JP6625965B2 - 端局装置及び帯域割当方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端局装置及び帯域割当方法に関する。
TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重化)を適用した受動光通信網(PON:Passive Optical Network)であるTDM−PONでは、終端装置(ONU:Optical Network Unit)が下位装置から上りデータを受信すると、受信した上りデータを上位装置に送信するために必要な帯域の割り当てを受けるために、送信する上りデータのデータ量(以下「送信要求量」という。)を示す信号(以下「送信要求量通知」という。)を端局装置(OLT:Optical Line Terminal)に送信する。OLTは、各ONUから通知された送信要求量に基づいて、各ONUに割り当てる帯域(送信帯域及び送信時刻)を決定し、その割当結果を示す信号(以下「送信割当量通知」という。)を各ONUに送信する。各ONUは、送信割当量通知で指定された送信帯域内で、上りデータを指定された送信時刻に送信する。この制御のために、送信要求量通知及び送信割当量通知のやりとりによる遅延(以下「割当処理遅延」という。)が発生する。
一方で、TDM−PONでは、OLT−ONU間で終端される制御信号の送受信が原因で上りデータの送受信に遅延が発生する。特に、新規ONUをOLTが自動検出して登録するアクティベーション処理では、新規ONUのみ上り送信を許可する期間(以下「アクティベーション・ウィンドウ」という。)が定期的に展開される。TDM−PONの一形態であるNG−PON2(Next Generation-PON2)におけるアクティベーション・ウィンドウはQuiet Windowである。アクティベーション・ウィンドウの展開中は、登録済みONUは上り送信ができない。そのため、アクティベーション・ウィンドウの展開中は、上りデータの送信待ちによる遅延が生じる。以下、このアクティベーション・ウィンドウの展開に伴う遅延をアクティベーション遅延という。
これらの割当処理遅延やアクティベーション遅延は、移動体無線通信システムをTDM−PON方式のシステムに収容する場合において、要求される低遅延性の実現を阻害するボトルネックとなりうる。このような課題に対して、従来、上位装置との連携によって割当処理遅延を低減する方法が開示されている(例えば非特許文献1参照)。この方法では、上位装置を通じて下位装置に送信されるリソース情報を、OLTがあらかじめ受信する。OLTは、受信したリソース情報に基づいて、下位装置からONUへ送信される上りデータの到着タイミングを推定し、推定した到着タイミングに合わせて送信割当量通知をONUへ送信する。これにより、送信要求量通知及び送信割当量通知のやりとりが削減されるため、割当処理遅延の低遅延化が期待できる。
T.Tashiro, et.al., "A Novel DBA Scheme for TDM-PON based Mobile Fronthaul", Tu3F.3 OFC 2014.
しかしながら、非特許文献1の方法では、OLT−ONU間で終端されるアクティベーション遅延等の遅延については考慮されておらず、このような制御信号の送受信が原因で生じる遅延が低減されない可能性があった。
上記事情に鑑み、本発明は、OLT−ONU間で終端される制御信号の送信が原因で発生する上りデータの遅延を低減することができる技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、複数の終端装置を収容する端局装置であって、前記終端装置に対する送信帯域の割り当てに必要な情報であるリソース情報を自装置の上位側に接続された上位装置から取得するリソース情報取得部と、前記リソース情報に基づいて前記複数の終端装置に上りデータの送信帯域を割り当てる帯域割当算出部と、前記リソース情報に基づいて、前記終端装置に接続された下位装置から前記終端装置に対して上りデータが送信されない残余帯域を検出する残余帯域検出部と、を備え、前記帯域割当算出部は、自装置と前記終端装置との間で終端される上りデータの送信帯域を前記残余帯域に割り当てる、端局装置である。
本発明の一態様は、上記の端局装置であって、前記帯域割当算出部は、自装置に新たに接続された終端装置が自装置に対して自身の検出及び登録を促す上りデータの送信に必要なウィンドウ期間を前記残余帯域が上回る場合、前記ウィンドウ期間が前記残余帯域に展開されるように前記送信帯域を割り当てる。
本発明の一態様は、上記の端局装置であって、前記帯域割当算出部は、前記残余帯域が前記ウィンドウ期間を上回らない場合、自装置と前記終端装置との間で終端される上りデータの送信帯域を前記残余帯域に割り当てる。
本発明の一態様は、上記の端局装置であって、前記帯域割当算出部は、自装置と前記終端装置との間で終端される上りデータの送信帯域を、前記ウィンドウ期間を展開した残りの残余帯域に割り当てる。
本発明の一態様は、上記の端局装置であって、前記帯域割当算出部は、上りデータが許容される遅延量を超えない範囲で前記終端装置にバッファリングされるように前記送信帯域を割り当てる。
