JP5888531B2 - 採光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽からの光を屋内へ導入して屋内を照明するための採光装置に関する。
太陽からの光を屋内へ導入して屋内を照明するための採光装置が実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。この採光装置は、建物の屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、この採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備えている。採光手段はドーム部材及び取付部材を備えており、取付部材は、屋根に取り付けられるベース部と、ベース部から上方に延びてドーム部材を支持するための筒状部と、を有している。また、導光手段の一端部は取付部材の筒状部に連結され、その他端部は照射手段に連結される。
近年では、省エネルギー化及び環境問題の観点から、例えば工場や倉庫、店舗などの建物に採光装置を施工するケースが増加している。上述した建物には複数の折板屋根材がハゼ継ぎされた折板屋根が敷設されており、このような建物への採光装置の施工は次のようにして行われる。まず、例えばコアドリルやホールソーなどを用いて折板屋根に貫通孔を穿設する。その後、開口部が設けられたプレート部材(例えばコンパネや合板など)を折板屋根のハゼ継ぎ部に載置し、プレート部材の開口部と折板屋根の貫通孔とを合わせる。次いで、ルーフィングをプレート部材の上面に敷設した後に、取付部材のベース部をルーフィングの上面に載置して筒状部とプレート部材の開口部とを合わせ、釘などを用いてベース部をプレート部材とともに折板屋根に固定する。その後、ベース部の上流側端部及び下流側端部にそれぞれ、薄板状の金属プレートを重ね合わせるようにして敷設する。更にその後、照射手段が取り付けられた導光手段を筒状部より建物の内部に挿入し、導光手段の一端部を筒状部に連結するとともに、ドーム部材を筒状部に装着する。
特開2007−305504号公報
しかしながら、上述した従来の採光装置では、次のような問題がある。取付部材を折板屋根に取り付ける際には、プレート部材の開口部と折板屋根の貫通孔とが合わさるようにプレート部材の位置合わせを行うとともに、取付部材の筒状部とプレート部材の開口部とが合わさるように取付部材の位置合わせを行わなければならない。このような位置合わせ作業は煩雑であり、そのため、施工時間の短縮化の妨げになるとともに、容易に施工を行うことができない。
本発明の目的は、施工時間を短縮することができるとともに、容易に施工することができる採光装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の採光装置では、建物の屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、前記採光手段は、前記導光手段の一部を覆うためのボックス状のカバー部材を有し、前記カバー部材は前記屋根に挿通されて前記カバー部材の下面が屋内に臨み、前記カバー部材には、前記導光手段を挿通するための挿通用開口部が設けられ、前記カバー部材の前記挿通用開口部の周縁部には結露防止用弾性部材の外周部が取り付けられており、前記結露防止用弾性部材の内周部は、前記挿通用開口部に挿通された前記導光手段よって下方に湾曲されており、前記導光手段の外周面を弾性的に押圧することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の採光装置では、前記採光手段は更にベース部を備え、前記ベース部には上方に延びる筒状部が設けられ、前記導光手段の端部には径方向外方に延びるリング状部材が取り付けられており、前記導光手段は、前記筒状部及び前記挿通用開口部に挿入されており、前記リング状部材前記筒状部の開口部に装着されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の採光装置は、前記カバー部材は屋根を貫通して配設され、前記カバー部材の上端には外側に延びる取付部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の採光装置は、前記結露防止用弾性部材の前記内周部は、下方に湾曲されて前記導光手段の外周面を弾性的に押圧し、前記屋内に臨むことを特徴とする。

