JP2012136855A - 採光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取付部材の防水対策を容易に且つ確実に施すことができる採光装置を提供する。
【解決手段】 屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段は、屋根に取り付けられる取付部材と、取付部材に装着されるドーム部材と、を備える。取付部材は、貫通孔を有するベース部と、ベース部の貫通孔に対応して取り付けられる筒状の支持部と、を有する。支持部の上端部にはドーム部材が装着される。支持部の下端部には、径方向内側に延びるフランジ部が設けられる。支持部のフランジ部は、ベース部の貫通孔の周縁部に取り付けられる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、太陽からの光を屋内へ導入して屋内を照明するための採光装置に関する。
太陽からの光を屋内へ導入して屋内を照明するための採光装置が実用に供されている(例えば、特許文献1参照)。この採光装置は、建物の屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備えている。採光手段は、屋根に取り付けられる取付部材と、取付部材に装着されるドーム部材と、を備えている。取付部材は、貫通孔を有するベース部と、ベース部の貫通孔に対応して取り付けられる筒状の支持部と、を有している。支持部の上端部にはドーム部材が装着されている。支持部の下端部には径方向外側に延びるフランジ部が設けられ、このフランジ部は、ベース部の貫通孔の周縁部に取り付けられている。リベットを支持部のフランジ部及びベース部を貫通して打ち込むことにより、支持部がベース部に固定される。
近年、省エネルギー化及び環境問題の観点から、例えば工場や倉庫、店舗等の建物に採光装置を施工するケースが増加している。上述した建物の屋根には、山部及び谷部が交互に形成された折板屋根が敷設されている。このような折板屋根には、次のようにして採光手段が設置される。まず、例えばコアドリルやホールソー等を用いて折板屋根に貫通孔を穿設する。その後、開口部が設けられたプレート部材(例えばコンパネや合板等)を折板屋根の隣接する一対の山部に載置し、プレート部材の開口部と折板屋根の貫通孔とを合わせる。次いで、ルーフィングをプレート部材の上面に敷設した後に、取付部材のベース部をルーフィングの上面に載置して支持部とプレート部材の開口部とを合わせ、釘等を用いてベース部をプレート部材とともに折板屋根に固定する。その後、取付部材の水上側(又は水下側)に隣接して金属製のパネル部材を折板屋根に取り付ける。更にその後、照射手段が取り付けられた導光手段を支持部の上端部より建物の内部に挿入して、導光手段の上端部を支持部の上端部に連結し、更に、ドーム部材を支持部の上端部に装着する。
特開2007−305504号公報
しかしながら、上述した従来の採光装置では、次のような問題がある。支持部のフランジ部は径方向外側に延びているので、フランジ部とベース部との接続部位は、支持部の外部に配設されるようになる。上記接続部位にはリベットが打ち込まれるので、雨水が屋内に侵入するのを防止するために、リベットが打ち込まれる部位やフランジ部とベース部との間の隙間等にコーキングを施すなどの防水対策を厳重に施す必要がある。このため、取付部材の防水対策が容易でないという問題がある。
また、例えば折板屋根上で採光手段の設置作業を行う際に、作業員がパネル部材の上に乗ると、作業員の重量によってパネル部材が下方に撓んで変形するおそれがある。このため、パネル部材の強度を高めるために、パネル部材の材質を剛性の高い金属にしたりパネル部材の厚みを大きくすると、その分パネル部材の重量が大きくなってしまう。これにより、パネル部材を容易に運搬することができず、採光装置の施工を容易に行うことができないという問題がある。
本発明の目的は、取付部材の防水対策を容易に且つ確実に施すことができる採光装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、容易に施工を行うことができる採光装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の採光装置では、屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、
前記採光手段は、前記屋根に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に装着されるドーム部材と、を備え、前記取付部材は、貫通孔を有するベース部と、前記ベース部の前記貫通孔に対応して取り付けられる筒状の支持部と、を有し、前記支持部の上端部には前記ドーム部材が装着され、前記支持部の下端部には、径方向内側に延びるフランジ部が設けられ、前記支持部の前記フランジ部は、前記ベース部の前記貫通孔の周縁部に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の採光装置では、前記ベース部の前記貫通孔の周縁部には、上側に折り曲げられた折り曲げ部が設けられ、前記折り曲げ部は、前記支持部の前記フランジ部の内周部を覆うようにして配設されることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の採光装置では、前記ベース部の前記貫通孔の周縁部には、上方に幾分突出した段差部が設けられ、前記支持部の前記フランジ部は、前記段差部に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の採光装置では、屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、