本発明の一態様は、上記の端局装置であって、前記帯域割当算出部は、優先度が所定の閾値以上である上りデータは前記終端装置にバッファリングされず、優先度が前記閾値未満である上りデータが前記終端装置にバッファリングされるように前記送信帯域を割り当てる。
本発明の一態様は、上記の端局装置であって、複数の終端装置を収容する端局装置が行う帯域割当方法であって、前記終端装置に対する送信帯域の割り当てに必要な情報であるリソース情報を自装置の上位側に接続された上位装置から取得するリソース情報取得ステップと、前記リソース情報に基づいて前記複数の終端装置に上りデータの送信帯域を割り当てる帯域割当算出ステップと、前記リソース情報に基づいて、前記終端装置に接続された下位装置から前記終端装置に対して上りデータが送信されない残余帯域を検出する残余帯域検出ステップと、を有し、前記帯域割当算出ステップにおいて、自装置と前記終端装置との間で終端される上りデータの送信帯域を前記残余帯域に割り当てる、帯域割当方法である。
本発明によれば、OLT−ONU間で終端される制御信号の送信が原因で発生する上りデータの遅延を低減することが可能となる。
第1実施形態におけるPONシステム100のシステム構成の具体例を示す図である。 第1実施形態におけるPONシステム100の動作例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態におけるOLT1の機能構成の具体例を示す図である。 残余帯域を検出する処理の流れを示すフローチャートである。 上りデータの送信開始時刻と、上り送信期間の総和と、オフセット期間と、残余帯域との間の関係性を示す図である。 第1実施形態における帯域割当方針を決定する処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における帯域割当方針を決定する処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態におけるPONシステム100の動作例を示すタイミングチャートである。 第3実施形態における帯域割当方針を決定する処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態におけるPONシステム100の動作例を示すタイミングチャートである。 第4実施形態におけるOLT1aのシステム構成の具体例を示す図である。 第4実施形態におけるPONシステム100aの動作例を示すタイミングチャートである。 第5実施形態におけるPONシステム100aの動作例を示すタイミングチャートである。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態におけるPONシステム100のシステム構成の具体例を示す図である。PONシステム100は、OLT1、ONU2、下位装置3及び上位装置4を備える。OLT1は、光アクセス網における端局装置(Optical Line terminal)である。ONU2は、光アクセス網における終端装置(Optical Network Unit)である。下位装置3はONU2に接続され、上位装置4はOLT1に接続される。以下では、下位装置3から上位装置4に向かう方向の通信を上り通信と称し、逆方向の通信を下り通信と称する。また、上り通信で送信されるデータを上りデータと称し、下り通信で送信されるデータを下りデータと称する。例えば、下位装置3はモバイル網における無線基地局の無線装置部であり、上位装置4はモバイル網における無線基地局の基地局装置部である。無線装置部は主に無線機能を備え、基地局装置部は基地局の制御機能を備える。この場合、下位装置3及び上位装置4は、連携して動作することにより無線基地局として機能する。下位装置3にはユーザ装置5が接続される場合、PONシステム100はユーザ装置5に対して光アクセス網を介した通信サービスを提供することができる。下位装置3又はユーザ装置5は、上位装置4から通知されるスケジューリング情報に基づいて上りデータの送信を開始する。なお、上記のモバイル網はPONシステム100の一適用例であり、下位装置3及び上位装置4は、OLT1及びONU2を介した通信に基づく他の装置又はシステムとして構成されてもよい。
図2は、第1実施形態におけるPONシステム100の動作例を示すタイミングチャートである。図2(A)は従来のPONシステムの動作例を示し、図2(B)は第1実施形態におけるPONシステム100の動作例を示す。第1実施形態のPONシステム100は、OLT1が上位装置から受信されるリソース情報に基づいて各ONU2に割り当てる帯域を決定する点では従来のPONシステムと同様であるが、リソース情報に基づいてPON区間における残余帯域を推定し、残余帯域がアクティベーション・ウィンドウを上回る場合にアクティベーション・ウィンドウを残余帯域に展開する点で従来のPONシステムと異なる。
