JP5878582B2 - タイヤ内発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高電力を得ることの可能なタイヤ内発電装置に関する。
タイヤ内の温度や圧力を検出するTPMS(タイヤ・プレッシャー・モニタリング・システム)等のセンサ+無線を有するデバイスをタイヤ気室内に設置してタイヤモニタリングを実施する場合に、そのデバイスに電力を供給するタイヤ内発電装置が知られている。
例えば、発電体を螺旋状に摺動させることで磁石とコイルで発電させる技術(特許文献1等参照)、回転錘を回転させて発電させる技術(特許文献2等参照)などが知られている。
特開2000−92784号公報 特開2000−278923号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、発電体にかかる力の方向と発電体の螺旋摺動方向とが同一方向ではないため、発電体の摺動抵抗が大きく、発電効率が低いので、高電力を得ることができない。また、特許文献2の技術では、回転錘と発電ロータの回転力が歯車を介して伝達されるため、回転抵抗が高く、発電効率が低いので、高電力を得ることができない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、高電力を得ることができるタイヤ内発電装置を提供する。
本発明に係るタイヤ内発電装置によれば、タイヤ気室内に取付けられるタイヤ内発電装置において、車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転する回転磁石及び回転錘と、互いに対向する2つの回転磁石の間に位置されて回転磁石との電磁誘導作用により電圧を発生するコイル部とを備え、回転磁石及び回転錘は回転中心線が同じであり、回転錘は、重心と回転中心線とが異なるように形成され、回転磁石は、回転中心線と直交する面が回転中心線の周りを1周する周方向に沿って隣り合う偶数数分の領域を備え、当該互いに隣り合う領域が互いに異なる磁極に形成され、互いに対向する2つの回転磁石は、互いに異なる磁極に形成された領域同士が対向する状態を維持して回転するように構成され、コイル部は、回転する2つの回転磁石の互いに異なる磁極間で発生する磁束が通る空間を取り囲む筒形状にコイルが巻回されたコイル巻体を備え、タイヤ気室内においてトレッド面の裏面に相当する位置にベースを介して取付けられ、回転錘及び回転磁石の回転軸の両端がベースに設けられた回転軸支持部材に回転可能に支持されて回転錘及び回転磁石の回転軸がタイヤの幅方向に延長するように設けられたので、車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転錘が回転することで2つの回転磁石が回転し、2つの回転磁石の回転によって、コイル巻体の筒内を通過する磁束φの向きが変化し、コイルに電圧が発生するので、発電効率が良く、高電力を得ることができる。また、回転磁石の回転中心線と直交する面が回転中心線の周りを1周する周方向に沿って隣り合う偶数数分の領域を備えたので、効率的に連続発電が可能となる。また、回転錘及び回転磁石の回転軸が、タイヤの幅方向に延長するようにトレッド面の裏面に取付けられていることで、車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転錘が回転しやすくなったり、車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転体が回転しやすくなる。よって、高電力を得ることができる。
回転磁石は、コイル部に対向する面とは反対側の面にヨークを備えたので、コイル巻体の筒内を通過する磁束φの磁束密度を大きくでき、高電力を得ることができる。
回転磁石の偶数数分の領域の数は、6であるので、コイル巻体の筒内を通過する磁束φの向きが変化する速度を早くできることと磁束密度の大きさとのバランスが良くなり、高電力を得ることができる。
回転磁石の偶数数分の各領域は、周方向に沿って等分割された領域であるので、回転磁石の回転により連続して一定の高電力を得ることができる。
コイル部のコイル巻体の数と回転磁石の偶数数分の領域の数とが同じであり、コイル巻体は、筒の中心線に直交する断面形状が領域の形状と同じ形状に形成され、当該コイル巻体が回転中心線の周りに配置され、各コイル巻体の筒の両端と2つの回転磁石の相対向する各領域とを1対1で対応するように対向させた場合に、コイル巻体の筒の中心線と回転磁石の領域の中心とを一致させたので、複数のコイル巻体の筒内を通過する磁束φの向きが変化する速度を早くでき、高電力を得ることができる。
回転錘が、各回転磁石のコイル部と対向する面とは反対側の面側にそれぞれ設けられ、当該回転磁石及び回転錘のセットがコイル部を中心として左右対称に設けられたので、回転磁石及び回転錘の回転のバランスが良くなり、故障を低減できる。
回転錘及び回転磁石が、1本の回転軸に取付けられ、回転軸の両端が、トレッド面の裏面にベースを介して固定された回転軸支持部材に回転可能に支持されたので、互いに対向して回転する2つの回転磁石を、互いに異なる磁極に形成された領域同士が対向する状態に常に正確に維持でき、磁束の乱れを防止でき、発電効率が高くなる。
本発明に係るタイヤ内発電装置によれば、タイヤ気室内に取付けられるタイヤ内発電装置において、回転軸に取付けられ回転中心と重心とが異なるように少なくとも一部が磁石により形成されて車両走行時のタイヤに加わる力の変化に応じて回転する回転体と、回転により互いに対向する2つの回転体の磁石間に位置されて当該磁石との電磁誘導作用により電圧を発生するコイル部とを備え、コイル部は、回転により互いに対向する磁石の互いに異なる磁極間で発生する磁束が通る空間を取り囲む筒形状にコイルが巻回されたコイル巻体を備え、タイヤ気室内においてトレッド面の裏面に相当する位置にベースを介して取付けられ、回転体の回転軸の両端がベースに設けられた回転軸支持部材に回転可能に支持されて回転体の回転軸がタイヤの幅方向に延長するように設けられたので、回転体が回転することで、コイル巻体の筒内の空間を通過する磁束φの向きが変化するので、高電力を得ることができる。また、回転体と磁石とを別々に備えた構成と比べて、部品点数を削減できるので、小型軽量化が図れる。また、回転体の回転軸が、タイヤの幅方向に延長するようにトレッド面の裏面に取付けられていることで、車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転錘が回転しやすくなったり、車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転体が回転しやすくなる。よって、高電力を得ることができる。
回転体の回転中心を通る平面で回転体を2分割して回転体の慣性モーメントが最大となるよう分割した場合の慣性モーメント(Imax)が、回転体の全慣性モーメント(Itotal)の80%以上としたので、回転体の偏心度を大きくできてタイヤ接地時に回転体が大きな周方向加速度を取り込めるようになって、回転体が回転しやすくなり、コイル巻体の筒内の空間を通過する磁束φの向きが変化する速度がより速くなるので、高電力を得ることができ、また、効率的に連続発電が可能となり、発電量を増加させることができる。
