JP5894098B2 - 位置ずれ量測定方法及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドの複数のヘッドモジュールの記録位置の位置ずれ量を測定する位置ずれ量測定方法、及びこの方法を用いて位置ずれ量を測定する画像記録装置に関する。
インクジェットプリンタ(画像記録装置)の記録方式として、記録媒体の搬送と共にラインヘッドによる1回の描画パスで画像を記録するライン方式が知られている。このライン方式では、記録媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する記録媒体の幅方向(主走査方向)に沿って長尺のラインヘッド(記録ヘッド)が用いられる。このラインヘッドをシリコンウェハやガラス等で一体に形成することは、歩留まり、発熱、コスト等の問題により現実的ではない。そのため、ライン方式では、ノズルが2次元配列されたヘッドモジュールを記録媒体の幅方向に並べて配置してなるラインヘッドを用いるのが通常である。
このようなラインヘッドを用いて画像記録を行う際に、個々のヘッドモジュールの位置が副走査方向にずれていると、個々のヘッドモジュールの記録位置が副走査方向に位置ずれするので、記録画像の品質が低下するという問題が発生する。このため、各ヘッドモジュールの記録位置の副走査方向の位置ずれ量を検出するための様々な方法が提案されている。
特許文献1に記載の位置ずれ量の測定方法では、最初に、互いに隣接するヘッドモジュールの一方により、記録媒体の幅方向に長く延びたラインパターンを、基準ラインを中心として副走査方向にn画素間隔で記録させることで第1のライン群を形成する。また、同時に他方のヘッドモジュールにより、ラインパターンを、基準ラインを中心として副走査方向にn+1画素間隔で記録させることで第2のライン群を形成する。次いで、第1のライン群と第2のライン群とを比較して、搬送方向における位置が一致する第1ライン群の第1ラインパターンと、第2ライン群の第2ラインパターンをそれぞれ同定する。そして、第1及び第2ラインパターンの基準パターンからの位置ずれ量(基準パターンからk本目の位置)に基づき、位置ずれ量を[k×((n+1)−n)]画素と算出する。これにより、互いに隣接するヘッドモジュールの記録位置の副走査方向の位置ずれ量を画素単位で測定することができる。
特許第4770256号公報
上記特許文献1の位置ずれ量の測定方法を用いれば、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量を画素単位で測定することができるので、位置ずれ量の補正を画素単位で行うことができる。しかしながら、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量は約±5μ以内に収めないと記録画像の画質が低下することが発明者の実験により判明している。このため、例えば記録解像度を1200dpiとした場合には、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量を1/4画素程度の精度で測定する必要がある。
また、位置ずれ量の測定の際には、各ヘッドモジュールにより記録されたテストチャート等をイメージスキャナのイメージセンサで読み取った読取画像の解析を行うが、位置ずれ量を1/4画素程度で測定するためには高解像度のイメージセンサが必要となる。その結果、位置ずれ量を測定する装置の製造コストが増加してしまう。
本発明の目的は、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量を高精度に測定可能な位置ずれ量測定方法、及びこの方法を用いて位置ずれ量を測定する画像記録装置に関する。
本発明の目的を達成するための位置ずれ量測定方法は、複数の記録素子を有するヘッドモジュールを第1の方向に複数配列してなる記録ヘッドと、記録媒体とを第1の方向と直交する第2の方向に相対移動させながら、複数のヘッドモジュールのうちの第1のヘッドモジュール及び第2のヘッドモジュールの各々により、第1の方向に延びた形状のドットパターンを第2の方向に予め定めた間隔で記録媒体上に記録させる記録ステップと、記録ステップで記録媒体上に記録されたドットパターンを光学的に読み取る読取ステップと、読取ステップで読み取られたドットパターンの読取画像の第2の方向の濃度変化を示す濃度プロファイルを算出する濃度プロファイル算出ステップと、濃度プロファイル算出ステップの算出結果に基づき、濃度プロファイル内での各ドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を算出する繰り返し周期算出ステップと、繰り返し周期算出ステップの算出結果に基づき、濃度プロファイルのデータを、繰り返し周期毎に積算して積算濃度プロファイルを算出する積算濃度プロファイル算出ステップと、積算濃度プロファイル算出ステップの算出結果に基づき、第1のヘッドモジュールの記録位置と第2のヘッドモジュールの記録位置との第2の方向の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出ステップであって、積算濃度プロファイルにおける各ドットパターンにそれぞれ対応する波形のピーク位置を求め、各ピーク位置に基づいて位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出ステップと、を有する。
本発明によれば、ヘッドモジュールごとに第2の方向に予め定められた間隔でそれぞれ記録媒体に記録されたドットパターンの読取画像に基づきヘッドモジュール間の記録位置の第2の方向の位置ずれ量を算出するので、高解像度のイメージセンサを用いることなく、ヘッドモジュール間の記録位置の第2の方向の位置ずれ量を高精度に測定することができる。
濃度プロファイル算出ステップは、濃度プロファイルとして、第1のヘッドモジュールにより記録される第1のドットパターンに対応する第1の濃度プロファイルと、第2のヘッドモジュールにより記録される第2のドットパターンに対応する第2の濃度プロファイルとをそれぞれ算出し、繰り返し周期算出ステップは、第1及び第2の濃度プロファイルに基づき、繰り返し周期として、第1のドットパターンに対応する波形の第1の繰り返し周期と、第2のドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を示す第2の繰り返し周期とをそれぞれ算出し、積算濃度プロファイル算出ステップは、積算濃度プロファイルとして、第1の濃度プロファイルのデータを第1の繰り返し周期毎に積算してなる第1の積算濃度プロファイルと、第2の濃度プロファイルのデータを第2の繰り返し周期毎に積算してなる第2の積算濃度プロファイルとをそれぞれ算出し、位置ずれ量算出ステップは、第1の積算濃度プロファイルにおける第1のドットパターンに対応する波形の第1のピーク位置と、第2の積算濃度プロファイルにおける第2のドットパターンに対応する波形の第2のピーク位置とをそれぞれ求め、第1のピーク位置と第2のピーク位置との差分に基づき位置ずれ量を算出することが好ましい。これにより、ヘッドモジュール間の記録位置の第2の方向の位置ずれ量を高精度に測定することができる。
第1のヘッドモジュールと第2のヘッドモジュールとが第1の方向において互いに隣接していることが好ましい。これにより、記録ヘッドの傾き(記録媒体面に垂直な方向を軸とする記録ヘッドの回転変位)、記録媒体の搬送速度の誤差、記録媒体の変形、ドットパターンの読取画像の読み取りの誤差、等の影響を受け難くなるので、位置ずれ量をより高精度に測定することができる。
第1及び第2のヘッドモジュールの各々の記録媒体上の記録領域の一部が互いにオーバラップしているオーバラップ記録領域である場合に、記録ステップは、オーバラップ記録領域以外の記録領域に記録を行う第1及び第2のヘッドモジュールの各々の記録素子によりそれぞれ第1のドットパターン、第2のドットパターンを記録することが好ましい。これにより、第1の方向に隣接する各ヘッドモジュールの記録領域がオーバラップしている場合でも、ヘッドモジュール間の記録位置の第2の方向の位置ずれ量を高精度に測定することができる。
第1及び第2のヘッドモジュールの各々の記録媒体上の記録領域の一部が互いにオーバラップしているオーバラップ記録領域である場合に、記録ステップは、ドットパターンとして、オーバラップ記録領域内に記録を行う第1及び第2のヘッドモジュールの記録素子により第1のドットパターンと第2のドットパターンとを第2の方向に個別に間隔でかつ交互に記録し、濃度プロファイル算出ステップは、濃度プロファイルとして、第1のドットパターン及び第2のドットパターンに対応する第3の濃度プロファイルを算出し、繰り返し周期算出ステップは、第3の濃度プロファイル内での第1及び第2のドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を示す第3の繰り返し周期を算出し、積算濃度プロファイル算出ステップは、積算濃度プロファイルとして、第3の濃度プロファイルのデータを第3の繰り返し周期毎に積算してなる第3の積算濃度プロファイルを算出し、位置ずれ量算出ステップは、第3の積算濃度プロファイルにおける第1のドットパターンに対応する波形の第1のピーク位置と、第2のドットパターンに対応する波形の第2のピーク位置とをそれぞれ求め、第1のピーク位置と第2のピーク位置との差分に基づき位置ずれ量を算出する。これにより、第1の方向に隣接する各ヘッドモジュールの記録領域がオーバラップしている場合でも、ヘッドモジュール間の記録位置の第2の方向の位置ずれ量を高精度に測定することができる。さらに、位置ずれ量の算出に要する時間を短縮することができる。
繰り返し周期算出ステップは、濃度プロファイルのデータを、仮の繰り返し周期毎に積算して仮の積算濃度プロファイルを算出する仮積算濃度プロファイル算出ステップと、仮の繰り返し周期を変化さながら、仮積算濃度プロファイル算出ステップを繰り返し実行して、仮の繰り返し周期ごとの仮の積算濃度プロファイルを算出する繰り返しステップと、仮の繰り返し周期ごとの仮の積算濃度プロファイルの最大値を比較して、最大値が最大となる仮の繰り返し周期を繰り返し周期として決定する決定ステップと、を有する。これにより、繰り返し周期を正確に算出することができる。
濃度プロファイル算出ステップと繰り返し周期算出ステップとの間で、濃度プロファイルに対して補完処理を施して、濃度プロファイルの第2の方向の解像度を高くする補完処理ステップを実行することが好ましい。これにより、より高精度に位置ずれ量を算出することができる。
第1の方向は、記録媒体の幅方向であることが好ましい。
記録ヘッドは、インクジェットヘッドであることが好ましい。
