JP5886067B2 - 針カバー及び針カバー付翼付針 - Google Patents

針カバー及び針カバー付翼付針 Download PDF

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Description

本発明は、透析、輸液及び輸血等に使用される、例えばPSV(Pediatric Scalp Vein)set、AVF(Arteriovenous
Fistula)set等の翼付針の針カバーに関する。より詳しくは針カバー付翼付針の改良に関し、当該針の確実性、安全性を保持しながら、操作性を向上させた発明に関する。
特許文献1〜3には、翼付針の針カバーの発明が記載されている。
特許文献1に記載の針カバーは、カバー本体を有する。当該カバー本体は、針の保護部分(壁)と、二種類の開口部を有する。
針の保護部分(壁)は、上部U側と両側部(第1側部S1側と第2側部S2側)に壁を有する。
二種類の開口部は、細い第一開口部と、(当該第一開口部よりも大きく形成した)第二開口部である。
第一開口部は、針の両側部の壁の長手L方向に沿って形成し、当該第一開口部に連続して第二開口部を形成している。
針ハブまたはその接続したチューブを引張り、針をカバー本体内へ引込ませることによって針を患者から除去する。
このとき翼は、末端DE側から細い第一開口部に沿って基側PE側に移動し、第二開口部の縁で固定する。
特許文献2に記載の針カバーは、特許文献1に記載の発明を改良している。
細い第一開口部の末端DE側(翼部の入口)を大きく形成している。これにより翼部を挿入しやすくしている。
さらに細い第一開口部に昇りの傾斜を付けて、翼部を挿入しやすくし、さらに第二開口部に下りの傾斜を付けて、固定した翼が反対方向に移動しないようにしている。
さらに、カバー本体の末端DE側に取手を形成している。これにより作業者は取手をしっかり保持し、カバー本体が針と共に後退するのを防止し、翼付針をカバー本体内に引き込むことを容易にすることができる。
特許文献3に記載の針カバーは、特許文献2に記載の発明をさらに改良している。すなわち細い第一開口部と第二開口部との間に、さらに第三開口部を形成している。
これにより、カバー本体の側壁に屈曲性を付与し、翼をより安定して保持できるようにしている。このため翼がカバー本体から偶発的に除去され、または偶発的に針先が細い第一開口部を通って側部S方向より外側へ突出することを防止することができるようにしている。
特公平4−36026公報(特許請求の範囲、図2、図3、図5)(対応米国特許:US5112311、US5266072、US5433703) 特許3702408号公報(特許請求の範囲、図2、図5〜図12、図14)(対応米国特許:US5562636、US5562637、US5951529、US6595965) 特許3809563号公報(特許請求の範囲、図1、2、図5、6、図7〜図9)(対応米国特許:US5704924、US5772638)
以上のように、特許文献1〜3の発明は、針の保護部分(両側部の壁)に、翼の移動を促す細い第一開口部と翼を固定する第二開口部を形成しているので、
〈A〉:翼を固定する第二開口部が、カバー本体の基端PE側の一部領域に限定されるため、固定位置が針の近くでしか固定できない。
〈B〉:カバー本体の側壁が薄いため、翼の強固な固定が困難である。
〈C〉:翼の固定の方法が限定される。
〈D〉:第一開口部の末端DE側の開口面積は、当初から規定されている。
〈E〉:第一開口部と第二開口部の幅は変動できない。
等の操作・使用上の難点を有する。
そこで本発明者は、以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、次の発明に到達した。
[1]本発明は、針カバー(1、1´、1´´)は、本体(2)を有し、当該本体(2)の長手(L)方向に、末端部(2DE)、略中間部(2M)及び基端部(2PE)を有し、
前記本体(2)は、末端部(2DE)側に針導入部(3)を有し、当該針導入部(3)は、下部(D)側に開口部(3OP)を形成し、前記本体(2)は基端部(2PE)側に、基端側開口部(2OP)を形成し、
前記本体(2)は、略中間部(2M)及び基端部(2PE)にわたって、針保護部(5)を有し、当該針保護部(5)は、上部(U)側に第一針保護部(5.1)を有し、下部(U)側に第二針保護部(5.2)を有し、
前記第一針保護部(5.1)の下部(D)側と第二針保護部(5.2)の上部側との間に、開口部(5OP)を形成し、
前記第一針保護部(5.1)と前記第二針保護部(5.2)は、基端(PE)側において、針保護部接続部(5H)により接続し、末端(DE)側に末端開口部(5OPDE)を有し、
前記第二針保護部(5.2)は、基端(PE)側に、翼固定部(7)を形成し、当該翼固定部(7)は、前記第二針保護部(5.2)よりも両側部に突設し、
当該翼固定部(7)は、末端(DE)側で、前記第二針保護部(5.2)の両側部に係止部(7T)を形成し、
前記翼固定部(7)の上部(U)側と、前記第一針保護部(5.1)の下部(D)側との間に、開口部(7OP)を形成し、当該開口部(7OP)は、前記開口部(5OP)の基端(PE)側と連続して形成し、
前記第一針保護部(5.1)は、針カバー(1)の長手(L)方向で、かつ第1側部(S1)及び第2側部(S2)方向に、末端(DE)側から基端部(2PE)にわたって、一対の脚部(8)を形成し、
前記脚部(8)は、前記本体(2)の基端部(2PE)の基端(PE)側で、かつ下部(D)側で翼固定部接続部(7H)と接続し、
当該脚部(8)は、前記本体(2)の末端(DE)側端部で、前記針導入部(3)の基端(PE)側端部と接続した、