前記採光手段は、前記屋根に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に装着されるドーム部材と、を備え、前記取付部材は、貫通孔を有するベース部と、前記ベース部の前記貫通孔に対応して取り付けられる筒状の支持部と、を有し、前記支持部の上端部には前記ドーム部材が装着され、前記支持部の下端部には、径方向外側又は径方向内側に延びるフランジ部が設けられ、前記支持部の前記フランジ部は、その全周に渡ってレーザ溶接を施すことによって前記ベース部の前記貫通孔の周縁部に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の採光装置では、前記支持部の上端部と前記ドーム部材との間には装着部材が介在され、前記装着部材には前記ドーム部材が取り付けられ、前記装着部材は、前記支持部の上端部に着脱自在に装着されるように構成され、また、前記支持部に関連して、前記支持部の上端部における開口部を閉塞するための蓋部材が設けられ、前記蓋部材は、前記支持部の上端部に着脱自在に装着されるように構成されており、
屋内に太陽からの光を導入するときには、前記支持部の上端部に前記装着部材が装着され、屋内に太陽からの光を導入しないときには、前記支持部の上端部に前記蓋部材が装着されることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の採光装置では、山部及び谷部が交互に形成された折板屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、
前記採光手段は、前記折板屋根の隣接する一対の前記山部に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に装着されるドーム部材と、前記取付部材の水上側又は水下側に隣接して取り付けられるパネル部材と、を備え、前記パネル部材に関連して、前記折板屋根の隣接する一対の前記山部の間には、前記パネル部材を下方より支持するための支持プレート部材が架け渡され、前記支持プレート部材には、略平行に延びる凹部及び凸部が交互に形成され、前記凹部及び凸部はそれぞれ、前記折板屋根の前記山部及び谷部の延設方向に対して略垂直に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載の採光装置では、前記支持プレート部材の前記凹部及び凸部はそれぞれ、前記折板屋根の前記山部及び谷部の延設方向に対して略垂直に延びていることを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の採光装置では、前記支持プレート部材に関連して、前記支持プレート部材を前記折板屋根に固定するためのプレート固定部材が設けられ、前記プレート固定部材は、前記支持プレート部材の前記凹部に収容され且つ前記折板屋根の隣接する一対の前記山部の間に架け渡されることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の採光装置では、前記折板屋根は、複数の折板屋根材が相互にハゼ継ぎされることにより構成され、前記折板屋根の前記谷部にはハゼ継ぎ部が形成されており、
前記プレート固定部材の両端部はそれぞれ、隣接する一対の前記ハゼ継ぎ部の外側に延びており、螺着部材が前記パネル部材を通して前記プレート固定部材の両端部にそれぞれ螺着されることにより、前記パネル部材が前記プレート固定部材に固定されることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載の採光装置では、前記支持用プレート部材は複数設けられ、前記複数の支持用プレート部材は、前記折板屋根の前記山部及び谷部の延設方向に相互に隣接して配設されており、前記支持プレート部材の一端部には、上側に折り返された上折り返し部が設けられ、その他端部には、下側に折り返された下折り返し部が設けられ、水下側の前記支持プレート部材の前記上折り返し部と、水上側の前記支持プレート部材の前記下折り返し部とが相互に連結されることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載の採光装置では、前記支持プレート部材は、断面略矩形波状に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の採光装置によれば、支持部の下端部には、径方向内側に延びるフランジ部が設けられ、このフランジ部は、ベース部の貫通孔の周縁部に取り付けられる。これにより、支持部のフランジ部とベース部との接続部位は、支持部の内部に配設されるようになるので、例えば上記接続部位にリベットを打ち込むなどしても、リベットを打ち込んだ部位に雨水が侵入することがない。従って、取付部材の防水対策を容易に且つ確実に施すことができる。
また、本発明の請求項2に記載の採光装置によれば、ベース部の貫通孔の周縁部には、上側に折り曲げられた折り曲げ部が設けられ、この折り曲げ部は、支持部のフランジ部の内周部を覆うようにして配設される。これにより、支持部のフランジ部とベース部との接続部位が折り曲げ部によってシールされるようになるので、上記接続部位に雨水が侵入するのをより確実に防止することができる。
また、本発明の請求項3に記載の採光装置によれば、ベース部の貫通孔の周縁部には、上方に幾分突出した段差部が設けられ、支持部のフランジ部は、この段差部に取り付けられる。これにより、支持部のフランジ部とベース部との接続部位は、ベース部の上面よりも上方に位置されるようになるので、ベース部の上面を流れる雨水が上記接続部位に侵入するのをより確実に防止することができる。
また、本発明の請求項4に記載の採光装置によれば、支持部のフランジ部は、その全周に渡ってレーザ溶接を施すことによってベース部の貫通孔の周縁部に取り付けられる。これにより、支持部のフランジ部とベース部との接続部位が完全に密封されるようになるので、上記接続部位に雨水が侵入するのを防止することができる。従って、取付部材の防水対策を容易に且つ確実に施すことができる。
また、本発明の請求項5に記載の採光装置によれば、支持部の上端部における開口部を閉塞するための蓋部材が設けられ、この蓋部材は、支持部の上端部に着脱自在に装着されるように構成されている。これにより、例えば建物の屋根に取付部材のみを取り付け、支持部の上端部に蓋部材を装着しておくことにより、採光装置の施工の下準備を整えることができる。このように施工の下準備を整えておくことにより、採光装置の施工を例えば次のようにして行うことができる。まず、蓋部材を支持部の上端部から取り外し、建物の屋根の支持部に対応する箇所に貫通孔を穿設する。その後、照射手段が連結された導光手段を取付部材の支持部及び屋根の貫通孔を通して上方より挿入し、導光手段を支持部に連結する。更にその後、ドーム部材が取り付けられた装着部材を支持部の上端部に装着する。このようにして、採光装置をスムーズに施工することができる。