本発明の採光装置によれば、カバー部材の挿通用開口部の周縁部と導光手段との間をシールするための結露防止用弾性部材が設けられているので、屋内の暖かい空気が導光手段とカバー部材との間に流入するのを防止することができ、結露の発生等を防止することができる。また、採光装置の施工時において導光手段をカバー部材の挿通用開口部に挿通すると、結露防止用弾性部材の内周部は、導光手段によって湾曲状に弾性変形されることにより導光手段の外周面を弾性的に押圧するようになる。これにより、導光手段の挿通作業とシール作業とを同時に行うことができ、作業効率を高めることができる。
また、本発明の採光装置によれば、挿通用開口部の周縁部と導光手段との間をシールするための結露防止用弾性部材が設けられているので、結露の発生等を防止することができる。また、採光装置の施工時において導光手段を挿通用開口部に挿通すると、結露防止用弾性部材の内周部は、導光手段によって湾曲状に弾性変形されることにより導光手段の外周面を弾性的に押圧するようになる。これにより、導光手段の挿通作業とシール作業とを同時に行うことができ、作業効率を高めることができる。
また、スカート部が固定部材を介して爪部に固定されるので、例えば強風による風圧でスカート部がばたつくのを防止することができる。
本発明の第1の実施形態による採光装置を示す分解斜視図である。 図1の取付部材を示す分解斜視図である。 図1の取付部材を折板屋根に取り付ける前の状態を示す斜視図である。 図1の採光装置を折板屋根に取り付けた状態を示す斜視図である。 図4中のA−A線による採光装置の断面図である。 ハゼ継ぎ部が第1の配置間隔で配置されている場合における、図4中のB−B線による採光装置の断面図である。 ハゼ継ぎ部が第2の配置間隔で配置されている場合における、図4中のB−B線による採光装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態による採光装置を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態による採光装置を示す断面図である。 図9のカバー部材を取付部材から取り外した状態を示す分解斜視図である。 図9の採光装置を屋内側より見た状態を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う採光装置の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図7を参照して、第1の実施形態の採光装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による採光装置を示す分解斜視図であり、図2は、図1の取付部材を示す分解斜視図であり、図3は、図1の取付部材を折板屋根に取り付ける前の状態を示す斜視図であり、図4は、図1の採光装置を折板屋根に取り付けた状態を示す斜視図であり、図5は、図4中のA−A線による採光装置の断面図であり、図6は、ハゼ継ぎ部が第1の配置間隔で配置されている場合における、図4中のB−B線による採光装置の断面図であり、図7は、ハゼ継ぎ部が第2の配置間隔で配置されている場合における、図4中のB−B線による採光装置の断面図である。
図1〜図7を参照して、図示の採光装置2は、建物4の屋根6に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段8と、採光手段8からの光をその内面で反射させながら所定方向に導くための筒状の導光手段10と、導光手段10により導かれた光を建物4の内部に照射するための照射手段12と、を備えている。
採光手段8は、ドーム部材14及び取付部材16を備えている。ドーム部材14は略半球面状に構成され、例えば透明のアクリルやポリカーボネートなどの合成樹脂又はガラスなどから形成されている。ドーム部材14の開口部には、径方向外方に幾分拡大された段差部18が設けられている。
取付部材16はベース部20を備え、このベース部20は、相互に対向して配設された上ベースプレート22及び下ベースプレート24と、これら上ベースプレート22及び下ベースプレート24の間に介在された複数の支持部材26と、を有している(図2参照)。上ベースプレート22及び下ベースプレート24はそれぞれ、例えばガルバニウムやスチールなどの金属から形成されており、それらの厚みは、例えば約0.6〜0.7mmに構成されている。