図2(A)が示すように、従来のPONシステムでは、下位装置による上りデータの送信の有無によらず、アクティベーション・ウィンドウが展開される。このため、アクティベーション・ウィンドウの展開中にONUが下位装置から上りデータを受信した場合、展開中のアクティベーション・ウィンドウが終了するまでの間ONUが上りデータをバッファリングすることによる遅延が発生していた。これに対して、第1実施形態のPONシステムでは、下位装置3によって上りデータが送信されていない期間(すなわち残余帯域)であって、かつその期間がアクティベーション・ウィンドウ長(図中のAW長)を上回る場合にアクティベーション・ウィンドウが上記期間内に展開される。これにより、第1実施形態のPONシステム100ではアクティベーション遅延が生じないようにすることが可能になる。
図3は、第1実施形態におけるOLT1の機能構成の具体例を示す図である。簡単のため図3では、OLT1に、ONU2、下位装置3及び上位装置4のそれぞれが1台ずつ接続された例を示しているが、OLT1に接続されるONU2及び上位装置4は複数台であってもよく、ONU2に接続される下位装置3も複数台であってもよい。
OLT1は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。OLT1は、プログラムの実行によって送受信部11、リソース情報受信部12、情報加工部13、リソース情報記憶部14、残余帯域検出部15及び帯域割当方針決定部16を備える装置として機能する。なお、OLT1の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
送受信部11は、自装置と、ONU2及び上位装置4との通信を実現するネットワークインターフェースを用いて構成される。
リソース情報受信部12(リソース情報取得部)は、自装置と上位装置4との通信を実現するネットワークインターフェースを備えて構成される。リソース情報受信部12は、OLT1に接続される上位装置4からリソース情報を受信する。リソース情報は、OLT1がONU2に対して割り当てる帯域の計算に必要な情報である。リソース情報受信部12は、リソース情報を上位装置4からTTI(Transmission Time Interval)ごとに受信する。リソース情報受信部12は、受信したリソース情報を情報加工部13に出力する。
なお、図3には、上位装置4からリソース情報を受信する専用の通信線L2を備えたOLT1を示しているが、OLT1はリソース情報を必ずしも通信線L2を介して受信する必要はない。例えば、OLT1は、上位装置4との間で主信号を送受信する通信線L1を介してリソース情報を取得してもよい。この場合、OLT1は、主信号とリソース情報を示す信号とが時分割多重によって多重化された信号を受信し、リソース情報受信部12が多重化された受信信号からリソース情報を抽出するように構成されてもよい。
情報加工部13は、リソース情報受信部12から出力されるリソース情報を、下位装置3がONU2に対する上りデータの送信データ量を示す情報(以下「上り送信情報」という。)に変換する。具体的には、上り送信情報は、上りデータの送信を開始する時刻及びその送信期間を示す。情報加工部13は、変換後の上り送信情報をリソース情報記憶部14及び残余帯域検出部15に出力する。
リソース情報記憶部14は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。リソース情報記憶部14は情報加工部13から出力された上り送信情報を記憶する。
残余帯域検出部15は、情報加工部13から出力される上り送信情報に基づいて残余帯域を検出する。残余帯域検出部15は、検出された残余帯域に関する情報を帯域割当方針決定部16に出力する。
帯域割当方針決定部16は、残余帯域検出部15から出力される残余帯域に関する情報に基づいて、各ONU2に対する帯域割当方針を決定する。ここでいう帯域割当方針の決定とは、具体的にはアクティベーション・ウィンドウを展開するか否かを決定することであり、アクティベーション・ウィンドウを展開する場合には、その期間を決定することである。帯域割当方針決定部16は、決定した帯域割当方針を帯域割当算出部17に通知する。
帯域割当算出部17は、各ONU2が上りデータを送信できるだけの送信帯域(以下「帯域割当期間」という。)をTTI内に確保するとともに、その残余帯域を、帯域割当方針決定部16によって決定された帯域割当方針に基づいて各ONU2に割り当てる帯域割当計算(DBA:Dynamic Bandwidth Allocation)を実行する。帯域割当算出部17は、各ONU2について決定した送信帯域を、送受信部11を介して各ONU2に通知する。
図4は、残余帯域を検出する処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、OLT1に接続されるONU2が複数存在し、各ONU2に1台の下位装置3が接続される場合を想定する。ここでは、登録済みのONU2の数をM(Mは1以上の整数)とし、各ONU2をi(iは1以上M以下の整数)で識別する。以下、iで識別されるONU2をONU2[i]と記載し、ONU2[i]に接続する下位装置3を下位装置3[i]と記載する。また、ONU2[i]及び下位装置3[i]に係る諸量xをx[i]と記載する。
この場合、まずリソース情報受信部12が上位装置4からリソース情報を受信し(ステップS101)、受信したリソース情報を上り送信情報に変換する。残余帯域検出部15は、ONU2の識別子iと、各ONU2の上り送信期間の総和Rsumとをそれぞれゼロに初期化する(ステップS102)。