針カバー(1、1´、1´´)を提供する。
[2]本発明は、前記第一針保護部(5.1)は、下部(D)側に隙間(8OP)を隔てて、針カバー(1)の長手(L)方向で、かつ第1側部(S1)及び第2側部(S2)方向に、末端(DE)側から基端部(2PE)にわたって、一対の脚部(8)を形成した、
前記[1]に記載の針カバー(1、1´)を提供する。
[3]本発明は、前記開口部(5OP)は、末端(DE)側から基端(PE)側にわたって、実質的に同じ幅に形成した、前記[1]または[2]に記載の針カバー(1、1´、1´´)を提供する。
]本発明は、前記第一針保護部(5.1)の末端(DE)側と前記針導入部(3)の基端(PE)側との間に、隙間(5.1OP)を形成した、
前記[1]から[]のいずれか1つに記載の針カバー(1)を提供する。
]本発明は、前記第一針保護部(5.1)の略中間部に隙間(5.1OP´)を形成し、
末端側第一針保護部(5.11)と基端側第一針保護部(5.12)を形成した、前記[1]から[]のいずれか1つに記載の針カバー(1´)。
]本発明は、すくなくとも末端(DE)側で、前記第二針保護部(5.2)の側部(S)方向の幅(W2)を、前記第一針保護部(5.1)の側部(S)方向の幅(W1)よりも小さく形成し、
当該第一針保護部(5.1)と当該第二針保護部(5.2)に、一対の係合部(9)を形成し、
当該係合部(9)は、前記第一針保護部(5.1)側に第一係合部(9.1)を形成し、前記第二針保護部(5.2)側に第二係合部(9.2)を形成した、
前記[1]または]に記載の針カバー(1´´)を提供する。
]本発明は、前記針導入部(3)の末端(DE)側端部に取手(6)を形成し、当該取手(6)は、水平軸線(HL)から上部(U)側に立ちあがるように形成し、かつ略板状または略帯状に形成した、
前記[1]から[]のいずれか1つに記載の針カバー(1、1´、1´´)を提供する。
]本発明は、前記針導入部(3)の下部壁(3WU´)は、水平軸線(HL)に対して、末端(DE)方向に昇るように傾斜させて、傾斜角度(θ)を有するように形成した、
前記[1]から[]、[]から[]のいずれか1つに記載の針カバー(1´、1´´)を提供する。
]本発明は、翼付針(30)と前記[1]から[]のいずれか1つに記載の針カバー(1、1´、1´´)とを有する針カバー付翼付針を提供する。
[1]針保護部5(第一針保護部5.1、第二針保護部5.2)と翼固定部7を分離して形成しているので、
〈1〉:翼35は、針31から遠い位置にある翼固定部7で固定できる。このため翼35の安定した固定を実現できる。
〈2〉:翼35は、翼固定部7の位置で、広範囲で固定できるため、翼35を安定して固定することができる。
[2]前記[1]により、針保護部5(第一針保護部5.1と第二針保護部5.2)(いわゆる「誤刺防止部分」)の内径は、チューブTが通過することができる最小径に抑えて形成することができる。このため、チューブTの外径と、針31の外径との隙間を少なくすることができる。このため翼付針31をカバー本体2内に引き込むときに、ガタツキが少なく操作性が安定する。
[3]前記[1]により、翼35が通過する開口部5OPは、ストレート(略直線状)に形成できるので、翼35の挿入に抵抗が無くなり、操作性が向上する。
[4]針保護部5は、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2とに、二分割されている。このため翼付針30をカバー本体2内に引き込むときに、この間に形成される開口部5OPの末端PE側開口部5OPDEの開口面積を大きく広げることができ、翼35の挿入が容易になる。
[5]さらに前記[4]に加えて、第一針保護部5.1の末端PE側に取手6を形成することにより、作業者が取手6を指で引き付ける時、取手6の位置が上下に変動できるため、作業者の手の大きさに関係なく使用できる。
[6]さらに前記[4]に加えて、取手6を持ち上げると、翼固定部7の開口部7OPも同時に広がり、翼35が抵抗なく翼固定部7に挿入できる。
[7]前記[4]により、(第三実施例のように)針保護部5の第二針保護部5.2の側部S方向の幅を第一針保護部5.1の側部S方向の幅よりも小さく形成することで、針31をカバー本体2内に収納した後、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2を末端DE側で係合ないし嵌合させることができる。これにより、針が再び針カバーの外に露出することが防止される。
図1は、本発明の針カバー(本発明の第一実施例、以下図2から図5も同じ)を、末端DE方向、かつ上部U方向から見た斜視図である。 図2は、本発明の針カバーを末端DE方向、かつ下部D方向から見た斜視図である。 図3は、本発明の針カバーを、それぞれ、第1側部S1方向[図3(A)参照]、下部D方向[図3(B)参照]、上部U方向[図3(C)参照]、末端DE方向[図3(E)参照]、基端PE方向[図3(D)参照]から見た図である。 図4は、本発明の針カバーを、それぞれ、末端DE方向、かつ上部U方向[図4(A)参照]、末端DE方向、かつ下部D方向[図4(B)、(C)参照]から見た図である。 図5は、本発明の針カバーを、それぞれ、基端PE方向、かつ上部U方向[図5(A)参照]、基端PE方向、かつ下部D方向[図5(B)参照]から見た図である。 図6は、本発明の針カバー(本発明の第二実施例、以下図7から図8も同じ)を、それぞれ、第1側部S1方向[図6(B)参照]、下部D方向[図6(A)参照]、上部U方向[図6(C)参照]から見た図である。 