JP5878216B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、半導体装置、詳しくは、パワーエレクトロニクス分野に用いられるパワーデバイスに関する。
従来、パワーエレクトロニクス分野では、高電圧が印加される高耐圧半導体装置(パワーデバイス)が用いられている。
パワーデバイスの構造として、大電流を容易に流すことができ、さらに、高耐圧および低オン抵抗を確保しやすい縦型構造が知られている(たとえば、特許文献1)。
縦型構造のパワーデバイスは、たとえば、N型の基板と、基板上に積層されたN型のエピタキシャル層と、エピタキシャル層の表層部に、間隔を空けて複数形成されたP型のボディ領域と、各ボディ領域の表層部に形成されたN型のソース領域とを含んでいる。ゲート絶縁膜は、隣り合うボディ領域の間に跨って形成されており、このゲート絶縁膜上にゲート電極が形成されている。ゲート電極は、ゲート絶縁膜を挟んで各ボディ領域に対向している。ソース領域には、ソース電極が電気的に接続されている。一方、ドレイン電極は、基板の裏面に形成されている。これにより、ソース電極およびドレイン電極が、基板の主面に垂直な縦方向に配置された縦型構造のパワーデバイスが構成されている。
ソース電極とドレイン電極との間(ソース−ドレイン間)に電圧を印加した状態で、ゲート電極に閾値以上の電圧が印加されることにより、ゲート電極からの電界によりボディ領域におけるゲート絶縁膜との界面近傍にチャネルが形成される。これにより、ソース電極とドレイン電極との間に電流が流れ、パワーデバイスがオン状態となる。
特開2003−347548号公報
しかしながら、従来の縦型構造では、耐圧に優れるデバイスを歩留まりよく製造することが困難である。実際、品質保証試験の一つである高温逆バイアス(HTRB:High Temperature Reverse Bias)試験を実施すると、多くの製品が良品としての耐圧基準を満たすことができず、不良品と判定される場合がある。
具体的には、HTRB試験において、ソース−ドレイン間に電圧を印加し続けたとき、ゲート絶縁膜における隣り合うボディ領域間の部分上の箇所が絶縁破壊するケースが非常に多い。
本発明の目的は、耐圧性に優れ、歩留まりよく製造することができる半導体装置を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の第1の局面に係る半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、前記電界緩和部は、3つの前記ボディ領域に着目し、隣り合う前記ボディ領域の各間を延びる複数の直線を想定したとき、それらの直線のうちの2本の直線の交点上に設けられた点状電界緩和部と、前記直線に沿う部分上に設けられた線状電界緩和部とを含み、前記線状電界緩和部が、前記点状電界緩和部に対して離間して形成されている。
本発明者らは、上記目的を達成するために、高温逆バイアス(HTRB:High Temperature Reverse Bias)試験や実使用などにおけるゲート絶縁膜の絶縁破壊の要因について、鋭意検討した。そして、その要因が、ゲート絶縁膜に対する電界集中であることを見出した。なお、HTRB試験とは、デバイスがオフの状態において、高温下、ソース−ドレイン間にデバイス耐圧ほどの電圧を印加し続けることにより、デバイスの耐圧を確認するための試験である。
具体的には、半導体装置がオフの状態(つまり、ゲート電圧が0Vの状態)において、ソース領域と、ドレインとして機能する半導体層との間(ソース−ドレイン間)に半導体層が(+)側となる電圧(たとえば、HTRB試験では900V程度)が印加されると、ゲート電極と半導体層との間に介在するゲート絶縁膜に電界がかかる。この電界は、ゲート電極と半導体層との電位差に起因して生じるものである。そして、半導体層における隣り合うボディ領域の間においては、ゲート電極を基準(0V)として非常に高い電位の等電位面が分布し、しかも等電位面の間隔が小さいため、非常に大きな電界が生じる。そのため、デバイス耐圧ほどの電圧がソース−ドレイン間に印加され続けると、ゲート絶縁膜における隣り合うボディ領域間の部分上の箇所が、その大きさの電界集中に耐え切れず、絶縁破壊を起こすといったメカニズムである。
これに対し、本発明の半導体装置によれば、ソース領域と、半導体層におけるドレインとして機能し得る領域とが、ボディ領域を挟んで縦方向に配置された縦型構造において、隣り合うボディ領域の間に、ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部が設けられている。そのため、ソース−ドレイン間にデバイス耐圧ほどの電圧が印加され続けても、ゲート絶縁膜の絶縁破壊を抑制することができる。したがって、本発明の構成であれば、耐圧に優れる半導体装置を歩留まりよく製造することができる。
本発明者らは、さらに、半導体装置におけるボディ領域の配列パターン(セルレイアウト)ごとに、ゲート絶縁膜において絶縁破壊が特に発生しやすい箇所を調べたところ、特定の配列パターンについて、下記の共通点を見出した。
具体的には、様々なパターンに配列された複数のボディ領域のうち、3つのボディ領域に着目し、隣り合うボディ領域の各間を延びる複数の直線を想定したとき、それらの直線のうちの2本の直線の交点付近において、ゲート絶縁膜の絶縁破壊が特に発生しやすいことを見出した。
したがって、電界緩和部は、3つの前記ボディ領域に着目し、隣り合う前記ボディ領域の各間を延びる複数の直線を想定したとき、それらの直線のうちの2本の直線の交点上に設けられた点状電界緩和部を含むことが好ましい。隣り合うボディ領域の各間を延びる複数の直線のうちの2本の直線の交点上に電界緩和部(点状電界緩和部)が設けられていれば、その交点付近におけるゲート絶縁膜の絶縁破壊を効果的に抑制することができる。
電界緩和部は、三角形の各頂点の位置に配置される3つの前記ボディ領域の各間を延びる直線に沿う部分上に設けられた線状電界緩和部を含んでいてもよい。
これにより、隣り合うボディ領域の各間を延びる直線に沿って生じる電界がゲート絶縁膜に作用しても、その電界を線状電界緩和部で緩和することができる。その結果、ゲート絶縁膜に生じる電界を、満遍なく緩和することができる。
また、点状電界緩和部は、隣り合うボディ領域の各間を延びる直線と直交する直交方向における線状電界緩和部の断面積よりも大きい断面積を有していてもよく、また、平面視で前記ボディ領域と重なっていてもよい。また、点状電界緩和部は、平面視四角形状に形成されていてもよい。
た、4つのボディ領域が、平面視で2行2列の行列状に配列されているとき、点状電界緩和部は、行列状のボディ領域の各間を行方向に延びる線領域と、各間を列方向に延びる線領域とが交差する領域に平面視で重なる位置に設けられているが好ましい。
4つのボディ領域が2行2列の行列状に配列されているときは、そのボディ領域の各間を行方向および列方向にそれぞれ延びる線領域が交差する領域(交差領域)付近において、ゲート絶縁膜の絶縁破壊が特に発生しやすい。したがって、点状電界緩和部が、行方向および列方向にそれぞれ延びる線領域が互いに交差する領域に平面視で重なる位置に設けられていれば、その交差領域付近におけるゲート絶縁膜の絶縁破壊を効果的に抑制することができる。
た、電界緩和部の平面面積は、ボディ領域の平面面積よりも小さくてもよい。
界緩和層は、半導体層において隣り合うボディ領域の間に不純物をインプランテーションすることにより形成されたインプラ領域を含んでいてもよい。
半導体層の導電型とは異なる第2導電型のインプラ領域を形成することにより、インプラ領域と半導体層との接合(PN接合)により生じる空乏層を、半導体層における隣り合うボディ領域間に発生させることができる。そして、この空乏層の存在により、ゲート電極を基準とする高い電位の等電位面をゲート絶縁膜から遠ざけることができる。その結果、ゲート絶縁膜にかかる電界を小さくすることができるので、絶縁破壊を抑制することができる。
また、インプラ領域は、第2導電型不純物としてAlまたはBをインプランテーションすることに形成されていてもよい。
また、インプラ領域は、半導体層への不純物のインプランテーションにより高抵抗化されていてもよく、その場合、Al、B、ArまたはVのインプランテーションにより高抵抗化されていてもよい。
また、ゲート絶縁膜が、ボディ領域に対向する相対的に薄い薄膜部と、半導体層におけるボディ領域の間の部分に対向する相対的に厚い厚膜部を有していてもよい。
ゲート絶縁膜において、半導体層におけるボディ領域の間の部分に対向する部分を厚膜化することにより、当該部分(厚膜部)の絶縁破壊耐圧を残余の部分よりも大きくすることができる。そのため、厚膜部に電界がかかっても、その厚膜部は絶縁破壊せず、かかった電界を内部で緩和することができる。一方、ゲート絶縁膜において、ボディ領域に対向する部分が薄膜部であるため、ボディ領域にチャネルを形成するためにゲート電極に電圧を印加して発生させた電界が、ゲート絶縁膜で弱まることを抑制することができる。したがって、半導体装置のトランジスタ機能の低下を抑制しつつ、耐圧を向上させることができる。
また、ゲート電極が、半導体層におけるボディ領域の間の部分に対向する部分に貫通孔を有しており、半導体層上にゲート電極を覆うように形成され、その貫通孔に埋設された埋設部を有する層間絶縁膜が形成されいてもよい。
これにより、ゲート絶縁膜において、半導体層におけるボディ領域の間の部分に対向する部分は、半導体層と絶縁性の埋設部との間に介在することとなる。そのため、ゲート電極と半導体層との電位差に起因する電界が生じても、ゲート絶縁膜における隣り合うボディ領域の間の部分に対向する部分に電界をかかり難くすることができる。その結果、ゲート絶縁膜における当該部分にかかる総電界を緩和することができる。
また、ゲート絶縁膜が、ボディ領域に対向する低誘電率部と、半導体層におけるボディ領域の間の部分に対向する高誘電率部とを有していてもよい。
ゲート絶縁膜において、半導体層におけるボディ領域の間の部分に対向する部分を高誘電率部とすることにより、当該部分(高誘電率部)の絶縁破壊耐圧を残余の部分よりも大きくすることができる。そのため、高誘電率部に電界がかかっても、その高誘電率部は絶縁破壊せず、かかった電界を内部で緩和することができる。一方、ゲート絶縁膜において、ボディ領域に対向する部分が低誘電率部であるため、ボディ領域にチャネルを形成するためにゲート電極に電圧を印加して発生させた電界が、ゲート絶縁膜で弱まることを抑制することができる。したがって、半導体装置のトランジスタ機能の低下を抑制しつつ、耐圧を向上させることができる。
また、半導体層が、ボディ領域の間に、その表面が嵩上げされて形成された突出部を有していてもよい。
隣り合うボディ領域の間に突出部を設けることにより、ボディ領域間においては、半導体層の裏面からゲート絶縁膜に至るまでの距離が、突出部の突出量分長くなる。そのため、突出部がない場合に比べて、ゲート電圧にかかる電圧を半導体層で十分降下させることができる。そのため、ボディ領域間におけるゲート絶縁膜の直下に分布する等電位面の電圧を小さくすることができる。その結果、ゲート絶縁膜にかかる電界を緩和することができる。
また、突出部には、第2導電型の不純物がインプランテーションされていることが好ましい。
これにより、突出部と半導体層における残余部分との接合(PN接合)により生じる空乏層を、ボディ領域間に発生させることができる。そして、この空乏層の存在により、ゲート電極を基準とする高い電位の等電位面をゲート絶縁膜から遠ざけることができる。その結果、ゲート絶縁膜にかかる電界を一層小さくすることができる。