回転体が、回転体の回転方向に沿って配置された複数の異なる磁極の磁石を備えたので、磁極変化点が多くなり、回転体が回転することで、コイル巻体の筒内の空間を通過する磁束φの向きが変化する速度がより速くなるので、高電力を得ることができる。
回転体の磁石は、コイル部に対向する面とは反対側の面にヨークを備えたので、磁石内での自己完結の磁界発生状態を抑制できてコイル巻体の筒内を通過する磁束φの磁束密度を大きくでき、高電力を得ることができる。
コイル巻体が、回転体の磁石の回転軌跡の投影部分に設けられたので、コイル巻体の筒内を通過する磁束φの磁束密度を大きくでき、高電力を得ることができる。
コイル巻体の筒の断面の外周形状と回転体の磁石の断面の外周形状とが同じ形状に形成され、回転体の回転により、磁石の断面の中心線とコイル巻体の筒の断面の中心線とが一致した場合に、コイル巻体の断面の外周の長さが回転体の磁石の断面の外周の長さ以下である構成としたので、コイル巻体の抵抗を小さくでき、発電効率が高くなる。
コイル巻体を複数備え、コイル巻体毎に整流回路及び充電回路を設けたことにより、充電量を多くできる。
2つの回転体の磁石がコイル部を中心として対称な形状に形成されるとともに、これら2つの回転体が1本の回転軸に取付けられ、2つの回転体の磁石がコイル部を中心として対称な形状で対向した状態に維持されて回転体と回転軸とが一緒に回転可能に構成されたことにより、コイル部に対して安定した磁界を供給できるので、発電効率を高めることができる。
回転体のすべてが磁石により形成された構成としたことで、タイヤ内発電装置全体に対する磁石の割合を大きくでき、コイル巻体の筒内を通過する磁束φの磁束密度を大きくできるので、高電力を得ることができる。
コイル部が、トレッド面の裏面にベースを介して固定されたコイル部固定部材に固定されたので、互いに対向して回転する2つの回転磁石に対するコイル部の位置を正確に維持できたり、互いに対向して回転する2つの回転体の磁石に対するコイル部の位置を正確に維持できる。よって、磁束の乱れを防止できて、発電効率が高くなる。
タイヤ内発電装置を示す斜視図(実施形態1)。 タイヤ内発電装置を示す分解斜視図(実施形態1)。 タイヤ内発電装置の組立要領を示す分解斜視図(実施形態1)。 コイル部と2つの回転磁石との関係を示す斜視図(実施形態1)。 実施形態1の実施例による結果を示す図(実施形態1)。 タイヤ内発電装置を示す斜視図(実施形態1)。 回転磁石の他の例を示す斜視図(実施形態1)。 コイル部の他の例を示す斜視図(実施形態1)。 回転軸の他の例を示す斜視図(実施形態1)。 タイヤ内発電装置を示す斜視図(実施形態2)。 タイヤ内発電装置を示す分解斜視図(実施形態2)。 タイヤ内発電装置を示す断面図(実施形態2)。 コイル部と接続される電気部品群を示すブロック図(実施形態2)。 コイル部と磁石との関係を示す斜視図(実施形態2)。 実施例による発電量の結果を示す図(実施形態2)。 回転体の慣性モーメント比を説明する図(実施形態2)。 発電量と回転体の慣性モーメント比との関係を示す図(実施形態2)。 タイヤ内発電装置を示す斜視図(実施形態2)。 磁石を示す図(実施形態2)。 磁石を示す図(実施形態2)。 取付孔と取付孔が取付けられる回転軸の部分とを示す斜視図(実施形態2)。 回転軸と回転体とを示す斜視図(実施形態2)。 タイヤの内面から回転軸の回転中心線までの高さhと発電量との関係を示す図(実施形態2)。 タイヤの内面への取付形態を示す斜視図(実施形態2)。
実施形態1
図1乃至9に基づいて実施形態1を説明する。
図1;2に示すように、本実施形態1に係るタイヤ気室内に取付けられるタイヤ内発電装置1は、ベース2と、2つの回転軸支持部材3;3と、1本の真っ直ぐな回転軸4と、コイル部固定部材5と、コイル部6と、2つの回転磁石7;7と、各回転磁石7;7に設けられた円板状のヨーク(軟磁性体)8;8と、2つの回転錘9;9とを備える。コイル部6より引き出されたコイルの両端は整流回路25に接続される。
ベース2は、例えば長方形の平板により形成される。回転軸支持部材3;3は、ベース2を形成する平板の一方の面により形成された長方形のベース面10における長手方向の両端部に取付けられる。回転軸支持部材3は上部に回転軸4の端部を回転可能に支持する軸受11を備える。軸受11は、回転軸支持部材3の上部に形成された孔に取付けられた軸受部材、あるいは、回転軸支持部材3の上部に形成された軸受孔により形成される。コイル部固定部材5は、長方形のベース面10における長手方向の中央部に取付けられる。コイル部固定部材5は上部にコイル部6が固定される貫通孔51を備える。
回転軸4がコイル部固定部材5の貫通孔51に固定されたコイル部6の中央孔部61を貫通し、回転軸4の両端部がベース面10の両端部に取付けられた回転軸支持部材3の軸受11に回転可能に支持される。中央孔部61の径寸法は、回転軸4とコイル部6のコイル65とが接触しないように回転軸4の径寸法よりも大きく形成される。
コイル部固定部材5と一方の回転軸支持部材3との間に位置される回転軸4の一方部、及び、コイル部固定部材5と他方の回転軸支持部材3との間に位置される回転軸4の他方部には、それぞれ回転構成部45が設けられる。
回転構成部45は、回転磁石7とヨーク8と回転錘9とにより構成される。回転磁石7は、円板の中央に回転軸4を嵌合状態に貫通させる貫通孔78を備えた孔開き円板状に形成される。ヨーク8は円板の中央に回転軸4を嵌合状態に貫通させる貫通孔79を備えた孔開き円板状に形成される。回転錘9は、回転中心と重心とが異なるものであれば良く、例えば、半円板よりも小さい扇形板により形成され、回転中心となる扇の中心に回転軸4を嵌合状態に貫通させる貫通孔91を備えた構成のものを用いる。回転軸4が回転磁石7及び円板状のヨーク8の貫通孔78;79と回転錘9の貫通孔91とに嵌め込まれて回転軸4の外周面と回転磁石7とヨーク8と回転錘9とが接着剤や溶接のような接着手段により固定される。回転磁石7とヨーク8と回転錘9とが回転軸4の外周面に固定状態に取付けられて回転軸4と一緒に回転する。回転磁石7、ヨーク8、回転錘9は、回転中心線Xが同じである。
各回転構成部45の2つの回転磁石7;7は、コイル部固定部材5の貫通孔51に固定されたコイル部6を挟んで対向する位置に設けられる。ヨーク8は、回転磁石7の回転軸支持部材3に近い側の面74に接着剤で固定される。回転錘9は、ヨーク8と回転軸支持部材3との間に位置される回転軸4に取付けられる。回転錘9;9が、各回転磁石7;7のコイル部6と対向する面とは反対側の面側にそれぞれ設けられる。当該回転磁石7、ヨーク8、回転錘9のセットである回転構成部45が2つ設けられ、これら一対の回転構成部45が、コイル部6を中心として左右対称に設けられる。
図4に示すように、回転磁石7は、回転中心線Xと直交する中央孔つきの円状面71が回転中心線Xの周りを1周する周方向に沿って隣り合う偶数数分の領域72を備え、当該互いに隣り合う領域72;72が互いに異なる磁極に形成される。