残余帯域検出部15は、現在のiの値が、登録済みのONU2の数Mより小さいか否かを判定する(ステップS103)。iがM以上である場合(ステップS103−NO)、残余帯域検出部15は、下位装置3[i]から送信される上りデータの送信期間R[i]に対してPONにおけるオーバーヘッド量を付加した値Roh[i]を算出する(ステップS104)。例えば、オーバーヘッド量は、各ONU2による上りデータのバースト送信間に設けられるガード期間をN(TTI内で1つのONU2に割り当てることが可能な帯域の最大数)倍した値と、上りデータの誤り訂正用のパリティ信号の送信に必要な期間とを加算して得られる値である。
続いて、残余帯域検出部15は、算出したRoh[i]に対して、割当可能な帯域の最大数N分の固定割当量Rfix[i]を加算した値をRoh’[i]として算出する(ステップS107)。固定割当量Rfix[i]は、帯域割当(DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)サイクル)ごとに各ONU2に対して付与される固定量の帯域である。すなわち、ここで算出されるRoh’[i]がONU2[i]の上り送信期間となる。残余帯域検出部15は、このように算出されたRoh’[i]をRsumに加算する(ステップS106)。残余帯域検出部15は、iをインクリメントして(ステップS107)ステップS103に処理を戻す。残余帯域検出部15は、ステップS103の判定結果が真となるまでステップS104〜S107を繰り返し実行することによって、各ONU2の上り送信期間の総和Rsumを算出する。
一方、iがMより小さい場合(ステップS103−YES)、残余帯域検出部15はステップS103〜S107の繰り返しによって生成された上り送信期間の総和Rsumに基づいて残余帯域Rremainを算出する(ステップS108)。具体的には、残余帯域検出部15は、各ONU2の上り送信期間の総和Rsumに対してオフセット期間Roffsetを加算することにより得られる値を、各ONU2が上りデータの送信に必要とする期間と推定する。残余帯域検出部15は、この推定値(Rsum+Roffset)をTTIから減じた残りの期間を残余帯域Rremainとして算出する。残余帯域検出部15は、算出した残余帯域Rremainを帯域割当方針決定部16に通知する。このとき、残余帯域検出部15は、上りデータの送信開始時刻Time(上り送信情報に含まれる)を残余帯域Rremainとともに帯域割当方針決定部16に通知する(ステップS109)。
図5は、上りデータの送信開始時刻と、上り送信期間の総和Rsumと、オフセット期間Roffsetと、残余帯域Rremainとの間の関係性を示す図である。また、図6は、第1実施形態における帯域割当方針を決定する処理の流れを示すフローチャートである。以下、図5及び図6を参照しながら帯域割当方針を決定する処理の詳細について説明する。
まず、帯域割当方針決定部16は、残余帯域検出部15から残余帯域に関する情報(Rsum、Rremain及びTime)を取得する(ステップS201)。帯域割当方針決定部16は、残余帯域に関する情報の通知をトリガとして、アクティベーション・ウィンドウを展開するか否かを判定する。具体的には、帯域割当方針決定部16は、上りデータの送信開始時刻Timeがアクティベーション・ウィンドウの展開タイミングよりも前であるか否かを判定する(ステップS202)。上りデータの送信開始時刻Timeがアクティベーション・ウィンドウの展開タイミングよりも前である場合(ステップS202−YES)、帯域割当方針決定部16は、アクティベーション・ウィンドウの展開が残余帯域内で可能か否かを判定する。すなわち、帯域割当方針決定部16は、残余帯域Rremainがアクティベーション・ウィンドウ長以上であるか否かを判定する(ステップS203)。
アクティベーション・ウィンドウの展開が残余帯域内で可能である場合、すなわち、残余帯域Rremainがアクティベーション・ウィンドウ長以上である場合(ステップS203−YES)、帯域割当方針決定部16は、Time〜Time+(TTI−アクティベーション・ウィンドウ長)の期間を帯域割当期間として決定するとともに、Time+(TTI−アクティベーション・ウィンドウ長)〜Time+TTIの期間をアクティベーション・ウィンドウ期間として決定する(ステップS204)。
一方、上りデータの送信開始時刻Timeがアクティベーション・ウィンドウの展開タイミングよりも前でない場合(ステップS202−NO)、又は残余帯域Rremainがアクティベーション・ウィンドウ長未満である場合(ステップS203−NO)、帯域割当方針決定部16は、Time〜Time+TTIを帯域割当期間としてアクティベーション・ウィンドウを展開しないことを決定する(ステップS205)。
帯域割当方針決定部16は、このように決定した帯域割当期間及びアクティベーション期間に基づいて、次のアクティベーション・ウィンドウの展開タイミングを設定する(ステップS206)とともに、決定した帯域割当期間及びアクティベーション期間を記憶する(ステップS207)。帯域割当方針決定部16は、帯域割当計算の実行に応じて、自身が保持する帯域割当期間及びアクティベーション期間を帯域割当算出部17に出力する。