図7は、本発明の針カバーを、それぞれ、末端DE方向、かつ上部U方向[図7(A)参照]、第1側部S1方向、かつ上部U方向[図7(B)参照]、末端DE方向、かつ下部D方向[図7(C)参照]、基端PE方向[図7(D)参照]から見た図である。 図8は、本発明の針カバーを、それぞれ、基端PE方向かつ、下部D方向[図8(A)参照]、基端PE方向かつ、上部U方向[図8(B)参照]、第1側部S1方向[図8(C)参照]、末端DE方向[図8(D)参照]、基端PE方向かつ上部U方向[図8(E)参照]から見た図である。 図9は、本発明の針カバー(本発明の第三実施例、以下図10から図11も同じ)をそれぞれ、第1側部S1方向[図9(B)参照]、下部D方向[図9(A)参照]、上部U方向[図9(C)参照]から見た図である。 図10は、本発明の針カバーを、それぞれ、第1側部S1方向、かつ基端PE方向[図10(A)参照]、末端DE方向、かつ上部U方向[図10(B)参照]、末端PE方向、かつ下部D方向[図10(C)参照]、基端PE方向[図10(D)参照]から見た図である。 図11は、本発明の針カバーを、それぞれ、第1側部S1方向かつ、下部D方向[図11(A)参照]、末端PE方向かつ、U方向[図11(B)参照]、第1側部S1方向[図11(C)参照]、末端DE方向[図11(D)参照]から見た図である。 図12は、本発明の針カバー(第一実施例、以下図13から図15も同じ)が第一の状態(針をシールドする前の状態)を示す上部U方向から見た概略図である。 図13は、本発明の針カバーが第二の状態(針をシールドした後の状態)を示す上部U方向から見た概略図である。 図14は、本発明の針カバーが第一の状態から第二の状態へ移行する時の状態(移行状態)を示す第1側部S1方向から見た概略図である。 図15は、本発明の針カバーが第二の状態(針をシールドした後の状態)を示す第1側部S1方向から見た概略図である。 図16は、本発明の針カバー(第三実施例、以下図17も同じ)が第一の状態から第二の状態へ移行する時の状態(移行状態)を示す第1側部S1方向から見た概略図である。 図17は、本発明の針カバーが第二の状態(針をシールドした後の状態)を示すS1方向から見た概略図である。 図18は、図6のその他の例を示す一部拡大図で、それぞれ、第1側部S1方向[図18(B)参照]、上部U方向[図18(A)参照]から見た図である。 図19は、第三実施例(図9から図11)の第一の状態の末端PE方向−第1側部S1方向の一部拡大図 図20は、図19のA−A´断面斜視図 図21は、図19のA−A´断面図 図22は、第三実施例(図9から図11)の第二の状態の末端PE方向−第1側部S1方向の拡大図 図22のA−A´断面斜視図 図22のA−A´断面図
本発明の針カバー(1、1´、1´´)の理解を容易にするため、以下の定義をおく。
本発明の請求項、発明の説明に付した符号は、本発明の針カバー(1、1´、1´´)の理解を容易にするために記載したものであり、符号そのものが発明を特定するものではない。
本発明の針カバー(1、1´、1´´)は、長手L方向と、当該長手L方向に略垂直に交差する側部S方向(「長手」に対して「短い」方向を意味する)を有する。
本発明で、「基端PE(側または方向)」とは、長手L方向の一方向を示し、図12、図13、図14、図16に示すように、針ハブ32に接続するチューブT側の端部を意味する。
「末端DE(側または方向)」とは、長手L方向の一方向を示し、図12、図13、図14、図16に示すように、針31を装着した側の端部を意味する。
「水平軸線HL(方向)」とは、図1、図2に示すように、例えば針カバー1(1´、1´´も同じ)の長手L方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
「垂直軸線VL(方向)」とは、図1、図2に示すように、例えば水平軸線HLの長手L方向と、上下に略垂直に交差して上下方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
「第1側部S1(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1、図2に示すように、末端DE方向から見て、例えば針カバー1(1´、1´´も同じ)の右側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。図5に示すように、基端PE方向から見て、例えば針カバー1(1´、1´´も同じ)の左側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
「第2側部S2(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1、図2に示すように、末端DE方向から見て、例えば針カバー1(1´、1´´も同じ)の左側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。図5に示すように、基端PE方向から見て、例えば針カバー1(1´、1´´も同じ)の右側端部の方向(図の破線矢印参照)を意味する。
「上部U(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1、図2に示すように、例えば水平軸線HLの長手L方向と略垂直に交差して上方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
「下部D(側または方向)」とは、側部S方向の一方向を示し、図1、図12に示すように、例えば水平軸線HLの長手L方向と略垂直に交差して下方向に延びる方向(図の破線参照)を意味する。
本願発明の説明で、