本発明の目的を達成するための画像記録装置は、複数の記録素子を有するヘッドモジュールを第1の方向に複数配列してなる記録ヘッドと、記録ヘッドと記録媒体とを第1の方向と直交する第2の方向に相対移動させる相対移動部と、記録ヘッドと相対移動部とを制御して、複数のヘッドモジュールのうちの第1のヘッドモジュール及び第2のヘッドモジュールの各々により、第1の方向に延びた形状のドットパターンを第2の方向に予め定めた間隔で記録媒体上に記録させる記録制御部と、第1のヘッドモジュール及び第2のヘッドモジュールによりそれぞれ記録媒体上に記録されたドットパターンを光学的に読み取る読取部と、読取部で読み取られたドットパターンの読取画像の第2の方向の濃度変化を示す濃度プロファイルを算出する濃度プロファイル算出部と、濃度プロファイル算出部の算出結果に基づき、濃度プロファイル内での各ドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を算出する繰り返し周期算出部と、繰り返し周期算出部の算出結果に基づき、濃度プロファイルのデータを、繰り返し周期毎に積算して積算濃度プロファイルを算出する積算濃度プロファイル算出部と、積算濃度プロファイル算出部の算出結果に基づき、第1のヘッドモジュールの記録位置と第2のヘッドモジュールの記録位置との第2の方向の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部であって、積算濃度プロファイルにおける各ドットパターンにそれぞれ対応する波形のピーク位置を求め、各ピーク位置に基づいて位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、を備える。
本発明の位置ずれ量測定方法及び画像記録装置は、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量を高精度に測定することができる。
第1実施形態のインクジェットプリンタの概略図である。 第1実施形態の記録ヘッドの上面図である。 第1実施形態の記録位置の位置ずれを説明するための説明図である。 第1実施形態のCPUの機能ブロック図である。 第1実施形態のテストチャートの概略図である。 (A)、(B)は第1の濃度プロファイルの算出、(C)は補完処理を説明するための説明図である。 (A)は繰り返し周期長の算出、(B)は第1の積算濃度プロファイルの算出、(C)は基準位置ずれ量Δy1の算出を説明するための説明図である。 繰り返し周期長の算出処理の流れを示したフローチャートである。 図8中のステップS9の処理を説明するための説明図である。 基準位置ずれ量の算出処理の流れを示したフローチャートである。 基準位置ずれ量Δy1を説明するための説明図である。 基準位置ずれ量Δy2の算出処理を説明するための説明図である。 第1実施形態の位置ずれ量ΔYの算出処理を説明するための説明図である。 第1実施形態のプリンタの画像記録処理の流れを示したフローチャートである。 第1実施形態の位置ずれ量測定処理の流れを示したフローチャートである。 基準位置ずれ量測定処理の流れを示したフローチャートである。 第2実施形態のインクジェットプリンタの記録ヘッドの上面図である。 第2実施形態の記録位置の位置ずれを説明するための説明図である。 第2実施形態のテストチャートの概略図である。 第3実施形態のインクジェットプリンタのCPUの機能ブロック図である。 第3実施形態のテストチャートの概略図である。 (A)、(B)は第3の濃度プロファイルの算出、(C)は補完処理を説明するための説明図である。 (A)は繰り返し周期長の算出、(B)は第3の積算濃度プロファイルの算出、(C)は位置ずれ量ΔYの算出を説明するための説明図である。 位置ずれ量ΔYの算出処理の流れを示したフローチャートである。 位置ずれ量ΔYの算出を具体的に説明するための説明図である。 第3実施形態の位置ずれ量測定処理の流れを示したフローチャートである。 他の例のインクジェットプリンタの概略図である。 インクジェットヘッドの構造例を示す概略図である。 インクジェットヘッドの断面図である。
[第1実施形態のインクジェットプリンタ]
<インクジェットプリンタの構成>
図1に示すように、本発明の画像記録装置に相当するインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという)10は、外部のホストコンピュータ11に接続されている。このプリンタ10は、搬送機構(相対移動部)12により搬送される記録紙(記録媒体、図2参照)13に対して、ホストコンピュータ11から入力された画像データに基づき記録ヘッド14から記録紙13上にインク滴を打滴して画像を記録する。なお、図1では、主に画像データの処理に関連する部分のみを示している。
プリンタ10は、前述の搬送機構12及び記録ヘッド14の他に、イメージスキャナ(読取部)16、ホストインターフェース(I/F)部17、画像ページメモリ18、画像バッファメモリ書込制御部19、画像バッファメモリ20、後処理演算部21、転送制御部22、ヘッドドライバ23、及びCPU24などを備えている。ホストI/F部17、画像ページメモリ18、画像バッファメモリ書込制御部19、及びCPU24は、バス25を介して接続されている。
図2に示すように、搬送機構12は、記録ヘッド14に対して、記録紙13をその幅方向に垂直な副走査方向(第2の方向)に相対移動させて記録ヘッド14の下方を通過させる。記録ヘッド14は、その下面(ノズル面)に配列された各ノズル27からインクを吐出し、相対移動中の記録紙13上に画像を形成する。なお、図2は、記録ヘッド14の上面図であり、下面に配列されたノズル27を透過させて図示したものである。また、図面の煩雑化を防止するためにノズル27の配置も簡略化している。
記録ヘッド14は、記録紙13の幅方向に対して平行な主走査方向(第1の方向)に長く延びて形成されており、記録紙13の幅に対応した長さを有するラインヘッドである。なお、記録ヘッド14は記録する色(CMYK)毎に設けられている。
記録ヘッド14は、第1ヘッドモジュール28A、第2ヘッドモジュール28B、及び第3ヘッドモジュール28Cの3個(2個、あるいは4個以上でも可)の交換可能なヘッドモジュールと、各ヘッドモジュール28A〜28Cを保持する枠体29とを備える。各ヘッドモジュール28A〜28Cは、主走査方向に沿って千鳥状に配列されている。各ヘッドモジュール28A〜28Cの中の互いに隣接する2つのヘッドモジュールの端部はそれぞれオーバラップしている。
各ヘッドモジュール28A〜28Cの各ノズル27は、主走査方向について実質的に一定のピッチで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができるように配置されている。従って、第1ヘッドモジュール28Aの最も図中右端側のノズル27で打滴したインク滴の主走査方向(ここでは図中の右方向)に隣接するインク滴は、第2ヘッドモジュール28Bの最も図中左端側のノズル27で打滴することができる。また、第2ヘッドモジュール28Bの最も図中右端側のノズル27で打滴したインク滴の主走査方向(ここでは図中の右方向)に隣接するインク滴は、第3ヘッドモジュール28Cの最も図中左端側のノズル27で打滴することができる。
イメージスキャナ16は、記録ヘッド14の記録紙搬送方向下流側の位置で、かつ記録紙13の記録面と対向する位置に配置されている。このイメージスキャナ16は、主走査方向に長く延びて形成されており、記録紙13の幅に対応した長さを有している。イメージスキャナ16は、記録ヘッド14により記録紙13の記録面上に記録されたテストチャート31(図5参照)を光学的に読み取り、本発明の読取画像に相当するテストチャート読取画像データ32(以下、単に読取画像データと略す、図1参照)をCPU24へ出力する。このイメージスキャナ16としては、副走査方向の解像度が例えば100dpi程度のものが用いられる。すなわち、本実施形態では、高解像度のイメージスキャナを用いずにテストチャート31の読み取りを行う。
図1に戻って、ホストI/F部17は、ホストコンピュータ11から送られてくる画像データを受信する通信インターフェースであり、各種のシリアルインターフェースやパラレルインターフェースを用いることができる。ホストI/F部17は、受信した画像データを画像ページメモリ18へ送る。
画像ページメモリ18は、ホストI/F部17から入力される画像データを格納するものであり、1ページ分の印字データを記憶し得る記憶容量を有するDRAMなどが用いられる。
画像バッファメモリ書込制御部19は、画像ページメモリ18から1ライン分の印字データを1ラインずつ読み出して、画像バッファメモリ20へ転送する。1ライン分の印字データは、画像バッファメモリ20に転送されて、画像バッファメモリ20上において連続するアドレスで格納される。画像バッファメモリ20には、複数ライン分の印字データが蓄積される。
後処理演算部21は、画像バッファメモリ20上で、例えば、異常ノズルに対するマスク処理(打滴禁止処理)や、シェーディング補正処理(ノズルごとに打滴率を加減する処理)などの後処理(修正処理)を行う。後処理済みのデータは画像バッファメモリ20に書き戻される。
転送制御部22は、画像バッファメモリ20からから1回の打滴分(各ヘッドモジュール28A〜28Cの全ノズル分)の印字データを読み出し、この印字データをヘッドドライバ23に転送する。転送制御部22は、1回の打滴分の印字データをヘッドモジュール28A〜28C毎に分割してヘッドドライバ23に送信するための分割処理や、転送フォーマット調整を行う。
ヘッドドライバ23は、図示は省略するが各ヘッドモジュール28A〜28Cの駆動を個別に制御する3個のドライバで構成されている。ヘッドドライバ23は、転送制御部22から入力されるヘッドモジュール28A〜28C毎の印字データに基づき、ヘッドモジュール28A〜248の各ノズル27に対応するアクチュエータ(図示は省略)の駆動を制御して、各ノズル27からインク滴を吐出させる。記録紙13の搬送速度に同期して各ヘッドモジュール28A〜28Cからのインク吐出を制御することにより、記録紙13の記録面上に画像が形成される。
CPU24は、図示しない操作部からの入力信号に基づき、メモリ34から読み出した各種プログラムやデータを逐次実行することで、プリンタ10の各部を統括的に制御する。メモリ34のROM領域には、上述の各種プログラム等の他に、テストチャート31の画像データであるテストチャートデータ35(図4参照)が格納されている。メモリ34のRAM領域は、CPU24が実行するプログラムの展開領域及びCPU24の演算作業領域としても利用される。
また、CPU24は、イメージスキャナ16から入力される読取画像データ32を解析して、各ヘッドモジュール28A〜28Cのうちの任意の2つのヘッドモジュール間の記録位置の副走査方向の位置ずれ量ΔYを算出する(図13参照)。さらに、CPU24は、位置ずれ量ΔYの検出結果に基づき、ヘッドモジュール間の記録位置を補正する位置ずれ補正処理を実行する。以下、「副走査方向の位置ずれ」を単に「位置ずれ」という。
図3に示すように、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれは、例えば、各ヘッドモジュール28A〜28Cの実際の位置ずれに起因して発生する。また、記録位置の位置ずれは、図示は省略するが、各ヘッドモジュール28A〜28Cのノズル27から吐出されるインク滴36の飛翔曲がりによっても発生する。
<位置ずれ量の測定に係る構成>
図4に示すように、CPU24は、メモリ34から位置ずれ量ΔYの測定や位置ずれ補正に係るプログラムを読み出して実行することで、テストチャート記録制御部(記録制御部)38、濃度プロファイルデータ算出部39、補完処理部40、繰り返し周期算出部41、積算濃度プロファイル算出部42、基準位置ずれ量算出部43、位置ずれ量算出部44、位置ずれ補正処理部45として機能する。
テストチャート記録制御部38は、プリンタ10の電源ON時、各ヘッドモジュール28A〜28Cのいずれかの交換時、位置ずれ量ΔYの測定操作がなされた時、所定枚数記録時、所定時間経過時等の所定のタイミングでテストチャート31の記録を実行させる。