コイル部6を挟んで互いに対向する2つの回転磁石7;7は、互いに異なる磁極に形成された領域72;72の面同士が対向する状態を維持して回転するように回転軸4に固定される。
回転磁石7の偶数数分の各領域72は、上記周方向に沿って6等分された領域により形成される。例えば、回転磁石7が、扇角度60°の扇形状板の単位磁石同士が6個組合わされて互いに接着剤で接着されて形成された場合は、周方向に隣り合う領域72を形成する各単位磁石は各々異なる磁極に着磁される。あるいは、中央に貫通孔78を備えた孔付き円板形状の磁石材料に対して周方向に60°毎に区切られた6個の領域72としての6個の扇形状板部を設け、隣り合う扇形状板部の扇形状板面同士が各々異なる磁極に着磁された回転磁石7を用いてもよい。
そして、コイル部6を挟んで対向する2つの回転磁石7;7は、対向する扇形状板面同士が互いに異なる磁極となるように回転軸4に固定される。
図4に示すように、コイル部6は、回転する2つの回転磁石7;7の互いに異なる磁極に形成された領域72;72間で発生する磁束φが通る空間62を取り囲む筒形状にコイルが巻回されたコイル巻体67を6個備える。例えば、コイル巻体67は、回転する2つの回転磁石7;7の互いに異なる磁極間で発生する磁束φが通る扇型の筒形状を形成するようにコイル65が巻かれた構成である。好ましくは、コイル65として、断面矩形状の平角線を用いる。これにより、巻線抵抗減少と巻数増加が図れ、巻線密度を向上できるので、発電効率が高まる。
例えば、図4に示すように、回転磁石7;7の偶数数分の領域72の面形状が扇形状である場合において、コイル部6のコイル巻体67の数と回転磁石7の偶数数分の領域72の数とを同じにする場合、コイル巻体67は、筒の中心線68に直交する断面形状が領域72の扇形状とを同じ扇形状に形成される。各コイル巻体67の筒の両端と2つの回転磁石7;7の相対向する各領域72;72とを1対1で対応するように対向させた場合には、コイル巻体67の筒の中心線68と回転磁石7の領域72の中心とを一致させる。つまり、6個のコイル巻体67が回転中心線Xの周りに配置され、回転磁石7と同様の形状のコイル部6を構成する。つまり、回転磁石7の外周の径寸法とコイル部6の外周の径寸法とを同じにした。
タイヤ内発電装置1の組立方法の一例を図2;図3に基いて説明する。まず、コイル部固定部材5の貫通孔51内に接着剤でコイル部6を固定し、回転軸4をコイル部6の中央孔部61に通す。ヨーク8は回転磁石7の一方の面74にあらかじめ接着しておく。回転軸4の両端側から、それぞれ、ヨーク8付きの回転磁石7、回転錘9を順番に取り付け、ヨーク8付きの回転磁石7、回転錘9を回転軸4の所定の位置に接着剤で固定する。コイル部固定部材5の下端をベース面10の嵌合部14に嵌め込んで接着剤で固定する。回転軸4の両端を回転軸支持部材3の軸受11に挿入した後に、回転軸支持部材3の下端をベース面10に当て、ベース2を貫通して設けられた貫通孔16と回転軸支持部材3の下端面より上部に延長するように形成された図外のねじ孔とを一致させた状態で、ベース2の他方の面15から貫通孔16にねじ17を通し、ねじ17をねじ孔に締結することにより、回転軸支持部材3をベース面10に固定する。以上により、タイヤ内発電装置1の組立が完了する。
以上のように構成されたタイヤ内発電装置1は、ベース2の他方の面15が、タイヤ気室内であって例えばトレッド面の裏面に相当する位置に固定される。そして、車を走行させると、タイヤ内振動でもっともエネルギーの高い遠心力の変動により、回転錘9;9が回転し、互いに対向する2つの回転磁石7;7も回転する。この2つの回転磁石7;7の回転によって、各コイル巻体67の筒内を通過する磁束φの向きが変化するので、コイル65に電圧が発生する。この電圧が整流回路25を通して充電回路26に充電され、デバイス27に供給される。
尚、タイヤの回転による振動は、タイヤのベルトの曲げによるヨー変化が引き起こしている。特にタイヤが接地する瞬間、又は、タイヤが接地から離れる瞬間に、タイヤ振動として現れる。この振動は、ベルトからタイヤの中心に近づくほど大きくなる。従って、トレッド面の裏面にベース2を固定し、回転構成部45を回転可能に支持する回転軸4をトレッド面の裏面よりタイヤの中心側に離れた位置に位置させることにより、回転構成部45により大きな加速度が働き、回転構成部45に大きなエネルギーを与えることができる。そこで、トレッド面の裏面よりタイヤの中心方向への距離10mm以上40mm以下の間に回転軸4を位置させた。
実施形態1によれば、回転磁石7は、回転中心線Xと直交する面が回転中心線Xの周りを1周する周方向に沿って隣り合う偶数数分の領域72を備えたので、コイル巻体67の筒内を通過する磁束φの向きが変化する速度を早くでき、効率的に連続発電が可能となり、高電力を得ることができる。
実施形態1によれば、回転磁石7の偶数数分の領域72の数及びコイル部6のコイル巻体67の数を同じにしたので、コイル巻体の筒内を通過する磁束φの向きが変化する速度を早くできて、高電力を得ることができる。
実施形態1によれば、回転磁石7の偶数数分の領域72の数及びコイル部6のコイル巻体67の数をともに6つにしたので、コイル巻体の筒内を通過する磁束φの向きが変化する速度を早くできることと磁束密度の大きさとのバランスが良く、高電力を得ることができる。
実施形態1によれば、コイル巻体67は、筒の中心線68に直交する断面形状が領域72の形状と同じ形状に形成され、当該コイル巻体67が回転中心線Xの周りに配置され、各コイル巻体67の筒の両端と2つの回転磁石7;7の相対向する各領域72;72とを1対1で対応するように対向させた場合に、コイル巻体67の筒の中心線68と回転磁石7;7の領域72の中心とを一致させたので、複数のコイル巻体67の筒内を通過する磁束φの向きが変化する速度をより早くでき、高電力を得ることができる。
コイル部6が回転磁石7の外周面より外にはみ出すと、コイル巻体67の巻長さが長くなってコイル巻体67の抵抗が大きくなってしまうので、発電効率が悪くなるが、実施形態1によれば、回転磁石7の外周の径寸法とコイル部6の外周の径寸法とを同じにしたので、コイル巻体67の抵抗を小さくでき、発電効率が高くなる。
実施形態1によれば、回転磁石7の偶数数分の各領域72を、周方向に沿って等分割された領域としたので、回転磁石7の回転により連続して一定の高電力を得ることができるようになる。
実施形態1によれば、回転磁石7は、コイル部6に対向する面とは反対側の面74にヨーク8を備えたので、コイル巻体67の筒内を通過する磁束φの磁束密度を大きくでき、高電力を得ることができる。
実施形態1によれば、回転錘9が、各回転磁石7;7のコイル部6と対向する面とは反対側の面74側にそれぞれ設けられ、当該ヨーク8付きの回転磁石7及び回転錘9のセットがコイル部6を中心として左右対称に設けられたので、回転磁石7及び回転錘9の回転のバランスが良くなり、故障を低減できる。