帯域割当算出部17は、このように決定された帯域割当期間及びアクティベーション期間を帯域割当方針決定部16から取得する。帯域割当算出部17は、取得した帯域割当期間及びアクティベーション期間に基づいて帯域割当計算を実行する。具体的には、帯域割当算出部17は、帯域割当期間の間、N回以下に分けて各ONU2に帯域割当を行う。この帯域割当は、非特許文献1と同様に、リソース情報記憶部14に記憶されているリソース情報に基づいて行われる。帯域割当の結果は、逐次的に送受信部11に通知される。帯域割当算出部17は、帯域割当期間分の帯域割当が完了すると、アクティベーション期間の有無を確認する。アクティベーション期間が存在する場合、帯域割当算出部17は当該期間にアクティベーション・ウィンドウが展開されるように帯域割当を行う。一方、アクティベーション期間が存在しない場合、帯域割当算出部17は帯域割当方針決定部16から次の帯域割当期間及びアクティベーション期間を取得する。送受信部11は、帯域割当算出部17による帯域割当の結果を、各ONU2に送信する。
このように構成された第1実施形態のPONシステム100では、下位装置3によって上りデータが送信されていない期間であって、かつその期間がアクティベーション・ウィンドウ長を上回る場合にアクティベーション・ウィンドウが展開される。これにより、アクティベーション遅延が生じないように帯域割当を行うことが可能になる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態は、OLTが残余帯域にアクティベーション・ウィンドウを展開しない場合、OLT−ONU間で終端される制御信号を送信するための期間(以下「制御信号送信期間」という。)を残余帯域に割り当てる点で第1実施形態と異なる。このような構成を備えることにより、第2実施形態のPONシステムでは、各ONUが下位装置による上りデータの送信に遅延を与えることなくOLTに制御信号を送信することが可能になる。この場合、第2実施形態におけるOLTは第1実施形態と同様の機能構成によって実現される。以下では、第2実施形態におけるOLTが備える各機能部のうち、第1実施形態と異なる機能を有するものについてのみ説明し、同様の機能を有する機能部についての説明を省略する。
帯域割当方針決定部16は、残余帯域にアクティベーション・ウィンドウを展開できない場合、残余帯域を制御信号の送信に用いることを帯域割当方針として決定する。具体的には、この場合、帯域割当方針決定部16は残余帯域に制御信号送信期間を割り当てる。
帯域割当算出部17は、帯域割当方針決定部16によって決定された帯域割当方針に基づいて、アクティベーション期間又は制御信号送信期間のいずれかが残余帯域に設定されるように帯域割当を行う。
図7は、第2実施形態における帯域割当方針を決定する処理の流れを示すフローチャートである。図7に示す各処理のうち図6と同様の処理には同じ符号付すことによってその説明を省略する。残余帯域Rremainがアクティベーション・ウィンドウ長以上である場合(ステップS203−YES)、帯域割当方針決定部16は、Time〜Time+(TTI−アクティベーション・ウィンドウ長)の期間を帯域割当期間として、Time+(TTI−アクティベーション・ウィンドウ長)〜Time+TTIの期間をアクティベーション・ウィンドウ期間として決定する。また、この場合、帯域割当方針決定部16は、制御信号を送信するための期間(以下「制御信号送信期間」という。)を設定しないことを決定する(ステップS301)。
一方、上りデータの送信開始時刻Timeがアクティベーション・ウィンドウの展開タイミングよりも前でない場合(ステップS202−NO)、又は残余帯域Rremainがアクティベーション・ウィンドウ長未満である場合(ステップS203−NO)、帯域割当方針決定部16は、残余帯域Rremainを制御信号の送信に利用することを帯域割当方針として決定する。具体的には、帯域割当方針決定部16は、Time〜Time+(TTI−制御信号送信期間長)の期間を帯域割当期間として決定するとともに、Time+(TTI−制御信号送信期間長)〜Time+TTIの期間を制御信号送信期間として決定する(ステップS302)。
図8は、第2実施形態におけるPONシステム100の動作例を示すタイミングチャートである。この場合、帯域割当算出部17は、第1実施形態と同様に、帯域割当期間の間、N回以下に分けて各ONU2に帯域割当を行う。帯域割当算出部17は、帯域割当期間分の帯域割当が完了すると、アクティベーション期間の有無を確認し、アクティベーション期間が存在する場合には、当該期間においてアクティベーション・ウィンドウが展開されるように残余帯域の帯域割当を行う。一方、アクティベーション期間が存在しない場合、帯域割当算出部17は、制御信号送信期間の有無を確認する。制御信号送信期間が存在する場合、帯域割当算出部17は当該期間において各ONU2から制御信号が送信されるように残余帯域の帯域割当を行う。一方、制御信号送信期間が存在しない場合、帯域割当算出部17は帯域割当方針決定部16から次の帯域割当周期(TTI)について設定された帯域割当期間及びアクティベーション期間の情報を取得する。
