JP5894351B2 - 細胞毒性活性を有する2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体、その製造プロセスおよび使用 - Google Patents

細胞毒性活性を有する2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体、その製造プロセスおよび使用 Download PDF

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Description

本発明の主題は、新規2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体およびそれを製造するためのプロセスならびにまた、細胞毒性剤としてのそれらの使用である。
癌疾患は、最も高い死亡率を有し、新たな症例の数が増加しており、第一に寿命期間の増加およびライフスタイルに関連している、ヒトにおいて報告されている主要な健康障害の1つである。癌疾患の処置は困難であり、費用がかかり、多くの場合、効果的でない。したがって、細胞増殖抑制作用を有する新規物質についての差し迫った必要性が存在している。それらは、天然産物およびそれらの誘導体ならびに構成合成化合物を起源とすることができる。
プリンまたはピリミジン塩基の誘導体または類似体および修飾ヌクレオシドは、合成細胞増殖抑制剤の非常に重要な群である。これらは、5−フルオロウラシルおよびその誘導体、例えば5−フルオロ−2’−デオキシウリジン(フロキシウリジン)などの化合物を含む。5−フルオロウラシルおよび5−フルオロ−2’−デオキシウリジンの両方は、同様の細胞増殖抑制活性を有し、ここ数年、単剤療法または他の薬剤との組み合わせのいずれかで、乳癌、胃癌、大腸癌、卵巣癌などの癌の治療に使用されている。5−フルオロ−2’−デオキシウリジンはまた、5−フルオロウラシルと比較して良好な肝代謝に起因して肝癌の治療に使用されている。5−フルオロウラシルおよび5−フルオロ−2’−デオキシウリジンを使用する困難性は、これらの長期間の摂取に起因してこれらの薬剤に対する癌性細胞耐性の発生に関連している。5−フルオロウラシルの使用の重要な制限は、望ましくない神経毒および心臓毒性作用を生じる比較的高い毒性である。5−フルオロウラシルおよび5−フルオロ−2’−デオキシウリジンは癌性細胞および正常細胞に対して選択的ではないので、治療におけるこれらの使用はかなり制限される。
Srivastavにより示されているように、2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジンは、HBVに対して弱い抗ウイルス活性およびHuh−7株に対してごくわずかな細胞毒性活性(IC50>200g/mL)を有する(非特許文献1)。
Srivastav,M.Mak,B.Agrawal,D.L.J.Tyrrell,R.Kumar Bioorg.Med.Chem.Lett.、2010、20、6790−6793
本発明の目的は、癌細胞に対して高い選択性を示す、2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体である新規細胞毒性化合物および癌治療におけるその使用を開発することである。
本発明の主題は、一般式1の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体:
Figure 0005894351
(式中、
Arは、フェニル、4−クロロフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル基またはパラ、メタもしくはオルト位で、1つのF、Cl、BrもしくはI原子、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基で置換されるフェニル基;あるいは任意の位置で、F、Cl、BrまたはI、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロまたはトリフルオロメチル基の群の2つの同一または異なる置換基で置換されるフェニル基であり;
Rは、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ジフルオロメチル、ペルフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、1,1,2−トリフルオロエチル、1,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基である)
である。
第2の態様において、本発明の主題は、一般式1の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体:
Figure 0005894351
(式中、ArおよびRは上記に定義される通りである)
を製造するためのプロセスであり、脂肪族アミン、好ましくはトリエチルアミンの存在下で、一般式2のトリアゾリド
Figure 0005894351
(式中、Arは、フェニル、4−クロロフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル基または
パラ、メタもしくはオルト位で、1つのF、Cl、BrもしくはI原子、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基で置換されるフェニル基;あるいは任意の位置で、F、Cl、BrもしくはI、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基の群の2つの同一もしくは異なる置換基で置換されるフェニル基である)