また、本発明の請求項6に記載の採光装置によれば、折板屋根の隣接する一対の山部の間には、パネル部材を下方より支持するための支持プレート部材が架け渡されている。支持プレート部材には、略平行に延びる凹部及び凸部が交互に形成されているので、支持プレート部材を軽量化することができるとともにその支持強度を高めることができる。従って、作業員がパネル部材の上に乗るなどした際に、パネル部材が下方に撓んで変形することがないので、例えばパネル部材の材質を剛性の低い金属にする、あるいはパネル部材の厚みを小さくするなどして、パネル部材の重量を小さくすることができる。これにより、パネル部材を容易に運搬することができ、採光装置の施工を容易に行うことができる。
また、本発明の請求項7に記載の採光装置によれば、支持プレート部材の凹部及び凸部はそれぞれ、折板屋根の山部及び谷部の延設方向に対して略垂直に延びているので、パネル部材を支持プレート部材に支持させた際に、支持プレート部材が下方に撓み難くなり、パネル部材を安定して支持させることができる。
また、本発明の請求項8に記載の採光装置によれば、支持プレート部材を折板屋根に固定するためのプレート固定部材が設けられ、プレート固定部材は、支持プレート部材の凹部に収容され且つ折板屋根の隣接する一対の山部の間に架け渡される。プレート固定部材をこのように配設することにより、パネル部材を支持プレート部材に支持させる際にプレート固定部材が邪魔になることがなく、支持プレートを折板屋根に確実に固定することができる。
また、本発明の請求項9に記載の採光装置によれば、プレート固定部材の両端部はそれぞれ、隣接する一対のハゼ継ぎ部の外側に延びており、螺着部材がパネル部材を通してプレート固定部材の両端部にそれぞれ螺着されることにより、パネル部材がプレート固定部材に固定される。これにより、プレート固定部材は、パネル部材を固定するための螺着部材が螺着される下地材としての機能と、支持プレート部材を折板屋根に固定する機能との2つの機能を有するようになるので、採光装置の部品点数を削減することができる。また、螺着部材が螺着されるプレート固定部材の両端部は、ハゼ継ぎ部の外側に配設されるようになるので、採光手段が取り付けられる折板屋根の部位(即ち、隣接する一対の山部の間)に雨水が侵入するのを防止することができる。
また、本発明の請求項10に記載の採光装置によれば、支持プレート部材の一端部には、上側に折り返された上折り返し部が設けられ、その他端部には、下側に折り返された下折り返し部が設けられている。水下側の支持プレート部材の上折り返し部と、水上側の支持プレート部材の下折り返し部とが相互に連結されるので、複数の支持プレート部材を相互に連結することができるとともに、その連結部に雨水が侵入するのを防止することができる。
また、本発明の請求項11に記載の採光装置によれば、支持プレート部材は、断面略矩形波状に形成されているので、支持プレート部材の支持強度をより高めることができるとともに、その成型加工(プレス加工)を容易に行うことができる。
本発明の第1の実施形態による採光装置を示す分解斜視図である。 取付部材を折板屋根に取り付ける前の状態を示す斜視図である。 パネル部材を折板屋根に取り付ける前の状態を示す斜視図である。 (a)は、プレート固定部材を示す斜視図であり、(b)は、(a)中のA−A線によるプレート固定部材の断面図である。 パネル部材を折板屋根に取り付けた状態を示す斜視図である。 図5中のB−B線による採光装置の断面図である。 図5中のC−C線による採光装置の断面図である。 図5中のD−D線による採光装置の断面図である。 支持部のフランジ部とベース部との接続部位を拡大して示す断面図である。 採光装置を屋内側より見た状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態による採光装置を示す断面図である。 パネル部材を折板屋根に取り付けた状態を示す断面図である。 取付部材の支持部に蓋部材を装着した状態を示す断面図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態による採光装置の取付部材の一部を示す断面図であり、(b)は、取付部材の一部を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う採光装置の各種実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図10を参照して、第1の実施形態の採光装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態による採光装置を示す分解斜視図であり、図2は、取付部材を折板屋根に取り付ける前の状態を示す斜視図であり、図3は、パネル部材を折板屋根に取り付ける前の状態を示す斜視図であり、図4(a)は、プレート固定部材を示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)中のA−A線によるプレート固定部材の断面図であり、図5は、パネル部材を折板屋根に取り付けた状態を示す斜視図であり、図6は、図5中のB−B線による採光装置の断面図であり、図7は、図5中のC−C線による採光装置の断面図であり、図8は、図5中のD−D線による採光装置の断面図であり、図9は、支持部のフランジ部とベース部との接続部位を拡大して示す断面図であり、図10は、採光装置を屋内側より見た状態を示す斜視図である。
図1及び図8を参照して、図示の採光装置2は、建物4の屋根6(本実施形態では折板屋根)に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段8と、採光手段8からの光をその内面で反射させながら所定方向に導くための筒状の導光手段10と、導光手段10により導かれた光を屋内に照射するための照射手段12と、を備えている。