テストチャート記録制御部38は、前述の所定のタイミングで、メモリ34から読み出したテストチャートデータ35を画像ページメモリ18に出力するとともに、画像バッファメモリ書込制御部19、転送制御部22、及びヘッドドライバ23を作動させる。これにより、画像バッファメモリ書込制御部19、画像バッファメモリ20、後処理演算部21、及び転送制御部22を経て、テストチャートデータ35に基づく1回の打滴分の印字データが逐次にヘッドドライバ23へ転送される。ヘッドドライバ23は、印字データに基づき、各ヘッドモジュール28A〜28Cの各ノズル27のインク吐出を制御する。搬送機構12により記録紙13を搬送しつつ、各ヘッドモジュール28A〜28Cによりインク滴36を打滴することで、記録紙13の記録面上にテストチャート31が記録される。この時、記録面上に記録されたテストチャート31が、テストチャートデータ35と略同形状となるよう、各ヘッドモジュール28A〜28Cのインク吐出タイミングを予め定めた値に設定してテストチャート31を記録することが望ましい。
図5に示すように、テストチャート31は、各ヘッドモジュール28A〜28Cの各々により記録された第1ドットパターン群48A、第2ドットパターン群48B、及び第3ドットパターン群(図示は省略)を含む。第1ドットパターン群48Aは、主走査方向に長く延びた形状(例えば5pixl×64pixl)の第1ドットパターン50Aを、副走査方向に予め定めたパターン間隔W1(繰り返し周期)で例えば150個記録したものである。なお、ここでいう「パターン間隔W1」とは、副走査方向に隣り合うドットパターンの重心位置の間隔、中心位置の間隔、特定のドットの間隔である。
第2ドットパターン群48Bは、第1ドットパターン50Aと同形状の第2ドットパターン50Bを、副走査方向にパターン間隔W1(繰り返し周期)で例えば150個記録したものである。各第2ドットパターン50Bは、各第1ドットパターン50Aに対して、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28Bの位置ずれに応じた分だけ副走査方向にずれて記録される。
第3ドットパターン群も、第1及び第2ドットパターン群48A,48Bと同様に、第1ドットパターン50Aと同形状の第3ドットパターン(図示せず)を、副走査方向にパターン間隔W1で例えば150個記録したものである。
このようなテストチャート31はイメージスキャナ16により読み取られる。これにより、イメージスキャナ16から濃度プロファイルデータ算出部39へ読取画像データ32が出力される。
図4に戻って、濃度プロファイルデータ算出部39から位置ずれ量算出部44までの各部39〜44は、読取画像データ32に基づき、各ヘッドモジュール28A〜28Cのうちの隣接する2つのヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量ΔYを算出する。以下、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28B間の記録位置の位置ずれ量ΔYを測定する場合について説明を行う。すなわち、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28Bが本発明の第1のヘッドモジュール、第2のヘッドモジュールに相当し、第1及び第2ドットパターン50A,50Bが本発明の第1のドットパターン、第2のドットパターンに相当する。
位置ずれ量ΔYは、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28Bの各々の記録位置の予め定めた基準位置からのずれ量(以下、基準位置ずれ量という)をそれぞれ算出して、2つの基準位置ずれ量を比較することにより算出される。これら基準位置ずれ量の算出は、濃度プロファイルデータ算出部39から基準位置ずれ量算出部43までの各部39〜43により実行される。以下、第1ヘッドモジュール28Aの記録位置の基準位置ずれ量の算出について説明を行う。
<第1ヘッドモジュールの記録位置の基準位置ずれ量の算出>
(濃度プロファイルの算出)
図6(A),(B)に示すように、濃度プロファイルデータ算出部39は、読取画像データ32を解析して、第1ドットパターン群48Aが記録されている画像領域の副走査方向の濃度変化を示す第1の濃度プロファイル53Aを算出する。この第1の濃度プロファイル53Aは、予め定めた基準位置Xを基準として、この基準位置Xからの副走査方向に沿った上記画像領域の濃度変化を示すものである。第1の濃度プロファイル53Aは、各第1ドットパターン50Aに対応する位置の濃度が高くなり、逆に各第1ドットパターン50Aの間に対応する位置の濃度が低くなる。
基準位置Xは、例えば、第1ドットパターン群48Aの副走査方向の一端部に位置する第1ドットパターン50Aから、副走査方向に平行な方向でかつ第1ドットパターン群48Aから離れる方向に最大でW1/2だけ離れた位置である。なお、この基準位置Xは適宜変更してもよく、例えば第1ドットパターン50Aの間であってもよい。
また、本実施形態ではイメージスキャナ16の副走査方向の解像度(例えば100dpi)がテストチャート31の副走査方向の解像度(例えば600dpi)よりも低いので、第1の濃度プロファイル53Aの副走査方向の解像度が低くなる。すなわち、第1の濃度プロファイル53Aの各測定点の副走査方向の間隔が大きくなる。濃度プロファイルデータ算出部39は、第1の濃度プロファイル53Aを補完処理部40へ出力する。
(補完処理:高解像度化)
図6(C)に示すように、補完処理部40は、第1の濃度プロファイル53Aの各測定点の測定値の間に線形補完データを補完(補間ともいう)する補完処理(線形補完処理)を行って、第1の濃度プロファイル53Aの副走査方向の解像度を100dpiから10000dpiに高解像化する。例えば、イメージスキャナ16のイメージセンサの解像度を「R」とし、高解像度化した時の解像度を「R」とし、任意の測定点iの測定値(濃度値)を「D」とし、その隣の測定点i+1の測定値を「Di+1」とした場合に、線形補完データ「Di(j)」は以下の式(1)で表される。ただし、j=1〜((R÷R)−1)の整数である。補完処理部40は、高解像化した第1の濃度プロファイル53A1を繰り返し周期算出部41へ出力する。
i(j)=(((R÷R)−1)×D+j×Di+1)÷(R÷R)・・・(1)
(繰り返し周期長の算出)
図7(A)に示すように、繰り返し周期算出部41は、第1の濃度プロファイル53A1に基づき、第1ドットパターン50Aに対応する濃度変化の繰り返し周期(すなわち、濃度値のピークがどれくらいの周期で現れるか)を示す繰り返し周期長W2を算出する。この繰り返し周期長W2は前述のパターン間隔W1と完全に一致するものではなく、記録紙13の搬送速度の誤差、記録紙13の変形、イメージスキャナ16の読み取りの誤差などの解像度変動要因により、繰り返し周期長W2とパターン間隔W1との間には数%程度の誤差が生じる。なお、繰り返し周期長W2が正確に求められていないと、後述の積算濃度プロファイル算出部42による積算平均時に各第1ドットパターン50Aに対応するピーク値が平均化されてしまうため、正確な積算が行えず正確なピークの位置(図11参照)を求められない。そこで、繰り返し周期算出部41は、以下の方法により、繰り返し周期長W2を正確に算出する。
図8に示すように、繰り返し周期算出部41は、最初に、繰り返し周期のおおよその周期(例えば前述のパターン間隔W1などの前述の解像度変動要因を無視した場合の繰り返し周期)を、仮の繰り返し周期の基準周期(高解像度化した値)として決定する(ステップS1)。次いで、繰り返し周期算出部41は、基準周期の数%から10%の値を、仮の繰り返し周期の変動幅として決定する(ステップS2)。すなわち、仮の繰り返し周期は、(基準周期−変動幅)〜(基準周期+変動幅)の間で段階的に変化される。
繰り返し周期算出部41は、最初の仮の繰り返し周期を「基準周期−変動幅」に設定する(ステップS3)。この設定後、繰り返し周期算出部41は、第1の濃度プロファイル53A1の濃度値を仮の繰り返し周期毎に積算平均してなる仮積算濃度プロファイルを算出する(ステップS4、仮積算濃度プロファイル算出ステップ)。なお、仮積算濃度プロファイルは、後述の第1の積算濃度プロファイル56A(図7(B)参照)と基本的に同じものである。そして、繰り返し周期算出部41は、仮積算濃度プロファイルの最大値(最大振幅、強度)を求める(ステップS5)。
次いで、繰り返し周期算出部41は、最初の仮の繰り返し周期を前述の変動幅の数%だけ増加させた周期を新たな仮の繰り返し周期として決定する(ステップS6でNO、ステップS7)。そして、繰り返し周期算出部41は、新たな仮の繰り返し周期に基づき、仮積算濃度プロファイルの算出と、その最大値の算出とを繰り返し実行する(ステップS4,S5)。以下同様にして、繰り返し周期算出部41は、最終の仮の繰り返し周期(基準周期+変動幅)に対応する仮積算濃度プロファイルの最大値を算出するまで、ステップS7,S4,S5の処理を繰り返し実行する(ステップS6でNO、繰り返しステップ)。
図9に示すように、繰り返し周期算出部41は、全ての仮の繰り返し周期に対応する仮積算濃度プロファイルの最大値の算出後(ステップS6でYES)、仮の繰り返し周期ごとの仮積算濃度プロファイルの最大値を比較する(ステップS8)。仮の繰り返し周期の周期長と繰り返し周期長W2とが異なる場合には、仮の繰り返し周期毎の波形のピーク位置(図7(A)参照)がずれるため、積算平均を行うとピークが平均化されて仮積算濃度プロファイルの最大値は小さくなる。従って、繰り返し周期算出部41は、最大値が最も大きくなる仮の繰り返し周期の周期長を繰り返し周期長W2として決定する(ステップS9、決定ステップ)。これにより、繰り返し周期長W2を正確に算出することができる。繰り返し周期算出部41は、繰り返し周期長W2の算出結果を前述の第1の濃度プロファイル53A1と共に積算濃度プロファイル算出部42へ出力する。
(積算濃度プロファイルの算出)
図7(A),(B)に示すように、積算濃度プロファイル算出部42は、第1の濃度プロファイル53A1の濃度値を、繰り返し周期長W2毎に積算平均して、第1の積算濃度プロファイル56Aを算出する。積算濃度プロファイル算出部42は、第1の積算濃度プロファイル56Aを基準位置ずれ量算出部43へ出力する。
(基準位置ずれ量の算出)
図7(C)に示すように、基準位置ずれ量算出部43は、第1の積算濃度プロファイル56Aを解析して、第1ヘッドモジュール28Aの記録位置の基準位置ずれ量Δy1を算出する。以下、基準位置ずれ量Δy1の算出方法について具体的に説明を行う。
図10及び図11に示すように、基準位置ずれ量算出部43は、第1の積算濃度プロファイル56Aのデータの閾値Thを、例えば下記の式(2)を用いて決定する。そして、基準位置ずれ量算出部43は、第1の積算濃度プロファイル56Aのデータの中で閾値Thを上回るデータを抽出する(ステップS12)。
閾値Th=(最大値−最小値)×f+最小値:(fは例えば0.5)・・・(2)
次いで、基準位置ずれ量算出部43は、閾値Thを上回るデータに対し近似曲線(例えば2次関数:y=ax+bx+c、図11中の実線で表示)を演算し、その近似曲線のピーク位置(頂点値ともいう)Xを算出する(ステップS13)。例えば、ピーク位置XはX=−b÷(2×a)に基づき算出される。