このように構成された第2実施形態のPONシステム100では、アクティベーション・ウィンドウが展開されない場合、ONU2はOLT−ONU間で終端される制御信号を、残余帯域を利用して送信することができる。そのため、各ONU2は、下位装置3による上りデータの送信に遅延を与えることなくOLT1に対して制御信号を送信することが可能になる。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態は、OLTがアクティベーション・ウィンドウを展開した残りの残余帯域に制御信号送信期間を割り当てる点で第2実施形態と異なる。このような構成を備えることにより、第3実施形態のPONシステムでは、残余帯域で送信される制御信号の遅延を小さくすることが可能になる。この場合、第3実施形態におけるOLTは第2実施形態と同様の機能構成によって実現される。以下では、第3実施形態におけるOLTが備える各機能部のうち、第2実施形態と異なる機能を有するものについてのみ説明し、同様の機能を有する機能部についての説明を省略する。
帯域割当方針決定部16は、残余帯域にアクティベーション・ウィンドウを展開することが可能な場合、アクティベーション・ウィンドウを展開した残りの残余帯域を、さらに制御信号の送信に用いることを帯域割当方針として決定する。具体的には、この場合、帯域割当方針決定部16は残余帯域にアクティベーション期間及び制御信号送信期間の両方を設定する。
帯域割当算出部17は、帯域割当方針決定部16によって決定された帯域割当方針に基づいて、アクティベーション期間及び制御信号送信期間の両方、又は制御信号送信期間のみが残余帯域に割り当てられるように帯域割当を行う。
図9は、第3実施形態における帯域割当方針を決定する処理の流れを示すフローチャートである。図9に示す各処理のうち図7と同様の処理には同じ符号付すことによってその説明を省略する。残余帯域Rremainがアクティベーション・ウィンドウ長以上である場合(ステップS203−YES)、帯域割当方針決定部16は残余帯域にアクティベーション期間及び制御信号送信期間を割り当てる(ステップS401)。このとき、帯域割当方針決定部16は、アクティベーション遅延を小さくするために、アクティベーション期間を優先的に割り当ててもよい。具体的には、帯域割当方針決定部16は、Time〜Time+(TTI−Rremain)の期間を帯域割当期間として、Time+(TTI−Rremain)〜Time+(TTI−Rremain)+アクティベーション・ウィンドウ長の期間をアクティベーション期間として、残りのTime+(TTI−Rremain)+アクティベーション・ウィンドウ長〜Time+TTIの期間を制御信号送信期間として決定する。
図10は、第3実施形態におけるPONシステム100の動作例を示すタイミングチャートである。この場合、帯域割当算出部17は、第2実施形態と同様に、帯域割当期間の間、N回以下に分けて各ONU2に帯域割当を行う。帯域割当算出部17は、帯域割当期間分の帯域割当が完了すると、アクティベーション期間の有無を確認し、アクティベーション期間が存在する場合には、当該期間においてアクティベーション・ウィンドウが展開されるように残余帯域の帯域割当を行う。さらに帯域割当算出部17は、アクティベーション・ウィンドウを展開した残りの残余帯域に制御信号送信期間を割り当てる。一方、アクティベーション期間が存在しない場合、帯域割当算出部17は、制御信号送信期間の有無を確認する。制御信号送信期間が存在する場合、帯域割当算出部17は当該期間において各ONU2から制御信号が送信されるように残余帯域の帯域割当を行う。一方、制御信号送信期間が存在しない場合、帯域割当算出部17は帯域割当方針決定部16から次の帯域割当周期(TTI)について設定された帯域割当期間及びアクティベーション期間の情報を取得する。
このように構成された第3実施形態のPONシステム100では、アクティベーション・ウィンドウが展開される場合においても、ONU2はアクティベーション・ウィンドウが展開された残りの残余帯域を利用して制御信号を送信することができる。これにより、ONU2は制御信号の送信機会をより多く得ることとなり、制御信号の遅延を低減させることが可能となる。
<第4実施形態>
図11は、第4実施形態におけるOLT1aのシステム構成の具体例を示す図である。第4実施形態のPONシステム100aは、OLT1に代えてOLT1aを備える点で第1〜第3実施形態のPONシステム100と異なる。さらにOLT1aは、情報加工部13に代えて情報加工部13aを備える点、帯域割当算出部17に代えて帯域割当算出部17aを備える点、残余帯域検出部15及び帯域割当方針決定部16に代えて許容遅延量記憶部18を備える点で第1〜第3実施形態におけるOLT1と異なる。
許容遅延量記憶部18は、各下位装置3の上りデータがONU2に入力されてからOLT1aに出力されるまでに許容できる遅延量(以下「許容遅延量」という。)を記憶する。許容遅延量は情報加工部13から出力される。
情報加工部13aは、リソース情報を上り送信情報に変換することに加え、リソース情報に基づいて許容遅延量を算出する。情報加工部13aは、算出した許容遅延量を許容遅延量記憶部18に出力する。なお、許容遅延量は、必ずしもリソース情報に基づいて算出される必要はなく、予め決定された所定値が許容遅延量記憶部18に記憶されてもよい。また、許容遅延量記憶部18には下位装置3ごとの許容遅延量が記憶される。