実施形態1によれば、回転錘9及び回転磁石7が、1本の回転軸4に取付けられ、回転軸4の両端が、タイヤの内面にベース2を介して固定された回転軸支持部材3;3に回転可能に支持されたので、互いに対向して回転する2つの回転磁石7;7を、互いに異なる磁極に形成された領域72;72同士が対向する状態に常に正確に維持できるので、磁束の乱れを防止でき、発電効率が高くなる。
実施形態1によれば、コイル部6が、タイヤの内面にベース2を介して固定されたコイル部固定部材5に固定されたので、互いに対向して回転する2つの回転磁石7;7に対するコイル部6の位置を正確に維持でき、磁束の乱れを防止できて、発電効率が高くなる。
実施形態1の実施例
・タイヤサイズ:225/55R17を用いた。
・トレッド面の裏面における幅方向中央孔部にベース2の他方の面15を接着してタイヤ内発電装置1をタイヤ気室内に取付けた。回転軸4がタイヤの幅方向に延長するように取付けた。トレッド面の裏面から回転軸4までの距離は20mmとした。
・2つの回転磁石7;7間の距離は2mm、回転磁石7の回転中心線Xに沿った方向の板厚は1.5mm、ヨーク8の回転中心線Xに沿った方向の板厚は0.5mmとした。
・コイル部6は、外周径が10mm、中央孔部61の径が4mm、回転中心線Xに沿った方向の厚さが1.5mm、コイルの線径が0.08mm、コイル巻体67の巻数が900回とした。
・回転磁石7は、外周径が10mm、回転中心線Xに沿った方向の板厚が1.5mmとした。
・ヨーク8は、外周径が10mm、回転中心線Xに沿った方向の板厚が0.5mmとした。
・2つの回転磁石7;7間の距離は2mmとし、回転磁石7とコイル部6との間の距離を0.25mmとした。
・回転錘9は、扇の中心角が60°、半径が8mm、重さ7gのものを用いた。
・回転軸は、軸受11と軸受11との間の長さを22mm、軸径を2mmとした。
・車速30km/hから120km/hまでの範囲において10km/h間隔毎の各速度で、蓄電圧が0Vから安定するまで走行させた。
・安定した電圧とデバイスの負荷(R=500Ω)とにより、発電量(W=V/R)を算出した。
・実施例により得られた車速と発電量との関係を図5に示す。
実施形態1においては、コイル部6を2つ以上備え、2つの回転磁石7;7の対を2対以上備え、回転錘9を3つ以上備えた構成のタイヤ内発電装置としてもよい。例えば、図6に示すように、コイル部6を2つ備え、2つの回転磁石7;7の対を2対備え、回転錘9を3つ備えた形態のタイヤ内発電装置としてもよい。当該タイヤ内発電装置によれば、コイル部6と2つの回転磁石7;7とによる発電部が2箇所になるとともに、回転錘9が増えることで回転軸4の回転が速くなるので、より高電力を得ることができる。
実施形態1においては、回転磁石7は、中央に回転軸4を貫通させる貫通孔78を備えた多角形板状に形成されたものでもよい。例えば、図7に示すように、6極に対応した6角形板状のものを用いてもよい。
上記では、回転中心線Xの周りを完全に取り囲むような複数のコイル巻体67により形成されたコイル部6を説明したが、実施形態1においては、回転中心線Xの周りを完全に取り囲まない数の複数のコイル巻体67あるいは1つのコイル巻体67によりコイル部6を構成してもよい。例えば、図8に示すように、回転磁石7の領域72に対応する形状の1つのコイル巻体67によりコイル部6を構成してもよい。
実施形態1においては、図9に示すように、回転錘9を取付ける部分40が回転中心線Xよりもずれた位置に形成された回転軸4を用いてもよい。この場合、回転錘9の回転慣性が大きくなるので、回転錘9が回転しやすくなり、高電力を得ることができる。
実施形態2
図10乃至図22に基づいて実施形態2を説明する。尚、実施形態1と実施形態2とで同じ符号の付いている名称の異なる構成要素については、各実施形態においてそれぞれ採用している構成要素と符号との組み合わせを有効なものとする。
図10;図11に示すように、本実施形態2に係るタイヤ気室内に取付けられるタイヤ内発電装置1は、ベース2と、2つの回転軸支持部材3;3と、1本の真っ直ぐな回転軸4と、コイル部固定部材5と、コイル部6と、2つの回転体7;7とを備える。コイル部6の両端は電線23により整流回路18(図13参照)に接続される。ベース2、2つの回転軸支持部材3;3、回転軸4、コイル部固定部材5は、非磁性材料により形成される。ベース2、回転軸支持部材3;3、コイル部固定部材5は、例えば、アクリル樹脂により形成され、回転軸4は、例えば、JIS規格のSUS304により形成される。尚、実施形態2において、説明に用いる、上下、前後、左右の位置関係は、図10において矢印で示した。
ベース2は、例えば、矩形の平板により形成されたベース板11と、ベース板11上に設けられた固定台12とを備える。固定台12は、下板13と、左右一対の側壁14;14と、屋根板15と、左右の側設置台16;16と、収納設置空間17とを備える。下板13は、ベース板11より一回り小さい矩形の平板状であってベース板11上にベース板11と同心に設けられる。左右一対の側壁14;14は、下板13上に間隔を隔てて設けられ、上下方向及び前後方向に延長する。側壁14;14は、下板13上に左右の側縁からそれぞれ等間隔の位置に設けられる。屋根板15は、左右一対の側壁14;14の上端面を跨ぐように設けられる。左右の側設置台16;16は、下板13上の左右の側縁に近い左右の側壁14;14の外面と下板13の上面とから延長するように設けられる。収納設置空間17は、下板13と左右の側壁14;14と屋根板15とで囲まれて前後が開口した空間により形成される。収納設置空間17内には、図13の点線内に示す整流回路18、充電回路19、無線モジュールのようなデバイス20などの電気部品群22が収納設置される。尚、ベース2は、上述した各部材が組み立てられて形成されたものでもよいし、上述した各部材を一体成型して形成されたものでもよい。
屋根板15の上面、及び、側設置台16の上面は、ベース板11の上平面と平行な平面に形成される。回転軸支持部材3が側設置台16の上面より上方に延長するように側設置台16の上面に設けられ、コイル部固定部材5が屋根板15の上面より上方に延長するように屋根板15の上面に設けられる。
コイル部固定部材5は、屋根板15と一体に形成されたものでもよいし、屋根板15と別個に形成されたものが接着剤などの固定手段で屋根板15の上面に固定されて形成されたものでもよい。コイル部固定部材5は、屋根板15の左右間の中央位置より上方向及び前後方向に延長して互いに対向する対向面5a;5aを有した平板により形成される。コイル部固定部材5の平板の対向面5a;5aは屋根板15の上面である平面に対して垂直な面である。コイル部固定部材5は、対向面5a;5aを貫通するコイル部収納貫通孔5bと、上縁面を円弧状に切り欠いて形成された軸避け部5cとを備える。コイル部6はコイル部収納貫通孔5bの孔内壁に接着剤などの固定手段で固定される。
回転軸支持部材3は、側設置台16と別個に形成されるものであり、例えば、平板状の壁体により形成され、接着剤などの固定手段で側設置台16の上面に固定される。回転軸支持部材3は、上部側面に回転軸4の端部41を回転可能に支持する軸受21を備える。軸受21は、回転軸支持部材3の上部側面に形成された孔に取付けられた軸受部材、あるいは、回転軸支持部材3の上部側面に形成された軸受孔により形成される。
