JP6939236B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6939236B2
JP6939236B2 JP2017156689A JP2017156689A JP6939236B2 JP 6939236 B2 JP6939236 B2 JP 6939236B2 JP 2017156689 A JP2017156689 A JP 2017156689A JP 2017156689 A JP2017156689 A JP 2017156689A JP 6939236 B2 JP6939236 B2 JP 6939236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
mark
image forming
image
paper transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017156689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019034463A (ja
Inventor
雅巳 古屋
雅巳 古屋
文則 滝沢
文則 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2017156689A priority Critical patent/JP6939236B2/ja
Publication of JP2019034463A publication Critical patent/JP2019034463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6939236B2 publication Critical patent/JP6939236B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像の形成を分担する複数の画像形成体を備え、搬送されてきた用紙上に、それら複数の画像形成体で共同して画像を形成する画像形成装置が知られている。この画像形成装置の場合、画像への用紙搬送速度変動の影響をキャンセルするために、例えばエンコーダ等により、一定に用紙搬送長ごとに印字タイミング信号を生成し、その印字タイミング信号に応じたタイミングで印字が行われる。
但し、このような、複数の画像形成体を備えた画像形成装置の場合、用紙搬送速度変動の問題とは別の問題として、複数の画像形成体相互の用紙搬送方向についての位置ずれの問題がある。この位置ずれについては、そのずれ量を正確に知って印字タイミングを調整するすることにより、その位置ずれの、形成される画像への影響をキャンセルすることができる。
この位置ずれのずれ量を知るために、複数の画像形成体を備えた画像形成部の、用紙搬送方向下流側に、画像を読み取る画像読取部を備える。そして、複数の画像形成体の各々で形成された複数の画像を読み取って、それらの画像間の用紙搬送方向の位置ずれ量を知ることによって、画像形成体どうしの位置ずれ量を知ることができる。
また、特許文献2には、用紙速度検出用マークを印刷し、加減速時の速度変位を算出することで、読取り画像データのボケを補正することが記載されている。
特開2016−107429号公報 特開2012−060596号公報
画像読取部では、例えばCCDセンサ等のセンサの電荷蓄積時間を合わせるために、画像を一定の時間間隔で読み取るが、これはすなわち、用紙搬送速度変動の影響を含んだまま読み取ることになる。また、画像形成部で用いた印字タイミング信号に同期した読取りを行うと、センサの電荷蓄積時間がばらつき、センサからの出力信号も絶対値としての意味を持たなくなるため、印字位置を検出するための出力ピーク点の比較ができなくなるおそれがある。対応策として、電荷蓄積時間を同じにするために読み取り開始時のみ印字タイミングに合わせる方式が考えられるが、読取り時間と印字タイミング時間が整数倍の関係ではない場合、読取りタイミングを一定にすることは困難である。
本発明は、画像読取部で予め定められた時間間隔で読取りを行ないながらも用紙搬送速度変動の影響を抑えた、画像形成体どうしの用紙搬送方向の位置ずれ量を算出する画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1は、
用紙上への印字タイミングを生成しながら用紙を搬送する用紙搬送部と、
