JP5879806B2 - Ntd半導体基板へのレーザー印字方法 - Google Patents

Ntd半導体基板へのレーザー印字方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5879806B2
JP5879806B2 JP2011173975A JP2011173975A JP5879806B2 JP 5879806 B2 JP5879806 B2 JP 5879806B2 JP 2011173975 A JP2011173975 A JP 2011173975A JP 2011173975 A JP2011173975 A JP 2011173975A JP 5879806 B2 JP5879806 B2 JP 5879806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
laser
heat treatment
ntd
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011173975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013038268A (ja
Inventor
典明 八尾
典明 八尾
健 毎熊
健 毎熊
浩士 坂口
浩士 坂口
久雄 武田
久雄 武田
修三 藁谷
修三 藁谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2011173975A priority Critical patent/JP5879806B2/ja
Publication of JP2013038268A publication Critical patent/JP2013038268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5879806B2 publication Critical patent/JP5879806B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、NTD(Neutron Transmutation Doping)半導体結晶ロッドから切り出したウエハ状のNTD半導体基板へ識別用の文字パターンをレーザー光を用いて印字する方法に関する。
通常、シリコン半導体基板5(ウエハ)では、図2(b)に示すように、そのオリエンテーションフラット2の近傍にウエハ識別コード3が記入されることがある。ウエハ識別コード3としては、製造された半導体装置の品種名,ロット名、ウエハ番号等の識別コードを英数字にて表記される、これらの文字パターン4は、当該半導体基板5(ウエハ)の表面にYVO4(イットリウム・バナデート)レーザー光を用いて形成される凹凸形状の印字ドット10を複数個、連ねて表示される。一つの凹凸形状の印字ドットの断面図を図2(a)に示す。YVO4レーザーとはYVO4結晶にNdイオンなどがドープされたロッドやディスクにLD(ダイオードレーザー)やランプにより励起して作り出したレーザー光を発振するレーザーである。YAGレーザーに比べて、小出力で精密なマーキングに適することが知られている。
図2(a)の断面図に示すように、このようなYVO4レーザー印字は波長が532〜1064nmから適宜えらばれるレーザー光を照射して形成される。このレーザー光がシリコン表面に照射されると、表面下の近傍で、レーザー光が吸収され、発熱し、シリコンの溶融、固化などの現象により、シリコン表面に中心部が凹でその周囲を凸部が取り巻く凹凸形状の印字ドット10が形成される。この印字ドット10を複数個、線状に連ねることにより、前述のように図2(b)に示す文字パターン4としての認識が可能になるが、凹凸からなる印字ドット10の深さdが浅いと、文字パターン4およびその複数からなる識別コード3の視認性が悪くなる。
一方、シリコン単結晶は28Si(92.1%)とその同位体である29Si(4.7%)と30Si(3.0%)で構成されている。シリコン単結晶に中性子線を照射すると30Siが中性子を捕獲吸収してγ線を放出して不安定な同位体31Siに移行し、2.62時間の半減期でβ線を放出して安定な同位体31Pへ核変換する。形成された31Pはシリコン単結晶の中でn型ドーパントとして働く。30Siはもともとシリコン単結晶中に均一に分布しているので、中性子線をシリコン単結晶に一様に照射すれば、中性子線照射によって生ずる31Pの分布も均一にできる。すなわち、シリコン単結晶の抵抗率分布を均一にできる。さらに、中性子線照射時間を制御することにより添加するリンの濃度を精度良くコントロールすることができるので、従来のガスドーピング法に比べて、特に8インチウエハなどの大口径シリコンウエハでも不純物濃度の均一性を良好にすることができることがよく知られている。このような中性子線を照射されたシリコン半導体基板を以降、NTD(Neutron Transmutation Doping)シリコンウエハ(半導体基板)と称する。
従来の中性子線照射シリコン単結晶の製造工程は、原料となるシリコン単結晶インゴットをFZ(Flosting Zone)法で育成し、取り出したシリコン単結晶インゴットに原子炉内で中性子線を照射する。この中性子線の照射によって、前述のようにシリコン単結晶インゴットには31Pが形成されるとともに、照射損傷が導入されるので、31Pの濃度に見合うN型半導体としての抵抗率を得るためには、シリコン単結晶に損傷回復熱処理を施す必要がある。
レーザー印字またはマーキングに関しては、前述のYVO4レーザーの他に、Nd−YAGレーザーを用い、レーザー照射出力を調整して、照射部のシリコン表面が局部的に溶解して出来た中心部の凹部とその周辺部の盛り上がった凸部を形成してレーザーマーキングとする方法が知られている(特許文献1)。
半導体基板にレーザー光によるドットマーキングを付ける際に、半導体基板のオリエンテーションフラット部の近傍やチップの周辺の余白領域などに、製造された半導体装置の製品名、ロット名、ウエハ番号などの識別コードとして形成する記述がある(特許文献2)。
特開平10−106905号公報(段落0003) 特開平11−260675号公報(段落0005)
