JP5880487B2 - 間隔管保持治具、及び間隔管保持部材 - Google Patents

間隔管保持治具、及び間隔管保持部材 Download PDF

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Description

本発明は、組み立て技術に関し、特に、間隔管の保持治具、及び間隔管保持部材に関する。
電子機器の高性能化に伴い、より多くの電子部品を電子機器に実装することが求められている。このため、プリント基板上の電子部品の高密度実装が進められると共に、一台の電子機器に複数枚の基板が実装されるケースが多くなっている。複数枚のプリント基板を実装する際には、間をあけてプリント基板を平行に重ねるスタック構造が一般的に用いられる。
複数枚のプリント基板を連結しスタック構造とするために間隔管(「スペーサ」ともいう)が用いられる。
なお、間隔管には円柱パイプ形状のタイプもあるが、本明細書においては、特に高ナット、又は両端に雌ネジが螺刻された六角支柱を間隔管として用いる場合について説明する。
図12は、2枚のプリント基板を連結する際の間隔管の取り付け例を模式的に示す。間隔管6の両端において、ネジ用の穴が形成されたプリント基板4を、それぞれワッシャ5を介して雄ネジ8で締める。これら2枚のプリント基板4の他の個所も同様に、同じ長さの間隔管を用いて固定することにより、2枚のプリント基板4を間隔管6の長さの間隔で平行に重ねたスタック構造が実現する。
スタック構造の組み立ての際は、まず、一枚のプリント基板4に複数の間隔管6をそれぞれ雄ネジ8で取り付け、次に各間隔管6のプリント基板4と反対側の端にもう一枚のプリント基板4を雄ネジ8で取り付ける。
上記手順の前半、すなわち一枚目のプリント基板4に複数の間隔管6を雄ネジ8で取り付ける作業を効率よく、また正確に行うため、従来、例えば特許文献1の図37および図38に示されるような間隔管の受け治具が考案されている。
図13(a)は、従来の間隔管受け治具12を示す。図13(b)は、図13(a)の従来の間隔管受け治具12のAA断面図を示す。
受け治具12の上面16に、プリント基板4の間隔管レイアウトに合わせてボックスレンチ型凹部14が形成され、受け治具12の側部内周にプリント基板4の外形に沿った段部18が形成される。
図14は、従来の間隔管受け治具12を用いたスタック構造組み立て手順を説明するための図である。
まず各ボックスレンチ型凹部14に間隔管6を入れ、図14に示すように、段部18にプリント基板4の端を合わせてプリント基板4を間隔管6の上に重ねると、ボックスレンチ型凹部14に入れた間隔管6の上端がプリント基板4の下面に当接する。ドライバ等(図示せず)を用いて雄ネジ8を締め、各間隔管6をプリント基板4に取り付ける。間隔管6が取り付けられたプリント基板4を受け治具12から外すと、一枚目のプリント基板4に複数の間隔管6が取り付けられた状態となり、上述の組み立て手順前半が修了する。この後、プリント基板4を反転させ、そのプリント基板4に取り付けられた間隔管6の上にもう一枚のプリント基板4を載せ、雄ネジで留めることでスタック構造組み立てが完了する。
特開2012−129397号公報
受け治具12のような治具を用いて間隔管6をプリント基板4に雄ネジ8で取り付ける際、ボックスレンチ型凹部14に対して間隔管6が雄ネジ8の回転の向きにわずかに回転し、間隔管6がボックスレンチ型凹部14に嵌ってしまい、外れにくくなる(以下、「噛んでしまう」ともいう)場合がある。
図15(a)は、受け治具12のボックスレンチ型凹部14に対して間隔管6が雄ネジ8の回転の向きにわずかに回転し、間隔管6がボックスレンチ型凹部14に嵌ってしまった様子を示す。
図15(b)は、受け治具12の変形例、すなわち四角形に形成されたボックスレンチ型凹部14を有する受け治具の例について、ボックスレンチ型凹部14に対して間隔管6が雄ネジ8の回転の向きにわずかに回転し、間隔管6がボックスレンチ型凹部14に嵌ってしまった様子を示す。
なお、図15(a)および15(b)においては、受け治具12の一つのボックスレンチ型凹部14およびその周辺の上面16のみを示す。