画像の形成を分担する複数の画像形成体を備え、搬送されてきた用紙上に、前記用紙搬送に基づいて生成された印字タイミングに応じた位置に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部で形成された画像を前記印字タイミングとは異なる予め定められた時間間隔で読み取る画像読取部と、
前記複数の画像形成体のうちの第1の画像形成体に、用紙搬送方向に互いに離れ互いの間の用紙上の距離が既知の少なくとも2つの第1の目印を形成させるとともに、前記複数の画像形成体のうちの第2の画像形成体に、用紙搬送方向について該2つの第1の目印どうしの間に位置する第2の目印であって、該第2の目印の目標形成位置と各第1の目印との間の用紙上の距離が既知の少なくとも1つの第2の目印を形成させて、前記画像読取部に該第1の目印および該第2の目印を読み取らせることにより目印データを取得する目印データ取得部と、
前記目印データに基づいて、隣接する前記第1の目印各々の読取時刻どうしの時間間隔を用紙上の距離に対応づけたときの前記第2の目印の読取時刻を用紙上の実形成位置に換算して、該実形成位置の、前記目標形成位置からのずれ量を算出するずれ量算出部とを備えたことを特徴とする画像形成装置である。
請求項2は、
前記目印データ取得部が、前記第1の目印と前記第2の目印を用紙上に交互に形成させて前記画像読取部に該第1の目印および該第2の目印を読み取らせることにより目印データを取得し、
前記ずれ量算出部が、前記第2の目印の実形成位置の、前記目標形成位置からのずれ量を繰り返し算出して該ずれ量の平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3は、前記ずれ量算出部が、前記目印データ取得部が取得した前記第1の目印および前記第2の目印のうちの少なくとも一方の目印に基づいて、用紙搬送速度変動の1周期の用紙長を検出し、用紙搬送速度変動の1周期分もしくは複数周期分の用紙長に亘って前記ずれ量を繰り返し算出して該ずれ量の平均値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置である。
請求項4は、前記第1の画像形成体および前記第2の画像形成体が、用紙搬送方向に交わる幅方向について用紙を複数の領域に分けたときの各領域についての画像形成を分担する画像形成体であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項5は、前記第1の画像形成体および前記第2の画像形成体が、用紙搬送方向ついて互いに異なる位置に配置され互いに異なる色の画像形成を分担する画像形成体であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置である。
請求項6は、
前記用紙搬送に基づいて、予め定められた用紙搬送長ごとに前記印字タイミングを生成し、
前記画像形成部が、前記印字タイミングごとに印字を繰り返すことで、用紙搬送速度変動に起因する画像の乱れが補正された画像を形成するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項7は、前記ずれ量算出部が、前記画像形成部で形成された前記第1の目印および前記第2の目印を前記画像読取部で予め定められた時間間隔で読み取ることにより得られた、用紙搬送速度変動の影響を含んだ目印データに基づいて、用紙搬送速度変動の影響を抑えた前記ずれ量を算出することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置である。
請求項1の画像形成装置によれば、画像読取部で予め定められた時間間隔で読取りを行ないながら用紙搬送速度変動の影響を抑えた、画像形成体どうしの用紙搬送方向のずれ量が算出される。
請求項2の画像形成装置によれば、2つの第1の目印、およびそれらの2つの第1の目印の間の位置に印字された1つの第2の目印のみに基づいてずれ量を算出する場合と比べ、用紙搬送速度変動の影響をさらに抑えたずれ量が算出される。
請求項3の画像形成装置によれば、用紙搬送速度変動の周期を考慮しない場合と比べ、用紙搬送速度変動の影響をさらに抑えたずれ量が算出される。
請求項4の画像形成装置によれば、用紙幅方向に並ぶ複数の画像形成体どうしのずれ量が算出される。
請求項5の画像形成装置によれば、用紙搬送方向に並ぶ複数の画像形成体どうしのずれ量が算出される。
