JP5884693B2 - 電気加熱式触媒の温度推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の排出ガスを浄化する電気加熱式触媒の温度を推定する電気加熱式触媒の温度推定装置に関する発明である。
近年、低燃費、低排気エミッションの社会的要請から車両の動力源として内燃機関(エンジン)とモータジェネレータとを搭載したハイブリッド車が注目されている。このようなハイブリッド車においては、内燃機関の排出ガスを浄化する触媒として、バッテリの電力で加熱可能な電気加熱式触媒を搭載したものがある。
従来より、内燃機関の排出ガスを浄化する触媒を備えたシステムにおいては、触媒の過熱による性能劣化や溶損を防止するために、内燃機関の運転状態(回転速度、吸気圧、吸入空気量等)に基づいて触媒温度を推定し、推定した触媒温度が所定値を越えたときに、燃料増量補正等の触媒温度を低下させる触媒過熱防止制御を実行して、触媒の過熱を防止するようにしたものがある。
このような触媒過熱防止制御を適正なタイミングで実行するには、触媒温度を精度良く推定することが重要である。そこで、特許文献1(特開2008−31950号公報)に記載されているように、内燃機関の排気流量に基づいた触媒温度変化量と、触媒からの放熱による触媒温度変化量と、触媒での触媒反応による触媒温度変化量とを用いて、触媒温度を算出することで、触媒温度の推定精度を高めるようにしたものがある。
特開2008−31950号公報
しかし、内燃機関の過渡運転時には、排気流量や空燃比等の触媒温度に影響を与えるパラメータが激しく変動し、触媒温度を推定するに当たっては、これらの変動による影響も加味した推定値の算出が必要になってくる。このため、上記従来の触媒温度の推定技術では、触媒温度の推定精度を向上させるための演算処理が複雑化して適合に要する時間やコストが増大するという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、複雑な演算処理を用いることなく内燃機関の過渡運転時でも触媒温度を精度良く推定することができる電気加熱式触媒の温度推定装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、内燃機関(11)の排出ガスを浄化する電気加熱式触媒(13)の温度(以下「触媒温度」という)を推定する電気加熱式触媒の温度推定装置において、電気加熱式触媒(13)の通電電流を検出する電流センサ(18)と、電気加熱式触媒(13)の印加電圧を検出する電圧センサ(19)と、内燃機関(11)の運転状態に基づいて該内燃機関(11)の排気エネルギを算出する排気エネルギ算出手段(20)と、排気エネルギが電気加熱式触媒(13)の過熱に至る可能性のある所定判定値以上の領域になったときに、電気加熱式触媒(13)に通電する温度検出用通電制御を実行する温度検出用通電制御手段(20)と、温度検出用通電制御の実行中に、電流センサ(18)で検出した電気加熱式触媒(13)の通電電流と電圧センサ(19)で検出した電気加熱式触媒(13)の印加電圧とに基づいて電気加熱式触媒(13)の通電加熱部(14)の抵抗値を算出し、該通電加熱部(14)の抵抗値と触媒温度との相関関係を用いて触媒温度を算出する触媒温度算出手段(20)とを備え、前記温度検出用通電制御手段(20)は、前記温度検出用通電制御の開始後に前記排気エネルギが前記所定判定値よりも小さい終了判定値以下になったときに、前記温度検出用通電制御を終了することを特徴とするものである。
この構成では、内燃機関の運転状態に基づいて排気エネルギを算出し、この排気エネルギが電気加熱式触媒の過熱に至る可能性のある所定判定値以上の領域になったときに、電気加熱式触媒に通電する温度検出用通電制御を実行する。この温度検出用通電制御の実行中に、電流センサで検出した電気加熱式触媒の通電電流と電圧センサで検出した電気加熱式触媒の印加電圧とに基づいて電気加熱式触媒の通電加熱部の抵抗値を算出することで、通電加熱部の抵抗値を精度良く算出することができる。更に、この通電加熱部の抵抗値と触媒温度との相関関係を用いて触媒温度を算出することで、内燃機関の運転状態に左右されずに触媒温度を精度良く算出することができ、内燃機関の過渡運転時でも触媒温度を精度良く推定することができる。