上ベースプレート22は平板状に構成され、その中央部には、上方に延びる円筒状の筒状部28が設けられている。筒状部28の外周面には、その全周に渡って結露防止用テープ部材30が取り付けられており、この結露防止用テープ部材30の表面には複数の毛状体(図示せず)が密に植設されている。上ベースプレート22の一端部(上流側端部)には、断面逆L字状の下ハゼ部32が上方に延びて設けられ、その他端部(下流側端部)には、断面略コの字状の上ハゼ部34が上方に延びて設けられている(図5参照)。また、上ベースプレート22の両側端部にはそれぞれ、帯状のスカート部36が外側斜め下方に延びて設けられている(図6参照)。このスカート部36は、上ベースプレート22の一端部から他端部を越えてその外側まで延びている。スカート部36の先端部には、その裏面側に折り返された雨返し部38が設けられている。
下ベースプレート24は略波板状に構成されており、その中央部には、筒状部28に対応して円形状の挿通用開口部40が設けられている。下ベースプレート24の下面には、所定方向(下ベースプレート24の長さ方向)に延びる矩形状の複数の第1及び第2取付凹部42,44が形成され、またその上面には、複数の第1及び第2取付凹部42,44に対応する矩形状の複数の第1及び第2取付突部46,48が形成されている(図2及び図6参照)。また、下ベースプレート24の両側端部にはそれぞれ、上方に延びる側壁部50が設けられている。第1及び第2取付凹部42,44は交互に並んで配置されており、第1取付凹部42は第1の配置間隔D1(例えば約500mm)で配置され(図6参照)、第2取付凹部44は第1の配置間隔D1とは異なる第2の配置間隔D2(例えば約333mm)で配置されている(図7参照)。なお、第1及び第2の配置間隔D1,D2はそれぞれ、代表的な2タイプの折板屋根6のハゼ継ぎ部52(即ち、折板屋根材54がハゼ継ぎされた部分)の配置間隔に対応したものである。また、第1及び第2取付凹部42,44はそれぞれ、折板屋根6のハゼ継ぎ部52が収容できる程度の大きさに構成されている。更に、下ベースプレート24の挿通用開口部40の周縁部には、リング状の結露防止用弾性部材56が取り付けられている(図5参照)。この結露防止用弾性部材56は例えばゴム材などの弾性を有する材料から形成され、その外周部は挿通用開口部40の周縁部に取り付けられ、その内周部は挿通用開口部40の内側に幾分突出されている。
支持部材26は横長の板状に構成され、その下端部には、下ベースプレート24の複数の第1及び第2取付突部46,48に対応して、矩形状の複数の第1及び第2支持凹部58,60が設けられている。支持部材26は、上ベースプレート22と下ベースプレート24との間に間隔を置いて配設され、その高さは、下ベースプレート24の側壁部50の高さとほぼ等しく構成されている。支持部材26の第1及び第2支持凹部58,60はそれぞれ、下ベースプレート24の第1及び第2取付突部46,48に嵌合され、また支持部材26の上端部には上ベースプレート22が支持されている。上ベースプレート22、下ベースプレート24及び支持部材26は、例えば溶接や接着剤などによって相互に接続固定されている。上ベースプレート22と下ベースプレート24との間には収容空間62が形成され、この収容空間62には例えばウレタンなどの断熱材64が配設されている(図5参照)。
導光手段8は円筒状の筒状部材66から構成され、この筒状部材66の内面には、例えばアルミニウムフィルムなどの反射材を貼着する、あるいはアルミニウムの蒸着などにより構成された反射面が形成されている。筒状部材66の一端部には、径方向外方に延びるリング状部材70がリベット72を用いて取り付けられている。このリング状部材70の外周部には、複数の空気流入用凹部74が周方向に間隔を置いて設けられている。リング状部材70が筒状部28の開口部に支持されることにより、筒状部材66は、取付部材16の筒状部28及び挿通用開口部40を通して下方に延びるようになる。
ドーム部材14は、その段差部18がリング状部材70に支持されるようにして筒状部28に装着される。この装着状態においては、ドーム部材14の開口部と筒状部28との間の隙間に結露防止用テープ部材30が介在されるとともに、上述した空気流入用凹部74によって段差部18とリング状部材70との間に間隙が形成されるようになる。これにより、結露防止用テープ部材30の複数の毛状体及び空気流入用凹部74を通してドーム部材14の内部と外部とが連通される。