と、一般式3のフッ素化アミン
R−NH (3)
(式中、Rは、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ジフルオロメチル、ペルフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、1,1,2−トリフルオロエチル、1,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基である)
または一般式4のアミン塩
R−NH (4)
(式中、Rは上記の通りであり、Xは、Cl、Br、HSO 、SO 2−、NO の群の無機陰イオンである)
との反応を含む。
一般式2のトリアゾリドを有する溶液が、トリアゾリドに対して0.1〜5当量、より好ましくは3当量の量で一般式3のフッ素化アミンで処理される場合、反応は開始する。あるいは、一般式2のトリアゾリドの反応は、一般式4のフッ素化アミン塩、最も好ましくはアミン塩酸塩を用いて実施され得る。そのような場合、トリアゾリドを有する溶液は、トリアゾリドに対して0.1〜5当量、最も好ましくは3当量の量で一般式4のフッ素化脂肪族アミン塩、およびトリアゾリドに対して0.1〜5当量、最も好ましくは3当量の量で第三級脂肪族アミンまたはピリジン、最も好ましくはトリエチルアミンで処理される。さらなる反応手順は、一般式3のアミンまたは一般式4のその塩が使用されるか否かに関わらず同一である。反応は10分〜10時間、最も好ましくは2時間実施される。反応媒体は、低級脂肪族ニトリル、無水DMFまたはDMSOの群の溶媒である。最も好ましくは、それはアセトニトリルである。反応は0℃から70℃の温度で進行するが、実務的な理由のために、反応は最も好ましくは室温で実施される。得られた生成物は、溶媒の除去およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーを使用した、好ましくは0.5%から50%体積のメタノール、最も好ましくは1%を含有する移動相としてクロロホルム−メタノール混合物を使用した精製によって反応混合物から単離される。
時間の節約および市販の試薬を考慮して、一般式1の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体を合成するための好ましい選択は、単一反応容器内で全ての反応を実施することである(いわゆるワンポット合成)。そのような場合、スキーム1に従って中間体が単離されないように、3工程からなる合成が1つずつ実施される。
Figure 0005894351
工程1において、例えば、Lewandowska,M.、Ruszkowski,P.、Baraniak,D.、Czarnecka,A.、Kleczewska,N.、Celewicz,L.(2013)Eur.J.Med.Chem.、2013、67、188−195に報告されている手順に従って、低級脂肪族ニトリル、無水DMFもしくはDESOの群の溶媒中、最も好ましくはアセトニトリル中の2〜4当量、最も好ましくは2.5当量の量のトリエチルアミンの存在下で、一般式5のアリールジクロロホスフェート
Figure 0005894351
(式中、Arは、フェニル、4−クロロフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル基またはパラ、メタもしくはオルト位で、1つのF、Cl、BrもしくはI原子、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基で置換されるフェニル基;または任意の位置で、F、Cl、BrもしくはI、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基の群の2つの同一もしくは異なる置換基で置換されるフェニル基である)
が、2〜4当量、最も好ましくは3当量の量で1,2,4−トリアゾールと反応される。
この工程は、一般式6のビス−トリアゾリド
Figure 0005894351
(式中、Arは上記に定義される通りである)
の形成を生じる。
工程2において、得られた一般式6のビス−トリアゾリドは、一般式2のトリアゾリド(式中、Arは上記に定義される通りである)を形成する、2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(AdFU)と反応される。
この工程は、2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(AdFU)を、工程1で使用される一般式5のアリールジクロロホスフェートに対して、0.1〜1当量、最も好ましくは0.66当量の量で反応混合物に加えることによって行われる。アミン、最も好ましくはピリジンは、AdFUに対して1〜3当量、最も好ましくは2当量の量で使用される、AdFU溶解度を改善する、この工程に使用される必要な添加剤である。プロセス段階は、10分〜10時間、好ましくは3時間、最も好ましくは1時間実施される。