ピーク位置Xの算出後、基準位置ずれ量算出部43は、ピーク位置Xと、基準位置X(例えばX=0)と、イメージスキャナ16の解像度Rと、高解像度化した時の解像度Rとに基づき、下記の式(3)、(4)を用いて基準位置ずれ量Δy1を算出する(ステップS14)。なお、式(4)の「25400」はインチをμmに変換する変換数である。また、本発明では積算濃度プロファイルの波形が極大となる位置をピーク位置としているが、例えばドットパターンの記録されていない部分に対応するデータが極大となるような積算濃度プロファイルの場合にはその波形が極小となる位置をピーク位置とする(他の実施形態も同様)。そして、基準位置ずれ量算出部43は、基準位置ずれ量Δy1の算出結果を位置ずれ量算出部44へ出力する。以上で第1ヘッドモジュール28Aの記録位置の基準位置ずれ量Δy1の算出が完了する。
(X−X)÷R×R→p(pixl/スキャナ解像度)・・・(3)
p÷R×25400→Δy1(μm)・・・(4)
<第2ヘッドモジュールの記録位置の基準位置ずれ量の算出>
次いで、図12に示すように、濃度プロファイルデータ算出部39から基準位置ずれ量算出部43までの各部39〜43は、第2ヘッドモジュール28Bの記録位置の基準位置ずれ量Δy2の算出を行う。この基準位置ずれ量Δy2の算出処理は、前述の基準位置ずれ量Δy1の算出処理と基本的に同じである。
濃度プロファイルデータ算出部39は、読取画像データ32を解析して、第2ドットパターン群48Bが記録されている画像領域の副走査方向の濃度変化を示す第2の濃度プロファイル53Bを算出する。この第2の濃度プロファイル53Bは、前述の第1の濃度プロファイル53Aの算出時に定めた基準位置Xを基準として、この基準位置Xからの副走査方向に沿った上記画像領域の濃度変化を示すものである。すなわち、第1及び第2の濃度プロファイル53A,53Bは、共通の基準位置Xからの副走査方向に沿った濃度変化を示すものである。
補完処理部40は、第2の濃度プロファイル53Bに対して線形補完処理を行い、第2の濃度プロファイル53Bの副走査方向の解像度を100dpiから10000dpiに高解像化する。これにより、高解像化した第2の濃度プロファイル53B1が生成される。
繰り返し周期算出部41は、前述の図8及び図9に示した方法を用いて、第2の濃度プロファイル53B1に基づき、第2ドットパターン50Bに対応する濃度変化の繰り返し周期を示す繰り返し周期長W2を算出する。
積算濃度プロファイル算出部42は、第2の濃度プロファイル53B1のデータを繰り返し周期長W2毎に積算平均して、第2の積算濃度プロファイル56Bを算出する。
基準位置ずれ量算出部43は、前述の図10及び図11に示したように、第2の積算濃度プロファイル56Bのピーク位置Xを算出し、このピーク位置Xに基づき、第2ヘッドモジュール28Bの記録位置の基準位置ずれ量Δy2を算出する。そして、基準位置ずれ量算出部43は、基準位置ずれ量Δy2の算出結果を位置ずれ量算出部44へ出力する。
<位置ずれ量算出処理>
図13に示すように、位置ずれ量算出部44は、基準位置ずれ量Δy1と基準位置ずれ量Δy2との差分、すなわち、第1ドットパターン50Aに対応するピーク位置Xと第2ドットパターン50Bに対応するピーク位置Xとの差分に基づき、位置ずれ量ΔYを算出する。各基準位置ずれ量Δy1,Δy2(各ピーク位置X)は、それぞれ共通の基準位置Xを基準として算出されているので、両者の差分をとることで第1及び第2ヘッドモジュール28A,28B間の記録位置の位置ずれ量ΔYを算出することができる。位置ずれ量算出部44は、位置ずれ量ΔYの算出結果を位置ずれ補正処理部45へ出力する。なお、位置ずれ量ΔYは、図3に示した設計位置からのずれ量と、千鳥配置によるずれ量、及び、テストチャート記録時に各ヘッドモジュールに設定されたインク吐出タイミングの誤差、とを含む記録位置の位置ずれ量である。
<位置ずれ補正処理>
図4に戻って、位置ずれ補正処理部45は、位置ずれ量ΔYの検出結果に基づき、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28B間の記録位置を補正する位置ずれ補正処理を行う。例えば、位置ずれ補正処理部45は、後処理演算部21を制御して印字データに位置ずれ補正処理を施して、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28Bのいずれか一方の記録開始タイミングを他方に対して早めるあるいは遅らせる。これにより、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28B間の記録位置の位置ずれが補正される。なお、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれを補正する位置ずれ補正方法としては様々な方法が知られており、これらのいずれを用いてもよい。
<第1実施形態のインクジェットプリンタの作用>
次に、上記構成のプリンタ10の作用、特に位置ずれ量ΔYの測定処理並びに画像記録処理について説明を行う。なお、ここでは第1及び第2ヘッドモジュール28A,28B間の記録位置の位置ずれ量ΔYを測定する場合について説明を行う。
図14に示すように、プリンタ10の電源がONされた場合、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28Bの少なくとも一方が新たに記録ヘッド14に装着された場合などには、CPU24の各部39〜45が作動して、位置ずれ量ΔYの測定処理を開始する(ステップS20)。
(テストチャート記録処理)
図15に示すように、テストチャート記録制御部38の制御の下、メモリ34内のテストチャートデータ35が画像ページメモリ18に出力された後、画像バッファメモリ書込制御部19と画像バッファメモリ20と転送制御部22とを介して、テストチャートデータ35に基づく1回の打滴分の印字データが逐次にヘッドドライバ23へ転送される。ヘッドドライバ23は、印字データに基づき、各ヘッドモジュール28A〜28Cの各ノズル27のインク吐出を制御する。そして、搬送機構12により記録紙13を副走査方向に搬送しつつ、各ヘッドモジュール28A〜28Cによりインク滴36を打滴することで、記録紙13の記録面上にテストチャート31が記録される(ステップS21、記録ステップ)。
(テストチャート読取処理)
テストチャート31の記録後、CPU24は、既知の記録紙13の搬送速度情報に基づきテストチャート31をトラッキングする。そして、CPU24は、テストチャート31がイメージスキャナ16を通過するタイミングに合わせてイメージスキャナ16による読み取りを開始させる。これにより、テストチャート31がイメージスキャナ16により読み取られ、読取画像データ32がイメージスキャナ16から濃度プロファイルデータ算出部39へ出力される(ステップS22、読取ステップ)。
濃度プロファイルデータ算出部39は、読取画像データ32の入力後、位置ずれ量ΔYの測定対象となる2つのヘッドモジュール、すなわち、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28Bを同定する(ステップS23)。次いで、第1ヘッドモジュール28Aの記録位置の基準位置ずれ量Δy1の算出処理が開始される(ステップS24)。
(基準位置ずれ量Δy1の算出処理)
図16に示すように、濃度プロファイルデータ算出部39は、読取画像データ32を解析して、図6(B)に示したような第1の濃度プロファイル53Aを算出する(ステップS26、濃度プロファイル算出ステップ)。この第1の濃度プロファイル53Aは、濃度プロファイルデータ算出部39から補完処理部40へ出力される。
補完処理部40は、第1の濃度プロファイル53Aに対して線形補完処理を施すことにより、図6(C)に示したように高解像度化された第1の濃度プロファイル53A1を生成する(ステップS27、補完処理ステップ)。第1の濃度プロファイル53Aを副走査方向に高解像度化することで、基準位置ずれ量Δy1(すなわち、位置ずれ量ΔY)をより高精度に算出することができる。この第1の濃度プロファイル53A1は、補完処理部40から繰り返し周期算出部41へ出力される。
繰り返し周期算出部41は、図8に示したステップS1からステップS9までの処理を実行することで、図7(A)に示したように、第1ドットパターン50Aに対応する濃度変化の繰り返し周期を示す繰り返し周期長W2を算出する(ステップS28、繰り返し周期算出ステップ)。繰り返し周期長W2を正確に算出することで、第1の積算濃度プロファイル56Aのピーク位置Xを正確に算出することができる。そして、この繰り返し周期長W2の算出結果は第1の濃度プロファイル53A1と共に、繰り返し周期算出部41から積算濃度プロファイル算出部42へ出力される。
積算濃度プロファイル算出部42は、図7(B)に示したように、第1の濃度プロファイル53A1のデータを繰り返し周期長W2毎に積算平均して、第1の積算濃度プロファイル56Aを算出する(ステップS29、積算濃度プロファイル算出ステップ)。この第1の積算濃度プロファイル56Aは、積算濃度プロファイル算出部42から基準位置ずれ量算出部43へ出力される。
基準位置ずれ量算出部43は、図10に示したステップS12からステップS14までの処理を実行することで、図7(C)及び図11に示したように、第1ヘッドモジュール28Aの記録位置の基準位置ずれ量Δy1を算出する(ステップS30)。この基準位置ずれ量Δy1の算出結果は、基準位置ずれ量算出部43から位置ずれ量算出部44へ出力される。以上で基準位置ずれ量Δy1の算出処理(ステップS24、図15参照)が完了する。
(基準位置ずれ量Δy2の算出処理)
図15に戻って、基準位置ずれ量Δy1の算出処理後、第2ヘッドモジュール28Bの記録位置の基準位置ずれ量Δy2の算出処理が開始される(ステップS32)。この基準位置ずれ量Δy2の算出処理でも、図16に示したステップS26からステップS30までの処理が再度実行される。これにより、図12に示したような第2の濃度プロファイル53Bの算出、第2の濃度プロファイル53B1の生成、繰り返し周期長W2の算出、第2の積算濃度プロファイル56Bの算出が行われた後、第2ヘッドモジュール28Bの記録位置の基準位置ずれ量Δy2が算出される。この基準位置ずれ量Δy2の算出結果も位置ずれ量算出部44へ出力される。
(位置ずれ量ΔYの算出処理)
位置ずれ量算出部44は、図13に示したように、基準位置ずれ量Δy1と基準位置ずれ量Δy2との差分(第1ドットパターン50Aに対応するピーク位置Xと第2ドットパターン50Bに対応するピーク位置Xとの差分)に基づき、位置ずれ量ΔYを算出する(ステップS33、位置ずれ量算出ステップ)。この位置ずれ量ΔYの算出結果は、位置ずれ量算出部44から位置ずれ補正処理部45へ出力される。以上で位置ずれ量測定処理(ステップS20、図14参照)が完了する。
なお、第2及び第3ヘッドモジュール28B,28C間の記録位置の位置ずれ量ΔYについても同様に測定することができる。
(位置ずれ補正処理)