また、ドーム部材14の内周面には、凹状に湾曲された集光反射板76が配設されている。集光反射板76の凹面側は、太陽からの光を採光するための反射面として機能し、この反射面は、例えばアルミニウムフィルムなどの反射材を貼着する、あるいはアルミニウムの蒸着などにより形成されている。集光反射板76の下端部には複数の取付片78が設けられ、これら複数の取付片78は、筒状部材66の一端部とリング状部材70との間の隙間に差し込まれる。なお、集光反射板76は、その凹面側の幅方向中央部が南の方角を向くようにして配設することが好ましく、これにより特に日の出や日の入りなどのように太陽高度の低いときにおいて、太陽からの光を集光反射板76の凹面側で受光して採光することができる。
照射手段12は例えば略半球面状の拡散カバー部材80から構成され、この拡散カバー部材80は、例えば半透明のアクリルやプラスチックなどの合成樹脂やガラスなどから形成されている。この拡散カバー部材80は、例えばアルミニウムテープなどを用いて筒状部材66の他端部に装着される。
次に、主として図3〜図7を参照して、上述した採光装置2を例えば工場や倉庫、店舗などの建物4に施工する方法について説明する。なお、このような建物4には、複数の折板屋根材54がハゼ継ぎされた折板屋根6が敷設されている。折板屋根材54は、梁79に支持されたタイトフレーム81に敷設されている。本実施形態では、折板屋根6のハゼ継ぎ部52は、第1の配置間隔D1(例えば約500mm)で配置されている。
採光装置2を施工する際には、まず、例えばコアドリルやホールソーなどを用いて、折板屋根6の所定箇所に略円形状の貫通孔82を穿設する(図3参照)。この貫通孔82の直径は、筒状部材66の直径よりも幾分大きく構成される。次いで、下ベースプレート24の第1取付凹部42にハゼ継ぎ部52を収容保持して、取付部材16の挿通用開口部40と折板屋根6の貫通孔82とが合わさるようにして、取付部材16のベース部20を折板屋根6の隣接する一対の山部84に載置し、例えば釘やネジ、接着剤などを用いて相互に固定する。この敷設状態においては、ベース部20の両側端部はそれぞれ、折板屋根6の山部84から外側に幾分突出されるようになり、スカート部36を内側に屈曲させてその先端部を折板屋根6の山部84に近接させる(図6参照)。
その後、拡散カバー部材80が装着された筒状部材66を取付部材16の筒状部28及び挿通用開口部40並びに折板屋根6の貫通孔82を通して挿入し、リング状部材70を筒状部28の開口部に装着する。このように筒状部材66を挿入すると、結露防止用弾性部材56の内周部が下方に湾曲されて筒状部材66の外周面を弾性的に押圧するようになり、これにより挿通用開口部40の周縁部と筒状部材66との間が結露防止用弾性部材56によってシールされる(図5参照)。更にその後、段差部18がリング状部材70に載置固定されるようにしてドーム部材14を筒状部28の開口部に装着し、固定用ネジ86を用いてドーム部材14を筒状部28に固定する(図4参照)。
本実施形態では、採光装置2は折板屋根6の最も水下側に配設され、その上ハゼ部34は図5中の矢印で示す方向に屈曲される。また、採光装置2よりも水上側、即ち、折板屋根6の頂部に設けられた雨押さえ部88と採光装置2との間には、複数のパネル部材90が並んで敷設される(図4及び図5参照)。このパネル部材90は、採光装置2の取付部材16と同様に、上ベースプレート92、下ベースプレート94及び複数の支持部材96から構成されているが、上ベースプレート92には筒状部は設けられておらず、また下ベースプレート94には挿通用開口部は設けられていない。上述と同様に、下ベースプレート94の第1取付凹部98にハゼ継ぎ部52を収容保持して、パネル部材90を採光装置2の水上側に敷設し、例えば釘やネジ、接着剤などを用いて相互に固定する。そして、採光装置2の下ハゼ部32とパネル部材90の上ハゼ部100とをハゼ継ぎすることにより、採光装置2とパネル部材90とを相互に連結する。また、パネル部材90のスカート部102を内側に屈曲させてその先端部を折板屋根6の山部84に近接させるとともに、このスカート部102の一端部(下流側端部)を採光装置2のスカート部36の他端部(上流側端部)の外側に重ね合わせる。同様にして、雨押さえ部88と採光装置2との間に複数のパネル部材90を並べて敷設し、水上側のパネル部材90の上ハゼ部100と水下側のパネル部材90の下ハゼ部104とをハゼ継ぎして両者を相互に連結する。なお、最も水上側のパネル部材90の下ハゼ部104は、図5中の矢印で示す方向に屈曲させて、雨押さえ部88の内部に差し込む。