本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタのハードウェアの概要を示した模式図である。 用紙搬送速度変動に起因する、ILSによる画像読取位置のずれ量のシミュレーション結果を示した図である。 位置ずれ量検出用パターンの第1例を示した図である。 位置ずれ量検出用パターンの第2例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態としてのプリンタのハードウェアの概要を示した模式図である。
このプリンタ100は、長尺の用紙P上にインクジェット方式による印字(画像形成)を行なうプリンタである。
不図示の用紙供給部から用紙Pが矢印Aの向きに供給され、用紙搬送部10を構成する搬送ローラ11により搬送されて、画像形成部20に到達する。この画像形成部20には、インクジェット方式で印字を行なう複数の印字ヘッド21が設置されていて、その画像形成部20において、用紙P上にインクによる印字(画像形成)が行なわれる。
ここで、搬送ローラ11による用紙搬送には、搬送ローラ11の真円からのずれや回転軸のぶれ等に起因する搬送速度変動がある。このため、搬送ローラ11のうちの、画像形成部20に近い1つの搬送ローラ11Aには、エンコーダ12が取り付けられている。このエンコーダ12は、搬送ローラ11Aの、予め定められた回転角度ごとに印字タイミング信号を生成する。そして、そして、画像形成部20では、その印字タイミング信号に応じた印字タイミングで印字が行なわれる。これにより、画像形成部20では、用紙搬送速度変動の影響を十分に低く抑えた画像が形成される。
なお、印字タイミング信号をエンコーダ12で生成することに代え、ドップラー測定器を備えて用紙表面速度を測定することにより、印字タイミング信号を生成してもよい。
画像形成部20を通過した、インクによる印字で濡れた用紙Pは、乾燥器30で乾燥され、さらに、ILS(In Line Sensor)41が設置された画像読取部40を通過し、不図示の用紙巻取部に向けて、矢印Bの向きに搬送される。ILS41は、印字ヘッド21による印字により用紙P上に形成された画像を読み取るセンサである。用紙P上に形成された画像は、この画像読取部40を通過する間に、ILS41によって読み取られる。
ここで、この画像読取部40に備えられているILS41は、用紙幅方向(図1の紙面に垂直な方向)に配列された多数のCCD受光センサ(不図示)を備えており、画像形成部20での印字により形成された画像は、ILS41に備えられているそれら多数のCCD受光センサで読み取られる。ここで、CCD受光センサでは、正確な読取りを行うために、電荷蓄積時間が常に同一となる一定の時間間隔で読取りが行われる。この場合、用紙P上に用紙搬送速度変動の影響を排除した画像が形成されていても、一定時間間隔での読取りにより、用紙搬送速度変動の影響を含んだ画像として読み取られる結果となる。
ここでは、ILS41での読取りにより画像形成部20に備えられている印字ヘッド21どうし、あるいは印字ヘッド21を構成するモジュールどうし(モジュールについては後述する)の用紙搬送方向の位置ずれ量を求めて印字タイミングを調整し、位置ずれのない画像を形成しようとしている。ところが、ここでは、ILS41により、用紙搬送速度変動の影響を含んだ画像として読み取られる結果、用紙搬送速度変動の存在を無視した検出を行なうと、検出される位置ずれ量に用紙搬送速度変動に起因する誤差が含まれることになる。このため、その位置ずれ量を、用紙搬送速度変動に起因する誤差を抑えて如何にして正確に求めるかが問題となる。そこで、本実施形態では、後述するようにして、用紙搬送速度変動の影響を抑えた位置ずれ量を算出している。この位置ずれ量の算出方法については後述する。
このプリンタ100における用紙搬送速度は500mm/secである。また、このプリンタ100に備えられている印字ヘッド21の印字の解像度は、用紙幅方向および用紙搬送方向の両方向について600dpi(dot per inch)である。
また、ILS41の用紙幅方向の読取解像度も600dpi(dot per inch)である。このILS41は200μsecごとに画像読取りを行なう。すなわち、用紙搬送速度が500mmであるため、ILS41では、
500mm/sec×200μsec=0.1mm ・・・(1)
の間隔で画像読取りが行われる。ただし、この0.1mmは、用紙搬送速度変動をゼロとした場合の値であり、実際には用紙搬送速度変動が存在するため、用紙上の読取間隔は、この0.1mmを中心にして変動することになる。
また、用紙Pは、印字ヘッド21を通過する領域において、印字ヘッド21と平行に保たれるように、その上流側と下流側に配置された搬送ローラ11B,11Bにより張力が付与されている。また、これと同様に、用紙Pの、ILS41を通過する領域は、ILS41と平行に保たれるように、その上流側と下流側に配置された搬送ローラ11C,11Cにより張力が付与されている。
