JP5892046B2 - 接続構造及び接続構造体 - Google Patents

接続構造及び接続構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP5892046B2
JP5892046B2 JP2012251277A JP2012251277A JP5892046B2 JP 5892046 B2 JP5892046 B2 JP 5892046B2 JP 2012251277 A JP2012251277 A JP 2012251277A JP 2012251277 A JP2012251277 A JP 2012251277A JP 5892046 B2 JP5892046 B2 JP 5892046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
alloy
connection structure
continuous phase
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012251277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014097526A (ja
Inventor
高信 嶋田
高信 嶋田
小野 純一
純一 小野
拓次 大塚
拓次 大塚
宮本 賢次
賢次 宮本
智也 太田
智也 太田
陽介 森重
陽介 森重
真治 松川
真治 松川
幸治 倉持
幸治 倉持
中村 元宣
元宣 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2012251277A priority Critical patent/JP5892046B2/ja
Publication of JP2014097526A publication Critical patent/JP2014097526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5892046B2 publication Critical patent/JP5892046B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Description

本発明は、異種金属からなる部材同士の接続構造及びこの接続構造を備えた接続構造体に関する。
従来、異種金属同士が接続された接続構造を備えた接続構造体として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載された接続構造体(端子付き電線)は、アルミニウム系材料からなる芯線を備えた電線と、銅系材料からなる端子とが、超音波溶接により接続されている。
特開2011−134515号公報
しかしながら上記の構成によると、アルミニウム系材料からなる芯線と、銅系材料からなる端子とは、固相の金属がお互いに拡散することにより接続されている。このため、芯線と端子とは完全に一体化しているわけではない。これにより、芯線と端子との間に形成された界面における、芯線と端子との接続強度が十分でない恐れがある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、異種金属同士の接続強度を向上させる接続構造を提供することを目的とする。
本発明は、異種金属同士の接続構造であって、一の金属からなる第1金属部と、前記一の金属とは異なる他の金属からなる第2金属部と、前記第1金属部及び前記第2金属部の間に形成されて、前記第1金属部と前記第2金属部とを接続する中間部と、前記中間部に形成されて、前記他の金属からなると共に前記第2金属部から前記第1金属部の近傍に至るまで連続する連続相と、備え、前記中間部は、前記第1金属部側から順に、層状に形成されてなると共に前記一の金属と前記他の金属との合金からなり、且つ、前記第1金属部及び前記連続相と接触する第1合金部と、前記第1合金部よりも前記第2金属部側に位置して、前記一の金属と前記他の金属との合金からなる第2合金部が前記連続相の中に分散してなる海島構造部と、前記海島構造部よりも前記第2金属部側に位置して、前記連続相の中に前記一の金属と前記他の金属との合金からなる第3合金部がラメラ状に形成されてなるラメラ構造部と、を備える。
また、本発明は、上記の接続構造を備えた、異種金属同士の接続構造体である。
本発明によれば、第1金属部と第2金属部との間に形成された中間部には、第2金属部を構成する他の金属からなる連続相が、第2金属部から第1金属部の近傍に至るまで形成されている。これにより、第1金属部と第2金属部との間の中間部における強度は、第2金属部を構成する他の金属の強度に相当するものとなる。この結果、第1金属部と第2金属部との接続強度を向上させることができる。
異なる物質が混在する状態において、異なる物質同士の界面には応力が集中しやすい。このため、異種金属同士の接続構造においては、異なる物質同士の界面の強度を向上させることが重要となる。
本発明によれば、まず、中間部においては、一の金属からなる第1金属部と第1合金部とが接触しており、また、第1合金部と他の金属からなる連続相とが接触している。第1合金部は一の金属と他の金属との合金からなる。このため、一の金属と第1合金部との界面の強度、及び第1合金部と他の金属からなる連続相との界面の強度は、一の金属と他の金属とが直接に接触する界面の強度に比べて大きくなっている。
