JP5882868B2 - 圧電装置ならびに圧電装置の製造方法 - Google Patents
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Description
とが難しい。また、金属製の蓋体を絶縁基体の上下両面に、それぞれろう付けまたは溶接によって接合するという手段も考えられるが、この場合には、気密封止の手間がかかって圧電装置としての生産性を高めることが難しい。また、コストが大きくなる傾向がある。
第1の凹部の底面と前記第2の凹部の底面との間に貫通孔が設けられている絶縁基体を準備する工程と、前記第1の凹部に第1の圧電振動素子を収容する工程と、前記第2の凹部に第2の圧電振動素子を収容する工程と、第2の蓋体を前記絶縁基体にガラス、または樹脂からなる封止材により該封止材の内部に気孔を有するように接合して、前記第2の圧電振動素子を収容した前記第2の凹部を塞ぐ工程と、前記第2の凹部を塞いだ後に、第1の蓋体を前記絶縁基体に、前記メタライズ層およびろう材を介して接合する工程とを備えており、前記第1の凹部を塞ぐ工程において、前記第1の凹部および前記第2の凹部内を真空引きすることを特徴とする。
よびろう材を介して接合する工程とを備えており、第1の凹部を塞ぐ工程において、第1の凹部および第2の凹部内を真空引きすることから、圧電振動素子を高密度実装することができる。また、第1の凹部を塞ぐ工程において、第1の凹部および第2の凹部内を真空引きすることから、真空度が高い圧電装置の製造方法を提供することができる。
は第2の圧電振動子,106は貫通孔,107は第1の配線導体,108は第2の配線導体,109は枠
状メタライズ層,110は接合部材,111は絶縁層,112はガラスまたは樹脂からなる封止材
,113は金属からなるろう材,114は第1の蓋体,115は第2の蓋体,116は段差部,117は
外部接続導体である。
配線導体107,第2の配線導体108,段差部116,および外部接続導体117が配置されて圧電
振動素子収納用パッケージが設けられている。そして、絶縁基体101は、図2に示すよう
に、厚み方向の断面(縦断面)がH型の形状となっている。この圧電振動素子収納用パッケージに第1の圧電振動素子104,第2の圧電振動素子105が気密封止されて圧電装置が形成される。第1および第2の凹部102,103をそれぞれに封止する第1の蓋体114および第
2の蓋体115は、図1および図3においては見やすくするために省いている。
結体またはガラス−セラミック焼結体等のセラミック材料からなる。 絶縁基体101は、
例えば全体の外形が、平面視で一辺の長さが2.0〜10mm程度の長方形状であり、厚みが0.4〜2mm程度の板状であり、上面および下面に上記のような凹状のスペースを有している。
ターブレード法やロールカレンダー法等のシート成形法によりシート状となすことにより複数枚のセラミックグリーンシートを得て、次に一部のセラミックグリーンシートに適当な打ち抜き加工を施して枠状に成形するとともに、枠状に成形していない平板状のセラミックグリーンシートの上面および下面にそれぞれ枠状のセラミックグリーンシートが位置するように上下に積層し、その積層体を高温で焼成することにより製作することができる。
は、第1の凹部102を取り囲んでいる。この枠状メタライズ層109に金属からなる第1の蓋体(金属蓋体)114がろう付けされる。枠状メタライズ層109は、金属蓋体114を絶縁基体101にろう付け等の手段で接合するためのものである。
属材料によって形成されている。枠状メタライズ層109は、例えば、このようなタングス
テン等の金属材料のペースト(金属ペースト)を、枠状の絶縁層111となるセラミックグ
リーンシートの上面に所定パターンに印刷して同時焼成することによって形成することができる。この焼成は、例えば、枠状メタライズ層109となる金属ペーストを印刷した枠状
のセラミックグリーンシートを、他のセラミックグリーンシート(平板状のセラミックグリーンシート、および下側の枠状のセラミックグリーンシート)に積層した後に行なう。
した表面に1〜20μm程度の厚みのニッケルめっき層(図示せず)と0.1〜2μm程度の
厚みの金めっき層(図示せず)とが順次被着されているのがよい。
枠体は、例えば鉄−ニッケル合金や鉄−ニッケル−コバルト合金等の金属材料からなり、第1の蓋体114を絶縁基体101にシーム溶接等の方法で接合するための金属部材として機能する。この金属枠体は、例えば、厚みが0.1〜0.5mm程度であり、幅が0.15〜0.45mm程度の四角枠状である。また、金属枠体を枠状メタライズ層109にろう付けする方法として