しかも、通電加熱部の抵抗値と触媒温度との相関関係(例えば通電加熱部の抵抗値と触媒温度との関係を規定するマップ等)を用いて触媒温度を算出するため、複雑な演算処理を用いることなく比較的簡単な演算処理で触媒温度を算出することができる。
また、内燃機関の排気エネルギが電気加熱式触媒の過熱に至る可能性のある所定判定値以上の領域になったときに、電気加熱式触媒に通電する温度検出用通電制御を実行して触媒温度を算出(推定)するため、必要以上に温度検出用通電制御を実行することを防止することができる。
しかも、本発明では、温度検出用通電制御の開始後に排気エネルギが所定判定値よりも小さい終了判定値以下になったときに、温度検出用通電制御を終了するようにしているため、必要以上に温度検出用通電制御を継続することを回避することができ、不必要な電力消費を抑制することができると共に、温度検出用通電制御を開始する際の判定値と終了する際の判定値との間にヒステリシス特性を持たせることができ、温度検出用通電制御のオン/オフ(実行/停止)が頻繁に切り替わるハンチング現象の発生を防止することができる。
図1は本発明の一実施例におけるEHC制御システムの概略構成を示す図である。 図2は触媒温度推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図3は触媒温度推定の実行例を示すタイムチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてEHC制御システムの概略構成を説明する。車両の動力源として内燃機関であるエンジン11が搭載され、このエンジン11の排気管12には、排出ガスを浄化する触媒として、電気的に加熱可能な電気加熱式触媒(以下「EHC」と表記する)13が設けられている。このEHC13は、導電性抵抗体で形成された基材14(通電加熱部)を触媒コート材(図示せず)で被覆して構成され、バッテリ15から供給される電力を基材14に通電することで、基材14がヒータとして機能して加熱できるようになっている。
EHC13の通電電力(EHC13の基材14に供給する電力)は、EHC制御装置16により制御される。このEHC制御装置16には、スイッチング回路等を備えた通電電力制御部17が設けられ、この通電電力制御部17でバッテリ15から供給される電力を電圧変換や平滑化してEHC13に供給するようになっている。また、EHC制御装置16には、EHC13の通電電流(EHC13の基材14に流れる電流)を検出する電流センサ18と、EHC13の印加電圧(EHC13の基材14に印加される電圧)を検出する電圧センサ19が設けられている。
ECU20は、マイクロコンピュータを主体として構成され、車両の運転状態等に応じてエンジン11を制御すると共に、触媒暖機要求(EHC13の暖機要求)が発生したときに、EHC制御装置16を制御してEHC13の通電電力を制御することで、触媒温度Tehc (EHC13の温度)を目標触媒温度Ttgt (例えばEHC13が活性状態となる温度)まで上昇させる触媒暖機制御を実行する。
また、本実施例では、ECU20により後述する図2の触媒温度推定ルーチンを実行することで、触媒温度Tehc を次のようにして算出(推定)する。まず、エンジン11の運転状態(例えば、エンジン出力Pe 、エンジン回転速度Ne 、吸入空気量Ga 等)に基づいてエンジン11の排気エネルギEexh を算出し、この排気エネルギEexh がEHC13の過熱に至る可能性のある所定判定値E2 以上の領域になったときに、EHC13に通電する温度検出用通電制御を実行する。この温度検出用通電制御の実行中に、電流センサ18で検出したEHC13の通電電流Iehc と電圧センサ19で検出したEHC13の印加電圧Vehc とに基づいてEHC13の基材14の抵抗値Rehc を算出し、この基材14の抵抗値Rehc と触媒温度Tehc との相関関係(例えば基材14の抵抗値Rehc と触媒温度Tehc との関係を規定するマップ等)を用いて、基材14の抵抗値Rehc から触媒温度Tehc を算出(推定)する。
