JP5887298B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、用紙にトナー像を定着させるための定着装置を備えている。この定着装置は、加熱部材(例えば、加熱ローラーや加熱ベルト)と、この加熱部材に圧接する加圧部材(例えば、加圧ローラーや加圧ベルト)と、を備えている。そして、加熱部材と加圧部材の間に形成される定着ニップにおいて用紙とトナー像が加熱及び加圧されることで、用紙にトナー像が定着されるようになっている。
また、このような構成の定着装置においては、加熱部材に接触するか、又は、加熱部材と所定の間隔を介して対向する分離部材が設けられている。そして、この分離部材を用いて、トナー像が定着された用紙を加熱部材から分離させるようになっている。
このような構成の定着装置においては、用紙上のトナーが分離部材に付着し、堆積してしまうことがある。このように分離部材にトナーが堆積すると、この堆積したトナーが加熱部材に移って加熱部材の損傷の原因となったり、分離部材に堆積したトナーが用紙に移って画像の劣化につながったりする虞があった。
そこで、特許文献1には、分離部材の表面(用紙をガイドする面)と裏面(加熱部材と対向する面)の両方にフッ素樹脂のコーティングをすることで、分離部材へのトナーの付着を防止する構成が開示されている。また、特許文献2には、分離部材(特許文献2の「分離板5」参照)にシート部材を貼付することで、分離部材へのトナーの付着を防止する構成が開示されている。
特開2006−317492号公報 特開2006−030945号公報
特許文献1においては、分離部材の裏面の一部に、フッ素樹脂のコーティングが施されていない部分が存在しており、この部分にトナーが付着し、堆積する虞がある(特許文献1の図3参照)。また、厚みが一様なコーティングを分離部材の表面と裏面に一度に行うのは難しく、分離部材の表面と裏面に一度にコーティングを行うと、コーティング溜まりが発生し易い。従って、コーティング溜まりが無く、厚みが一様なコーティングを分離部材の表面と裏面に行うためには、コーティングを複数回行う必要が生じる。これに伴って、コーティングの工程が複雑化し、分離部材の部品単価が上昇してしまう。
また、特許文献2においては、分離部材の他にシート部材が必要となるため、部品点数が増加して、コストが上昇する。
更に、特許文献1及び2のような構成を採用したとしても、分離部材へのトナーの付着を完全に防止することは困難であり、分離部材を清掃することが必要となる。しかしながら、特許文献1及び2の従来技術では、分離部材の清掃作業については考慮されておらず、分離部材の清掃作業を容易に行うことは困難である。そのため、分離部材に堆積したトナーが加熱部材に移って加熱部材の損傷の原因となったり、分離部材に堆積したトナーが用紙に移って画像の劣化につながったりする虞があった。
そこで、本発明は上記の事情を考慮し、分離部材によって用紙を加熱部材から確実に分離するとともに、分離部材を容易に清掃することを目的とする。
本発明の定着装置は、熱源によって加熱される加熱部材と、該加熱部材に圧接して該加熱部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ニップの圧力を第1の圧力とする第1の位置と、前記定着ニップの圧力を前記第1の圧力よりも低い第2の圧力とする第2の位置と、の間で前記加圧部材を移動させるニップ圧切り替え機構と、前記加熱部材に接触するか又は前記加熱部材と所定の間隔を介して対向する分離用位置と、該分離用位置よりも前記加熱部材から離間する清掃用位置と、の間で移動可能に設けられる分離部材と、前記加圧部材が前記第1の位置にある状態で前記分離用位置から前記清掃用位置への前記分離部材の移動を規制し、前記加圧部材が前記第2の位置にある状態で前記分離用位置から前記清掃用位置への前記分離部材の移動を許容する規制片と、を備えていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、加圧部材が第1の位置にある状態では、分離部材を分離用位置に保持し、分離部材によって用紙を加熱部材から確実に分離することが可能となる。また、定着ニップを通過した用紙によって分離部材が分離用位置から清掃用位置まで押し動かされるのを防止し、分離部材と加熱部材の間に用紙が入り込んで紙詰まりが発生するような不具合を回避することが可能となる。
一方で、加圧部材が第2の位置にある状態では、分離部材を分離用位置から清掃用位置まで移動させることで、分離部材を容易に清掃することが可能となる。そのため、分離部材に堆積したトナーが加熱部材に移って加熱部材の損傷の原因となったり、分離部材に堆積したトナーが用紙に移って画像の劣化につながったりするのを、防止することが可能となる。
前記加熱部材を回転可能に支持する加熱部材支持部と、前記加圧部材を回転可能に支持すると共に前記加熱部材支持部に回転可能に支持される加圧部材支持部と、を有する筐体を更に備え、前記加圧部材は、前記加圧部材支持部が前記加熱部材支持部に対して回転するのに伴って、前記第1の位置と前記第2の位置の間で移動しても良い。
このような構成を採用することにより、第1の位置と第2の位置の間で加圧部材を円滑に移動させることが可能となる。
前記ニップ圧切り替え機構は、駆動源と、該駆動源からの駆動力によって回転する駆動部材と、該駆動部材と前記加圧部材支持部との間に介装される弾性部材と、を備え、前記規制片は、前記駆動部材と一体に設けられていても良い。
このような構成を採用することにより、規制片を駆動部材とは別部品とする場合と比較して、部品点数を削減することが可能となり、定着装置の製造コストを削減することが可能となる。
