JP5876427B2 - 光ネットワークシステム、局側終端装置、及び加入者側終端装置 - Google Patents
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Description
前記OLTは、上り信号を受信可能な受信時間の一部又は全部を、前記DBAアルゴリズムに基づく送信制御された上り信号を受信する非自由競争通信時間帯(CFP:Contention Free Period)といずれの上り信号も受信可能な自由競争通信時間帯(CAP:Contention Access Period)に設定可能であり、
前記ONUは、配下の端末から低遅延を要求する上り低遅延データを受信したとき、前記上り低遅延データを前記OLTが前記CAPに受信するように送信する
ことを特徴とする。
本実施形態の光ネットワークシステムは、1のOLT10と複数のONU20とを光伝送路40で接続し、ONU20からOLT10への上り信号をDBAアルゴリズムに基づく送信制御することが可能な光ネットワークシステムであって、
OLT10は、上り信号を受信可能な受信時間の一部又は全部を、DBAアルゴリズムに基づく送信制御された上り信号を受信するCFPといずれの上り信号も受信可能なCAPに設定可能であり、
ONU20は、配下の端末から低遅延を要求する上り低遅延データを受信したとき、上り低遅延データをOLT10がCAPに受信するように送信する。
OLT10は、受信時間をCFP部分とCAP部分に設定する。そして、OLT10は、受信時間をCFP部分とCAP部分に設定する場合にCFPとCAPとの順及び切換時刻を変更できる。
OLT10は、受信時間をCFP又はCAPに設定、あるいは受信時間をCFPとCAPに設定する。送信周期の構成は、図15のように毎送信周期、自由競争時間帯と非自由競争時間帯を設けた複合帯域割り当て構成とすることで自由競争送信とDBAによる非自由競争送信を毎送信周期行えるようにしてもよい。これにより、常に自由競争による通信、非自由競争による通信が安定して行うことができる。
本実施形態は上記の実施形態で発生する自由競争時間帯での信号の衝突に関し、信号の再送および、自由競争時間に送信するデータのバッファ方法について説明する。ONU20は、上り低遅延データをOLT10がCAPに受信するように送信した後、上り低遅延データを一定時間保管しておき、送信した上り低遅延データが他のデータと衝突した場合に保管している上り低遅延データを再送する。
図21は、再送データの識別方法を説明する図である。OLT10による再送データの識別はONU20のREPORT(OAMや制御フレーム等でもよい)に直前の自由競争時間帯に送信したデータの識別子情報とOLT10情報が受信したデータの識別子を比較することで行う(図20のステップS11、S12、図21のステップS01)。OLT10がONU20から送られた識別子と自らや有する識別子情報が一致しない場合、若しくは再送が必要な識別子として分類される場合、該当データの再送が必要として判断し、これに対応するONU20のGATE等に該当する識別子のデータの再送要求もしくは指示する(図20のステップS13、図21のステップS02)。
自由競争時間帯用データは信号衝突による再送に備えるため、データ送信後もONU20は該当データをバッファし続ける。この後に、ONU20は次の非自由競争時間による通信にREPORTをOLT10に対し送信するが、このREPORT内に自由競争時間帯に送信したデータの識別子を付与し送信する(図20のステップS11)。なお、REPORT以外にもOAMや、その他の制御信号を利用しても良い。OLT10は、このREPORTに添付された識別子と、同一送信周期内もしくは、任意の周期以内に自由競争時間帯で受信した信号の識別子と比較し(図20のステップS12、図21のステップS01)、REPORTで申告された信号が到着したか否かを判断する。OLT10は、受信した識別子と一致する場合、GATE(もしくはOAMや専用の制御信号でもよい)に該当データを受信した内容の情報を付与し、該当ONU20へ送信する。このGATEを受け取ったONU20は自由競争時間帯に送信したデータは衝突なくOLT10へ送信できたことを判断し、それまでキューにバッファしていた、自由競争時間帯に送信していた該当データを廃棄する(図21のステップS03)。
また、上記の再送タイミングを非自由競争時間帯ではなく、図22のように自由競争時間帯に再送させるようにしてもよい。特に自由競争時間帯の送信頻度が低く、再送で再び信号が衝突する可能性が低い場合などでは有効である。信号衝突検出/再送と該当ONU20へ通知(Gate,OAM 制御フレーム等による)するまでのプロセス、データのバッファ方法は上記の非自由競争時間帯での再送と同様となる。