ECU20は、推定した触媒温度Tehc を所定の過熱判定値と比較することで、EHC13が過熱状態になる可能性があるか否かを判定し、触媒温度Tehc が過熱判定値を越えたときに、EHC13が過熱状態になる可能性があると判断して、燃料増量補正等の触媒温度Tehc を低下させる触媒過熱防止制御を実行して、EHC13の過熱を防止する。
以下、本実施例でECU20が実行する図2の触媒温度推定ルーチンの処理内容を説明する。
図2に示す触媒温度推定ルーチンは、ECU20の電源オン中に所定周期(所定の演算周期)で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、エンジン11の運転状態(例えば、エンジン出力Pe 、エンジン回転速度Ne 、吸入空気量Ga 等)を読み込む。
この後、ステップ102に進み、エンジン出力Pe とエンジン回転速度Ne と吸入空気量Ga とに基づいて排気エネルギEexh をマップ又は数式等により算出する。排気エネルギEexh のマップ又は数式等は、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ECU20のROMに記憶されている。このステップ102の処理が特許請求の範囲でいう排気エネルギ算出手段としての役割を果たす。
この後、ステップ103に進み、排気エネルギEexh が所定の終了判定値E1 以下であるか否かを判定する。この終了判定値E1 は、後述する所定判定値E2 よりも小さい値に設定されている。これより、温度検出用通電制御を開始する際の判定値E2 と終了する際の判定値E1 との間にヒステリシス特性を持たせるようにしている。
このステップ103で、排気エネルギEexh が終了判定値E1 以下であると判定された場合には、EHC13の過熱に至る可能性がない領域である(つまり温度検出用通電制御を実行する必要がない領域である)と判断して、ステップ106に進み、温度検出用通電許可フラグをオフに維持又はリセットした後、ステップ107に進み、温度検出用通電制御を禁止する。
一方、上記ステップ103で、排気エネルギEexh が終了判定値E1 よりも大きいと判定された場合には、ステップ104に進み、排気エネルギEexh が所定判定値E2 以上であるか否かを判定する。この所定判定値E2 は、EHC13の過熱に至る可能性のある排気エネルギ領域の下限値に設定されている。この所定判定値E2 は、予め試験データや設計データ等に基づいて設定され、ECU20のROMに記憶されている。
このステップ104で、排気エネルギEexh が所定判定値E2 よりも小さいと判定された場合には、ステップ105に進み、温度検出用通電許可フラグがオンであるか否かを判定し、温度検出用通電許可フラグがオフであると判定されれば、温度検出用通電許可フラグをオフに維持して、温度検出用通電制御を禁止する(ステップ106,107)。
なお、上記ステップ104で、排気エネルギEexh が所定判定値E2 以上であると判定された場合には、EHC13の過熱に至る可能性のある領域であると判断して、ステップ108に進み、温度検出用通電許可フラグをオンにセットした後、ステップ109に進み、EHC13に通電する温度検出用通電制御を実行する。このステップ109の処理が特許請求の範囲でいう温度検出用通電制御手段としての役割を果たす。
本実施例では、この温度検出用通電制御の際に、EHC13の通電電流が所定値以下の一定値になるようにEHC13に通電する。ここで、所定値は、例えば、電流センサ18の電流検出値の誤差が許容範囲内になる通電電流の上限値(つまり触媒温度Tehc の算出誤差が許容範囲内になる通電電流の上限値)に設定されている。この場合、所定値以下の一定値を電流センサ18の性能検査実施点と一致させるようにしても良く、このようにすれば、触媒温度Tehc の算出精度を保障することができる。