前記規制片は、前記駆動部材の内面から突出し、前記分離部材と対向する対向部と、前記駆動部材の内面から突出し、前記対向部に連結される補強部と、を備え、前記駆動部材の内面からの前記補強部の突出長さは、前記駆動部材の内面からの前記対向部の突出長さよりも短くても良い。
このような構成を採用することにより、補強部によって対向部を十分に補強することが可能となり、分離部材が対向部に接触した際の衝撃などによって対向部が破損するのを防止することが可能となる。
前記加熱部材は、用紙が通過する通紙領域と、該通紙領域の外側に設けられる非通紙領域と、を備え、前記分離部材は、前記通紙領域と所定の間隔を介して対向する分離板と、該分離板を支持する支持板と、該支持板に固定され、前記非通紙領域に当接する当接片と、を備えていても良い。
このような構成を採用することにより、加熱部材の通紙領域を傷つけることなく、加熱部材の通紙領域と分離板の間隔を一定に保持することが可能となる。
前記分離部材は、前記分離用位置と前記清掃用位置の間で回転可能に設けられていても良い。
このような構成を採用することにより、分離部材の裏面(加熱部材と対向する面)を、容易に清掃することが可能となる。
前記第2の圧力は、厚紙を通紙する時の圧力であっても良い。
このような構成を採用することで、定着ニップが第2の圧力である時には、分離部材に用紙を接触させることなく、曲率分離によって用紙を加熱部材から分離することが可能となる。そのため、用紙によって分離部材が押し動かされるのを防止することが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、分離部材によって用紙を加熱部材から確実に分離することが可能になるとともに、分離部材を容易に清掃することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンターの構成の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、加圧ローラーが第1の位置にある状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、筐体の内部の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、筐体の前端部の周辺を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、減速ギア機構を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、駆動部材の周辺を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、加圧ローラーが第1の位置にある時の分離部材の周辺を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、加圧ローラーが第1の位置にある時の分離部材の周辺を示す斜視断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、ニップ圧切り替え機構を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、加圧ローラーが第2の位置にある時の分離部材の周辺を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、加圧ローラーが第2の位置にある状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るカラープリンターの定着装置において、加圧ローラーが第2の位置にある時の分離部材の周辺を示す斜視断面図である。
まず、図1を用いてカラープリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るカラープリンターの構成の概略を示す模式図である。
カラープリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には用紙(図示せず)を収納した給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上部には排紙トレイ4が設けられている。
プリンター本体2の中央部には、中間転写ベルト6が複数のローラー間に架設され、中間転写ベルト6の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光装置7が配置されている。中間転写ベルト6の下側には、4個の画像形成部8がトナーの色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色)ごとに設けられている。各画像形成部8には、感光体ドラム9が回転可能に設けられており、感光体ドラム9の周囲には、帯電器10と、現像器11と、一次転写部12と、クリーニング装置13と、除電器14とが、一次転写のプロセス順に配置されている。現像器11の上方には、各画像形成部8と対応するトナーコンテナ15が、トナーの色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色)ごとに設けられている。
プリンター本体2の一側(図面上右側)には、用紙の搬送路16が上下方向に設けられている。つまり、本実施形態のカラープリンター1は、所謂縦搬送である。搬送路16の上流端には給紙部17が設けられ、搬送路16の中流部には中間転写ベルト6の一端(図面上右端)に二次転写部18が設けられ、搬送路16の下流部には定着装置19が設けられ、搬送路16の下流端には排紙口20が設けられている。