は、例えば、金属枠体の下面に予め20〜50μmの厚みの銀ろう(図示せず)を被着させておき、この銀ろうが被着された下面を枠状メタライズ層109(詳細には枠状メタライズ層109に被着させたニッケルめっき層)上に載置して、これらを治具等で仮固定しながら電気炉等で加熱する方法を挙げることができる。この方法により、容易に枠状メタライズ層109に金属からなる蓋体114を強固にろう付けすることができる。そして、その後、金属枠体やその他の露出した金属層に金めっき層が被着される。
ト合金等の金属材料からなる。第1の蓋体114は、ろう付け法や溶接法(例えばシーム溶
接やエレクトロンビーム溶接等)の接合法で、下面の外周部が枠状メタライズ層109に接
合される。第1の蓋体114を枠状メタライズ層109に接合するためのろう材113は、例えば
、銀−銅共晶組成をベースとする銀ろう(例えば、71〜73質量%銀−27〜29質量%銅、JIS名称:BAg−8)である。BAg−8の場合、融点は780℃程度である。このよう
なろう材113を使用することにより、800〜850℃程度の熱処理(還元雰囲気)において第
1の蓋体114を枠状メタライズ層109にろう付けすることができる。このろう材113は、絶
縁基体101の大きさや形状,用途等に応じて、濡れ性や溶融温度等の調整のために、錫,
亜鉛等の金属元素が添加されていてもよい。
の蓋体115は、セラミック材料からなる場合であれば、ガラスによる接合法等の方法で絶
縁基体101に接合される。また、第2の蓋体115は、樹脂材料からなる場合であれば、樹脂による接合法で絶縁基体101に接合される。
スまたは樹脂等である。封止材112は、ガラスであれば酸化鉛が50〜65重量%、酸化ホウ
素が2〜10重量%、フッ化鉛が10〜30重量%、酸化亜鉛が1〜6重量%、酸化ビスマスが10〜20重量%のガラス成分と含有量が26〜45重量%のチタン酸鉛系化合物のフィラーとから成る。このようなガラスを用いることより、封止材112の熱膨張係数を絶縁基体101と第2の蓋体115の熱膨張係数に近似させることができ、これによって封止材112と絶縁基体101および第2の蓋体115とは強固に接合して容器の気密封止がより良好となり、容器内部に収容する第2の圧電振動素子105をより長期間にわたり正常かつ安定に作動させることが
可能となる。
ス材料または樹脂材料等の封止材112を介して絶縁基体101の下面に接合される。第2の蓋
体115によって第2の凹部103が塞がれる。第1の凹部102が第1の蓋体114で塞がれ、第2の凹部103が第2の蓋体115で塞がれて、第1の凹部102および第2の凹部103に第1および第2の圧電振動素子104,105が封止される。
いる。言い換えれば、圧電振動素子収納用パッケージは、第1の凹部102および第2の凹
部103のそれぞれにおいて外部に開口した、一つのつながった空間を有している。第1お
よび第2の凹部102,103それぞれの開口が塞がれれば、一つのつながった容器が形成される。貫通孔106については、後に詳しく説明する。
セラミック等からなる第2の蓋体115が接合され、さらに第1の凹部102内に第1の圧電振動素子104を収容した後、枠状メタライズ層109の上面に第1の蓋体114を接合することに
より、第1の蓋体114と第2の蓋体115と絶縁基体101とからなる容器内に第1の圧電振動
素子104と第2の圧電振動素子105が気密封止されて圧電装置(水晶発振器等)となる。
導体108が設けられている。第1の凹部102内の第1の圧電振動素子104は、第1の配線導
体107と電気的に接続され、第2の凹部103内の第2の圧電振動素子105は、第2の配線導
体108と電気的に接続され、第1および第2の配線導体等107,108を介して外部の電気回
路(図示せず)と電気的に接続される。すなわち、これらの配線導体107,108は第1およ
び第2の凹部102,103にそれぞれ収容される第1および第2の圧電振動素子104,105の電極(図示せず)を接続するための導体として機能する。
着されているのがよい。これにより、第1および第2の配線導体107,108の酸化腐食をより効果的に抑制することができる。また、第1および第2の配線導体107,108と第1および第2の圧電振動素子104,105の電極(図示せず)との接続をより容易で強固なものとすることができる。
体107,108の少なくとも一方と電気的に接続された外部接続導体117が設けられている。
定部位に電気的および機械的に接続される。
等をより容易で強固なものとするようにしてもよい。
