JP5896337B2 - 着脱ユニット、及び、画像形成装置 - Google Patents
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Description
このような着脱ユニットは、画像形成装置本体への装着動作にともない着脱ユニットの構成部材に接続された導通板が画像形成装置本体の金属部材に接触して、画像形成装置本体側から金属部材を介して構成部材の接地や電圧印加がされている。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される像担持体としての感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像装置、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ(1次転写バイアスローラ)、15は着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部19の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部19に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2に示すように、作像部は、像担持体としての感光体ドラム11、感光体ドラム11を帯電する帯電部12(帯電ローラ)、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する現像装置13(現像部)、感光体ドラム11上の未転写トナーを回収するクリーニングブレード15a(クリーニング部)、感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置16(潤滑剤供給部)、等の構成部材で構成されている。
そして、本実施の形態では、作像部の構成部材のうち、感光体ドラム11と帯電部12とクリーニングブレード15a(クリーニング部)と潤滑剤供給装置16とが、プロセスカートリッジ15として一体化されていて、プロセスカートリッジ15(着脱ユニット)として装置本体1に着脱可能に構成されている。また、現像装置13は、プロセスカートリッジ15とは別のユニットとして、装置本体1に対して着脱可能に構成されている。
なお、各色の作像部(又は、プロセスカートリッジ)はほぼ同一構造であるために、図2〜図10にて作像部やプロセスカートリッジは符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。
また、着脱ユニットとしてのプロセスカートリッジ15は、概ね、図3に示すような外観をなしている。
図示は省略するが、感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
感光体ドラム11の導電性支持体(基層)としては、体積抵抗が1010Ωcm以下の導電性材料を用いることができる。また、この導電性支持体は、アース部として、後述するアース板30(導通板)を介して装置本体1側から接地されている。感光体ドラム11のアースを確実にとることにより、「真っ黒画像」等の異常画像の発生を防止することができる。
そして、帯電部12には不図示の電源部から所定の電圧が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
詳しくは、図2を参照して、本実施の形態における現像装置13は、1成分現像方式の現像装置であって、現像ローラ13a(現像剤担持体)、供給ローラ13b、薄層化部材としてのドクターブレード13c、撹拌部材13d、等で構成されている。
まず、現像装置13内に供給され収容されたトナーの一部が、供給ローラ13bに担持される。供給ローラ13bに担持されたトナーは、現像ローラ13aとの圧接部で摩擦帯電された後に、現像ローラ13a上に移動して担持される。その後、現像ローラ13a上に担持されたトナーは、ドクターブレード13cの位置で、薄層化・均一化された後に、感光体ドラム11との当接位置(現像領域)に達する。そして、この位置で、現像領域に形成された電界(現像電界)によって、感光体ドラム11上に形成された潜像にトナーが吸着される。
このような球形トナーを用いる場合、従来は、クリーニングブレード15aと感光体ドラム11との僅かな隙間に入り込んでやがてその隙間をすり抜けてクリーニング不良が生じることがあった。しかし、本実施の形態では、潤滑剤供給装置16によって潤滑剤を感光体ドラム11表面に塗布して、感光体ドラム11上におけるトナー剥離性(除去性)を向上させるために、クリーニング不良の発生が抑止される。
また、本実施の形態におけるクリーニングブレード15aは、潤滑剤供給ローラ16aによって感光体ドラム11上に供給された潤滑剤を薄層化する薄層化ブレードとしても機能する。