次に、このような構成を備えたカラープリンター1の画像形成動作について説明する。カラープリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置19の温度設定等の初期設定が実行される。そして、カラープリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器10によって感光体ドラム9の表面が帯電された後、露光装置7からのレーザー光(矢印P参照)により感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、トナーコンテナ15から供給されるトナーによって現像器11が対応する色のトナー像に現像する。このトナー像は、一次転写部12において中間転写ベルト6の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部8が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト6上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム9上に残留したトナー及び電荷は、クリーニング装置13及び除電器14によって除去される。
一方、給紙部17によって給紙カセット3又は手指しトレイ(図示せず)から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて二次転写部18へと搬送され、二次転写部18において、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、搬送路16を下流側へと搬送されて定着装置19に進入し、この定着装置19において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙口20から排紙トレイ4上に排出される。
次に、定着装置19について説明する。以下、説明の便宜上、図2における紙面手前側を定着装置19の正面側(前側)とする。なお、各図に適宜付される矢印Frは、定着装置19の正面側(前側)を示している。また、図8、図9、図11、図14は、後側からの図であるため、図面上の左右関係と実際の左右関係が逆転している。
図2に示されるように、定着装置19は、定着ユニット21と、定着ユニット21の左側に設けられるIHユニット22と、を備えている。
まず、定着装置19の定着ユニット21について説明する。定着ユニット21は一体化されており、プリンター本体2に対して着脱可能となっている。
図2、図3に示されるように、定着ユニット21は、筐体23と、筐体23の左側部に収容される加熱ローラー24(加熱部材)と、筐体23の右側部に収容される加圧ローラー25(加圧部材)と、筐体23の前後両端側に設けられるニップ圧切り替え機構26(図2参照)と、加熱ローラー24の右上側に設けられる分離部材27(図3参照)と、を備えている。
図4等に示されるように、筐体23は、加熱ローラー支持部30(加熱部材支持部)と、加熱ローラー支持部30の右側に設けられる加圧ローラー支持部31(加圧部材支持部)と、を備えている。図3に示されるように、筐体23の下端側には、用紙を導入するための導入口32が設けられている。筐体23の上端側には、用紙を導出するための導出口33が設けられている。
図5に示されるように、加熱ローラー支持部30の前後両端壁34(図5では前端壁のみ表示)の下部には、加熱ローラー用軸受部35が設けられている。加熱ローラー支持部30の前後両端壁34の外面には、加熱ローラー用軸受部35の右上方に、第1軸部36が突設されている。加熱ローラー支持部30の前後両壁部34の下端部には、右方に延出する延出部37が設けられ、延出部37の外面の基端側(左端側)には、第2軸部38が突設されている。加熱ローラー支持部30の前後両端壁34の内面には、加熱ローラー用軸受部35の上方に、支点部39が内側に向かって突設されている。支点部39は、例えばビスによって構成されている。加熱ローラー支持部30の前後両端壁34の内面には、支点部39の上方に、バネ支持部59が内側に向かって突設されている。バネ支持部59には、ねじりコイルバネ60(付勢部材)が取り付けられている。
加圧ローラー支持部31の前後両端壁40(図5では前端壁のみ表示)の中央部には、加圧ローラー用軸受部41が設けられている。加圧ローラー支持部31の前後両端壁40の下端部には、円弧状の係合溝42が設けられている。係合溝42は、加熱ローラー支持部30の前後両端壁34に設けられた第2軸部38に係合している。これにより、第2軸部38を中心に回転可能となるように加圧ローラー支持部31が加熱ローラー支持部30に支持されている。
加圧ローラー支持部31の前後両端壁40の上端部には、固定片43が設けられている。固定片43は、側板44と、側板44の上端から右方に向かって屈曲される上板45と、を備えており、略L字状を成している。固定片43の側板44には、円形の挿通穴46が左右方向に穿設されている。
加熱ローラー24は、前後方向に長い円筒状を成している。図3に示されるように、加熱ローラー24は、筐体23の加熱ローラー支持部30に収容されている。加熱ローラー24は、ローラー本体47と、このローラー本体47に周設されるベルト48と、によって構成されている。
加熱ローラー24のローラー本体47は、例えば、円筒状の基材層と、この基材層に周設される円筒状の弾性層と、によって構成されている。ローラー本体47の基材層は、例えば、ステンレスやアルミニウム等の金属によって構成されている。ローラー本体47の弾性層は、円筒状を成しており、例えば、シリコンゴムやシリコンスポンジによって構成されている。なお、図3において、ローラー本体47の各層(基材層と弾性層)は、特に区別されずに表示されている。
図5に示されるように、加熱ローラー24のローラー本体47の前後両端部(図5では前端部のみ表示)は、筐体23の加熱ローラー支持部30の前後両端壁34に設けられた加熱ローラー用軸受部35に取り付けられている。これにより、加熱ローラー24が加熱ローラー支持部30に回転可能に支持されている。