また、突出部は、ゲート絶縁膜が、低誘電率部と高誘電率部とを有する場合、高誘電率部に被覆されていることが好まし
突出部が高誘電率部に被覆されている構成では、高誘電率部の絶縁破壊耐圧をゲート絶縁膜の残余の部分よりも大きくすることができる。そのため、突出部による電界緩和の効果に加えて、高誘電率部による電界緩和の効果を享受することもできる。
また、高誘電率部は、突出部を被覆するとともにボディ領域に対向するように形成されていてもよい。その場合、低誘電率部は、ボディ領域と、高誘電率部における当該ボディ領域に対向する部分との間に介在されていてもよい。
また、高誘電率部は、低誘電率部が、ボディ領域に対向するとともに突出部を被覆するように形成されている場合、突出部と、低誘電率部における当該突出部を被覆する部分との間に介在されていてもよい。
また、ゲート絶縁膜が、ボディ領域に対向する相対的に薄い薄膜部と、半導体層におけるインプラ領域に対向する相対的に厚い厚膜部とを有する場合、厚膜部により第2の電界緩和部が構成されていてもよい。これにより、インプラ領域および厚膜部の両方による電界緩和の効果を享受することができる。
また、ゲート電極が、半導体層におけるインプラ領域に対向する部分に貫通孔を有しており、半導体層上に、ゲート電極を覆うように、貫通孔に埋設された埋設部を有する層間絶縁膜が形成されている場合、埋設部により第3の電界緩和部が構成されていてもよい。これにより、インプラ領域および埋設部の両方による電界緩和の効果を享受することができる。
また、ゲート絶縁膜が、ボディ領域に対向する低誘電率部と、半導体層におけるインプラ領域に対向する高誘電率部とを有する場合、高誘電率部により第4の電界緩和部が構成されていてもよい。これにより、インプラ領域および高誘電率部の両方による電界緩和の効果を享受することができる。
上記目的を達成するための本発明の第2の局面に係る半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、前記ゲート絶縁膜は、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記半導体層における前記ボディ領域の間の部分に対向する高誘電率部とを有している。
前記電界緩和部の平面面積が、前記ボディ領域の平面面積よりも小さくてもよい。
前記電界緩和部は、3つの前記ボディ領域に着目し、隣り合う前記ボディ領域の各間を延びる複数の直線を想定したとき、それらの直線のうちの2本の直線の交点上に設けられた点状電界緩和部を含んでいてもよい。前記電界緩和部が、前記直線に沿う部分上に設けられた線状電界緩和部を含んでいてもよい。
前記点状電界緩和部は、前記直線と直交する直交方向における前記線状電界緩和部の断面積よりも大きい断面積を有していてもよい。前記線状電界緩和部が、前記点状電界緩和部に対して離間して形成されていてもよい。前記点状電界緩和部は、平面視で前記ボディ領域と重なっていてもよい。前記点状電界緩和部は、平面視四角形状に形成されていてもよい。
4つの前記ボディ領域が、平面視で2行2列の行列状に配列されているとき、前記点状電界緩和部が、行列状の前記ボディ領域の各間を行方向に延びる線領域と、各間を列方向に延びる線領域とが交差する領域に平面視で重なる位置に設けられていてもよい。
ボディ領域が長尺状に形成され、その長手方向に直交する幅方向に沿って配列されているとき、電界緩和部は、平面視で、隣り合うボディ領域の間を長手方向に沿って延びる線領域の長手方向端部と重なる位置に設けられていることが好ましい。
ボディ領域が長尺状に形成され、その長手方向に直交する幅方向に沿って配列されているときは、隣り合うボディ領域の間を長手方向に沿って延びる線領域の長手方向端部付近において、ゲート絶縁膜の絶縁破壊が特に発生しやすい。したがって、電界緩和部が、平面視で、隣り合うボディ領域の間を長手方向に沿って延びる線領域の長手方向端部と重なる位置に設けられていれば、その端部付近におけるゲート絶縁膜の絶縁破壊を効果的に抑制することができる。
また、ボディ領域が長尺状に形成されている場合、電界緩和部は、隣り合うボディ領域の間を長手方向に沿って延びる線領域に沿う部分上にもさらに設けられていることが好ましい。
半導体層は、1MV/cm以上の絶縁破壊電界を有することが好ましく、たとえば、SiCからなることが好ましい。SiC単結晶成長表面のステップバンチングにより、SiC半導体層上のゲート絶縁膜には電界が集中し易いため、本発明を適用したときの効果が大きい。また、1MV/cm以上の絶縁破壊電界を有する半導体層としては、たとえば、3C−SiC(3.0MV/cm)、6H−SiC(3.0MV/cm)、4H−SiC(3.5MV/cm)、GaN(2.6MV/cm)、ダイヤモンド(5.6MV/cm)などが挙げられる。
また、ボディ領域は、平面視正多角形状に形成されていてもよく、たとえば、平面視正方形状に形成されていてもよい。
また、ボディ領域は、平面視正六角形状に形成されている場合、ハニカム状に配列されていることが好ましい。
さらに、ボディ領域は、平面視円形状に形成されていてもよい。
また、前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも浅く形成されていてもよい。また、前記半導体装置が、前記ソース領域を貫通して前記ボディ領域に接続された第2導電型のボディコンタクト領域を含む場合、前記電界緩和部は、前記ボディコンタクト領域よりも深く形成されていてもよい。
上記目的を達成するための本発明の第3の局面に係る半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、前記半導体層は、前記ボディ領域の間に、その表面が嵩上げされて形成された突出部を有しており、前記ゲート絶縁膜は、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記突出部を被覆する高誘電率部とを有している。
前記突出部には、第2導電型の不純物がインプランテーションされていてもよい。前記高誘電率部が、前記突出部を被覆するとともに前記ボディ領域に対向するように形成されており、前記低誘電率部は、前記ボディ領域と、前記高誘電率部における当該ボディ領域に対向する部分との間に介在されていてもよい。前記低誘電率部が、前記ボディ領域に対向するとともに前記突出部を被覆するように形成されており、前記高誘電率部は、前記突出部と、前記低誘電率部における当該突出部を被覆する部分との間に介在されていてもよい。
上記目的を達成するための本発明の第4の局面に係る半導体装置は、第1導電型の半導体層と、前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、前記電界緩和部が、前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に不純物をインプランテーションすることにより形成されたインプラ領域を含み、前記ゲート絶縁膜が、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記半導体層における前記インプラ領域に対向する高誘電率部とを有し、前記高誘電率部が、第2の電界緩和部として構成されている。
前記インプラ領域は、前記不純物としてAlまたはBをインプランテーションすることにより形成されていてもよい。前記インプラ領域は、前記半導体層への不純物のインプランテーションにより高抵抗化されていてもよい。前記インプラ領域は、Al、B、ArまたはVのインプランテーションにより高抵抗化されていてもよい。
図1(a)(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の模式平面図であって、図1(a)は全体図、図1(b)は内部拡大図をそれぞれ示す。 図2(a)(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の模式断面図であって、図2(a)は図1(b)の切断線IIa−IIaでの切断面、図2(b)は図1(b)の切断線IIb−IIbでの切断面をそれぞれ示す。 図3Aは、図2(b)に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 図3Bは、図3Aの次の工程を示す図である。 図3Cは、図3Bの次の工程を示す図である。 図3Dは、図3Cの次の工程を示す図である。 図3Eは、図3Dの次の工程を示す図である。 図3Fは、図3Eの次の工程を示す図である。 図3Gは、図3Fの次の工程を示す図である。 図3Hは、図3Gの次の工程を示す図である。 図3Iは、図3Hの次の工程を示す図である。 図3Jは、図3Iの次の工程を示す図である。 図3Kは、図3Jの次の工程を示す図である。 図4(a)(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を説明するための図であって、図4(a)は模式平面図、図4(b)は図4(a)の切断線IVb−IVbでの切断面をそれぞれ示す。 図5(a)(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を説明するための図であって、図5(a)は模式平面図、図5(b)は図5(a)の切断線Vb−Vbでの切断面をそれぞれ示す。 図6は、第1の実施形態に係る半導体装置の第3の変形例を説明するための模式平面図である。 図7は、第1の実施形態に係る半導体装置の第4の変形例を説明するための模式平面図である。 図8(a)(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の第5の変形例を説明するための模式平面図であって、図8(a)は模式平面図、図8(b)は図8(a)の切断線VIIIb−VIIIbでの切断面をそれぞれ示す。 図9は、第1の実施形態に係る半導体装置の第6の変形例を説明するための模式平面図である。 図10は、第1の実施形態に係る半導体装置の第7の変形例を説明するための模式平面図である。 図11(a)(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の模式平面図であって、図11(a)は全体図、図11(b)は内部拡大図をそれぞれ示す。 図12(a)(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の模式断面図であって、図12(a)は図11(b)の切断線XIIa−XIIaでの切断面、図12(b)は図11(b)の切断線XIIb−XIIbでの切断面をそれぞれ示す。 図13Aは、図12(b)に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 図13Bは、図13Aの次の工程を示す図である。 図13Cは、図13Bの次の工程を示す図である。 図13Dは、図13Cの次の工程を示す図である。 図13Eは、図13Dの次の工程を示す図である。 図13Fは、図13Eの次の工程を示す図である。 図13Gは、図13Fの次の工程を示す図である。 図13Hは、図13Gの次の工程を示す図である。 図13Iは、図13Hの次の工程を示す図である。 図13Jは、図13Iの次の工程を示す図である。 図13Kは、図13Jの次の工程を示す図である。 図14(a)(b)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の模式平面図であって、図14(a)は全体図、図14(b)は内部拡大図をそれぞれ示す。 図15(a)(b)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の模式断面図であって、図15(a)は図14(b)の切断線XVa−XVaでの切断面、図15(b)は図14(b)の切断線XVb−XVbでの切断面をそれぞれ示す。 図16Aは、図15(b)に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式断面図である。 図16Bは、図16Aの次の工程を示す図である。 図16Cは、図16Bの次の工程を示す図である。 図16Dは、図16Cの次の工程を示す図である。 図16Eは、図16Dの次の工程を示す図である。 図16Fは、図16Eの次の工程を示す図である。 図16Gは、図16Fの次の工程を示す図である。 図16Hは、図16Gの次の工程を示す図である。 図16Iは、図16Hの次の工程を示す図である。 図16Jは、図16Iの次の工程を示す図である。 図16Kは、図16Jの次の工程を示す図である。 図17は、第3の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を説明するための模式平面図である。 図18は、第3の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を説明するための模式平面図である。 図19は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の要部拡大断面図である。 図20は、第4の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を説明するための断面図である。 図21は、第4の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を説明するための断面図である。 図22は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の要部拡大断面図である。 図23は、第5の実施形態に係る半導体装置の第1の変形例を説明するための断面図である。 図24は、第5の実施形態に係る半導体装置の第2の変形例を説明するための断面図である。 図25は、第5の実施形態に係る半導体装置の第3の変形例を説明するための断面図である。 図26は、第5の実施形態に係る半導体装置の第4の変形例を説明するための断面図である。 図27は、第1の実施形態に係る半導体装置の第8の変形例を説明するための模式平面図である。 図28(a)(b)は、本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の模式断面図である。 図29(a)(b)は、本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の模式断面図である。 図30(a)(b)は、本発明の第8の実施形態に係る半導体装置の模式断面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施形態:インプラ領域による電界緩和>
図1(a)(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の模式平面図であって、図1(a)は全体図、図1(b)は内部拡大図をそれぞれ示す。図2(a)(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の模式断面図であって、図2(a)は図1(b)の切断線IIa−IIaでの切断面、図2(b)は図1(b)の切断線IIb−IIbでの切断面をそれぞれ示す。
この半導体装置1は、SiCを用いたプレーナゲート型VDMOSFETであり、たとえば、図1(a)に示すように、平面視正方形のチップ状である。チップ状の半導体装置1は、図1(a)の紙面における上下左右方向の長さがそれぞれ数mm程度である。
半導体装置1の表面には、ソースパッド2が形成されている。ソースパッド2は、四隅が外方へ湾曲した平面視略正方形状であり、半導体装置1の表面のほぼ全域を覆うように形成されている。このソースパッド2には、その一辺の中央付近に、平面視略正方形状の除去領域3が形成されている。除去領域3は、ソースパッド2が形成されていない領域である。
この除去領域3には、ゲートパッド4が配置されている。ゲートパッド4とソースパッド2との間には間隔が設けられており、これらは互いに絶縁されている。
次に、半導体装置1の内部構造について説明する。
半導体装置1は、N型(たとえば、濃度が1×1018〜1×1021cm−3)のSiC基板5を備えている。このSiC基板5は、この実施形態では、半導体装置1のドレインとして機能し、その表面6(上面)がSi面であり、その裏面7(下面)がC面である。
SiC基板5上には、SiC基板5よりも低濃度のN型(たとえば、濃度が1×1015〜1×1017cm−3)のSiCからなるエピタキシャル層8が積層されている。
半導体層としてのエピタキシャル層8は、SiC基板5上に、いわゆるエピタキシャル成長によって形成されている。Si面である表面6上に形成されるエピタキシャル層8は、Si面を成長主面として成長させられる。したがって、エピタキシャル成長により形成されるエピタキシャル層8の表面9は、SiC基板5の表面6と同様、Si面である。
半導体装置1には、図1(a)に示すように、平面視でエピタキシャル層8上の中央部に配置され、電界効果トランジスタとして機能する活性領域10が形成されている。エピタキシャル層8には、この活性領域10を取り囲むように、活性領域10から間隔を開けてガードリング11が複数本(この実施形態では、2本)形成されている。
活性領域10とガードリング11との間隔は、全周にわたって至るところでほぼ一定である。ガードリング11は、エピタキシャル層8にP型不純物をインプランテーションすることにより形成されたP型(たとえば、濃度が1×1013〜1×1018cm−3)の低濃度領域である。
活性領域10において、エピタキシャル層8の表面9側(Si面側)には、P型のボディ領域12が、行方向および列方向に一定のピッチで行列状(マトリクス状)に配列されて多数形成されている。各ボディ領域12は、平面視正方形状であり、たとえば、図1(b)の紙面における上下左右方向の長さがそれぞれ7.2μm程度である。ボディ領域12の深さは、たとえば、0.65μm程度である。また、ボディ領域12の濃度は、たとえば、1×1016〜1×1019cm−3である。一方、エピタキシャル層8における、ボディ領域12よりもSiC基板5側(C面側)の領域は、エピタキシャル成長後のままの状態が維持された、N型のドリフト領域13となっている。
各ボディ領域12の表層部には、その中央部にボディコンタクト領域14が形成されており、このボディコンタクト領域14を取り囲むようにソース領域15が形成されている。ボディコンタクト領域14は、平面視正方形状であり、たとえば、図1(b)の紙面における上下左右方向の長さがそれぞれ1.6μm程度である。ボディコンタクト領域14の深さは、たとえば、0.35μmである。
ソース領域15は、平面視正方形環状であり、たとえば、図1(b)の紙面における上下左右方向の長さがそれぞれ5.7μm程度である。ソース領域15の深さは、たとえば、0.25μm程度である。
また、活性領域10において、一定のピッチで行列状に配列されたボディ領域12の各間の領域(隣り合うボディ領域12の側面により挟まれるボディ間領域16)は、一定(たとえば、2.8μm)幅を有する格子状である。
ボディ間領域16は、隣り合うボディ領域12の各間を、各ボディ領域12の4つの側面に沿って行方向および列方向のそれぞれに直線状に延びる線領域17と、行方向に延びる線領域17と列方向に延びる線領域17とが交差する交差領域18とを含んでいる。交差領域18は、平面視で2行2列に配列されたボディ領域12に着目したとき、配列された4つのボディ領域12の内側の角に取り囲まれ、ボディ領域12の四辺の延長線により区画される正方形状の領域である(図1(b)の四角破線で囲まれる領域)。
そして、このボディ間領域16上には、ボディ間領域16に沿って、格子状のゲート絶縁膜19が形成されている。ゲート絶縁膜19は、隣り合うボディ領域12の間に跨っていて、ボディ領域12におけるソース領域15を取り囲む部分(ボディ領域12の周縁部)およびソース領域15の外周縁を覆っている。ゲート絶縁膜19は、SiO(酸化シリコン)からなり、その厚さは400Å程度でほぼ一様である。なお、ゲート絶縁膜19は、窒素を含有する酸化膜、たとえば、窒素および酸素を含有するガスを用いた熱酸化により形成される窒化酸化シリコン膜からなっていてもよい。
ゲート絶縁膜19上には、ゲート電極20が形成されている。ゲート電極20は、格子状のゲート絶縁膜19に沿って格子状に形成されていて、ゲート絶縁膜19を挟んで、各ボディ領域12の周縁部に対向している。ゲート電極20は、ポリシリコンからなり、たとえば、P型不純物が高濃度に導入されている。また、ゲート電極20の厚さは、たとえば、6000Å程度である。
この半導体装置1では、ボディ間領域16の幅方向中央に単位セル間の境界が設定されている。各単位セルは、たとえば、図1(b)の紙面における上下左右方向の長さがそれぞれ10μm程度である。各単位セルでは、ボディ領域12の深さ方向がゲート長方向であり、そのゲート長方向に直交するボディ領域12の周方向がゲート幅方向である。そして、各単位セルでは、ゲート電極20に印加する電圧を制御することにより、各単位セルのボディ領域12の周縁部に環状のチャネルを形成して、ドリフト領域13において各ボディ領域12の4つの側面に沿ってエピタキシャル層8の表面9側へ流れるドレイン電流を、ソース領域15に流すことができる。
また、エピタキシャル層8のボディ間領域16には、エピタキシャル層8にP型不純物をインプランテーションすることにより形成された、電界緩和層としてのP型のインプラ領域21が形成されている。インプラ領域21の深さは、たとえば、0.65μm程度(ボディ領域12よりも浅い)である。また、インプラ領域21の濃度は、ボディ領域12の濃度よりも低く、たとえば、1×1013〜1×1018cm−3である。なお、インプラ領域21は、たとえば、不純物濃度が1×10−16cm−3以下のi型(真性半導体)の領域や、高抵抗化された領域であってもよい。なお、インプラ領域21の濃度は、ボディ領域12の濃度よりも高くてもよい。
インプラ領域21は、ボディ間領域16の全域にわたって形成された格子状であり、交差領域18に形成された交差部22と、線領域17に形成された線状電界緩和部としての線状部23とを一体的に含んでいる。
交差部22は、平面視で交差領域18よりもやや大きい正方形状に形成されていて、その各角が、その交差領域18に臨む4つのボディ領域12の角にそれぞれ入り込んでいる。なお、この交差部22は、行列状に配列された多数のボディ領域12のうち、三角形の各頂点の位置に配置される3つのボディ領域12(たとえば、図1(b)では、ボディ領域12a〜12c)に着目し、隣り合うボディ領域12a〜12cの各間を延びる2本の直線24aと24bを想定した場合は、それらの交点上に設けられているといえる。
線状部23は、平面視で隣り合う交差部22の各辺中央同士を繋ぐ一定幅の直線状に形成されていて、ボディ領域12の側面に対して間隔を隔てている。線状部23とボディ領域12との間に間隔を設けることにより、半導体装置1のオン時に各ボディ領域12の4つの側面に沿って流れるドレイン電流の経路を確保することができる。よって、オン抵抗の増加を抑制でき、良好なトランジスタ動作を行うことができる。
エピタキシャル層8上には、ゲート電極20を被覆するように、SiOからなる層間絶縁膜25が積層されている。層間絶縁膜25には、コンタクトホール26が形成されている。コンタクトホール26内には、ソース領域15の中央部およびボディコンタクト領域14の全体が露出している。
層間絶縁膜25上には、ソース電極27が形成されている。ソース電極27は、各コンタクトホール26を介して、すべての単位セルのボディコンタクト領域14およびソース領域15に一括して接触している。つまり、ソース電極27は、すべての単位セルに対して共通の配線となっている。そして、このソース電極27上には層間絶縁膜(図示せず)が形成されており、その層間絶縁膜(図示せず)を介して、ソース電極27がソースパッド2(図1(a)参照)に電気的に接続されている。一方、ゲートパッド4(図1(a)参照)は、当該層間絶縁膜(図示せず)上に引き回されたゲート配線(図示せず)を介して、ゲート電極20に電気的に接続されている。
また、ソース電極27は、エピタキシャル層8との接触側から順にTi/TiN層28と、Al層29とが積層された構造を有している。
SiC基板5の裏面7には、その全域を覆うようにドレイン電極30が形成されている。このドレイン電極30は、すべての単位セルに対して共通の電極となっている。ドレイン電極30としては、たとえば、SiC基板5側から順にTi、Ni、AuおよびAgが積層された積層構造(Ti/Ni/Au/Ag)を適用することができる。
図3A〜図3Kは、図2(b)に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式断面図である。
半導体装置1を製造するには、まず、図3Aに示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法、LPE(Liquid Phase Epitaxy:液相エピタキシ)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシ)法などのエピタキシャル成長法により、SiC基板5の表面6(Si面)上に、N型不純物(この実施形態では、N(窒素))を導入しながらSiC結晶が成長させられる。これにより、SiC基板5上に、N型のエピタキシャル層8が形成される。
続いて、図3Bに示すように、ボディ領域12を形成すべき部分に開口を有するSiOマスク31を用いて、P型不純物(この実施形態では、Al(アルミニウム))が、エピタキシャル層8の表面9からエピタキシャル層8の内部にインプランテーション(注入)される。このときの注入条件は、P型不純物の種類により異なるが、たとえば、ドーズ量が6×1013cm−2程度、加速エネルギーが380keV程度である。これにより、エピタキシャル層8の表層部に、ボディ領域12が形成される。また、エピタキシャル層8の基層部には、エピタキシャル成長後のままの状態を維持するドリフト領域13が形成される。
次いで、図3Cに示すように、ソース領域15を形成すべき領域に開口を有するSiOマスク32を用いて、N型不純物(この実施形態では、P(リン))が、エピタキシャル層8の表面9からエピタキシャル層8の内部にインプランテーション(注入)される。このときの注入条件は、N型不純物の種類により異なるが、たとえば、ドーズ量が2.5×1015cm−2程度、加速エネルギーが30keV〜160keVの範囲で4段階である。これにより、ボディ領域12の表層部に、ソース領域15が形成される。
次いで、図3Dに示すように、インプラ領域21およびガードリング11を形成すべき領域に開口を有するSiOマスク33を用いて、P型不純物(この実施形態では、Al)が、エピタキシャル層8の表面9からエピタキシャル層8の内部にインプランテーション(注入)される。このときの注入条件は、P型不純物の種類により異なるが、たとえば、ドーズ量が2.7×1013cm−2程度、加速エネルギーが380keV程度である。これにより、インプラ領域21およびガードリング11が同時に形成され、活性領域10が区画される。なお、高抵抗化されたインプラ領域21を形成する場合には、たとえば、Al、B、Ar、Vを、ドーズ量が1×1013cm−2〜1×1015cm−2程度、加速エネルギーが30keV〜100keV程度の条件で注入すればよい。
次いで、図3Eに示すように、ボディコンタクト領域14を形成すべき領域に開口を有するSiOマスク34を用いて、P型不純物(この実施形態では、Al)が、エピタキシャル層8の表面9からエピタキシャル層8の内部にインプランテーション(注入)される。このときの注入条件は、P型不純物の種類により異なるが、たとえば、ドーズ量が3.7×1015cm−2程度、加速エネルギーが30〜180keVの範囲で4段階である。これにより、ボディコンタクト領域14が形成される。
次いで、図3Fに示すように、たとえば、1400℃〜2000℃で2〜10分間、エピタキシャル層8がアニール処理される。これにより、エピタキシャル層8の表層部に注入された個々のN型不純物およびP型不純物のイオンが活性化する。なお、エピタキシャル層8のアニール処理は、たとえば、抵抗加熱炉、高周波誘導加熱炉を適当な温度で制御することによって行うことができる。
次いで、図3Gに示すように、エピタキシャル層8の表面9が熱酸化されることにより、表面9の全域を覆うゲート絶縁膜19が形成される。
次いで、図3Hに示すように、CVD法により、P型不純物(この実施形態では、B(ホウ素))を導入しながらポリシリコン材料35がエピタキシャル層8上に堆積される。
その後、図3Iに示すように、堆積したポリシリコン材料35の不要部分(ゲート電極20以外の部分)がドライエッチングにより除去される。これにより、ゲート電極20が形成される。
次いで、図3Jに示すように、CVD法により、エピタキシャル層8上にSiOからなる層間絶縁膜25が積層される。
そして、図3Kに示すように、層間絶縁膜25およびゲート絶縁膜19が連続してパターニングされることにより、コンタクトホール26が形成される。
その後は、たとえば、層間絶縁膜25上に、Ti、TiNおよびAlが順にスパッタされて、ソース電極27が形成される。また、SiC基板5の裏面7に、Ti、Ni、AuおよびAgが順にスパッタされて、ドレイン電極30が形成される。
この後、層間絶縁膜(図示せず)、ソースパッド2、ゲートパッド4などが形成されることにより、図2(b)に示す半導体装置1が得られる。
この半導体装置1では、ソースパッド2を接地した状態(つまり、ソース電極27が0V)で、ソースパッド2(ソース電極27)とドレイン電極30との間(ソース−ドレイン間)にドレイン電圧を印加し、ゲートパッド4(ゲート電極20)に所定の電圧(ゲート閾値電圧以上の電圧)が印加することにより、各単位セルのボディ領域12の周縁部に環状のチャネルを形成する。これにより、ドレイン電極30からソース電極27へ電流が流れ、各単位セルがオン状態となる。
一方、各単位セルがオフ状態(つまり、ゲート電圧が0Vの状態)にされ、ソース−ドレイン間に電圧が印加されたままであると、ゲート電極20とエピタキシャル層8との間に介在するゲート絶縁膜19に電界がかかる。この電界は、ゲート電極20とエピタキシャル層8との電位差に起因して生じるものである。そして、ドリフト領域13の導電型(N型)が維持されたボディ間領域16においては、ゲート電極20を基準(0V)として非常に高い電位の等電位面が分布し、しかも等電位面の間隔が小さいため、非常に大きな電界が生じる。たとえば、ドレイン電圧が900Vであれば、ドレイン電極30に接するSiC基板5の裏面7付近では900Vの等電位面が分布しており、SiC基板5の裏面7からエピタキシャル層8の表面9側へ向かうにつれて電圧降下を生じるが、ボディ間領域16では、数十V程度の等電位面が分布する。そのため、ボディ間領域16では、ゲート電極20側へ向かう非常に大きな電界が生じる。
しかし、この半導体装置1では、ドリフト領域13とは反対導電型(P型)のインプラ領域21が、ボディ間領域16の全域にわたって形成されている。そのため、インプラ領域21とドリフト領域13との接合(PN接合)により生じる空乏層を、ボディ間領域16の全域に発生させることができる。そして、この空乏層の存在により、ゲート電極20を基準とする高い電位の等電位面をSiC基板5側へ押し下げて、ゲート絶縁膜19から遠ざけることができる。その結果、ゲート絶縁膜19にかかる電界を小さくすることができる。そのため、ソース−ドレイン間にデバイス耐圧ほどの電圧が印加され続けるHTRB試験時、さらには実使用において、ゲート絶縁膜19の絶縁破壊を抑制することができる。したがって、耐圧に優れる半導体装置1を歩留まりよく製造することができる。
また、ボディ領域12が行列状に形成されていて、ボディ間領域16が格子状に形成される構成では、2行2列で配列された4つのボディ領域12の各角に取り囲まれる交差領域18に、特に強力な電界が発生しやすい。しかし、この半導体装置1では、その交差領域18には、交差領域18よりも大きいインプラ領域21(交差部22)が形成されており、しかもその交差部22がボディ領域12の各角に入り込んでいる。そのため、ゲート絶縁膜19における交差領域18に対向する部分の絶縁破壊を効果的に抑制することができる。さらに、交差領域18だけではなく、線領域17にもインプラ領域21(線状部23)が形成されているので、ゲート絶縁膜19における線領域17に対向する部分の絶縁破壊も効果的に抑制することができる。これらの結果、ゲート絶縁膜19にかかる電界を、満遍なく緩和することができる。
<第1の実施形態の変形例>
次に、第1の実施形態に係る半導体装置1の変形例を複数例示するが、変形例はこれらに限られない。
たとえば、インプラ領域21は、線領域17のみに形成されていてもよい。また、線領域17に形成されるインプラ領域21は、直線状である必要はなく、たとえば、正方形状、三角形状などの多角形状であってもよい。
また、半導体装置1において、インプラ領域21の線状部23は、交差部22と一体的である必要はなく、たとえば、図4(a)に示すように、インプラ領域36の線状部38が、その長さ方向両端が交差部37の各辺から離間するように形成されていてもよい。
また、半導体装置1において、ボディ領域12の平面形状は、正方形状である必要はなく、たとえば、図5(a)に示すボディ領域39のように、正六角形状であってもよい。
このときのボディ領域39の配列パターンは、たとえば、隣り合うボディ領域39の一辺同士が互いに平行となるようにボディ領域39が配列されるハニカム状である。
ハニカム状に配列されたボディ領域39の各間の領域(ボディ間領域40)は、一定幅を有するハニカム状である。そのボディ間領域40は、隣り合うボディ領域39の各間を、各ボディ領域39の6つの側面に沿って直線状に延びる線領域41と、3本の線領域41が放射状に交差する交差領域42とを含んでいる。
インプラ領域43は、たとえば、このハニカム状領域の全域にわたって形成されたハニカム状であり、交差部44(交差領域42に形成された部分)と線状部45(線領域41に形成された部分)とを一体的に含む。
また、行列状に配列されたボディ領域12の平面形状は、たとえば、図6に示すボディ領域46のように、円状であってもよい。
また、ボディ領域12の配列パターンは、行列状である必要はなく、たとえば、図7に示すように、千鳥配列状であってもよい。より具体的には、平面視正方形状のボディ領域12は、複数列をなし、各列において列方向Yに一定のピッチで配置されている。そして、列方向Yと直交する行方向Xに互いに隣り合う2列において、一方の列をなすボディ領域12と他方の列をなすボディ領域12とは、半ピッチ(列方向にボディ領域12が配置されるピッチの半分)ずれる位置関係を有している。
千鳥配列状のボディ領域12の各間の領域(ボディ間領域47)は、隣り合う2列のボディ領域12の間を列方向Yに沿って直線状に延びる第1の線領域48と、各列のボディ領域12の各間を行方向Xに沿って直線状に延びる第2の線領域49と、第1の線領域48と第2の線領域49とがT字状に交差する交差領域50とを一体的に含んでいる。
インプラ領域51は、たとえば、このボディ間領域47の全域にわたって形成され、交差部52(交差領域50に形成された部分)と線状部53(第1の線領域48および第2の線領域49に形成された部分)とを一体的に含む。
なお、千鳥配列状に配列された多数のボディ領域12のうち、T字状の各交差領域50を取り囲む、三角形の各頂点の位置に配置される3つのボディ領域12(たとえば、図7では、ボディ領域12a〜12c)に着目し、隣り合うボディ領域12aと12bとの間および12bと12cとの間をそれぞれ延びる2本の直線54aおよび54bを想定した場合、交差部52は、それら2本の直線54a,54bの交点(つまり、T字路の交点上の点)上に設けられているといえる。
また、ボディ領域12の平面形状は、長尺な形状であってもよい。たとえば、図8(a)(b)に示すボディ領域55のように、短冊状であってもよい。
短冊状のボディ領域55は、たとえば、互いに隣り合うボディ領域55の長辺同士が平行になるように、一定のピッチで配列される。また、各ボディ領域55の表層部には、その中央部にボディコンタクト領域56が形成されており、このボディコンタクト領域56を取り囲むようにソース領域57が形成されている。ボディコンタクト領域56は、平面視でボディ領域55と相似な短冊状である。一方、ソース領域57は、平面視長方形環状である。
このように配列されたボディ領域55の各間の領域(ボディ間領域58)は、各間をボディ領域55の長手方向に沿って直線状に延びる線状である。
インプラ領域59は、線状のボディ間領域58ごとに一つずつ設けられ、長手方向に沿う直線状に形成されている。各インプラ領域59は、その長手方向両端部に形成された一対の端部60と、一対の端部領域同士を繋ぐ線状部61とを一体的に含んでいる。
インプラ領域59の端部60は、平面視で長方形状にされていて、そのボディ領域55側の2つの角が、ボディ領域55の角にそれぞれ入り込んでいる。一方、線状部61は、ボディ領域55の側面に対して間隔を隔てた一定幅で形成されている。
また、長尺なボディ領域12の平面形状は、たとえば、図9に示すボディ領域62のように、複数の弧状部63を連結した蛇行線で区画された形状であってもよい。この場合、ボディコンタクト領域56は、各ボディ領域62に、そのボディ領域62の長手方向に互いに間隔を隔てて2つずつ形成されていてもよい。
また、長尺なボディ領域12の平面形状は、たとえば、図10に示すボディ領域64のように、複数の屈曲部65を連結した蛇行線で区画された形状であってもよい。各屈曲部65は、ボディ領域64の長手方向に延びる部分に対して内角120度で幅方向の一方側に屈曲し、長手方向に延び、その長手方向に延びる部分に対して内角120度で幅方向の他方側に屈曲した形状を有している。またこの場合も、ボディコンタクト領域14は、各ボディ領域64に、そのボディ領域64の長手方向に互いに間隔を隔てて2つずつ形成されていてもよい。
<第2の実施形態:ゲート絶縁膜の部分的な厚膜化による電界緩和>
図11(a)(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の模式平面図であって、図11(a)は全体図、図11(b)は内部拡大図をそれぞれ示す。図12(a)(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の模式断面図であって、図12(a)は図11(b)の切断線XIIa−XIIaでの切断面、図12(b)は図11(b)の切断線XIIb−XIIbでの切断面をそれぞれ示す。なお、図11(a)(b)および図12(a)(b)において、前述の図1などに示された各部の対応部分は同一参照符号で示す。
第2の実施形態に係る半導体装置66は、ゲート絶縁膜の厚さが一様でなく、そのゲート絶縁膜67は、格子状のボディ間領域16に対向する電界緩和部としての相対的に厚い厚膜部68と、ボディ間領域16の格子の辺に取り囲まれるボディ領域12に対向する相対的に薄い薄膜部69とを一体的に含んでいる。
厚膜部68は、ボディ間領域16に沿って、平面視でボディ領域12を取り囲む格子状に形成され、交差領域18に対向する交差部70と、線領域17に対向する線状電界緩和部としての線状部71とを一体的に含んでいる。厚膜部68の厚さは、たとえば、1000Å〜3000Åである。
交差部70は、平面視で交差領域18よりもやや小さい正方形状に形成されていて、その各角が、その交差領域18に臨む4つのボディ領域12の角にそれぞれ間隔を隔てて対向している。なお、交差部70は、平面視において、ボディ領域12に重なっていてもよい。
線状部71は、平面視で隣り合う交差部70の各辺中央同士を繋ぐ直線状に形成されていて、ボディ領域12の周縁部に重ならないように間隔を隔てている。
薄膜部69は、平面視でボディ領域12を取り囲む格子状の厚膜部68からボディ領域12側へ一定幅で延び、ボディ領域12の周縁部およびソース領域の外周縁を覆っている。薄膜部69の厚さは、たとえば、350Å〜1000Åである。
その他の構成は、前述の第1の実施形態の場合と同様である。
図13A〜図13Kは、図12(b)に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式断面図である。
第2の実施形態に係る半導体装置66を製造するには、たとえば、図13A〜図13Eに示すように、図3A〜図3Fに示す工程と同様の工程(ただし、図3Eに示す工程においてインプラ領域21は形成されない。)が行なわれて、エピタキシャル層8に、ボディ領域12、ソース領域15およびボディコンタクト領域14が形成され、これらの領域に注入された不純物が熱処理により活性化する。
次いで、エピタキシャル層8の表面9上に、厚膜部68を形成すべき領域(ボディ間領域16に対向する領域)に開口を有するマスク(図示せず)が形成される。これにより、図13Fに示すように、厚膜部68を形成すべき領域のみに酸化膜72が形成される。
酸化膜72が形成された状態で、エピタキシャル層8の表面9が熱酸化されることにより、図3Gに示すように、酸化膜72が形成されている部分が相対的に厚くなって厚膜部68が形成され、一方、それ以外の部分に薄膜部69が形成されてゲート絶縁膜67が形成される。
その後は、図13H〜図13Kに示すように、図3H〜図3Kに示す工程と同様の工程が行なわれて、ゲート絶縁膜67上に、ゲート電極20および層間絶縁膜25が形成される。この後、ソース電極27、ドレイン電極30、ソースパッド2およびゲートパッド4などが形成されることにより、図12(b)に示す半導体装置66が得られる。
この半導体装置66では、第1の実施形態と同様に、ソースパッド2を設置した状態(つまり、ソース電極27が0V)で、ソースパッド2(ソース電極27)とドレイン電極30との間(ソース−ドレイン間)にドレイン電圧を印加し、ゲートパッド4(ゲート電極20)に所定の電圧(ゲート閾値電圧以上の電圧)が印加することにより、各単位セルのボディ領域12の周縁部に環状のチャネルを形成する。これにより、ドレイン電極30からソース電極27へ電流が流れ、各単位セルがオン状態となる。
一方、各単位セルがオフ状態(つまり、ゲート電圧が0Vの状態)にされ、ソース−ドレイン間に電圧が印加されたままであると、ゲート電極20とエピタキシャル層8との間に介在するゲート絶縁膜67に電界がかかる。この電界は、ゲート電極20とエピタキシャル層8との電位差に起因して生じるものである。そして、ドリフト領域13の導電型(N型)が維持されたボディ間領域16においては、ゲート電極20を基準(0V)として非常に高い電位の等電位面が分布し、しかも等電位面の間隔が小さいため、非常に大きな電界が生じる。たとえば、ドレイン電圧が900Vであれば、ドレイン電極30に接するSiC基板5の裏面7付近では900Vの等電位面が分布しており、SiC基板5の裏面7からエピタキシャル層8の表面9側へ向かうにつれて電圧降下を生じるが、ボディ間領域16では、数十V程度の等電位面が分布する。そのため、ボディ間領域16では、ゲート電極20側へ向かう大きな電界が生じる。
しかし、この半導体装置66では、ゲート絶縁膜67において、ボディ間領域16に対向する部分が厚膜部68として厚膜化されている。これにより、当該部分(厚膜部68)の絶縁破壊電圧を残余の部分(薄膜部69)よりも大きくすることができる。そのため、厚膜部68に大きな電界がかかっても、厚膜部68は絶縁破壊せず、かかった電界をその内部で緩和することができる。そのため、ソース−ドレイン間にデバイス耐圧ほどの電圧が印加され続けるHTRB試験時、さらには実使用において、ゲート絶縁膜67の絶縁破壊を抑制することができる。したがって、耐圧に優れる半導体装置66を歩留まりよく製造することができる。
また、特に強力な電界が発生しやすい交差領域18に対向する部分に、厚膜部68(交差部70)が形成されている。そのため、ゲート絶縁膜67における交差領域18に対向する部分の絶縁破壊を効果的に抑制することができる。さらに、交差領域18に対向する部分だけではなく、線領域17に対向する部分にも厚膜部68(線状部71)が形成されているので、ゲート絶縁膜67における線領域17に対向する部分の絶縁破壊も効果的に抑制することができる。これらの結果、ゲート絶縁膜67にかかる電界を、満遍なく緩和することができる。
一方、ゲート絶縁膜67において、ボディ領域12の周縁部に対向する部分が薄膜部69であるため、ボディ領域12の周縁部にチャネルを形成するためにゲート電極20に電圧を印加して発生させた電界が、ゲート絶縁膜67で弱まることを抑制することができる。したがって、半導体装置66のトランジスタ機能の低下を抑制することができる。
<第2の実施形態の変形例>
次に、第2の実施形態に係る半導体装置66の変形例を複数例示するが、変形例はこれらに限られない。
この半導体装置66においても、ボディ領域12の平面形状、ボディ領域12の配列パターンを適宜変更することができる。図示を省略するが、たとえば、ボディ領域12の平面形状は、正六角形状、円状、短冊状などであってもよい。また、ボディ領域12の配列パターンは、ハニカム状、千鳥配列状などであってもよい。
また、前述の説明では、厚膜部68は、エピタキシャル層8の表面9を熱酸化した後、CVD法により、ボディ間領域16上にのみ絶縁材料を堆積させて形成したが、たとえば、熱酸化により、通常よりも膜厚が大きくなるようにエピタキシャル層8の表面9の全域に絶縁膜を形成した後、厚膜部68を形成すべき領域以外の部分(薄膜部69を形成すべき領域)のみをエッチングすることにより、形成することもできる。