このように構成された潤滑剤供給装置16によって、感光体ドラム11上に潤滑剤が供給される。そして、潤滑剤供給装置16の下流側に配設されたクリーニングブレード15aによって、感光体ドラム11上に供給された潤滑剤が薄層化される。
ブラシ毛の長さが20mmを超えると、経時における感光体ドラム11との繰り返し摺擦によって、ブラシ毛が所定方向に倒毛して、固形潤滑剤16bの掻取性や感光体ドラム11からのトナー除去性が低下してしまう。これに対して、ブラシ毛の長さが0.2mm未満であると、固形潤滑剤16bや感光体ドラム11に対する物理的な当接力が不足してしまう。したがって、ブラシ毛の長さは上述の範囲であることが好ましい。
固形潤滑剤16bの後方部には,潤滑剤供給ローラ16aと固形潤滑剤16bとの接触ムラをなくすために付勢部材としての圧縮スプリング16cが配置されていて、保持部材16eに保持(貼着)された状態の固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16aに向けて付勢している。
ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶紛体である。ラメラ結晶は両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、せん断力が加わると層間にそって結晶が割れて滑りやすい。したがって、感光体ドラム11表面を低摩擦係化することができる。すなわち、せん断力を受けて均一に感光体ドラム11表面を覆っていくラメラ結晶によって、少量の潤滑剤によって効果的に感光体ドラム11表面を覆うことができる。
このとき、潤滑剤供給ローラ16aにより塗布する粉体状の潤滑剤は微粉であるほど、クリーニングブレード15aにより感光体ドラム11上に分子膜レベルで薄膜化される。
先に説明したように、プロセスカートリッジ15は、画像形成装置本体1に対して着脱可能に設置される着脱ユニットである。詳しくは、図1の装置本体1において、不図示の本体カバーが開放された状態で、各色のプロセスカートリッジ15がそれぞれ+X方向に装着されることになる(又は、−X方向に離脱されることになる。)。
図4及び図5に示すように、プロセスカートリッジ15は、本体ステー100(金属部材)や不図示の案内レールに沿うように装着されて、装置本体1における位置が定められる。そして、図6及び図8を参照して、装置本体1へのプロセスカートリッジ15の装着動作にともない、プロセスカートリッジ15に設置した導通板としてのアース板30が、画像形成装置本体において接地された金属部材としての本体ステー100に電気的に接続されることになる。
図7及び図9等を参照して、アース板30は、板厚が0.1〜1.5mm程度のリン青銅、銅、ステンレス鋼等のバネ性を有する金属材料からなる。そして、アース板30は、図7に示すように、プロセスカートリッジ15のカバー15d(筐体)に保持されている。具体的に、カバー15dの内壁面に形成されたピン15d1、15d2に、アース板30に形成された保持部30c、30d(切込み状に形成された曲げ部である。)を嵌め込むことで、カバー15dの内壁面に沿うようにアース板30が固設される。このとき、アース板30のドラム接触部30e(図9を参照できる。)が、感光体ドラム11を回転可能に軸支する軸受40(カバー15dの受部15d3に挿入されている。)の内輪部に接触することで、アース板30と感光体ドラム11のアース部(導電性支持体)とが電気的に接続されることになる。さらに、アース板30の第1接触部30aと第2接触部30bとが、それぞれ別々に、金属部材としての本体ステー100(不図示の電源部を介して接地されている。)に接触することで、装置本体1に装着された状態のプロセスカートリッジ15における感光体ドラム11のアース部が接地されることになる。
なお、アース板30が設置されたカバー15dは、接触部30a、30bを除くアース板30のほとんどの部分が外側に露呈しないように、アース板30が設置された面側が内側になるように、プロセスカートリッジ15の主たるカバー15cの側方にネジ締結等により接合される。
さらに詳しくは、図9を参照して、第2接触部30bは、保持部30c、30dから離間した位置において曲げ加工された自由端である。また、第1接触部30aは、保持部30c、30dに対して第2接触部30bよりもさらに離間した位置において第2接触部30bの曲げ方向とは異なる方向に曲げ加工された自由端である。また、第1接触部30aは、第2接触部30bよりも装着方向手前側(−X方向)に形成されている。
なお、装着動作は、A((A1)、(A2))→B((B1)、(B2))→C((C1)、(C2))の順におこなわれる。