を通じてつながっている。第1および第2の凹部102,103は、それぞれの開口を通じて外部につながった一つの空間を形成している。そのため、例えば第1および第2の凹部102
,103の一方の凹部を塞いだ後に、他方の凹部の開口を通して、両方の凹部を併せて真空
吸引等を行ないながら気密封止することができる。したがって、第1および第2の圧電振動素子104,105が封止される容器内の真空度を高くすることが容易な圧電装置を製作することが可能な圧電振動素子収納用パッケージを提供することができる。
蓋体115を接合することによって封止する場合、第1の凹部102を、上記のように第1の蓋体(金属蓋体)114で塞げばよい。ガラスを介した接合時には、例えば封止材112としてのガラスペーストから気化成分が生じ、この気化成分によって第2の凹部103の気密封止性
および真空度が低くなる可能性がある。これに対して、上記のように貫通孔106を通じて
第1および第2の凹部102,103がつながっていれば、第1の凹部102を塞ぐときに、第2
の凹部103(第2の蓋体115の接合部分)における気化成分を、真空吸引(真空引き)等の手段で効果的に外部に排出することができる。また、第1の蓋体114が枠状メタライズ層109にろう付け等の手段で接合される第1の凹部102側では、ろう材113が銀や銅等の金属から構成されており、有機溶剤やバインダ等を含んでいないため、気化成分の発生が少ない。したがって、第1および第2の凹部102,103の真空度を高くして封止することができる。
きさである。また、貫通孔106は、それぞれの圧電振動素子104、105の搭載を阻害しない
位置に、例えば図1に示すように第1の凹部102の中央に形成される。貫通孔106の形成方法としては、平板部を構成する絶縁層111となるセラミックグリーンシートの予定の位置
に、金型加工する方法等が挙げられる。この際、貫通孔106となる加工した孔の周辺にば
りが発生しにくいように、金型の上パンチと受け孔との隙間を適切な値とすることが望ましい。また、貫通孔106となる加工した孔の周辺に反りが発生しにくいように、平板状の
絶縁層111となるセラミックグリーンシートの厚みは、貫通孔106の直径よりも大きくなるように形成することが望ましい。このように設定した場合には、貫通孔106の周辺におけ
るばりおよび反りが、より効果的に抑制される。そのため、第1の圧電振動素子104を第
1の凹部102に、そして第2の圧電振動素子105を第2の凹部103に搭載することがより容
易となる。
ることができる。したがって、外部の電気回路に対する実装性の向上が可能である。また、第2の蓋体115と絶縁基体101との封止材112を介した接合面積がより大きくなるため、
第2の蓋体115と絶縁基体101との接合強度のより一層の向上もできる。
蓋体115の下面が外部接続導体117の下面を超えて下側に突出することがなく、外部接続導体117を外部回路基板に半田等で電気的に機械的に安定して接続することが可能となる。
と、絶縁基体101に接合されて第2の凹部103を塞いでいる第2の蓋体115とを含んでいる
。このような構造としたことから、圧電振動素子の高密度実装が容易であり、気密封止の信頼性が高い圧電装置を提供することができる。
で封止されている場合に、真空度の確保等において特に有効である。このような場合には、第1の凹部102および第2の凹部103に対して、この貫通孔106を通じて真空度を高くし
て気密封止することが容易であるため、真空度の高い圧電装置を提供することができる。
ラスまたは樹脂からなる封止材112で段差部116に接合し、次に、第1の凹部102に第1の
圧電振動素子104を搭載する。その後に、第1の凹部102側から第1の凹部102と第2の凹
部103とをまとめて、この貫通孔106を通じて真空引きすることができる。真空引きの後、最終的に第1の蓋体114を、例えばろう材113で枠状メタライズ層109に接合することによ
り、気密封止の信頼性に優れた圧電装置を提供することができる。
あり、第2の蓋体115が位置決めされた多数の絶縁基体101を治具上に配列させて、バッチ炉で一度に熱処理することにより第2の凹部103を塞ぐことが可能であり、コスト的に安
価である。第1の凹部102を第1の蓋体114で塞ぐ際には、このように第1の凹部102と第
2の凹部103をこの貫通孔106を通じて真空引きされた状態で蓋体114を枠状メタライズ層109にろう材113により接合して、第1の凹部102が第1の蓋体114で封止される。
104を搭載し、下側の第2の凹部103に第2の圧電振動素子105を搭載しており、同一平面
に2つの異なる特性を持つ圧電振動素子を搭載することから、外部回路基板への実装面積を小さくした圧電装置としても有効な構造である。