上述のように施工された採光装置2によって、建物4の内部が次のようにして照明される。ドーム部材14を通して導入された太陽からの光は、日の出や日の入りなど太陽高度の低いときにはドーム部材14内に設けられた集光反射板76の凹面側で反射されて筒状部材66の内部へと導かれ、また日中など太陽高度の高いときには筒状部28の開口部より筒状部材66の内部へと導かれる。このように導かれた光は、筒状部材66の内面を乱反射しながら所定方向(即ち、照射手段12が配設された方向)へと導かれ、筒状部材66の他端部から出射されて拡散カバー部材80を通して建物4の内部に拡散照射される。
外気温が低い冬季などにおいては、外気が結露防止用テープ部材30の複数の毛状体及び複数の空気流入用凹部74を通してドーム部材14の内部に流入することにより、ドーム部材14の内部温度と外気温との温度差が小さくなり、ドーム部材14の内部において結露が発生するのが防止される。また、挿通用開口部40の周縁部と筒状部材66との間が結露防止用弾性部材56によってシールされているので、建物4の内部の暖かい空気が筒状部28と筒状部材66との間に流入されるのが防止され、筒状部材66の内部やドーム部材14の内部などにおいて結露が発生するのが防止される。
なお、図7に示すように、折板屋根6のハゼ継ぎ部52が第2の配置間隔D2(例えば約333mm)で配置されているときには、下ベースプレート24の第2取付凹部44にハゼ継ぎ部52を収容保持することにより、取付部材16のベース部20が折板屋根6の隣接する3つの山部84に載置され、上述と同様にして取付部材16を折板屋根6に取り付けることができる。かかる場合には、スカート部36は、折板屋根6の山部84の傾斜面に沿って外側斜め下方に延びるようになる。
上述のように、本実施形態の採光装置2では、ハゼ継ぎ部52が第1の配置間隔D1で配置されているときには、第1取付凹部42にハゼ継ぎ部52が収容保持されることにより、取付部材16が折板屋根6に取り付けられる。また、ハゼ継ぎ部52が第2の配置間隔D2で配置されているときには、第2取付凹部44にハゼ継ぎ部52が収容保持されることにより、取付部材16が折板屋根6に取り付けられる。従って、採光装置2を施工する建物4によって折板屋根6のサイズ、即ち、ハゼ継ぎ部52の配置間隔が異なっていたとしても、取付部材16の折板屋根6に対する位置合わせを容易に行うことができ、取付部材16の挿通用開口部40と折板屋根6の貫通孔82とを容易に合わせることができる。それ故に、施工時間を短縮することができるとともに、採光装置2の施工を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、コアドリルやホールソーなどを用いて折板屋根6に貫通孔82を穿設するようにしたが、例えば建物4の新築時に採光装置2を施工する場合などには、長さ方向に隣接する一対の折板屋根材54の一方をその長さ方向に幾分スライドさせることにより、折板屋根6に矩形状の貫通孔82を設けるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、図8を参照して、第2の実施形態の採光装置について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態による採光装置を示す断面図である。なお、以下に示す各実施形態において、上記実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8において、本実施形態の採光装置2Aでは、上ベースプレート22Aの幅方向両端部における第1及び第2取付凹部42,44に対応する部位にはそれぞれ、上方に幾分突出した第1突出部106が設けられ、また上ベースプレート22Aの幅方向中央部における第2取付凹部44に対応する部位には、上方に幾分突出した第2突出部108が設けられている。これら第1及び第2突出部106,108は例えばプレス加工などによって形成され、ベース部20Aの長さ方向(図8の紙面に対して垂直方向)に所定長さ延びている。ベース部20Aを折板屋根6Aに取り付ける際には、例えば釘やネジなど(図示せず)を第1突出部106を通して折板屋根6Aに打ち込むと、釘やネジなどが上ベースプレート22Aと下ベースプレート24との間を貫通する距離が第1突出部106の突出量だけ長くなる。これにより、ベース部20Aの取り付け強度を高めることができる。なお、上述した実施形態のように、ハゼ継ぎ部52が第2の配置間隔D2で配置されているときには、例えば釘やネジなどを第1及び第2突出部106,108を通して折板屋根6Aに打ち込むようにしてもよい。
