JP5877071B2 - 部分還元鉄製造装置および部分還元鉄製造方法 - Google Patents

部分還元鉄製造装置および部分還元鉄製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、金属酸化物を含む製鉄ダストの塊成物を還元して部分還元鉄を製造する部分還元鉄製造装置および部分還元鉄製造方法に関する。
外装の燃焼用炭材を装入せずに、炭素質材料を内装した炭材内装ペレットを移動グレート上に充填し加熱還元して部分還元鉄を製造する従来の技術として、例えば下記の特許文献1が開示されている。
しかしながら、この特許文献1に記載の技術には、次のような問題があり高い還元率の部分還元鉄を得ることができなかった。
(1)炭材内装ペレットを乾燥した後にガストーチで着火しそこに空気を流通し前記炭材内装ペレットを燃焼させて加熱するため、炭材内装ペレットの充填層において空気が流入する側にあっては常に燃焼し続けることになり還元が進まず、また還元が起きても空気により再酸化するため全く還元率が上がらなかった。高温状態が続くため溶融スラグが過剰に発生し、操業困難になる可能性があった。
(2)炭化域を出たペレットは酸素濃度5%以下の高温不活性ガスによって加熱され残った炭素質材料による金属化が進むが、残留炭素が少なく金属化率は低かった。また、充填層上部は、充填層下部が高温となるまで、高温の炭素質材料から生じた二酸化炭素、水蒸気といった強酸化性ガスに晒されるため再酸化が進んでしまう。
(3)熱量を多く必要とする金属化域の高温ガスは炭化域で発生する石炭中の可燃揮発分の一部や還元反応により発生するCOガスを燃焼させて作るが、排ガス全体の量に対して可燃分が少ないため、別途補助燃料が必要となった。
上記の問題に鑑み、還元用炭材、粉鉄鉱石、造滓剤を混合造粒したペレットに更に燃焼用炭材をコーティングして装入し、燃焼用炭材に着火した後、空気の下方吸引により焼成して部分還元鉄を製造する従来の技術として、例えば下記の特許文献2や特許文献3などが開示されている。
特公昭45−39331号公報 特公平8−9739号公報 特開2005−97645号公報
しかしながら、前述した特許文献2,3に記載の従来の部分還元鉄の製造方法には、次のような問題があった。まず、装入された燃焼用炭材が優先的に燃えるため加熱されたペレットから発生する一酸化炭素や石炭中の可燃揮発分は殆ど燃焼されず充填層から排出されて有効利用できないため燃料消費原単位が多くなり、CO2の排出量が増加する問題があった。また、燃焼用炭材は炭素分が無くなるまで燃焼が継続するためペレットの冷却速度が遅くなり、還元されたペレット中の金属鉄が高温状態で空気と接触する時間が長くなるため再酸化が進み金属化率が低くなってしまうという問題があった。
つまり、従来においては、原料ペレットを着火した燃焼用炭材により着火し燃焼して部分還元鉄を製造しており、燃焼用炭材を使用する分製造コスト増を招いていた。
以上のことから、本発明は、前述した課題を解決するために為されたもので、燃焼用炭材を使用しないにも拘らず、部分還元鉄を製造することができる部分還元鉄製造装置および部分還元鉄製造方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットと同一材料で構成される着火用原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積載する着火用原料ペレット供給手段と、
前記無端グレート上に積載された前記着火用原料ペレットを還元温度域まで加熱する加熱手段と、
前記加熱手段により加熱された前記着火用原料ペレット上に前記原料ペレットを充填する原料ペレット供給手段と、
前記原料ペレット供給手段に対して前記無端グレートの移動方向下流側に配置され、前記原料ペレットの充填層を加熱還元する還元炉本体と、
前記還元炉本体に設けられ、前記着火用原料ペレットの熱により前記原料ペレットの充填層から排出される排ガスの一部を当該原料ペレットの充填層上方から排出し、当該排ガスの一部と空気供給手段により供給される空気と混合した酸素含有ガスを前記無端グレート下方から当該着火用原料ペレットの熱により加熱される前記原料ペレットの充填層下方に供給する排ガス循環手段とを具備し、
前記還元炉本体内における前記無端グレートの移動方向上流側に前記無端グレート下方から前記加熱手段により加熱された前記着火用原料ペレットへ高酸素濃度の前記酸素含有ガス供給されて前記原料ペレットの充填層に燃焼域形成され前記還元炉本体内における前記原料ペレットの充填層の前記燃焼域に対し前記無端グレートの移動方向下流側に前記無端グレート下方から前記原料ペレットの充填層へ低酸素濃度の前記酸素含有ガス供給されて前記原料ペレットの充填層に加熱域形成されることで、前記原料ペレットの層方向全体加熱還元されて部分還元鉄製造され
ことを特徴とする。
また、上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に充填する原料ペレット供給手段と、