更に、中間部には、第2合金部が連続相の中に分散してなる海島構造部が形成されている。他の金属からなる連続相と、第2合金部との界面の強度も、一の金属と他の金属とが直接に接触する界面の強度に比べて大きくなっている。その上、第2合金部が海島構造を形成することにより、連続相と第2合金部との界面の表面積が大きくなるので、連続相と第2合金部との界面に加えられる応力が分散される。
更に、中間部には、第3合金部が連続相の中にラメラ状に形成されてなるラメラ構造部が形成されている。他の金属からなる連続相と、第3合金部との界面の強度も、一の金属と他の金属とが直接に接触する界面の強度に比べて大きくなっている。その上、第3合金部がラメラ状に形成されていることにより、連続相と第3合金部との界面の表面積が大きくなるので、連続相と第3合金部との界面に加えられる応力が分散される。
上記の構成により、異なる物質同士の界面の強度を向上させることができると共に、界面に加えられる応力を分散させることができるので、第1金属部と第2金属部との接続強度を更に向上させることができる。
本発明の実施態様としては以下の態様が好ましい。前記連続相を構成する前記他の金属の電気抵抗は、前記第2合金部及び前記第3合金部の電気抵抗よりも小さいことが好ましい。
上記の態様によれば、第2合金部及び第3合金部よりも電気抵抗の小さな他の金属層からなる連続相が、第1金属部の近傍にまで形成されているので、接続構造における、第1金属部と第2金属部との間の電気抵抗値を小さくすることができる。
前記一の金属は銅であり、前記他の金属はアルミニウムであることが好ましい。
上記の構成によれば、銅とアルミニウムとを強固に接続することができる。
前記第1合金部の厚さ寸法は1μm以下であり、前記海島構造部の厚さ寸法は10μmから20μmであり、前記ラメラ構造部の厚さ寸法は30μmから50μmであることが好ましい。
前記海島構造部における前記第2合金部の円相当直径は1μmから20μmであることが好ましい。
前記ラメラ構造部における前記第3合金部のラメラ厚みは、1μmから5μmであることが好ましい。
前記第1合金部はCuAl、及びCuAlからなる群から選ばれる一種又は二種の合金を含むことが好ましい。
前記第2合金部はCuAlを含むことが好ましい。
前記第3合金部はCuAlを含むことが好ましい。
本発明によれば、異種金属同士の接続強度を向上させることができる。
図1は本発明の実施形態1に係る接続構造を示すSEM写真である。 図2は接続構造の製造工程の一例を示す模式図である。 図3は実施形態2に係る接続構造体を示す側面図である。
<実施形態1>
本発明の接続構造10を備えた接続構造体11に係る実施形態1を、図1ないし図2を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態に係る接続構造体11は、一の金属からなる第1金属部12と、一の金属とは異なる他の金属からなる第2金属部13と、第1金属部12及び第2金属部13の間に形成されて第1金属部12と第2金属部13とを接続する中間部14と、を備える。
(第1金属部12)
第1金属部12は、図1における右端部において、比較的に明るい灰色で示されている。一の金属としては、金、銀、銅、鉛、亜鉛、錫、鉄、アルミニウム等の金属又はこれらの合金からなる群から選ばれる一種の金属を用いることができる。一の金属は公知の不純物を含んでいてもよい。本実施形態においては、一の金属として銅が用いられる。本実施形態に係る第1金属部12は板状をなしている。
(第2金属部13)
第2金属部13は、図1における左端部において、比較的に暗い色で示されている。他の金属としては、一の金属とは異なるものであって、且つ、金、銀、銅、鉛、亜鉛、錫、鉄、アルミニウム等の金属又はこれらの合金からなる群から選ばれる、一種の金属を用いることができる。他の金属は公知の不純物を含んでいてもよい。本実施形態においては、他の金属としてアルミニウムが用いられる。本実施形態に係る第2金属部13は板状をなしている。
(中間部14)
図1に示すように、中間部14には、第2金属部13から第1金属部12の近傍に至るまで連続する連続相15が形成されている。この連続相15は第2金属部13を構成する他の金属からなる。連続相15は、図1において、第2金属部13と同じ程度の暗い色で示されている。
(第1合金部16)
中間部14には、第1金属部12側の領域に、層状をなす第1合金部16が形成されている。第1合金部16は、図1において、第1金属部12よりは暗く、第2金属部13よりは明るい色で示されている。この第1合金部16は、第1金属部12に接触しており、また、連続相15とも接触している。本実施形態における第1合金部16の厚さ寸法は、1μm以下である。第1合金部16の厚さ寸法は、0.01μm以上が好ましく、0.1μm以上がより好ましい。第1合金部16は、第1金属部12を構成する一の金属と、第2金属部13を構成する他の金属との合金からなる。本実施形態においては、第1合金部16は、CuAl、CuAl、CuAlからなる群から選ばれる一種又は複数の合金から構成することができる。本実施形態に係る第1合金部16は、CuAlと、CuAlとを含む。連続相15を構成するアルミニウムの電気抵抗は、第1合金部16に含まれるCuAl及びCuAlよりも小さい。
(海島構造部17)