採光手段8は、折板屋根6に取り付けられる取付部材14と、取付部材14に装着されるドーム部材16と、取付部材14の水上側(図8において取付部材の右側)に隣接して取り付けられる複数のパネル部材18と、を備えている。
取付部材14は、円形状の貫通孔20を有するベース部22と、ベース部22の貫通孔20に対応して取り付けられた円筒状の支持部24と、を有している。なお、取付部材14は、例えばガルバニウムやスチール等の金属から形成される。
ベース部22は矩形状且つ平板状に構成され、その中央部には貫通孔20が設けられている。貫通孔20の周縁部には、その全周に渡って上方に幾分突出された段差部26が設けられている(図9参照)。この段差部26の内周部には、上側に略垂直に折り曲げられた折り曲げ部28が設けられている。ベース部22の一端部(水上側の端部)には、上側に折り返された雨返し部30が設けられ、その他端部(水下側の端部)には、外側斜め下方に延びる雨返し部32が設けられている。また、ベース部22の両側端部にはそれぞれ、外側斜め下方に延びる帯状のカバー部34が設けられている。このカバー部34は、ベース部22の一端部から他端部を越えてその外側まで延びている。カバー部34の先端部には、その裏面側に折り返された雨返し部36が設けられている。なお、ベース部22の厚みは、例えば約0.6〜0.7mm程度に構成されている。
また、ベース部22の下面における貫通孔20に対応する部位には、筒状部材38(後述する)の一部を覆うためのボックス状のカバー部材40が取り付けられている(図1、図2及び図8参照)。このカバー部材40は断面矩形状に構成され、その上端部には、径方向外側に延びる固定部42が設けられている。固定部42は、ベース部22の下面に例えば取付ネジ(図示せず)により取り付けられる。また、カバー部材40の下端部には、筒状部材38を挿通するための円形状の挿通用開口部44が設けられている。挿通用開口部44の周縁部には、リング状の結露防止用シール部材46が取り付けられている。結露防止用シール部材46は、例えばゴム材等の弾性を有する材料から形成され、その内周部は、挿通用開口部44の内側に幾分突出されている。また、カバー部材40の内側面には、例えばウレタン等の補助断熱材48が取り付けられている。
支持部24の下端部には、径方向内側に延びるフランジ部50が設けられている(図9参照)。フランジ部50は、その内周部がベース部22の折り曲げ部28により覆われるようにして、ベース部22の段差部26に取り付けられている。複数のリベット52がフランジ部50及び段差部26を貫通して打ち込まれることにより、支持部24がベース部22に固定される。この固定状態においては、フランジ部50とベース部22との接続部位(即ち、リベット52が打ち込まれる部位)は、支持部24の内部に配設されるようになる。フランジ部50と段差部26との間には、この隙間を埋めるためのシール部材54が介在されている。なお、シール部材54に代えて例えばコーキング剤等を介在させるようにしてもよく、あるいはこのようなシール部材54やコーキング剤等を省略してもよい。また、支持部24の外周面には、その全周に渡って結露防止用テープ部材56が取り付けられている。この結露防止用テープ部材56の表面には、多数の毛状体(図示せず)が密に植設されている。
ドーム部材16は略半球面状に構成され、例えば透明のアクリルやポリカーボネート等の合成樹脂又は透明のガラス等から形成されている。ドーム部材16の開口部には、径方向外側に幾分拡大された段差部58が設けられている。ドーム部材16は、支持部24の上端部における開口部に取付ネジ59により装着される。また、ドーム部材16の内周面には、円弧状に湾曲された集光反射板60が配設されている。集光反射板60の凹面側には反射面62が形成され、この反射面62は、例えばアルミニウムフィルム等の反射材を貼着する、あるいはアルミニウムの蒸着等により構成されている。
パネル部材18は矩形状且つ平板状に構成され、その長さ(即ち、折板屋根6の水上側から水下側に向かう方向の長さ)は、ベース部22の長さよりも長く構成されている(図3参照)。パネル部材18の一端部(水上側の端部)には、上側に折り返された雨返し部64が設けられている。また、パネル部材18の両側端部にはそれぞれ、外側斜め下方に延びる帯状のカバー部66が設けられている。このカバー部66は、パネル部材18の一端部から他端部を越えてその外側まで延びている。カバー部66の先端部には、その裏面側に折り返された雨返し部68が設けられている(図7参照)。このパネル部材18の折板屋根6への取付方法については後述する。
導光手段10は、上下に延びる円筒状の筒状部材38から構成されている。筒状部材38の内面には反射面70が形成され、この反射面70は、例えばアルミニウムフィルム等の反射材を貼着する、あるいはアルミニウムの蒸着等により構成されている。筒状部材38の上端部には、固定用リング72が取り付けられている(図1参照)。この固定用リング72は、円筒状の取付部74と、取付部74の上端部から径方向外側に延びるリング状の固定部76と、を有している。取付部74は、複数のリベット(図示せず)により筒状部材38の上端部における外周部に取り付けられている。固定部76の外周部には、複数の空気流入用凹部78が周方向に間隔を置いて設けられている。固定部76は支持部24の上端部における開口部に支持され、これにより筒状部材38は、取付部材14の支持部24及びカバー部材34の挿通用開口部44を通して下方に延びるようになる(図8参照)。
ドーム部材16は、その段差部58が固定用リング72の固定部76に支持されるようにして、支持部24の上端部における開口部に装着される。この装着状態においては、ドーム部材16の開口部と支持部24との間に結露防止用テープ部材56が介在されるとともに、上述した複数の空気流入用凹部78によってドーム部材16の段差部58と固定用リング72との間に間隙が形成されるようになる。これにより、結露防止用テープ部材78及び複数の空気流入用凹部78を通してドーム部材16の内部と外部とが連通される。