前記無端グレート上に充填された前記原料ペレットを還元温度域まで加熱する加熱手段と、
前記原料ペレット供給手段に対して前記無端グレートの移動方向下流側に配置され、前記原料ペレットの充填層を加熱還元する還元炉本体と、
前記還元炉本体に設けられ、前記加熱手段で加熱された前記原料ペレットの熱により当該原料ペレットの充填層から排出される排ガスの一部を当該原料ペレットの充填層下方から排出し、当該排ガスの一部と空気供給手段により供給される空気と混合した酸素含有ガスを前記原料ペレットの充填層上方から前記加熱手段で加熱された前記原料ペレットの熱により加熱される前記原料ペレットの充填層上方に供給する排ガス循環手段とを具備し、
前記還元炉本体内における前記無端グレートの移動方向上流側にて、前記原料ペレットの充填層上方から前記加熱手段により加熱された前記原料ペレットへ高酸素濃度の前記酸素含有ガスが供給されて前記原料ペレットの充填層に燃焼域が形成され、前記還元炉本体内における前記原料ペレットの充填層の前記燃焼域に対し前記無端グレートの移動方向下流側にて、前記原料ペレットの充填層上方から当該原料ペレットの充填層へ低酸素濃度の前記酸素含有ガスが供給されて前記原料ペレットの充填層に加熱域が形成されることで、前記原料ペレットの層方向全体が加熱還元されて部分還元鉄が製造される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
前述の発明に係る部分還元鉄製造装置であって、
前記加熱手段が、内部温度を制御可能な加熱炉であり、
前記加熱炉が、加熱された前記着火用原料ペレットまたは前記原料ペレットを所定時間高温で保持可能な炉長を有する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造方法は、
酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットと同一材料で構成される着火用原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積層し、
前記無端グレート上に積載された前記着火用原料ペレットを加熱手段により還元温度域まで加熱した後に、前記着火用原料ペレット上に前記原料ペレットを積層充填し、
前記着火用原料ペレットの熱により当該着火用原料ペレットに隣接する前記原料ペレットを加熱して当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発分が生じて燃焼し、
前記可燃揮発分の燃焼熱により、前記原料ペレットの温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生する一方、隣接する前記原料ペレットを加熱し当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発が生じ、
前記可燃揮発分の未燃焼部分および前記一酸化炭素を前記原料ペレットの充填層上方から排出し、当該可燃揮発分の未燃焼部分および当該一酸化炭素ガスと空気供給手段により供給される空気と混合した酸素含有ガスを前記無端グレート下方から温度がさらに上昇した前記原料ペレットの充填層下方排ガス循環手段により供給することで当該原料ペレット周囲の一酸化炭素ガスの濃度を前記一酸化炭素ガスの燃焼域まで高め当該一酸化炭素ガスが燃焼して燃焼帯を形成し、
前記燃焼帯が、前記原料ペレットが前記着火用原料ペレット上に供給されてから排出されるまでの間に、前記排ガス循環手段により前記酸素含有ガスを前記無端グレート下方から供給することで、前記原料ペレットの充填層の層高方向にて順次進行し、前記原料ペレットの充填層を加熱還元して、部分還元鉄を製造する
ことを特徴とする。
また、上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造方法は、
酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積層充填し、
前記無端グレート上に積載された前記原料ペレットを加熱手段により還元温度域まで加熱し、
前記原料ペレットの熱により当該原料ペレットに隣接する前記原料ペレットを加熱して当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発分が生じて燃焼し、
前記可燃揮発分の燃焼熱により、前記原料ペレットの温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生する一方、隣接する前記原料ペレットを加熱し当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発分が生じ、
前記可燃揮発分の未燃焼部分および前記一酸化炭素を前記無端グレート下方から排出し、当該可燃揮発分の未燃焼部分および当該一酸化炭素ガスと空気供給手段により供給される空気とを混合した酸素含有ガスを前記原料ペレットの充填層上方から温度がさらに上昇した前記原料ペレットの充填層上方に排ガス循環手段により供給することで当該原料ペレット周囲の一酸化炭素ガスの濃度を前記一酸化炭素ガスの燃焼域まで高め当該一酸化炭素ガスが燃焼して燃焼帯を形成し、
