JP6314901B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、用紙にトナー像を定着させる定着装置を備えている。
例えば、特許文献1に示されるように、定着ベルトと、定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、定着ベルトの内周面に接触し、定着ベルトを内径側から支持するベルトガイドと、を備えた定着装置がある。
このような構成の定着装置において、ベルトガイドの寸法にばらつきがあると、定着ベルトの内周面に対するベルトガイドの接触が不安定になり、定着ベルトの温度にムラが生じる恐れがある。
そこで、特許文献1では、弾性部材の弾性力を用いて定着ベルトの用紙搬送方向上流側の部分にベルトガイドを押し当てることで、ベルトガイドを定着ベルトの内周面に安定して接触させようとしている。
特開2010−231094号公報
しかしながら、定着ベルトの用紙搬送方向上流側の部分は、定着ニップへと引き込まれる部分であるため、定着ベルトの用紙搬送方向上流側の部分にベルトガイドを押し当てると、定着ベルトの回転軌道が不安定になる。また、上記のように弾性部材の弾性力を用いて定着ベルトの用紙搬送方向上流側の部分にベルトガイドを押し当てると、定着ベルトの駆動負荷(定着ベルトを回転させるのに必要な負荷)が大きくなってしまう。
そこで、本発明は、定着ベルトの回転軌道の不安定化や定着ベルトの駆動負荷の上昇を招くことなく、ベルトガイドを定着ベルトの内周面に安定して接触させることを目的とする。
本発明の定着装置は、定着ベルトと、前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、前記押圧部材を支持する支持部材と、前記定着ベルトの内周面に接触し、前記定着ベルトを内径側から支持するベルトガイドと、を備え、前記ベルトガイドの用紙搬送方向上流側の部分は、前記支持部材に固定され、前記ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分は、前記定着ベルトの内径側に向かって引っ張られた状態で前記支持部材に保持されていることを特徴とする。
このような構成を採用することで、定着ベルトの回転軌道の不安定化や定着ベルトの駆動負荷の上昇を招くことなく、ベルトガイドを定着ベルトの内周面に安定して接触させることが可能となる。
前記定着装置は、前記支持部材の用紙搬送方向下流側の面に固定される取付部材を更に備え、前記ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分は、前記取付部材に取り付けられていても良い。
このような構成を採用することで、ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分が取付部材を介して支持部材に保持されることになり、ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分が支持部材に直接保持される場合と比較して、ベルトガイドから支持部材に熱が逃げにくくなる。
前記ベルトガイドは、前記定着ベルトの内周面に接触する接触部と、前記接触部の用紙搬送方向下流側の端部から前記定着ベルトの内径側に向かって鋭角に屈曲され、前記定着ベルトの内周面に対して非接触で設けられる非接触部と、を備え、前記非接触部は、前記取付部材に取り付けられていても良い。
このような構成を採用することで、ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分に設けられる非接触部を取付部材に容易に取り付けることが可能となる。
前記定着装置は、前記定着ベルトの外径側に設けられ、磁束を発生させて前記定着ベルトを誘導加熱する励磁コイルを更に備え、前記接触部は、前記励磁コイルと前記非接触部の間に配置されていても良い。
このような構成を採用することで、励磁コイルが発生させる磁束が非接触部に吸収されにくくなるため、非接触部の昇温を抑制することが可能となる。これに伴って、取付部材を介して非接触部に接続される支持部材の昇温も抑制することが可能となる。
前記取付部材は、前記ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分が取り付けられる取付板と、前記取付板から前記定着ベルトの内径側に向かって屈曲される接続板と、前記接続板から前記定着ニップ側に向かって屈曲され、前記支持部材の用紙搬送方向下流側の面に固定される固定板と、を備えていても良い。
このような構成を採用することで、一枚の板金を屈曲させることによって取付部材を容易に形成することが可能となる。
前記定着装置は、前記定着ベルトの内周面の温度を検知する温度センサーと、前記温度センサーを保持する保持部材と、を更に備え、前記取付部材は、前記保持部材と共に前記支持部材の用紙搬送方向下流側の面に固定されていても良い。
