JP5891930B2 - 不織布製造装置 - Google Patents
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Description
上記目的を達成するため、本発明に従う不織布製造装置は、熱風を生成して供給する熱風供給部と、溶融樹脂をフィラメント状にして紡出するとともに前記熱風供給部から供給される熱風をこのフィラメント状の溶融樹脂に吹き付けるメルトブロー部と、前記メルトブロー部から紡出された樹脂を集積させて不織布を形成する集積部と、前記メルトブロー部から吹き出される熱風を前記熱風供給部に還流させる還流機構と、を備え、前記集積部は自転するローラであって、その外周面にて前記メルトブロー部から紡出された樹脂を集積させて不織布を形成し、前記ローラを挟んで前記メルトブロー部の反対側には同ローラから送り出される不織布を案内する案内空間を区画するとともに不織布から熱風を分離する一対の分離壁が設けられ、前記還流機構は、前記一対の分離壁のうちの少なくとも一方の分離壁と、同分離壁を挟んで前記案内空間とは反対側に設けられる外側壁とを備える熱風回収機を備え、前記熱風回収機の入口部は前記分離壁の先端部と前記外側壁の先端部とによって区画される。
図1に示すように、不織布製造装置は、溶融樹脂を押し出す押出機15と、送風機16と、送風機16から送られる空気を加熱する加熱装置17と、溶融樹脂を紡出するメルトブロー部11とを備えている。このメルトブロー部11には、溶融樹脂を流すための樹脂通路12と、熱風を流すための一対の熱風通路13a,13bとが形成されている。これら一対の熱風通路13a,13bは樹脂通路12を挟むとともに同樹脂通路12に対して傾斜して設けられている。実際には、これら樹脂通路12及び熱風通路13a,13bは図1の紙面に直交する方向に沿って複数形成されている。ちなみに、加熱装置17としては例えば電気ヒータが望ましい。また、送風機16としては例えばブロワが望ましい。
還流機構20はローラ14の下方に配置される熱風回収機21を備えている。この熱風回収機21の入口部24a,24bは、メルトブロー部11から吹き出される熱風の流れ方向においてローラ14の上端部よりも下流側に位置している。
ローラ14の下方には一対の分離壁22a,22bが下方に向けて延びており、これら分離壁22a,22bの先端部はローラ14の外周面に近接配置されている。また、これら一対の分離壁22a,22bの間にはローラ14の下方に案内空間29が区画されている。
ここで、外側壁23a,23bの先端部は、図1の左右方向、すなわちメルトブロー部11とローラ14との並び方向に対して直交する方向においてローラ14の最外径部よりも外側に位置している。
分離壁22a,22bの基端部と導入部25a,25bとの間には熱風回収機21の内部と外部とを連通する連通孔26a,26bが形成されている。また、これら連通孔26a,26bの縁部には連通孔26a,26bの開度を変更可能な調量弁27a,27bが設けられている。これら調量弁27a,27bは連通孔26a,26bを通じて外部に排出される熱風の流量を調節するものである。
送風機16から送られる空気が加熱装置17によって加熱されることにより熱風が生成され、この熱風がメルトブロー部11に供給される。
以上説明した本実施形態に係る不織布製造装置によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
・上記実施形態のように熱風回収機21の入口部24a,24bをローラ14の軸線方向Lにおいて同ローラ14全体にわたって形成することが、熱風回収機21により回収される熱風の流れが乱れることを好適に抑制する上では望ましい。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、熱風回収機の入口部がローラの軸線方向において同ローラの一部分にのみ設けられるものであってもよい。
・熱風回収機の内部に流入する空気の流量を変更する必要がない場合には、上記連通孔や調量弁を省略すればよい。
Claims (4)
- 熱風を生成して供給する熱風供給部と、
溶融樹脂をフィラメント状にして紡出するとともに前記熱風供給部から供給される熱風をこのフィラメント状の溶融樹脂に吹き付けるメルトブロー部と、
前記メルトブロー部から紡出された樹脂を集積させて不織布を形成する集積部と、
前記メルトブロー部から吹き出される熱風を前記熱風供給部に還流させる還流機構と、
を備え、
前記集積部は自転するローラであって、その外周面にて前記メルトブロー部から紡出された樹脂を集積させて不織布を形成し、
前記ローラを挟んで前記メルトブロー部の反対側には同ローラから送り出される不織布を案内する案内空間を区画するとともに不織布から熱風を分離する一対の分離壁が設けられ、
前記還流機構は、前記一対の分離壁のうちの少なくとも一方の分離壁と、同分離壁を挟んで前記案内空間とは反対側に設けられる外側壁とを備える熱風回収機を備え、
前記熱風回収機の入口部は前記分離壁の先端部と前記外側壁の先端部とによって区画されることを特徴とする不織布製造装置。 - 請求項1に記載の不織布製造装置において、
前記還流機構は熱風を前記熱風供給部に対して還流させる還流通路を備え、
前記還流通路の途中には熱風に含まれる異物を濾過するフィルタが設けられる
ことを特徴とする不織布製造装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の不織布製造装置において、
前記熱風回収機は、前記外側壁の基端部と前記分離壁の基端部との間に接続されるとともに前記ローラの軸線方向に沿って延びる筒状の導入部を有する
ことを特徴とする不織布製造装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の不織布製造装置において、
前記外側壁の先端部は、前記メルトブロー部と前記ローラとの並び方向に対して直交する方向において前記ローラの最外径部よりも外側に位置する
ことを特徴とする不織布製造装置。
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