前記燃焼帯が、前記原料ペレットが前記無端グレート上に供給されてから排出されるまでの間に、前記排ガス循環手段により前記酸素含有ガスを前記原料ペレットの充填層上方から供給することで、前記原料ペレットの充填層の層高方向にて順次進行し、前記原料ペレットの充填層を加熱還元して、部分還元鉄を製造する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造方法は、
前述の発明に係る部分還元鉄製造方法であって、
前記着火用原料ペレットの積層高が、5mmより高く20mmよりも低い
ことを特徴とする。
本発明によれば、着火用原料ペレットの燃焼熱により原料ペレットの充填層を加熱し原料ペレット内の還元用炭材から可燃揮発分が生じて燃焼し、可燃揮発分の燃焼により、原料ペレットの温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生する一方、隣接する原料ペレットを加熱し当該原料ペレットの還元用炭材から可燃揮発分が生じる。可燃揮発分の残部および一酸化炭素ガスを循環し空気と混合した酸素含有ガスを温度がさらに上昇した前記原料ペレットに供給することで当該原料ペレット周囲にて一酸化炭素ガスの濃度を当該一酸化炭素ガスの燃焼域まで高め当該一酸化炭素ガスが燃焼し高温化し還元鉄の還元に必要な温度の燃焼帯を形成する。前記燃焼帯が、前記原料ペレットが前記着火用原料ペレット上に供給されてから排出されるまでの間に、前記原料ペレットの充填層の層高方向にて順次進行し、前記原料ペレットの充填層を加熱還元して、部分還元鉄を製造することができる。そのため、原料ペレットに対して熱源となる炭材のコーティングが不要となる。その結果、部分還元鉄製造プロセス(装置)全体で使用される石炭量を低減できる。これにより、消費炭材が減少し、二酸化炭素の排出量を低減できる。さらに、還元終了時には、還元による一酸化炭素ガスの発生が止まり、雰囲気中の一酸化炭素ガスの濃度が急激に低下し、一酸化炭素の燃焼域より低下すると、すぐに一酸化炭素ガスの燃焼が停止する。これにより、原料ペレットが冷却されるため、高温状態で酸素に接触している時間が短く再酸化が抑制され、金属化率の高い部分還元鉄の製造が可能となる。
本発明に係る部分還元鉄製造装置の主な実施形態を示す概略図である。 本発明に係る部分還元鉄製造装置の主な実施形態の説明図であって、図2(a)にそれが具備する還元炉の断面を示し、図2(b)に還元炉における酸素濃度と原料ペレットの充填層高との関係を示す。 本発明に係る部分還元鉄製造装置の主な実施形態が具備する還元炉内における原料ペレットを200mmの高さに充填し上向き通風で加熱したときの充填層下面から層高方向における温度変化の一例を示すグラフである。
本発明に係る部分還元鉄製造方法および部分還元鉄製造装置を実施するための形態について以下に説明する。
[主な実施形態]
本発明に係る部分還元鉄製造方法および部分還元鉄製造装置の主な実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、図1において、矢印Aは、グレートの進行方向を示している。
本実施形態に係る部分還元鉄製造装置は、図1、図2(a)、図2(b)に示すように、上方吸引型のグレート還元炉100を備える。グレート還元炉100は、着火用原料ペレット供給装置10、加熱炉20、還元炉(部分還元炉)30を備え、これらがグレート(無端グレート)101の進行方向上流側から記載順に配置されている。
着火用原料ペレット供給装置10は、着火用原料ペレット1をグレート101上に供給し、前記着火用原料ペレット1を所定の高さに積層する装置である。つまり、着火用原料ペレット供給装置10は、原料ペレット供給手段をなしている。前記着火用原料ペレット1は、詳細につき後述する原料ペレット3と同一の材料で構成されており、原料ペレット3の一部をなしている。着火用原料ペレット1の積層高としては、着火用原料ペレット層2上に充填される後述の原料ペレット3に着火可能な高さであって、例えば、5mmより高く20mmより低い範囲であり、好適には5mmより高く10mm以下の範囲である。着火用原料ペレット層2の積層高が5mm以下では着火した着火用原料ペレット1の燃焼による熱量が小さく、熱量不足により原料ペレット3の還元用炭材から可燃揮発分を生じさせることができず、20mm以上では最下層のペレットが加熱されにくくなり未還元ペレットが発生してしまう。
加熱炉20は、グレート101上に供給された着火用原料ペレット層2(着火用原料ペレット1)を還元温度域まで加熱する燃焼用バーナ21を具備する。つまり、加熱炉20は内部温度を制御可能な加熱手段をなしている。加熱炉20は、加熱された着火用原料ペレット層2を所定時間高温で保持可能な炉長を有している。加熱炉20は、燃焼ガス排気管22をさらに具備する。燃焼ガス排気管22にはバルブV1が設けられている。燃焼ガス排気管22の先端開口部22aは、燃焼用バーナ21に対しグレート101の進行方向上流側に配置される。燃焼ガス排気管22は集合排気管24に接続し、集合排気管24の後端部側が集塵機27と接続している。よって、燃焼用バーナ21で着火用原料ペレット層2を加熱したときに生じた燃焼ガスは、燃焼ガス排気管22、集合排気管24、集塵機27を介して系外に排気される。