このような構成を採用することで、取付部材を支持部材に固定するための専用の固定具が不要となる。そのため、定着装置の製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、定着ベルトの回転軌道の不安定化や定着ベルトの駆動負荷の上昇を招くことなく、ベルトガイドを定着ベルトの内周面に安定して接触させることが可能になる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンターの構成の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、定着ベルトの内径側に設けられる部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、ベルトガイドの非接触部を取付部材に取り付ける前の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置において、ベルトガイドの非接触部を取付部材に取り付けた状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るカラープリンター1(画像形成装置)について説明する。説明の便宜上、図1における紙面手前側を、カラープリンター1の前側(正面側)とする。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれカラープリンター1の前側、後側、左側、右側、上側、下側を示している。
まず、図1を用いてカラープリンター1の全体の構成について説明する。
カラープリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には用紙を収納した給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上部には排紙トレイ4が設けられている。
プリンター本体2の中央部には、中間転写ベルト6が複数のローラー間に架設され、中間転写ベルト6の下方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光装置7が配置されている。中間転写ベルト6の下側には、4個の画像形成部8がトナーの色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色)ごとに設けられている。各画像形成部8には、感光体ドラム9が回転可能に設けられており、感光体ドラム9の周囲には、帯電器10と、現像器11と、一次転写部12と、クリーニング装置13と、除電器14とが、一次転写のプロセス順に配置されている。現像器11の上方には、各画像形成部8と対応するトナーコンテナ15が、トナーの色(例えば、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色)ごとに設けられている。
プリンター本体2の右側部には、用紙の搬送経路16が設けられている。搬送経路16の上流端には給紙部17が設けられ、搬送経路16の中流部には中間転写ベルト6の右端側に二次転写部18が設けられ、搬送経路16の下流部には定着装置19が設けられ、搬送経路16の下流端には排紙口20が設けられている。
次に、このような構成を備えたカラープリンター1の画像形成動作について説明する。カラープリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置19の温度設定等の初期設定が実行される。そして、カラープリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器10によって感光体ドラム9の表面が帯電された後、露光装置7からのレーザー光(矢印P参照)により感光体ドラム9の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、トナーコンテナ15から供給されるトナーによって現像器11が対応する色のトナー像に現像する。このトナー像は、一次転写部12において中間転写ベルト6の表面に一次転写される。以上の動作を各画像形成部8が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト6上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム9上に残留したトナーと電荷は、クリーニング装置13と除電器14によってそれぞれ除去される。
一方、給紙部17によって給紙カセット3又は手指しトレイ(図示せず)から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて二次転写部18へと搬送され、二次転写部18において、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像が用紙に二次転写される。トナー像を二次転写された用紙は、搬送経路16を下流側へと搬送されて定着装置19に進入し、この定着装置19において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙口20から排紙トレイ4上に排出される。
次に、図2、図3を用いて、定着装置19について説明する。なお、図2の矢印Aは、用紙搬送方向(本実施形態では、下側から上側に向かう方向)を示している。