さらに、このプリンタ100には、演算・制御部50が備えられている。この演算・制御部50では、このプリンタ100の全体の制御や、後述するずれ量算出の演算等の各種の演算が実行される。
図2は、用紙搬送速度変動に起因する、ILSによる画像読取位置のずれ量のシミュレーション結果を示した図である。
印字ヘッド21では、用紙搬送方向について600dpiで印字している。ここでは、ずれ量検出用パターンの間隔(図3あるいは図4に実線で示したライン221a,212b,213bと、用紙搬送方向についてそのライン221a,212b,213bに隣接する、破線で示したライン212a,231a,214aとの間の間隔)を32ドット間隔とする。その32ドットをmmに換算すると、
32×(25.4mm/600dpi)=1.355mm ・・・(2)
となる。
ここで、用紙搬送速度変動が3%存在し、その用紙搬送速度が正弦波的に変動し、その変動の周期が用紙長で80mmとすると、1mm単位の用紙移動距離ごとの搬送速度変位は、
500×0.03×sin(360×n/80) ・・(3)
となる。ここで、nは、1mm単位の用紙移動距離(0〜80mm)である。
用紙搬送速度変動による1.355mm進む間での最大のずれ量は、500×0.03×sin(360×1.355/80)×(1.355/500)/2=2.16μmとなる。
図3は、位置ずれ量検出用パターンの第1例を示した図である。
ここには、用紙P上への印字を用紙幅方向について分担する複数のモジュール211〜214が模式的に示されている。これら複数モジュール211〜214で、1つの印字ヘッド21(図1参照)が構成されている。各モジュール211〜214には、用紙幅方向に複数のインク吐出用のノズル(不図示)が配列されている。また、各モジュール211〜214には、用紙幅方向に配列された複数のノズルからなるノズル列が、ノズルの配列の、用紙幅方向の位相を変えて、用紙搬送方向にも複数列配置されている。これは、ノズルの寸法上の問題から、1列のみのノズル列では、用紙幅方向について600dpiのピッチでノズルを配列することができず、用紙幅方向について600dpiのピッチを実現するために、用紙搬送方向に複数のノズル列が配列されている。
また、各モジュール211〜214には、複数列を構成している多数のノズルが全体として、図3に模式的に示すような、平面視で菱形となるように配列されている。このため、隣接する2つのモジュール(例えばモジュール211とモジュール212)には、用紙搬送方向について重なった部分が形成される。その重なった部分は、重なった2つのモジュールが用紙幅方向について300dpiずつの印字を分担している。これら各モジュール211〜214は、本発明にいう画像形成体の一例に相当する。
ここでは、隣接するモジュールどうしが重なった部分を使って、図示のような、用紙幅方向に延びるラインを形成する。隣接するモジュールどうしが重なった部分を使うのは、いずれか一方のモジュールが仮に、用紙幅方向に対し傾いていた場合に、その傾きに起因する、用紙搬送方向の位置ずれ量の検出誤差を、最小限に抑えるためである。なお、モジュールの傾きの検出および補正は、ここでのテーマではなく、説明は割愛する。
ここで、ライン211aはモジュール211による印字で描かれたラインである。これと同様に、ライン212aおよびライン212bはモジュール212による印字で描かれたラインであり、ライン213aおよびライン213bはモジュール213による印字で描かれたラインであり、ライン214aはモジュール214による印字で描かれたラインである。ここで、図3に実線で示したライン211a,212b,213bは、本発明にいう第1の目印の一例に相当する。また、図3に破線で示したライン212a,213a,214aは、本発明にいう第2の目印の一例に相当する。
ここでは、図3に示すように、第1の目印の一例に相当するラインと第2の目印の一例に相当するラインを32ドット間隔で交互に多数回印字する。印字は、エンコーダ12で生成された印字タイミング信号に基づいて行われているため、用紙搬送速度変動はキャンセルされている。したがって、32ドット間隔は、用紙上では、上記の(2)式の通り、正確に1.355mm間隔である。以下では、説明の都合上、図3の一番左側のライン列(ライン211aとライン212aとからなる、用紙搬送方向に並ぶ多数のラインからなる列)を取り上げて説明する。ただし、他のライン列についても同様である。