加熱ローラー24のベルト48(図3参照)は、例えば、基材層と、この基材層に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、によって構成されている。ベルト48の基材層は、例えばニッケル等の金属によって構成されている。ベルト48の弾性層は、例えばシリコンゴムやシリコンスポンジによって構成されている。ベルト48の離型層は、例えばPFA等のフッ素系樹脂によって構成されている。なお、図3において、ベルト48の各層(基材層、弾性層、離型層)は、特に区別されずに表示されている。以下、加熱ローラー24のベルト48の外周面を、「加熱ローラー24の外周面」と記載する。
図4等に示されるように、加熱ローラー24の外周面には、用紙が通過する通紙領域R1と、この通紙領域R1の前後両側(外側)に設けられ、用紙が通過しない非通紙領域R2(図4では、後側の非通紙領域R2のみ表示)と、が形成されている。
図3に示されるように、加熱ローラー24の下方にはサーミスター(温度センサー)51が設けられており、このサーミスター51によって加熱ローラー24の温度を検知できるようになっている。
加圧ローラー25は、前後方向に長い円筒状を成している。加圧ローラー25は、基材層と、この基材層に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、によって構成されている。加圧ローラー25の基材層は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属によって構成されている。加圧ローラー25の弾性層は、例えばシリコンゴムやシリコンスポンジによって構成されている。加圧ローラー25の離型層は、例えばPFA等のフッ素系樹脂によって構成されている。なお、図3において、加圧ローラー25の各層(基材層、弾性層、離型層)は、特に区別されずに表示されている。
図5に示されるように、加圧ローラー25の前後両端部(図5では前端部のみ表示)は、筐体23の加圧ローラー支持部31の前後両端壁40に設けられた加圧ローラー用軸受部41に取り付けられている。これにより、加圧ローラー25が加圧ローラー支持部31に回転可能に支持されている。図3に示されるように、加圧ローラー25は、加熱ローラー24に圧接し、加熱ローラー24との間に定着ニップ52を形成している。
前述のように、ニップ圧切り替え機構26は、筐体23の前後両端側に設けられているが、まず、ニップ圧切り替え機構26の前側部分について説明する。
図2等に示されるように、ニップ圧切り替え機構26の前側部分は、駆動モーター53(駆動源)と、駆動モーター53の右方に設けられる減速ギア機構54と、駆動モーター53の右上方に設けられる駆動部材55と、駆動部材55の右側に設けられるコイルスプリング56(弾性部材)と、を備えている。
駆動モーター53は、筐体23の加熱ローラー収容部30の前側に配置されている。駆動モーター53は、下方に延びるモーター軸57を有しており、モーター軸57には、ウォームギア58が同心状に固定されている。
図6に最も良く示されるように、減速ギア機構54は、第1ギア61と、第1ギア61の右下側に設けられる第2ギア62と、第2ギア62の右上側に設けられる第3ギア63と、第3ギア63の右側に設けられる第4ギア64と、第4ギア64の下側に設けられる第5ギア65と、第5ギア65の左側に設けられる第6ギア66と、を備えている。
第1ギア61は、大径部61aと小径部61bを備えている。第1ギア61の大径部61aは、駆動モーター53のウォームギア58に噛合している。第2ギア62は、第1ギア61の小径部61bに噛合している。第3ギア63は、大径部63aと小径部63bを備えている。第3ギア63の大径部63aは、第2ギア62に噛合している。第4ギア64は、第3ギア63の小径部63bに噛合している。第5ギア65は、大径部65aと小径部65bを備えている。第5ギア65の小径部65bは、第4ギア64に噛合している。第6ギア66は、大径部66aと小径部66bを備えている。第6ギア66の小径部66bは、第5ギア65の大径部65aと噛合している。
図7に最も良く示されるように、駆動部材55の上部には、軸穴67が設けられている。軸穴67は、筐体23の加熱ローラー支持部30の前端壁34に設けられた第1軸部36に係合している。これにより、軸穴67を中心に回転可能となるように、駆動部材55が筐体23の加熱ローラー支持部30に支持されている。
駆動部材55の下端部には、軸穴67の下側に駆動ギア68が設けられている。駆動ギア68は、減速ギア機構54の第6ギア66の大径部66aに噛合している。これにより、減速ギア機構54を介して、駆動モーター53と駆動部材55が接続されている。換言すると、減速ギア機構54は、駆動モーター53と駆動部材55の間に介装されている。
駆動部材55の上端部には、軸穴67の上側に駆動片70が設けられている。駆動片70の外面には、検出板71が突設されている。駆動部材55には、駆動片70から右側に向かって突出する押圧片72が設けられている。押圧片72は、左右方向に長い直棒状を成している。押圧片72は、筐体23の加圧ローラー支持部31の前端壁40に設けられた固定片43の挿通穴46に挿通されている。押圧片72の先端部(右端部)には、円形の鍔部73が設けられている。
図8、図9に示されるように、駆動部材55の内面の左端部(図8、図9の図面上は右端部)には、規制片74が突設されている。規制片74は、駆動部材55と一体に設けられている。規制片74は、駆動部材55の内面から内側に向かって突出する対向部75と、駆動部材55の内面から内側に向かって突出し、対向部75の上端に連結される補強部76と、を備えている。対向部75は、略平板状を成している。補強部76の右側部(図8、図9の図面上は左側部)は、円弧状に湾曲している。補強部76の左側部(図8、図9の図面上は右側部)には、突部77が突設されている。駆動部材55の内面からの補強部76の突出長さは、駆動部材55の内面からの対向部75の突出長さよりも短くなっている。