工程3において、工程2において得られる一般式2のトリアゾリドは、トリエチルアミンの存在下で、一般式3のフッ素化アミンまたは一般式4のその塩、最も好ましくは塩酸塩と反応されて、一般式1の最終生成物を生じる。この工程は、一般式3のフッ素化アミンを、工程2で使用される2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(AdFU)に対して0.1〜5当量、最も好ましくは3当量の量で、一般式2の得られた化合物を含有する反応混合物に添加することによって実施される。あるいは、工程3で調製された一般式2のトリアゾリドの反応は、一般式4のフッ素化アミン塩、最も好ましくは塩酸塩を用いて実施され得る。そのような場合、一般式4のフッ素化脂肪族アミン塩は、工程2で使用される2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(AdFU)に対して0.1〜5当量、最も好ましくは3当量の量で、一般式2のトリアゾールおよび2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(AdFU)に対して0.1〜5当量の量、最も好ましくは3当量で、第三級脂肪族アミンまたはピリジン、最も好ましくはトリエチルアミンを含有する溶液に加えられる。さらなる反応手順は、一般式3のアミンまたは一般式4のその塩が使用されるか否かに関わらず同一である。反応は、0℃〜70℃の温度にて10分〜10時間、最も好ましくは2時間実施されるが、実務的な理由のために、反応は最も好ましくは室温で実施される。得られた生成物は、溶媒の除去およびシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーを使用した、好ましくは移動相として0.5%〜50%体積のメタノール、最も好ましくは1%を含有するクロロホルム−メタノール混合物を使用した精製によって反応混合物から単離される。
第3の態様において、本発明の主題は、乳癌、子宮頸癌、肺癌または鼻咽頭癌の治療における、一般式1の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体(式中、Arはパラ−クロロフェニルまたはフェニルであり、Rは−CFまたは−CF−CFである)、特に2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン5’−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−O−(4−クロロフェニル)]ホスフェート−本発明のFEAdFUの使用である。乳癌、子宮頸癌、肺癌および鼻咽頭癌の癌細胞株におけるインビトロ研究により、同一条件で試験される場合、治療に既に利用されている2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(5FdU)および5−フルオロウラシルのものより高い活性を有する強力な細胞毒性効果が確認された。さらに、FEAdFUは、正常細胞に対して低い毒性で、癌細胞に対して高く、選択的な細胞毒性を示す、有益で高い選択指数(SI)を有する。
ECACC(European Collection of Cell Cultures)から得た以下の癌細胞株:MCF−7(乳癌)、HeLa(子宮頸癌)、A549(肺癌)およびKB(鼻咽頭癌)および正常細胞(ヒト皮膚線維芽細胞、HDF)を使用して細胞毒性活性試験を実施した。
スルホローダミンBを用いた標準的な手段を使用して細胞毒性活性試験を実施した。それらは、72時間、試験化合物と共に、対数増殖期における癌細胞株のインキュベーション、続いて、細胞タンパク質に結合する色素(スルホローダミンB)の吸着を使用した細胞増殖阻害の程度の分光光度定量を含んだ。その定量は、Vichai,V.,Kirtikara,K.Nature Protocols、2006、1、1112に報告されている手順に従って実施した。
細胞毒性の定量
実験のための細胞の調製:
対数増殖期に試験した細胞株の細胞を、20,000細胞/2mL増殖培地/ウェルの量で24ウェルプレート上に播種し、続いて、5%CO雰囲気下で37℃にて24時間、インキュベータでインキュベートした。
試験化合物溶液は、以下の濃度範囲:0.05;0.1;0.5;1;5;10;50;100;500μMでDMSO中で調製した。
試験した細胞株を、以下の手段に従って無菌作業条件を確実にする層流チャンバ内で試験化合物の溶液で処理した:最初に対照として3つのウェルを使用した:それらは20μLのDMSOのみを含有した;最も低い濃度で開始する、試験化合物の連続溶液を後のウェル(20μL)に加えた(各々の濃度レベルについて3つのウェル)。続いて、プレートを72時間37℃にてインキュベータに入れた。インキュベーションの終了後、500μLの冷(4℃)50%トリクロロ酢酸(TCA)を加えることによって接着細胞を固定し、4℃にて1時間インキュベートした。続いて、各ウェルを滅菌水でリンスし、乾燥させた。リンスを5回繰り返した。1%酢酸に溶解した500μLの0.4%の色素溶液(スルホローダミンB)を加えることによって、固定した細胞を30分間染色した。プレートからデカントすることによって未結合の色素を除去し、細胞を1%酢酸で4回洗浄した。続いて、プレートを約5分間空気中で乾燥させた。1500μLの10mMのTris−塩基性緩衝液(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)を各ウェルに加えることによって未結合の色素を溶解し、オービタルシェーカーを使用して5分間振盪した。続いて、各ウェルからの200μLの溶液を新たな96ウェルプレート上の2つのウェルの各々に移し、溶液の吸収を、プレートリーダーを使用して490〜530nmの波長にて分光光度法で定量した。対照溶液の吸収を100%と仮定して、試験化合物による細胞増殖の阻害パーセントを計算した。
他の化合物および細胞株についての細胞毒性試験を同一の手順に従って実施した。
細胞株の種類に応じて、以下の増殖培地を使用した:
MCF−7株はSigma(カタログ番号D5796)製のダルベッコ改変イーグル培地(DME)中で増殖させ、一方、HeLa、A549およびKB株はSigma(カタログ番号R8758)製のRPMI−1640培地中で増殖させた。
細胞増殖の50%阻害を得るのに必要な化合物の濃度であるIC50値を、試験した全ての誘導体について算出した。IC50<4μg/mLの誘導体は一般に活性であると仮定され(Aと省略される)、4〜30μg/mLの範囲のIC50の値を有する誘導体は中間の活性とみなされ(MAと省略される)、一方、IC50>30μg/mLの誘導体は非活性とみなされる(NAと省略される)。
比較を可能にするために、公知の細胞毒性物質:5−フルオロ−2’−デオキシウリジンおよび5−フルオロウラシルを使用して同一の試験を実施した。
さらに、選択指数(SI)を、FEAdFUについて計算し、SI=正常細胞株(HDF線維芽細胞)についてのIC50/癌細胞株についてのIC50と定義した。有益な高い選択指数(SI)は、癌細胞に対する化合物の活性が、正常細胞に対するその毒性より高いことを示す。
一般式1の化合物についての細胞毒性活性試験の結果を表1に示す。値は3回の独立した実験の平均の結果である。
Figure 0005894351
本出願の主題である2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン5’−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−O−(4−クロロフェニル)]ホスフェート(FEAdFU)の細胞毒性を、高い活性として試験した。さらに、この化合物は、上記に定義した高い選択指数(SI)を有し、正常細胞(線維芽細胞)に対して低い活性で癌細胞に対して高い選択活性を示す。
MFEAdFU誘導体(式中、Arはパラ−クロロフェニルであり、Rは−CH−CHFである)の細胞毒性および選択指数はFEAdFUに対してかなり低い。
本発明の主題は、特に、乳癌化学療法に使用される薬物を製造するためのFEAdFUの使用である。試験において、FEAdFUが、0.24のIC50で、5FdUより47倍高く、5FUより75倍高い、乳癌細胞(MCF−7株)に対して非常に高い活性を有することが確認された。それはまた、オリジナルの2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(AdFU)より67倍高い活性を有した。さらに、その化合物は、その株の癌細胞に対して効果的な活性および線維芽細胞に対して低い活性を示す非常に高い選択指数(SI=50)を有した。
別の態様において、本発明の主題は、特に、子宮頸癌化学療法に使用される薬物を製造するためのFEAdFUの使用である。試験において、FEAdFUは、0.36のIC50で、5FdUより36倍高く、5FUより58倍高く、AdFUより133倍高い細胞毒性で、子宮頸癌細胞(HeLa株)に対して非常に高い活性を有することが確認された。さらに、その化合物は、その株の癌細胞に対して効果的な活性および線維芽細胞に対して低い活性を示す非常に高い選択指数(SI=33)を有した。
別の態様において、本発明の主題は、特に、肺癌化学療法に使用される薬物を製造するためのFEAdFUの使用である。実施した試験において、FEAdFUが、0.4μMのIC50で、5FdUより33倍高い細胞毒性、および5FUより53倍高い細胞毒性で、肺癌細胞(A549株)に対して非常に高い活性を有することが確認された。さらに、その化合物は、その株の癌細胞に対して効果的な活性および線維芽細胞に対して低い活性を示す非常に高い選択指数(SI=30)を有した。
最後の態様において、本発明の主題は、特に、鼻咽頭癌化学療法に使用される薬物を製造するためのFEAdFUの使用である。試験において、FEAdFUが、0.4μMのIC50で、5FdUより34倍高い細胞毒性、5FUより55倍高い細胞毒性、およびAdFUより120倍高い細胞毒性で、鼻咽頭癌細胞(KB株)に対して非常に高い活性を有することが確認された。さらに、その化合物は、その株の癌細胞に対して効果的な活性および線維芽細胞に対して低い活性を示す非常に高い選択指数(SI=30)を有した。
本発明の主題は、その範囲を限定せずに本発明を例示する特定の実施形態を使用して説明される。
溶媒および他の化学試薬は、Aldrich,MerckおよびPOChから得て、それをそのまま使用した。カラムクロマトグラフィーは、Merck製の固定相(0.045〜0.075mm/200〜300メッシュ)として使用したシリカゲル60Hで実施した。
化合物のH NMR、13C NMRおよび19F NMRスペクトルは、以下の内部標準:H NMRおよび13C NMRスペクトルを記録する場合、テトラメチルシラン(TMS)ならびに19F NMRスペクトルについてトリクロロフルオロメタン(CFCl)と共にVarian−Gemini(300MHz)およびBruker Avance(600MHz)分光計を使用して記録した。
実施例1
FEAdFUの合成
Figure 0005894351