ライン211aとライン212aは、画像形成部20に備えられている印字ヘッド21を構成している2つのモジュール211,212により、交互に多数回印字される。ライン211aと、そのライン211aに隣接するライン212aとの間隔は32ドットである。したがって、ライン212aを挟んで隣り合う2本のライン211aどうし、あるいはライン211aを挟んで隣り合う2本のライン212aどうしの間隔は64ドットである。
これらの印字されたライン211a,212aは、画像読取部40に備えられているILS41により読み取られる。この読取りは、200μsecという一定の時間間隔ごとに行われているため、用紙上の読取り間隔は、用紙搬送速度変動がゼロの場合における、上記の(1)式の通りの0.1mm間隔を中心にして変動している。
以下では、用紙搬送速度変動の影響を含んでいるライン211a,212aの読取りデータを使って、モジュール211に対するモジュール212の用紙搬送方向の位置ずれ量を、用紙搬送速度変動をキャンセルして正確に検出する4例の検出方法を説明する。
(第1例)
隣接する2つのライン211aどうしの間隔(ここでは、この間隔を「第1の間隔」と称する)を算出する。この第1の間隔は64ドットであって、用紙搬送速度変動をゼロとした場合の、1.355mm×2=2.710mmに相当するが、ここで算出される第1の間隔(ライン212を挟んで隣り合う2本のライン211a各々の読取り時刻どうしの差分に用紙搬送速度500mm/secを掛けた値)は、計算に使用しているライン211a,212aを読み取った時点におけるずれ量(図2参照)に応じて、2.710mmとは限らず、それよりも長い間隔、あるいはそれよりも短い間隔となることがある。例えば、用紙Pが図2に示す距離d1まで搬送された時点における読取りと、用紙Pが距離d2まで搬送された時点における読取りと、用紙Pが距離d3まで搬送された時点における読取りとでは、ずれ量がそれぞれ異なっており、したがってライン211aどうしの間隔(第1の間隔)もそれぞれ異なることとなる。また、ここでは、計算に用いたライン211aの読取りが用紙搬送速度変動のどの位置(図2に示すずれ量の1周期の中のどの位置)に対応するかは不明である。
また、ここでは、2本のライン211aどうしの間隔(第1の間隔)のほか、それら2つのライン211aのうちの一方と、それら2つのライン211aに挟まれた位置に印字されているライン212aとの間隔も検出される。ここでは、この間隔を「第2の間隔」と称する。そして、検出された第1の間隔を2.710mmに換算したときの、第2の間隔を算出する。
具体例を挙げると、例えば、図3に示す、2本のライン211a’,211a’’どうしの間隔(第1の間隔)が2.714mmと検出され、ライン211a’とライン212a’との間隔(第2の間隔)が1.350mmと検出されたときは、換算後の第2の間隔は、
1.350+(2.710−2.714)×1.355/2.710=1.348mm ・・・(4)
となる。
この換算後の第2の間隔が2.710mmのちょうど半分、すなわち1.355mmであったときは、2つのモジュール211,122間の用紙搬送方向の位置ずれはゼロであり、換算後の第2の間隔が1.355mmではなかったときは、換算後の第2の間隔と1.355mmとの差分が、モジュール211に対するモジュール212の用紙搬送方向の位置ずれ量となる。
上記の計算では、換算後の第2の間隔が1.348mmとして算出されたことから、モジュール122は、モジュール121に対し、
1.355−1.348=0.007mm ・・(5)
だけ、用紙搬送方向にずれていることになる。ここで、(5)式の計算結果がマイナス(−)であったときは、用紙搬送方向下流側にずれていることを意味している。一方、この計算結果が、(4)式の通りのプラス(+)の場合は、用紙搬送方向上流側にずれていることになる。
最も簡易には、上記の比例計算により、用紙搬送速度変動の影響を抑えた、モジュールどうしの用紙搬送方向の位置ずれ量が算出される。
なお、この第1例の場合、ライン211aとライン121aの印字の間隔を32ドットよりもさらに狭めて、例えば16ドット間隔あるいは8ドット間隔とすれば、その分、(4)式の比例計算に入り込む紙搬送速度変動の影響が低減される。ただしこの間隔を狭めるとILS41の読取りの分解能に起因して読取り精度が低下し、読み取ったラインの位置を正確には特定でなくなってくる。そこで、ここでは、それらの両者を考量して、ラインどうしの間隔を32ドット間隔としている。
(第2例).