なお、折板屋根6Aは、上下に間隔を置いて配設された上側折板屋根材110及び下側折板屋根材112と、これらの間に配設された例えばウレタンなどの断熱材114とから構成されている。このように折板屋根6Aに断熱材114が設けられている場合には、ベース部20Aの収容空間内の断熱材を省略することができる。
また、ベース部20Aと上側折板屋根材110との間には、スカート部36を固定するための固定部材116が介在されている。この固定部材116は、上側折板屋根材110の山部117の形状に沿って略への字状に延びるとともにベース部20Aの長さ方向に延びる薄板状に構成され、その一端部には略逆V字状に折り返された爪部120が設けられている。採光装置2Aを施工する際には、まず、固定部材116の他端部を上側折板屋根材110と下ベースプレート24との間に挟み込むとともに、下ベースプレート24の第1取付凹部42にハゼ継ぎ部52を収容保持し、釘やネジなどを用いて取付部材16Aのベース部20Aを固定部材116とともに折板屋根6Aに取り付ける。更にその後、スカート部36を内側に屈曲させてその先端部を折板屋根6Aの山部117に近接させるとともに、その雨返し部38を固定部材116の爪部120に係止させる。これにより、スカート部36が固定部材116を介して折板屋根6Aに固定されるようになり、例えば強風による風圧でスカート部36がばたつくのを防止することができ、取付部材16Aを折板屋根6Aに安定して取り付けることができる。
[第3の実施形態]
次に、図9〜図11を参照して、第3の実施形態の採光装置について説明する。図9は、本発明の第3の実施形態による採光装置を示す断面図であり、図10は、図9のカバー部材を取付部材から取り外した状態を示す分解斜視図であり、図11は、図9の採光装置を屋内側より見た状態を示す斜視図である。
本実施形態の採光装置2Bでは、下ベースプレート24の下面における挿通用開口部40に対応する部位には、筒状部材66を覆うためのボックス状のカバー部材122が取り付けられている(図10参照)。このカバー部材122の上面は矩形状に開口され、カバー部材122の上端には外側に延びる取付部123が設けられており、この取付部123が下ベースプレート24の下面に例えばネジや釘などで取り付けられる。また、カバー部材122の下面には、筒状部材66を挿通するための略円形状の挿通用開口部124が設けられている。この挿通用開口部124の周縁部には、リング状の結露防止用弾性部材56Bが取り付けられている。結露防止用弾性部材56Bの外周部は挿通用開口部124の周縁部に取り付けられ、その内周部は挿通用開口部124の内側に幾分突出されている。また、カバー部材122の内側面には、例えばウレタンなどの補助断熱材126が取り付けられており、この補助断熱材126は、カバー部材122と筒状部材66との間に配設される。
本実施形態の採光装置2Bを施工する際には、まず、上側折板屋根材110、下側折板屋根材112及びこれらの間に配設された断熱材114をその長さ方向に幾分スライドさせることにより、折板屋根6Aの所定箇所に矩形状の貫通孔82Bを形成する(図10参照)。次いで、カバー部材122をこの貫通孔82Bに挿入し、上述した実施形態と同様にして取付部材16Bのベース部20Bを折板屋根6Aに固定する。このとき、カバー部材122は、上側折板屋根材110、下側折板屋根材112及びこれらの間に配設された断熱材114を貫通して配設されるようになる(図11参照)。その後、筒状部材66を取付部材16Bの筒状部28、取付部材16Bの挿通用開口部40及びカバー部材122の挿通用開口部124を通して挿入すると、結露防止用弾性部材56Bの内周部が下方に湾曲されて筒状部材66の外周面を弾性的に押圧するようになり、これによりカバー部材122の挿通用開口部124の周縁部と筒状部材66との間が結露防止用弾性部材56Bによってシールされる(図9参照)。更にその後、ドーム部材14を筒状部28の開口部に装着する。
なお、上ベースプレート22Bには上ハゼ部及び下ハゼ部は設けられておらず、上ベースプレート22Bの下流側端部は、下ベースプレート24の下流側端部よりも外側に延びている。パネル部材90Bは採光装置2Bの取付部材16Bとほぼ同様に構成されており、採光装置2Bの上ベースプレート22Bの上流側端部には、その水上側に敷設されたパネル部材90Bの上ベースプレート92Bの下流側端部が重ね合わされる(図9参照)。