照射手段12は、略半球状の拡散カバー部材80から構成されている。この拡散カバー部材80は、例えば半透明のアクリルやプラスチック等の合成樹脂や半透明のガラス等から形成されている。拡散カバー部材80は、筒状部材38の下端部における開口部を覆うようにして装着されている。
次に、図2〜図10をも参照して、上述した採光装置2を建物4に施工する方法について説明する。本実施形態では、建物4は例えば工場や倉庫、店舗等から構成され、このような建物4の屋根には折板屋根6が敷設されている。折板屋根6は、上下に間隔を置いて配設された上側折板屋根材82及び下側折板屋根材84と、これらの間に配設された例えばウレタン等の断熱材86とから構成されている(図6〜図8参照)。上側折板屋根材82には、略平行に延びる山部88及び谷部90が交互に形成され、これら山部88及び谷部90は、折板屋根6の水上側から水下側に向けて延設されている。上側折板屋根材82は複数設けられ、複数の上側折板屋根材82はハゼ継ぎ部92により相互にハゼ継ぎされている。ハゼ継ぎ部92は、上側折板屋根材82の山部88の上端部に設けられている。下側折板屋根材84についても、上述した上側折板屋根材82と同様に構成されている。この折板屋根6は、梁94に支持されたタイトフレーム96に敷設されている。
まず、採光手段8を次のようにして折板屋根6に設置する。例えばコアドリルやホールソー等を用いて、折板屋根6の所定部位(即ち、上側折板屋根材82の隣接する一対の山部88及びその間の谷部90に対応する部位)に略矩形状の貫通孔98を穿設する(図2参照)。この貫通孔98の大きさは、カバー部材40の大きさに対応した大きさに構成される。次いで、カバー部材40をこの貫通孔98に上方より挿入し、カバー部材40の固定部42を貫通孔98の周縁部に支持させる。このとき、カバー部材40は、上側折板屋根材82、断熱材86及び下側折板屋根材84を貫通して配設され、その下端部は屋内に突出されるようになる(図8及び図10参照)。
その後、折板屋根6の貫通孔98を上方より覆うようにして、取付部材14のベース部22を上側折板屋根材82の隣接する一対の山部88に載置し、取付ネジ(図示せず)をベース部22及びカバー部材40の固定部42を通して上側折板屋根材82の山部88に螺着する。これにより、取付部材14が折板屋根6に取り付けられる(図3参照)。この取付状態において、ベース部22のカバー部34を内側に折り曲げ、その先端部を上側折板屋根材82の山部88の外側面に近接させる(図6参照)。
更にその後、拡散カバー部材80が装着された筒状部材38を取付部材14の支持部24及びカバー部材40の挿通用開口部44を通して上方より挿入し、固定用リング72を支持部24の上端部における開口部に装着する。このように筒状部材38を挿入すると、結露防止用シール部材46の内周部が下方に湾曲されて筒状部材38の外周面を弾性的に押圧するようになり、これによりカバー部材40の挿通用開口部44と筒状部材38との間が結露防止用シール部材46によってシールされる(図8参照)。その後、ドーム部材16を支持部24の上端部における開口部に装着し、取付ネジ59により両者を固定する。
その後、取付部材14の水上側に隣接して、パネル部材18が次のようにして折板屋根6に取り付けられる。まず、パネル部材18を下方より支持するため支持プレート部材100を取付部材14の水上側に隣接して折板屋根6に取り付ける(図3及び図7参照)。支持プレート部材100は断面矩形波状に形成され、この支持プレート部材100には、略平行に延びる凹部102及び凸部104が交互に形成されている。支持プレート部材100は、例えば鋼板等の金属から形成される。支持プレート部材100は、その凹部102及び凸部104が上側折板屋根材82の山部88及び谷部90の延設方向(図8において左右方向)に対して略垂直に延びるようにして、上側折板屋根材82の隣接する一対の山部88の間に架け渡される。また、支持プレート部材100の一端部(水上側の端部)には、上側に折り返された上折り返し部106が設けられ、その他端部(水下側の端部)には、下側に折り返された下折り返し部108が設けられている。
次いで、プレート固定部材110を用いて支持プレート部材100を折板屋根6に固定する(図3、図4及び図7参照)。プレート固定部材110は、横長に延びるプレート部112と、プレート部112の両端部より下方に延びる一対のボルト受け部114と、プレート部112の一端部よりもやや中央部側に設けられて下方に延びる断面略L字状のフック部116と、プレート部112の両側端部より下方に延びる一対の押圧部118と、を有している。プレート部112の長さLは、隣接する一対のハゼ継ぎ部92の配置間隔Dよりも幾分長く構成されている。ボルト受け部114には、取付ボルト120が螺着されるボルト孔122が設けられている。なお、プレート固定部材110は、例えば鋼板等の金属から形成される。
このプレート固定部材110を支持プレート部材100の凹部102に収容すると、一対のボルト受け部114はそれぞれ隣接する一対のハゼ継ぎ部92の外側に配設され、またプレート部112の上面は、支持プレート部材100の凸部104の上面とほぼ同一面上に配設される。フック部116は、一方のハゼ継ぎ部92に内側より引っ掛かるようになる。取付ボルト120をボルト受け部114のボルト孔122に螺着し、取付ボルト120の先端部をハゼ継ぎ部92に外側より押圧させると、一対のボルト受け部114がそれぞれハゼ継ぎ部92に固定されるようになる。これにより、支持プレート部材100がプレート固定部材110によって折板屋根6に固定される。この固定状態においては、一対の押圧部118が支持プレート部材100の凹部102を上方より押圧するようになる。なお、本実施形態では、1つの支持プレート部材100を2つのプレート固定部材110で固定するように構成したが、プレート固定部材110の設置個数は適宜設定することができる。