上記の第1例における計算を、計算に用いるライン211a,212aを1本ずつずらしながら、あるいはランダムにずらしながら複数回算出し、それにより得られた複数の、換算後の第2の間隔どうしの平均値を算出する。ここでは、説明のため、上記の検出を3回だけ行なったとして、それら3回の検出で得られた3つの、換算後の第2の間隔が、1.338mm,1.340mm,1.339mmだったとすると、それらの平均は、
(1.338+1.340+1.339)/3=1.339mm
となり、モジュール122が、モジュール121に対し、
1.355−1.339=0.016mm ・・・(6)
だけ、用紙搬送方向にずれていることになる。
この第2例の場合、複数回の検出と平均演算により、上記の第1例よりも正確な位置ずれ量が算出される。
(第3例)
ILS41によるライン211a,212aの読取りの後、それらのライン211a,212aのうちのライン211aの情報のみ(あるいはライン212aの情報のみ)を用いて、ライン211aどうし(あるいはライン212aどうし)の間隔を多数回検出する。すると、この検出により、図2に示すような、用紙搬送速度変動の1周期の長さやその1周期の中のずれ量の変化を知ることができる。そこで、ここでは、この様にして検出した1周期分あるいは複数周期分について、計算に用いるライン211a,212aを1本ずつずらしながら第1の間隔および第2の間隔を検出し、それにより得られた換算後の第2の間隔どうしの平均値を算出する。このように、平均化を行なう長さを1周期分あるいは複数周期分とすることによって、モジュールの位置ずれがさらに高精度に算出される。
(第4例)
第3例と同様にして、図2に示すような、ずれ量の変化を検出する。そしてそのずれ量がゼロとなる点を捉えて、そのゼロの点に最も近いライン121aとライン122aとの間の間隔(第2の間隔)を算出する。この場合、ずれ量がゼロの点を捉えているため、その点における隣接する2本のライン121aどうしの間隔(第1の間隔)は、用紙搬送速度変動の影響のない2.710mmであり、算出した第2のの間隔と、2.710mmのちょうど半分の1.355mmとの差分が、そのまま、モジュールの位置ずれ量となる。
本実施形態では、モジュールの位置ずれ量として算出すべき精度と、算出に要する時間あるいは計算量とを勘案して、上記の第1例〜第4例のいずれか、あるいはそれらの組み合わせが採用されて、用紙搬送速度変動がキャンセルされた、モジュール間の用紙搬送方向の位置ずれ量が算出される。その算出された位置ずれ量は、図1に示す演算・制御部50に記憶され、モジュールごとの印字タイミング(ノズルからのインク吐出タイミング)の制御に反映され、モジュールどうしの位置ずれがキャンセルされた印字が行われる。
図4は、位置ずれ量検出用パターンの第2例を示した図である。
ここでは、用紙幅方向に一列に並ぶ複数のモジュールを印字ヘッド21と称している。この図4には、代表的に、ブラックのインクで印字を行なう印字ヘッド21Aと、シアンのインクで印字を行なう印字ヘッド21Bが示されている。他の色のインクで印字を行なう印字ヘッド(不図示)の場合も同様であり、ここでは、この図4に示すブラックとシアンの2本の印字ヘッド21A,21Bを取り上げて説明する。
ここでは、各印字ヘッド21A,21Bの各々を構成する複数のモジュール間の用紙搬送方向の位置ずれは、図3を参照して説明したようにして、既に補正されているものとする。
ここでも、図3を参照しての説明と同様にして、ブラックの印字ヘッド21Aで、実線で示したライン210Aを印字し、シアンの印字ヘッド21Bで、破線で示したライン210Bを印字する。これらブラックのライン210Aとシアンのライン210Bは、用紙搬送方向について交互に、32ドット間隔で印字される。そして、図3を参照して示した検出方法と同じ検出方法により、ブラックの印字ヘッド21Aに対するシアンの印字ヘッド21Bの用紙搬送方向の位置ずれ量が算出される。そして、その算出された位置ずれ量は、図1に示す演算・制御部50に記憶され、印字ヘッドごとの印字タイミング(ノズルからのインク吐出タイミング)の制御に反映され、印字ヘッドどうしの位置ずれがキャンセルされた印字が行われる。
なお、ここでは、モジュール間の位置ずれ量の算出(図3)と印字ヘッド間の位置ずれ量の算出(図4)とに分けて別々に説明したが、それらを分けずに、それらのいずれかで用いるラインを用紙上の同じ領域内に印字して、モジュール間の位置ずれと印字ヘッド間の位置ずれの双方を同時に算出してもよい。
また、ここでは、本発明にいう第1の目印および第2の目印の一例として、図3および図4に示すラインを採用した例について説明したが、本発明は、ライン状の目印には限定されず、用紙P上の位置を正確に検出できる目印であればよい。
10 用紙搬送部
11,11A,11B,11C 搬送ローラ
12 エンコーダ
20 画像形成部
21 印字ヘッド
211,212,213,214 モジュール