中間部14には、第1合金部16よりも第2金属部13側(図1における左側)の領域に、他の金属からなる連続相15の中に複数の第2合金部18が島状に分散してなる海島構造部17が形成されている。第2合金部18は、図1において、第1金属部12よりは暗く、第2金属部13よりは明るい色で示されている。連続相15は、いわゆるマトリックス構造におけるマトリックスに相当し、第2合金部18はドメインに相当する。海島構造部17の厚さ寸法は、10μm〜20μmであった。
図1に示すように、第2合金部18は球形状に比べて歪んだ形状をなしている。これにより、第2合金部18と連続相15との界面の表面積は、第2合金部18が球形状をなす場合に比べて大きくなっている。第2合金部18の円相当直径は、1μm〜11μmである。
第2合金部18は、第1金属部12を構成する一の金属と、第2金属部13を構成する他の金属との合金からなる。本実施形態においては、第2合金部18は、CuAl、CuAl、CuAlからなる群から選ばれる一種又は複数の合金から構成することができる。本実施形態に係る第2合金部18は、CuAlを含む。連続相15を構成するアルミニウムの電気抵抗は、第2合金部18に含まれるCuAlよりも小さい。
(ラメラ構造部19)
中間部14には、海島構造部17よりも第2金属部13側の領域に、他の金属からなる連続相15の中に第3合金部20がラメラ状に形成されてなるラメラ構造部19が形成されている。第3合金部20は、図1において、第1金属部12よりは暗く、第2金属部13よりは明るい色で示されている。ラメラ構造部19の厚さ寸法は、30μm〜50μmであった。第3合金部20のラメラ厚みは、2.8μm〜4.4μmである。
なお、海島構造部17と、ラメラ構造部19とは必ずしも明瞭に分離していなくてもよい。例えば、海島構造部17の内部にラメラ構造部19が入り込んでいてもよく、また、ラメラ構造部19の内部に第2合金部18が島状に存在していてもよい。
第3合金部20は、第1金属部12を構成する一の金属と、第2金属部13を構成する他の金属との合金からなる。本実施形態においては、第3合金部20は、CuAl、CuAl、CuAlからなる群から選ばれる一種又は複数の合金から構成することができる。本実施形態に係る第3合金部20は、CuAlを含む。連続相15を構成するアルミニウムの電気抵抗は、第3合金部20に含まれるCuAlよりも小さい。
(製造方法)
本実施形態に係る接続構造体11を備えた接続構造体11の製造方法の一例を以下に説明する。なお、製造方法は以下の記載に限定されない。
図2に示すように、銅からなる第1金属部12と、アルミニウムからなる第2金属部13と、を重ね、上下から一対の治具21により挟み付ける。この治具21により、第1金属部12及び第2金属部13を、加熱しながら加圧する。第1金属部12及び第2金属部13が接続されたら、その後、放冷する。これにより接続構造体11が完成する。
加熱温度は、第1金属部12及び第2金属部13を構成する金属によって適宜に設定することができる。本実施形態においては、加熱温度は300℃以上500℃以下とした。加熱温度をこのような範囲に設定すると、第2金属部13を構成するアルミニウムの融点よりも低い温度で第2金属部13を軟化させることができる。これにより、第2金属部13が溶融することを抑制できるので、第2金属部13が溶融して細ることがない。加熱温度は400℃以下とすることが特に好ましい。また、圧着力は、980N(100kgf)〜1960N(200kgf)とするのが好ましい。
加熱時間は、第1金属部12及び第2金属部13の厚さ、大きさ、比熱、熱伝導率等により、適宜に設定することができる。加熱時間は、0.2秒〜1秒が好ましく、0.4秒から0.6秒が更に好ましい。本実施形態では、加熱時間は0.5秒とした。
(分析方法)
第1合金部16、第2合金部18、及び第3合金部20については、透過型電子顕微鏡(TEM)により電子線回折法を用い、データベースと照合することにより、各合金部の結晶構造・組成を同定した。本実施形態においては、透過型電子顕微鏡として、JEOL製のJEM2100Fを用いた。
また、走査型電子顕微鏡としてカールツァイス製のSUPRAを用い、SEM写真を撮影した。観察条件は、倍率が1000倍、加電圧が15kV、サンプル距離が9.3mmであり、反射電子像モードで観察した。
また、上記で撮影したSEM写真を用いて、画像解析を行った。画像解析は、NIH社製の、ImageJを用いた。
(本実施形態の作用、効果)
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態に係る接続構造体11は、銅からなる第1金属部12と、アルミニウムからなる第2金属部13と、第1金属部12及び第2金属部13の間に形成されて、第1金属部12と第2金属部13とを接続する中間部14と、中間部14に形成されて、アルミニウムからなると共に第2金属部13から第1金属部12の近傍に至るまで連続する連続相15と、を備える。
本実施形態によれば、第1金属部12と第2金属部13との間に形成された中間部14には、第2金属部13を構成するアルミニウムからなる連続相15が、第2金属部13から第1金属部12の近傍に至るまで形成されている。これにより、第1金属部12と第2金属部13との間の中間部14における強度は、アルミニウムの強度に相当するものとなる。この結果、第1金属部12と第2金属部13との接続強度を向上させることができる。
第1合金部16を構成するCuAl、及びCuAl、と、第2合金部18及び第3合金部20を構成するCuAlは、第2金属部13を構成するアルミニウムに比べて硬く、且つ脆いので、特に有効である。
