JP5878887B2 - ディーゼルエンジン - Google Patents
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Description
このディーゼルエンジンでは、ラックセンサで検出されたラック位置がアクセルペダルの踏み込み量に対応した位置から外れていることに基づいて、ラックセンサの故障判定が行われているため、回転変動が大きく、これに伴うラック位置の変動も大きなクランキング時には、ラックセンサの故障判定が困難で、回転が安定し、ラック位置の変動が小さくなるまで故障判定を待つ必要があり、キースイッチのスタータモータ駆動位置へのキー投入後、早期にラックセンサの故障判定を行うことができない。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1に例示するように、キースイッチ(1)と、このキースイッチ(1)を介してバッテリ(2)に連携されたスタータモータ(3)と、エンジン回転を検出する回転センサ(4)と、燃料噴射ポンプ(5)の燃料調量ラック(5a)のラック位置を検出するラックセンサ(6)と、キースイッチ(1)と回転センサ(4)とラックセンサ(6)とが連携された故障判定装置(7)とを備え、
図1、図2に例示するように、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されたが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されないことに基づいて、故障判定装置(7)によりラックセンサ(6)の故障が判定(S4)されるように構成されている、ことを特徴とするディーゼルエンジン。
請求項3に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1に例示するように、キースイッチ(1)と、このキースイッチ(1)を介してバッテリ(2)に連携されたスタータモータ(3)と、エンジン回転を検出する回転センサ(4)と、燃料噴射ポンプ(5)の燃料調量ラック(5a)のラック位置を検出するラックセンサ(6)と、キースイッチ(1)と回転センサ(4)とラックセンサ(6)とが連携された故障判定装置(7)とを備え、
図1、図2に例示するように、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されないが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されたことに基づいて、故障判定装置(7)により回転センサ(4)の故障が判定(S7)されるように構成されている、ことを特徴とするディーゼルエンジン。
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 早期にラックセンサの故障を判定することができる。
図1、図2に例示するように、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されたが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されないことに基づいて、故障判定装置(7)によりラックセンサ(6)の故障が判定(S4)されるように構成されているので、回転変動や、これに伴うラック位置の変動が大きいクランキング時であっても、回転センサ(4)の出力の有無と、ラックセンサ(6)の出力変動の有無により、容易にラックセンサ(6)の故障が判定され、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、早期にラックセンサ(6)の故障を判定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 早期に回転センサの故障を判定することができる。
図1、図2に例示するように、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されないが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されたことに基づいて、故障判定装置(7)により回転センサ(4)の故障が判定(S7)されるように構成されているので、回転変動や、これに伴うラック位置の変動が大きいクランキング時であっても、回転センサ(4)の出力の有無と、ラックセンサ(6)の出力変動の有無により、容易に回転センサ(4)の故障が判定され、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、早期に回転センサ(4)の故障を判定することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2と同様、次の効果を奏する。
《効果》 早期に回転センサの故障を判定することができる。
図1、図2に例示するように、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されないが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されたことに基づいて、故障判定装置(7)により回転センサ(4)の故障が判定(S7)されるように構成されているので、回転変動や、これに伴うラック位置の変動が大きいクランキング時であっても、回転センサ(4)の出力の有無と、ラックセンサ(6)の出力変動の有無により、容易に回転センサ(4)の故障が判定され、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、早期に回転センサ(4)の故障を判定することができる。
図1に示すように、燃料噴射ポンプ(5)と電動アクチュエータ(23)と制御装置(24)とを備え、制御装置(24)で電動アクチュエータ(23)の駆動が制御され、電動アクチュエータ(23)の駆動で燃料噴射ポンプ(5)の燃料調量ラック(5a)が摺動されることにより、燃料調量ラック(5a)の調量位置が調節される。
キースイッチ(1)のON位置(21)へのキー投入中、バッテリ(2)から制御装置(24)を介して電動アクチュエータ(23)に通電がなされ、目標回転数設定装置(15)で設定された目標回転数と、回転センサ(4)で検出された実回転数との回転数偏差が小さくなるように、制御手段(24)が電動アクチュエータ(23)を制御して、燃料調量ラック(5a)の調量位置を調節する。
キースイッチ(1)のOFF位置(22)へのキー投入時には、バッテリ(2)から電動アクチュエータ(23)への通電が解除され、燃料調量ラック(5a)はリターンスプリング(12)の付勢力(12a)で燃料無噴射位置に移動し、エンジンが停止する。
キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入時には、バッテリ(2)から制御装置(24)を介して電動アクチュエータ(23)に通電がなされ、燃料噴射ポンプ(5)の燃料調量ラック(5a)がエンジン始動位置にセットされる。
キースイッチ(1)のグロープラグ通電位置(25)でのキー投入保持操作中には、バッテリ(2)からグロープラグ(9)に通電がなされ、エンジン始動前に燃焼室(27)を予熱することができる。
図1に示すように、キースイッチ(1)と、このキースイッチ(1)を介してバッテリ(2)に連携されたスタータモータ(3)と、エンジン回転を検出する回転センサ(4)と、燃料噴射ポンプ(5)の燃料調量ラック(5a)のラック位置を検出するラックセンサ(6)と、キースイッチ(1)と回転センサ(4)とラックセンサ(6)とが連携された故障判定装置(7)とを備えている。
故障判定装置(7)は、制御装置(3)の演算処理部である。
回転センサ(4)の出力は電圧出力、ラックセンサ(6)の出力変動は電圧出力の変動である。
これにより、回転変動や、これに伴うラック位置の変動が大きいクランキング時であっても、回転センサ(4)の出力の有無と、ラックセンサ(6)の出力変動の有無により、容易に両センサ(4)(6)の同時故障が判定(S9)され、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、早期に両センサ(4)(6)の同時故障を判定することができる。
これらの故障情報報知装置(4a)(6a)(46a)は、ディーゼルエンジンの搭載機械のダッシュボードに設けたランプであり、ランプの点灯により、故障情報の報知を行う。これらの故障情報報知装置(6a)(4a)(3a)には、ダッシュボード等に設けた表示灯、LED、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、警報ブザー等を用いることができる。LEDは発光ダイオード、ELはエレクトロルミネッセンスの略称である。
ステップ(S1)では、キースイッチのスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入はなされたか否かが判定される。判定が否定の場合は、ステップ(S1)が繰り返され、判定が肯定されると、ステップ(S2)に進む。
ステップ(S2)では、回転センサ(4)の出力が検出されたか否かが判定され、判定が肯定されると、ステップ(S3)に進む。
ステップ(S3)では、ラックセンサ(6)の出力変動が検出されたか否かが判定され、判定が肯定されると、ステップ(S2)に戻る。
ステップ(S4)では、ラックセンサ(6)の故障が判定され、ステップ(S5)に進む。
ステップ(S5)では、ラックセンサ(6)の故障情報が報知され、処理が終了される。
ステップ(S6)では、ラックセンサ(6)の出力変動が検出されたか否かが判定され、判定が肯定の場合には、ステップ(S7)に進む。
ステップ(S7)では、回転センサ(4)の故障が判定され、ステップ(S8)に進む。
ステップ(S8)では、回転センサ(4)の故障情報が報知され、処理が終了する。
ステップ(S9)では、両センサ(4)(6)の同時故障が判定され、ステップ(S10)に進む。
ステップ(S10)では、両センサ(4)(6)の同時故障情報が報知され、処理が終了する。
リンプホームモードでは、エンジンは始動できるが、エンジン出力が制限される。
なお、ステップ(S9)への移行は、キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力が検出されず、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動も検出されない場合に実施されるが、この移行条件は、両センサ(4)(6)は故障していないが、スタータモータ(3)が故障している場合にも成立する。このため、ステップ(S9)では、両センサ(4)(6)の同時故障とスタータモータ(3)の故障のいずれかである旨の判定を行い、ステップ(S10)では、両センサ(4)(6)の同時故障とスタータモータ(3)の故障のいずれかである旨の故障情報を報知するようにしてもよい。
(2) バッテリ
(3) スタータモータ
(4) 回転センサ
(5) 燃料噴射ポンプ
(5a) 燃料調量ラック
(6) ラックセンサ
(7) 故障判定装置
(8) スタータモータ駆動位置
(S4) ラックセンサの故障が判定
(S7) 回転センサの故障が判定
Claims (3)
- キースイッチ(1)と、このキースイッチ(1)を介してバッテリ(2)に連携されたスタータモータ(3)と、エンジン回転を検出する回転センサ(4)と、燃料噴射ポンプ(5)の燃料調量ラック(5a)のラック位置を検出するラックセンサ(6)と、キースイッチ(1)と回転センサ(4)とラックセンサ(6)とが連携された故障判定装置(7)とを備え、
キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されたが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されないことに基づいて、故障判定装置(7)によりラックセンサ(6)の故障が判定(S4)されるように構成されている、ことを特徴とするディーゼルエンジン。 - 請求項1に記載されたディーゼルエンジンにおいて、
キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されないが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されたことに基づいて、故障判定装置(7)により回転センサ(4)の故障が判定(S7)されるように構成されている、ことを特徴とするディーゼルエンジン。 - キースイッチ(1)と、このキースイッチ(1)を介してバッテリ(2)に連携されたスタータモータ(3)と、エンジン回転を検出する回転センサ(4)と、燃料噴射ポンプ(5)の燃料調量ラック(5a)のラック位置を検出するラックセンサ(6)と、キースイッチ(1)と回転センサ(4)とラックセンサ(6)とが連携された故障判定装置(7)とを備え、
キースイッチ(1)のスタータモータ駆動位置(8)へのキー投入後、回転センサ(4)の出力は検出されないが、クランキング時の振動によるラックセンサ(6)の出力変動が検出されたことに基づいて、故障判定装置(7)により回転センサ(4)の故障が判定(S7)されるように構成されている、ことを特徴とするディーゼルエンジン。
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