帯域割当算出部17aは、許容遅延量記憶部18から下位装置3ごとの許容遅延量を取得するとともに、下位装置3から送信される上りデータの送信開始時刻T1及び送信データ量をリソース情報記憶部14から取得する。帯域割当算出部17aは、取得した各下位装置3の許容遅延量、送信開始時刻及び送信データ量に基づいて帯域割当計算を実行する。
具体的には、帯域割当算出部17aは、ONU2に到着した上りデータが、ONU2に所定時間バッファリングされた後に送信を開始されるように送信帯域の割り当てを行う。ここでの所定時間は、上りデータの先頭データがONU2に到着する時刻からOLT1aに到着する時刻までの時間が許容遅延量T2を超過しない範囲で設定される。この場合、ONU2におけるバッファリング時間をαとすると、ONU2に割り当てられる送信開始時刻はT1+αと表される。なお、バッファリング時間αは、0≦α≦T2を満たす値としてONU2ごとに決定される。また、帯域割当算出部17aは、上りデータの送信に用いられる帯域の割り当てに加え、アクティベーション・ウィンドウの展開に用いられる帯域の割り当てを行う。アクティベーション・ウィンドウの展開に対する帯域の割り当ての方法は従来と同様であってもよいし、第1実施形態と同様であってもよい。
図12は、第4実施形態におけるPONシステム100aの動作例を示すタイミングチャートである。第4実施形態のPONシステム100aでは、ONU1aが、上りデータがONU2に所定時間バッファリングされた後に送信を開始されるように各ONU2の送信帯域を決定する。このようにして送信帯域が決定されることにより、上りデータは、図12に示すように、ある程度まとまった単位でONU2から送信されることになる。これはすなわち、小さな空き帯域が生成されにくくなり、より大きな空き帯域が形成されやすくなることを意味する。より大きな空き帯域が形成されやすくなれば、アクティベーション・ウィンドウをより展開しやすくなるため、アクティベーション遅延を低減することが可能となる。
この場合、帯域割当算出部17aは、図13に示すように、遅延量が許容遅延量を超えない範囲でONU2の上り送信がある程度まとまった単位で行われるように帯域割当期間の帯域を各ONU2に割り当てる。なお、各ONU2で優先度が異なる場合、帯域割当算出部17aは、優先度別に上りデータがまとまるように帯域割当を行っても良い。
このように構成された第4実施形態のPONシステム100aでは、帯域割当期間について、ONU2の上り送信がある程度まとまった単位で行われるよう帯域が各ONU2に割り当てられる。これにより、OLT1aはアクティベーション・ウィンドウを展開しやすくなり、アクティベーション遅延を低減することが可能となる。
なお、帯域割当算出部17aは、許容遅延量に加えて、ONU2においてバッファリング可能な帯域量に基づいて帯域割当を行っても良い。この場合、許容遅延量記憶部18には許容遅延量に加えてONU2にバッファリング可能な帯域量が記憶される。帯域量は、許容遅延量と同様に、リソース情報に基づいて算出されてもよいし、ユーザによって予め決定された所定量であってもよい。この場合、帯域割当算出部17aは、上りデータの遅延量が許容遅延量未満であっても、上りデータ量がONU2においてバッファリング可能な帯域量を超過する場合には、バッファリング可能な帯域量を超過しない範囲で、複数回に分けてONU2に送信許可を与えてもよい。
また、許容遅延量の値が大きく、上りデータの送信帯域を必ずしも直近の帯域割当周期(TTI)内に割り当てる必要がない場合、帯域割当算出部17aは当該上りデータの送信帯域を直近の帯域割当周期に割り当てず、次回以降の帯域割当周期に割り当てても良い。この場合、上りデータの送信帯域を直近の帯域割当周期にて割り当てる必要がないか否かは、例えば次の式(1)を満たすか否かによって判定可能である。
T1+α< 直近の帯域割当周期の終了時刻 式(1)
このような構成を備えることにより、OLT1aはアクティベーション・ウィンドウを展開するタイミングをより得やすくなり、アクティベーション遅延の更なる低減を実現することが可能となる。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態は、OLTが上りデータに設定された優先度に応じて各下位装置の送信帯域を割り当てる点で第4実施形態と異なる。上りデータに優先度が設定される例としては、下位装置−上位装置間で送受信される制御信号が低遅延性を要求される(例えば優先度が閾値以上である)高優先信号であり、データ信号がある程度の遅延を許容される低優先信号である(例えば優先度が閾値未満である)場合などが挙げられる。この場合、第5実施形態におけるOLTは第4実施形態と同様の機能構成によって実現される。以下では、第5実施形態におけるOLTが備える各機能部のうち、第4実施形態と異なる機能を有するものについてのみ説明し、同様の機能を有する機能部についての説明を省略する。
この場合、許容遅延量記憶部18は各下位装置3について上りデータの優先度ごとに設定された許容遅延量を記憶し、帯域割当算出部17aは各下位装置3の許容遅延量に基づいて、上りデータに設定された優先度別に各下位装置3の送信帯域を割り当てる。