また、本実施形態によれば、中間部14は、第1金属部12側から順に、層状に形成されてなると共に銅とアルミニウムとの合金からなり、且つ、第1金属部12及び連続相15と接触する第1合金部16と、第1合金部16よりも第2金属部13側に位置して、銅とアルミニウムとの合金からなる第2合金部18が連続相15の中に分散してなる海島構造部17と、海島構造部17よりも第2金属部13側に位置して、連続相15の中に銅とアルミニウムとの合金からなる第3合金部20がラメラ状に形成されてなるラメラ構造部19と、を備える。
異なる物質が混在する状態において、異なる物質同士の界面には応力が集中しやすい。このため、異種金属同士の接続構造体11においては、異なる物質同士の界面の強度を向上させることが重要となる。
本実施形態によれば、まず、中間部14においては、銅からなる第1金属部12と第1合金部16とが接触しており、また、第1合金部16とアルミニウムからなる連続相15とが接触している。第1合金部16は銅とアルミニウムとの合金からなる。このため、銅と第1合金部16との界面の強度、及び第1合金部16とアルミニウムからなる連続相15との界面の強度は、銅とアルミニウムとが直接に接触する界面の強度に比べて大きくなっている。
更に、中間部14には、第2合金部18が連続相15の中に分散してなる海島構造部17が形成されている。アルミニウムからなる連続相15と、第2合金部18との界面の強度も、銅とアルミニウムとが直接に接触する界面の強度に比べて大きくなっている。その上、第2合金部18が海島構造を形成することにより、連続相15と第2合金部18との界面の表面積が大きくなるので、連続相15と第2合金部18との界面に加えられる応力が分散される。
更に、中間部14には、第3合金部20が連続相15の中にラメラ状に形成されてなるラメラ構造部19が形成されている。アルミニウムからなる連続相15と、第3合金部20との界面の強度も、銅とアルミニウムとが直接に接触する界面の強度に比べて大きくなっている。その上、第3合金部20がラメラ状に形成されていることにより、連続相15と第3合金部20との界面の表面積が大きくなるので、連続相15と第3合金部20との界面に加えられる応力が分散される。
上記の構成により、異なる物質同士の界面の強度を向上させることができると共に、界面に加えられる応力を分散させることができるので、第1金属部12と第2金属部13との接続強度を更に向上させることができる。
また、本実施形態によれば、連続相15を構成するアルミニウムの電気抵抗は、第2合金部18及び第3合金部20の電気抵抗よりも小さいものとなっている。
上記の態様本実施形態によれば、第2合金部18及び第3合金部20よりも電気抵抗の小さなアルミニウムからなる連続相15が、第1金属部12の近傍にまで形成されているので、接続構造体11における、第1金属部12と第2金属部13との間の電気抵抗値を小さくすることができる。
本実施形態においては、一の金属は銅であり、他の金属はアルミニウムである。このように本実施形態によれば、銅とアルミニウムとを強固に接続することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の接続構造体30を端子付き電線31に適用した実施形態2を、図3を参照しつつ説明する。本実施形態は、電線32の端末に端子33が接続された端子付き電線31である。
端子33は、一の金属からなる金属板を所定の形状にプレス加工してなる。端子33は、相手側部材と接続される接続部34と、この接続部34に連続するバレル部35と、備える。バレル部35は筒状に形成されている。本実施形態においては、端子33を構成する一の金属は銅又は銅合金とされる。
電線32は、他の金属からなる芯線36の周囲を絶縁被覆37で包囲してなる。芯線36は複数の金属細線を撚り合わせてなる。電線32の端末からは芯線36が露出している。電線32から露出した芯線36はバレル部35の内部に挿入されている。本実施形態においては、芯線36を構成する他の金属はアルミニウム又はアルミニウム合金とされる。
バレル部35には加熱圧着部38が形成されている。加熱圧着部38は図示しない治具によって、芯線36が挿入されたバレル部35を加熱しながら圧着することにより形成される。
加熱圧着部38の内部において、銅又は銅合金からなる端子33と、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる芯線36との間に、接続構造10が形成される。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる芯線36を備えた電線32と、銅又は銅合金からなる端子33とを、強固に接続することができる。また、芯線36と端子33との間の電気抵抗値を小さくすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、電線32は端子33に形成された筒状をなすバレル部35の内部に挿入されて加熱しながら圧着される構成としたが、これに限られず、電線32は、オープンバレルの上に載置された状態で加熱圧着される構成としてもよい。
(2)本実施形態においては、中間部14には海島構造部17、及びラメラ構造部19が形成される構成としたが、参考例として、海島構造部17、及びラメラ構造部19が形成されない構成としてもよい。