その後、支持プレート部材100を上方より覆うようにしてパネル部材18を配設し、取付ネジ124(螺着部材を構成する)を支持プレート部材100を通してプレート固定部材110のプレート部112の両端部(具体的には、一対のハゼ継ぎ部92の外側に対応する部位)に螺着する。これにより、パネル部材18は、支持プレート部材100によって下方より支持された状態で、折板屋根6に取り付けられる(図5、図7及び図8参照)。この取付状態においては、パネル部材18の他端部(水下側の端部)はベース部22の一端部(水上側の端部)の上側に重ね合わされ、パネル部材18の他端部とベース部22の一端部とが取付ネジ126及びコーキング剤128により相互に固定される(図8及び図9参照)。なお、パネル部材18の他端部とベース部22の一端部との間において、取付ネジ126を螺着する箇所には例えばブチルゴム等のゴム部材129を介在させることが好ましい。また、パネル部材18のカバー部34を内側に折り曲げ、その先端部を上側折板屋根材82の山部88の外側面に近接させる。
上述したのと同様にして、複数の支持用プレート部材100を上側折板屋根材82の山部88及び谷部90の延設方向に相互に隣接して取り付ける。このとき、水上側のパネル部材18の他端部(水下側の端部)は、水下側のパネル部材18の一端部(水上側の端部)の上側に重ね合わされ、両者を取付ネジ130及びコーキング剤132により相互に固定する(図8参照)。なお、水上側のパネル部材18の他端部と水下側のパネル部材18の一端部との間において、取付ネジ130を螺着する箇所には例えばブチルゴム等のゴム部材131を介在させることが好ましい。また、水上側の支持プレート部材100の下折り返し部108と水下側の支持プレート部材100の上折り返し部106とが相互に連結されることにより、複数の支持プレート部材100が相互に連結される。
上述のように施工された採光装置2によって、建物4の内部が次のようにして照明される。ドーム部材16を通して導入された太陽からの光は、日の出や日の入りなど太陽高度の低いときにはドーム部材16の内周面に設けられた集光反射板60の反射面62で反射されて筒状部材38の内部へと導かれ、また日中など太陽高度の高いときには支持部24の開口部より筒状部材38の内部へと導かれる。このように導かれた光は、筒状部材38の内面に形成された反射面70を乱反射しながら所定方向(即ち、照射手段12が配設された方向)へと導かれ、筒状部材38の下端部から出射される。この出射された光は、拡散カバー部材80を通して建物4の内部に拡散照射される。
本実施形態の採光装置2では、フランジ部50とベース部22との接続部位(即ち、リベット52が打ち込まれる部位)は、支持部24の内部に配設されるようになるので、リベット52が打ち込まれる部位に雨水が侵入することがない。これにより、取付部材14の防水対策を容易に且つ確実に施すことができる。
また、パネル部材18は支持プレート部材100によって下方より支持されているので、例えば作業員がパネル部材18の上に乗るなどした際に、パネル部材18が下方に撓んで変形するのを防止することができる。従って、例えばパネル部材18の厚みを小さくするなどしてパネル部材18の重量を小さくすることができ、これによりパネル部材18を容易に運搬することができ、採光装置2の施工を容易に行うことができる。
更に、外気温が低い冬季などにおいては、外気が結露防止用テープ部材56及び複数の空気流入用凹部78を通してドーム部材16の内部に流入することにより、ドーム部材16の内部温度と外気温との温度差が小さくなり、ドーム部材16の内部において結露が発生するのが防止される。また、カバー部材40の挿通用開口部44と筒状部材38との間が結露防止用シール部材46によってシールされているので、建物4の内部の暖かい空気がカバー部材40の内部に流入されるのが防止され、筒状部材38の内部やドーム部材16の内部等において結露が発生するのが防止される。また、カバー部材40は折板屋根6に設けられた断熱材86を貫通して配設され、カバー部材40と筒状部材38との間には補助断熱材48が配設されているので、上述のように折板屋根6に貫通孔98を穿設した場合であっても、貫通孔98における折板屋根6の断熱性能を高く保つことができる。
なお、本実施形態では、コアドリルやホールソー等を用いて折板屋根6に矩形状の貫通孔98を穿設するようにしたが、例えば建物4の新築時に採光装置2を施工する場合などには、上側折板屋根材82、断熱材86及び下側折板屋根材84をそれぞれその長さ方向に幾分スライドさせることにより、折板屋根6に矩形状の貫通孔98を設けるようにしてもよい。
[第2の実施形態]
次に、図11〜図13を参照して、第2の実施形態の採光装置について説明する。図11は、本発明の第2の実施形態による採光装置を示す断面図であり、図12は、パネル部材を折板屋根に取り付けた状態を示す断面図であり、図13は、取付部材の支持部に蓋部材を装着した状態を示す断面図である。なお、以下に示す各実施形態において、上記第1の実施形態と実質上同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の採光装置2Aでは、上記第1の実施形態のようにベース部22Aの貫通孔20Aの周縁部には段差部が設けられておらず、フランジ部50と貫通孔20Aの周縁部との間には、この隙間を埋めるためのシール部材54が介在されている(図11参照)。なお、シール部材54に代えてコーキング剤を介在させるようにしてもよい。このような構成であっても、上記第1の実施形態と同様に、リベット52が打ち込まれる部位に雨水が侵入することがなく、取付部材14Aの防水対策を容易に且つ確実に行うことができる。
また、支持部24Aの上端部には、リング状の装着部材134が装着されている。装着部材134の上端部には、ドーム部材16が取付ネジ59により取り付けられている。装着部材134の外周面には、その全周に渡って結露防止用テープ部材56が取り付けられており、この結露防止用テープ材56は、ドーム部材16の開口部と装着部材134との間に介在されている。装着部材134と支持部24Aの上端部との間にはシール部材136が介在されている。また、筒状部材38の一部を覆うためのカバー部材40Aは円筒状に構成され、その上端部に設けられた固定部42Aは、支持部24Aのフランジ部50に支持されている。