還元炉30は、原料ペレット3を還元し塊成状の部分還元鉄5を生成する装置であり、全体的に円環状をなしている。還元炉30は、グレート101の進行方向上流側から順番に、原料ペレット供給装置31、還元炉本体32、部分還元鉄排出装置39を備える。原料ペレット供給装置(給鉱ホッパ)31は、着火用原料ペレット層2上に原料ペレット3を供給する装置である。この装置31により、着火用原料ペレット層2上に原料ペレット3が供給されると共に、原料ペレット3が充填してなる原料ペレットの充填層4が所定の高さに調整される。つまり、原料ペレット供給装置31は原料ペレット供給手段をなしている。前記原料ペレット3は、最終的に製造される部分還元鉄の原料であり、酸化鉄含有原料、還元用炭材、石灰系造滓剤を混合造粒し、酸化防止剤を被覆したものであって、例えば、全量に対して石炭を20%程度含有し、石炭中の可燃揮発分は30%以上である。
上述の還元炉本体32は、グレート101の下方に設置され固定構造物である風箱33、風箱33の上方にグレート101を介して設置され固定構造物であって円環状のフード34、風箱33の両側に円環状に敷設された軌道35,35をさらに備える。
上述の風箱33は、原料ペレット供給装置31側からグレート101の進行方向にて、第一風箱33a、第二風箱33b、第三風箱33c、第四風箱33d、第五風箱33eのようにグレート径に応じて複数の風箱を有する。
上述のフード34の天井板34aには2つの仕切り板38a,38bが設けられて、グレート101の進行方向Aにて3つの領域71a,71b,71dに区画されている。第一仕切り板38aは、第一風箱33aの上方の空間(後述の着火用原料ペレット燃焼領域71a)と第二風箱33bの上方の空間(後述の原料ペレット加熱領域71b)とを区画する位置に配置される。第二仕切り板38bは、第四風箱33dの上方の空間(後述の原料ペレット加熱領域71b)と第五風箱33eの上方の空間(後述の原料ペレット冷却領域71c)とを区画する位置に配置される。着火用原料ペレット燃焼領域71a、原料ペレット加熱領域71b、原料ペレット冷却領域71cには、温度センサ72a、72b、72cがそれぞれ設けられている。
グレート101は多孔性であり、着火用原料ペレット1や原料ペレット3は通過できないが、気体は上下方向に流通可能になっている。グレート101は多数のユニットに分割されこれらユニットを円周方向に並べることで円環状のグレート101が構成される。分割された一つ一つのユニットはグレート101の両側に設けられた円環状の支持部36,36に傾転可能に取り付けられる。この支持部36,36には軌道35,35を走行するローラ37,37が設けられる。ローラ37,37が軌道35,35を走行することで、グレート101は風箱33とフード34との間で水平循環可能になっている。
グレート101の支持部36,36の上部には、水を満した水封プール41,41がその全周に亘って環状に設けられる。フード34の両側下部には下方に延びるシール壁42,42がその全周に亘って環状に設けられ、シール壁42,42の先端部が水封プール41,41の液中に没している。これにより、グレート101の支持部36,36とフード34の両側下部とが気密シールされる。つまり、水封プール41とシール壁42はグレート上方側水封装置をなしている。
他方、風箱33の両側上部には水を満たした水封プール43,43がその全周に亘って環状に設けられる。グレート101の支持部36,36の下部には下方に延びるシール壁44,44がその全周に亘って環状に設けられ、シール壁44,44の先端部が水封プール43,43の液中に没している。これにより、グレート101の支持部36,36と風箱33の両側上部とが気密シールされる。つまり、水封プール43とシール壁44はグレート下方側水封装置をなしている。
原料ペレット冷却領域71cを構成するフード34に連通して原料ペレット冷却領域ガス排気管82が設けられる。原料ペレット冷却領域ガス排気管82は上述の集合排気管24に連通される。原料ペレット冷却領域ガス排気管82に流量調整バルブV31が設けられており、原料ペレット冷却領域内ガスの排出量を調整可能になっている。
上述の還元炉30は、グレート101とフード34と第一仕切り板38aとで囲まれる着火用原料ペレット燃焼領域71a内、およびグレート101とフード34と第一仕切り板38a,第二仕切り板38bとで囲まれる原料ペレット加熱領域71b内から排ガス91を排出し、風箱33a〜33eへ供給することで前記排ガス91を循環する排ガス循環装置(排ガス循環手段)50をさらに備える。排ガス循環装置50は、第一排気管51、第二排気管52、除塵機53、除塵ガス送出管54、ガスクーラ55、流量調整バルブV11、ポンプ56、循環ガス送出管58、第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eを備える。