回転軸4は、両端部41;41と、ヨーク体位置決め部42、磁石対応部43、軸補強部44とを備える。回転軸4の両端部41;41が各回転軸支持部材3;3の軸受21;21に回転可能に支持される。図11に示すように、回転軸4は、中央部に軸補強部44を備え、軸補強部44と端部41との間には、ヨーク体位置決め部42と磁石対応部43とを備える。軸補強部44と磁石対応部43と端部41とが断面円形状に形成され、ヨーク体位置決め部42が断面角形状に形成される。ヨーク体位置決め部42は、例えば断面正六角形状に形成される。軸補強部44と左右の磁石対応部43;43とが隣り合うように設けられ、磁石対応部43とヨーク体位置決め部42とが隣り合うように設けられ、ヨーク体位置決め部42と端部41とが隣り合うように設けられる。
回転軸4の端部41の断面円径寸法は、ヨーク体位置決め部42の断面正六角形の内接円の円径寸法以下に形成される。磁石対応部43の断面円径寸法は、ヨーク体位置決め部42の断面正六角形の外接円の円径寸法以上に形成される。軸補強部44の断面円径寸法は、磁石対応部43の円径寸法よりも大きい寸法に形成される。
回転体7は、ヨーク体71と磁石72とにより形成される。即ち、回転体7を、ヨーク体71と、扇形状の偏心錘を形成する磁石72とにより構成した。
ヨーク体71は、扇形状のヨーク面板73と、位置決め孔74と、磁石位置決め板75;75;76とを備える。ヨーク面板73は、扇部73aと扇の要部73bとを備える。ヨーク面板73の扇形状は、扇の2つの半径のなす角度が例えば120°に形成される。位置決め孔74は、ヨーク面板73の扇の要部73bに形成された孔であり、回転軸4のヨーク体位置決め部42の断面正六角形状に対応した正六角形状の孔に形成される。磁石位置決め板75;75は、ヨーク面板73の2つの半径線縁に沿って設けられる。磁石位置決め板76は、ヨーク面板73の円弧線縁に沿って設けられる。磁石位置決め板75;75;76は、ヨーク面板73の一方の面より一方向に突出して、かつ、ヨーク面板73と垂直に設けられる。
ヨーク体71は、鉄、ニッケル、パーマロイ、センダスト、アモルファス金属などの軟磁性体により形成される。
磁石72は、円の中心に円孔を備えた所定厚さの円板を円の中心を要とした扇形状に分割した扇形状の磁石により形成される。磁石72の扇の要には回転軸4の外周面に対応する湾曲切欠部80を備える。例えば、2つの半径のなす角度が例えば60°の単位扇形状磁石77を2つ組み合わせて2つの半径のなす角度が120°の扇形状に形成された扇形状の磁石72を用いる。このような2つの半径のなす角度が60°の単位扇形状磁石77を用いれば、安定な磁力が得られ、また、コイル巻体61の筒内の空間60(図14参照)を通過する磁束φの向きが変化する速度を速くできるので、好ましい。
図14に示すように、単位扇形状磁石77は、一方の扇面側がN極に着磁され、他方の扇面側がS極に着磁されて形成された磁石である。扇形状磁石72は、異極同士が互いに隣り合うように2つの単位扇形状磁石77;77の端面78;78同士が接着されて形成される。
即ち、回転体7が、回転体7の回転方向に沿って配置された複数の異なる磁極の単位扇形状磁石77;77を備えるので、磁極変化点が多くなり、回転体7が回転することで、コイル巻体61の筒内の空間60を通過する磁束φの向きが変化する速度がより速くなるので、高電力を得ることができるようになる。
磁石72は、磁石位置決め板75;75;76で囲まれた磁石設置部79内に挿入可能な大きさに形成される。
例えば、磁石位置決め板75;75;76で囲まれた扇部73aの一方の扇面73uの面積と同じ面積の扇面を有した扇形状の磁石72を形成し、扇部73aの一方の扇面73uと磁石72の一方の扇面とが互いに磁力あるいは接着剤などの固定手段で固定されて回転体7が形成される。
即ち、回転体7の磁石72は、コイル部6に対向する面とは反対側の面にヨーク面板73を備え、かつ、磁石72の扇の外周面にヨークとして機能する磁石位置決め板75;75;76を備えた構成としたので、磁石72内で自己完結する磁界発生状態を抑制できてコイル巻体61の筒内の空間60を通過する磁束φの磁束密度を大きくできるので、高電力を得ることができるようになる。
また、ヨーク体71が磁石設置部79を備えるので、磁石72をヨーク体71の決まった位置である磁石設置部79に容易に設置できるので、回転体の製作が容易となり、また、磁石71の位置ずれも防止できるので、コイル部6に安定な磁界を供給できる。
また、回転体7は、回転体7の扇部の要部73bが回転軸4への取付孔としての位置決め孔74を備え、磁石72は、ヨーク面板73と磁石位置決め板75;75;76とで囲まれた扇形状の磁石設置部79に対応した扇形状に形成されて、扇の要には回転軸4の外周面に対応する湾曲切欠部80を備え、磁石設置部79に設置された構成とした。
即ち、磁石72に回転軸4への取付部を設けない構成としたので、回転体7がより回転しやすくなるので、コイル巻体61の筒内の空間60を通過する磁束φの向きが変化する速度がより速くなって、高電力を得ることができ、また、効率的に連続発電が可能となり、発電量を増加させることができる。
また、磁石72を偏心錘として利用したので、部品点数を削減できるとともに、磁石72が回転しやすくなるので、高電力を得ることができるとともに発電量を増加させることができるようになる。
回転体7の磁石72が回転軸4の軸補強部44側に位置されるように、ヨーク体71の位置決め孔74内に回転軸4の端部41側から断面六角形のヨーク体位置決め部42を嵌め込んで、図12に示すように、ヨーク面板73の扇の要部73bにおける位置決め孔74の孔縁部面46と回転軸4の磁石対応部43の端面45とを接触させる。この際、ヨーク体71と回転軸4とを接着剤などの固定手段で固定すれば、ヨーク体71と回転軸4とをより確実に一体化させることができる。
そして、回転軸4の端部41;41を回転軸支持部材3の軸受21内に回転可能に挿入した状態で、回転軸支持部材3を屋根板15の上面に接着剤などの固定手段で固定する。
回転軸4の各ヨーク体位置決め部42;42には、各回転体7;7の磁石72;72の扇面同士が向き合うように取付けられる。
実施形態2では、ヨーク体位置決め部42の断面形状及び位置決め孔74の孔形状を正六角形状としたので、磁石72;72の扇面の中心線が一致して磁石72;72の扇面同士が向き合うように磁石72;72を位置決めして回転軸4の各ヨーク体位置決め部42;42に回転体7を取付ける取付作業が容易となる。尚、位置決め孔74の孔形状を、三つ以上の角を備えた角孔とし、ヨーク体位置決め部42の断面形状は角孔に対応した角形状とすれば、当該取付作業が容易となる。
軸受21に回転可能に支持された回転軸4と、回転軸4の中心線を回転中心として回転軸4と一緒に回転するように形成された回転体7とにより、回転構成部25が形成される。回転体7は、回転中心(ヨーク面板73の扇の要73x)と重心とが異なるものであればよく、例えば、扇の2つの半径のなす角度が例えば180°以下の扇形状により形成されたものを用いればよい。