更に、パネル部材18に関連して、パネル部材18のカバー部34のばたつきを防止するためのばたつき防止部材138が設けられている(図12参照)。ばたつき防止部材138は、上側折板屋根材82の山部88の形状に対応して断面略逆V字状に構成されるとともに、パネル部材18の長さ方向に延びる薄板状に構成されている。ばたつき防止部材138の一端部側は、プレート固定部材110のボルト受け部114と上側折板屋根材82の山部88との間に挟持され、その他端部側は、上側折板屋根材82の山部88の外側面に沿って外側斜め下方に延びている。ばたつき防止部材138の他端部には略逆V字状に折り返された爪部140が設けられ、この爪部140は、パネル部材18のカバー部34に設けられた雨返し部36と相互に連結されている。ばたつき防止部材138の他端部側は、取付ネジ142により上側折板屋根材82の山部88に固定されている。なお、ばたつき防止部材138と上側折板屋根材82との間において、取付ネジ142を螺着する部位には、例えばブチルゴム等のゴム部材(図示せず)を介在させるのが好ましい。このようにばたつき防止部材138を設けることにより、パネル部材18のカバー部34がばたつき防止部材138を介して折板屋根6に固定されるようになる。これにより、例えば強風による風圧でカバー部34がばたつくのを防止することができ、パネル部材18を折板屋根6に安定して取り付けることができる。
なお、図示しないが、ばたつき防止部材138の一端部に上方に延びる取付部を設け、取付ボルト120の先端部によりこの取付部をハゼ継ぎ部92に押圧させることにより、ばたつき防止部材138を上側折板屋根材82の山部88に固定するように構成してもよい。この場合には、取付ネジ142を省略することができる。
また、本実施形態の採光装置2Aでは、取付部材14Aに関連して、支持部24Aの上端部における開口部を覆うための蓋部材144が設けられている(図13参照)。この蓋部材144は、円形状のキャップ状に構成され、蓋部材144と支持部24Aの上端部との間にはシール部材146が介在されている。折板屋根6に採光手段8Aの取付部材14A及びパネル部材18のみを取り付け、支持部24Aの上端部に蓋部材144を着脱自在に装着した状態にしておくことによって、採光装置2Aを施工する下準備を整えることができる。採光装置2Aを施工する際には、蓋部材144を支持部24Aの上端部から取り外し、折板屋根6に円形状の貫通孔98を穿設する。その後、カバー部材40Aを取付部材14Aの支持部24Aを通して上方より挿入し、次いで、拡散カバー部材80が装着された筒状部材38を取付部材14Aの支持部24A及びカバー部材40Aの挿通用開口部44Aを通して上方より挿入する。更にその後、ドーム部材16を支持部24Aの上端部における開口部に装着する。
このように、採光装置2Aを施工する下準備の段階(即ち、屋内に太陽からの光を導入しないとき)では、支持部24Aの上端部に蓋部材144を装着し、採光装置2Aの施工を行うとき(即ち、屋内に太陽からの光を導入するとき)には、支持部24Aの上端部に装着部材134を装着することにより、採光装置2Aをスムーズに施工することができる。なお、採光装置2Aを施工する下準備の段階で、折板屋根6に貫通孔98を穿設しておくようにしてもよい。
[第3の実施形態]
次に、図14を参照して、第3の実施形態の採光装置について説明する。図14(a)は、本発明の第3の実施形態による採光装置の取付部材の一部を示す断面図であり、図14(b)は、(a)の取付部材の一部を示す平面図である。
本実施形態の採光装置では、支持部24Bの下端部には、径方向外側に延びるフランジ部50Bが設けられている。支持部24Bのフランジ部50Bは、その全周に渡ってレーザ溶接を施すことによってベース部22Bの貫通孔20Bの周縁部に取り付けられている。なお、上記第2の実施形態と同様に、ベース部22Bの貫通孔20Bの周縁部には段差部は設けられていない。このように構成することによって、フランジ部50Bとベース部22Bとの接続部位が完全に密封されるようになり、取付部材14Bの防水対策を容易に且つ確実に施すことができる。
なお、本実施形態では、フランジ部50Bを径方向外側に延びるように構成したが、径方向内側に延びるように構成してもよい。このように構成した場合であっても、上述したのと同様の作用効果が達成される。
以上、本発明に従う採光装置の各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
上記第1の実施形態では、支持プレート部材100を断面略矩形波状に形成したが、例えば断面略三角波状や断面波形状に形成するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、ベース部22(22A)の貫通孔20(20A)の周縁部には、上側に折り曲げられた折り曲げ部28を設けるように構成したが、この折り曲げ部28を省略するようにしてもよい。また、この折り曲げ部28を上側に略垂直に折り曲げた後に径方向外側に折り曲げ(即ち、断面略コの字状に折り曲げ)、フランジ部50(50B)の内周部を折り曲げ部28に挟み込むように構成してもよい。
また、上記各実施形態では、折板屋根6を二重構造タイプ(即ち、上側折板屋根材82及び下側折板屋根材84を二重に配置した構造タイプ)から構成したが、一重構造タイプ(即ち、折板屋根材を一重に配置した構造タイプ)から構成するようにしてもよい。なお、折板屋根6を一重構造タイプから構成した場合には、カバー部材40(40A)は省略することができる。
また、上記各実施形態では、取付部材14(14A)(14B)の水上側にパネル部材18を配設するように構成したが、取付部材14(14A)(14B)の水下側にパネル部材18を配設するように構成してもよく、あるいは、取付部材14(14A)(14B)の水上側及び水下側にパネル部材18を配設するように構成しても良い。
また、上記各実施形態では、支持プレート部材の凹部及び凸部をそれぞれ、折板屋根の山部及び谷部の延設方向に対して略垂直に延びるように構成したが、折板屋根の山部及び谷部の延設方向に対して略平行に延びるように構成することもできる。
また、上記各実施形態では、プレート固定部材110に一対の押圧部118を設けるように構成したが、これら一対の押圧部118は省略することもできる。