図7等に示されるように、コイルスプリング56は、駆動部材55の押圧片72の外周に巻回されている。コイルスプリング56は、左右方向を軸心方向としている。コイルスプリング56の右端部は、押圧片72の鍔部73に当接している。コイルスプリング56の左端部は、筐体23の加圧ローラー支持部31に設けられた固定片43の側板44に当接している。つまり、コイルスプリング56は、駆動部材55の押圧片72と加圧ローラー支持部31の固定片43の間に介装されている。
図10に示されるように、ニップ圧切り替え機構26の後側部分には、駆動モーター53及び第1ギア61〜第4ギア64が設けられていない。ニップ圧切り替え機構26の後側部分のそれ以外の構成は、ニップ圧切り替え機構26の前側部分と同様である。ニップ圧切り替え機構26の後側部分の第5ギア65は、ニップ圧切り替え機構26の前側部分の第5ギア65と、連結シャフト79を介して連結されている。そして、ニップ圧切り替え機構26の前側部分の第5ギア65が回転すると、この回転が連結シャフト79を介してニップ圧切り替え機構26の後側部分の第5ギア65に伝達されて、ニップ圧切り替え機構26の後側部分の第5ギア65が回転するように構成されている。
図4に示されるように、分離部材27は、前後方向に長い形状を成している。分離部材27は、用紙の搬送方向において加熱ローラー24の下流側に配置されており、加熱ローラー24と近接して設けられている。図8、図9に示されるように、分離部材27は、支持板81と、支持板81に支持される分離板82と、支持板81の前後両端に固定される当接片83(図8、図9では、前側の当接片83のみ表示)と、を備えている。
分離部材27の支持板81は、前後方向に長い形状を成している。支持板81は、板金によって構成されている。支持板81は、本体部84と、本体部84の上端から略左側(図8、図9の図面上は略右側)に向かって屈曲される屈曲部85と、本体部84の前後両端から略左側(図8、図9の図面上は略右側)に向かって屈曲される取付部86と、を備えている。
図9に示されるように、支持板81の本体部84の前部と後部には、前後一対の位置決め突起87が設けられている。支持板81の屈曲部85は、支持板81の本体部84よりも前後方向の長さが短くなっており、本体部84の前後両端部には、屈曲部85よりも前後方向外側に被規制面88が設けられている。被規制面88には、ねじりコイルバネ60の先端部が当接している。
図8に示されるように、支持板81の取付部86の上部には、長孔状の取付穴90が穿設されており、この取付穴90には、加熱ローラー支持部30の前後両端壁34の内面に突設された支点部39が挿入されている。これにより、支点部39を中心に回転可能な状態で、分離部材27が加熱ローラー支持部30に支持されている。
図4に示されるように、分離部材27の分離板82は、前後方向に長い平板状を成している。分離部材27の分離板82の表面(図4において紙面手前側に表示されている面であり、トナー像が定着された用紙と対向する面)には、フッ素樹脂のコーティングが施されている。分離部材27の分離板82の裏面(図4において紙面奥側に隠れている面であり、加熱ローラー24と対向する面)には、フッ素樹脂のコーティングが施されていても良いし、施されていなくても良い。
図9等に示されるように、分離部材27の分離板82の先端部91(下端部)は、加熱ローラー24の通紙領域R1と所定の間隔を介して対向している。分離板82の前下隅部と後下隅部には、略矩形の切り欠き部92が形成されている。分離板82の前後両端部には、前後一対の位置決め穴93が穿設されており、この位置決め穴93に支持板81の位置決め突起87が挿入されることで、支持板81と分離板82が位置決めされている。分離板82の上下方向中央には、分離板82を支持板81に溶接するための溶接穴94が、前後に間隔をおいて列設されている。
図8等に示されるように、分離部材27の当接片83は、固定部95と、固定部95の下端部から下方に向かって突出する当接部96と、を備えている。固定部95は、支持板81の本体部84に固定されている。図9等に示されるように、当接部96の下端部は、加熱ローラー24の非通紙領域R2に当接している。分離部材27は、支持板81の被規制面88に当接するねじりコイルバネ60によって、加熱ローラー24側に付勢されている。そのため、当接部96の下端部と加熱ローラー24の非通紙領域R2との当接状態が維持されており、これにより、分離板82の先端部91と加熱ローラー24の通紙領域R1の間隔が、一定に保持されている。
以下、分離部材27の分離板82の先端部91が加熱ローラー24の外周面と所定の間隔を介して対向している時の分離部材27の位置を、分離部材27の「分離用位置」と称する(図11の実線参照)。これに対して、分離部材27の分離板82の先端部91が分離用位置よりも加熱ローラー24の外周面から離間する位置を、分離部材27の「清掃用位置」と称する(図11の二点鎖線参照)。分離部材27は、分離用位置と清掃用位置の間で支点部39を中心に回転可能に設けられている(図11の矢印X参照)。
次に、定着装置19のIHユニット22について説明する。IHユニット22は、プリンター本体2に固定されている。図3に示されるように、IHユニット22は、ケース部材97と、ケース部材97内に収納され、加熱ローラー24の外周に沿って円弧状に設けられるIHコイル98(熱源)と、ケース部材97内に収納され、IHコイル98の外周に沿って設けられるアーチコア99と、を備えている。