「第一の状態」とは、図12に示すように、針カバー1´(1、1´´も同じ)が基端PE方向にあり、針31をシールド(保護)していない状態、シールド(保護)する前の状態を意味する。
「第二の状態」とは、図13に示すように、針カバー1´(1、1´´も同じ)が末端DE方向にあり、針31をシールド(保護)した状態、シールド(保護)した後の状態を意味する。
「移行状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行する途中の状態を意味する。
「移行開始状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を開始する初期の状態を意味する。
「移行終了状態」とは、「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を終了する間際の状態を意味する。
[針カバー(1、1´、1´´)]
本発明の第一実施例の針カバー1は、図1から図5に記載した。
また第二実施例の針カバー1´は、図6から図8、図12〜図15に記載した。また第三実施例の針カバー1´´は、図9から図11、図16〜図17に記載した。また第二実施例の針カバー1´の図6のその他の例を示す一部拡大図を図18に記載した。
さらに、第三実施例の針カバー1´´の第一の状態の一部拡大図を図19から図21に、第二の状態の拡大図を図22から図24に記載した。
以下、図1〜図24を参照しながら説明する。
第二実施例の針カバー1´と、第三実施例の針カバー1´´の説明は、符号の複雑化を回避するために、第一実施例の針カバー1と共通ないし、実質的に同じ部材は、同じ符号を使用した。
第二実施例の針カバー1´と、第三実施例の針カバー1´´で、第一実施例の針カバー1と異なるが、実質的に同じないし対応する機能を有する部品(部材)にも、符号の複雑化を回避するために、同じ符号を使用した。
[第一実施例の針カバー1]
針カバー1は、図1に示すように、本体2を有し、当該カバー本体2(以下、単に「本体2」と記載する場合がある)の長手L方向に、末端部2DE、略中間部2M及び基端部2PEを有する。(形成している。)
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」を「有する」(形成している。)とは、すくなくともその「任意の部材(部品)」を「持つ」、「含む」等と実質的に同じ意味である。]
針カバー1は、本体2の末端部2DE側に、針導入部3を有する。
針カバー1は、本体2の略中間部2M及び基端部2PEにわたって、針保護部5を有する。
針カバー1は、本体2の基端部2PEの基端PE側に、基端側開口部2OPを有する。(形成している。)
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」に「開口」を「有する」(形成している。)とは、「任意の部材(部品)」の少なくとも任意の形状で任意の位置に(すくなくとも一箇所)形成しておればよいことを意味する。]
針カバー1内で、翼付針30の針ハブ32の基端PE側に接続したチューブTは、基端側開口部2OPより、針カバー1より外に導出される。
[針導入部3]
針導入部3は、上部U側に壁3Wを有し、下部D側に開口部3OPを有する。
これらの壁3Wと開口部3OPとは、それぞれ長手L方向に沿うように形成している。
壁3Wの下部壁3WUは、図2、図3(A)に示すように、水平軸線HLと略平行になるように形成している。さらにいえば下部壁3WUは、傾斜角度がなく、長手L方向にストレート(略直線状ともいう)に形成している。
[針保護部5(5.1、5.2)]
針保護部5は、例えば図3(A)に示すように、上部U側に第一針保護部5.1を有し、下部U側に第二針保護部5.2を有する。
針保護部5は、第一針保護部5.1の下部D側と第二針保護部5.2の上部U側との間に、長手L方向に開口部5OPを有する。当該開口部5OPは、溝、スロット等いう場合がある。
第一針保護部5.1と第二針保護部5.2は、基端PE側端部で、針保護部接続部5Hにより接続している。
第一針保護部5.1と第二針保護部5.2は、末端DE側端部に、末端開口部5OPDEを有する。
図1〜図5の例示では、第一針保護部5.1は、いわゆる「略半円筒状」に形成している。また第二針保護部5.2は、いわゆる「略板状」に形成している。
第一針保護部5.1は、針保護部5の末端開口部5OPDEから長手L方向に、本体2の基端部2PE側端部にわたって形成している。
第二針保護部5.2は、針保護部5の末端開口部5OPDEから長手L方向に、翼固定部7の末端DE側にわたって形成している。
第二針保護部5.2と翼固定部7は、基端PE側で、翼固定部接続部7Hにより接続している。
第一針保護部5.1と第二針保護部5.2の形状・構造は、本発明の目的を達成することができれば、図に示したものに限定されることはなく、何でもよい。
[開口部5OP]
開口部5OPは、翼付針30の翼35が通過する箇所である。
当該開口部5OPの幅(大きさ)は、針保護部5の末端開口部5OPDEから長手L方向に、翼固定部7の末端DE側にわたって、実質的に同じ幅に形成している。
これにより、翼付針30の翼35が、末端開口部5OPDEから翼固定部7に移動する際にガタツクことなく、スムーズに移動することができる。
[隙間5.1OP]
針導入部3の基端PE側と針保護部5の第一保護部5.1の末端DE側との間には、図に示すように、わずかな隙間5.1OP(スリット、開口ともいう)を形成している。
このように隙間5.1OPを形成することにより、「移行開始状態」(「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を開始する初期の状態)の際に、針導入部3の基端PE側が、第一保護部5.1の末端DE側から離脱できるようにしている。