2,2A 採光装置
6 折板屋根
8,8A,8B 採光手段
10 導光手段
12 照射手段
14,14A,14B 取付部材
16 ドーム部材
18 パネル部材
20,20A,20B 貫通孔
22,22A,22B ベース部
24,24A,24B 支持部
26 段差部
28 折り曲げ部
50,50B フランジ部
88 山部
90 谷部
92 ハゼ継ぎ部
100 支持プレート部材
102 凹部
104 凸部
110 プレート固定部材
134 装着部材
144 蓋部材

Claims (11)

  1. 屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、
    前記採光手段は、前記屋根に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に装着されるドーム部材と、を備え、前記取付部材は、貫通孔を有するベース部と、前記ベース部の前記貫通孔に対応して取り付けられる筒状の支持部と、を有し、前記支持部の上端部には前記ドーム部材が装着され、前記支持部の下端部には、径方向内側に延びるフランジ部が設けられ、前記支持部の前記フランジ部は、前記ベース部の前記貫通孔の周縁部に取り付けられることを特徴とする採光装置。
  2. 前記ベース部の前記貫通孔の周縁部には、上側に折り曲げられた折り曲げ部が設けられ、前記折り曲げ部は、前記支持部の前記フランジ部の内周部を覆うようにして配設されることを特徴とする請求項1に記載の採光装置。
  3. 前記ベース部の前記貫通孔の周縁部には、上方に幾分突出した段差部が設けられ、前記支持部の前記フランジ部は、前記段差部に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の採光装置。
  4. 屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、
    前記採光手段は、前記屋根に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に装着されるドーム部材と、を備え、前記取付部材は、貫通孔を有するベース部と、前記ベース部の前記貫通孔に対応して取り付けられる筒状の支持部と、を有し、前記支持部の上端部には前記ドーム部材が装着され、前記支持部の下端部には、径方向外側又は径方向内側に延びるフランジ部が設けられ、前記支持部の前記フランジ部は、その全周に渡ってレーザ溶接を施すことによって前記ベース部の前記貫通孔の周縁部に取り付けられることを特徴とする採光装置。
  5. 前記支持部の上端部と前記ドーム部材との間には装着部材が介在され、前記装着部材には前記ドーム部材が取り付けられ、前記装着部材は、前記支持部の上端部に着脱自在に装着されるように構成され、また、前記支持部に関連して、前記支持部の上端部における開口部を閉塞するための蓋部材が設けられ、前記蓋部材は、前記支持部の上端部に着脱自在に装着されるように構成されており、
    屋内に太陽からの光を導入するときには、前記支持部の上端部に前記装着部材が装着され、屋内に太陽からの光を導入しないときには、前記支持部の上端部に前記蓋部材が装着されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の採光装置。
  6. 山部及び谷部が交互に形成された折板屋根に設けられて太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向へ導くための筒状の導光手段と、前記導光手段により導かれた光を屋内に照射するための照射手段と、を備え、
    前記採光手段は、前記折板屋根の隣接する一対の前記山部に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に装着されるドーム部材と、前記取付部材の水上側又は水下側に隣接して取り付けられるパネル部材と、を備え、前記パネル部材に関連して、前記折板屋根の隣接する一対の前記山部の間には、前記パネル部材を下方より支持するための支持プレート部材が架け渡され、前記支持プレート部材には、略平行に延びる凹部及び凸部が交互に形成されていることを特徴とする採光装置。
  7. 前記支持プレート部材の前記凹部及び凸部はそれぞれ、前記折板屋根の前記山部及び谷部の延設方向に対して略垂直に延びていることを特徴とする請求項6に記載の採光装置。
  8. 前記支持プレート部材に関連して、前記支持プレート部材を前記折板屋根に固定するためのプレート固定部材が設けられ、前記プレート固定部材は、前記支持プレート部材の前記凹部に収容され且つ前記折板屋根の隣接する一対の前記山部の間に架け渡されることを特徴とする請求項7に記載の採光装置。
  9. 前記折板屋根は、複数の折板屋根材が相互にハゼ継ぎされることにより構成され、前記折板屋根の前記谷部にはハゼ継ぎ部が形成されており、
    前記プレート固定部材の両端部はそれぞれ、隣接する一対の前記ハゼ継ぎ部の外側に延びており、螺着部材が前記パネル部材を通して前記プレート固定部材の両端部にそれぞれ螺着されることにより、前記パネル部材が前記プレート固定部材に固定されることを特徴とする請求項8に記載の採光装置。
  10. 前記支持用プレート部材は複数設けられ、前記複数の支持用プレート部材は、前記折板屋根の前記山部及び谷部の延設方向に相互に隣接して配設されており、前記支持プレート部材の一端部には、上側に折り返された上折り返し部が設けられ、その他端部には、下側に折り返された下折り返し部が設けられ、水下側の前記支持プレート部材の前記上折り返し部と、水上側の前記支持プレート部材の前記下折り返し部とが相互に連結されることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の採光装置。
  11. 前記支持プレート部材は、断面略矩形波状に形成されていることを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の採光装置。
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