次に、定着装置19の制御システムについて説明する。
図12に示されるように、定着装置19には、制御部(CPU)101が設けられている。制御部101は、ROM、RAM等の記憶装置で構成される記憶部102と接続されており、記憶部102に格納された制御プログラムや制御用データに基づいて、制御部101が定着装置19の各部の制御を行うように構成されている。
制御部101は、サーミスター51に接続されており、サーミスター51が検知した加熱ローラー24の温度が、制御部101に出力されるようになっている。
制御部101は、位置センサー103に接続されている。位置センサー103は、駆動部材55の駆動片70の外面に突設された検出板71(図7等参照)の位置を検出できるようになっている。
制御部101は、駆動モーター53に接続されており、制御部101からの駆動指令信号に基づいて、駆動モーター53のウォームギア58が回転すると、この回転が減速ギア機構54を介して駆動部材55に伝達され、駆動部材55が回転するようになっている。つまり、駆動部材55は、駆動モーター53からの駆動力によって回転するようになっている。
制御部101は、モーター等によって構成される駆動部104に接続されており、駆動部104は、加圧ローラー25に接続されている。そして、制御部101からの駆動指令信号に基づいて駆動部104が加圧ローラー25を回転させると、加圧ローラー25に圧接する加熱ローラー24が加圧ローラー25とは逆方向に回転するようになっている。
制御部101は、IHコイル98と接続されている。そして、制御部101からの駆動指令信号に基づいてIHコイル98に高周波電流が流れることで、IHコイル98に高周波磁界が発生するとともに、この高周波磁界によって加熱ローラー24が加熱されるように構成されている。
上記のように構成されたものにおいて、普通紙などの用紙に対してトナー像を定着させる場合には、図2に示されるように、加熱ローラー24の回転軸Xと加圧ローラー25の回転軸Yの距離(以下、「軸間距離」と称する。)はd1になっている。この時の定着ニップ52の圧力(以下、「ニップ圧」と称する。)を第1の圧力P1とし、この時の加圧ローラー25の位置を第1の位置とする。
このように加圧ローラー25が第1の位置にある状態では、図8、図9に示されるように、規制片74の対向部75が分離部材27の支持板81の被規制面88と僅かな隙間を介して対向している。そのため、図8に示されるように、分離部材27の回転可能角度(可動範囲)はαに限定されており、分離用位置から清掃用位置への分離部材27の回転が規制されている。
この状態で、普通紙などの用紙が搬送路16に沿って上流側(下方)から搬送されてくると、この用紙が定着ニップ52を通過する。これにより、用紙とトナー像が加熱及び加圧されて、トナー像が用紙に定着される。トナー像を定着された用紙は、分離部材27の分離板82によって加熱ローラー24の外周面から分離される。このように、第1の圧力P1は、普通紙を通紙する時(定着ニップ52において普通紙にトナー像を定着させる時)の圧力である。
なお、分離部材27の分離板82によって加熱ローラー24の外周面から普通紙などの用紙が分離される際には、用紙の先端が分離部材27の分離板82に当接し、用紙が分離部材27を押し上げようとする力(以下、「用紙の押上力」と称する。)が発生する。しかしながら、分離部材27は、ねじりコイルバネ60によって用紙の押上力と同程度の力で加熱ローラー24側に付勢されている。そのため、用紙の押上力がねじりコイルバネ60の付勢力を超えない限り、当接部96の下端部と加熱ローラー24の非通紙領域R2との当接状態が維持され、分離板82の先端部91と加熱ローラー24の通紙領域R1の間隔は一定に保持される。仮に、用紙の押上力がねじりコイルバネ60の付勢力を超えたとしても、規制片74の対向部75に分離部材27の支持板81の被規制面88が当接することで、分離部材27の回転が規制される。
これに対して、厚紙などの用紙に対してトナー像を定着させる場合、又は、サービスマンやユーザーなどの作業者が分離部材27を清掃する場合には、制御部101からの駆動指令信号に基づいて、駆動モーター53のウォームギア58が所定方向に回転する。この回転が減速ギア機構54を介して駆動部材55の駆動ギア68(図7参照)に伝達され、駆動部材55が一方向(正面視で時計方向。図7の矢印a参照)に回転する。これに伴って、駆動部材55の押圧片72が右方に移動し、加圧ローラー支持部31が第2軸部38(図5参照)を中心に加熱ローラー支持部30から離間する方向(正面視で時計方向。図5の矢印b参照)に回転する。これに伴って、図13に示されるように、加圧ローラー25が加熱ローラー24から離間する方向に移動し、ニップ圧が第1の圧力P1よりも低い第2の圧力P2となる。この時の加圧ローラー25の位置を、第2の位置とする。以上のように、ニップ圧切り替え機構26が加圧ローラー25を第1の位置と第2の位置の間で移動させるようになっている。
また、上記のように駆動部材55が一方向に回転すると、図14に示されるように、駆動部材55と一体に設けられた規制片74が右方(図14の図面上は左方)に移動する。このように規制片74が右方に移動すると、規制片74の対向部75が分離部材27の支持板81の被規制面88から離間する方向に移動する。これに伴って、図11に示されるように、分離部材27の回転可能角度(可動範囲)がαよりも大きいβとなり、分離用位置(図11の実線参照)から清掃用位置(図11の二点鎖線参照)への分離部材27の回転が許容される。そのため、作業者は、分離用位置から清掃用位置まで分離部材27を回転させ、分離部材27の分離板82に堆積したトナーを除去することが可能となる。特に、上記のように分離用位置から清掃用位置まで分離部材27を回転させることで、分離部材27の分離板82の裏面(加熱ローラー24と対向する面)に堆積したトナーを容易に除去することが可能となる。