これにより針保護部5の末端側開口5OPDEを大きく広げて、翼付針30を、針カバー1内に収納しやすくしている。
[針保護部接続部5H]
針保護部接続部5Hは、「移行開始状態」(「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を開始する初期の状態)ないし「移行状態」(「第一の状態」から「第二の状態」へ移行する途中の状態)の際に、(針保護部)開口部5OP及び(翼固定部)開口部7OPが上部U側と下部D側に開くときのいわゆる「ヒンジ」としての役割を果たす。
[脚部8]
第一針保護部5.1は、下部D側に隙間8OP(スリット、開口ともいう)を隔てて、針カバー1の長手L方向で、かつ第1側部S1及び第2側部S2方向に、末端DE側から基端部2PEにわたって、一対の脚部8を形成している。
[(注)本発明の説明で、このように「任意の部材(部品)」の一端部に「他の部材(部品)」を「形成」しているとは、「接続」、「連結」、「延設」、「突設」、「配置」等と実質的に同じ意味である。]
さらに脚部8は、基端部2PEの基端PE側で、かつ下部D側で翼固定部接続部7Hを介して、翼固定部7に接続している。
このようにして脚部8は、末端DE側で針挿入部3の基端PE側と接続し、基端PE側で翼固定部7の基端PE側で接続している
脚部8は、取手6、隙間5.1OPとともに、「移行開始状態」(「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を開始する初期の状態)の際に、針導入部3(の基端PE側)が、第一保護部5.1(の末端DE側)から離脱して、上部U方向に引き上げることができるようにしている。(上部U方向に引き上げるのをサポートしている。)
これにより針保護部5の末端側開口5OPDEを大きく広げて、翼付針30を、針カバー1内に収納しやすくしている。
[翼固定部接続部7H]
翼固定部接続部7Hは、第二針保護部5.2と翼固定部7が、「移行状態」(「第一の状態」から「第二の状態」へ移行する途中の状態)ないし「移行終了状態」(「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を終了する間際の状態)に、(針保護部)開口部5OP及び(翼固定部)開口部7OPが上部U側と下部D側に開くときのいわゆる「ヒンジ」としての役割を果たす。
[取手6]
さらに針カバー1は、本体2の末端部2DEのさらに末端DE側に、取手6を有する。
取手6は、略板状(略湾曲板、略帯状という場合もある)に形成している。
取手6は、下部D側端部を針導入部3の壁3Wの末端DE側端部と接続し、さらに図1に記載した水平軸線HL(略水平位置)から上部U側に立ちあがるように形成している。
取手6は、上部U側を掴んで上部U側に引き上げることにより、針導入部3を上部U方向に引き上げ、末端側開口5OPDEを大きく広げて、翼付針30を、針カバー1内に収納しやすくしている。取手6の形状・構造は、本発明の目的を達成することができれば、図に示したものに限定されることはなく、何でもよい。
[翼固定部7]
さらに針カバー1は、基端部2PEに、翼固定部7を有する。
翼固定部7は基端PE側端部で、前記脚部8PEの下部D側端部と接続している。
翼固定部7は基端PE側端部で、翼固定部接続部7Hを介して、前記第針保護部5.の基端PE側端部と接続している。
翼固定部7は、さらに、末端DE側端部で、前記第二針保護部5.2の両側部(第1側部S1側と第2側部S2側)に、係止部7Tを形成している。
係止部7Tは、いわゆる「楔状」に形成している。
さらに翼固定部7の上部U側と、第一針保護部5.1の下部D側との間には、開口部7OPを形成している。開口部7OPは、前記開口部5OPの基端PE側と連続して形成している。
当該開口部7OPは、空間、溝、スロット等いう場合がある。
図3では、開口部7OPの幅(大きさ)は、前記開口部5OPの幅(大きさ)と実質的に同じ幅に形成している。

このように翼35が第一針保護部5.1を通過した後、翼固定部7に翼35を固定しやすいようにしている。
さらにいえば、隙間5OPの幅は、末端部DE側から基端PE側に至るまで、実質的に同じ幅に形成しているため、翼35は安定して(ガタつくことなく)翼固定部7まで導くことができる。
隙間5OPの幅は、少なくとも末端部DE側から翼固定部7の開口部7OPの末端DEまで、実質的に同じ幅に形成しておればよい。翼固定部7の開口部7OPは、前記開口部5OPの幅(大きさ)よりも広く(大きく)形成してもよい。
開口部7OPは、開口部5OPを通過してきた翼35を収納し、係止部7Tとともに翼35を固定するものある。
また翼35を固定した後、基端側の第一保護部5.1が開くと、固定された翼35が外れる可能性があるため、基端PE側の第一保護部5.1は、一定の隙間5OPで形状を保持するようになっている。
[第二実施例の針カバー1´]
針カバー1´の第一実施例の針カバー1と異なる点は、以下のとおりである。
第一に、針カバー1´は、図6に示すように、第一針保護部5.1の略中間部の位置に、隙間5.1OP´を形成し、さらに側部(第1側部S1、第2側部S2)方向で、末端側第一針保護部5.11(上部U−末端DE側)と、基端側第一針保護部5.12(上部U−基端PE側)とに、分離している点である。
また隙間5.1OP´は、図18に示すように、第一針保護部5.1の針挿入部3寄り(近傍)に形成してもよい。
その代わりに針挿入部3の基側PE端部と末端側第一針保護部5.11(上部U−末端DE側)は接続している。