ピリジン(4mL)中の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(1.07mmol、0.244g)を、アセトニトリル(4mL)中の4−クロロフェニルジ(1,2,4−トリアゾール)ホスフェート(1.07mmol、0.332g)の溶液に加えた。反応物を室温にて1時間撹拌し;続いて、2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩(5.35mmol、0.725g)およびトリエチルアミン(2.0mL)を反応混合物に加え、反応物を室温にて1時間撹拌した。反応の進行を、溶出液としてCHCl/MeOH(10:1)を用いた薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用してモニターした。基質が完全に消費した場合、飽和NaHCO溶液(10mL)を反応混合物に加え、続いてクロロホルムで抽出した。有機相を無水MgSOで乾燥させ、トルエンで2回蒸発させて、微量のピリジンを除去した。得られた生成物を、溶出液としてクロロホルム/メタノール混合物(100:1、v/v)を使用して、シリカゲルを用いたクロマトグラフィーカラムで精製した。収率:40%。
H NMR(400MHz,DMSO−d):δ2.33−2.40(m,2H,N−CH);2.49−2.53(m,2H,H−2’,H−2’’);3.03(m,1H,H−4’);3.46(m,2H,H−5’,H−5’’);4.22−4.35(m,1H,H−3’);5.93(pseudot,1H,J=5.8Hz,H−1’);6.45(m,1H,NH−C−C);7.23,7.27(d,2H,J=8.7Hz,4−ClPh);7.43,7.48(d,2H,J=8.7Hz,4−ClPh);8.14,8.17(d,1H,J=5.2Hz,H−6)。
13C NMR(DMSO−d):δ31.26,43.42,59.38,77.52,85.42,87.34,122.12,122.58,125.59,129.72,139.18,144.27,149.12,151.70,162.93。
19F NMR(DMSO−d):δ−158.26(d,1F,J=5.0Hz);−71.40,−71.36(t,3F,J=10.0Hz,N−C−CF)。
31P NMR(DMSO−d)δ5.05;5.20。
MS−ESIm/z:500,502[M+H];522,524[M+Na];538,540[M+CL].498,500[M−H];534,536,538[M+Cl]
実施例2
FEAdFUの合成−ワンポット手順
Figure 0005894351
1,2,4−トリアゾール(5.53mmol、0.382g)およびトリエチルアミン(0.62mL)を、アセトニトリル(4.5mL)中の4−クロロフェニルジクロロホスフェート(1.84mmol、0.452g)の溶液に加えた。反応物を室温にて30分間撹拌した。最初の工程の終了後、2,3’−アンヒドロ−2’−ジデオキシ−5−フルオロウリジン(0.88mmol、0.200g)およびピリジン(4.5mL)を反応混合物に加えた。反応物を室温にて1時間撹拌した。続いて、2,2,2−トリフルオロエチルアミン塩酸塩(2.64mmol、0.120g)およびトリエチルアミン(1.5mL)を反応混合物に加え、反応物を室温にて2時間撹拌した。反応の進行を、溶出液としてCHCl/MeOH(10:1)を用いた薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用してモニターした。基質が完全に消費した場合、飽和NaHCO溶液(10mL)を反応混合物に加え、続いてクロロホルムで抽出した。有機相を無水MgSOで乾燥させ、トルエンで2回蒸発させて、微量のピリジンを除去した。得られた生成物を、溶出液としてクロロホルム/メタノール混合物(100:1、v/v)を使用して、シリカゲルを用いたクロマトグラフカラムで精製した。収率42%。
生成物は実施例1に記載したものと同一のスペクトル特徴を有した。
実施例3
MFEAdFUの合成
Figure 0005894351
実施例2と同一の手順を使用して、リン酸化2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン(0.88mmol、0.200g)と2−フルオロエチルアミン塩酸塩(263mg;2.64mmol)との反応を実施した。クロマトグラフ精製の後、生成物(MFEAdFU)を34%収率で得た。
H NMR(DMSO−d)δ:2.56−2.75(m,2H,H−2’,H−2’’),3.00−3.23(m,2H,N−CH−C),3.87−4.20(m,1H,H−4’),4.54(m,2H,H−5’,H−5’’),4.68−4.79(m,2H,N−C−CH),5.54(m,1H,H−3’),6.04(pseudo t,J=6.2Hz,1H,H−1’),6.72(m,1H,NH−C−C),7.24,7.28(d,2H,J=8.6Hz,4−ClPh),7.44,7.48(d,2H,J=8.6Hz,4−ClPh),8.15,8.18(d,1H,J=5.6Hz,H−6),11.99(brs,1H,3−NH)。
13C NMR(DMSO−d)δ:33.12,45.51,63.89,77.12,82.48,83.24,87.58,121.74,125.97(d,JC−F=37.3Hz),128.12,131.07,143.74(d,JC−F=232.3Hz),149.05,151.48,162.99(d,JC−F=26.0Hz)。
19F NMR(DMSO−d)δ:−71.17(m,1F),−158.19(m,1F)。
31P NMR(DMSO−d)δ5.96;6.01。
MS−ESIm/z:464,466[M+H];486,488[M+Na];502,504[M+K];462,464[M−H];498,500,502[M+Cl]

Claims (8)

