JP5895868B2 - マーキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体基板などにマーキングを施すためのマーキング装置に関するものである。
従来のマーキング装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。このマーキング装置は、プロービング装置に取り付けられており、基台と、マーキング装置本体と、マーキング装置本体を基台に対してX、YおよびZ方向に移動させて位置決めするための調整部材とを備えている。また、マーキング装置の下方に設けられた移動ステージのテーブル上には、ウエハが吸着されており、移動ステージは、移動ステージ駆動手段によって、X、YおよびZ方向に移動可能に構成されている。また、テーブルにはカメラが設けられており、このカメラは、上方の基台に設けられた基準測点を撮像できるように配置されている。
マーキング装置本体(インカー)は、中芯式のものであり、ケーシングおよびインクタンクを有しており、ケーシングに設けられた電磁コイルによってインクタンクのマーキングピンを駆動し、マーキングピンをノズルの先端から突出させる。それにより、マーキングピンの先端部をウエハの不良チップに当接させることによって、マーキングピンにより導かれたインクタンク内のインクが不良チップに付着する。
また、このマーキング装置では、ウエハへのマーキングを行う前に、マーキング位置決め治具によって位置決め作業が行われる。すなわち、マーキング位置決め治具に形成され、基台の基準測点から所定の間隔だけ離れた基準マーキング点にインクが付着するように、マーキング装置本体を調整部材によってX、YおよびZ方向に移動させて位置決めする。そして、プロービング装置にマーキング装置を装着し、テーブルのカメラで基準測点が撮像されるようにテーブルを移動させ、このときに基準測点から所定の間隔だけ離れたウエハ上の点を基準のマーキング位置として、テーブルを駆動する。基準のマーキング位置に不良チップが位置するように、テーブルを順次、移動させることによって、各不良チップにマーキングが施される。
特開平5−343274号公報
上述した特許文献に係るマーキング装置では、その位置決め作業を行う際、マーキング装置を、マーキング位置決め治具に取り付けて実際にマーキングを行ったり、その後にプロービング装置に装着したりするなど、調整作業が煩雑で手間を要する。また、マーキングを実際に行うことによるマーキング装置本体の位置決め作業において、特にZ方向の位置調整は、通常、マーキング対象に付着したインクの大きさを、実体顕微鏡を用いて上方から目視しながら行われる。その場合、マーキング装置本体とマーキング対象との間の間隔を実際に確認することができないので、作業者の熟練度に応じて、調整の精度や調整に要する時間にばらつきが生じてしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、インカーの先端とマーキング対象である基板との間の間隔調整を、作業者の熟練度に依存することなく容易かつ迅速に行うことのできるマーキング装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、請求項1に係るマーキング装置は、基板を搭載するためのステージと、吐出口を有し、当該吐出口から吐出されたインクによって前記基板にマーキングを施すためのインカーと、前記ステージおよび前記インカーを相対的に移動させるための移動機構と、当該移動機構によって前記基板に近接するように配置された前記吐出口の近傍を、前記基板の側方から撮像するカメラと、当該カメラによって撮像された画像を表示するモニタと、当該モニタに表示された画像に基づき、前記移動機構によって前記インカーおよび前記ステージの少なくとも一方を移動させることにより、前記吐出口と前記基板との間の間隔を、前記基板にマーキングを施すための所定の間隔に調整することによって、前記基板および前記インカーを位置決めするための位置決め手段と、を備え、前記所定の間隔を表す2本の互いに平行な基準線を、前記カメラによって撮像された画像とともに表示する基準線表示手段をさらに備え、前記位置決め手段は、前記基準線表示手段によって表示された基準線に基づき、前記基板および前記インカーを位置決めすることを特徴とする。
また、請求項2に係るマーキング装置は、基板を搭載するためのステージと、吐出口を有し、当該吐出口から吐出されたインクによって前記基板にマーキングを施すためのインカーと、前記ステージおよび前記インカーを相対的に移動させるための移動機構と、当該移動機構によって前記基板に近接するように配置された前記吐出口の近傍を、前記基板の側方から撮像するカメラと、当該カメラによって撮像された画像を表示するモニタと、当該モニタに表示された画像に基づき、前記移動機構によって前記インカーおよび前記ステージの少なくとも一方を移動させることにより、前記吐出口と前記基板との間の間隔を、前記基板にマーキングを施すための所定の間隔に調整することによって、前記基板および前記インカーを位置決めするための位置決め手段と、を備え、前記インカーは、空気圧によって前記吐出口にインク溜まりを形成するエア式インカーであり、所定の大きさの前記インク溜まりを形成させるインカー駆動機構を有し、前記インカー駆動機構によって前記所定の大きさのインク溜まりを形成したインカーを、前記移動機構によって前記基板に連続して複数回、近接させたときに、前記基板に付着したインクの状態に応じて、前記所定の間隔を決定する間隔決定手段をさらに備えていることを特徴とする。
これらマーキング装置によれば、基板を搭載したテーブル、および基板にマーキングを施すためのインカーは、両者を相対的に移動させる移動機構によって、基板にインカーの吐出口が近接するように配置される。また、吐出口の近傍が、基板の側方からカメラによって撮像され、撮像された画像がモニタに表示される。そして、モニタに表示された画像に基づき、位置決め手段によって、インカーおよびステージの少なくとも一方が移動機構により移動する。これにより、基板およびインカーの位置が位置決めされ、吐出口と基板との間の間隔が、基板にマーキングを施すための所定の間隔に調整される。
以上の構成によれば、基板の側方から吐出口の近傍をカメラで撮像することにより、吐出口と基板との間の間隙を表す画像をモニタに表示させることができる。それにより、作業者は、吐出口および基板との間の間隔を、モニタに表示された画像で確認しながら調整でき、作業者の熟練度に依存することなく、所定の間隔に容易かつ迅速に調整することができる。
実施形態に係るマーキング装置を示す概略構成図である。 図1のインカー、および半導体ウエハを載置したステージを示す側面図である。 半導体ウエハ、カメラ、インカーおよび照明装置の相互の位置関係を示す説明図である。 カメラによって撮像されたインカーの吐出口近傍を表示するモニタであり、(A)インカーの位置決め実施前、および(B)インカーの位置決め実施後をそれぞれ示している。 吐出口と半導体ウエハとの間の間隔を適切に設定するための基準を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係るマーキング装置について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のマーキング装置1は、半導体ウエハに構成された複数の半導体チップのうち、正常に動作しない不良チップを識別するために、不良チップにマーキングを施すためのものである。図1に示すように、マーキング装置1は、筐体2、移動ステージ3(ステージ)、ステージ移動機構4(移動機構)、カメラ5、モニタ6(基準線表示手段)、照明7、インカー10、移動ステージ3を制御するための制御装置20(位置決め手段、間隔決定手段)、およびインカー10を制御するための制御装置21(位置決め手段、間隔決定手段)などを備えている。
移動ステージ3は筐体2に収容されており、移動ステージ3の上面には、例えばシリコンを主体に形成された半導体ウエハW(基板)が搭載されている。この半導体ウエハWは移動ステージ3に吸着された状態で固定されている。半導体ウエハWには、所定の半導体プロセスなどを用いて形成された素子や配線(図示せず)によって、多数の半導体チップが構成されており、これらは後工程において分割される。
多数の半導体チップは、マーキング装置1によるマーキング工程に先立つ検査工程において、正常に動作するか否かを検査装置(図示せず)によってそれぞれ検査され、正常に動作しない不良チップの半導体ウエハW上での座標を示す座標データが、検査の際に検査装置において生成される。この座標データは、マーキング装置1の後述する制御装置20に送信される。
また、移動ステージ3は、ステージ移動機構4に取り付けられている。ステージ移動機構4は、制御装置20による制御によって、移動ステージ3および半導体ウエハWを、水平方向(X方向およびY方向)および高さ方向(Z方向)に移動可能に構成されている。
インカー10は、空気圧によってインクを吐出するエア式のものであり、移動ステージ3の上方に配置されている。図2に示すように、インカー10は、インカー本体11、インカー駆動機構12およびインカー移動機構13(移動機構)を有している。インカー本体11は、その下端部に設けられた管状の吐出口11a、および着脱可能なインクタンク11bなどを有している。インクタンク11bの容量は、一般に中芯式のインカーのものよりも大容量であり、インクの単位量あたりのコストは中芯式のインカーよりも低い。また、インカー本体11では、制御装置21による制御に従い、インカー駆動機構12から供給された空気の圧力によって、インクタンク11b内のインクを吐出口11aの先端部から吐出し、インク溜まりIを吐出口11aの先端部に形成する。インク溜まりIとして吐出されるインクの量は、制御装置21によって精密に制御される。
また、インカー本体11は、インカー移動機構13に取り付けられており、制御装置21による制御に従い、インカー移動機構13によってZ方向に移動可能に構成されている。インカー本体11は、半導体ウエハWに向かって下降してインク溜まりIを半導体ウエハWに接触させ、これに付着させることによって、半導体ウエハWへのマーキングを実行する。その際、吐出口11a自体は半導体ウエハWに接触しない。
制御装置20、21は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどを有するマイコン(図示せず)などで構成されており、ROMに記憶された制御プログラムなどに従い、作業者による操作に応じて、または自動的に、インカー10および移動ステージ3の制御を実行する。例えば、制御装置20は、レバー、ダイヤル、および他のコンソール類(いずれも図示せず)での作業者による手動操作に応じて、ステージ移動機構4を制御し、インカー10および移動ステージ3の相対的な位置関係を制御する。また、制御装置21は、インカー駆動機構12を制御し、吐出口11aの先端部に所定の大きさのインク溜まりIを形成させ、前述した検査装置からI/Oインターフェースを介して受信した座標データに基づいて、インカー10に不良チップへのマーキング作業を実行させる。
カメラ5は、固定治具5cによって筐体2に取り付けられている。カメラ5は、レンズ5a、および固体撮像素子(図示せず)を含むカメラ本体5bを有しており、固定治具5cは、カメラ5をX、YおよびZ方向に移動させて所要の位置で固定できるように、またカメラ5の角度を調整できるように構成されている。また、筐体2の側面には開口(図示せず)が形成されており、カメラ5は、筐体2内の移動ステージ3および半導体ウエハWを側方から撮像するために、そのレンズ5aが開口に正対するように、且つインカー10の吐出口11aから所定の間隔D1(例えば270mm)を隔てて配置されている。カメラ5で撮像された画像は、モニタ6に遅延なく表示される。
モニタ6は、例えば一般的なカラー液晶モニタで構成されており、ブラケット6bによって支持されている。ブラケット6bは、作業者から見やすいように、モニタ6を任意の高さに調整できるように、また、モニタ6の画面6aを任意の角度に調整できるように構成されている。
照明装置7は筐体2内に設けられており、図3に示すように、その発光面7aを介して、インカー10および半導体ウエハWを照明する。照明装置7は、光源としてハロゲンランプまたは発光ダイオード(図示せず)を内蔵しており、作業者によってオン/オフされる。光源には、より長寿命で消費電力のより小さい発光ダイオードを用いることが望ましい。照明装置7は、カメラ5に対向しており、カメラ5との間にインカー10が位置するように配置されいて、発光面7aがカメラ5に正対している。また、照明装置7は、半導体ウエハWとの間のZ方向の間隙が所定の間隔D2(例えば3mm)になるように配置されている。
以上の構成のマーキング装置1では、不良チップへのマーキングの実施に先立ち、インカー10および半導体ウエハWを位置決めする位置決め作業が、作業者によって行われる。具体的には、移動ステージ3に搭載された半導体ウエハWの上面とインカー10の吐出口11aの先端との間の間隔が、後述する所定の間隔D3になるように、インカー10および半導体ウエハWを位置決めする。以下、この位置決め作業の手順を説明する。
まず、前述した検査工程を終了した半導体ウエハWは、移動ステージ3に搭載され、ステージ移動機構4によって、インカー10の下方の所定の位置に移動するように、また、カメラ5によって半導体ウエハWの側面が撮像されるように、X、YおよびZ方向の位置合わせが行われる。具体的には、インカー10の吐出口11aの直下に半導体ウエハWのカメラ5側の周縁部が位置するように、移動ステージ3を移動させる。このとき、作業者は、実体顕微鏡(図示せず)を用いて半導体ウエハWを上方から観察しながら、半導体ウエハWの大まかな位置合わせを行ってもよい。
次いで、照明7を点灯させるとともに、カメラ5で撮像した画像をモニタ6に表示させる。図4(A)に示すように、吐出口11aの近傍がモニタ6に表示され、このときのレンズ5aの焦点は吐出口11aに合わせられる。また、画面6aには、上下2本の互いに平行な上基準線L1および下基準線L2が、カメラ5からの画像に重ねて表示される。
作業者は、画面6aの表示を見ながら、図4(B)に示すように、吐出口11aの先端(下端)を上基準線L1と同じ高さ位置に、また、半導体ウエハWの上面を下基準線L2と同じ高さ位置に一致させるように、ステージ移動機構4およびインカー移動機構13を、それぞれの制御装置20、21を介して操作する。それにより、吐出口11aの先端と半導体ウエハWの上面との間の実際の間隔が、所定の間隔D3(例えば50μm)に設定される。
エア式のインカー10は、前述したようにインク溜まりIのみを半導体ウエハWに接触させることによりマーキングを実行する非接触式のものであり、その吐出口11aは非常に微細な構造を有していて、吐出口11aが半導体ウエハWに接触した場合、破損するおそれがある。このため、インカー10を用いるには、吐出口11aを半導体ウエハWに接触させることなく、所定の間隔D3を非常に狭い間隔に厳密に設定することが要求される。所定の間隔D3は、インカー10によってマーキングを複数の不良チップに連続して施すのに適切な間隔として、作業者の操作に応じ、制御装置20、21によって事前に以下のように決定されるものである。
まず、制御装置21によりインカー10を最下端まで下降させる。その後、不良チップに実際にマーキングを施す場合と同じ所定の大きさのインク溜まりIを吐出口11aの先端に形成する。そして、マーキング実施対象の半導体ウエハWと別個の半導体ウエハWを搭載した移動ステージ3を、半導体ウエハWが吐出口11aに接触する直前まで上昇させ、その直後に1回、上下動させる。これにより、インク溜まりIが半導体ウエハWに接触し、半導体ウエハWにマーキングが施される。次いで、吐出口11aにインクを供給することなく、移動ステージ3の上記と同じ上下動を、半導体ウエハWの異なる部位に対してさらに2回、連続して実行する。すなわち、インクを付着させるために吐出口11aの先端と半導体ウエハWとを最も接近させたときの間隔を維持しながら、移動ステージ3を上下動させる動作を3回、連続して実行する。
また、以上のような一連の動作を、吐出口11aと半導体ウエハWとが最も接近したときの間隔を変更し、複数回、実行する。そして、半導体ウエハWに付着したインクの状態によって、マーキングを施すのに適切な所定の間隔D3を決定する。具体的には、図5(B)に示すように、吐出口11aと半導体ウエハWとを、1回目および2回目に接近させたときにインクが付着する一方、3回目のときには付着するほど十分なインクが吐出口11aに残存しなかった場合の吐出口11aと半導体ウエハWとの間の間隔を、所定の間隔D3として決定する。一方、同図(A)に示すように、2回目以降にインクが付着しなかった場合は、間隔が大きすぎるとして、また、同図(C)に示すように、3回目もインクが付着した場合は間隔が狭すぎるとして、不適切であると判定する。
なお、所定の間隔D3を決定する際、吐出口11aの先端が半導体ウエハWに最も接近したときの間隔を維持しながらインカー10を上下動させる回数を、4回以上にし、この場合のインクの付着数に基づいて、所定の間隔D3をより厳密に決定してもよい。
以上のように決定された所定の間隔D3に応じて、上基準線L1および下基準線L2の間の間隔が所定の間隔D3を表すように、上基準線L1および下基準線L2が画面6aに表示される。すなわち、上記の所定の間隔D3、カメラ5と吐出口11aの間の所定の間隔D1などに応じ、表示されたカメラ5からの画像の倍率との間に齟齬のないように、所定の間隔D3の倍率を一致させて表示される。
作業者は、吐出口11aの先端の高さ位置を、モニタ6の表示を見ながら手動で上側の基準線L1に一致させる。次いで、インカー10を、一旦、上方に移動させて退避させた後、移動ステージ3を手動で操作し、これを上下方向に移動させることによって、半導体ウエハWの上面の高さ位置を、下側の基準線L2に一致させる。また、作業者は、このときの移動ステージ3の高さ位置を制御装置21に記憶させる。
このような高さ位置を調整する位置決め作業の際、照明装置7により、モニタ6には吐出口11aおよび半導体ウエハWの上面が、鮮明に表示される。前述したように、照明装置7と半導体ウエハWの上面との間に所定の間隔D2が設けられていることにより、カメラ5で撮像された画像では、吐出口11aの背景が暗く表示される。また、発光面7aが吐出口11aよりも奥からカメラ5に向けられているので、画像では、半導体ウエハWの側面が照明されずに暗く表示される一方、上面と背景の境界が鮮明に表示される。