211a,212a,212b,213a,213b,214a,210A,210B ライン
30 乾燥器
40 画像読取部
41I LS(In Line Sensor)
50 演算・制御部
100 プリンタ

Claims (7)

  1. 用紙上への印字タイミングを生成しながら用紙を搬送する用紙搬送部と、
    画像の形成を分担する複数の画像形成体を備え、搬送されてきた用紙上の、前記用紙搬送に基づいて生成された印字タイミングに応じた位置に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成された画像を前記印字タイミングとは異なる予め定められた時間間隔で読み取る画像読取部と、
    前記複数の画像形成体のうちの第1の画像形成体に、用紙搬送方向に互いに離れ互いの間の用紙上の距離が既知の少なくとも2つの第1の目印を形成させるとともに、前記複数の画像形成体のうちの第2の画像形成体に、用紙搬送方向について該2つの第1の目印どうしの間に位置する第2の目印であって、該第2の目印の目標形成位置と各第1の目印との間の用紙上の距離が既知の少なくとも1つの第2の目印を形成させて、前記画像読取部に該第1の目印および該第2の目印を読み取らせることにより目印データを取得する目印データ取得部と、
    前記目印データに基づいて、隣接する前記第1の目印各々の読取時刻どうしの時間間隔を用紙上の距離に対応づけたときの前記第2の目印の読取時刻を用紙上の実形成位置に換算して、該実形成位置の、前記目標形成位置からのずれ量を算出するずれ量算出部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記目印データ取得部が、前記第1の目印と前記第2の目印を用紙上に交互に形成させて前記画像読取部に該第1の目印および該第2の目印を読み取らせることにより目印データを取得し、
    前記ずれ量算出部が、前記第2の目印の実形成位置の、前記目標形成位置からのずれ量を繰り返し算出して該ずれ量の平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ずれ量算出部が、前記目印データ取得部が取得した前記第1の目印および前記第2の目印のうちの少なくとも一方の目印に基づいて、用紙搬送速度変動の1周期の用紙長を検出し、用紙搬送速度変動の1周期分もしくは複数周期分の用紙長に亘って前記ずれ量を繰り返し算出して該ずれ量の平均値を算出することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の画像形成体および前記第2の画像形成体が、用紙搬送方向に交わる幅方向について用紙を複数の領域に分けたときの各領域についての画像形成を分担する画像形成体であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の画像形成体および前記第2の画像形成体が、用紙搬送方向ついて互いに異なる位置に配置され互いに異なる色の画像形成を分担する画像形成体であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記用紙搬送に基づいて、予め定められた用紙搬送長ごとに前記印字タイミングを生成し、
    前記画像形成部が、前記印字タイミングごとに印字を繰り返すことで、用紙搬送速度変動に起因する画像の乱れが補正された画像を形成するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記ずれ量算出部が、前記画像形成部で形成された前記第1の目印および前記第2の目印を前記画像読取部で予め定められた時間間隔で読み取ることにより得られた、用紙搬送速度変動の影響を含んだ目印データに基づいて、用紙搬送速度変動の影響を抑えた前記ずれ量を算出することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
JP2017156689A 2017-08-15 2017-08-15 画像形成装置 Active JP6939236B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017156689A JP6939236B2 (ja) 2017-08-15 2017-08-15 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017156689A JP6939236B2 (ja) 2017-08-15 2017-08-15 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019034463A JP2019034463A (ja) 2019-03-07