もに、下面に第2の凹部103が設けられており、第1の凹部102の底面と第2の凹部103の
底面との間に貫通孔106が設けられている絶縁基体101を準備する工程。図5(a)に示すように、第1の凹部102に第1の圧電振動素子104を収容する工程。図4(a)に示すように、第2の凹部103に第2の圧電振動素子105を収容する工程。図4(b)に示すように、第2の蓋体115を絶縁基体101にガラス、または樹脂からなる封止材112により接合して第
2の凹部103を塞ぐ工程。および、図6に示すように、第2の凹部103を塞いだ後に、第1の蓋体114を絶縁基体101に、枠状メタライズ層109を介して接合する工程である。また、
上記第1の凹部102を塞ぐ工程において、図5(b)に示すように、第1の凹部102および第2の凹部103内を真空引きする。
凹部103内に収容した後に行なう必要がある。
動素子収納用パッケージを用いることから、圧電振動素子の高密度実装が可能となる。また、第1の凹部102と第2の凹部103との間には、平板状の絶縁層111が介在している。第
1の圧電振動素子104と第2の圧電振動素子105とは、貫通孔106が貫通している部分以外
においてこの平板状の絶縁層111で仕切られている。そのため、双方の圧電振動素子104,105の間で振動等の干渉を抑制することができる。
空引きすることから、第1および第2の圧電振動素子104,105に対する真空度が高い圧電装置の製造方法を提供することができる。もし、絶縁基体の上下両面の凹部が貫通孔を介してつながっていない圧電振動素子収納用パッケージ(図示せず)を用いたとすると、上下の凹部を別々に気密封止する必要がある。そのため、例えば、両方の凹部における真空度を高くするためには、金属製の蓋体を用いたろう付け等の方法で両方の凹部を塞ぐ必要がある。この場合には、上下別々に真空環境で封止工程を設ける必要があり、圧電装置の生産性が低くなる可能性がある。また、経済性が低下する(コストアップする)可能性がある。
ことが可能であり、コスト的に安価である。なお、第2の蓋体115で第2の凹部103を塞ぐ本工程では、環境を真空封止する必要がないため、ガラス、または樹脂からなる封止材112中に存在する気孔が膨張しにくい。よって、小型化された絶縁基体101において、段差部116(封止領域)の幅が狭いものとなっても、気孔によるリークの発生を抑制することが
できる。
ズ層109を介して接合する工程において、絶縁基体101の上面からこの貫通孔106を介して
、第1の凹部102および第2の凹部内103を真空引きすることができる。真空引き時には、あらかじめ第2の蓋体115は、例えば絶縁基体101の下面の段差部116上(第2の凹部103を下向きにした状態では段差部116の下面)にセラミック等からなる第2の蓋体115を接合して第2の凹部103を塞いでおく。第2の凹部103を塞ぐ前に、第2の圧電振動素子105を収
容しておく。
に第1の蓋体114を接合することにより、第1の蓋体114と第2の蓋体115と絶縁基体101とからなる容器内に第1の圧電振動素子104と第2の圧電振動素子105とを気密封止して圧電装置(水晶発振器等)を製作することができる。なお、第1の凹部102を塞ぐ第1の蓋体114は、例えば鉄−ニッケル合金板あるいは鉄−ニッケル−コバルト合金板から成る厚みが0.1〜0.2mm程度で外形寸法が枠状メタライズ層109の外周縁より小さい平板状であり、
その下面には、銀−銅共晶ろう等のろう材113が20〜50μm程度の厚みに被着されている
。
縁基体101の枠状メタライズ層109に載置し、この第1の蓋体114の外周縁にシーム溶接機
の一対のローラー電極(図示せず)を接触させながら転動させるとともに、このローラー電極間に溶接のための大電流を流し、ローラー電極と第1の蓋体114との接触部をジュー
ル発熱させて、この熱を第1の蓋体114の下面側に伝達させることにより、ろう材113の一部を溶融させることによって行なわれるものである。
封止材112として上述の酸化鉛を用いたガラスであれば、封止材112の溶融温度は320℃以
下である。また、例えば封止材112としてエポキシ樹脂を用いる場合であれば、封止材112
の軟化温度は170℃以下である。第2の蓋体の封止工程では比較的低温であることから、
絶縁基体101と第2の蓋体115とを封止材112を介して接合させ、絶縁基体101と第2の蓋体115とからなる容器の内部に第2の圧電振動素子105を収容する際、封止材112を溶融また
は硬化させる熱が内部に収容する第2の圧電振動素子105に作用しても第2の圧電振動素