以上のように、「移行開始状態」(「第一の状態」から「第二の状態」へ移行を開始する初期の状態)の際に、(針導入部3の基端PE側末端側に接続された)末端DE側第一針保護部5.11(上部U−末端DE側)の基端PE側が、基端側第一針保護部5.12(上部U−基端PE側)の末端DE側から離脱できるようにしている。
これにより「移行開始状態」ないし「移行開始状態」のときに、針保護部5の末端側開口5OPDE、(針保護部5の)開口部5Oを、(第一実施例の針カバー1の場合と比較して)、さらにより大きく広げることができるので、翼付針30を、針カバー1内に収納しやすくしている。
第二に、壁3Wの下部壁3WU´は、図6(図18も同じ)に示すように、水平軸線HLに対して、末端DE方向に昇るように傾斜させている点である。すなわち傾斜角度θを有するように形成している点である。
これにより「移行開始状態」ないし「移行開始状態」のときに、(第一実施例の針カバー1の場合と比較して)、針挿入部3の開口部3Oより、翼付針30を、針カバー1内に収納しやすくしている。
[第三実施例の針カバー1´´]
針カバー1´´の第一実施例の針カバー1、第二実施例の針カバー1´と異なる点は、以下のとおりである。
第一針保護部5.1と第二針保護部5.2の側部(第1側部S1、第2側部S2)方向の幅を、それぞれ異なる大きさに形成している。
さらにいえば、図19から図21に示すように、第二針保護部5.2の径(側部S方向の最大幅)W2は、第一針保護部5.1の径(側部S方向の最小幅)W1よりも小さく形成している。言い換えれば、第一針保護部5.1の径(側部S方向の最小幅)W1を、第二針保護部5.2の径(側部S方向の最大幅)W2よりも大きく形成している。
このように形成することにより、針31をカバー本体2内に収納した後、図22〜図24に示すように第二針保護部5.2の末端DE側を、第一針保護部5.1の末端DE側の空間部2Sに移動、収納して、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2との間に、翼付針30の針31を、上部U側と下部D側との間、及び第1側部S1側と第2側部S2側との間に挟持することができる。
さらに、当該「挟持」状態を維持するために、針カバー1´´は、図9、図19に示すように、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2の係合部9を形成している。
係合部9は、第一針保護部5.1側に第一係合部(上部U側)9.1を形成し、第二針保護部5.2側に第二係合部(下部D側)9.2を形成している。
図19、図20(一部拡大図)の例示では、係合部9は、第一係合部(上部U側)9.1として、第一針保護部(上部U側)5.1側に、いわゆる「孔(貫通孔)」を形成し、第二針保護部(上部U側)5.2側に、いわゆる「突起部」を形成している。
さらにいえば、第二係合部(下部D側)9.2としての「突起部」は、第二針保護部5.2の末端DE側に形成し、さらに第二針保護部5.2上部U側でかつ第1側部S1側と第2側部S2側に形成(突設)している。
また「第一係合部(U側)9.1」としての「孔(貫通孔)」は、第一針保護部(U側)5.1の下部D側で、脚部8の近傍に形成している。
針カバー1´´は、以上のように形成することにより、針カバー(1、1´)(第一実施例、第二実施例)のように、脚部8と本体2の略中間部2Mの末端DE側から基端部2PEの基端側との間に、隙間8OP(スリット、開口ともいう)を形成しなくてもよい。
また針カバー1´´は、針カバー(1、1´)(第一実施例、第二実施例)のように、
隙間5.1OP、5.1OP´を形成しなくてもよい。
[翼付針30]
翼付針30は、針31と略管状の針ハブ32を有する。
図12に例示するように、針31は、細い管状で、略直線状に形成している。
針31は、鋭利な末端33を有し、基端PE側は針ハブ32の末端DE側に固定(装着)している。
針31の末端33は、患者に穿刺する。針ハブ32の基端PE側に接続したチューブTより、末端33を経由して患者に薬液等を注入する。
針31は、患者に薬液を注入し終えた後は、患者により引き抜く。
[第一の状態への組み立て:針カバー1と翼付針30との組み立て]
以下、第二実施例の針カバー1´の図面を中心にして説明する。(第一実施例の針カバー1と第三実施例の針カバー1´´については、異なる部分のみ、途中ないし最後に説明する。実質的に同じ部分の説明は省略する。)
針ハブ32の基端PE側に接続したチューブTを、針カバー1´の本体2の末端DE側から、基端PE側に挿入する。針31に、キャップ(図示せず)を装着する。
(なお、キャップは、カバーという場合もあるが、本発明の針使用後の誤刺防止を目的とする針カバーと区別するために、キャップという名称を記載した。)
これにより、図12に示すように、「第一の状態」となる。すなわち翼付針31は末端DE側にあり、針カバー1´は基端PE方向にある。針31は針カバー1でシールド(保護)していない状態にある。
[針31の末端33の保護(シールド)]
〈1〉[移行開始状態]
針カバー1´を片手でおさえて、他方の手でチューブTを、基端PE側に引く。
〈2〉チューブTの基端PE側と針ハブ32は、針導入部3の開口部3OPより、針カバー1´(本体2)内に引き込まれる。
〈3〉続いて翼35が末端側開口部5OPDE近傍まで移動する直前に、取手6を上部U側に引き上げると、(針挿入部3とともに)末端側第一針保護部5.11の基端PE側が、基端側第一針保護部5.12の末端DE側から離脱して、脚部8の末端DE側とともに上部U側に移動する。