JP6939236B2 true JP6939236B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=65636564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017156689A Active JP6939236B2 (ja) 2017-08-15 2017-08-15 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6939236B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69606076T2 (de) * 1995-03-02 2000-08-31 Scitex Digital Printing Inc Bildkompensation mittels gedruckter Referenzmarken
JP2014136319A (ja) * 2013-01-15 2014-07-28 Fujifilm Corp 記録ヘッドの位置ズレ検知方法及び画像記録装置
JP5894098B2 (ja) * 2013-03-15 2016-03-23 富士フイルム株式会社 位置ずれ量測定方法及び画像記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019034463A (ja) 2019-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5311807B2 (ja) 記録装置
US7878617B2 (en) Registration system for a web printer
KR101169234B1 (ko) 프린트헤드 롤을 검출하는 방법
US7744186B2 (en) Recording apparatus and transport method
US8842331B1 (en) Multi-print head printer for detecting alignment errors and aligning image data reducing swath boundaries
US8562101B2 (en) Method and system for correcting media shift during identification of printhead roll
US9227439B1 (en) Printers having encoders for monitoring paper misalignments
JP6653357B2 (ja) 印刷装置及びズレ量算出方法
US7044573B2 (en) Printhead alignment test pattern and method for determining printhead misalignment
US7758139B2 (en) Liquid ejecting apparatus and transport method
JP6480231B2 (ja) 印刷装置
US20080079766A1 (en) Correction value determining method, correction value determining apparatus, and storage medium having program stored thereon
US7578571B2 (en) Correction value determining method, correction value determining apparatus, and storage medium having program stored thereon
EP2473353B1 (en) Printing device and method for printing a printing substrate
JP6939236B2 (ja) 画像形成装置
JP6247091B2 (ja) 印刷装置の印刷位置補正方法及び印刷装置
JP6040241B2 (ja) 連続するスワスを印刷する方法
US7770996B2 (en) Transporting method and recording apparatus
JP2015039848A (ja) 記録装置および記録方法
JP6151595B2 (ja) インクジェット印刷装置及びその段差ずれ補正方法
JP5616809B2 (ja) 画像記録装置および画像記録方法
JP2019069625A (ja) 印刷装置
US8029085B2 (en) Recording method
JP6239898B2 (ja) 記録装置、記録方法、および被記録媒体
JP2011005850A (ja) 画像記録装置、記録位置ずれ量算出方法および測定パターンの記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6939236

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150