可能である。また、上階側操作盤20、下階側操作盤30は、後述する制御盤41の操作盤選択SW44によって、操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可する操作盤を選択可能である。
エスカレータ1の動作は、制御装置40によって運転制御回路に基づいて減速機6およびモータ8を制御することで実現される。制御装置40は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などを有するコンピュータである。制御装置40の機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することによって、CPUの制御のもとでエスカレータ1内の各種装置を動作させると共に、RAMやROMにおけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
制御装置40は、上階側機械室内に配設されており(図1参照)、図2に示すように、主として、制御装置40の上側に配設されている制御盤41と、制御盤41を制御などする制御部45とを備える。
制御盤41は、作業者がエスカレータ1に関する操作をする複数のスイッチが配設されている。具体的には、制御盤41には、安全スイッチ(安全SW)42と、点検スイッチ(点検SW)43と、操作盤選択スイッチ(操作盤選択SW)44とが配設されている。
安全SW42は、後述する安全回路46の入切を切り替えるスイッチである。具体的には、図4に示すように、安全SW42は、安全回路46を投入する場合は「入」位置にスイッチレバーを移動し、安全回路46を切断する場合は「切」位置にスイッチレバーを移動する。点検作業時には、作業者が安全SW42のスイッチレバーを「入」位置に移動して、安全回路46を投入する。この安全SW42は、スイッチレバーの位置(「入」位置、「切」位置)に基づいて安全回路46を入切する制御信号を制御部45に伝送する。これにより、スイッチレバーの位置が「入」位置の場合は、安全回路46が投入され、スイッチレバーの位置が「切」位置の場合は、安全回路46が切断される。
点検SW43は、エスカレータ1の通常運転と点検時運転とを切り替えるスイッチである。ここで、通常運転とは、上階側操作盤20、下階側操作盤30のキー孔に運転キーを挿入して「UP」位置、「DN」位置に運転キーを回動させ、キー孔から運転キーを取り外した状態で、エスカレータ1の上昇運転、下降運転を継続する運転制御回路による制御のことである。また、点検時運転とは、点検作業時などに設定されるものであり、後述する操作盤選択SW44によって選択された上階側操作盤20、下階側操作盤30のキー孔から運転キーを取り外した状態では、エスカレータ1を停止する運転制御回路による制御のことである。すなわち、点検時運転では、キー孔に運転キーを挿入している状態で、エスカレータ1は上昇運転、下降運転し、キー孔から運転キーを取り外した状態では、エスカレータ1は停止する運転制御回路となる。
具体的には、図4に示すように、点検SW43は、点検時運転をする場合は「点検」位置にスイッチレバーを移動し、通常運転する場合は「通常」位置にスイッチレバーを移動する。この点検SW43は、スイッチレバーの位置(「通常」位置、「点検」位置)に基づいて、エスカレータ1を通常運転の運転制御回路とするか、点検時運転の運転制御回路とするかの制御信号を制御部45に伝送する。これにより、スイッチレバーの位置が「通常」位置の場合は、エスカレータ1が通常運転される運転制御回路となる。また、スイッチレバーの位置が「点検」位置の場合は、エスカレータ1が点検時運転される運転制御回路となる。
操作盤選択SW44は、複数の操作盤(上階側操作盤20、下階側操作盤30)の中で、操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可する操作盤を選択するスイッチである。具体的には、図4に示すように、操作盤選択SW44は、上階側操作盤20の操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可する場合は「上」位置にスイッチレバーを移動し、下階側操作盤30の操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可する場合は「下」位置にスイッチレバーを移動する。また、操作盤選択SW44は、上階側操作盤20、下階側操作盤30の操作に基づくエスカレータ1の運転制御をいずれも許可する場合は「通常」位置にスイッチレバーを移動する。この操作盤選択SW44は、スイッチレバーの位置(「上」位置、「下」位置、「通常」位置)に基づいて、上階側操作盤20、下階側操作盤30からの制御信号によって、操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可するか否か(制御信号を有効とするか否か)を切り替える制御信号を制御部45に伝送する。