[(注)(なお第一実施例の針カバー1は、針挿入部3の基端PE側が、第1針保護部5.1の末端DE側より離脱して、脚部8の末端DE側とともに上部U側に移動する。)]
末端側開口部5OPDEは、図14に示すように[図3(A)と比較して]大きく開口する。
〈4〉さらにチューブTを、基端PE側に引くと、(針保護部5の)開口部5OPは、針保護部接続部5Hを、(翼固定部7の)開口部7OPは、翼固定部接続部7Hを、それぞれヒンジの起点として、上部U側と下部D側に連動して開口する。これにより翼付針30は針カバー1´内に収納しやすい状態となる。翼35は、開口部5OPを通過し、基端PE側へ移動する。
〈5〉[移行終了状態]
さらにチューブTを、基端PE側に引くと、翼35は開口部7OPに入り込む。針31も針保護部5[末端側第一針保護部5.11、基端側第一針保護部5.12及び第二針保護部5.2][(注)第一実施例の針カバー1は、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2)]内に収納される。
〈6〉[第二の状態]
取手6を下部D側に引き下げて、もとの位置に戻す。針31は針保護部5[末端側第一針保護部5.11、基端側第一針保護部5.12及び第二針保護部5.2][(注)第一実施例の針カバー1は、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2]内に収納される。
〈7〉翼35は係止部7Tにより固定され、針31は針保護部5[末端側第一針保護部5.11、基端側第一針保護部5.12及び第二針保護部5.2][(注)第一実施例の針カバー1は、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2]により保護(シールド)される。
図13、図15に示すように、翼35は、翼固定部7に固定され、針31は針保護部5[末端側第一針保護部5.11、基端側第一針保護部5.12及び第二針保護部5.2][(注)第一実施例の針カバー1は、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2]により保護(シールド)された「第二の状態」になる。
翼35は、翼固定部7に固定されるので、末端DE方向に移動して、針カバー1´の外に露出することがない。
第三実施例の針カバー1´´の場合は、図16から図17、図22から図24(翼付針の記載は省略)に示すように、[針31の末端33の保護(シールド)]の[移行開始状態]では、
〈1〉チューブTの基端PE側と針ハブ32は、針導入部3の開口部3OPより、針カバー1´´(本体2)内に引き込まれる。
〈2〉続いて翼35が末端側開口部5OPDE近傍まで移動する直前に、取手6を上部U側に引き上げると、第一針保護部5.1は、末端DE側から上部U側に移動する。
末端側開口部5OPDEは、図16に示すように大きく開口する。
〈3〉さらにチューブTを、基端PE側に引くと、(針保護部5の)開口部5OPは、針保護部接続部5Hを、(翼固定部7の)開口部7OPは、翼固定部接続部7Hを、それぞれヒンジの起点として、上部U側と下部D側に連動して開口する。これにより翼付針30は、針カバー1´´内に収納しやすい状態となる。翼35は、開口部5OPを通過し、基端PE側へ移動する。
〈4〉[移行終了状態]
さらにチューブTを、基端PE側に引くと、翼35は開口部7OPに入り込む。針31も針保護部5(第一針保護部5.1と第二針保護部5.2)内に収納される。
〈5〉[第二の状態]
第二針保護部5.2の末端DE側を、第一針保護部5.1の末端DE側の空間部2Sに移動させて、収納し、第一針保護部5.1と第二針保護部5.2との間に、翼付針30の針31を、上部U側と下部D側との間、及び第1側部S1側と第2側部S2側との間に挟持する。
第一針保護部5.1側の第一係合部と、第二針保護部5.2側の第二係合部9.2とを係合する。
〈6〉翼固定部7は係止部7Tにより固定され、針31は針保護部5(第一針保護部5.1と第二針保護部5.2])により保護(シールド)される。
〈7〉図17に示すように、翼35は、翼固定部7に固定され、針31は針保護部5(第一針保護部5.1と第二針保護部5.2)により保護(シールド)された「第二の状態」になる。
第一針保護部5.1の第一係合部9.1に、第二係合部9.2を係合すると、第二針保護部5.2が本体2の空間部2S内に押し込まれ、針31を第一針保護部5.1と第二針保護部5.2との間で挟持固定することができる。このため針31が、末端DE方向に移動して、針カバー1´´の外に露出するのを、より確実に防ぐことができる。
翼35は、翼固定部7に固定されるので、針31は翼35とともに末端DE方向に移動して、針カバー1´´の外に露出することがない。
本発明の針カバー(1、1´、1´´)は、同一材料で一体成形により形成することが好ましい。
例えば、射出成形等が可能な熱可塑性合成樹脂で形成することが好ましく、例えばPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PB(ポリブチレン)、PS(ポリスチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PMA(ポリメチルアクリレート)、PC(ポリカーボネート)、PAm(ポリアミド)等があげられるが、これに限定されるものではない。
1、1´、1´´ 針カバー
2 カバー本体(本体)
2DE 末端部
2M 略中間部
2PE 基端部
2S 空間部
2OP 基端部開口部
3 針導入部
3OP 開口部
3W 壁
3WU 下部壁
5 針保護部
5.1 第一針保護部(上部U側)
5.11 末端側第一針保護部(上部U−末端DE側)