(3)本実施形態においては、接続構造体11は、板状の部材同士が接続された構成、及び端子付き電線31としたが、これに限られず、接続構造体11としては、棒状の部材同士を接続する構成としてもよく、また、板状の部材と棒状の部材とを接続する構成としてもよく、必要に応じて任意の構造とすることができる。
(4)本実施形態においては、第1金属部12と第2金属部13とを一対の治具21で挟んで加熱しながら加圧することにより接続構造体11を製造したが、これに限られず、必要に応じて任意の手法により接続構造体11を製造することができる。
(5)本実施形態においては、芯線36は撚り線としたが、これに限られず、棒状をなす単芯線としてもよい。
10:接続構造
11:接続構造体
12:第1金属部
13:第2金属部
14:中間部
15:連続相
16:第1合金部
17:海島構造部
18:第2合金部
19:ラメラ構造部
20:第3合金部
31:端子付き電線(接続構造体)

Claims (10)

  1. 一の金属からなる第1金属部と、
    前記一の金属とは異なる他の金属からなる第2金属部と、
    前記第1金属部及び前記第2金属部の間に形成されて、前記第1金属部と前記第2金属部とを接続する中間部と、
    前記中間部に形成されて、前記他の金属からなると共に前記第2金属部から前記第1金属部の近傍に至るまで連続する連続相と、
    を備え
    前記中間部は、前記第1金属部側から順に、
    層状に形成されてなると共に前記一の金属と前記他の金属との合金からなり、且つ、前記第1金属部及び前記連続相と接触する第1合金部と、
    前記第1合金部よりも前記第2金属部側に位置して、前記一の金属と前記他の金属との合金からなる第2合金部が前記連続相の中に分散してなる海島構造部と、
    前記海島構造部よりも前記第2金属部側に位置して、前記連続相の中に前記一の金属と前記他の金属との合金からなる第3合金部がラメラ状に形成されてなるラメラ構造部と、
    を備えた接続構造。
  2. 前記連続相を構成する前記他の金属の電気抵抗は、前記第2合金部及び前記第3合金部の電気抵抗よりも小さい請求項1に記載の接続構造。
  3. 前記第1合金部の厚さ寸法は1μm以下であり、前記海島構造部の厚さ寸法は10μmから20μmであり、前記ラメラ構造部の厚さ寸法は30μmから50μmである請求項1または請求項2に記載の接続構造。
  4. 前記海島構造部における前記第2合金部の円相当直径は1μmから20μmである請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の接続構造。
  5. 前記ラメラ構造部における前記第3合金部のラメラ厚みは、1μmから5μmである請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の接続構造。
  6. 前記一の金属は銅であり、前記他の金属はアルミニウムであって、前記第1合金部はCu Al 、及びCu Alからなる群から選ばれる一種又は二種の合金を含む請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の接続構造。
  7. 前記一の金属は銅であり、前記他の金属はアルミニウムであって、前記第2合金部はCuAl を含む請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の接続構造。
  8. 前記一の金属は銅であり、前記他の金属はアルミニウムであって、前記第3合金部はCuAl を含む請求項1ないし7のいずれか一項に記載の接続構造。
  9. 前記一の金属は銅であり、前記他の金属はアルミニウムである請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の接続構造。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の接続構造を備えた、異種金属同士の接続構造体。
JP2012251277A 2012-11-15 2012-11-15 接続構造及び接続構造体 Active JP5892046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012251277A JP5892046B2 (ja) 2012-11-15 2012-11-15 接続構造及び接続構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012251277A JP5892046B2 (ja) 2012-11-15 2012-11-15 接続構造及び接続構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014097526A JP2014097526A (ja) 2014-05-29
JP5892046B2 true JP5892046B2 (ja) 2016-03-23

Family

ID=50939999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012251277A Active JP5892046B2 (ja) 2012-11-15 2012-11-15 接続構造及び接続構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5892046B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6201263B2 (ja) * 2014-06-25 2017-09-27 国立大学法人大阪大学 チタン合金の接合方法及び構造物