第一排気管51は、一方の端部が着火用原料ペレット燃焼領域71aを構成するフード34と連通し、他方の端部が除塵機53と接続している。第一排気管51の途中に、原料ペレット加熱領域71bを構成するフード34に基端が連通した第二排気管52の先端が連通している。これにより、着火用原料ペレット燃焼領域71a内および原料ペレット加熱領域71b内の排ガス91は、第一排気管51および第二排気管52を通じて除塵機53に送出され、除塵機53で排ガス91内の粉塵などの固形物が取り除かれる。除塵ガス送出管54は、一方の端部が除塵機53と接続し、他方の端部がポンプ56と接続している。除塵ガス送出管54の途中には、ガスクーラ55が設けられる。よって、除塵された排ガス(除塵ガス)92は、ガスクーラ55で所定の温度に調整され、流量調整バルブV21〜V25でその流量が調整されることになる。ガスクーラ55以降の配管に、除塵ガス92内の酸素濃度を計測するO2センサ57が設けられる。循環ガス送出管58は、一方の端部がポンプ56に接続し、他方側が分岐し第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eをなし、第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eがそれぞれ第一〜第五風箱33a〜33eと連通している。第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eのそれぞれに流量調整バルブV21〜V25が設けられる。
上述の還元炉本体32は、上述の排ガス循環装置50の第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eに連結され、当該第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eに空気を供給する空気供給手段をなす空気供給装置60をさらに備える。空気供給装置60は、空気供給源61、空気供給源61に一方の端部が連結される空気送給管62、空気送給管62の他方の端部が連結されるポンプ64、ポンプ64に一方の端部が連結され、他方側が分岐し第一〜第五分岐空気送出管66a〜66eをなし、それぞれ第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eと連通する空気送出管65を備える。第一〜第五分岐空気送出管66a〜66eのそれぞれには、空気の流量を調整する流量調整手段をなす流量調整バルブV41〜V45が設けられる。
よって、O2センサ57により計測された酸素濃度、温度センサ72a〜72cにより計測された温度に応じて、流量調整バルブV11および流量調整バルブV21〜V25および流量調整バルブV41〜V45の開度をそれぞれ調整することにより、各風箱33a〜33e内に所望の濃度に調整した酸素および一酸化炭素を含むガス(酸素含有ガス)94a〜94eをそれぞれ供給することができる。すなわち、着火用原料ペレット燃焼領域71a、原料ペレット加熱領域71b、原料ペレット冷却領域71cにて、酸素を所望の濃度に調整することができる。
部分還元鉄排出装置39は、上述した領域71a〜71cを経て製造された部分還元鉄5をグレート101上から排出する装置である。
ここで、上述した構成の部分還元鉄製造装置により部分還元鉄を製造する手順を説明する。
まず、着火用原料ペレット1を着火用原料ペレット供給装置10によりグレート101上に供給する。このとき、着火用原料ペレット層2は、例えば、5mm〜10mmの範囲の高さに調整される。続いて、グレート101が進行し、バーナ21により着火用原料ペレット層2が還元温度域、例えば約1200℃まで加熱される。続いて、グレート101が進行し、原料ペレット3が原料ペレット供給装置31から着火用原料ペレット層2上に供給される。原料ペレット3からなる原料ペレットの充填層4は、例えば、200mm程度の高さに調整される。続いて、グレート101が進行し、フード34内にて、循環ガスと空気との混合ガスが通気される。第一風箱33aには、酸素の濃度が15%に調整された混合ガス94aが通気され、これにより、着火用原料ペレット燃焼領域71aにあっては、加熱された着火用原料ペレット1によって当該加熱された着火用原料ペレット1と隣接する原料ペレット3が加熱され、当該加熱された原料ペレット3から可燃揮発分が生じて燃焼し、この燃焼熱により着火用原料ペレット層2上の原料ペレットの充填層4が加熱される。