このように、間隔管6が雄ネジ8の回転の向きにわずかに回転し、間隔管6がボックスレンチ型凹部14に対して面でなく辺で接触している状態においては、接触している辺に力が集中し、ボックスレンチ型凹部14から間隔管6を取り外しにくくなる。
受け治具12のような治具を用いて複数の間隔管6をプリント基板4にネジ留めする場合、複数の間隔管6の相対位置がプリント基板4によって固定されるため、複数の間隔管6がそれぞれわずかに回転してボックスレンチ型凹部14に嵌ってしまうと、間隔管6が受け治具12から外れにくくなる。
力任せに引き抜いたり振動を与えて外したりすると、プリント基板4の反りや部品破損の原因となる可能性もある。
近年、電子部品の高密度実装の要求に応えるため電子部品の表面実装化が進められているが、表面実装部品は両面スルーホールで固定する電子部品よりも衝撃に弱いため、特に丁寧に扱う必要がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プリント基板への間隔管の取り付けを効率的に行うための間隔管保持治具、及び間隔管保持部材を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の間隔管保持治具は、ベース板と、ベース板に固定される支持部と、間隔管保持穴が形成され、支持部に遊嵌されるソケット部とを備える。ソケット部は、ベース板と該ソケット部の底面が接しているとき、ベース板上で摺動不可に固定され、ベース板と該ソケット部の底面が離れているとき、可動となるよう、支持部に遊嵌される。
本発明の別の態様は、間隔管保持部材である。この間隔管保持部材は、ベース板に固定される支持部と、間隔管保持穴が形成され、支持部に遊嵌されるソケット部とを備える。ソケット部は、ベース板と該ソケット部の底面が接しているとき、ベース板上で摺動不可に固定され、ベース板と該ソケット部の底面が離れているとき、可動となるよう、支持部に遊嵌される。
なお、本明細書においてある面上での「摺動」とは、その面上での回転運動も含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、効率的に間隔管をプリント基板に取り付けできる。
本発明の実施形態にかかる間隔管保持治具の構成を示す図である。 間隔管保持部材の構成を示す図である。 ソケット部の構成を示す図である。 支持部の構成を示す図である。 間隔管保持部材において、間隔管保持穴に間隔管が差し込まれ、ベース板とソケット部の底面が接している状態を示す図である。 間隔管保持部材において、ベース板とソケット部の底面が離れている状態を示す図である。 支持部の変形例の構成を示す図である。 間隔管保持部材において、間隔管保持穴に間隔管が差し込まれ、ベース板とソケット部の底面が接している状態を示す図である。 間隔管保持部材において、ベース板とソケット部の底面が離れた状態を示す図である。 ソケット部の変形例の構成を示す図である。 支持部の変形例の構成を示す図である。 2枚のプリント基板を連結する際の間隔管の取り付け例を模式的に示す図である。 図13(a)および図13(b)は、従来の間隔管受け治具を示す図である。 従来の間隔管受け治具を用いたスタック構造組み立て手順を説明するための図である。 図15(a)および図15(b)は、受け治具に形成されたボックスレンチ型凹部に対して間隔管が雄ネジの回転の向きにわずかに回転し、ボックスレンチ型凹部に嵌ってしまった様子を示す図である。
図1は、本発明の実施形態にかかる間隔管保持治具100の構成を示す。
間隔管保持治具100は、ベース板90と、間隔管保持部材10とを備える。
ベース板90は、間隔管6を取り付けるプリント基板4と同程度の大きさに形成され、プリント基板4の間隔管取り付け位置に合わせて、間隔管保持部材10が設けられる。
なお、ベース板90には、プリント基板4の位置合わせのための部材が設けられてもよい。例えばベース板90の長方形の角の一つ以上にプリント基板4の角を合わせるための見当部(図示せず)が設けられてもよく、ベース板90の周囲に、プリント基板4を載せて位置を合わせるための段を有する側壁(図示せず)が設けられてもよい。