  1. 一般式1の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体:
    Figure 0005894351
    (式中、
    Arは、フェニル、4−クロロフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル基またはパラ、メタもしくはオルト位で、1つのF、Cl、BrもしくはI原子、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基で置換されるフェニル基;あるいは任意の位置で、F、Cl、BrまたはI、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロまたはトリフルオロメチル基の群の2つの同一または異なる置換基で置換されるフェニル基であり;
    Rは、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ジフルオロメチル、ペルフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、1,1,2−トリフルオロエチル、1,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基である)。
  2. 一般式1の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体:
    Figure 0005894351
    (式中、ArおよびRは請求項1に定義される通りである)
    を製造するためのプロセスであり、脂肪族アミンの存在下で、一般式2のトリアゾリド
    Figure 0005894351
    (式中、Arは、フェニル、4−クロロフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル基または
    パラ、メタもしくはオルト位で、1つのF、Cl、BrもしくはI原子、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基で置換されるフェニル基;あるいは任意の位置で、F、Cl、BrもしくはI、1〜12個の炭素原子を有するアルキル置換基、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシ基、ニトロもしくはトリフルオロメチル基の群の2つの同一もしくは異なる置換基で置換されるフェニル基である)
    と、一般式3のフッ素化アミン
    R−NH (3)
    (式中、Rは、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ジフルオロメチル、ペルフルオロエチル、1−フルオロエチル、2−フルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、1,1,2−トリフルオロエチル、1,2,2−トリフルオロエチル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル、1,2,2,2−テトラフルオロエチル基である)
    または一般式4のアミン塩
    R−NH (4)
    (式中、Rは上記の通りであり、Xは、Cl、Br、HSO 、SO −、NO の群の無機陰イオンである)
    との反応を含む、プロセス。
  3. 前記脂肪族アミンがトリエチルアミンである、請求項2に記載のプロセス。
  4. 抗癌治療に使用される治療製剤を製造するための、一般式1の2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン誘導体:
    Figure 0005894351
    (式中、Arは、para−クロロフェニルまたはフェニルであり、Rは、−CF 、−CH CF または−CF−CFである)
    の使用。
  5. 2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン5’−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−O−(4−クロロフェニル)]ホスフェートが、乳癌化学療法に使用される薬物を製造するために使用される、請求項に記載の使用。
  6. 2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン5’−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−O−(4−クロロフェニル)]ホスフェートが、子宮頸癌化学療法に使用される薬物を製造するために使用される、請求項に記載の使用。
  7. 2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン5’−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−O−(4−クロロフェニル)]ホスフェートが、肺癌化学療法に使用される薬物を製造するために使用される、請求項に記載の使用。
  8. 2,3’−アンヒドロ−2’−デオキシ−5−フルオロウリジン5’−[N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−O−(4−クロロフェニル)]ホスフェートが、鼻咽頭癌化学療法に使用される薬物を製造するために使用される、請求項に記載の使用。
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