子105の特性の劣化を招来することが抑制される。
ら、真空封止の際に封止材112内部の気孔中のガスが膨張して気孔が大きくなり、気孔同
士が結合して大きな気孔を形成し、絶縁基体101と第1および第2の蓋体114,115とから
成る容器の気密封止の信頼性を低下させることが抑制される。その結果、第1の圧電振動素子104と第2の圧電振動素子105の長期間にわたる気密封止の信頼性に優れた圧電装置を製作することもできる。
2の凹部103への第2の圧電振動素子105の搭載位置を、図2で示すように、絶縁基体101
の長辺方向の断面視で互いに異なる方向としてもよい。つまり、第1および第2の圧電振動素子104、105の電極を、絶縁基体101の長辺方向における反対側で接続するようにして
もよい。この場合、第1および第2の配線導体107、108は、絶縁基体101の長辺方向にお
ける反対側に配置する必要がある。このような構成の圧電装置を製作した場合には、絶縁基体101において、第1の配線導体107の配線経路と第2の配線導体108の配線経路とを設
けるスペースの確保が容易である。そのため、第1および第2の配線導体107、108を容易に引き回すことが可能となる。
る枠部を2層で形成し、第1の凹部102と第2の凹部103とを隔離する板状部となる絶縁層を1層で形成した、合計4層の絶縁層111で構成したが、他の積層数の絶縁基体101で構成してもよい。例えば、板状部の上面に枠状の金属枠体を接続して擬似的に第1の凹部102
を構成しておき、この金属枠体の上面に第1の蓋体114を接合することにより、第1の圧
電振動素子104を収容した圧電装置であってもよい。また、本例では特性の異なる2つの
圧電振動素子104、105のみを搭載したが、その他の電子部品を第1の凹部102や第2の凹
部103やその両方に同時に収容した圧電装置であってもよい。
102・・・第1の凹部
103・・・第2の凹部
104・・・第1の圧電振動子
105・・・第2の圧電振動子
106・・・貫通孔
107・・・第1の配線導体
108・・・第2の配線導体
109・・・枠状メタライズ層
110・・・接合部材
111・・・絶縁層
112・・・封止材
113・・・ろう材
114・・・第1の蓋体
115・・・第2の蓋体
116・・・段差部
117・・・外部接続導体
Claims (4)
- 上面および下面を有する絶縁基体を備えており、
前記絶縁基体の前記上面に、第1の圧電振動素子が収容される第1の凹部が設けられており、
前記絶縁基体の前記下面に、第2の圧電振動素子が収容される第2の凹部が設けられており、
前記絶縁基体の前記上面に、前記第1の凹部を取り囲む枠状メタライズ層が形成されており、
前記第1の凹部の底面と前記第2の凹部の底面との間において前記絶縁基体に貫通孔が設けられている圧電振動素子収納用パッケージと、
前記第1の凹部に収容された第1の圧電振動素子と、
前記第2の凹部に収容された第2の圧電振動素子と、
前記絶縁基体に前記枠状メタライズ層およびろう材を介して接合されて前記第1の凹部を塞いでいる第1の蓋体と、
前記絶縁基体にガラスまたは樹脂からなる封止材を介して接合されて前記第2の凹部を塞いでいる第2の蓋体とを備えており、
前記封止材が内部に気孔を有していることを特徴とする圧電装置。 - 前記絶縁基体の前記下面に、前記第2の凹部を取り囲む段差部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧電装置。
- 前記絶縁基体は、前記段差部の下面に前記第2の蓋体が接合されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電装置。
- 上面および下面を有しており、前記上面に第1の凹部が設けられているとともに、前記下面に第2の凹部が設けられており、前記第1の凹部の底面と前記第2の凹部の底面との間に貫通孔が設けられている絶縁基体を準備する工程と、
前記第1の凹部に第1の圧電振動素子を収容する工程と、
前記第2の凹部に第2の圧電振動素子を収容する工程と、
第2の蓋体を前記絶縁基体にガラス、または樹脂からなる封止材により該封止材の内部に気孔を有するように接合して、前記第2の圧電振動素子を収容した前記第2の凹部を塞ぐ工程と、
前記第2の凹部を塞いだ後に、第1の蓋体を前記絶縁基体に、前記枠状メタライズ層およびろう材を介して接合する工程とを備えており、
前記第1の凹部を塞ぐ工程において、前記第1の凹部および前記第2の凹部内を真空引きすることを特徴とする圧電装置の製造方法。
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