しかしながら、前述した中性子線照射によってN型半導体として形成されたNTDシリコン半導体基板6に前述のYVO4レーザー光を用いて文字パターンを印字をする場合、図4に示すように、文字パターン、識別コードパターンとして認識できるような深さの凹凸形状の印字ドット10を形成することが困難という問題が発生した。すなわち、印字ドットが形成されたとしても図4の印字ドット11のようにドットの深さの浅い視認性の悪い状態でしか印綬できなかった。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、本発明は、NTDシリコン半導体基板に対しても、YVO4レーザー光を用いて文字パターン、識別パターンを、視認性の良好な深さを有する凹凸形状の印字ドットによって表示することができる半導体基板へのレーザー印字方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を達成するために、中性子線の照射による結晶格子の原子配列に損傷を有する半導体基板に、前記中性子線の照射による損傷を回復する損傷回復熱処理の前に、200℃以上600℃以下で30分以上の熱処理を施した後、YVO4レーザーを半導体基板表面の余白部に照射して所要の識別パターンを印字する半導体基板へのレーザー印字方法とする。前記熱処理が400℃以上で30分以上であることがより好ましい。前記熱処理が電気炉、ホットプレート、フラッシュランプ、レーザー光により行われることも好ましい。さらに、前記YVO4レーザー照射による識別パターンの凹凸形状の印字ドットの深さが2.5μm以上であることが望ましい。また、YVO4レーザー光出力が5〜25ワットで照射時間が10msec程度であることが好適である。
本発明によれば、NTDシリコン半導体基板に対しても、YVO4レーザー光を用いて文字パターン、識別パターンを、視認性の良好な深さを有する凹凸形状の印字ドットによって表示することができる。
本発明にかかるNTD半導体基板へのYVO4レーザーマーキングを形成する一ドットを示す断面図である。 従来のSi半導体基板へのYVO4レーザーマーキングを形成する一ドットの断面図(a)と半導体基板に印字された識別パターンおよび文字パターンを示す平面図(b)である。 NTD半導体基板の熱処理温度と印字ドット深さの関係図である。 半導体基板に中性子線照射後、アニールなしで、YVO4レーザー照射した場合の半導体基板の断面図である。
以下、本発明にかかる半導体基板へのレーザー印字方法の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
<実施例1>
前述のように、中性子線照射されたシリコン半導体基板(NTDウエハ)6に、YVO4レーザー光により識別コードを形成する場合、文字パターン、識別コードパターンとして容易に認識できるような深さに凹凸形状の印字ドットを形成することが困難という問題がある。そこで、NTD半導体基板6を調べたところ、このNTD半導体基板6は、この段階では中性子線照射後に目的とする抵抗率を得るために必要な照射損傷の回復のための熱処理(アニール)がまだ行われていないことが判明した。
通常、照射損傷の回復のための熱処理は、安定した設計どおりの抵抗率を得る程度に照射損傷を回復させるには、NTD半導体基板を600℃〜800℃以上で0.5時間〜4時間以上の処理である。しかし、NTD半導体基板に、デバイス製造のために所要の半導体領域を形成する際に、後工程でイオン注入などによりドープした不純物元素の熱拡散のために1200℃を超える熱処理が加えられるので、前述の照射損傷の回復のための熱処理についても、前述の後工程における熱拡散処理工程と同時に照射損傷の回復処理を兼用して行っていたのである。その結果、前記熱拡散処理工程の前の段階のNTDウエハには照射損傷の回復のための熱処理がされていない状態であった。そこで、NTD半導体基板に対する熱処理とYVO4レーザー光による印字の視認性との関係を調べた。印字の視認性の良否を決める基準として、凹凸形状の印字ドットの深さを用い、2.5μm以上の深さがあれば、視認性良好であると確認した。YVO4レーザー光出力を5〜25ワットで照射時間が10msec程度としたときの凹凸形状の印字ドットの深さとNTD半導体基板の熱処理温度との関係を調べた。その結果を図3に示す。
視認性の良好な印字ドットを得るためには、凹部の深さを2.5μm以上とするのが望ましい。図3に示すように、ウエハ(半導体基板)の加熱温度を200℃以上とし、加熱時間を30分にすると、印字ドットの深さを2.5μm以上にすることができる。400℃、600℃(いずれも保持時間は30分)では印字ドットの深さはそれぞれ6.0μm、7.0μmとなり、いずれも良好な視認性が得られる。ウエハの加熱処理はいずれもホットプレート上にウエハを載置することにより、前述の所定の加熱温度とした。このホットプレートに代えて電気炉、フラッシュランプ、レーザー照射などによる熱処理とすることもできる。このように印字ドットの識別性の観点では、前述の抵抗率の場合よりも弱い熱処理でも充分有効であるので、熱処理工程を容易で簡単な工程として行うことができる。
NTDシリコン半導体基板1への加熱処理がない場合は、レーザー光による温度上昇が少なく、印字ドットの深さが浅い。この温度上昇が少ない理由は、中性子線の照射による結晶格子の原子配列に損傷を有する前記NTDシリコン半導体基板では、その損傷の回復のために、レーザー光のエネルギーが消費されるためではないかと考えられる。
図1に示すように、中性子線の照射による結晶格子の原子配列に損傷を有するNTDシリコン半導体基板1に対して、前述の加熱処理を施した後に、YVO4レーザー光によるNTD半導体基板1への識別性コードの印字をすると、前述のように、視認性の良好な深さdが2.5μm以上の印字ドット10を有する識別性コードが得られる。
以上説明した実施例によれば、NTDシリコン半導体基板に対しても、200℃以上の温度で30分の熱処理、好ましくは400℃以上で、30分の熱処理を加えることにより、YVO4レーザー光を用いて文字パターン、識別パターンを、視認性の良好な深さを有する凹凸形状の印字ドットによって表示することができる
1 NTD半導体基板(アニール有り)
2 オリエンテーションフラット
3 識別コード
4 文字パターン
5 半導体基板
6 NTD半導体基板(アニールなし)
10 印字ドット
11 印字ドット
d ドットの深さ