次いで、半導体ウエハWの周縁部の半導体チップが構成されていない無効エリアに、基準線L1、L2の間隔を決定したときと同様に所定の大きさのインク溜まりIを形成したインカー10を、3回、連続して上下動させ、無効エリアにインクを付着させることによって、吐出口11aと半導体ウエハWの間の間隔が所定の間隔D3に設定されたか否かを確認する。すなわち、1回目と2回目の上下動のときにインクが付着する一方、3回目のときにインクが付着しなかった場合、所定の間隔D3に適切に設定されたものとして、不良チップへのマーキングを開始する。
このマーキング作業は、制御装置20、21によって自動的に実行される。制御装置20は、不良チップの座標データに基づいて、インカー10の直下に不良チップを移動させ、制御装置21は、所定の大きさのインク溜まりIを形成し、上述した位置決め作業の際に調整した高さ位置、すなわち、記憶した移動ステージ3の高さ位置に基づいて、半導体ウエハWの上面から所定の間隔D3の高さ位置までインカー10を下降させた後、上昇させることによって、不良チップにマーキングを施す。このような動作を、半導体ウエハWのすべての不良チップに対して連続して実行する。
以上のように、本実施形態に係るマーキング装置1によれば、半導体ウエハWの側方から吐出口11aの近傍をカメラ5で撮像することにより、吐出口11aと半導体ウエハWの間の間隙を表す画像を、モニタ6の画面6aに表示させることができる。それにより、作業者は、吐出口11aおよび半導体ウエハWとの間の間隔を、画面6aに表示された画像により確認しながら調整できるので、作業者は、インカー10および半導体ウエハWの位置決めを容易かつ迅速に行うことができる。
また、位置決め作業の際、画面6aには、上基準線L1および下基準線L2が表示され、これらの間の間隔は、エア式のインカー10でのマーキングを行うのに適切な吐出口11aと半導体ウエハWとの間の所定の間隔D3を表す。したがって、作業者は、吐出口11aの先端および半導体ウエハWの上面の高さ位置を、上基準線L1および下基準線L2にそれぞれ一致させるだけで、吐出口11aと半導体ウエハWとの間の実際の間隔を、所定の間隔D3に正確に設定することができる。したがって、位置決め作業によって調整された所定の間隔D3に、作業者ごとにばらつきが生じるのを防止することができる。
また、インカー10が半導体ウエハWのカメラ5側の端部の直上に配置されているので、カメラ5と半導体ウエハWとの間の間隔は所定の間隔D1にほぼ等しい。したがって、吐出口5aにカメラ5の焦点を合わせることにより、吐出口5aの直下の半導体ウエハWにも焦点がほぼ合うので、吐出口5aおよび半導体ウエハWがいずれも鮮明に表示されることによって、インカー10および半導体ウエハWの位置決めをより正確に行うことができる。
また、照明装置7は、カメラ5との間にインカー5が位置するように、且つ半導体ウエハWとの間に所定の間隔D2を存して配置されているので、画面6aには、吐出口11aおよび半導体ウエハWの上面が鮮明に表示される。したがって、作業者は、インカー10および半導体ウエハWの位置決めを行う際、これらの高さ位置をそれぞれ上基準線L1および下基準線L2に容易かつ迅速に一致させることができる。
また、モニタ6に表示された画像を確認しながら、位置決め作業を容易かつ正確に行うことができるので、所定の間隔D3を厳密に設定することが要求されるエア式のインカー10の位置決め作業を手動で行うことができ、マーキング装置1を安価に構築することができる。また、エア式のインカー10では、インク溜まりIのインク量を精密に制御でき、インク量のばらつきが非常に小さいので、前述したようにインク溜まりIを複数回、形成しながら所定の間隔D3を決定する場合でも、所定の間隔D3を適切に設定することができる。また、同じ理由により、不良チップに付着させるインクの大きさにばらつきが生じるのを抑制でき、不良チップにマーキングを安定して施すことができる。
また、前述したように、エア式インカーでは、一般に中芯式のインカーよりもインクのコストが低いので、マーキング装置1のランニングコストを削減することができる。また、不良チップへのマーキングの開始前に、半導体ウエハWの周縁部に、所定の間隔D3を決定したときと同様の方法でマーキングを施すことによって、実際に所定の間隔D3に設定されたことを確認でき、不良チップへのマーキングを確実に実行することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することが可能である。例えば、実施形態では、マーキングを施す基板として半導体ウエハWを用いた例を説明したが、半導体ウエハWに代えて、ガラス基板、樹脂基板、およびセラミックス基板などのいずれかを用いてもよい。その場合、基板の種類に応じて所定の間隔D3をあらかじめ決定しておくことにより、位置決め作業を迅速に実行することができる。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 マーキング装置