また、自由競争時間帯のデータ送信において、ONU20からの信号が衝突しても再送を行わない方法もある。これは同期信号など、低遅延による送信が重要で、ある一定の確率で信号が欠落しても、問題の発生しないデータ等が該当する。この場合、図23のように自由競争時間帯で該当データを送信した直後にキュー内のデータは削除してよいため、キューの効率的な利用が可能になる。状況に応じて、図20及び図22で説明した再送方法と組み合わせてもよい。
<課題>
OLT10とONU20のGATE−REPORTによる遅延を解消し、かつ、空きスロット発生による帯域利用効率の低下を防ぐための、PON通信方式、光ネットワーク終端装置および光加入者線終端装置を提供することにある。
(1):ONU20からOLT10への上り信号の伝送手段において、
自由競争時間及び動的帯域割り当てを複合的に運用する帯域割り当てができる光ネットワークシステム。
(2):一つの送信周期内において、自由競争時間帯もしくは非自由競争時間帯の開始時間・終了時間が任意に変更・変化する上り信号の送信手段を特徴とする光ネットワークシステム。
(3):送信周期の構成において、任意の送信周期を自由競争時間帯、非自由競争時間帯、自由競争時間帯および非自由競争帯の複合とする上り信号の送信手段を特徴とする光ネットワークシステム。
(4):自由競争時間帯におけるONU20からOLT10へ上り信号伝送において、信号が衝突した場合、該当信号の再送手段を特徴とする光ネットワークシステム。
本発明は、PONにおいて、DBAによる上り送信方法の他に自由に上り信号の送信を行える時間帯を設けることにより、迅速に送信が必要な信号を任意のタイミング(自由競争時間帯)で送信できるため、低遅延な通信が可能になる。
20:ONU
21:UNIポート
22:キュー管理手段
23:PON信号処理手段
24:PON−IFポート
25:キュー監視手段
26:MPCP部
27:OAM部
30:光スプリッタ
40:光ファイバ伝送路
50:OSU
51:SNIポート
52:キュー管理手段
53:PON信号処理手段
54:PON−IFポート
55:MPCP部
56:帯域割当部
57:OAM部
Claims (8)
- 1の局側終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と複数の加入者側終端装置(ONU:Optical Network Unit)とを光伝送路で接続し、前記ONUから前記OLTへの上り信号をDBA(Dynamic Bandwidth Allocation)アルゴリズムに基づく送信制御することが可能な光ネットワークシステムであって、
前記OLTは、上り信号を受信可能な受信時間の一部又は全部を、前記DBAアルゴリズムに基づく送信制御された上り信号を受信する非自由競争通信時間帯(CFP:Contention Free Period)といずれの上り信号も受信可能な自由競争通信時間帯(CAP:Contention Access Period)に設定可能であり、
前記ONUは、配下の端末から低遅延を要求する上り低遅延データを受信したとき、前記上り低遅延データを前記OLTが前記CAPに受信するように送信する
ことを特徴とする光ネットワークシステム。 - 前記OLTは、前記受信時間を前記CFP又は前記CAPに設定、あるいは前記受信時間を前記CFPと前記CAPに設定することを特徴とする請求項1に記載の光ネットワークシステム。
- 前記OLTは、前記受信時間を前記CFPと前記CAPに設定する場合に前記CFPと前記CAPとの順及び切換時刻を変更できることを特徴とする請求項2に記載の光ネットワークシステム。
- 前記ONUは、前記上り低遅延データを前記OLTが前記CAPに受信するように送信した後、前記上り低遅延データを一定時間保管しておき、送信した前記上り低遅延データが他のデータと衝突した場合に保管している前記上り低遅延データを再送することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ネットワークシステム。
- 前記ONUは、前記上り低遅延データを再送する場合、前記DBAに従い前記CFPにて再送することを特徴とする請求項4に記載の光ネットワークシステム。
- 前記OLTは、再送の前記上り低遅延データを受信する専用スロットを発生させることを特徴とする請求項5に記載の光ネットワークシステム。
- 請求項1から6のいずれかに記載の光ネットワークシステムが備えるOLT。
- 請求項1から6のいずれかに記載の光ネットワークシステムが備えるONU。
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