図2は、間隔管保持部材10の構成を示す。間隔管保持部材10は、ソケット部20、及び、支持部30を含む。支持部30はベース板90に対して動かぬよう固定され、ソケット部20を支持する。ソケット部20は直接ベース板90に固定されず、ベース板90及び支持部30に対して可動となるよう支持部30により支持される。
図3は、ソケット部20の構成を示す。
ソケット部20は本体22及び突起26を備える。ソケット部20の本体22には間隔管6を固定するための間隔管保持穴24が形成される。図には面取りした四角柱形状の間隔管保持穴24を示したが、間隔管保持穴24はこれに限られず、例えば間隔管6に合わせて六角柱形状に形成されてもよい。
図4は、支持部30の構成を示す。
支持部30には、ソケット部20の突起26を支持し、ソケット部20のベース板90に対する動きを制限するための支持穴32が形成される。支持穴32は、突起26の断面よりも大きく、支持部30の上面34側で幅が広く、底面36側で幅が狭くなるよう形成される。すなわち、支持穴32は、ベース板90から離れるほど幅広となるよう形成される。
なお、支持部30が雄ネジによりベース板90に固定される場合、支持部30の底面36にはネジ穴(図示せず)が形成される。
ソケット部20の突起26の断面よりも支持部30の支持穴32が大きいため、ソケット部20は、支持部30に遊びを有するよう保持、すなわち遊嵌される。
2個の支持部30は、その間隔がソケット部20の本体22の幅より若干大きくなるようベース板90上に配置される。具体的には、2個の支持部30の間隔は、ソケット部20の本体22が可動となり、かつソケット部20が支持部30に対して動いた際、ソケット部20の突起26が支持部30から外れぬように定められる。
以上の構成による動作は以下のとおりである。
組み立て作業者は、間隔管6をプリント基板4に取り付ける際、まず、ソケット部20の間隔管保持穴24に、間隔管6を差し込む。
図5は、間隔管保持部材10において、間隔管保持穴24に間隔管6が差し込まれ、ベース板90とソケット部20の底面が接している状態を示す。ここで、ソケット部20の底面とは、間隔管保持穴24の形成されている面の反対側の面をいう。なお、図5においてベース板90の図示は省略している。
組み立て作業者は、ベース板90上の間隔管保持部材10の全てまたは必要個所において間隔管6を差し込むと、間隔管6の上にプリント基板4を重ね、プリント基板4を挟んで各間隔管6を雄ネジ8で締め、プリント基板4を間隔管6に固定する。
この際、間隔管6は、雄ネジ8を締める向きにトルクを受け、よってソケット部20は間隔管6から雄ネジ8を締める向きにトルクを受ける。
前述のように、支持部30の支持穴32はベース板90に近いほど幅が狭くなるよう形成される。よって、ソケット部20の底面がベース板90に接しており、突起26が支持穴32のベース板90に近い部分に位置するとき、ソケット部20の突起26は、支持穴32の狭い部分に挟持される。このため、ソケット部20が雄ネジ8を締める向きにトルクを受けても、ソケット部20の底面がベース板90面と接触した状態ではソケット部20は回転しない。すなわちソケット部20は、支持部30により、ベース板90に対して摺動不可に固定されるよう支持される。
組み立て作業者が雄ネジ8を締める際、ソケット部20は雄ネジ8の回転の向きのトルクを受けると同時に、雄ネジ8からベース板90に向かう向きに力を受けるため、ソケット部20の底面とベース板90が接した状態が保たれ、ソケット部20はベース板90に対して実質的に固定される。よって、ソケット部20はトルクを受けても動かず、作業者が雄ネジ8を締める間、間隔管6が動かぬよう支持する。
これにより、組み立て作業者は各間隔管6をプリント基板4の指定位置に効率よく取り付けられる。
間隔管6が雄ネジ8を締める際のトルクにより間隔管保持穴24に対してわずかに、例えば1度以下或いは数度程度回転し、間隔管保持穴24に噛んでしまい、外れにくくなることがある。