図13は、第5実施形態におけるPONシステム100aの動作例を示すタイミングチャートである。図13は、高優先信号の許容遅延量が概ねゼロであり、低優先信号についてのみ許容遅延量が設定された場合の動作例を示す。この場合、帯域割当算出部17aは、高優先信号についてONU2への到着時刻に基づいて帯域割当を行う一方で、低優先信号については、許容遅延量の範囲内でONU2にバッファリングされた後に送信が開始されるように帯域割当を行う。このような帯域割当が行われることによって、OLT1aは、高優先信号の遅延を拡大させることなく、上りデータの送信が行われない時間をより長く確保することが可能となる。これにより、OLT1aはアクティベーション・ウィンドウを展開するタイミングをより得やすくなり、アクティベーション遅延の更なる低減を実現することが可能となる。
<変形例>
第4及び第5実施形態におけるOLT1aは、第1〜第3実施形態のOLT1の構成を備えることにより、より大きな帯域として確保されうる残余帯域に対して、アクティベーション期間又は制御信号送信期間を割り当てるように構成されてもよい。これにより、OLT1aは、アクティベーション・ウィンドウの展開、又は制御信号の送信に必要な帯域をより長い残余帯域に割り当てることが可能になり、アクティベーション処理及び制御信号の遅延をより低減することが可能になる。
上述した実施形態におけるOLT1又はOLT1aをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、TDM(Time Division Multiplexing:時分割多重化)を適用した通信システムに適用可能である。
100,100a…PON(Passive Optical Network)システム、 1,1a…OLT(Optical Line Terminal)、 11…送受信部、 12…リソース情報受信部、 13,13a…情報加工部、 14…リソース情報記憶部、 15…残余帯域検出部、 16…帯域割当方針決定部、 17,17a…帯域割当算出部、 18…許容遅延量記憶部、 2…ONU(Optical Network Unit)、 3…下位装置、 4…上位装置、 5…ユーザ装置

Claims (6)

  1. 複数の終端装置を収容する端局装置であって、
    前記終端装置に対する送信帯域の割り当てに必要な情報であるリソース情報を自装置の上位側に接続された上位装置から取得するリソース情報取得部と、
    前記リソース情報に基づいて前記複数の終端装置に上りデータの送信帯域を割り当てる帯域割当算出部と、
    前記リソース情報に基づいて、前記終端装置に接続された下位装置から前記終端装置に対して上りデータが送信されない残余帯域を検出する残余帯域検出部と、
    を備え、
    前記帯域割当算出部は、自装置に新たに接続された終端装置が自装置に対して自身の検出及び登録を促す上りデータの送信に必要なウィンドウ期間を前記残余帯域が上回る場合、前記ウィンドウ期間が前記残余帯域に展開されるように前記送信帯域を割り当てる、
    端局装置。
  2. 前記帯域割当算出部は、前記残余帯域が前記ウィンドウ期間を上回らない場合、自装置と前記終端装置との間で終端される上りデータの送信帯域を前記残余帯域に割り当てる、
    請求項に記載の端局装置。
  3. 前記帯域割当算出部は、自装置と前記終端装置との間で終端される上りデータの送信帯域を、前記ウィンドウ期間を展開した残りの残余帯域に割り当てる、
    請求項又はに記載の端局装置。
  4. 前記帯域割当算出部は、上りデータが許容される遅延量を超えない範囲で前記終端装置にバッファリングされるように前記送信帯域を割り当てる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の端局装置。
  5. 前記帯域割当算出部は、優先度が所定の閾値以上である上りデータは前記終端装置にバッファリングされず、優先度が前記閾値未満である上りデータが前記終端装置にバッファリングされるように前記送信帯域を割り当てる、
    請求項4に記載の端局装置。
  6. 複数の終端装置を収容する端局装置が行う帯域割当方法であって、
    前記終端装置に対する送信帯域の割り当てに必要な情報であるリソース情報を自装置の上位側に接続された上位装置から取得するリソース情報取得ステップと、
    前記リソース情報に基づいて前記複数の終端装置に上りデータの送信帯域を割り当てる帯域割当算出ステップと、
    前記リソース情報に基づいて、前記終端装置に接続された下位装置から前記終端装置に対して上りデータが送信されない残余帯域を検出する残余帯域検出ステップと、
    を有し、
    前記帯域割当算出ステップにおいて、自装置に新たに接続された終端装置が自装置に対して自身の検出及び登録を促す上りデータの送信に必要なウィンドウ期間を前記残余帯域が上回る場合、前記ウィンドウ期間が前記残余帯域に展開されるように前記送信帯域を割り当てる、
    帯域割当方法。
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