図14に戻って、図示しない操作部等で印刷開始操作がなされると(ステップS36)、ホストコンピュータ11から送られてくる画像データがホストI/F部17を介して画像ページメモリ18に格納される(ステップS37)。そして、CPU24の制御の下、画像データに基づく1回の打滴分の印字データが逐次にヘッドドライバ23へ転送される。この際に、位置ずれ補正処理部45は、位置ずれ量ΔYの検出結果に基づき、後処理演算部21を制御して、印字データに対して位置ずれ補正処理を行う。これにより、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28B間の記録位置の位置ずれが補正される(ステップS38)。
ヘッドドライバ23は、印字データに基づき、各ヘッドモジュール28A〜28Cの各ノズル27のインク吐出を制御する。そして、搬送機構12により記録紙13を副走査方向に搬送しつつ、各ヘッドモジュール28A〜28Cによりインク滴36を打滴する。これにより、記録紙13の記録面上に画像データに基づく画像が記録される(ステップS39)。
他の画像データに基づき再度印刷を行う場合には(ステップS40でYES)、上述の各ステップS37からステップS39までの処理が繰り返し実行される。
この際に、第1及び第2ヘッドモジュール28A,28Bの交換を行った場合、先に位置ずれ量ΔYの測定を行ってから所定時間が経過した場合、あるいは所定枚数の印刷を行った場合、ユーザから位置ずれ量ΔYの再測定の指示を受けた場合などには、再度、位置ずれ量ΔYの測定処理が実行される(ステップS41でYES、ステップS42)。これにより、前述の図15及び図16に示したステップS21からステップS30までの処理が繰り返し実行されて、新たな位置ずれ量ΔYが測定される。
以下、プリンタ10での印刷が終了するまで上述の各ステップの処理が繰り返し実行される。
<第1実施形態のインクジェットプリンタの作用効果>
このように本実施形態では、テストチャート31の読取画像を基に第1及び第2の積算濃度プロファイル56A,56Bをそれぞれ算出し、これらに基づき位置ずれ量ΔYを測定するので、高解像度のイメージセンサを用いることなく、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量を低コストかつ高精度に測定することができる。
[第2実施形態のインクジェットプリンタ]
次に、図17を用いて本発明の第2実施形態のプリンタ70について説明を行う。上記第1実施形態では、各ヘッドモジュール28A〜28Cがそれぞれ記録紙13に記録を行う記録領域がオーバラップしていないが、プリンタ70では互いに隣接するヘッドモジュールの記録領域がオーバラップしている。なお、プリンタ70は、第1実施形態とは異なる記録ヘッド72を備える点を除けば、第1実施形態のプリンタ10と基本的には同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
記録ヘッド72は、第1ヘッドモジュール73A、第2ヘッドモジュール73B、及び第3ヘッドモジュール73Cの3個(2個、あるいは4個以上でも可)の交換可能なヘッドモジュールと、枠体29とを備えている。各ヘッドモジュール73A〜73Cは、主走査方向に沿って千鳥状に配列されている。各ヘッドモジュール73A〜73Cの中の互いに隣接する2つのヘッドモジュールの端部はそれぞれオーバラップしている。各ヘッドモジュール73A〜73Cは、それぞれ本発明の第1のヘッドモジュール、第2のヘッドモジュールに相当する。
第1ヘッドモジュール73A及び第2ヘッドモジュール73Bの一部のノズル27aは、主走査方向位置がオーバラップするように配置されている。また、第2ヘッドモジュール73B及び第3ヘッドモジュール73Cの一部のノズル27aも、主走査方向位置がオーバラップするように配置されている。これにより、第1ヘッドモジュール73Aの記録領域と第2ヘッドモジュール73Bの記録領域との一部がオーバラップするとともに、第2ヘッドモジュール73Bの記録領域と第3ヘッドモジュール73Cの記録領域との一部がオーバラップする。以下、記録領域同士のオーバラップ領域を「オーバラップ記録領域」といい、オーバラップ記録領域以外の記録領域を「非オーバラップ記録領域」という。
図18に示すように、各ヘッドモジュール73A〜73C間の記録位置の位置ずれは、図3に示した第1実施形態と同様に、各ヘッドモジュール73A〜73Cの位置ずれや、図示は省略するがインク滴36の飛翔曲がりにより発生する。
このような各ヘッドモジュール73A〜73Cの記録位置の位置ずれ量ΔYの測定方法は、第1実施形態とは異なるテストチャート75(図19参照)を記録紙13に記録する点を除けば、第1実施形態で説明した測定方法と基本的に同じである。
テストチャート記録制御部38は、第1実施形態と同様にテストチャートデータ35を画像ページメモリ18に出力するとともに、画像バッファメモリ書込制御部19、転送制御部22、及びヘッドドライバ23を作動させて、テストチャート75の記録を実行させる。ただし、この際に、テストチャート記録制御部38は、ノズル27aからのインク滴36の吐出は禁止(停止)する。すなわち、各ヘッドモジュール73A〜73Cのノズル27のみで非オーバラップ記録領域にテストチャート75を記録する。
図19に示すように、テストチャート75は、各ヘッドモジュール73A〜73Cの各々のノズル27のみにより記録された第1ドットパターン群76A、第2ドットパターン群76B、及び第3ドットパターン群(図示は省略)を含む。第1ドットパターン群76Aは、主走査方向に長く延びた形状の第1ドットパターン77Aを、副走査方向にパターン間隔W1(繰り返し周期)で例えば150個記録したものである。
第2ドットパターン群76Bは、第1ドットパターン77Aと同形状の第2ドットパターン77Bを、副走査方向にパターン間隔W1(繰り返し周期)で例えば150個記録したものである。各第2ドットパターン50Bは、各第1ドットパターン50Aに対して、第1及び第2ヘッドモジュール73A,73Bの位置ずれに応じた分だけ副走査方向にずれて記録される。
第3ドットパターン群も、第1ドットパターン77Aと同形状の第3ドットパターン(図示せず)を、副走査方向にパターン間隔W1で例えば150個記録したものである。なお、各ドットパターン77A,77Bは、本発明の第1のドットパターン、第2のドットパターンに相当する。
このようにテストチャート75は、第1及び第2ドットパターン77A,77Bの副走査方向の長さが異なる点を除けば、第1実施形態のテストチャート31と同じである。従って、第1実施形態と同様に、CPU24の各部で図15及び図16に示したステップS21からステップS33までの処理を実行することで、各ヘッドモジュール73A〜73Cの中の2つのヘッドモジュールの記録位置の位置ずれ量ΔYを算出することができる。また、この位置ずれ量ΔYの算出結果に基づき位置ずれ補正を行うことができる。これにより、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。
[第3実施形態のインクジェットプリンタ]
<インクジェットプリンタの構成>
次に、図20を用いて本発明の第3実施形態のプリンタ80について説明を行う。上記第2実施形態では、各ヘッドモジュール73A〜73Cのノズル27のみでテストチャート75の記録を行う。これに対して、プリンタ80では、各ヘッドモジュール73A〜73Cのノズル27aのみを用いて記録紙13のオーバラップ記録領域にテストチャート81を記録するとともに、このテストチャート81の読取画像に基づき位置ずれ量ΔYを測定する。
プリンタ80は、第1実施形態とは異なるCPU83を備える点を除けば、第1実施形態のプリンタ10と基本的には同じ構成である。このため、上記第1及び第2実施形態と機能・構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
<位置ずれ量の測定に係る構成>
CPU83は、メモリ34から位置ずれ量ΔYの測定や位置ずれ補正に係るプログラムを読み出して実行することで、テストチャート記録制御部(記録制御部)85、濃度プロファイルデータ算出部86、補完処理部87、繰り返し周期算出部88、積算濃度プロファイル算出部89、位置ずれ量算出部90、位置ずれ補正処理部45として機能する。
(テストチャートの記録)
テストチャート記録制御部85は、第1実施形態のテストチャート記録制御部38と同様に、テストチャートデータ35を画像ページメモリ18に出力するとともに、画像バッファメモリ書込制御部19、転送制御部22、及びヘッドドライバ23を作動させて、テストチャート81の記録を実行させる。ただし、この際に、テストチャート記録制御部85は、ノズル27からのインク滴36の吐出は禁止(停止)する。すなわち、各ヘッドモジュール73A〜73Cのノズル27aのみでオーバラップ記録領域OLA(図21参照)にテストチャート81を記録する。
図21に示すように、テストチャート81は、第1ヘッドモジュール73Aのノズル27aにより記録される第1ドットパターン94Aと、第2ヘッドモジュール73Bのノズル27aにより記録される第2ドットパターン94Bと、第3ヘッドモジュール73Cのノズル27aにより記録される第3ドットパターン(図示せず)を含む。各ドットパターン94A,94Bは、主走査方向に長く延びた形状を有しており、本発明の第1のドットパターン、第2のドットパターンに相当する。第1及び第2ドットパターン94A,94Bは、それぞれ副走査方向にパターン間隔W1(繰り返し周期)で例えば150個記録される。また同時に、第1及び第2ドットパターン94A,94Bは、副走査方向に沿って交互に記録される。なお、図示は省略するが、第2ドットパターン94B及び第3ドットパターンについても同様である。
(濃度プロファイルの算出)
図22(A),(B)に示すように、濃度プロファイルデータ算出部86は、イメージスキャナ16から取得したテストチャート81の読取画像データ32を解析して、記録紙13のオーバラップ記録領域OLAの副走査方向の濃度変化を示す第3の濃度プロファイル96を算出する。この第3の濃度プロファイル96は、第1及び第2ドットパターン94A,94Bに対応する位置の濃度が高くなり、逆に第1及び第2ドットパターン94A,94Bの間に対応する位置の濃度が低くなる。なお、第1実施形態と同様に、イメージスキャナ16の副走査方向の解像度が低いので、第3の濃度プロファイル96の副走査方向の解像度も低くなる。濃度プロファイルデータ算出部86は、第3の濃度プロファイル96を補完処理部87へ出力する。
(補完処理)
図22(C)に示すように、補完処理部87は、第3の濃度プロファイル96に対して第1実施形態と同様の線形補完処理を施して、第3の濃度プロファイル96の副走査方向の解像度を例えば100dpiから10000dpiに高解像化する。第3の濃度プロファイル96を副走査方向に高解像度化することで、位置ずれ量ΔYをより高精度に算出することができる。補完処理部40は、高解像化した第3の濃度プロファイル96aを繰り返し周期算出部88へ出力する。
図23(A)に示すように、繰り返し周期算出部88は、第3の濃度プロファイル96に基づき、互いに隣り合う第1及び第2ドットパターン94A,94Bに対応する濃度変化の繰り返し周期を示す繰り返し周期長W3を算出する。この繰り返し周期長W3は、図8及び図9に示した第1実施形態の算出方法と同様に、仮の繰り返し周期毎の仮積算濃度プロファイルを算出し、各仮積算濃度プロファイルの最大値を比較した結果に基づき算出可能である。なお、ここでいう各仮積算濃度プロファイルの「最大値」とは、図23(C)に示す2つのピーク値の合計値である。繰り返し周期算出部88は、繰り返し周期長W3の算出結果を前述の第3の濃度プロファイル96aと共に積算濃度プロファイル算出部89へ出力する。