全ての間隔管6のネジ留めを終えると、組み立て作業者はプリント基板4を持ち上げて、間隔管保持治具100から外そうとする。間隔管6が間隔管保持穴24に噛んでしまっている場合、この際にソケット部20も一緒に持ち上げられ、ソケット部20の底面がベース板90から離れる。
図6は、ベース板90とソケット部20の底面が離れている状態を示す。
前述のように、支持部30の支持穴32はベース板90から離れるほど幅が広くなるよう形成される。よって、ソケット部20の底面がベース板90から離れ、突起26が支持穴32内でベース板90から遠ざかる向きに動くと、突起26が支持穴32の狭い部分に挟持された状態から外れて幅広の部分へと移動する。したがって、ソケット部20は、ベース板90に垂直な方向のみならず、ベース板90に平行な面内でも可動となる。例えば、ベース板90の法線を回転軸とするソケット部20の回転運動が可能となる。なお、本明細書において「回転」とは、回転可能範囲が制限されている場合も含む。
雄ネジ8を締める際のトルクにより、間隔管6が間隔管保持穴24に対してわずかに、例えば1度以下或いは数度程度回転して間隔管保持穴24に嵌ってしまった場合、間隔管6に対してその回転の向きと同じ向きに同程度間隔管保持穴24を回転させれば間隔管6を間隔管保持穴24から外すことができる。
ソケット部20の底面がベース板90から離れ、突起26が支持穴32の狭い部分から外れると、間隔管6からトルクを受けているソケット部20は間隔管6の回転と同じ向きに回転し、間隔管保持穴24から間隔管6が外れる。
支持穴32の上面34側は閉じられているため、組み立て作業者がプリント基板4を持ち上げた際、ソケット部20のベース板90の法線方向の移動は最大でも突起26の支持穴32の上面34側の端との当接により止まる。そして重力によりソケット部20は初めの状態、すなわちその底面がベース板90に接し、突起26が支持穴32の狭い部分において挟持された状態に戻る。
よって、作業者が間隔管保持部材10をもとの位置に戻す作業をする必要がなく、次のプリント基板4へ間隔管6を取り付けるために間隔管保持治具100を利用できる。
これにより、間隔管保持治具100を用いて効率よく間隔管6をプリント基板4にネジ留めし、プリント基板4に余計な力をかけず、容易に間隔管保持治具100から間隔管6を取り外すことができる。
間隔管保持部材10は、支持部30がベース板90に固定され、ソケット部20が、ベース板90に接しているとき実質的に固定され、離れたときに回転可能となるよう、支持部30に支持される構造であればよく、様々な形状、個数、配置で構成されうる。
図7は、支持部30の変形例である支持部40の構成及び配置例を示す。
支持部40には、ソケット部20の突起26を支持し、ソケット部20のベース板90に対する動きを制限するための支持穴42が形成される。
支持穴42は、突起26を保持できる程度の幅の、ベース板90の法線に対して斜め方向の細長い穴として形成される。また2個の支持部40は、その中間に位置するベース板90の法線について線対称となるよう配置される。
具体的には、突起26が支持穴42の上面44に近い側に移動したときに、ソケット部20の間隔管保持穴24に噛んでしまった間隔管6がソケット部20から外れる向き、すなわち間隔管を留めるための雄ネジ8を締める向きにソケット部20が回転するよう支持穴42が形成され、2個の支持部40が配置される。
2個の支持部40の配置の間隔は、上述の支持部30と同様に定められる。
支持穴42は、図7に示すように、そのベース板90側の端がベース板90により閉じられてもよい。また、通常の使用状態では突起26が支持部40から外れない範囲で、支持穴42の一部が開かれていてもよい。この場合も、支持穴42のベース板90から遠い側は、閉じている方が望ましい。これにより、ソケット部20が持ち上げられた際、突起26が支持穴42の閉じられた上端に引っかかるため、ソケット部20が支持部30から外れてしまうことを阻止できる。先に示した支持部30についても同様である。