図2に示されるように、定着装置19は、定着ベルト21と、定着ベルト21の右側(外径側)に設けられる加圧ローラー22(加圧部材)と、定着ベルト21の左側(外径側)に設けられる励磁コイル23と、定着ベルト21の内径側に設けられる支持部材24と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の右側に設けられる押圧部材25と、定着ベルト21の内径側において支持部材24及び押圧部材25の上下両側及び右側を覆うように設けられるシート部材26と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の左側から上側に亘って設けられる保持部材27と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の左側から下側に亘って設けられる温度センサー28と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の上側に設けられる複数の取付部材29と、定着ベルト21の内径側において支持部材24の下側及び左側を覆うように設けられるベルトガイド30と、を備えている。
定着ベルト21は、前後方向に長い円筒状を成している。つまり、本実施形態では、定着ベルト21の長手方向は前後方向である。定着ベルト21は、可撓性を有する薄肉ベルトであり、周方向において無端状である。定着ベルト21は、回転軸Xの周りを回転可能に設けられている。定着ベルト21の外径は、例えば、20mm〜50mmである。
定着ベルト21は、例えば、基材層と、この基材層に周設される弾性層と、この弾性層を被覆する離型層と、を備えている。定着ベルト21の基材層は、例えば、厚さ30μm〜50μmのNi(ニッケル)によって形成されているか、又は、厚さ50μm〜100μmのポリイミド樹脂によって形成されている。定着ベルト21の基材層をポリイミド樹脂によって形成する場合には、ポリイミド樹脂の中にCu(銅)、Ag(銀)、Al(アルミニウム)等の金属粉末を混ぜても良い。定着ベルト21の弾性層は、例えば、厚さ100μm〜500μmのシリコンゴムによって形成されている。定着ベルト21の離型層は、例えば、厚さ30μm〜50μmのPFA等のフッ素系樹脂によって形成されている。なお、各図において、定着ベルト21の各層(基材層、弾性層、離型層)は、特に区別されずに表示されている。
定着ベルト21の内周面には、シート部材26に対して摺動する部分に、例えばポリイミド、ポリアミドイミド、フッ素系樹脂(例えば、PTFE)等によって形成されるコーティングが施されている。
加圧ローラー22は、前後方向に長い円柱状を成している。加圧ローラー22は、定着ベルト21に圧接しており、定着ベルト21と加圧ローラー22の間には定着ニップNが形成されている。加圧ローラー22は、回転軸Yの周りを回転可能に設けられている。加圧ローラー22の回転軸Yは、定着ベルト21の回転軸Xよりも上側(用紙搬送方向下流側)に設けられている。加圧ローラー22は、モーター等によって構成される駆動源32に接続されている。
加圧ローラー22は、例えば、円柱状の芯材33と、この芯材33に周設される弾性層34と、この弾性層34を被覆する離型層(図示せず)と、を備えている。加圧ローラー22の芯材33は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属によって形成されている。加圧ローラー22の弾性層34は、例えばシリコンゴムやシリコンスポンジによって形成されている。加圧ローラー22の離型層(図示せず)は、例えばPFA等のフッ素系樹脂によって形成されている。
励磁コイル23は、前後方向に長い形状を成している。励磁コイル23は、例えば、銅線を巻き回すことで形成されている。励磁コイル23は、定着ベルト21の回転軸Xから見て、定着ニップNとは反対側に配置されている。励磁コイル23は、定着ベルト21の外周面に沿って円弧状に配置されている。励磁コイル23は、電源35に接続されている。
支持部材24は、前後方向に長い形状を成している。支持部材24は、一枚の板金を屈曲させることによって形成されている。
支持部材24は、側壁部36と、側壁部36の上下両端部から左側に向かって屈曲される上下両壁部37a、37bと、上下両壁部37a、37bの左端部から上下方向内側(上壁部37aについては下側、下壁部37bについては上側)に向かって屈曲される上下一対の第1補強壁部38a、38bと、上下一対の第1補強壁部38a、38bの上下方向内側の端部(上側の第1補強壁部38aについては下端部、下側の第1補強壁部38bについては上端部)から右側に向かって屈曲される上下一対の第2補強壁部39a、39bと、を備えている。図3に示されるように、上壁部37aの上面には、位置決めボス40が突設されている。
図2を参照して、押圧部材25は、前後方向に長い形状を成している。押圧部材25は、例えば、LCP(液晶ポリマー)等の耐熱性樹脂によって形成されている。押圧部材25の左面(内面)は、支持部材24の側壁部36の右面(外面)に固定されている。これにより、押圧部材25が支持部材24によって支持されている。
押圧部材25の右面(外面)は、シート部材26を介して定着ベルト21を右側(加圧ローラー22側)に向かって押圧している。押圧部材25の右面は、上側(用紙搬送方向下流側)に向かって左側(定着ベルト21の内径側)に傾斜している。押圧部材25の右面には、シリコンゴム等のエラストマーの層が設けられていても良い。