5.1OP 隙間
5.1OP´ 隙間
5.12 基端側第一針保護部(上部U−基端PE側)
5.2 第二針保護部(下部D側)
5OP 開口部
5OPDE 末端側開口部
5H 針保護部接続部
6 取手
7 翼固定部
7OP 開口部
7T 係止部
7H 翼固定部接続部
8 脚部
8OP 隙間
8DE (末端側)脚部
8PE (基端側)脚部
9 係合部
9.1 第一係合部(上部U側)
9.2 第二係合部(下部D側)
L 長手方向
HL 水平軸線
VL 垂直軸線
PE 基端
DE 末端
S 側部方向
S1 第1側部
S2 第2側部
U 上部
D 下部
30 翼付針
31 針
32 針ハブ
33 末端
35 翼
T チューブ

Claims (9)

  1. 針カバー(1、1´、1´´)は、本体(2)を有し、当該本体(2)の長手(L)方向に、末端部(2DE)、略中間部(2M)及び基端部(2PE)を有し、
    前記本体(2)は、末端部(2DE)側に針導入部(3)を有し、当該針導入部(3)は、下部(D)側に開口部(3OP)を形成し、前記本体(2)は基端部(2PE)側に、基端側開口部(2OP)を形成し、
    前記本体(2)は、略中間部(2M)及び基端部(2PE)にわたって、針保護部(5)を有し、当該針保護部(5)は、上部(U)側に第一針保護部(5.1)を有し、下部(U)側に第二針保護部(5.2)を有し、
    前記第一針保護部(5.1)の下部(D)側と第二針保護部(5.2)の上部側との間に、開口部(5OP)を形成し、
    前記第一針保護部(5.1)と前記第二針保護部(5.2)は、基端(PE)側において、針保護部接続部(5H)により接続し、末端(DE)側に末端開口部(5OPDE)を有し、
    前記第二針保護部(5.2)は、基端(PE)側に、翼固定部(7)を形成し、当該翼固定部(7)は、前記第二針保護部(5.2)よりも両側部に突設し、
    当該翼固定部(7)は、末端(DE)側で、前記第二針保護部(5.2)の両側部に係止部(7T)を形成し、
    前記翼固定部(7)の上部(U)側と、前記第一針保護部(5.1)の下部(D)側との間に、開口部(7OP)を形成し、当該開口部(7OP)は、前記開口部(5OP)の基端(PE)側と連続して形成し、
    前記第一針保護部(5.1)は、針カバー(1)の長手(L)方向で、かつ第1側部(S1)及び第2側部(S2)方向に、末端(DE)側から基端部(2PE)にわたって、一対の脚部(8)を形成し、
    前記脚部(8)は、前記本体(2)の基端部(2PE)の基端(PE)側で、かつ下部(D)側で翼固定部接続部(7H)と接続し、
    当該脚部(8)は、前記本体(2)の末端(DE)側端部で、前記針導入部(3)の基端(PE)側端部と接続した、
    ことを特徴とする針カバー(1、1´、1´´)。
  2. 前記第一針保護部(5.1)は、下部(D)側に隙間(8OP)を隔てて、針カバー(1)の長手(L)方向で、かつ第1側部(S1)及び第2側部(S2)方向に、末端(DE)側から基端部(2PE)にわたって、一対の脚部(8)を形成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の針カバー(1、1´)。
  3. 前記開口部(5OP)は、末端(DE)側から基端(PE)側にわたって、実質的に同じ幅に形成した、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の針カバー(1、1´、1´´)。
  4. 前記第一針保護部(5.1)の末端(DE)側と前記針導入部(3)の基端(PE)側との間に、隙間(5.1OP)を形成した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の針カバー(1)。
  5. 前記第一針保護部(5.1)の略中間部に隙間(5.1OP´)を形成し、
    末端側第一針保護部(5.11)と基端側第一針保護部(5.12)を形成した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の針カバー(1´)。
  6. すくなくとも末端(DE)側で、前記第二針保護部(5.2)の側部(S)方向の幅(W2)を、前記第一針保護部(5.1)の側部(S)方向の幅(W1)よりも小さく形成し、
    当該第一針保護部(5.1)と当該第二針保護部(5.2)に、一対の係合部(9)を形成し、
    当該係合部(9)は、前記第一針保護部(5.1)側に第一係合部(9.1)を形成し、前記第二針保護部(5.2)側に第二係合部(9.2)を形成した、
    ことを特徴とする請求項1または請求項に記載の針カバー(1´´)。
  7. 前記針導入部(3)の末端(DE)側端部に取手(6)を形成し、当該取手(6)は、水平軸線(HL)から上部(U)側に立ちあがるように形成し、かつ略板状または略帯状に形成した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の針カバー(1、1´、1´´)。
  8. 前記針導入部(3)の下部壁(3WU´)は、水平軸線(HL)に対して、末端(DE)方向に昇るように傾斜させて、傾斜角度(θ)を有するように形成した、
    ことを特徴とする請求項1から請求項、請求項から請求項のいずれか一項に記載の針カバー(1´、1´´)。
  9. 翼付針(30)と請求項1から請求項のいずれか一項に記載の針カバー(1、1´、1´´)とを有することを特徴とする針カバー付翼付針。
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