支持穴は、ソケット部20の底面がベース板90に接触しているときにソケット部20が実質的に固定され、ベース板90から離れたときにソケット部20が回転可能となる形状であればよく、材質や加工の容易性、使用する間隔管6の長さ等によって適宜定めればよい。
ソケット部20の回転に伴って突起26の支持穴42に対する角度が若干変化するため、支持穴42にはテーパが施される。或いは、突起26の支持穴42に対する角度変化に合わせて、ベース板90からの距離により支持穴42の内面の傾きが変化するよう支持穴42が形成されてもよい。
なお、支持部40が雄ネジによりベース板90に固定される場合、支持部40の底面46にはネジ穴(図示せず)が形成される。
ソケット部20は、支持部40に遊びを有するよう保持、すなわち遊嵌される。具体的には、間隔管保持部材10がベース板90から離れたとき、ソケット部20の間隔管保持穴24に噛んでしまった間隔管6がソケット部20から外れる向き、すなわち間隔管を留めるための雄ネジ8を締める向きにソケット部20が回転可能であるよう遊嵌される。
支持部30に代えて支持部40を用いた場合の間隔管保持部材50を備える間隔管保持治具100の動作は以下のとおりである。
組み立て作業者は、間隔管6をプリント基板4に取り付ける際、まず、ソケット部20の間隔管保持穴24に間隔管6を差し込む。
図8は、ベース板90に取り付けられた間隔管保持部材50において、間隔管保持穴24に間隔管6が差し込まれ、ベース板90とソケット部20の底面が接している状態を示す。図8においてベース板90の図示は省略している。
組み立て作業者は、ベース板90上の間隔管保持部材50の全てまたは必要個所において間隔管6を差し込むと、間隔管6の上にプリント基板4を重ね、プリント基板4を挟んで各間隔管6を雄ネジ8で締め、プリント基板4を間隔管6に固定する。
この際、間隔管6は、雄ネジ8を締める向きにトルクを受け、よってソケット部20は間隔管6から雄ネジ8を締める向きにトルクを受ける。
前述のように、支持穴42は突起26を保持できる程度の幅に形成される。よって、ソケット部20の底面がベース板90に接しており、ソケット部20のベース板90に垂直な方向の移動がない場合、ソケット部20の突起26は支持穴42によって挟持された状態となる。このため、ソケット部20が雄ネジ8を締める向きにトルクを受けても、ソケット部20の底面がベース板90面と接触した状態ではソケット部20は回転しない。すなわちソケット部20は、支持部30により、ベース板90に対して摺動不可に固定されるよう支持される。
組み立て作業者が雄ネジ8を締める際、ソケット部20は雄ネジ8の回転の向きのトルクを受けると同時に、雄ネジ8からベース板90に向かう向きに力を受けるため、ソケット部20の底面とベース板90が接した状態が保たれ、ソケット部20はベース板90に対して実質的に固定される。よって、ソケット部20はトルクを受けても動かず、作業者が雄ネジ8を締める間、間隔管6が動かぬよう支持する。
これにより、組み立て作業者は各間隔管6をプリント基板4の指定位置に効率よく取り付けられる。
間隔管6が雄ネジ8を締める際のトルクにより間隔管保持穴24に対してわずかに回転し、間隔管保持穴24に噛んでしまい、外れにくくなる場合がある。
全ての間隔管6のネジ留めを終えると、組み立て作業者はプリント基板4を持ち上げて、間隔管保持治具100から外そうとする。間隔管6が間隔管保持穴24に噛んでしまっている場合、この際にソケット部20も一緒に持ち上げられ、ソケット部20の底面がベース板90から離れる。
前述のように、雄ネジ8を締める際のトルクにより間隔管6が間隔管保持穴24に対して回転して間隔管保持穴24に嵌ってしまった場合、間隔管保持穴24を同じ向きに同程度回転させれば、間隔管6を間隔管保持穴24から外すことができる。
図9は、ベース板90とソケット部20の底面が離れた状態を示す。
前述のように、支持部40の支持穴42はベース板90の法線に対して斜め方向に細長い穴として形成されている。よって、ソケット部20の底面がベース板90から離れ、突起26が支持穴42内でベース板90から遠ざかる向きに動くと、突起26が支持穴42に沿って回転し、ソケット部20がベース板90に垂直な軸を中心に図の白抜き矢印の向きに回転する。