JP5860995B1 (ja) * 2014-09-09 2016-02-16 株式会社ミヤタ パイプ接合体の製造方法
WO2016143631A1 (ja) * 2015-03-11 2016-09-15 三菱マテリアル株式会社 接合体の製造方法、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法、及び、ヒートシンクの製造方法
JP6575386B2 (ja) * 2015-03-11 2019-09-18 三菱マテリアル株式会社 接合体の製造方法、ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法、及び、ヒートシンクの製造方法
JP6989605B2 (ja) 2017-06-21 2022-01-05 古河電気工業株式会社 電線接続構造体
CN110958928B (zh) 2017-07-25 2022-03-29 住友电气工业株式会社 金属部件的焊接结构的制造方法,以及金属部件的焊接结构
WO2020049885A1 (ja) 2018-09-03 2020-03-12 住友電気工業株式会社 金属部材の溶接構造、及び金属部材の溶接構造の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003124626A (ja) * 2001-10-15 2003-04-25 Toppan Printing Co Ltd 多層プリント配線板の製造方法および多層プリント配線板
WO2011155214A1 (ja) * 2010-06-10 2011-12-15 ワシマイヤー株式会社 結合部材及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014097526A (ja) 2014-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5892046B2 (ja) 接続構造及び接続構造体
KR101428965B1 (ko) 단자, 단자의 제조 방법 및 전선의 종단 접속 구조체
KR101532894B1 (ko) 단자, 전선 접속 구조체 및 단자의 제조방법
US8496504B2 (en) Crimp terminal, terminal-equipped electric wire with the crimp terminal, and methods for producing them
KR20120140258A (ko) 알루미늄 구리 클래드재
US8900021B2 (en) Electrical contact terminal with improved connection portion
JP2014187031A5 (ja) 端子及び電線接続構造体
CN101635394A (zh) 带有压接端子的电缆及其制造方法
JP2004192948A (ja) 電線と接続端子との接続方法及び接続構造
EP2512723A1 (en) Composite conductive component and method for making it
US10515739B2 (en) Conductive member and method for producing conductive member
JP2010244895A (ja) アルミニウム導体用圧縮接続端子とその接続方法
US20170141487A1 (en) Method for joining terminal and electric wire and electric wire connection terminal
WO2016047147A1 (ja) 電線
US9379506B2 (en) Method for electrically connecting a cable to a contact element
JP5346607B2 (ja) 端子及び端子と電線の接続方法
JP2017168267A (ja) 導電部材、及び、導電部材の製造方法
US10218102B2 (en) Terminal fitting and connector
JP2010225529A (ja) 端子金具付き電線
JP2003338350A (ja) 端子接続方法及び端子接続構造
WO2014030461A1 (ja) コネクタ用めっき端子及びコネクタ用めっき端子の製造方法
JP6535136B2 (ja) 表面処理材およびこれを用いて作製した部品
JP6156185B2 (ja) 端子付き電線
JP5708692B2 (ja) 電子デバイス用の接合構造及び電子デバイス
WO2009142277A1 (ja) アルミ電線用圧着端子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151029

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160208

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5892046

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150