図23(B)に示すように、積算濃度プロファイル算出部89は、第3の濃度プロファイル96aのデータを繰り返し周期長W3毎に積算平均して、第3の積算濃度プロファイル98を算出する。積算濃度プロファイル算出部89は、第3の積算濃度プロファイル98を位置ずれ量算出部90へ出力する。
図23(C)に示すように、位置ずれ量算出部90は、第3の積算濃度プロファイル98を解析して、第1ヘッドモジュール73Aの記録位置と第2ヘッドモジュール73Bの記録位置との位置ずれ量ΔYを算出する。以下、第3の積算濃度プロファイル98に基づく位置ずれ量ΔYの算出方法について具体的に説明を行う。
図24及び図25に示すように、位置ずれ量算出部90は、基準位置ずれ量算出部43は、第3の積算濃度プロファイル98のデータの閾値Thを、上記第1実施形態で説明した式(2)を用いて決定する。そして、位置ずれ量算出部90は、第3の積算濃度プロファイル98のデータの中で閾値Thを上回るデータを抽出する(ステップS50)。
次いで、位置ずれ量算出部90は、閾値Thを上回るデータのX値(積算位相値:繰り返し周期内の位置)の平均値を求め、平均値よりもX値が小さいデータを「グループ1」とし、逆に平均値よりも大きいデータを「グループ2」とする(ステップS51)。本実施形態では、グループ1は第1ドットパターン94Aに対応するデータであり、グループ2は第2ドットパターン94Bに対応するデータである。
位置ずれ量算出部90は、グループ1のデータに対し近似曲線(例えば2次関数:y=ax+bx+c、図25中の実線で表示)を演算し、その近似曲線のピーク位置XP1を算出する(ステップS52)。このピーク位置XP1は、例えばXP1=−b÷(2×a)に基づき算出される。
また、位置ずれ量算出部90は、ピーク位置XP1の算出時と同様に、グループ2のデータに対し近似曲線を演算し、その近似曲線のピーク位置XP2を算出する(ステップS53)。このピーク位置XP2も例えばXP2=−b÷(2×a)に基づき算出される。
次いで、位置ずれ量算出部90は、ピーク位置XP1と、ピーク位置XP2と、イメージスキャナ16の解像度Rと、高解像度化した時の解像度Rとに基づき、下記の式(5)、(6)を用いて位置ずれ量ΔYを算出する(ステップS54)。すなわち、第1ドットパターン94Aに対応するピーク位置XP1と第2ドットパターン94Bに対応するピーク位置XP2との差分に基づき、位置ずれ量ΔYを算出する。位置ずれ量算出部90は、位置ずれ量ΔYの算出結果を位置ずれ補正処理部45に出力する。なお、位置ずれ量ΔYは、図18に示した設計位置からのずれ量と、千鳥配置によるずれ量、及び、テストチャート記録時に各ヘッドモジュールに設定されたインク吐出タイミングの誤差、とを含む記録位置の位置ずれ量である。
(XP1−XP2)÷R×R→p(pixl/スキャナ解像度)・・・(5)
p÷R×25400→ΔY・・・(6)
<第3実施形態のインクジェットプリンタの作用>
次に、上記構成のプリンタ80の作用、特に位置ずれ量ΔYの測定処理について説明を行う。なお、位置ずれ補正処理を含む画像記録処理については第1実施形態と同じであるのでここでは説明を省略する。また、ここでは第1及び第2ヘッドモジュール73A,73B間の記録位置の位置ずれ量ΔYを測定する場合について説明を行う。
図26に示すように、プリンタ80の電源がONされた場合、第1及び第2ヘッドモジュール73A,73Bの少なくとも一方が新たに記録ヘッド72に装着された場合などには、CPU83の各部85〜90が作動して、位置ずれ量ΔYの測定処理を開始する(ステップS20)。
テストチャート記録制御部85の制御の下、第1実施形態と同様に、テストチャートデータ35に基づく1回の打滴分の印字データが逐次にヘッドドライバ23へ転送される。ヘッドドライバ23は、印字データに基づき、各ヘッドモジュール73A〜73Cの各ノズル27aのインク吐出を制御する。そして、搬送機構12により記録紙13を副走査方向に搬送しつつ、各ヘッドモジュール73A〜73Cによりインク滴36を打滴することで、オーバラップ記録領域OLAにテストチャート81が記録される(ステップS58、記録ステップ)。
テストチャート81の記録後、第1実施形態と同様に、テストチャート81がイメージスキャナ16により読み取られ、読取画像データ32がイメージスキャナ16から濃度プロファイルデータ算出部86へ出力される(ステップS59、読取ステップ)。
濃度プロファイルデータ算出部86は、読取画像データ32の入力後、位置ずれ量ΔYの測定対象となる2つのヘッドモジュール、すなわち、第1及び第2ヘッドモジュール73A,73Bを同定する(ステップS60)。
次いで、濃度プロファイルデータ算出部86は、読取画像データ32を解析して、図22(B)に示したような第3の濃度プロファイル96を算出する(ステップS61、濃度プロファイル算出ステップ)。この第3の濃度プロファイル96は、濃度プロファイルデータ算出部86から補完処理部87へ出力される。
補完処理部87は、第3の濃度プロファイル96に対して線形補完処理を施すことにより、図22(C)に示したような高解像度化された第3の濃度プロファイル96aを生成する(ステップS62、補完処理ステップ)。この第3の濃度プロファイル96aは、補完処理部87から繰り返し周期算出部88へ出力される。
繰り返し周期算出部88は、図8に示したステップS1からステップS9までの処理と基本的に同じ処理を実行して、仮の繰り返し周期毎の仮積算濃度プロファイルを算出し、各仮積算濃度プロファイルの最大値(グループ1とグループ2の合計値)の大きさを比較する。これにより、図23(A)に示したような繰り返し周期長W3が繰り返し周期算出部41により算出される(ステップS63、繰り返し周期算出ステップ)。この繰り返し周期長W3の算出結果は第3の濃度プロファイル96aと共に、繰り返し周期算出部88から積算濃度プロファイル算出部89へ出力される。
積算濃度プロファイル算出部89は、図23(B)に示したように、第3の濃度プロファイル96aを繰り返し周期長W3毎に積算平均して、第3の積算濃度プロファイル98を算出する(ステップS64、積算濃度プロファイル算出ステップ)。この第3の積算濃度プロファイル98は、積算濃度プロファイル算出部89から位置ずれ量算出部90へ出力される。
位置ずれ量算出部90は、図24に示したステップS50からステップS54までの処理を実行する。これにより、位置ずれ量算出部90は、図23(C)及び図25に示したように、ピーク位置XP1とピーク位置XP2との差分に基づき、第1及び第2ヘッドモジュール73A,73B間の記録位置の位置ずれ量ΔYを算出する(ステップS65)。以上で位置ずれ量測定処理が完了する。
<第3実施形態のインクジェットプリンタの作用効果>
このように本発明の第3実施形態では、オーバラップ記録領域OLAに記録されたテストチャート81を解析することで、第1実施形態のようにヘッドモジュール毎の基準位置ずれ量Δy1,Δy2を算出することなく、位置ずれ量ΔYを直接算出することができる。これにより、位置ずれ量ΔYの算出に要する時間を短縮することができる。また、第1実施形態と同様に、高解像度のイメージセンサを用いることなく、ヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量を低コストかつ高精度に測定することができる。
[他のインクジェットプリンタの構成例]
次に、図1に示したプリンタ10の一例であるプリンタ100の構成例について説明する。
図27に示すように、プリンタ100は、描画ドラム170に保持された記録紙13に、記録ヘッド250(CMYKのインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにより構成)から複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成する直描方式のインクジェットプリンタであり、インクの打滴前に記録紙13上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて記録紙13上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたインクジェットプリンタである。
プリンタ100は、主として、給紙部112、処理液付与部114、記録部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122を備えて構成される。
(給紙部)
給紙部112には、枚葉紙である記録紙13が積層されている。給紙部112の給紙トレイ150から記録紙13が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。記録紙13として、枚葉紙(カット紙)を用いているが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録紙13の表面に処理液を付与する機構である。処理液は、記録部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に記録紙13を挟み込むことによって記録紙13の先端を保持できるようになっている。処理液ドラム154の外周面に吸引孔を設け、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより記録紙13を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の周面に対向して処理液塗布装置156が配置される。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラと、アニックスローラと処理液ドラム154上の記録紙13に圧接されて計量後の処理液を記録紙13に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら記録紙13の表面に塗布することができる。本実施形態では、ローラによる塗布方式を適用した構成を例示したが、これに限定されず、例えば、スプレー方式、インクジェット方式などの各種方式を適用することも可能である。
処理液が付与された記録紙13は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して記録部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(記録部)
記録部116は、描画ドラム170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド250(インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Y)を備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、それぞれ記録紙13における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式のインクジェットヘッドであり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録紙13の搬送方向(描画ドラム170の回転方向、第2の方向)と直交する方向(第1の方向)に延在するように設置される。