なお、前記のように、ねじりコイルバネ60が分離部材27を加熱ローラー24側に付勢しているが、その付勢力はそれほど大きくない。そのため、上記のように分離部材27を清掃する際に、作業者は、分離部材27を容易に分離用位置から清掃用位置まで回転させることができる。
また、厚紙などの用紙に対してトナー像を定着させる場合には、普通紙などの用紙に対してトナー像を定着させる場合と同様に、分離部材27の分離板82によって加熱ローラー24の外周面から厚紙などの用紙が分離される。図14に示されるように、分離部材27は、ねじりコイルバネ60によって加熱ローラー24側に付勢されているため、厚紙などの用紙によって分離部材27が持ち上げられる可能性は低い。このように、第2の圧力P2は、厚紙を通紙する時(定着ニップ52において厚紙にトナー像を定着させる時)の圧力である。
なお、厚紙などの用紙は、普通紙などの用紙と比べて剛性が高い(腰が強い)。そのため、厚紙などの用紙は、分離部材27の分離板82に接触することなく、いわゆる曲率分離によって自然と加熱ローラー24から分離されることもある。
本実施形態では以上のように、加圧ローラー25が第1の位置にある状態では、分離用位置から清掃用位置への分離部材27の回転を規制片74が規制している。そのため、分離部材27を分離用位置に保持し、分離部材27の分離板82によって用紙を加熱ローラー24の外周面から確実に分離することが可能となる。また、定着ニップ52を通過した用紙によって分離部材27が分離用位置から清掃用位置まで持ち上げられるのを防止し、分離部材27と加熱ローラー24の間に用紙が入り込んで紙詰まりが発生するような不具合を回避することが可能となる。
一方で、加圧ローラー25が第2の位置にある状態では、分離用位置から清掃用位置への分離部材27の回転を規制片74が許容している。そのため、分離部材27を分離用位置から清掃用位置まで回転させて、分離部材27を容易に清掃することが可能となる。そのため、分離部材27に堆積したトナーが加熱ローラー24に移って加熱ローラー24の損傷の原因となったり、分離部材27に堆積したトナーが用紙に移って画像の劣化につながったりするのを、防止することが可能となる。
また、加圧ローラー25は、加圧ローラー支持部31が加熱ローラー支持部30に対して回転するのに伴って、第1の位置と第2の位置の間で移動するように構成されている。このような構成を採用することにより、第1の位置と第2の位置の間で加圧ローラー25を円滑に移動させることが可能となる。
また、規制片74は、駆動部材55と一体に設けられている。このような構成を採用することにより、規制片74を駆動部材55とは別部品とする場合と比較して、部品点数を削減することが可能となり、定着装置19の製造コストを削減することが可能となる。
また、駆動部材55の内面からの規制片74の補強部76の突出長さは、駆動部材55の内面からの規制片74の対向部75の突出長さよりも短くなっている。このような構成を採用することにより、補強部76によって対向部75を十分に補強することが可能となり、分離部材27が対向部75に接触した際の衝撃などによって対向部75が破損するのを防止することが可能となる。
また、分離部材27は、加熱ローラー24の通紙領域R1と所定の間隔を介して対向する分離板82と、分離板82を支持する支持板81と、支持板81に固定され、加熱ローラー24の非通紙領域R2に当接する当接片83と、を備えている。このような構成を採用することにより、加熱ローラー24の通紙領域R1を傷つけることなく、加熱ローラー24の通紙領域R1と分離板82の間隔を一定に保持することが可能となる。
また、分離部材27は、分離用位置と清掃用位置の間で回転可能に設けられている。このような構成を採用することにより、分離部材27の分離板82の裏面(加熱ローラー24と対向する面)を、容易に清掃することが可能となる。
また、第2の圧力P2は、厚紙を通紙する時(定着ニップ52において厚紙にトナー像を定着させる時)の圧力である。そのため、定着ニップ52が第2の圧力P2である時には、分離部材27の分離板82に用紙を接触させることなく、曲率分離によって用紙を加熱ローラー24の外周面から分離することが可能となる。そのため、用紙によって分離部材27が持ち上げられるのを防止することが可能となる。
本実施形態では、規制片74が駆動部材55と一体に設けられる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、規制片74が駆動部材55と別体に設けられていても良い。この場合には、例えば、規制片74がリンク機構を介して駆動部材55と接続されても良い。
本実施形態では、ねじりコイルバネ60によって分離部材27を加熱ローラー24側に付勢する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、コイルスプリング、板バネ、線バネ等によって分離部材27を加熱ローラー24側に付勢しても良い。更に他の異なる実施形態では、分離部材27を加熱ローラー24側に付勢する付勢部材を設けなくても良い。
本実施形態では、分離用位置と清掃用位置の間で分離部材27が回転する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、分離用位置と清掃用位置の間で分離部材27が直線状にスライドしても良い。
本実施形態では、ニップ圧を用紙の種類によって使い分ける場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、ニップ圧を画像形成時と非画像形成時(例えば、紙詰まり処理時)で使い分けても良い。