シート部材26は、前後方向に長い形状を成している。シート部材26は、フッ素系樹脂(例えば、PTFE)によって形成されており、押圧部材25よりも摩擦係数が小さい。シート部材26の上下方向中央部は、定着ベルト21と押圧部材25の間に介装されており、定着ベルト21の内周面に接触している。
保持部材27は、例えば板金によって形成されている。保持部材27は、水平方向に延びる第1平板部41と、第1平板部41の左端部から下側に向かって屈曲され、鉛直方向に延びる第2平板部42と、を備えている。図3に示されるように、第1平板部41の上面には、位置決め突起43が突設されている。
図2を参照して、温度センサー28は、ベース部45と、ベース部45に一端部が取り付けられる板バネ46と、板バネ46の他端部に取り付けられるスポンジ47(弾性部材)と、スポンジ47に取り付けられるサーミスター48(検知素子)と、を備えている。ベース部45は、保持部材27の第2平板部42の左面(外面)に固定されている。これにより、温度センサー28が保持部材27に保持されている。サーミスター48は、定着ベルト21の内周面に接触しており、定着ベルト21の内周面の温度を検知する機能を有している。
複数の取付部材29は、定着ベルト21の前後両端部及び前後方向中央部と対応する位置に設けられている。各取付部材29は、一枚の板金を屈曲させることによって形成されている。
各取付部材29は、取付板50と、取付板50の左端部(定着ニップNから離間する側の端部)から下側(定着ベルト21の内径側)に向かって屈曲される係止板51と、取付板50の右端部(定着ニップN側の端部)から下側(定着ベルト21の内径側)に向かって屈曲される接続板52と、接続板52の下端部(定着ベルト21の内径側の端部)から右側(定着ニップN側)に向かって屈曲される固定板53と、を備えている。
図3を参照して、各取付部材29の固定板53は、保持部材27の第1平板部41と共に、下流側固定ネジ54によって支持部材24の上壁部37aの上面(支持部材24の用紙搬送方向下流側の面)に固定されている。固定板53には、下流側固定ネジ54の後側(前後方向一方側)に第1位置決め穴55が設けられており、第1位置決め穴55には、支持部材24の位置決めボス40が係合している。固定板53には、下流側固定ネジ54の前側(前後方向他方側)に第2位置決め穴56が設けられており、第2位置決め穴56には、保持部材27の位置決め突起43が係合している。
図2を参照して、ベルトガイド30は、前後方向に長い形状を成している。ベルトガイド30は、例えば、SUS430等の弾性(バネ性)を有する磁性金属から成る一枚の板金を屈曲させることによって形成されている。ベルトガイド30の厚みは、例えば0.1mm〜0.5mmである。
ベルトガイド30は、接触部59と、接触部59の下端部(用紙搬送方向上流側の端部)から上側(定着ベルト21の内径側)に向かって鋭角に屈曲される第1上流部61と、第1上流部61の上端部(定着ベルト21の内径側の端部)から右側(定着ニップN側)に向かって略直角に屈曲される第2上流部62と、接触部59の上端部(用紙搬送方向下流側の端部)から下側(定着ベルト21の内径側)に向かって鋭角に屈曲される非接触部63と、を備えている。
ベルトガイド30の接触部59は、定着ベルト21の内周面に沿って円弧状に湾曲しており、定着ベルト21の内周面に全体的に接触している。これにより、ベルトガイド30が定着ベルト21を内径側から支持している。接触部59は、定着ベルト21を介して励磁コイル23と対向している。接触部59は、定着ベルト21の回転軸Xから見て、定着ニップNとは反対側に配置されている。接触部59の上部は、励磁コイル23と非接触部63の間に配置されている。そのため、励磁コイル23と非接触部63は対向していない。
ベルトガイド30の第1上流部61と第2上流部62は、ベルトガイド30の下部(用紙搬送方向上流側の部分)に設けられている。第1上流部61と第2上流部62は、平板状を成している。第1上流部61と第2上流部62は、定着ベルト21の内周面に対して非接触で設けられている。
ベルトガイド30の第2上流部62には固定穴66が設けられており、固定穴66を貫通する上流側固定ネジ68によって、第2上流部62がシート部材26の下端部と共に支持部材24の下壁部37bに固定されている。
ベルトガイド30の非接触部63は、ベルトガイド30の上部(用紙搬送方向下流側の部分)に設けられている。非接触部63は、平板状を成している。非接触部63は、定着ベルト21の内周面に対して非接触で設けられている。非接触部63には、前後両端部及び前後方向中央部に係合穴73が設けられている。各係合穴73には、各取付部材29の取付板50が係合している。これにより、非接触部63が各取付部材29の取付板50に取り付けられており、非接触部63が各取付部材29を介して支持部材24に保持されている。非接触部63は、各取付部材29の係止板51によって係止されている。
上記のように構成された定着装置19において、用紙にトナー像を定着させる際には、駆動源32によって加圧ローラー22を回転させる(図2の矢印B参照)。これに伴って、加圧ローラー22に圧接する定着ベルト21が加圧ローラー22の回転に従動して回転する(図2の矢印C参照)。