グレート101がさらに進行し、第二〜第四風箱33b〜33dには、酸素濃度が11%に調整された混合ガス94b〜94dが通気される。これにより、第二〜第四風箱33b〜33d上方の原料ペレット加熱領域71bにおいては、着火用原料ペレット層2により加熱された原料ペレットの充填層4は、原料ペレット3の還元用炭材から可燃揮発分が生じその約75%〜90%が燃焼し、可燃揮発分の燃焼により、原料ペレット3の温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生し、部分的に燃焼する。その結果、フード34内におけるグレート進行方向中央部分においては、例えば8%程度の高濃度の一酸化炭素が生じる。他方、隣接する原料ペレット3を加熱し当該原料ペレット3の還元用炭材から可燃揮発分が生じる。可燃揮発分の残部および一酸化炭素ガスを循環し空気と混合した混合ガス94b〜94d(酸素含有ガス)は、温度がさらに上昇した前記原料ペレット3に供給される。これにより、図2(b)に示すように、混合ガス94b〜94d中の一酸化炭素ガスと、還元により発生する一酸化炭素ガスと合算された結果、原料ペレット3周囲にて一酸化炭素ガスの濃度が当該一酸化炭素ガスの燃焼域(12%以上)まで高まり一酸化炭素ガス全体の50%〜60%程度が燃焼し高温化し部分還元鉄の還元に必要な温度の燃焼帯を形成する。つまり、原料ペレット3の内装の還元用炭材の炭素がガス化し、一酸化炭素を発生させ、酸化鉄含有原料の酸素と結合することで還元が進行していく。燃焼に寄与しなかった一酸化炭素や可燃揮発分の残部など原料ペレット加熱領域71b内のガス91は、第二排気管52、第一排気管51に流通し、塵機5で粉塵などの固形物が除去され、ガスクーラ55により所定の温度に冷却され、ポンプ56および第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eを介して各風箱33a〜33eに送給される。なお、原料ペレット加熱領域71bにあっては、雰囲気温度が1300℃程度に調整されている。
ここで、上述した構成の部分還元鉄製造装置において、還元炉内にて原料ペレットを200mmの高さで充填し下方の風箱から循環ガスと空気の混合ガスを上向き通風で加熱したときの原料ペレットの充填層下面から層高方向における温度変化の一例について、図3を参照して説明する。図3において、実線が充填層下面から50mmの位置の温度履歴を示し、点線が充填層下面から100mmの位置の温度履歴を示し、1点鎖線が充填層下面から150mmの位置の温度履歴を示す。なお、第一風箱の酸素濃度を15%に調整し、第二〜第五風箱の酸素濃度を11%に調整した。
図3に示すように、原料ペレットの還元に必要な1200℃以上となり、過溶融を防ぐ1400℃以下の温度が、原料ペレットの充填層下面から50mm、100mm、150mmの何れの位置、すなわち原料ペレットの充填層の全層高に亘って得られていることが確認された。
原料ペレットの充填層下面から50mm、100mm、150mmの温度が、時間の経過に伴って順番にピークとなることから、原料ペレットの充填層の層高方向に燃焼帯が移動していることが確認された。ガス燃焼後の原料ペレットはピーク温度から再酸化が起こりにくい500℃以下まで数分で急冷されていることが確認された。
よって、上述の原料ペレット加熱領域71bにおいては、グレート101が第二風箱33b上方から第四風箱33d上方に至るまで、原料ペレットの充填層4における下面側からその上層に向けて、原料ペレット3の加熱、可燃揮発分の生成および燃焼、一酸化炭素ガスの生成、一酸化炭素ガスおよび可燃揮発分の残部の循環による当該一酸化炭素ガスの燃焼、酸化鉄の還元反応が順番に生じることになる。
続いて、グレート101が進行し、第五風箱33eには、酸素濃度が5%以下に調整された混合ガス94eが通気される。これにより、第五風箱33e上方の原料ペレット冷却領域71cにおいては、所定の還元率まで進行した原料ペレットの充填層4が100℃〜800℃程度まで冷却されて、所望の部分還元鉄となる。さらに、グレート101が進行すると、部分還元鉄排出装置39から部分還元鉄5が排出されることになる。
したがって、本実施例に係る部分還元鉄製造装置によれば、従来排ガス中に排出されそのまま大気放出されるか、または系外で他の補助燃料を使用しながら燃焼させボイラで廃熱回収されていた還元により発生する一酸化炭素ガスを原料ペレットの充填層4に循環し、還元により発生している一酸化炭素ガスと合算することでその濃度を高めて燃焼することで、燃焼率を上げ、原料ペレットの充填層4内にて熱源として直接的に有効利用することで、従来、原料ペレットに外装していた燃焼用炭材を不要とすることができる。その結果、消費炭材が減少し、二酸化炭素の排出量を低減することができる。さらに、原料ペレット3を加熱して生じたガスの燃焼により当該原料ペレット3が加熱されるためガスの発生量が少なく、原料ペレットの充填層4の燃焼帯にて一酸化炭素ガスの濃度が一酸化炭素の燃焼域より低くなるとすぐに一酸化炭素ガスの燃焼が終わり、原料ペレット3が冷却されるため高温状態で酸素と接触する時間が短く再酸化が低減され金属化率の高い部分還元鉄の製造が可能となる。
燃焼用石炭粉を外装する従来の原料ペレットの場合には、燃焼用石炭粉の石炭量が全体に対し約5%程度であった。このように、着火炭を外装しない原料ペレットを用いることで、従来の還元鉄の製造方法と比べて石炭の使用量を低減できる。
フード34内に設けられ、フード34とグレート101で囲まれ、グレート長手方向中央部の空間(領域71b)を区画する仕切り板38a,38bと、領域71bの排ガスを排出し、前記排ガスを、領域71bに対向配置される風箱33b〜33dに供給する排ガス循環装置50と、排ガス循環装置50に連結され、空気を供給する空気供給装置60と、空気供給装置60に設けられ、空気の流量を調整する流量調整バルブV42〜V44とを具備することで、領域71b内で生じる比較的濃度の高い一酸化炭素ガスを有効利用することができ、二酸化炭素の排出を抑制することができる。
なお、上記では、上向き通風をなすグレート還元炉100を備える部分還元鉄製造装置を用いて説明したが、グレートの移動方向上流側から順番に、原料ペレット供給装置、加熱炉を配置し、下向き通風をなすグレート還元炉を備える還元鉄製造装置とすることも可能である。
本発明に係る部分還元鉄製造装置および部分還元鉄製造方法によれば、燃焼用炭材を使用しないにも拘らず部分還元鉄を製造することができると共に、二酸化炭素の排出量を低減することができるため、製鉄産業などにて有益に利用することができる。
1 着火用原料ペレット
2 着火用原料ペレット層
3 原料ペレット
4 原料ペレットの充填層
5 部分還元鉄
10 着火用原料ペレット供給装置
20 加熱炉
21 燃焼用バーナ
22 排気管
30 還元炉
31 原料ペレット供給装置(給鉱ホッパ)
32 還元炉本体
33a〜33e 風箱
34 フード
35 軌道
36 支持部
37 ローラ
38a,38b 仕切り板
41,43 水封プール
42,44 シール壁
51 第一排気管
52 第二排気管
53 除塵機
54 除塵ガス送出管
55 ガスクーラ
56 ポンプ
57 O2センサ
58 循環ガス送出管
59a〜59e 第一〜第五分岐循環ガス送出管
60 空気供給装置
61 空気供給源
62 空気送給管
63 流量調整バルブ
64 ポンプ
65 空気送出管
66a〜66e 第一〜第五分岐空気送出管
71a 着火用原料ペレット燃焼領域
71b 原料ペレット加熱領域
71c 原料ペレット冷却領域
82 原料ペレット冷却領域ガス排気管
100 グレート還元炉
101 無端グレート

Claims (6)

  1. 酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットと同一材料で構成される着火用原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積載する着火用原料ペレット供給手段と、
    前記無端グレート上に積載された前記着火用原料ペレットを還元温度域まで加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された前記着火用原料ペレット上に前記原料ペレットを充填する原料ペレット供給手段と、
    前記原料ペレット供給手段に対して前記無端グレートの移動方向下流側に配置され、前記原料ペレットの充填層を加熱還元する還元炉本体と、
    前記還元炉本体に設けられ、前記着火用原料ペレットの熱により前記原料ペレットの充填層から排出される排ガスの一部を当該原料ペレットの充填層上方から排出し、当該排ガスの一部と空気供給手段により供給される空気と混合した酸素含有ガスを前記無端グレート下方から当該着火用原料ペレットの熱により加熱される前記原料ペレットの充填層下方に供給する排ガス循環手段とを具備し、
    前記還元炉本体内における前記無端グレートの移動方向上流側に前記無端グレート下方から前記加熱手段により加熱された前記着火用原料ペレットへ高酸素濃度の前記酸素含有ガス供給されて前記原料ペレットの充填層に燃焼域形成され前記還元炉本体内における前記原料ペレットの充填層の前記燃焼域に対し前記無端グレートの移動方向下流側に前記無端グレート下方から前記原料ペレットの充填層へ低酸素濃度の前記酸素含有ガス供給されて前記原料ペレットの充填層に加熱域形成されることで、前記原料ペレットの層方向全体加熱還元されて部分還元鉄製造され
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
  2. 酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に充填する原料ペレット供給手段と、
    前記無端グレート上に充填された前記原料ペレットを還元温度域まで加熱する加熱手段と、
    前記原料ペレット供給手段に対して前記無端グレートの移動方向下流側に配置され、前記原料ペレットの充填層を加熱還元する還元炉本体と、
    前記還元炉本体に設けられ、前記加熱手段で加熱された前記原料ペレットの熱により当該原料ペレットの充填層から排出される排ガスの一部を当該原料ペレットの充填層下方から排出し、当該排ガスの一部と空気供給手段により供給される空気と混合した酸素含有ガスを前記原料ペレットの充填層上方から前記加熱手段で加熱された前記原料ペレットの熱により加熱される前記原料ペレットの充填層上方に供給する排ガス循環手段とを具備し、
    前記還元炉本体内における前記無端グレートの移動方向上流側にて、前記原料ペレットの充填層上方から前記加熱手段により加熱された前記原料ペレットへ高酸素濃度の前記酸素含有ガスが供給されて前記原料ペレットの充填層に燃焼域が形成され、前記還元炉本体内における前記原料ペレットの充填層の前記燃焼域に対し前記無端グレートの移動方向下流側にて、前記原料ペレットの充填層上方から当該原料ペレットの充填層へ低酸素濃度の前記酸素含有ガスが供給されて前記原料ペレットの充填層に加熱域が形成されることで、前記原料ペレットの層方向全体が加熱還元されて部分還元鉄が製造される
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された部分還元鉄製造装置であって、
    前記加熱手段は、内部温度を制御可能な加熱炉であり、
    前記加熱炉は、加熱された前記着火用原料ペレットまたは前記原料ペレットを所定時間高温で保持可能な炉長を有する
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
  4. 酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットと同一材料で構成される着火用原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積層し、
    前記無端グレート上に積載された前記着火用原料ペレットを加熱手段により還元温度域まで加熱した後に、前記着火用原料ペレット上に前記原料ペレットを積層充填し、
    前記着火用原料ペレットの熱により当該着火用原料ペレットに隣接する前記原料ペレットを加熱して当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発分が生じて燃焼し、
    前記可燃揮発分の燃焼熱により、前記原料ペレットの温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生する一方、隣接する前記原料ペレットを加熱し当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発が生じ、
    前記可燃揮発分の未燃焼部分および前記一酸化炭素を前記原料ペレットの充填層上方から排出し、当該可燃揮発分の未燃焼部分および当該一酸化炭素ガスと空気供給手段により供給される空気と混合した酸素含有ガスを前記無端グレート下方から温度がさらに上昇した前記原料ペレットの充填層下方排ガス循環手段により供給することで当該原料ペレット周囲の一酸化炭素ガスの濃度を前記一酸化炭素ガスの燃焼域まで高め当該一酸化炭素ガスが燃焼して燃焼帯を形成し、
    前記燃焼帯が、前記原料ペレットが前記着火用原料ペレット上に供給されてから排出されるまでの間に、前記排ガス循環手段により前記酸素含有ガスを前記無端グレート下方から供給することで、前記原料ペレットの充填層の層高方向にて順次進行し、前記原料ペレットの充填層を加熱還元して、部分還元鉄を製造する
    ことを特徴とする部分還元鉄製造方法。
  5. 酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積層充填し、
    前記無端グレート上に積載された前記原料ペレットを加熱手段により還元温度域まで加熱し、
    前記原料ペレットの熱により当該原料ペレットに隣接する前記原料ペレットを加熱して当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発分が生じて燃焼し、
    前記可燃揮発分の燃焼熱により、前記原料ペレットの温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生する一方、隣接する前記原料ペレットを加熱し当該原料ペレットの前記還元用炭材から可燃揮発分が生じ、
    前記可燃揮発分の未燃焼部分および前記一酸化炭素を前記無端グレート下方から排出し、当該可燃揮発分の未燃焼部分および当該一酸化炭素ガスと空気供給手段により供給される空気とを混合した酸素含有ガスを前記原料ペレットの充填層上方から温度がさらに上昇した前記原料ペレットの充填層上方に排ガス循環手段により供給することで当該原料ペレット周囲の一酸化炭素ガスの濃度を前記一酸化炭素ガスの燃焼域まで高め当該一酸化炭素ガスが燃焼して燃焼帯を形成し、
    前記燃焼帯が、前記原料ペレットが前記無端グレート上に供給されてから排出されるまでの間に、前記排ガス循環手段により前記酸素含有ガスを前記原料ペレットの充填層上方から供給することで、前記原料ペレットの充填層の層高方向にて順次進行し、前記原料ペレットの充填層を加熱還元して、部分還元鉄を製造する
    ことを特徴とする部分還元鉄製造方法。
  6. 請求項に記載された部分還元鉄製造方法であって、
    前記着火用原料ペレットの積層高は、5mmより高く20mmよりも低い
    ことを特徴とする部分還元鉄製造方法。
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