本実施形態では、ニップ圧をP1とP2の2段階としたが、他の異なる実施形態では、ニップ圧を3段階以上に切り替えても良い。
本実施形態では、加圧ローラー25が第2の位置にある状態において、加圧ローラー25が加熱ローラー24と圧接している場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、加圧ローラー25が第2の位置にある状態において、加圧ローラー25が加熱ローラー24から離間していても良い。つまり、第2の圧力P2は、0であっても良い。
本実施形態では、駆動部104が加圧ローラー25に接続される場合について説明したが、他の異なる実施形態では、駆動部104が加熱ローラー24に接続されていても良い。
本実施形態では、IHコイル98を熱源として用いる場合について説明したが、他の異なる実施形態では、ハロゲンヒーターやセラミックヒーター等のヒーターを熱源として用いても良い。
本実施形態では、ローラー本体47とベルト48からなる加熱ローラー24を加熱部材とする場合について説明したが、他の異なる実施形態では、ローラー本体47のみやベルト48のみを加熱部材としても良い。
本実施形態では、カラープリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
1 カラープリンター(画像形成装置)
19 定着装置
23 筐体
24 加熱ローラー(加熱部材)
25 加圧ローラー(加圧部材)
26 ニップ圧切り替え機構
27 分離部材
30 加熱ローラー支持部(加熱部材支持部)
31 加圧ローラー支持部(加圧部材支持部)
52 定着ニップ
53 駆動モーター(駆動源)
55 駆動部材
56 コイルスプリング(弾性部材)
74 規制片
75 対向部
76 補強部
81 支持板
82 分離板
83 当接片
R1 通紙領域
R2 非通紙領域

Claims (6)

  1. 熱源によって加熱される加熱部材と、
    該加熱部材に圧接して該加熱部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ニップの圧力を第1の圧力とする第1の位置と、前記定着ニップの圧力を前記第1の圧力よりも低い第2の圧力とする第2の位置と、の間で前記加圧部材を移動させるニップ圧切り替え機構と、
    前記加熱部材に接触するか又は前記加熱部材と所定の間隔を介して対向する分離用位置と、該分離用位置よりも前記加熱部材から離間する清掃用位置と、の間で移動可能に設けられる分離部材と、
    前記加圧部材が前記第1の位置にある状態で前記分離用位置から前記清掃用位置への前記分離部材の移動を規制し、前記加圧部材が前記第2の位置にある状態で前記分離用位置から前記清掃用位置への前記分離部材の移動を許容する規制片と、
    前記加熱部材を回転可能に支持する加熱部材支持部と、前記加圧部材を回転可能に支持すると共に前記加熱部材支持部に回転可能に支持される加圧部材支持部と、を有する筐体と、を備え
    前記加圧部材は、前記加圧部材支持部が前記加熱部材支持部に対して回転するのに伴って、前記第1の位置と前記第2の位置の間で移動し、
    前記ニップ圧切り替え機構は、
    駆動源と、
    該駆動源からの駆動力によって回転する駆動部材と、
    該駆動部材と前記加圧部材支持部との間に介装される弾性部材と、を備え、
    前記規制片は、前記駆動部材と一体に設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記規制片は、
    前記駆動部材の内面から突出し、前記分離部材と対向する対向部と、
    前記駆動部材の内面から突出し、前記対向部に連結される補強部と、を備え、
    前記駆動部材の内面からの前記補強部の突出長さは、前記駆動部材の内面からの前記対向部の突出長さよりも短いことを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記加熱部材は、
    用紙が通過する通紙領域と、
    該通紙領域の外側に設けられる非通紙領域と、を備え、
    前記分離部材は、
    前記通紙領域と所定の間隔を介して対向する分離板と、
    該分離板を支持する支持板と、
    該支持板に固定され、前記非通紙領域に当接する当接片と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記分離部材は、前記分離用位置と前記清掃用位置の間で回転可能に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 熱源によって加熱される加熱部材と、
    該加熱部材に圧接して該加熱部材との間に定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ニップの圧力を第1の圧力とする第1の位置と、前記定着ニップの圧力を前記第1の圧力よりも低い第2の圧力とする第2の位置と、の間で前記加圧部材を移動させるニップ圧切り替え機構と、
    前記加熱部材に接触するか又は前記加熱部材と所定の間隔を介して対向する分離用位置と、該分離用位置よりも前記加熱部材から離間する清掃用位置と、の間で移動可能に設けられる分離部材と、
    前記加圧部材が前記第1の位置にある状態で前記分離用位置から前記清掃用位置への前記分離部材の移動を規制し、前記加圧部材が前記第2の位置にある状態で前記分離用位置から前記清掃用位置への前記分離部材の移動を許容する規制片と、を備え、
    前記第2の圧力は、厚紙を通紙する時の圧力であることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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