描画ドラム170上に密着保持された記録紙13の表面に向かって、この表面側に配置されたインクジェットヘッド250の各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、記録紙13上での色材流れなどが防止され、記録紙13の表面に画像が形成される。
すなわち、描画ドラム170によって記録紙13を一定の速度で搬送し、この搬送方向について、記録紙13と各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを相対的に移動させる動作を1回行うだけで(即ち1回の副走査で)、記録紙13の表面の画像形成領域に画像を記録することができる。
画像が形成された記録紙13は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、乾燥ドラム176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって記録紙13の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のハロゲンヒータ180と、各ハロゲンヒータ180の間にそれぞれ配置された温風噴出ノズル182とで構成される。乾燥部118で乾燥処理が行われた記録紙13は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって記録紙13の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、記録紙13の記録面(両面)に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録紙13を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。記録紙13は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧でニップされ、定着処理が行われる。
また、定着ローラ188は、ハロゲンランプなどを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度に制御される。
インラインセンサ(読取部)190は、記録紙13に形成された画像を読み取り、画像の濃度、画像の欠陥などを検出するための手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。このインラインセンサ190は、前述のイメージスキャナ16と基本的に同じものである。
定着部120によれば、乾燥部118で形成された薄層の画像層内のラテックス粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、記録紙13に固定定着させることができる。また、定着ドラム184の表面温度は50℃以上に設定されている。
なお、高沸点溶媒及びポリマー微粒子(熱可塑性樹脂粒子)を含んだインクに代えて、UV露光にて重合硬化可能なモノマー成分を含有していてもよい。この場合、プリンタ100は、ヒートローラによる熱圧定着部(定着ローラ188)の代わりに、記録紙13上のインクにUV光を露光するUV露光部を備える。このように、UV硬化性樹脂などの活性光線硬化性樹脂を含んだインクを用いる場合には、加熱定着の定着ローラ188に代えて、UVランプや紫外線LD(レーザダイオード)アレイなど、活性光線を照射する手段が設けられる。
(排紙部)
定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録紙13は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。搬送ベルト196による用紙搬送機構の詳細は図示しないが、印刷後の記録紙13は無端状の搬送ベルト196間に渡されたバー(不図示)のグリッパーによって用紙先端部が保持され、搬送ベルト196の回転によって排出トレイ192の上方に運ばれてくる。
また、図示は省略するが、本例のプリンタ100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行うヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録紙13の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
〔インクジェットヘッドの構造〕
次に、記録部116に具備されるインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造について説明する。なお、各色に対応するインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表してインクジェットヘッド250として説明を行う。
図28に示すように、インクジェットヘッド250は、インク吐出口であるノズル251と、各ノズル251と連通する圧力室252と、不図示の共通流路と各圧力室252とを連通させる供給口254等からなる複数のインク室ユニット(記録素子単位としての液滴吐出素子)253をマトリクス配置した構造を有し、これにより、インクジェットヘッド250の長手方向である主走査方向に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(符号Pnを付して図示する投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
ノズル251と連通する圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部の一方にノズル251が設けられ、他方に供給口254が設けられている。なお、圧力室252の形状は本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
ノズル251及び圧力室252等からなるインク室ユニット253を、主走査方向(符号Mを付して図示)に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θ(0°<θ<90°)を有する斜めの列方向(符号Saを付して図示する。)に沿って一定の配列パターンでマトリクス配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θをなす方向に沿ってインク室ユニット253を一定のピッチgで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルの投影ノズルピッチPnはg×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル251が一定のピッチPnで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列は、1インチ当たり1200個(1200ノズル/インチ)におよぶ高密度配置を実現することが可能になる。
図29に示すように、インクジェットヘッド250は、ノズル251が形成されたノズルプレート251Aと、圧力室252や共通流路255等の流路が形成された流路板252P等を積層接合した構造から成る。
流路板252Pは、圧力室252の側壁部を構成するとともに、共通流路255から圧力室252にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口254を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図29では簡略的に図示しているが、流路板252Pは一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート251A及び流路板252Pは、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路255はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に供給される。
圧力室252の一部の面(図29において天面)を構成する振動板256には、個別電極257を備えた圧電アクチュエータ258が接合されている。本例の振動板256は、圧電アクチュエータ258の下部電極に相当する共通電極259として機能するニッケル(Ni)導電層付きのシリコン(Si)から成り、各圧力室252に対応して配置される圧電アクチュエータ258の共通電極を兼ねる。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様も可能であり、この場合は、振動板部材の表面に金属などの導電材料による共通電極層が形成される。また、ステンレス鋼(SUS)など、金属(導電性材料)によって共通電極を兼ねる振動板を構成してもよい。
個別電極257に駆動電圧を印加することによって圧電アクチュエータ258が変形して圧力室252の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル251からインクが吐出される。インク吐出後、圧電アクチュエータ258が元の状態に戻る際、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に再充填される。
本例では、圧胴搬送方式が適用されるプリンタ100を例示したが、記録紙13の搬送方式は圧胴搬送方式に限定されず、搬送ベルト上に記録紙13を吸着保持して搬送するベルト搬送方式や他の搬送方式を適宜選択することも可能である。
ノズル251の配列形態は図示の例に限定されず、様々なノズル配置構造を適用できる。例えば、一列の直線配列、V字状のノズル配列、V字状配列を繰り返し単位とするジグザク状(W字状など)のような折れ線状のノズル配列なども可能である。
[その他]
上記各実施形態では、互いに隣接するヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量ΔYを算出しているが、隣接してない任意のヘッドモジュール間の記録位置の位置ずれ量ΔYも同様の方法で算出することができる。なお、位置ずれ量の測定を行うヘッドモジュール間の主走査方向の間隔が広がるほど、記録ヘッド72の傾き(記録紙13面に垂直な方向を軸とする記録ヘッド72の回転変位)、記録紙13の搬送速度の誤差、記録紙13の変形、イメージスキャナ16の読み取りの誤差等が位置ずれ量の測定結果に影響を及ぼす。このため、位置ずれ量ΔYの測定を行う測定対象として互いに隣接するヘッドモジュールを選択することで、より高精度に位置ずれ量ΔYを測定することができる。
上記各実施形態では、補完処理部40,87にて各濃度プロファイルに対して線形補完処理を行っているが、各濃度プロファイルを副走査方向に高解像化できれば補完方法は特に限定されない。また、各濃度プロファイルの繰り返し周期長W2,W3の算出方法も前述の図8及び図9に示した方法に特に限定されず、公知の各種方法を用いてもよい。
上記各実施形態では、パターン間隔W1(周期長)を任意に設定しているが、このパターン間隔W1はイメージスキャナ16のイメージセンサの副走査方向の解像度の非整数倍であることが好ましい。これにより、副走査方向に配列された各ドットパターンのそれぞれに対するイメージセンサの読取位置が徐々にずれるので、例えば、図6(B)の第1の濃度プロファイル53Aにおいて副走査方向の様々な測定点でのデータが得られる。その結果、図7(B)に示した第1の積算濃度プロファイル56Aのより正確な波形が得られるので、ピーク位置を正確に定めることができる。