更に、本実施例では、温度検出用通電制御の際に、所定周期で間欠的にEHC13に通電する(つまり所定周期でEHC13の通電と通電停止を繰り返す)。ここで、所定周期は、本ルーチンの演算周期よりも長い周期に設定されている。
この後、ステップ110に進み、温度検出用通電制御の実行中にEHC13に通電する毎に、電流センサ18で検出したEHC13の通電電流Iehc と、電圧センサ19で検出したEHC13の印加電圧Vehc とに基づいて、EHC13の基材14の抵抗値Rehc を次式により算出する。
Rehc =Vehc /Iehc
更に、この基材14の抵抗値Rehc に基づいて触媒温度Tehc をマップ等により算出する。触媒温度Tehc のマップ(基材14の抵抗値Rehc と触媒温度Tehc との関係を規定するマップ)は、予め試験データや設計データ等に基づいて作成され、ECU20のROMに記憶されている。このステップ110の処理が特許請求の範囲でいう触媒温度算出手段としての役割を果たす。
また、上記ステップ104で、排気エネルギEexh が所定判定値E2 よりも小さいと判定され、ステップ105で、温度検出用通電許可フラグがオンであると判定されれば、温度検出用通電許可フラグをオンに維持して、温度検出用通電制御を継続し、EHC13に通電する毎に、EHC13の通電電流Iehc と印加電圧Vehc とに基づいて基材14の抵抗値Rehc を算出し、この抵抗値Rehc に基づいて触媒温度Tehc を算出する(ステップ108〜110)。
以上説明した本実施例の触媒温度推定の実行例を図3のタイムチャートを用いて説明する。
車両の加減速に伴って、エンジン回転速度Ne 、吸入空気量Ga 、エンジン出力Pe が変化すると、排気管12のEHC13に到達する排気エネルギEexh も、これらのパラメータ(エンジン回転速度Ne 、吸入空気量Ga 、エンジン出力Pe )と同様の傾向をもって変化する。
車両の加速に伴って排気エネルギEexh が増加しても、まだ排気エネルギEexh が所定判定値E2 よりも小さい期間は、温度検出用通電許可フラグをオフに維持して、温度検出用通電制御を禁止する。
その後、車両の加速に伴って排気エネルギEexh が増加して、排気エネルギEexh が所定判定値E2 以上になった時点t1 で、EHC13の過熱に至る可能性のある領域であると判断して、温度検出用通電許可フラグをオンにセットして、温度検出用通電制御を開始する。
その後、車両の減速に伴って排気エネルギEexh が減少して、排気エネルギEexh が終了判定値E1 以下になった時点t2 で、EHC13の過熱に至る可能性がない領域であると判断して、温度検出用通電許可フラグをオフにリセットして、温度検出用通電制御を終了する。
この温度検出用通電制御の実行期間中(時点t1 〜t2 の期間中)は、所定周期で間欠的にEHC13に通電し、EHC13に通電する毎に、EHC13の通電電流Iehc と印加電圧Vehc とに基づいて基材14の抵抗値Rehc (=Vehc /Iehc )を算出し、この抵抗値Rehc に基づいて触媒温度Tehc を算出する。
その後、再び、車両の加速に伴って排気エネルギEexh が所定判定値E2 以上になった時点t3 で、温度検出用通電許可フラグをオンにセットして、温度検出用通電制御を開始し、車両の減速に伴って排気エネルギEexh が終了判定値E1 以下になった時点t4 で、温度検出用通電許可フラグをオフにリセットして、温度検出用通電制御を終了する。この温度検出用通電制御の実行期間中(時点t3 〜t4 の期間中)も前回と同様に、所定周期で間欠的にEHC13に通電し、EHC13に通電する毎に、抵抗値Rehc を算出して触媒温度Tehc を算出する。