また、用紙にトナー像を定着させる際には、電源35から励磁コイル23に高周波電流を流す。これに伴って、励磁コイル23が磁束を発生させ、この磁束が定着ベルト21に吸収されて定着ベルト21が発熱する。つまり、励磁コイル23によって定着ベルト21が誘導加熱される。この状態で、用紙が定着ニップNを通過すると、用紙とトナー像が加熱及び加圧されて、用紙にトナー像が定着される。
本実施形態では上記のように、ベルトガイド30の接触部59が定着ベルト21の内周面に接触している。そのため、定着ベルト21の回転軌道を安定させることが可能となり、定着ベルト21と励磁コイル23の距離を一定に保つことができる。
また、上記のようにベルトガイド30の接触部59が定着ベルト21の内周面に接触しているため、定着ベルト21を通過した磁束がベルトガイド30の接触部59に吸収されると、接触部59が発熱し、接触部59からの熱伝達によって定着ベルト21が加熱される。これにより、定着ベルト21の加熱効率を高めることができ、省エネルギー性能を向上させることが可能となる。
ところで、上記のような構成の定着装置19において、ベルトガイド30の寸法にばらつきがあると、定着ベルト21の内周面に対するベルトガイド30の接触部59の接触が不安定になり、定着ベルト21の温度にムラが生じる恐れがある。そこで、本実施形態では、以下のようにして、ベルトガイド30の接触部59を定着ベルト21の内周面に安定して接触させている。なお、以下の説明で用いられる図4、図5は定着ベルト21の組付け前の状態を示しており、図4、図5において二点鎖線で表示されているのは定着ベルト21の組付け予定位置である。
ベルトガイド30の非接触部63を各取付部材29に取り付ける前の状態では、図4に示されるように、ベルトガイド30の接触部59が形成する円弧の曲率半径R1が定着ベルト21の半径R2よりも大きく、定着ベルト21の組付け予定位置とベルトガイド30の位置がずれている。そのため、定着ベルト21をベルトガイド30に組み付けることはできない。
この状態から、図4に矢印Dで示されるように、ベルトガイド30の上部(用紙搬送方向下流側の部分)を右下側(定着ベルト21の内径側)に向かって押圧すると、ベルトガイド30の上部が右下側に向かって弾性変形する。これにより、図5に示されるように、ベルトガイド30の接触部59が形成する円弧の曲率半径R1が定着ベルト21の半径R2よりも小さくなり、定着ベルト21の組付け予定位置にベルトガイド30の位置が一致する。この状態で、ベルトガイド30の非接触部63の係合穴73を各取付部材29の取付板50に係合させると、ベルトガイド30の非接触部63が各取付部材29を介して支持部材24に保持される。これにより、定着ベルト21のベルトガイド30に対する組付けが可能となる。
本実施形態では上記のように、ベルトガイド30の非接触部63が右下側(定着ベルト21の内径側)に引っ張られた状態で支持部材24に保持されている。このような構成を採用することで、ベルトガイド30の寸法にばらつきがあったとしても、定着ベルト21の組付け予定位置にベルトガイド30の位置を確実に一致させることが可能となり、ベルトガイド30の接触部59を定着ベルト21の内周面に安定して接触させることができる。
また、ベルトガイド30の接触部59を定着ベルト21の内周面に安定して接触させるためにベルトガイド30を定着ベルト21に押し付ける必要が無いため、定着ベルト21の回転軌道が不安定になるのを回避することができる。
また、上記のようにベルトガイド30を定着ベルト21に押し付けていないため、定着ベルト21の回転時に定着ベルト21がベルトガイド30に押し付けられたとしても、この押し付けに伴ってベルトガイド30から定着ベルト21に作用する反発力を小さくすることができる。これに伴って、定着ベルト21の駆動負荷が上昇するのを防止することが可能となり、定着ベルト21の耐久性を向上させることができる。
以上のように、本実施形態では、ベルトガイド30の弾性(バネ性)を利用してベルトガイド30の非接触部63を各取付部材29に取り付けることで、定着ベルト21の回転軌道の不安定化や定着ベルト21の駆動負荷の上昇を招くことなく、ベルトガイド30の接触部59を定着ベルト21の内周面に安定して接触させることが可能となっている。
また、ベルトガイド30の非接触部63が各取付部材29に取り付けられることで、ベルトガイド30の非接触部63が各取付部材29を介して支持部材24に保持されることになる。そのため、ベルトガイド30の非接触部63が支持部材24に直接保持される場合と比較して、ベルトガイド30から支持部材24に熱が逃げにくくなる。
また、ベルトガイド30の非接触部63は、ベルトガイド30の接触部59の上端部(用紙搬送方向下流側の端部)から下側(定着ベルト21の内径側)に向かって鋭角に屈曲されている。このような構成を採用することで、非接触部63を各取付部材29に容易に取り付けることが可能となる。
また、ベルトガイド30の接触部59の上部は、励磁コイル23と非接触部63の間に配置されている。このような構成を採用することで、励磁コイル23が発生させる磁束が非接触部63に吸収されにくくなるため、非接触部63の昇温を抑制することが可能となる。これに伴って、各取付部材29を介して非接触部63に接続される支持部材24の昇温も抑制することが可能となる。