まず、図10(A1)、(A2)から(B1)、(B2)に示すように、本体ステー100(金属部材)に沿うようにプロセスカートリッジ15の装着が進められると、まず、アース板30の第1接触部30aが、本体ステー100の第1被接触部100aに接触することになる。このとき、第1接触部30aは、図10(B2)の白矢印方向(−Y方向)に撓むことになる。また、第2接触部30bは、本体ステー100に接触していない状態である。また、第1接触部30aは、板金の切断面となっている第1被接触部100aに接触しながら移動するため、第1接触部30aに酸化皮膜が形成されたり異物が付着したりしていても、第1被接触部100a(切断面)のバリによってそれらが除去されることになる。
その後、プロセスカートリッジ15の装着がさらに進められると、図10(c1)、(C2)に示すように、アース板30の第2接触部30bが、本体ステー100の第2被接触部100bに接触することになる。このとき、第2接触部30bは、図10(C1)、(C2)の黒矢印方向(−Z方向)に撓むことになる。さらに、第1接触部30aも、第1被接触部100aとの接触状態を維持したまま、図10(C1)、(C2)の黒矢印方向(−Z方向)に撓むことになる。これにより、第1被接触部100a(切断面)のバリによって除去された酸化皮膜や付着物が、第1接触部30aと第1被接触部100aとの間に残留する不具合が軽減される。
これに対して、現像装置13をもプロセスカートリッジ15の構成部材とすることもできる。さらに、作像部における各部11、12、13、15a、16をプロセスカートリッジの構成部材とせずに、それぞれ単体で装置本体1に着脱可能(交換可能)に設置される着脱ユニットとして構成することもできる。このような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像装置13が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
11、11Y、11M、11C、11B 感光体ドラム(像担持体、構成部材)、
15 プロセスカートリッジ(着脱ユニット)、
15c、15d カバー(筐体)、
15d1、15d2 ピン、
30 アース板(導通板)、
30a 第1接触部、
30b 第2接触部、
30c、30d 保持部、
30e ドラム接触部、
100 本体ステー(金属部材)、
100a 第1被接触部、
100b 第2被接触部。
Claims (6)
- 画像形成装置本体に対して着脱可能に設置される着脱ユニットであって、
当該着脱ユニットを構成する構成部材に電気的に接続されるとともに、前記画像形成装置本体への装着動作にともない前記画像形成装置本体において接地又は電圧印加された金属部材に電気的に接続される導通板を備え、
前記導通板は、
所定方向に弾性変形した状態で前記金属部材の第1被接触部に接触する第1接触部と、
前記所定方向に対して交差する方向に弾性変形した状態で前記金属部材の第2被接触部に接触する第2接触部と、
を具備し、
前記画像形成装置本体への装着動作にともない、前記第1接触部が前記第1被接触部に接触した後に前記第2接触部が前記第2被接触部に接触し、
前記第1接触部は、前記第2接触部が弾性変形したときに、前記第1被接触部との接触を維持した状態で前記第2接触部が弾性変形する方向に変位することを特徴とする着脱ユニット。 - 前記導通板は、
当該着脱ユニットの筐体に保持される保持部を具備し、
前記第2接触部は、前記保持部から離間した位置において曲げ加工された自由端であって、
前記第1接触部は、前記保持部に対して前記第2接触部よりもさらに離間した位置において前記第2接触部の曲げ方向とは異なる方向に曲げ加工された自由端であることを特徴とする請求項1に記載の着脱ユニット。 - 前記構成部材は、潜像が形成されるとともに当該潜像が現像されてトナー像として担持される像担持体であって、
前記導通板は、前記像担持体のアース部に電気的に接続されるアース板であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着脱ユニット。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の着脱ユニットを前記画像形成装置本体に備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 前記金属部材の前記第1被接触部と前記第2被接触部とは、互いに異なる方向に延在する平面であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記金属部材の前記第1被接触部は、板金の切断面であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成装置。
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