従って、本実施形態の採光装置2Bでは、カバー部材122は折板屋根6Aに設けられた断熱材114を貫通して配設され、カバー部材122と筒状部材66との間には補助断熱材126が配設されているので、上述のように折板屋根6Aに貫通孔82Bを穿設した場合であっても、貫通孔82Bにおける折板屋根6Aの断熱性能を高く保つことができる。また、カバー部材122の挿通用開口部124の周縁部と筒状部材66との間が結露防止用弾性部材56Bによってシールされているので、建物4の内部の暖かい空気がカバー部材122と筒状部材66との間に流入されるのが防止され、筒状部材66の内部やドーム部材14の内部などにおいて結露が発生するのが防止される。
以上、本発明に従う採光装置の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記各実施形態では、ベース部20(20A)(20B)の下面に2種類の取付凹部(第1及び第2取付凹部42,44)を設けるように構成したが、3種類以上の取付凹部を設けるように構成してもよく、これにより、より多くのサイズの折板屋根6(6A)に対応することができる。あるいは、1種類の取付凹部、例えば第1及び第2取付凹部42,44の一方のみを設けるように構成してもよい。
また例えば、上記各実施形態では、スカート部36は外側斜め下方に延びるように構成したが、鉛直下方に延びるように構成してもよい。
また例えば、上記各実施形態では、採光装置2(2A)(2B)を折板屋根6(6A)の最も水下側に配設するようにしたが、採光装置2(2A)(2B)の水下側にもパネル部材90(90B)を敷設するようにしてもよい。かかる場合には、採光装置2(2A)の上ハゼ部34とその水下側のパネル部材90の下ハゼ部104とがハゼ継ぎされる、あるいは、採光装置2Bの上ベースプレート22Bの下流側端部がその水下側のパネル部材90Bの上ベースプレート92Bとが重ね継ぎされるようになる。
2,2A,2B 採光装置
4 建物
6,6A 折板屋根
8 採光手段
10 導光手段
12 照射手段
14 ドーム部材
16,16A,16B 取付部材
20,20A,20B ベース部
22,22A,22B 上ベースプレート
24 下ベースプレート
26 支持部材
28 筒状部
36 スカート部
40 挿通用開口部
42 第1取付凹部
44 第2取付凹部
52 ハゼ継ぎ部
56,56B 結露防止用弾性部材
58 第1支持凹部
60 第2支持凹部
106 第1突出部
108 第2突出部
116 固定部材
122 カバー部材
126 補助断熱材

Claims (4)

  1. 建物の屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、
    前記採光手段は、前記導光手段の一部を覆うためのボックス状のカバー部材を有し、前記カバー部材は前記屋根に挿通されて前記カバー部材の下面が屋内に臨み、
    前記カバー部材には、前記導光手段を挿通するための挿通用開口部が設けられ、前記カバー部材の前記挿通用開口部の周縁部には結露防止用弾性部材の外周部が取り付けられており、
    前記結露防止用弾性部材の内周部は、前記挿通用開口部に挿通された前記導光手段よって下方に湾曲されており、前記導光手段の外周面を弾性的に押圧することを特徴とする採光装置。
  2. 前記採光手段は更にベース部を備え、前記ベース部には上方に延びる筒状部が設けられ、前記導光手段の端部には径方向外方に延びるリング状部材が取り付けられており、
    前記導光手段は、前記筒状部及び前記挿通用開口部に挿入されており、前記リング状部材は前記筒状部の開口部に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の採光装置。
  3. 前記カバー部材は屋根を貫通して配設され、前記カバー部材の上端には外側に延びる取付部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の採光装置。
  4. 前記結露防止用弾性部材の前記内周部は、下方に湾曲されて前記導光手段の外周面を弾性的に押圧し、前記屋内に臨むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の採光装置。
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