Claims (5)

  1. 中性子線の照射による結晶格子の原子配列に損傷を有する半導体基板に、前記中性子線の照射による損傷を回復する損傷回復熱処理の前に200℃以上600℃以下で30分以上の熱処理を施した後、YVO4レーザーを半導体基板表面の余白部に照射して識別パターンを刻印することを特徴とする半導体基板へのレーザー印字方法。
  2. 前記熱処理が400℃以上で30分以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体基板へのレーザー印字方法。
  3. 前記熱処理が電気炉、ホットプレート、フラッシュランプ、レーザー光により行われることを特徴とする請求項2記載の半導体基板へのレーザー印字方法。
  4. 前記YVO4レーザー照射による識別パターンの凹凸ドットの深さが2.5μm以上であることを特徴とする請求項1記載の半導体基板へのレーザー印字方法。
  5. レーザー光出力が5〜25ワットで照射時間が10msecであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体基板へのレーザー印字方法。
JP2011173975A 2011-08-09 2011-08-09 Ntd半導体基板へのレーザー印字方法 Expired - Fee Related JP5879806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011173975A JP5879806B2 (ja) 2011-08-09 2011-08-09 Ntd半導体基板へのレーザー印字方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011173975A JP5879806B2 (ja) 2011-08-09 2011-08-09 Ntd半導体基板へのレーザー印字方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013038268A JP2013038268A (ja) 2013-02-21
JP5879806B2 true JP5879806B2 (ja) 2016-03-08

Family

ID=47887580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011173975A Expired - Fee Related JP5879806B2 (ja) 2011-08-09 2011-08-09 Ntd半導体基板へのレーザー印字方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5879806B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6076227B2 (ja) * 2013-10-04 2017-02-08 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE837370A (fr) * 1975-04-15 1976-05-03 Procede de preparation de monocristaux de silicium dopes par activation avec des neutrons
US20060000814A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-05 Bo Gu Laser-based method and system for processing targeted surface material and article produced thereby

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013038268A (ja) 2013-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101139733B (zh) 具有缺陷减少区域的单晶半导体晶片及其制造方法
JP5718026B2 (ja) 注入されたドーパントを選択的に活性化するためのレーザ・アニーリングを使用して半導体デバイスを製造するための方法
JP2006351659A (ja) 半導体装置の製造方法
US20150155172A1 (en) Apparatus and Method for Laser Heating and Ion Implantation
EP3451365B1 (en) Laser annealing method
IT8023526A1 (it) Procedimento per l'assorbimento di contaminanti, difetti o simili in un corpo semiconduttore
JP5879806B2 (ja) Ntd半導体基板へのレーザー印字方法
JP2011114052A (ja) 半導体基板の製造方法及びレーザアニール装置
US20210111026A1 (en) Laser annealing method for semiconductor device, semiconductor device, laser annealing method, control device of laser annealing apparatus, and laser annealing apparatus
CN102779739A (zh) 功率半导体器件背面制造工艺
KR102392885B1 (ko) 디바이스 형성 방법
JP2005534172A (ja) 急速加熱処理中のアライメントマークのずれ防止方法
JP5307093B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP2010283219A (ja) 半導体デバイス向け半導体基板の製造方法、半導体デバイスの製造方法、半導体デバイスの製造装置
JP6922851B2 (ja) ゲッタリング層の形成方法
JP6076227B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP5350757B2 (ja) メサ型ツェナーダイオード及びその製造方法
JPS6122623A (ja) 半導体素子の製造方法
JP2000294467A (ja) 表面に識別パターンを有する多層基板の製造方法および管理方法
JPH0244717A (ja) 半導体装置の製造方法
CN114207780A (zh) 激光标记的印刷方法及带激光标记的硅晶片的制造方法
JP2009259928A (ja) マーク付き半導体基板及びその製造方法
JP2009032711A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH01114045A (ja) 半導体基板の裏面歪付け方法
JP2006140176A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150515

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20151005

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20151005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5879806

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees