JP5895375B2 - 水平多関節ロボット - Google Patents
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Description
水平多関節ロボットのアーム端には、上下および回転駆動される上下回転軸が設けられ、この上下回転軸に各種ツールが取り付けられている。そして、このツールを用いて被対象物のピックアップ、搬送、加工などの作業が行なわれる。
このように、昇圧器の取り付けについては、取り付け形態および放熱について考慮する必要があり、適正な取り付け構造が要望されている。
(実施形態)
図1に示されるように、水平多関節ロボット10は、基台20と、第1アーム30と、第2アーム40と、上下回転軸50と、ロボットコントローラー60と、を有している。
基台20は、装置などの設置面に固定され、基台20の上部には、鉛直方向に沿う回動軸の軸心C1を中心にして回転する第1アーム30がその基端部にて連結されている。そして、第1アーム30の先端部には、鉛直方向に沿う回動軸の軸心C2を中心にして回転する第2アーム40がその基端部にて連結されている。
第1アーム30および第2アーム40は鋳鉄、ダイカストなどの金属材料で形成され、その長さ方向および旋回方向などに高い剛性を有している。
このようにして、モーターM1の駆動力が減速機22を介して第1アーム30に伝達され、軸心C1を中心にして第1アーム30が水平方向に旋回する。
そして、第2アーム40は、モーターM2の駆動力が減速機45を介して第2アーム40に伝達され、軸心C2を中心にして第2アーム40が水平方向に旋回する。
上下回転軸50は、そのスプライン溝が第2アーム40の先端部に配置されたボールスプラインナット51の中心に嵌め合わされるように挿通され、そのボールネジ溝がこれも第2アーム40の先端部に配置されたボールネジナット52の中心に螺合されるように挿通されている。これらの要素により駆動装置が構成されている。
これにより上下回転軸50は、第2アーム40に対して回転可能に、かつ、上下方向に移動可能に支持される。
駆動回路基板54は、複数の支持脚47にて支持固定され、昇圧器70は、支持部材75に固定されている。
ここで、昇圧器70は電磁ブレーキ43にブレーキ解放初期に一時的に大きな電力(電圧)を投入できるように構成されている。そして、保持状態では電力の投入を抑える駆動電源である。
なお、平面部75cの先端部を水平方向に曲げて、受け部75dを付加しても良い。この形状とすれば、昇圧器70の取り付けの際に受け部75dに昇圧器70を載置でき、取り付け作業がやりやすくなる。
また、頂部75bは、必ずしも立ち上がり部75aから直角に曲げられていなくても良く、第2アーム40の先端部に近づくように曲げられていれば良い。
さらに、平面部75cは、頂部75bのどの部分からでも曲げられても良く、また、必ずしも頂部75bから直角に曲げられていなくても良い。
また、受け部75dは、平面部75cから必ずしも直角に曲げられていなくても良く、昇圧器70を載置し易い角度に曲げられていれば良い。
支持部材75はアルミニウム板などの金属板が用いられ、昇圧器70が支持部材75に接触することから、昇圧器70から発生する熱の一部が支持部材75に伝達されて放熱できる構造となっている。このように、昇圧器70から発生する熱は、大気と支持部材75により放熱するように構成されている。
また、上記のような支持部材75の構造から、第2アーム40の上方に昇圧器70を配置することが可能である。
アームカバー55は、図3に示すように、切り欠き部が設けられ支持部材75の立ち上がり部75aと頂部75bが外部に露出するように構成されている。
また、支持部材75が金属板であることから、昇圧器70から生ずる熱が金属板に伝達し易く、昇圧器70から発生する熱が支持部材75を介して効率的に放熱できる。
このように、支持部材75を利用することで、昇圧器70を第2アーム40の上方に配置できるため、比較的スペースに余裕がある上方のスペースを有効に利用できる。また、昇圧器70から支持部材75に伝達された熱は第2アーム40の上方から放熱でき、外部への放熱がしやすい。
Claims (5)
- 基台に回動可能に連結される第1アームと、前記第1アームに回動可能に連結され、アームカバーを有する第2アームと、を有する水平多関節ロボットであって、
前記第2アームに設けられたモーターと、
前記モーターを制動させる電磁ブレーキと、
前記第2アームに設けられ、前記電磁ブレーキに供給される電圧を昇圧する昇圧器と、
前記第2アームに固定された支持部材と、
前記支持部材に接続された配線ダクトと、を備え、
前記昇圧器が前記支持部材に固定されており、
前記支持部材の一部が前記アームカバーから露出している
ことを特徴とする水平多関節ロボット。 - 請求項1に記載の水平多関節ロボットにおいて、
前記第2アームに作業軸を往復駆動させる駆動装置をさらに備え、
前記モーターは前記駆動装置に動力を伝達するモーターであることを特徴とする水平多関節ロボット。 - 請求項1または2に記載の水平多関節ロボットにおいて、
前記支持部材は金属板であることを特徴とする水平多関節ロボット。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の水平多関節ロボットにおいて、
前記支持部材は、
前記第2アームから立ち上がる立ち上がり部と、
前記立ち上がり部から曲げられ前記第2アームの先端方向に延出する頂部と、
前記頂部から前記第2アームに近づく方向に曲げられた平面部と、を有し、
前記平面部に前記昇圧器が固定されていることを特徴とする水平多関節ロボット。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の水平多関節ロボットにおいて、
前記モーターの制動時に前記昇圧器を介して、前記電磁ブレーキにかける電圧を昇圧させることを特徴とする水平多関節ロボット。
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