また、各取付部材29は、ベルトガイド30の非接触部63が取り付けられる取付板50と、取付板50の右端部(定着ニップN側の端部)から下側(定着ベルト21の内径側)に向かって屈曲される接続板52と、接続板52の下端部(定着ベルト21の内径側の端部)から右側(定着ニップN側)に向かって屈曲され、支持部材24の上壁部37aの上面(支持部材24の用紙搬送方向下流側の面)に固定される固定板53と、を備えている。このような構成を採用することで、一枚の板金を屈曲させることによって各取付部材29を容易に形成することが可能となる。
また、各取付部材29の固定板53は、温度センサー28を保持する保持部材27と共に支持部材24の上壁部37aの上面(支持部材24の用紙搬送方向下流側の面)に固定されている。このような構成を採用することで、各取付部材29を支持部材24に固定するための専用の固定具が不要となる。そのため、定着装置19の製造コストの上昇を抑制することが可能となる。
また、定着装置19は、定着ベルト21を右側(加圧ローラー22側)に向かって押圧する押圧部材25と、押圧部材25を支持する支持部材24と、を備えている。このような構成を採用することで、定着装置19の熱容量を小さくして、省エネルギー化を図ることが可能となる。
本実施形態では、ベルトガイド30の非接触部63(用紙搬送方向下流側の部分)が各取付部材29を介して支持部材24に保持される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、ベルトガイド30の非接触部63(用紙搬送方向下流側の部分)が支持部材24に直接保持されても良い。
本実施形態では、駆動源32が加圧ローラー22に接続される場合について説明したが、他の異なる実施形態では、駆動源32が定着ベルト21に接続されても良い。
本実施形態では、カラープリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
1 カラープリンター(画像形成装置)
19 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラー(加圧部材)
23 励磁コイル
24 支持部材
25 押圧部材
27 保持部材
28 温度センサー
29 取付部材
30 ベルトガイド
50 取付板
52 接続板
53 固定板
59 接触部
62 第2上流部(用紙搬送方向上流側の部分)
63 非接触部(用紙搬送方向下流側の部分)
N 定着ニップ

Claims (5)

  1. 定着ベルトと、
    前記定着ベルトに圧接して定着ニップを形成する加圧部材と、
    前記定着ベルトを前記加圧部材側に向かって押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を支持する支持部材と、
    前記定着ベルトの内周面に接触し、前記定着ベルトを内径側から支持するベルトガイドと、
    前記支持部材の用紙搬送方向下流側の面に固定される取付部材と、を備え、
    前記ベルトガイドの用紙搬送方向上流側の部分は、前記支持部材に固定され、
    前記ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分は、前記定着ベルトの内径側に向かって引っ張られた状態で前記支持部材に保持されており、
    前記取付部材は、
    前記ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分が取り付けられる取付板と、
    前記取付板の前記定着ニップから離間する側の端部から前記定着ベルトの内径側に向かって屈曲される係止板と、
    前記取付板の前記定着ニップ側の端部から前記定着ベルトの内径側に向かって屈曲される接続板と、
    前記接続板から前記定着ニップ側に向かって屈曲され、前記支持部材の用紙搬送方向下流側の面に固定される固定板と、を備えており、
    前記ベルトガイドの用紙搬送方向下流側の部分には、係合穴が設けられており、前記係合穴に前記取付板が係合していることを特徴とする定着装置。
  2. 前記ベルトガイドは、
    前記定着ベルトの内周面に接触する接触部と、
    前記接触部の用紙搬送方向下流側の端部から前記定着ベルトの内径側に向かって鋭角に屈曲され、前記定着ベルトの内周面に対して非接触で設けられる非接触部と、を備え、
    前記非接触部は、前記取付部材に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  3. 前記定着ベルトの外径側に設けられ、磁束を発生させて前記定着ベルトを誘導加熱する励磁コイルを更に備え、
    前記接触部は、前記励磁コイルと前記非接触部の間に配置されていることを特徴とする請求項に記載の定着装置。
  4. 前記定着ベルトの内周面の温度を検知する温度センサーと、
    前記温度センサーを保持する保持部材と、を更に備え、
    前記取付部材は、前記保持部材と共に前記支持部材の用紙搬送方向下流側の面に固定されていることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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