以上説明した本実施例では、エンジン運転状態(例えば、エンジン出力Pe 、エンジン回転速度Ne 、吸入空気量Ga 等)に基づいてエンジン11の排気エネルギEexh を算出し、この排気エネルギEexh がEHC13の過熱に至る可能性のある所定判定値E2 以上の領域になったときに、EHC13に通電する温度検出用通電制御を実行する。この温度検出用通電制御の実行中に、電流センサ18で検出したEHC13の通電電流Iehc と電圧センサ19で検出したEHC13の印加電圧Vehc とに基づいてEHC13の基材14の抵抗値Rehc を算出するため、基材14の抵抗値Rehc を精度良く算出することができる。更に、この基材14の抵抗値Rehc と触媒温度Tehc との相関関係を用いて、基材14の抵抗値Rehc から触媒温度Tehc を算出するため、エンジン11の運転状態に左右されずに触媒温度Tehc を精度良く算出することができ、エンジン11の過渡運転時でも触媒温度Tehc を精度良く推定することができる。
このようして精度良く推定した触媒温度Tehc が所定の過熱判定値を越えたときに、EHC13が過熱状態になる可能性があると判断して、燃料増量補正等の触媒温度を低下させる触媒過熱防止制御を実行することで、触媒過熱防止制御を適正なタイミングで実行することができる。
しかも、基材14の抵抗値Rehc と触媒温度Tehc との相関関係(例えば基材14の抵抗値Rehc と触媒温度Tehc との関係を規定するマップ等)を用いて触媒温度Tehc を算出するため、複雑な演算処理を用いることなく比較的簡単な演算処理で触媒温度Tehc を算出することができる。
また、エンジン11の排気エネルギEexh がEHC13の過熱に至る可能性のある所定判定値E2 以上の領域になったときに、EHC13に通電する温度検出用通電制御を実行して触媒温度Tehc を算出(推定)するため、必要以上に温度検出用通電制御を実行することを防止することができる。
ところで、一般に、電流センサ18は、個体差(製造ばらつき)や経時変化等によってセンサ出力に誤差(ばらつき)が生じることは避けられず、実電流の大きさに応じて変化するゲイン誤差の影響を受けて、実電流が大きくなるほどセンサ出力(電流検出値)の誤差が大きくなることがある。このため、温度検出用通電制御の際にEHC13の通電電流が大きいと、電流センサ18の電流検出値(センサ出力)の誤差が大きくなって、電流検出値に基づいた抵抗値(=電圧/電流)の算出精度が低下して、触媒温度Tehc の算出精度が低下する可能性がある。
この対策として、本実施例では、温度検出用通電制御の際にEHC13の通電電流が所定値以下になるようにEHC13に通電するようにしたので、温度検出用通電制御の際に電流センサ18の電流検出値(センサ出力)の誤差を小さくすることができ、電流検出値に基づいた抵抗値(=電圧/電流)の算出精度を高めて、触媒温度Tehc の算出精度(推定精度)を向上させることができる。更に、温度検出用通電制御の際にEHC13の通電電流を所定値以下にすることで、温度検出用通電制御によるEHC13の温度上昇を抑制して、温度検出用通電制御によるEHC13の過熱を回避することができる。
また、本実施例では、温度検出用通電制御の際に所定周期で間欠的にEHC13に通電するようにしたので、温度検出用通電制御の際に連続的にEHC13に通電する場合(つまり温度検出用通電制御の実行期間中に常にEHC13に通電する場合)に比べて、消費電力を低減することができる。
しかしながら、本発明は、温度検出用通電制御の際に連続的にEHC13に通電する(つまり温度検出用通電制御の実行期間中に常にEHC13に通電する)ようにしても良い。
更に、本実施例では、温度検出用通電制御の開始後に排気エネルギEexh が所定判定値E2 よりも小さい終了判定値E1 以下になったときに、EHC13の過熱に至る可能性がない領域である(つまり温度検出用通電制御を実行する必要がない領域である)と判断して、温度検出用通電制御を終了するようにしたので、必要以上に温度検出用通電制御を継続することを回避することができ、不必要な電力消費を抑制することができる。また、温度検出用通電制御を開始する際の判定値E2 と終了する際の判定値E1 との間にヒステリシス特性を持たせることができ、温度検出用通電制御のオン/オフ(実行/停止)が頻繁に切り替わるハンチング現象の発生を防止することができる。