これにより、間隔管保持穴24に嵌まってしまった間隔管6が外れる。
これにより、間隔管保持治具100を用いて効率よく間隔管6をプリント基板4にネジ留めし、プリント基板4に余計な力をかけずに、間隔管保持治具100から間隔管6を取り外すことができる。
また、支持穴42の上面44側は閉じられているため、組み立て作業者がプリント基板4を持ち上げた際、ソケット部20のベース板90の法線方向の移動は、最大でも突起26の支持穴42の上面44側の端との当接により止まる。そして重力により、ソケット部20は初めの状態、すなわちその底面がベース板90に接した状態に戻る。
よって、作業者が間隔管保持部材10をもとの位置に戻す作業をする必要がなく、次のプリント基板4へ間隔管6を取り付けるために間隔管保持治具100を利用できる。
図10は、ソケット部20の変形例であるソケット部60の構成を示す。ソケット部20と同様の構成には同じ符号を付す。
ソケット部60は本体22及び突起66を備える。ソケット部60の本体22には間隔管6を固定するための間隔管保持穴24が形成される。図には面取りした四角柱の間隔管保持穴24を示したが、間隔管保持穴24はこれに限られず、例えば間隔管6に合わせて六角柱に形成されてもよい。
突起66は、ソケット部60の本体22の側面に沿って斜め方向に細長い形状、かつその中央部においてその両端部よりも本体22から突出するように構成される。また、2個の突起66は、本体22の中心に位置するベース板90の法線について線対称となるよう配置される。
図11は、支持部30の変形例である支持部70の構成を示す。
支持部70には、ソケット部60の突起66を支持し、ソケット部60のベース板90に対する動きを制限するための支持穴72が形成される。
なお、支持部70が雄ネジによりベース板90に固定される場合、支持部70の底面76にはネジ穴(図示せず)が形成される。
支持穴72は、突起66と係合可能な幅の、ベース板90の面に対して斜め方向に細長い窪みとして形成される。突起66と係合した状態でソケット部60が回転可能となるように、支持穴72の窪みの深さは支持部70の両端で浅く、中央で深くなるよう形成される。また、2個の支持部70は、2個の支持部70の中間に位置するベース板90の法線について線対称となるよう配置される。
すなわち、突起66が支持穴72に係合し、支持部70の上面74に近い側にスライドしたとき、ソケット部60の間隔管保持穴24に噛んでしまった間隔管6がソケット部60から外れる向きにソケット部60が回転するよう、支持穴72が形成され、2個の支持部70が配置される。
2個の支持部70の配置間隔は、上述の支持部30の場合と同様に定められる。
ソケット部60および支持部70からなる間隔管保持部材は、前述の間隔管保持部材50と同様に動作する。
すなわち、組み立て作業者が雄ネジ8を締める際、ソケット部60はベース板90側に押しつけられ、その底面がベース板90に接した状態で動かぬよう実質的に固定される。そして、組み立て作業者がプリント基板4を持ち上げると、間隔管6が間隔管保持穴24に噛んでいる場合、ソケット部60も一緒に持ち上げられ、ソケット部60の底面がベース板90から離れる。すると、突起66が支持穴72に沿ってスライドし、ソケット部60がベース板90の法線を中心軸として回転する。これにより、間隔管6が間隔管保持穴24から外れる。
よって、間隔管保持治具100を用いて効率よく間隔管6をプリント基板4にネジ留めし、プリント基板4に余計な力をかけずに、間隔管保持治具100から間隔管6を取り外すことができる。
以上、本発明を実施形態にもとづいて説明した。本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各要素を適宜組み合わせたものも、本発明の実施形態として有効である。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうる。