上記各実施形態では、第1〜第3の濃度プロファイル53A,53B,96をそれぞれ繰り返し周期長W2,W3毎に積算平均して第1〜第3の積算濃度プロファイル56A,56B,98を算出しているが、平均処理を行わずに、各濃度プロファイル53A,53B,96をそれぞれ繰り返し周期長W2,W3毎に積算して第1〜第3積算濃度プロファイルを算出してもよい。
上記各実施形態では、各ドットパターンをそれぞれ副走査方向に150個形成しているが、各ドットパターンのそれぞれの数は適宜増減してもよい。なお、各ドットパターンの数が多いほど、各濃度プロファイルのデータ数が増えるので位置ずれ量ΔYをより高精度に測定することができる。
上記実施形態の記録ヘッドはCMYKの4色の記録を行うが、記録する色は特に限定はされない。また、固定された記録ヘッドに対して記録紙を移動させる代わりに、記録紙に対して記録ヘッドを移動させる例えばシャトルヘッドタイプの記録ヘッドを備えるインクジェットプリンタにも本発明を適用することができる。
上記各実施形態では、グラフィック印刷用のインクジェットプリンタへの適用を例に説明したが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。例えば、電子回路の配線パターンを描画する配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、カラーフィルター製造装置、マテリアルデポジション用の材料を用いて微細構造物を形成する微細構造物形成装置など、液状機能性材料を用いて様々な形状やパターンを描画するインクジェットプリンタに広く適用できる。
上記各実施形態では、本発明の画像記録装置としてインクジェットプリンタを例に説明したが、サーマル素子を記録素子とする記録ヘッドを複数備えた熱転写記録装置、LED素子を記録素子とする記録ヘッドを複数備えたLED電子写真プリンタなどの各種画像記録装置に本発明を適用することができる。
10,70,80…インクジェットプリンタ,14,72…記録ヘッド,16…イメージスキャナ,24…CPU,28A,28B,28C…第1、第2、第3ヘッドモジュール,39,86…濃度プロファイルデータ算出部,40,87…補完処理部,41,88…繰り返し周期算出部,42,89…積算濃度プロファイル算出部,44,90…位置ずれ量算出部,50A,50B…第1、第2ドットパターン,53A,53B…第1、第2の濃度プロファイル,56A,56B…第1、第2の積算濃度プロファイル,73A,73B,73C…第1、第2、第3ヘッドモジュール,77A,77B…第1、第2ドットパターン,94A,94B…第1、第2ドットパターン,96…第3の濃度プロファイル,98…第3の積算濃度プロファイル

Claims (10)

  1. 複数の記録素子を有するヘッドモジュールを第1の方向に複数配列してなる記録ヘッドと、記録媒体とを前記第1の方向と直交する第2の方向に相対移動させながら、前記複数のヘッドモジュールのうちの第1のヘッドモジュール及び第2のヘッドモジュールの各々により、前記第1の方向に延びた形状のドットパターンを前記第2の方向に予め定めた間隔で前記記録媒体上に記録させる記録ステップと、
    前記記録ステップで前記記録媒体上に記録された前記ドットパターンを光学的に読み取る読取ステップと、
    前記読取ステップで読み取られた前記ドットパターンの読取画像の前記第2の方向の濃度変化を示す濃度プロファイルを算出する濃度プロファイル算出ステップと、
    前記濃度プロファイル算出ステップの算出結果に基づき、前記濃度プロファイル内での各前記ドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を算出する繰り返し周期算出ステップと、
    前記繰り返し周期算出ステップの算出結果に基づき、前記濃度プロファイルのデータを、前記繰り返し周期毎に積算して積算濃度プロファイルを算出する積算濃度プロファイル算出ステップと、
    前記積算濃度プロファイル算出ステップの算出結果に基づき、前記第1のヘッドモジュールの記録位置と前記第2のヘッドモジュールの記録位置との前記第2の方向の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出ステップであって、前記積算濃度プロファイルにおける各前記ドットパターンにそれぞれ対応する波形のピーク位置を求め、各前記ピーク位置に基づいて前記位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出ステップと、
    を有する位置ずれ量測定方法。
  2. 前記濃度プロファイル算出ステップは、前記濃度プロファイルとして、前記第1のヘッドモジュールにより記録される第1のドットパターンに対応する第1の濃度プロファイルと、前記第2のヘッドモジュールにより記録される第2のドットパターンに対応する第2の濃度プロファイルとをそれぞれ算出し、
    前記繰り返し周期算出ステップは、前記第1及び第2の濃度プロファイルに基づき、前記繰り返し周期として、前記第1のドットパターンに対応する波形の第1の繰り返し周期と、前記第2のドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を示す第2の繰り返し周期とをそれぞれ算出し、
    前記積算濃度プロファイル算出ステップは、前記積算濃度プロファイルとして、前記第1の濃度プロファイルのデータを前記第1の繰り返し周期毎に積算してなる第1の積算濃度プロファイルと、前記第2の濃度プロファイルのデータを前記第2の繰り返し周期毎に積算してなる第2の積算濃度プロファイルとをそれぞれ算出し、
    前記位置ずれ量算出ステップは、前記第1の積算濃度プロファイルにおける前記第1のドットパターンに対応する波形の第1のピーク位置と、前記第2の積算濃度プロファイルにおける前記第2のドットパターンに対応する波形の第2のピーク位置とをそれぞれ求め、前記第1のピーク位置と第2のピーク位置との差分に基づき前記位置ずれ量を算出する請求項1記載の位置ずれ量測定方法。
  3. 前記第1のヘッドモジュールと前記第2のヘッドモジュールとが前記第1の方向において互いに隣接している請求項2記載の位置ずれ量測定方法。
  4. 前記第1及び第2のヘッドモジュールの各々の前記記録媒体上の記録領域の一部が互いにオーバラップしているオーバラップ記録領域である場合に、前記記録ステップは、前記オーバラップ記録領域以外の記録領域に記録を行う前記第1及び第2のヘッドモジュールの各々の前記記録素子によりそれぞれ前記第1のドットパターン、前記第2のドットパターンを記録する請求項3記載の位置ずれ量測定方法。
  5. 前記第1及び第2のヘッドモジュールの各々の前記記録媒体上の記録領域の一部が互いにオーバラップしているオーバラップ記録領域である場合に、
    前記記録ステップは、前記ドットパターンとして、前記オーバラップ記録領域内に記録を行う前記第1及び第2のヘッドモジュールの前記記録素子により第1のドットパターンと第2のドットパターンとを前記第2の方向に個別に前記間隔でかつ交互に記録し、
    前記濃度プロファイル算出ステップは、前記濃度プロファイルとして、前記第1のドットパターン及び第2のドットパターンに対応する第3の濃度プロファイルを算出し、
    前記繰り返し周期算出ステップは、前記第3の濃度プロファイル内での前記第1及び第2のドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を示す第3の繰り返し周期を算出し、
    前記積算濃度プロファイル算出ステップは、前記積算濃度プロファイルとして、前記第3の濃度プロファイルのデータを前記第3の繰り返し周期毎に積算してなる第3の積算濃度プロファイルを算出し、
    前記位置ずれ量算出ステップは、前記第3の積算濃度プロファイルにおける前記第1のドットパターンに対応する波形の第1のピーク位置と、前記第2のドットパターンに対応する波形の第2のピーク位置とをそれぞれ求め、前記第1のピーク位置と第2のピーク位置との差分に基づき前記位置ずれ量を算出する請求項1記載の位置ずれ量測定方法。
  6. 前記繰り返し周期算出ステップは、
    前記濃度プロファイルのデータを、仮の繰り返し周期毎に積算して仮の積算濃度プロファイルを算出する仮積算濃度プロファイル算出ステップと、
    前記仮の繰り返し周期を変化さながら、前記仮積算濃度プロファイル算出ステップを繰り返し実行して、前記仮の繰り返し周期毎の前記仮の積算濃度プロファイルを算出する繰り返しステップと、
    前記仮の繰り返し周期毎の前記仮の積算濃度プロファイルの最大値を比較して、前記最大値が最大となる前記仮の繰り返し周期を前記繰り返し周期として決定する決定ステップと、を有する請求項1から5のいずれか1項記載の位置ずれ量測定方法。
  7. 前記濃度プロファイル算出ステップと前記繰り返し周期算出ステップとの間で、前記濃度プロファイルに対して補完処理を施して、当該濃度プロファイルの前記第2の方向の解像度を高くする補完処理ステップを実行する請求項1から6のいずれか1項記載の位置ずれ量測定方法。
  8. 前記第1の方向は、前記記録媒体の幅方向である請求項1から7のいずれか1項記載の位置ずれ量測定方法。
  9. 前記記録ヘッドは、インクジェットヘッドである請求項1から8のいずれか1項記載の位置ずれ量測定方法。
  10. 複数の記録素子を有するヘッドモジュールを第1の方向に複数配列してなる記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと記録媒体とを前記第1の方向と直交する第2の方向に相対移動させる相対移動部と、
    前記記録ヘッドと前記相対移動部とを制御して、前記複数のヘッドモジュールのうちの第1のヘッドモジュール及び第2のヘッドモジュールの各々により、前記第1の方向に延びた形状のドットパターンを前記第2の方向に予め定めた間隔で前記記録媒体上に記録させる記録制御部と、
    前記第1のヘッドモジュール及び前記第2のヘッドモジュールによりそれぞれ前記記録媒体上に記録された前記ドットパターンを光学的に読み取る読取部と、
    前記読取部で読み取られた前記ドットパターンの読取画像の前記第2の方向の濃度変化を示す濃度プロファイルを算出する濃度プロファイル算出部と、
    前記濃度プロファイル算出部の算出結果に基づき、前記濃度プロファイル内での各前記ドットパターンに対応する波形の繰り返し周期を算出する繰り返し周期算出部と、
    前記繰り返し周期算出部の算出結果に基づき、前記濃度プロファイルのデータを、前記繰り返し周期毎に積算して積算濃度プロファイルを算出する積算濃度プロファイル算出部と、
    前記積算濃度プロファイル算出部の算出結果に基づき、前記第1のヘッドモジュールの記録位置と前記第2のヘッドモジュールの記録位置との前記第2の方向の位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部であって、前記積算濃度プロファイルにおける各前記ドットパターンにそれぞれ対応する波形のピーク位置を求め、各前記ピーク位置に基づいて前記位置ずれ量を算出する位置ずれ量算出部と、
    を備える画像記録装置。
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