また、厚膜部68は、エピタキシャル層8のボディ間領域16における不純物濃度をその残余部分の濃度よりも大きくして、ボディ間領域16における酸化レートのみを高めることにより、形成することもできる。これにより、ボディ間領域16上の絶縁膜のみを速く成長させて厚膜化し、その残余の部分は遅く成長させて薄膜化することができるので、熱酸化工程1工程で厚膜部68および薄膜部69を形成することができる。
<第3の実施形態:ゲート電極の部分的除去による電界緩和>
図14(a)(b)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の模式平面図であって、図14(a)は全体図、図14(b)は内部拡大図をそれぞれ示す。図15(a)(b)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の模式断面図であって、図15(a)は図14(b)の切断線XVa−XVaでの切断面、図15(b)は図14(b)の切断線XVb−XVbでの切断面をそれぞれ示す。なお、図14(a)(b)および図15(a)(b)において、前述の図1などに示された各部の対応部分は同一参照符号で示す。
第3の実施形態に係る半導体装置73では、ゲート電極20における、ボディ間領域16の各交差領域18に対向する部分を除去することにより、ゲート電極20に多数の貫通孔74が形成されている。
具体的には、貫通孔74は、平面視において、一定の幅を有する格子状のゲート電極20の各交差部分において、ゲート電極20の幅よりも小さい辺を有する正方形状に形成されている。貫通孔74の各辺をゲート電極20の幅よりも小さくすることにより、貫通孔74の周囲でゲート電極20の格子を切断させることなく連続させることができる。
なお、この貫通孔74は、行列状に配列された多数のボディ領域12のうち、三角形の各頂点の位置に配置される3つのボディ領域12(たとえば、図14(b)では、ボディ領域12a〜12c)に着目し、隣り合うボディ領域12a〜12cの各間を延びる3本の直線24a〜24cを想定した場合は、それらの直線のうちの2本の直線24aと24bの交点(24aと24cとの交点または24bと24cとの交点でもよい。)上に設けられているといえる。
各貫通孔74には、ゲート電極20を被覆する層間絶縁膜25が埋設部75として入り込んでいる。埋設部75は、ゲート絶縁膜19を挟んでボディ間領域16の交差領域18に対向することとなる。
その他の構成は、前述の第1の実施形態の場合と同様である。
図16A〜図16Kは、図15(b)に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式断面図である。
第3の実施形態に係る半導体装置73を製造するには、たとえば、図16A〜図16Fに示すように、図3A〜図3Gに示す工程と同様の工程(ただし、図3Eに示す工程においてインプラ領域21は形成されない。)が行なわれて、エピタキシャル層8に、ボディ領域12、ソース領域15およびボディコンタクト領域14が形成され、これらの領域に注入された不純物が熱処理により活性化し、ゲート絶縁膜19が形成される。
次いで、図16Gに示すように、ゲート電極20を形成すべき領域に開口を有するレジストパターン76が形成される。このとき、貫通孔74を形成すべき領域はレジストパターン76により覆われる。
次いで、図16Hに示すように、CVD法により、P型不純物(この実施形態では、B(ホウ素))を導入しながらポリシリコン材料77がエピタキシャル層8の上方から堆積される。
次いで、図16Iに示すように、レジストパターン76が除去されることにより、ポリシリコン材料77の不要部分(ゲート電極20以外の部分)がレジストパターン76と共にリフトオフされる。これにより、貫通孔74を有するゲート電極20が形成される。
次いで、図16Jに示すように、CVD法により、エピタキシャル層8上にSiOからなる層間絶縁膜25が積層される。層間絶縁膜25の一部は、ゲート電極20の貫通孔74内に埋設される。
そして、図16Kに示すように、層間絶縁膜25およびゲート絶縁膜19が連続してパターニングされることにより、コンタクトホール26が形成される。
その後は、たとえば、層間絶縁膜25上に、Ti、TiNおよびAlが順にスパッタされて、ソース電極27が形成される。また、SiC基板5の裏面7に、Ti、Ni、AuおよびAgが順にスパッタされて、ドレイン電極30が形成される。
この後、層間絶縁膜(図示せず)、ソースパッド2、ゲートパッド4などが形成されることにより、図15(b)に示す半導体装置73が得られる。
この半導体装置73では、第1の実施形態と同様に、ソースパッド2を設置した状態(つまり、ソース電極27が0V)で、ソースパッド2(ソース電極27)とドレイン電極30との間(ソース−ドレイン間)にドレイン電圧を印加し、ゲートパッド4(ゲート電極20)に所定の電圧(ゲート閾値電圧以上の電圧)が印加することにより、各単位セルのボディ領域12の周縁部に環状のチャネルを形成する。これにより、ドレイン電極30からソース電極27へ電流が流れ、各単位セルがオン状態となる。
一方、各単位セルがオフ状態(つまり、ゲート電圧が0Vの状態)にされ、ソース−ドレイン間に電圧が印加されたままであると、ゲート電極20とエピタキシャル層8との間に介在するゲート絶縁膜19に電界がかかる。この電界は、ゲート電極20とエピタキシャル層8との電位差に起因して生じるものである。そして、ドリフト領域13の導電型(N型)が維持されたボディ間領域16においては、ゲート電極20を基準(0V)として非常に高い電位の等電位面が分布し、しかも等電位面の間隔が小さいため、非常に大きな電界が生じる。たとえば、ドレイン電圧が900Vであれば、ドレイン電極30に接するSiC基板5の裏面7付近では900Vの等電位面が分布しており、SiC基板5の裏面7からエピタキシャル層8の表面9側へ向かうにつれて電圧降下を生じるが、ボディ間領域16では、数十V程度の等電位面が分布する。そのため、ボディ間領域16では、ゲート電極20側へ向かう大きな電界が生じる。
しかし、この半導体装置73では、ゲート電極20における、特に強力な電界が発生しやすい各交差領域18に対向する部分に貫通孔74が形成され、各貫通孔74に層間絶縁膜25の一部(埋設部75)が入り込んでいる。そのため、ゲート絶縁膜19におけるボディ間領域16に対向する部分は、エピタキシャル層8と絶縁性の埋設部75との間に介在することとなる。そのため、ゲート電極20とエピタキシャル層8との電位差に起因する電界が生じても、ゲート絶縁膜19におけるボディ間領域16に対向する部分に電界をかかり難くすることができる。その結果、ゲート絶縁膜19におけるボディ間領域16に対向する部分にかかる総電界を緩和することができる。そのため、ソース−ドレイン間にデバイス耐圧ほどの電圧が印加され続けるHTRB試験時、さらには実使用において、ゲート絶縁膜19の絶縁破壊を抑制することができる。したがって、耐圧に優れる半導体装置73を歩留まりよく製造することができる。
<第3の実施形態の変形例>
次に、第3の実施形態に係る半導体装置73の変形例を複数例示するが、変形例はこれらに限られない。
たとえば、貫通孔74は、線領域に対向する部分に形成されていてもよい。また、貫通孔74は、正方形状である必要はなく、三角形状、円形状などであってもよい。
また、半導体装置73において、ボディ領域12の平面形状は、正方形状である必要はなく、たとえば、図17に示すボディ領域78のように、正六角形状であってもよい。
このときのボディ領域78の配列パターンは、たとえば、隣り合うボディ領域78の一辺同士が互いに平行となるようにボディ領域78が配列されるハニカム状である。
ハニカム状に配列されたボディ領域78の各間の領域(ボディ間領域79)は、一定幅を有するハニカム状である。そのボディ間領域79は、隣り合うボディ領域78の各間を、各ボディ領域78の6つの側面に沿って直線状に延びる線領域80と、3本の線領域80が放射状に交差する交差領域81とを含んでいる。
この場合、貫通孔74は、たとえば、ゲート電極20における、ハニカム状のボディ間領域79の交差領域81に対向する部分に形成することができる。
また、ボディ領域82の平面形状は、たとえば、図18に示すボディ領域82のように、長尺な短冊状であってもよい。
短冊状のボディ領域82は、たとえば、互いに隣り合うボディ領域82の長辺同士が平行になるように、一定のピッチで配列される。また、各ボディ領域82の表層部には、その中央部にボディコンタクト領域83が形成されており、このボディコンタクト領域83を取り囲むようにソース領域84が形成されている。ボディコンタクト領域83は、平面視でボディ領域82と相似な短冊状である。一方、ソース領域84は、平面視長方形環状である。
このように配列されたボディ領域82の各間の領域(ボディ間領域85)は、各間をボディ領域82の長手方向に沿って直線状に延びる線状である。
この場合、貫通孔74は、たとえば、ゲート電極20における、ボディ間領域85に対向する部分を除去することにより、ボディ間領域85に沿って直線状に延びる溝状(貫通溝86)に形成される。
<第4の実施形態:High−k膜を用いた電界緩和>
図19は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の要部拡大断面図であって、図2(a)に対応する断面を示している。なお、図19において、前述の図1などに示された各部の対応部分は同一参照符号で示す。
第4の実施形態の半導体装置87では、ゲート絶縁膜88における、ボディ間領域16に対向する部分にHigh−k(高誘電率)材料が用いられている。High−k材料とは、SiOよりも誘電率が高い絶縁材料であり、たとえば、HfO(酸化ハフニウム)、ZrO(酸化ジルコニウム)、HfSiO(ハフニウムシリケート)、SiON、SiN、Al、AlONなどが挙げられる。
ゲート絶縁膜88は、相対的に誘電率の低い低誘電率部としてのSiO膜89と、相対的に誘電率の高い高誘電率部としてのHigh−k膜90とを有している。
図19では、SiO膜89は、エピタキシャル層8の表面9に形成され、ボディ間領域16に対向する部分に開口91を有しており、ボディ領域12の周縁部およびソース領域15の外周縁に対向している。
High−k膜90は、SiO膜89上に積層されており、その一部がSiO膜89の開口91を埋め尽くしている。すなわち、図19では、エピタキシャル層8の表面9からSiO膜89およびHigh−k膜90が順に積層された2層構造のゲート絶縁膜88が形成されている。
ゲート絶縁膜88は、たとえば、図3Gに示す工程に倣ってエピタキシャル層8の表面9を熱酸化することによりSiO膜89を形成し、次いで、エッチングにより、このSiO膜89に開口91を形成し、その後、CVD法により、High−k材料を積層することにより形成することができる。
この半導体装置87では、ゲート絶縁膜88において、ボディ間領域16に対向する部分がHigh−k膜90である。これにより、ゲート絶縁膜88における当該部分(High−k膜90)の絶縁破壊電圧を残余の部分(SiO膜89)よりも大きくすることができる。そのため、High−k膜90に大きな電界がかかっても、High−k膜90は絶縁破壊せず、かかった電界をその内部で緩和することができる。そのため、ソース−ドレイン間にデバイス耐圧ほどの電圧が印加され続けるHTRB試験時、さらには実使用において、ゲート絶縁膜88の絶縁破壊を抑制することができる。したがって、耐圧に優れる半導体装置87を歩留まりよく製造することができる。
<第4の実施形態の変形例>
次に、第4の実施形態に係る半導体装置87の変形例を複数例示するが、変形例はこれらに限られない。
半導体装置87において、たとえば、図20に示すように、ゲート絶縁膜88の基体としてSiO膜92の単層構造とし、High−k膜93は、SiO膜92上に積層せずに、SiO膜92の開口91に埋設するだけでもよい。これにより、ボディ領域12の周縁部にはSiC膜92のみが対向することとなるので、ボディ領域12の周縁部にチャネルを形成するためにゲート電極20に電圧を印加して発生させた電界が、ゲート絶縁膜88で弱まることを抑制することができる。したがって、半導体装置87のトランジスタ機能の低下を抑制することができる。
また、半導体装置87において、ゲート絶縁膜88は、図21に示すように、ボディ間領域16の表面9に形成されたHigh−k膜95と、このHigh−k膜95を被覆するように、エピタキシャル層8上に積層されたSiO膜94とを有する構成であってもよい。
<第5の実施形態:ボディ間領域の拡大による電界緩和>
図22は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の要部拡大断面図であって、図2(a)に対応する断面を示している。なお、図19において、前述の図1などに示された各部の対応部分は同一参照符号で示す。
第5の実施形態の半導体装置96では、エピタキシャル層8におけるボディ間領域97のみが、ゲート絶縁膜19側に拡大されている。
具体的には、ボディ間領域97が、エピタキシャル層8の表面9から突出し、エピタキシャル層8の表面9に対して嵩上げされた突出部98を有している。突出部98の導電型は、エピタキシャル層8の導電型(N型)が維持されている。
ゲート絶縁膜19は、この突出部98を覆うようにエピタキシャル層8の表面9に形成されている。
突出部98は、たとえば、図3Aに示す工程に倣ってエピタキシャル層8を形成後、突出部98を形成すべき領域のみを覆うマスク(図示せず)を形成し、そのマスクを介してエピタキシャル層8の不要部分(突出部98以外の部分)をエッチングすることにより形成することができる。
この半導体装置96では、ボディ間領域97に突出部98を設けることにより、ボディ間領域97においては、SiC基板5の裏面7からゲート絶縁膜19に至るまでの距離が突出部98の突出量分長くなる。そのため、突出部98がない場合よりも、ドレイン電極30にかかる電圧を、ゲート絶縁膜19にかかるまでに一層降下させることができる。そのため、ボディ間領域97におけるゲート絶縁膜19の直下に分布する等電位面の電圧を小さくすることができる。その結果、ゲート絶縁膜19にかかる電界を緩和することができる。
<第5の実施形態の変形例>
次に、第5の実施形態に係る半導体装置96の変形例を複数例示するが、変形例はこれらに限られない。
半導体装置96において、突出部98の導電型は、エピタキシャル層8の導電型が維持されている必要はなく、たとえば、図23に示すように、P型であってもよい。これにより、突出部98とドリフト領域13との接合(PN接合)により生じる空乏層を、ボディ間領域97に発生させることができる。そして、この空乏層の存在により、ゲート電極20を基準とする電位の等電位面をSiC基板5側へ押し下げて、ゲート絶縁膜19から遠ざけることができる。その結果、ゲート絶縁膜19にかかる電界を一層小さくすることができる。
型の突出部98を形成するには、たとえば、まず、図3Aに示す工程に倣ってエピタキシャル層8を形成後、突出部98を形成すべき領域のみを覆うマスク(図示せず)を形成し、そのマスクを介してエピタキシャル層8の不要部分(突出部98以外の部分)をエッチングすることにより形成する。突出部98の形成後、その突出部98にサイドウォールを形成し、その後、図3Bに示す工程において、その突出部98にもP型不純物をインプランテーション(注入)することにより形成することができる。
また、半導体装置96において、ゲート絶縁膜は、第4の実施形態と同様に、SiO膜と、High−k膜とを有していてもよい。
たとえば、図24に示すように、ゲート絶縁膜99は、エピタキシャル層8の表面9に形成され、突出部98を露出させる開口100を有し、ボディ領域12の周縁部およびソース領域15の外周縁に対向するSiO膜101と、SiO膜101上に積層されており、SiO膜101の開口100から露出する突出部98を覆うように形成されたHigh−k膜102とを有していてもよい。
また、図25に示すように、High−k膜103は、SiO膜104上に積層せずに、SiO膜104の開口105から露出する突出部98を被覆する分だけ形成されていてもよい。
また、図26に示すように、ゲート絶縁膜99は、突出部98を被覆するように形成されたHigh−k膜106と、このHigh−k膜106を被覆するように、エピタキシャル層8上に積層されたSiO膜107とを有する構成であってもよい。
図24〜図26に示した態様であれば、ゲート絶縁膜99において、突出部98に対向する部分がHigh−k膜102,103,106である。これにより、ゲート絶縁膜99における当該部分(High−k膜102,103,106)の絶縁破壊電圧を残余の部分(SiO膜)よりも大きくすることができる。そのため、ゲート絶縁膜99にかかる電界を一層緩和することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の各半導体装置(1,66,73,87,96)の各半導体部分の導電型を反転した構成が採用されてもよい。たとえば、半導体装置1において、P型の部分がN型であり、N型の部分がP型であってもよい。
また、前述の実施形態では、SiCを用いた半導体装置のみを本発明の一例として取り上げたが、本発明は、たとえば、Siを用いたパワー半導体装置に適用することもできる。
また、第1の実施形態のインプラ領域21は、たとえば、図27の半導体装置110に示すように、ボディ領域12よりも深くてもよい。
また、本発明の各実施形態において表した構成要素は、本発明の範囲で組み合わせることができる。
たとえば、図2(a)(b)に示す第1の実施形態に係る半導体装置1の構成要素と、図12(a)(b)に示す第2の実施形態に係る半導体装置66の構成要素とを組み合わせることにより、図28に示す半導体装置111とすることができる。なお、図28において、図2(a)(b)、図12(a)(b)などに示された各部の対応部分は同一参照符号で示している。
また、図2(a)(b)に示す第1の実施形態に係る半導体装置1の構成要素と、図15(a)(b)に示す第3の実施形態に係る半導体装置73の構成要素とを組み合わせることにより、図29に示す半導体装置112とすることができる。なお、図29において、図2(a)(b)、図15(a)(b)などに示された各部の対応部分は同一参照符号で示している。
また、図2(a)(b)に示す第1の実施形態に係る半導体装置1の構成要素と、図19に示す第4の実施形態に係る半導体装置87の構成要素とを組み合わせることにより、図30に示す半導体装置113とすることができる。なお、図30において、図2(a)(b)、図19などに示された各部の対応部分は同一参照符号で示している。
本発明の半導体装置は、たとえば、電気自動車(ハイブリッド車を含む)、電車、産業用ロボットなどの動力源として利用される電動モータを駆動するための駆動回路を構成するインバータ回路に用いられるパワーモジュールに組み込むことができる。また、太陽電池、風力発電機その他の発電装置(とくに自家発電装置)が発生する電力を商用電源の電力と整合するように変換するインバータ回路に用いられるパワーモジュールにも組み込むことができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
次に、本発明を実施例および比較例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
<実施例1および比較例1>
図3A〜図3Kに示す工程に倣って、図1に示した構造の半導体装置1を合計22個作製した(実施例1)。インプラ領域を形成しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法により、半導体装置を合計22個作製した。
<HTRB試験>
実施例1および比較例1で得られた各22個の半導体装置に対して、HTRB試験を行なった。なお、HTRB試験の条件は、全ての半導体装置について同じ(150℃/150時間/600Vバイアス(Bias))とした。
その結果、インプラ領域が形成された実施例1では、22個の半導体装置のうちゲート絶縁膜が絶縁破壊したものが0個であったのに対し、比較例1では、22個の半導体装置のうち、ゲート絶縁膜の絶縁破壊が発生したものが17個あった。
1 半導体装置
8 エピタキシャル層
12 ボディ領域
15 ソース領域
16 ボディ間領域
17 線領域
18 交差領域
19 ゲート絶縁膜
20 ゲート電極
21 インプラ領域
22 交差部
23 線状部
24 直線
36 インプラ領域
37 交差部
38 線状部
39 ボディ領域
40 ボディ間領域
41 線領域
42 交差領域
43 インプラ領域
44 交差部
45 線状部
46 ボディ領域
47 ボディ間領域
48 第1の線領域
49 第2の線領域
50 交差領域
51 インプラ領域
52 交差部
53 線状部
54 直線
55 ボディ領域
57 ソース領域
59 インプラ領域
60 端部
61 線状部
62 ボディ領域
64 ボディ領域
66 半導体装置
67 ゲート絶縁膜
68 厚膜部
69 薄膜部
70 交差部
71 線状部
73 半導体装置
74 貫通孔
75 埋設部
78 ボディ領域
79 ボディ間領域
80 線領域
81 交差領域
82 ボディ領域
84 ソース領域
85 ボディ間領域
86 貫通溝
87 半導体装置
88 ゲート絶縁膜
89 SiO
90 High−k膜
92 SiO
93 High−k膜
94 SiO
95 High−k膜
96 半導体装置
97 ボディ間領域
99 ゲート絶縁膜
101 SiO
102 High−k膜
103 High−k膜
104 SiO
106 High−k膜
107 SiO
110 半導体装置
111 半導体装置
112 半導体装置
113 半導体装置

Claims (40)

  1. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、
    各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、
    前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、
    前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、
    前記電界緩和部は、3つの前記ボディ領域に着目し、隣り合う前記ボディ領域の各間を延びる複数の直線を想定したとき、それらの直線のうちの2本の直線の交点上に設けられた点状電界緩和部と、前記直線に沿う部分上に設けられた線状電界緩和部とを含み、
    前記線状電界緩和部が、前記点状電界緩和部に対して離間して形成されている、半導体装置。
  2. 前記点状電界緩和部は、前記直線と直交する直交方向における前記線状電界緩和部の断面積よりも大きい断面積を有する、請求項に記載の半導体装置。
  3. 前記点状電界緩和部は、平面視で前記ボディ領域と重なっている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記点状電界緩和部は、平面視四角形状に形成されている、請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 4つの前記ボディ領域が、平面視で2行2列の行列状に配列されているとき、
    前記点状電界緩和部が、行列状の前記ボディ領域の各間を行方向に延びる線領域と、各間を列方向に延びる線領域とが交差する領域に平面視で重なる位置に設けられている、請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記電界緩和部の平面面積が、前記ボディ領域の平面面積よりも小さい、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記電界緩和部が、前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に不純物をインプランテーションすることにより形成されたインプラ領域を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記インプラ領域が、前記不純物としてAlまたはBをインプランテーションすることにより形成されている、請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記インプラ領域が、前記半導体層への不純物のインプランテーションにより高抵抗化されている、請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記インプラ領域は、Al、B、ArまたはVのインプランテーションにより高抵抗化されている、請求項に記載の半導体装置。
  11. 前記ゲート絶縁膜が、前記ボディ領域に対向する相対的に薄い薄膜部と、前記半導体層における前記インプラ領域に対向する相対的に厚い厚膜部とを有し、
    前記厚膜部が、第2の電界緩和部として構成されている、請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記ゲート電極が、前記半導体層における前記インプラ領域に対向する部分に貫通孔を有しており、
    前記半導体層上には、前記ゲート電極を覆うように、前記貫通孔に埋設された埋設部を有する層間絶縁膜が形成されており、
    前記埋設部が、第3の電界緩和部として構成されている、請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記ゲート絶縁膜が、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記半導体層における前記インプラ領域に対向する高誘電率部とを有し、
    前記高誘電率部が、第4の電界緩和部として構成されている、請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記ゲート絶縁膜が、前記ボディ領域に対向する相対的に薄い薄膜部と、前記半導体層における前記ボディ領域の間の部分に対向する相対的に厚い厚膜部とを有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記ゲート電極が、前記半導体層における前記ボディ領域の間の部分に対向する部分に貫通孔を有しており、
    前記半導体層上に前記ゲート電極を覆うように形成され、前記貫通孔に埋設された埋設部を有する層間絶縁膜を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  16. 前記ゲート絶縁膜は、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記半導体層における前記ボディ領域の間の部分に対向する高誘電率部とを有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記半導体層は、前記ボディ領域の間に、その表面が嵩上げされて形成された突出部を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記突出部には、第2導電型不純物がインプランテーションされている、請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記ゲート絶縁膜は、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記突出部を被覆する高誘電率部とを有する、請求項17または18に記載の半導体装置。
  20. 前記高誘電率部が、前記突出部を被覆するとともに前記ボディ領域に対向するように形成されており、
    前記低誘電率部は、前記ボディ領域と、前記高誘電率部における当該ボディ領域に対向する部分との間に介在されている、請求項19に記載の半導体装置。
  21. 前記低誘電率部が、前記ボディ領域に対向するとともに前記突出部を被覆するように形成されており、
    前記高誘電率部は、前記突出部と、前記低誘電率部における当該突出部を被覆する部分との間に介在されている、請求項19に記載の半導体装置。
  22. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、
    各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、
    前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、
    前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、
    前記ゲート絶縁膜は、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記半導体層における前記ボディ領域の間の部分に対向する高誘電率部とを有している、半導体装置。
  23. 前記電界緩和部の平面面積が、前記ボディ領域の平面面積よりも小さい、請求項22に記載の半導体装置。
  24. 前記電界緩和部は、3つの前記ボディ領域に着目し、隣り合う前記ボディ領域の各間を延びる複数の直線を想定したとき、それらの直線のうちの2本の直線の交点上に設けられた点状電界緩和部を含む、請求項22または23に記載の半導体装置。
  25. 前記電界緩和部が、前記直線に沿う部分上に設けられた線状電界緩和部を含む、請求項24に記載の半導体装置。
  26. 前記点状電界緩和部は、前記直線と直交する直交方向における前記線状電界緩和部の断面積よりも大きい断面積を有する、請求項25に記載の半導体装置。
  27. 前記線状電界緩和部が、前記点状電界緩和部に対して離間して形成されている、請求項25または26に記載の半導体装置。
  28. 前記点状電界緩和部は、平面視で前記ボディ領域と重なっている、請求項24〜27のいずれか一項に記載の半導体装置。
  29. 前記点状電界緩和部は、平面視四角形状に形成されている、請求項24〜28のいずれか一項に記載の半導体装置。
  30. 4つの前記ボディ領域が、平面視で2行2列の行列状に配列されているとき、
    前記点状電界緩和部が、行列状の前記ボディ領域の各間を行方向に延びる線領域と、各間を列方向に延びる線領域とが交差する領域に平面視で重なる位置に設けられている、請求項24〜29のいずれか一項に記載の半導体装置。
  31. 前記ボディ領域が長尺状に形成され、その長手方向に直交する幅方向に沿って配列されているとき、
    前記電界緩和部が、平面視で、隣り合う前記ボディ領域の間を長手方向に沿って延びる線領域の長手方向端部と重なる位置に設けられている、請求項22または23に記載の半導体装置。
  32. 前記電界緩和部が、前記線領域に沿う部分上にさらに設けられている、請求項31に記載の半導体装置。
  33. 前記ボディ領域が、平面視正多角形状に形成されている、請求項1〜30のいずれか一項に記載の半導体装置。
  34. 前記半導体層が、1MV/cm以上の絶縁破壊電界を有する、請求項1〜33のいずれか一項に記載の半導体装置。
  35. 前記半導体層が、SiCからなる、請求項1〜34のいずれか一項に記載の半導体装置。
  36. 前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも浅く形成されている、請求項1〜35のいずれか一項に記載の半導体装置。
  37. 前記ソース領域を貫通して前記ボディ領域に接続された第2導電型のボディコンタクト領域を含み、
    前記電界緩和部は、前記ボディコンタクト領域よりも深く形成されている、請求項1〜36のいずれか一項に記載の半導体装置。
  38. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、
    各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、
    前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、
    前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、
    前記半導体層は、前記ボディ領域の間に、その表面が嵩上げされて形成された突出部を有しており、
    前記ゲート絶縁膜は、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記突出部を被覆する高誘電率部とを有している、半導体装置。
  39. 前記高誘電率部が、前記突出部を被覆するとともに前記ボディ領域に対向するように形成されており、
    前記低誘電率部は、前記ボディ領域と、前記高誘電率部における当該ボディ領域に対向する部分との間に介在されている、請求項38に記載の半導体装置。
  40. 第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の表層部に、間隔を空けて複数形成された第2導電型のボディ領域と、
    各前記ボディ領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記半導体層上に設けられ、隣り合う前記ボディ領域の間に跨るゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に設けられ、前記ボディ領域に対向するゲート電極と、
    前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に設けられ、前記ゲート絶縁膜に生じる電界を緩和する電界緩和部とを含み、
    前記電界緩和部は、前記ボディ領域よりも小さい不純物濃度を有する不純物領域からなり、
    前記電界緩和部が、前記半導体層において隣り合う前記ボディ領域の間に不純物をインプランテーションすることにより形成されたインプラ領域を含み、
    前記ゲート絶縁膜が、前記ボディ領域に対向する低誘電率部と、前記半導体層における前記インプラ領域に対向する高誘電率部とを有し、
    前記高誘電率部が、第2の電界緩和部として構成されている、半導体装置。
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