例えば、支持部が円筒体または円筒の一部をなすブロックとして構成され、ソケット部の本体が間隔管保持穴の形成された円柱形状とされてもよい。この場合、例えば突起は雄ねじのネジ山の如く、支持穴は雌ねじのネジ溝の如く構成されてもよい。
また、上記ではソケット部が突起を有し、および支持部が支持穴を有する構成について説明したが、逆にソケット部が支持穴を有し、支持部が突起を有してもよい。
いずれの場合も、間隔管保持治具100を用いて効率よく間隔管6をプリント基板4にネジ留めし、プリント基板4に余計な力をかけずに、間隔管保持治具100から間隔管6を取り外すことができる。
また、実施形態においては、高ナット、又は両側雌ネジの六角支柱を間隔管として用いる例について説明した。本発明にかかる間隔管保持治具及び間隔管保持部材はこれに限られず、例えば一端が雄ネジ、他端が雌ネジの六角支柱、又は両端が雄ネジの六角支柱を間隔管として用いる場合等にも、上述の実施形態と同様に適用できる。
また、実施形態においては基板スタック構造組み立てに関連して説明した。本発明にかかる間隔管保持治具及び間隔管保持部材はこれに限られず、接続や嵩上げなど様々な用途で取り付け対象部材にネジ留めされる高ナットや六角支柱等の六角柱形状部品の取付作業において、上述の実施形態と同様に用いることができる。
いずれの場合にも、本発明にかかる間隔管保持治具又は間隔管保持部材を用いることで、効率よく六角柱形状部品を取り付け対象部材にネジ留めし、取り付け対象部材に余計な力をかけずに、間隔管保持治具から六角柱形状部品を取り外すことができる。
以上のように本発明は組み立て技術に関し、特に、間隔管保持治具に利用可能である。
6 間隔管、 10 間隔管保持部材、 20 ソケット部、 24 間隔管保持穴、 26 突起、 30 支持部、 32 支持穴、 36 底面、 40 支持部、 42 支持穴、 46 底面、 50 間隔管保持部材、 60 ソケット部、 66 突起、 70 支持部、 72 支持穴、 76 底面、 90 ベース板、 100 間隔管保持治具。

Claims (6)

  1. ベース板と、
    ベース板に固定される支持部と、
    間隔管保持穴が形成され、前記支持部に遊嵌されるソケット部とを備え、
    前記ソケット部は、
    前記ベース板と該ソケット部の底面が接しているとき、前記ベース板上で摺動不可に固定され、
    前記ベース板と該ソケット部の底面が離れているとき、可動となるよう、
    前記支持部に遊嵌されることを特徴とする間隔管保持治具。
  2. 前記ソケット部は、前記ベース板から該ソケット部の底面が離れたとき、間隔管固定用ネジを締める向きに可動となるよう前記支持部に遊嵌されることを特徴とする請求項1に記載の間隔管保持治具。
  3. 前記ソケット部は突起を備え、
    前記支持部は前記突起と係合可能な支持穴を備え
    前記支持穴は、
    前記ソケット部の底面が前記ベース板に接しているとき、前記ソケット部が前記ベース板上で摺動不可となるよう前記突起を挟持し、
    前記ソケット部の底面が前記ベース板から離れているとき、前記ソケット部が可動となるよう前記突起を保持することを特徴とする請求項1または2に記載の間隔管保持治具。
  4. 前記支持穴は、前記ベース板の法線に対して傾斜を有する長穴として形成されることを特徴とする請求項3に記載の間隔管保持治具。
  5. 前記支持穴は、前記ベース板から離れるにしたがい幅が広がるよう形成されることを特徴とする請求項3または4に記載の間隔管保持治具。
  6. ベース板に固定される支持部と、
    間隔管保持穴が形成され、前記支持部に遊嵌されるソケット部とを備え、
    前記ソケット部は、
    前記ベース板と該ソケット部の底面が接しているとき、前記ベース板上で摺動不可に固定され、
    前記ベース板と該ソケット部の底面が離れているとき、可動となるよう、
    前記支持部に遊嵌されることを特徴とする間隔管保持部材。
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