尚、上記実施例では、エンジン出力Pe とエンジン回転速度Ne と吸入空気量Ga を3つとも用いて排気エネルギEexh を算出するようにしたが、排気エネルギEexh の算出方法は、これに限定されず、適宜変更しても良く、例えば、エンジン出力Pe とエンジン回転速度Ne と吸入空気量Ga のうちの1つ又は2つを用いて排気エネルギEexh を算出するようにしても良い。更に、これらのパラメータ(エンジン出力Pe とエンジン回転速度Ne と吸入空気量Ga )と他のパラメータ(例えば、アクセル開度、スロットル開度、吸気圧、燃料噴射量等)のうちの1つ又は2つ以上を用いて排気エネルギEexh を算出するようにしても良い。また、排気温度を検出する排気温度センサを備えたシステムの場合には、排気温度センサで検出した排気温度と排気流量(=吸入空気量)とに基づいて排気エネルギEexh を算出するようにしても良い。
また、上記実施例では、基材自体がヒータ(通電加熱部)として機能する構成としたが、これに限定されず、例えば、基材とは別にヒータ(通電加熱部)を設けた構成としても良い。
その他、本発明は、エンジンのみを動力源とする車両に限定されず、エンジンとモータの両方を動力源とするハイブリッド車にも適用して実施できる。
11…エンジン(内燃機関)、13…EHC(電気加熱式触媒)、14…基材(通電加熱部)、16…EHC制御装置、18…電流センサ、19…電圧センサ、20…ECU(排気エネルギ算出手段,温度検出用通電制御手段,触媒温度算出手段)

Claims (3)

  1. 内燃機関(11)の排出ガスを浄化する電気加熱式触媒(13)の温度(以下「触媒温度」という)を推定する電気加熱式触媒の温度推定装置において、
    前記電気加熱式触媒(13)の通電電流を検出する電流センサ(18)と、
    前記電気加熱式触媒(13)の印加電圧を検出する電圧センサ(19)と、
    前記内燃機関(11)の運転状態に基づいて該内燃機関(11)の排気エネルギを算出する排気エネルギ算出手段(20)と、
    前記排気エネルギが前記電気加熱式触媒(13)の過熱に至る可能性のある所定判定値以上の領域になったときに、前記電気加熱式触媒(13)に通電する温度検出用通電制御を実行する温度検出用通電制御手段(20)と、
    前記温度検出用通電制御の実行中に、前記電流センサ(18)で検出した前記電気加熱式触媒(13)の通電電流と前記電圧センサ(19)で検出した前記電気加熱式触媒(13)の印加電圧とに基づいて前記電気加熱式触媒(13)の通電加熱部(14)の抵抗値を算出し、該通電加熱部(14)の抵抗値と前記触媒温度との相関関係を用いて前記触媒温度を算出する触媒温度算出手段(20)と
    を備え
    前記温度検出用通電制御手段(20)は、前記温度検出用通電制御の開始後に前記排気エネルギが前記所定判定値よりも小さい終了判定値以下になったときに、前記温度検出用通電制御を終了することを特徴とする電気加熱式触媒の温度推定装置。
  2. 前記温度検出用通電制御手段(20)は、前記温度検出用通電制御の際に前記電気加熱式触媒(13)の通電電流が所定値以下になるように前記電気加熱式触媒(13)に通電することを特徴とする請求項1に記載の電気加熱式触媒の温度推定装置。
  3. 前記温度検出用通電制御手段(20)は、前記温度検出用通電制御の際に所定周期で間欠的に前記電気加熱式触媒(13)に通電することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気加熱式触媒の温度推定装置。
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