3 移動ステージ(ステージ)
4 ステージ移動機構(移動機構)
5 カメラ
6 モニタ
10 インカー
11a 吐出口
13 インカー移動機構(移動機構)
20 制御装置(位置決め手段)
21 制御装置(位置決め手段)
W 半導体ウエハ(基板)
D3 所定の間隔

Claims (5)

  1. 基板(W)を搭載するためのステージ(3)と、
    吐出口(11a)を有し、当該吐出口から吐出されたインクによって前記基板にマーキングを施すためのインカー(10)と、
    前記ステージおよび前記インカーを相対的に移動させるための移動機構(4、13)と、
    当該移動機構によって前記基板に近接するように配置された前記吐出口の近傍を、前記基板の側方から撮像するカメラ(5)と、
    当該カメラによって撮像された画像を表示するモニタ(6)と、
    当該モニタに表示された画像に基づき、前記移動機構によって前記インカーおよび前記ステージの少なくとも一方を移動させることにより、前記吐出口と前記基板との間の間隔を、前記基板にマーキングを施すための所定の間隔(D3)に調整することによって、前記基板および前記インカーを位置決めするための位置決め手段(20、21)と、
    を備え
    前記所定の間隔を表す2本の互いに平行な基準線(L1、L2)を、前記カメラによって撮像された画像とともに表示する基準線表示手段(6)をさらに備え、
    前記位置決め手段は、前記基準線表示手段によって表示された基準線に基づき、前記基板および前記インカーを位置決めすることを特徴とするマーキング装置。
  2. 基板(W)を搭載するためのステージ(3)と、
    吐出口(11a)を有し、当該吐出口から吐出されたインクによって前記基板にマーキングを施すためのインカー(10)と、
    前記ステージおよび前記インカーを相対的に移動させるための移動機構(4、13)と、
    当該移動機構によって前記基板に近接するように配置された前記吐出口の近傍を、前記基板の側方から撮像するカメラ(5)と、
    当該カメラによって撮像された画像を表示するモニタ(6)と、
    当該モニタに表示された画像に基づき、前記移動機構によって前記インカーおよび前記ステージの少なくとも一方を移動させることにより、前記吐出口と前記基板との間の間隔を、前記基板にマーキングを施すための所定の間隔(D3)に調整することによって、前記基板および前記インカーを位置決めするための位置決め手段(20、21)と、
    を備え、
    前記インカーは、空気圧によって前記吐出口にインク溜まり(I)を形成するエア式インカーであり、所定の大きさの前記インク溜まりを形成させるインカー駆動機構(12)を有し、
    前記インカー駆動機構によって前記所定の大きさのインク溜まりを形成したインカーを、前記移動機構によって前記基板に連続して複数回、近接させたときに、前記基板に付着したインクの状態に応じて、前記所定の間隔を決定する間隔決定手段(20、21)をさらに備えていることを特徴とするマーキング装置。
  3. 前記インカーは、空気圧によって前記吐出口にインク溜まり(I)を形成するエア式インカーであり、所定の大きさの前記インク溜まりを形成させるインカー駆動機構(12)を有し、
    前記インカー駆動機構によって前記所定の大きさのインク溜まりを形成したインカーを、前記移動機構によって前記基板に連続して複数回、近接させたときに、前記基板に付着したインクの状態に応じて、前記所定の間隔を決定する間隔決定手段(20、21)をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のマーキング装置。
  4. 前記間隔決定手段は、前記所定の大きさのインク溜まりを形成したインカーを、前記基板に連続して3回、近接させたときに、1回目および2回目にインクが付着する一方、3回目にはインクが付着しなかった場合に、前記所定の間隔を決定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のマーキング装置。
  5. 前記カメラとの間に前記インカーが位置するように前記カメラに対向するとともに、前記基板の上面との間に間隙(D2)を設けた状態で配置され、前記カメラに向かって発光する照明装置(7)をさらに備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のマーキング装置。
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