図14に示すように、コイル部6は、回転軸4と一緒に回転して互いに向き合う2つの回転体7;7における磁石72;72の互いに異なる磁極間で発生する磁束φが通る空間60を取り囲む筒形状にコイル62が巻回された2つのコイル巻体61;61により形成される。例えば、コイル巻体61は、回転する2つの回転体7;7の磁石72;72間で発生する磁束φが通る扇形の筒形状を形成するようにコイル62が巻かれた構成である。好ましくは、コイル62として、断面矩形状の平角線を用いる。これにより、巻線抵抗減少と巻数増加が図れ、巻線密度を向上できるので、発電効率が高まる。
例えば、図10;図14に示すように、コイル巻体61は、回転体7の磁石72の回転軌跡の投影部分に設けられたので、コイル巻体61の筒内の空間60を通過する磁束φの磁束密度を大きくでき、高電力を得ることができる。
尚、コイル部6の外周を磁石72の外周より大きくした場合、コイル巻体61の巻長さが長くなってコイル巻体61の抵抗が大きくなってしまうので、発電効率が悪くなるが、本実施形態2では、コイル巻体61の筒の断面の外周形状と磁石72の断面の外周形状とが同じ形状に形成され、回転体7の回転により、磁石72の断面の中心線とコイル巻体61の筒の断面の中心線とが一致した場合に、コイル巻体61の断面の外周の長さが磁石72の断面の外周の長さよりも小さく形成された構成としたので、コイル巻体61の抵抗が小さくなり、発電効率が高くなる。
また、回転体7が回転した場合において、回転軸4に沿った方向で単位扇形磁石77の扇面とコイル巻体61の扇形状筒の端部とが対向するように構成され、コイル部6を中心として回転体7;7の磁石72;72が左右対称に位置されるようになるので、コイル部6に対して安定した磁界を供給でき、発電効率を高めることができる。
図12に示すように、回転軸支持部材3;3間の間隔cは、回転軸4の全長よりも短く、かつ、回転軸4の両端部41;41を除いた部分の長さdよりも長く形成される。これにより、回転軸支持部材3とヨーク体位置決め部42との接触干渉を低減させることができるので、回転軸4の回転をスムーズにできるので、磁石72が回転しやすくなり、高電力を得ることができるとともに発電量を増加させることができるようになるとともに、回転軸4が軸受21よりはずれてしまうことを防止できる。
さらに、ヨーク面板73の扇の要部73bにおける位置決め孔74の孔縁部面46と回転軸4の磁石対応部43の端面45とが接触するように、ヨーク体位置決め部42と位置決め孔74とが嵌め合わされる構成としたので、回転体7の磁石72とコイル部6との間の距離がほぼ一定に保たれ、効率良く、安定に電圧を発生できる。
以上のように構成されたタイヤ内発電装置1は、ベース2の裏面11aが、タイヤ気室内であって例えばトレッド面の裏面に相当する位置に固定される。そして、車を走行させると、タイヤ内振動でもっともエネルギーの高い遠心力の変動により、回転体7;7が回転し、互いに対向する2つの磁石72;72も回転する。この2つの磁石72;72の回転によって、各コイル巻体61の筒内の空間60を通過する磁束φの向きが変化するので、コイル62に電圧が発生する。この電圧が整流回路18を通して充電回路19に充電され、デバイス20に供給される。
コイル部6の全体に対して1対の整流回路18と充電回路19とを設けるようにしても良いが、コイル部6のコイル巻体61毎に1対の整流回路18と充電回路19とを設けるようにすれば、充電量を多くできて好ましい。
なお、タイヤの回転による振動は、タイヤのベルトの曲げによるヨー変化が引き起こしている。特にタイヤが接地する瞬間、又は、タイヤが接地から離れる瞬間に、タイヤ振動として現れる。この振動は、ベルトからタイヤの中心に近づくほど大きくなる。従って、トレッド面の裏面にベース2を固定し、回転体7を回転可能に支持する回転軸4をトレッド面の裏面よりタイヤの中心側に離れた位置に位置させることにより、回転体7により大きな加速度が働き、回転体7に大きなエネルギーを与えることができる。そこで、トレッド面の裏面よりタイヤの中心方向への距離10mm以上40mm以下の間に回転軸4を位置させた。
このように、コイル部6が、タイヤの内面にベース2を介して固定されたコイル部固定部材5に固定された構成としたので、互いに対向して回転する2つの回転体7;7に対するコイル部6の位置を正確に維持でき、磁束φの乱れを防止できて、発電効率が高くなる。
また、回転軸4を、タイヤの幅方向に延長するようにトレッド面の裏面に取付けることにより、車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転体7が回転しやすくなり、高電力を得ることができるとともに発電量を増加させることができるようになる。
実施形態2のタイヤ内発電装置によれば、回転体7の偏心錘を磁石71により形成したので、回転体7と磁石72とを別々に備えた構成と比べて、部品点数を削減できるので、小型軽量化が図れる。また、回転体7が回転しやすい構成を備えたので、高電力を得ることができるとともに発電量を増加させることができるようになる。
実施形態2の実施例
・タイヤサイズ;225/55R17を用いた。
・トレッド面の裏面における幅方向中央部にベース2の裏面11aを接着してタイヤ内発電装置1をタイヤ気室内に取付けた。回転軸4がタイヤの幅方向に延長するように取付けた。トレッド面の裏面から回転軸4までの距離は20mmとした。
・回転軸4は、全長の寸法が22.5mm、軸補強部44の長さ寸法が3mm、磁石対応部43の長さ寸法が4mm、ヨーク体位置決め部42の長さ寸法が3.25mm、端部41の長さが2.5mm、軸補強部44の径寸法が3.5mm、磁石対応部43の径寸法が2.5mm、ヨーク体位置決め部42の最大径寸法が2.5mm、端部41の径寸法が2mmのものを用いた。
・ヨーク体71は、ヨーク面板73の扇の要73x(回転体7の回転中心)からヨーク面板73の円弧線縁に沿って設けられた磁石位置決め板76の内面76aまでの距離である扇の内寸法が9mm、ヨーク面板73の扇の要73xから磁石位置決め板76の外面76bまでの距離である扇の外寸法が9.5mm、ヨーク面板73の2つの半径線縁に沿って設けられた2つの磁石位置決め板75;75の内面75aと内面75aとのなす角度が120°のものを用いた。また、図12に示すように、磁石位置決め板75;75;76の幅寸法aを3mm、ヨーク面板73の幅寸法bを1mmとした。
・単位扇形状磁石77は、扇の要の円弧の内径が4mm、扇の外径が18mm、厚さ4mm、重さ235gのネオジウム磁石を用いた。
・コイル巻体61は、扇の要の円弧の内径が内径5mm、扇の外径が18mm、筒の全長が2mm、コイルの線径が0.08mm、巻数が500回のものを用いた。
・尚、形態2で説明するImax/Itotalの値を0.97とした。
・タイヤ内発電装置1は、電気回路群22を含めて全体で13gのものを用いた。
・車速30km/hから80km/hまでの範囲において10km/h間隔毎の各速度で、蓄電圧が0Vから安定するまで走行させた。
・安定した電圧とデバイスの負荷(R=300Ω)とにより、発電量(W=V/R)を算出した。
・実施例により得られた車速と発電量との関係を図15に示す。
実施形態2においては、図16に示すように、回転体7の回転中心90を通る平面91で回転体7を2分割して回転体7の慣性モーメントが最大となるよう分割した場合の慣性モーメント(Imax)が、回転体7の全慣性モーメント(Itotal)の80%以上となるようにした。つまり、慣性モーメント比Ix=Imax/Itotal=0.8以上とした。
図17に、Imax/Itotalの値を、0.5、0.65、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、0.98、1.0とした複数種類の回転体7を作成し、回転体7の慣性モーメント比Ixの違いによる発電量を実験した。尚、Imax/Itotalの値が1.0というのは、回転体7の回転中心90を通る平面91で回転体7が2分割されずに回転体7のすべてが平面91で区切られた一方側にのみ位置する状態である。図17から、慣性モーメント比Ixが0.8以上の回転体7を用いれば、回転体7の偏心度を大きくできてタイヤ接地時に回転体7が大きな周方向加速度を取り込めるようになって、回転体7が回転しやすくなり、高電力を得ることができるとともに発電量を増加させることができることがわかった。
実施形態2においては、図18に示すように、回転体7;7とコイル部6とで形成された発電部95を2つ以上備えた構成のタイヤ内発電装置1としてもよい。
実施形態2においては、磁石72を回転軸4に直接取付けた構成としてもよい。例えば、図19に示すように、回転軸4の例えば断面六角形の軸部4aへの取付部としての取付孔72aを備えた磁石72や、図20に示すように、回転軸4の例えば断面六角形の軸部4aへの取付部としての取付凹部72bを備えた磁石72を用いればよい。
実施形態2においては、回転軸4の全周を取り囲むように配置された複数のコイル巻体61によりコイル部6を形成してもよい。
上記では、回転体7を、ヨーク体71と、偏心錘を形成する磁石72とにより構成したが、実施形態2においては、偏心錘の少なくとも重心部分が磁石により形成されていればよい。
上記では、ヨーク体位置決め部42を断面正六角形とし、位置決め孔74をヨーク体位置決め部42の断面正六角形状に対応した正六角形状の孔としたが、実施形態2においては、位置決め孔74は少なくとも1辺の直線74eを備えた孔に形成され、かつ、位置決め孔74が取付けられる回転軸の部分の断面形状が孔に対応した形状に形成しても良い。すなわち、図21(a)に示すように、ヨーク体位置決め部42bを断面弓形とし、位置決め孔74bをヨーク体位置決め部42bの断面弓形に対応した弓形の孔としてもよい。ヨーク体位置決め部42bは断面形状が弧の一点と弧の一点とを結ぶ直線42e(弦)を備える。位置決め孔74bは直線42eに対応する直線74e(弦)を備える。なお、図21(b)に示すように、ヨーク体位置決め部42cを断面正円の外周面から内部方向に形成した2箇所の三角形状の切り欠き42dを備えた断面変形円形状とし、位置決め孔74cはヨーク体位置決め部42cの断面変形円形状に対応した変形円形状の孔としてもよい。また、図21(c)に示すように、ヨーク体位置決め部42aを断面楕円形状とし、位置決め孔74aをヨーク体位置決め部42aの断面楕円形状に対応した楕円形状の孔としてもよい。
また、実施形態2においては、図22に示すような、回転軸4とヨーク体71とを備えた構成としてもよい。
回転軸4は、両端部41;41と、ヨーク体位置決め部と、軸補強部44とを備えた断面円形状の軸により形成される。回転軸4のヨーク体位置決め部は、端部41と軸補強部44との間に位置する軸部43Aの周面より突出する突起42Aにより形成される。突起42Aは、例えば、軸部43Aの周面における上述した磁石対応部43の端面45に相当する位置より軸部43Aの回転中心線と直交する方向に突出するピンにより形成される。軸部43Aの軸径は、端部41の軸径よりも大きく、軸補強部44の軸径よりも小さい。
ヨーク体71は、突起42Aが嵌め込まれる係合溝74Aを備える。ヨーク体71は、扇の要部73bの外周縁73fより磁石位置決め板75;75;76と同じ方向に立ち上がって磁石位置決め板75;75と連接する湾曲板75Aを備える。そして、係合溝74Aは、湾曲板75Aの立ち上がり端75tから扇の要部73bの外周縁73f側に向けて延長し、要部73bの外周縁73f側で行き止りとなった溝により形成される。
従って、磁石位置決め板75;75;76に囲まれた磁石設置部79に磁石72が設置された状態において、磁石72の湾曲切欠部80と湾曲板75Aの内壁面75uとで軸部43Aを嵌合支持する筒孔74Cが形成される。
ヨーク体71の扇の要部73bは、軸部43Aが嵌合状態に貫通可能な円孔により形成された位置決め孔74Bを有する。
筒孔74Cの中心と位置決め孔74Bの中心とが一致し、筒孔74Cの孔径と位置決め孔74Bの孔径とが同径に形成される。
以上の構成において、回転軸4が端部41側から筒孔74C及び位置決め孔74Bに通されて、突起42Aが係合溝74Aに挿入され、突起42Aと係合溝74Aの行き止り壁74eとが衝突し、軸部43Aが筒孔74Cに嵌合支持される。
以上により、回転体7が回転軸4に取付けられる。
上記では、回転体7を、ヨーク体71と、偏心錘を形成する磁石72とにより構成したが、実施形態2においては、偏心錘の少なくとも重心部分が磁石により形成されていればよい。
本発明のタイヤ内発電装置においては、タイヤの内面(例えばトレッド面の裏面)に取付けられた場合において、回転軸4の回転中心線の位置が、タイヤの内面(例えばトレッド面の裏面)から離れているほど発電量が大きくなる。図23に、タイヤの内面に取付けられるタイヤ内発電装置1におけるタイヤの内面から回転軸6の回転中心線までの高さhと発電量との関係を示す。図23からわかるように、高さhが0.01m(10mm)以下では発電を期待できず、高さhが0.025m(25mm)以上で発電を期待できることがわかる。よって、実用的な発電量を得るためには、タイヤ内のスペースと発電量との関係から考えて、高さhを0.025m(25mm)〜0.030m(30mm)程度とすることが好ましい。
本発明においては、タイヤの内面に対するタイヤ内発電装置1の取付位置は特に限定されない。例えば、図24(a)に示すように、回転軸4がトレッド面の裏面100と直交するようにタイヤ内発電装置1をトレッド面の裏面100に取付けても良い(即ち、回転軸4がタイヤの径に沿った方向に延長するようにタイヤ内発電装置1をトレッド面の裏面に取付けても良い)し、図24(b)に示すように、回転軸4がタイヤの幅方向に沿った方向に延長するようにタイヤ内発電装置1をトレッド面の裏面100に取付けても良いし、図24(c)に示すように、回転軸4がタイヤの回転方向xに沿った方向に延長するようにタイヤ内発電装置1をトレッド面の裏面100に取付けても良い。
本発明のタイヤ内発電装置1によれば、タイヤ内の温度や圧力タイヤ情報、例えば、タイヤにかかる圧力、路面の滑りやすさを検出し、これらタイヤの動的な状態を連続送信するために高電力を必要とするデバイスに安定して電力を供給できるようになる。
1 タイヤ内発電装置、2 ベース、4 回転軸、5 コイル部固定部材、
6 コイル部、7 回転磁石(実施形態1)、7 回転体(実施形態2)、
8 ヨーク、9 回転錘、18 整流回路、19 充電回路、60 空間、
61 コイル巻体(実施形態2)、67 コイル巻体(実施形態1)、
71 ヨーク体、72 領域(実施形態1)、72 磁石(実施形態2)、
73 ヨーク面板、73a 扇部、73b 扇の要部、74 取付孔、
75,76 磁石位置決め板、79 磁石設置部、80 湾曲切欠部、
X 回転中心線。

Claims (17)

  1. タイヤ気室内に取付けられるタイヤ内発電装置において、
    車両走行時のタイヤに加わる遠心力の変化と周方向加速度の変化に応じて回転する回転磁石及び回転錘と、互いに対向する2つの回転磁石の間に位置されて回転磁石との電磁誘導作用により電圧を発生するコイル部とを備え、
    回転磁石及び回転錘は回転中心線が同じであり、
    回転錘は、重心と回転中心線とが異なるように形成され、
    回転磁石は、回転中心線と直交する面が回転中心線の周りを1周する周方向に沿って隣り合う偶数数分の領域を備え、当該互いに隣り合う領域が互いに異なる磁極に形成され、
    互いに対向する2つの回転磁石は、互いに異なる磁極に形成された領域同士が対向する状態を維持して回転するように構成され、
    コイル部は、回転する2つの回転磁石の互いに異なる磁極間で発生する磁束が通る空間を取り囲む筒形状にコイルが巻回されたコイル巻体を備え、
    タイヤ気室内においてトレッド面の裏面に相当する位置にベースを介して取付けられ、回転錘及び回転磁石の回転軸の両端がベースに設けられた回転軸支持部材に回転可能に支持されて回転錘及び回転磁石の回転軸がタイヤの幅方向に延長するように設けられたことを特徴とするタイヤ内発電装置。
  2. 回転磁石は、コイル部に対向する面とは反対側の面にヨークを備えたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ内発電装置。
  3. 回転磁石の偶数数分の領域の数は、6であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のタイヤ内発電装置。
  4. 回転磁石の偶数数分の各領域は、周方向に沿って等分割された領域であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  5. コイル部のコイル巻体の数と回転磁石の偶数数分の領域の数とが同じであり、コイル巻体は、筒の中心線に直交する断面形状が領域の形状と同じ形状に形成され、当該コイル巻体が回転中心線の周りに配置され、各コイル巻体の筒の両端と2つの回転磁石の相対向する各領域とを1対1で対応するように対向させた場合に、コイル巻体の筒の中心線と回転磁石の領域の中心とを一致させたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  6. 回転錘が、各回転磁石のコイル部と対向する面とは反対側の面側にそれぞれ設けられ、当該回転磁石及び回転錘のセットがコイル部を中心として左右対称に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  7. 回転錘及び回転磁石が、1本の回転軸に取付けられ、回転軸の両端が、トレッド面の裏面にベースを介して固定された回転軸支持部材に回転可能に支持されたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  8. タイヤ気室内に取付けられるタイヤ内発電装置において、
    回転軸に取付けられ回転中心と重心とが異なるように少なくとも一部が磁石により形成されて車両走行時のタイヤに加わる力の変化に応じて回転する回転体と、回転により互いに対向する2つの回転体の磁石間に位置されて当該磁石との電磁誘導作用により電圧を発生するコイル部とを備え、コイル部は、回転により互いに対向する磁石の互いに異なる磁極間で発生する磁束が通る空間を取り囲む筒形状にコイルが巻回されたコイル巻体を備え、
    タイヤ気室内においてトレッド面の裏面に相当する位置にベースを介して取付けられ、回転体の回転軸の両端がベースに設けられた回転軸支持部材に回転可能に支持されて回転体の回転軸がタイヤの幅方向に延長するように設けられたことを特徴とするタイヤ内発電装置。
  9. 回転体の回転中心を通る平面で回転体を2分割して回転体の慣性モーメントが最大となるよう分割した場合の慣性モーメント(Imax)が、回転体の全慣性モーメント(Itotal)の80%以上であることを特徴とする請求項8に記載のタイヤ内発電装置。
  10. 回転体が、回転体の回転方向に沿って配置された複数の異なる磁極の磁石を備えたことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のタイヤ内発電装置。
  11. 回転体の磁石は、コイル部に対向する面とは反対側の面にヨークを備えたことを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  12. コイル巻体が、回転体の磁石の回転軌跡の投影部分に設けられたことを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  13. コイル巻体の筒の断面の外周形状と回転体の磁石の断面の外周形状とが同じ形状に形成され、回転体の回転により、磁石の断面の中心線とコイル巻体の筒の断面の中心線とが一致した場合に、コイル巻体の断面の外周の長さが回転体の磁石の断面の外周の長さ以下であることを特徴とする請求項12に記載のタイヤ内発電装置。
  14. コイル巻体を複数備え、コイル巻体毎に整流回路及び充電回路を設けたことを特徴とする請求項8乃至請求項13のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  15. 2つの回転体の磁石がコイル部を中心として対称な形状に形成されるとともに、これら2つの回転体が1本の回転軸に取付けられ、2つの回転体の磁石がコイル部を中心として対称な形状で対向した状態に維持されて回転体と回転軸とが一緒に回転可能に構成されたことを特徴とする請求項8乃至請求項14のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  16. 回転体のすべてが磁石により形成されたことを特徴とする請求項8乃至請求項15のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
  17. コイル部が、トレッド面の裏面にベースを介して固定されたコイル部固定部材に固定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載のタイヤ内発電装置。
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