これにより、スイッチレバーの位置が「上」位置の場合は、上階側操作盤20の操作に基づくエスカレータ1の運転制御が許可される。すなわち、上階側操作盤20を操作すると、エスカレータ1は上昇運転開始、下降運転開始される。このとき、下階側操作盤30を操作しても、エスカレータ1は上昇運転開始、下降運転開始されない。同様に、スイッチレバーの位置が「下」位置の場合は、下階側操作盤30の操作に基づくエスカレータ1の運転制御が許可される。また、スイッチレバーの位置が「通常」位置の場合は、上階側操作盤20、下階側操作盤30のいずれを操作しても、エスカレータ1は上昇運転開始、下降運転開始される。
制御部45は、エスカレータ1の運転制御回路を記憶しており、安全SW42、点検SW43、操作盤選択SW44からの制御信号に基づいて、運転制御回路の対応するスイッチを入切して、エスカレータ1を運転制御する。制御部45は、上階側操作盤20、下階側操作盤30における操作に基づいて、エスカレータ1を上昇運転開始、下降運転開始させる制御をして、点検SW43における操作に基づいて、エスカレータ1を通常運転または点検時運転とする制御をして、操作盤選択SW44における操作に基づいて、上階側操作盤20、下階側操作盤30のうち選択された操作盤による操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可し、選択されていない操作盤による操作に基づくエスカレータ1の運転制御を不可とする制御をする。
制御部45は、上階側操作盤20、下階側操作盤30からの制御信号に基づいて、エスカレータ1を上昇運転開始、下降運転開始させる制御信号を送信する。制御部45は、上階側操作盤20、下階側操作盤30から上昇運転開始の制御信号を受信すると、モータ8に対して正方向の制御信号を送信する。また、制御部45は、上階側操作盤20、下階側操作盤30から下降運転開始の制御信号を受信すると、モータ8に対して逆方向の制御信号を送信する。
制御部45は、安全SW42からの制御信号に基づいて、安全回路46の入切を切り替える制御信号を送信する。具体的には、制御部45は、安全SW42から安全回路46の「入」の制御信号を受信すると、運転制御回路において安全回路46を投入して、安全回路46を組み込んだ運転制御回路とする。制御部45は、安全SW42から安全回路46の「切」の制御信号を受信すると、運転制御回路において安全回路46を切断して、安全回路46を組み込まない運転制御回路とする。
制御部45は、点検SW43からの制御信号に基づいて、エスカレータ1を「通常運転」または「点検時運転」とする制御信号を送信する。具体的には、制御部45は、点検SW43から「通常運転」の制御信号を受信すると、上階側操作盤20、下階側操作盤30のキー孔から運転キーを取り外した状態で、エスカレータ1の運転を継続する運転制御回路とする制御信号を送信する。制御部45は、点検SW43から「点検時運転」の制御信号を受信すると、操作盤選択SW44によって選択された上階側操作盤20、下階側操作盤30のキー孔に運転キーを挿入している状態で、エスカレータ1は上昇運転、下降運転し、キー孔から運転キーを取り外した状態では、エスカレータ1は停止する運転制御回路とする制御信号を送信する。
制御部45は、操作盤選択SW44からの制御信号に基づいて、上階側操作盤20、下階側操作盤30のうち選択された操作盤による操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可し、選択されていない操作盤による操作に基づくエスカレータ1の運転制御を不可に制御する制御信号を送信する。具体的には、制御部45は、操作盤選択SW44から上階側操作盤20を選択した制御信号を受信すると、下階側操作盤30からの制御信号を無効とする(無視する)運転制御回路とする。制御部45は、操作盤選択SW44から下階側操作盤30を選択した制御信号を受信すると、上階側操作盤20からの制御信号を無効とする運転制御回路とする。制御部45は、操作盤選択SW44から通常を選択した制御信号を受信すると、上階側操作盤20、下階側操作盤30のいずれからの制御信号も有効とする運転制御回路とする。
制御部45は、エスカレータ1の作動中においては、エスカレータ1の運転制御回路において以下のような処理を行う。制御部45は、エスカレータ1の作動中は、上階側操作盤20、下階側操作盤30、制御盤41からの制御信号の受信を常時監視している。
制御部45は、安全SW42から「入」の制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS11)。制御部45は、安全SW42から「切」の制御信号を受信したと判定した場合(「No」の場合)は、ステップS20に進む。このように、実施形態に係るエスカレータ1では、エスカレータ1の作動中は、安全SW42を「入」として、安全回路46が投入されている。
制御部45は、安全SW42から「入」の制御信号を受信したと判定した場合(「Yes」の場合)は、運転制御回路に安全回路46を組み込む(ステップS12)。そして、制御部45は、点検SW43から「点検時運転」の制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS13)。制御部45は、点検SW43から「通常運転」の制御信号を受信したと判定した場合(「No」の場合)は、ステップS14に進んで、通常運転の運転制御回路とする(ステップS14)。
制御部45は、点検SW43から「点検時運転」の制御信号を受信したと判定した場合(「Yes」の場合)は、点検時運転の運転制御回路とする(ステップS15)。そして、制御部45は、操作盤選択SW44からの制御信号に基づいて、上階側操作盤20、下階側操作盤30の操作の可否を制御する(ステップS16)。具体的には、制御部45は、操作盤選択SW44から上階側操作盤20を選択した制御信号を受信すると、下階側操作盤30からの制御信号を無効とする運転制御回路とする。制御部45は、操作盤選択SW44から下階側操作盤30を選択した制御信号を受信すると、上階側操作盤20からの制御信号を無効とする運転制御回路とする。制御部45は、操作盤選択SW44から通常を選択した制御信号を受信すると、上階側操作盤20、下階側操作盤30のいずれからの制御信号も有効とする運転制御回路とする。
そして、制御部45は、ステップS16において選択された上階側操作盤20の運転開始SW22、下階側操作盤30の運転開始SW32から、上昇運転開始、下降運転開始の制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS17)。制御部45は、上昇運転開始、下降運転開始の制御信号を受信していないと判定した場合(「No」の場合)は、制御信号の監視を継続して待機する。
制御部45は、上昇運転開始、下降運転開始の制御信号を受信したと判定した場合(「Yes」の場合)は、エスカレータ1の運転制御をする(ステップS18)。具体的には、選択された上階側操作盤20、下階側操作盤30からの制御信号に基づいて、制御部45は、エスカレータ1を上昇運転開始、下降運転開始させる制御信号をモータ8に対して送信する。
そして、制御部45は、選択された上階側操作盤20の運転開始SW22、下階側操作盤30の運転開始SW32からの、上昇運転開始、下降運転開始の制御信号の受信が終了したか否かを判定する(ステップS19)。制御部45は、上昇運転開始、下降運転開始の制御信号を受信していると判定した場合(「No」の場合)は、ステップS18に戻って、エスカレータ1の運転制御を継続する。
制御部45は、上昇運転開始、下降運転開始の制御信号の受信が終了したと判定した場合(「Yes」の場合)は、エスカレータ1を停止制御する(ステップS20)。具体的には、制御部45は、エスカレータ1を停止する制御信号を減速機6に対して送信する。
また、制御部45の運転制御回路には、安全回路46が入切自在に組み込まれている。安全回路46とは、エスカレータ1の作動中に安全度が低減する状態を安全装置(図示省略)が検出した場合に、エスカレータ1を停止させる制御を行うものである。ここで、安全装置とは、例えば、エスカレータ1に衣服や履物を含む異物が挟まった状態(安全度が低減する状態)を検出するセンサである。この安全回路46を組み込んだ運転制御回路は、エスカレータ1の作動中に安全度が低減する状態を安全装置が検出した場合は、エスカレータ1を停止させる制御信号が減速機6に対して送信される。
実施形態に係るエスカレータ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
点検時作業のため、エスカレータ1の踏段5を数段ずつ移動させる場合について説明する。ここでは、エスカレータ1の踏段5を上昇方向に移動させるものとする。
まず、作業者は、上階側乗降口10と下階側乗降口11とに、作業用の立入禁止柵を設置する。作業者は、上階側機械室内に配設された制御盤41の安全SW42のスイッチレバーを「入」位置に移動して、安全回路46を投入する。そして、作業者は、制御盤41の点検SW43のスイッチレバーを「点検」位置に移動して、エスカレータ1を点検時運転とする。そして、作業者は、制御盤41の操作盤選択SW44のスイッチレバーを「上」位置に移動して、上階側操作盤20の操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可する。また、作業者は、上階側操作盤20を監視対象として、不用意に操作が行われないことを確認する。
つぎに、作業者は、上階側操作盤20のキー孔に運転キーを挿入して、運転キーを「UP」位置に回動させた状態を維持して、エスカレータ1を所定段数、上昇運転させる。そして、作業者は、エスカレータ1が所定段数、上昇運転されたことを目視で確認すると、上階側操作盤20のキー孔から運転キーを取り外して、エスカレータ1を停止させる。そして、作業者は、エスカレータ1を点検する。
点検が終了すると、作業者は、上階側操作盤20のキー孔に運転キーを挿入して、運転キーを「UP」位置に回動させた状態を維持して、エスカレータ1を所定段数、上昇運転させる。このようにして、作業者は、エスカレータ1を所定段数ずつ移動しながら保守、点検を行う。
また、作業者が、操作盤選択SW44で上階側操作盤20の操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可した状態では、誤って下階側操作盤30のキー孔に運転キーを挿入して操作したとしても、エスカレータ1を上昇運転開始、下降運転開始させることはできない。
実施形態に係るエスカレータ1は、以上のごとき構成作用からなり、以下、その効果について説明する。
実施形態に係るエスカレータ1は、点検作業時に、エスカレータ1を上昇運転開始、下降運転開始させる操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可する制御盤を、操作盤選択SW44によって上階側操作盤20、下階側操作盤30のいずれかに限定することができる。これにより、操作に基づくエスカレータ1の運転制御を許可した上階側操作盤20、下階側操作盤30のいずれかにおける操作を監視対象とすればよいので、例えば、複数の作業者で点検作業をする場合であっても、操作盤における操作の監視や確認が容易になる。
また、操作に基づくエスカレータ1の運転制御が許可された上階側操作盤20、下階側操作盤30からの操作以外に基づくエスカレータ1の運転制御は許可しない。このため、運転キーを所持していても、操作に基づくエスカレータ1の運転制御が許可されていない上階側操作盤20、下階側操作盤30を操作して乗客コンベアを制御することを防止できる。このため、点検作業時に、誤ってエスカレータ1を上昇運転開始、下降運転開始されてしまうことをより容易に防止できる。このように、実施形態に係るエスカレータ1は、より安全に点検作業ができる。
前述した実施形態では、乗客コンベアとして、下階と上階とに亘って乗客を運搬するエスカレータを示している。しかしながら、本発明では、乗客コンベアとして、連続的に平らな踏段を有した所謂動く歩道に適用してもよい。
また、安全回路は、次のようにしてもよい。具体的には、操作に基づくエスカレータ1の運転制御が許可された上階側操作盤20、下階側操作盤30のキー孔に運転キーを挿入している間は、安全SW42の操作にかかわらず、安全回路46が投入されるものとする。具体的には、図5に示すフローチャートにおいては、ステップS11の判定を不要とし、ステップS17の処理の後で、ステップS18の処理の前に、制御部45は、安全回路46を組み込んだ運転制御回路とする処理を行う。このようにすることで、作業者は、安全SW42を操作し忘れることがあったとしても、確実に安全回路46が投入される。このため、安全回路46の投入は二重対策となり、点検作業時にエスカレータ1を運転制御する際は、必ず、運転制御回路に安全回路46が組み込まれるため、ヒューマンエラーを防止できる。
本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 エスカレータ(乗客コンベア)、2 トラス、5 踏段、6 減速機、8 モータ、9 チェーン、20 上階側操作盤、21 操作盤制御部、22 運転開始スイッチ(運転開始SW)、30 下階側操作盤、31 操作盤制御部、32 運転開始スイッチ(運転開始SW)、40 制御装置(乗客コンベアの制御装置)、41 制御盤、42 安全スイッチ(安全SW)、43 点検スイッチ(点検SW)、44 操作盤選択スイッチ(操作盤選択SW)、45 制御部、46 安全回路

Claims (2)

  1. 乗客コンベアを運転開始させる運転開始スイッチを有する複数の操作盤と、前記乗客コンベアの通常運転と点検時運転とを切り替える点検スイッチと、前記複数の操作盤の中で、前記乗客コンベアの運転開始操作を許可する、いずれかの前記操作盤、またはすべての前記操作盤を選択可能な操作盤選択スイッチと、前記点検スイッチにおける操作に基づいて、前記乗客コンベアを通常運転または点検時運転させる制御をし、前記操作盤選択スイッチにおける操作に基づいて、選択された前記操作盤による前記乗客コンベアの運転開始操作を許可し、選択されていない前記操作盤による前記乗客コンベアの運転開始操作を不可とし、すべての前記操作盤が選択されている場合には、いずれの前記操作盤による前記乗客コンベアの運転開始操作を許可とする制御をし、選択された前記操作盤の前記運転開始スイッチにおける操作に基づいて、前記乗客コンベアの運転開始を制御する制御部と、を備えることを特徴とする乗客コンベアの制御装置。
  2. 前記乗客コンベアの作動中において、安全度が低減する状態が検出された場合に、前記乗客コンベアを停止させる安全回路と、を備え、前記運転開始スイッチは、キースイッチで構成され、前記制御部は、前記操作盤選択スイッチによって選択された前記運転開始スイッチにキーが挿入されている場合は、前記安全回路を入り状態とする、ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの制御装置。
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